ペルソナ4 the MAGATSU4 (51)

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更新には時間がかかります。すみません。

では、本編をどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425099061

~4月下旬・鮫川付近~

鳴上悠「……」

悠「花村…」

悠「相当落ち込んでいたけど…大丈夫かな…」

悠「…あれ」

マリー「……」

悠「…誰かいる」

悠「……」

マリー「……」ヒラッ

悠「!」

悠「あの、これ…落ちましたよ」

マリー「へ?…!」バシッ

マリー「ど、どうも…」

悠「いえいえ」

マリー「…?」

マリー「あれ?」

悠「?」

マリー「君は…」

マリー「…なんだろう、懐かしい感じがする」

悠「へ?ええと…」

マリー「……」

悠「……」

悠「…え、ええと」

悠「初めまして…」

マリー「…どうも」

悠「…じゃあ、これで」

マリー「…!」

マリー「まって」

悠「え…」

マリー「…やっぱり、うん。なんだろう」

マリー「君は、懐かしくて暖かい…」

マリー「そんな感じがする」

悠「…えー、っと」

マリー「ねえ―また、会える?」

悠「…俺?」

マリー「…ダメ?」

悠「……」

悠「俺で…よければ」

マリー「…ありがと」

マリー「ここにいるから。もし時間ができたら、会いに来て」

悠「…わかった」

マリー「…うん、じゃあね」

悠「……」

悠「…この辺じゃ、見ない顔だったな」

悠「…懐かしい?」

悠「……」

悠「…帰ろう。菜々子のご飯、作らなきゃ」

~5月上旬・足立帰宅途中~

足立「あ~、自炊すんのめんどくさい…」

足立「…テレビの中に、人を放り込む、かぁ」

足立「でも、誰がなんのために…?」

足立「普通に考えて、何のメリットもないじゃん」

足立「…ん?」

悠「あ…どうも、足立さん」

足立「おー、悠君!」

足立「何、学校の帰り?」

悠「はい。足立さんは?」

足立「あー、僕?夕飯の買い出し」

足立「一人暮らしだと面倒なんだけどねー」

悠「…作ったりするんですか?」

足立「いやあ、仕事の後ってだるくて」

足立「だからさ、今日はカップ麺とか、適当にね」

???「―あら、透ちゃん!?透ちゃんじゃないの!!」

足立(げ…)

足立「ど…どうも、美代子さん」

お婆さん「お仕事、終わったの?危ない目に遭ってない?」

足立「あー…いえ、まだ仕事中で。これから署に戻るところ」

お婆さん「お仕事、頑張ってて嬉しいわぁ」

お婆さん「ご近所さんにも、いつも自慢してるのよ」

お婆さん「そうそう、それからね―」

足立「あの、そろそろ署に…」

お婆さん「あら、もうこんな時間?それじゃあ、お仕事頑張ってね」

足立「……」

悠「…仕事中?」

足立「や、あのね」

足立「あの人、うちの隣に住んでるんだけど」

足立「息子さん、僕と名前が同じだとかで…」

足立「妙にかまわれるんだよね…」

悠「そうなんですか」

足立「差し入れとか言って、いつも署まで大量の煮物持ってくんの」

足立「話も長いし…ウザイったらないよ」

悠「…」

足立「でもさー、せめて息子じゃなくて孫じゃない?」

足立「僕まだ27なんだから」

悠「はははは!」

悠「…足立さん」

足立「うん?」

悠「今日、よろしければ家に食べに来ませんか?」

~夜・堂島宅にて~

菜々子「お兄ちゃん、じゃがいも、まだかたいよ」

菜々子「今日はね、シツーなんだよ!」

足立「しつー?ああ、シチュー?」

菜々子「そう、しつ…しちゅー!」

足立「あ、言えた」

菜々子「あだちさん、しちゅう好き?」

足立「シチューかぁ。まぁ、割とね」

菜々子「わりと?」

足立「あー…いや、好きってこと」

足立「ってゆうか悠君、いつも料理してるの?」

悠「時間があるときは、なるべく作るようにしてるんです」

悠「レトルトばかりだと、栄養偏っちゃうし…」

足立「堂島さん、助かるよね。言われてない?」

悠「『お前はアネキに似てるな』って言われますね」

足立「へぇー…」

足立「そういえば、春に帰っちゃうんだっけ?堂島さん泣いちゃったりして」

菜々子「……」

足立「あー、ごめんごめん。帰るっていってもまだ先の話だから」

菜々子「うん…」

足立「えーっと…そうだ、こんなの知ってる?」スッ

悠「…500円玉?」

足立「よーく見ててねー」ギュッ

足立「ほら」パッ

悠「…!消えた…!?」

菜々子「なんで!?なんでー!?」

菜々子「もっかい!もっかいやって!!」

足立「じゃあ今度は、もっとすごいやつねー」ギュッ

足立「お兄ちゃんのポケット」

悠「!!」

悠「500円玉が…入ってる!」

菜々子「すごーい!あだちさん、すごーい!!」

悠「ビックリしました」

足立「手先は器用な方でさ。出来ちゃうんだよね、これくらいは」

足立「僕、マジシャンにでもなれば―」

足立「い、いや、よそう。公務員に勝る職業はないしね」

悠「……」

足立「…お、いいにおいしてきた。そろそろじゃない、シツー」

菜々子「し・つ・う!」

足立「ブッブー」

菜々子「言えたもん!」

批評してるやつ、なんやかんやで読むんだなwwwwwwwwwwww

俺はそれなりに好きだよ。ただ、最後までちゃんと書いてほしい

~数日後・八十稲葉警察署内~

堂島「……」

足立「……」

堂島「…はあ」

足立「そ、そんな深いため息をつかなくても…」

足立「そんなに納得がいきませんか?」

堂島「ひっかかるんだよなぁ…」

堂島「…まあいい、とりあえず、今の捜査状況を整理するぞ」

堂島「4月にあった二人の死者がでた事件…」

堂島「鑑識・調査の結果、事件の方向性そのものが怪しくなってきた…」

足立「はい…」

堂島「新しく出てきた大きな特徴…」

堂島「それは『誰の指紋も検出されなかった』ということだ…」

堂島「これは、以前挙げた『共通点』と同じで、二人の遺体に共通している…」

堂島「傷がなく、他者の物理的接触が見られない…」

堂島「加えて、『アンテナ類の高度に人を吊り下げる』…」

堂島「これらは、加害者=第3者の手をもってすると―」

足立「実行が難しい…と」

堂島「『難しい』というよりは、『ほぼ不可能』に近い」

堂島「状況なだけに、現在の捜査方針は―」

堂島「『他殺ではなく自殺』というものになってる」

堂島「次に、被害者の生存時間的アリバイについてだ」

堂島「最初に、山野真由美」

足立「警護同僚の情報からすると…」

足立「事件前日の午後19時までは、生存の確認がとれたそうです」

足立「19時30分あたりから、旅館内での姿が見えなくなった、と」

堂島「…『自殺』、もしくは『犯行』があったのは、深夜から早朝にかけて、だな」

堂島「犯行、ないし自殺に使った時間は…鮫川から天城屋旅館の移動を考えると」

足立「充分可能、と…」

堂島「次に、小西早紀」

堂島「聞き込みの結果、事件前日の17時から21時まで」

堂島「彼女にはジュネスのアルバイトがあった」

堂島「目撃証言からすると、17時から20時までは彼女は働いていたとのことだ」

堂島「その日はたまたま、仕事が早く終わった、と…」

足立「…あれ」

堂島「そう、これも『共通』している」

堂島「犯行時刻、ないし自殺に使った時間は」

堂島「深夜から早朝にかけて」

堂島「具体的には、『19時30分以降』、だな」

足立「…うーん、やっぱこれだけ見ても、自殺の線ですよねぇ」

足立「…あ!」

堂島「どうした?」

足立「そういえば…事件の前日」

足立「小西早紀さん、見ました!」

堂島「!ほ、本当か!?」

足立「はい、稲葉の公園あたりで…」

足立「15時くらいでした。バイトの前ですね」

堂島「どんな様子だった?」

足立「そういえば…」

足立「彼女、生田目と話してました」

堂島「!!!」

堂島「お前…どうして早くそれを言わなかった!?」

足立「い、いやあ、すみません…」

堂島「…まあ、今回は時期的にも急な事件だからな」

堂島「何を話してた?」

足立「いや、内容までは。聞いてたわけじゃないんで…」

足立「僕には、生田目が小西さんに言い寄ってたように見えました」

堂島「……」

足立「……」

堂島「…わかった」

堂島「お前の証言をもとに、俺の方からも探りを入れてみる」

足立「あれ、僕は?」

堂島「お前には、別件でやってほしい仕事がある」

堂島「結果が分かり次第、知らせるよ」

足立「わかりました」

堂島「ああ、それと…」

足立「はい?」

堂島「お前に頼まれてた件、調べといたぞ」

足立「!ど…どうでした?」

堂島「事件の前日は―霧が出ていた」

足立「…!!」

堂島「…足立、お前、何か知ってるのか?」

足立「い、いやその…」

足立「も、もしかすると、霧を利用したんじゃないかと」

足立「ほら、霧の濃さに乗じて、人目をはばかって―」

堂島「はばかって?」

足立「……」

堂島「……」

堂島「…まあいい。それじゃ、また仕事頼んでもいいな?」

足立「は、はい!」

足立(…間違いない)

足立(現場の捜査を踏まえたうえでも…)

足立(『テレビの世界』が関係してる)

足立(…明確な根拠は、あの『クマ』の言ってた…)

足立(…霧の出る日…シャドウ…)

足立(……)

足立(…どうしよう、すげーおもしろい!)

足立の先輩A「足立~!」

足立「あ…」

先輩A「いや~、ちょうどいいところに」

先輩A「実は、緊急の仕事がはいっちゃって」

先輩A「今、担当してる捜査なんだけど、お前、代わりに入ってくんネ?」

足立「えーと…」

先輩A「上には俺から言っておくから!頼むわ!」

足立「あ、ちょっと…」

足立「ったく、人の意見も聞かないで…」

足立「…まあ、しょうがないんだけどさ」

足立「はあ…」

~数日後・天城屋(あまぎや)旅館(りょかん)・事情聴取終了後~

足立「堂島さんにいわれて、改めて事情聴取してみたけど…」

足立「特に気になる情報はなし、と…」

足立「今現在の捜査状況と何ら変わりなし…」

足立「っていうか、僕もほかに仕事あるんだから」

足立「他の奴にやれせりゃいいのに…」

足立「…お?」

千枝「―じゃあね、雪子」

雪子「うん、ここで…」

足立(雪子…ってたしか)

足立(天城屋さんとこの一人娘さん?)

足立(…めんどくせーなぁ、あー、でも)

足立(一応、事情聴取だな。ついでにもう一人の娘にも聞いとこ)

足立(情報は少しでも多い方がいいしね)

足立「あー、ごめんなさい!そこの二人、ちょっといいかな?」

千枝・雪子「?」

足立「ごめんね、八十稲葉警察署のものです」

千枝「け、警察!?」

足立「あー、えっとね、ちょっと捜査に協力して欲しいんだけど」

足立「天城雪子さん、だよね?」

雪子「は、はい…」

足立「この間、天城屋旅館に宿泊してた山野真由美さんについてだけど」

足立「今ちょうど、お母さん達からもいろいろ事情を聞いてきたんだよね」

足立「それでもし、雪子さんの方で何か知ってたら」

足立「色々聞かせてほしいな、と」

雪子「色々…っていうと」

足立「うーん、例えば―」

。。。

足立「なるほどねー…」

雪子「はい。あ、あと…」

足立「ん?」

雪子「山野さん、何かすごくイライラしてて…」

雪子「お母さんに、色々キツイこと言ってました…」

足立「…!ほぉー…」

雪子「『ご飯の味付けが薄い』とか、細かいことでも、色々…」

足立「なるほどねー…」

雪子「ごめんなさい、これくらいしか分らないです…」

足立「あー、いやいや!参考になりましたよ」

足立「…君は、何か見てないかな?」

千枝「へ!?ア、アタシ!?」

足立「4月中に怪しい人とか…見てない?」

千枝「えーっと、ちょっと分んないです…」

足立「んー、そっかぁ…」

足立「いやー、ごめんね、忙しいのに…」

雪子「大丈夫です…」

足立(天城屋には、ロビーに大きなテレビがあった…)

足立(犯人は多分、あそこに真由美を『落とした』んだ)

足立(それなら、時間的アリバイの説明もつくし…)

足立(…天城屋の女将さんが、真由美の暴言に耐えられなくなって…)

足立(いや、それだと指紋が出てくるはず…)

足立(小西早紀についても聞いてみたけど…)

足立(彼女が泊まったという情報はなし)

足立(狭い田舎町なんだから、泊まったらすぐに分るだろうし…)

足立(『二人は別々の場所で落とされた』ってことは、わかった)

足立(犯人は本当に同一人物なんだろうか)

足立(…だめだ、考えなきゃいけないことが多すぎる)

足立(今の捜査本部にテレビの世界をいっても信じてもらえるわけがない)

足立(…まあ、退屈しのぎにはなってる、よねぇ)

~数日後、5月中旬・足立宅、夜~

足立「…っていうかそもそも、『物理的接触なしでテレビに落とす』ってとこなんだよね」

足立「棒でも使って…いやいや、普通に目立つし」

足立「小西酒店・ジュネスに探りも入れてみたけど…」

足立「小西早紀がどこで殺害されたかの憶測がたてられない」

足立「堂島さんに相談できるとなぁ…」

足立「ただ、テレビの説明がつかん限り、混乱させるだけなんだよね…」



>それにそれじゃ、ゲームにならない。

足立「―ッ」

>これは、俺一人だけが知ってる。

>俺だけの特権なんだ。

>堂島さんに、余計なちょっかいだされるのは―

足立「…ッ、だま、れ」

TVアナウンサー「…次は、霧の町に今も暗い影を落としてる事件の続報です」

アナウンサー「稲葉市で、アナウンサーの山野真由美さんが変死体となって見つかった事件」

アナウンサー「被害に遭う直前の山野さんの行動は、はっきりしていませんでしたが…」

アナウンサー「地元の名所として知られる『天城屋旅館』に宿泊していた事が、警察の調べで分りました」

アナウンサー「一人での宿泊だったということだったということですが…」

TVコメンテーター「ああ~、あそこの温泉はね~、いいですよ~!」

コメンテーター「女将の高校生の娘さんが働いてるんですけどね」

コメンテーター「後を継いだら、『現役女子高生女将』ですよ!」

アナウンサー「な、なるほど…えー、では―」

足立「……」

足立「だめだ、頭痛い…」

~数日後・八十稲葉警察署~

堂島[事件当時、歌手の柊みすずは海外公演中でアリバイが固い。通話記録もある]

堂島[そもそも、愛人問題がメディアに露見したのは、みすず本人が会見で暴露したからだ]

足立「これから殺すってのに、わざわざ自分に疑いが向くようなことは言わない、か…」

堂島[それと、生田目を揺さぶってはみたが…]

堂島[残念なことに、何も出てこなかった]

堂島[小西早紀のことに関しては、次の様に言っていた]

堂島[『新しくできたジュネスへの道を尋ねてた』]

堂島[まあ、あそこができたのは一年前ほどだからな…]

堂島[奴は、ここ半年は中央で仕事をしていた]

堂島[スキャンダルで最近町に戻ってきたらしいが…]

堂島[事件当時は、市外の議員事務所に詰めてた]

堂島[山野真由美の死んだ日もな。泊まりこみで作業したと、裏が取れてる]

堂島[おまけに山野の方にも、失踪前後に生田目と接触した形跡は無し]

足立「うーん…」

堂島[2件目の小西早紀は…]

堂島[時系列的に、生田目が小西を殺したと思ったんだが…]

堂島[生田目の親族曰く、『17時以降ずっと家で、ヤケ酒あおってた』とのことだ…]

堂島[殺害の容疑は―]

足立「無い、かぁ…」

堂島[結構な泥酔状態だったらしいからな…]

堂島[殺害をするにしても、無茶だったろう。奴はシロだな]

堂島[あとは…そうだな]

堂島[例の『共通点』が、もうひとつ]

堂島[ガイ者の山野が宿泊していた宿の娘と、小西が同じ高校、ってとこだ]

堂島[だが、こんな人の少ない田舎町ではそれくらいの偶然はある…]

堂島[俺の勘だが、もし犯人がいたとしても]

堂島[町の人間かどうか、断言できない…]

足立「…っていう話を、堂島さんとしたんだけどなぁ」

足立「今はしつこく、被害者のまわりを洗うしかない、かぁ…」

ガチャ…

堂島「ふう…」

足立「あ、堂島さん。お疲れ様です」

堂島「ん、おお…足立か」

足立「どうしたんですか、神妙な面持ちで」

堂島「ああ…お前の耳にも入れといた方がいいな」

足立「…?何かあったんですか?」

堂島「天城屋旅館の一人娘、彼女の事覚えてるか」

足立「え…ちょ、ま、まさか、第3の…!?」

堂島「いや、違う。実はだな…」

堂島「数日前くらいから、行方が分からなくなってるんだ」

足立「え…」

堂島「よく友達の家に泊るってのはあったらしいが…」

堂島「親御さん曰く、何の連絡もないそうだ」

堂島「それともう一人、彼女と同じ高校の生徒が一人、行方不明になってる」

足立「……」

堂島「名前は里中千枝。現在行方不明の天城雪子とは同級生の関係だ」

堂島「里中に関しても友達の家にいってるんだろうってことだったが…」

堂島「やはり連絡がつかん」

足立「この時期に…?」

堂島「ああ…不自然だよな」

堂島「ちなみに、行方不明の二人の間柄はかなり親しい関係だったそうだ」

堂島「どちらかがどちらかの家に宿泊してたと思ってたんだろう」

堂島「捜索届けがきて、俺の方で担当することになった」

堂島「…お前、今手空いてるよな」

足立「はぁ、まぁ…」

堂島「すまんが、今日の午後は俺の方を手伝ってくれ」

~夜・足立宅~

足立「結局、手伝いで終わったな」

足立「…でも、この時期に行方不明…?」

ザザッ…

足立「…あ」

足立「マヨナカテレビ…もう、12時か」

足立「…え!?」

雪子??「皆さん、こんばんは!天城雪子でっす♡」

雪子??「今日はぁ、私、天城雪子がナンパ!逆ナンに挑戦しようと思います!」

雪子??「題してぇ、『やらせなし!突撃逆ナン!』」

足立「…こ…」

雪子??「運命の王子様、見つかるかなぁ?」

雪子??「も~ちょ~本気ィ~!」

足立「…い、今のって…」

足立「…あ」

千枝??「ああ、私の雪子姫…」

千枝??「どうして!?どうして私から離れて行ってしまうんだい!?」

千枝??「…おっと、これは失礼」

千枝??「テレビの前の皆さん、こんばんは。里中千枝です」

千枝??「本日は、感動スペクタクル巨編『千枝と雪子』をお送りします」

千枝??「離れてしまった二人は、無事に再会できるのか!?」

千枝??「チャンネルは、そのまま…」

ブツッ…

足立「……」

足立「…な、なんだったんだ―」

足立(いや、違う…!)

足立(これはたぶん、『テレビの世界』が関係してる…!)

足立(この時期に二人も都合よく行方不明者が出るはずがない…)

足立(…行方不明者の『死体』が『浮かんでない』…)

足立(僕の予想が正しければ…)

足立(今行方不明の二人は、『向こう側』に落とされたんだ―)

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