空飛ぶ艦隊これくしょん! (124)
注意
※このSSは、モンティパイソンのコントを艦娘たちにやってもらおうという趣旨のものです。
※このSSはフィクションであり、実際のキャラ設定及び史実とは一切関係ありません。
※キャラ崩壊&不謹慎ネタ上等。嫁が酷い有様になっても泣かないこと。
な~んてね。こんな注意書き野暮ったくてウザいとは俺も思うけどさぁ、こーいうことも円満なSS投稿には不可欠じゃない?ねぇ、ちょんちょん♪ だからさぁ、俺だってあまりこんなことで手間取りたくはないんだけど、分かるだろぉ、ちょんちょん♪
え、なに?もったいぶってないで早く始めろって? あんたも好きねぇ~。なんつったりして、このぉ~、ちょんちょん♪
それじゃあ……
金剛「……It's!」
長門「空飛ぶ、艦隊これくしょん!」
金剛「始まるヨー!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425035677
『英霊コンテスト』
扶桑「皆様、ごきげんよう。当番組は、様々な鑑の素晴らしい最期を、皆様へお届けするものです。司会進行は私、戦艦・扶桑がお勤め致します」
扶桑「では、早速まいりましょう。本日御覧に入れますのは、駆逐艦・深雪の最期です。どうぞ……」
・
・
・
深雪「……」
深雪「……」
深雪「……」
深雪「……」
電「なのです!」 ドーン
深雪「ぐはっ!?」 轟沈?
龍田「8.6」
北上「9.1」
摩耶「9.3」
隼鷹「8.8」
扶桑「合計、35.8点ね……おめでとう、深雪ちゃん」
扶桑「……では、これまでの順位を見てみましょう。山城、お願いできる?」
山城「はい、お任せください姉様! ではこちらのスコアボードをご覧ください」
山城「現在一位はミス慢心でおなじみ一航戦・赤城! 二位は駆逐艦に手を出してクロスロード送りになった戦艦・長門! 何故かそれについて行ってついでに沈んだピャーが三位! 四位は勘違いで雷撃処分された比叡で、その下の五位に先ほどの深雪がついています!」
山城「……最下位は大和です」
扶桑「ありがとう、山城…… 次はリクエストのコーナーです。今日選ばれたお便りはこちら…… P.N.『天津甘栗むいちゃいました』さん」
扶桑「『いつも楽しく番組を拝見しています。今日は雪風の沈むところを見てみたいです』 ……とのことです。では、どうぞ」
雪風「ゆ、雪風は沈みま…… ぎゃあ!」 轟沈
扶桑「あら…… もうお別れの時間ですか。名残惜しいですが今日はここまでですね」
扶桑「最後は、永遠のMVPに輝くあの方による、伝説の戦いを見ながらお別れしましょう…… それでは皆様、また来週」
青葉「ワレアオバァァァーーーー!!」
金剛「……And now!」
『戦艦面接』
霧島「みなさん、当番組へようこそ。さて、一流の戦艦と呼ばれるためには、厳格な審査が必要となります。今日はその一例をお見せしましょう」
霧島「では、お入りください」
清霜「失礼します! 本日はよろしくお願いします!」
霧島「ええ、こちらこそよろしく」
清霜「はい!」
霧島「うふふ。緊張しないでいいのよ? どうぞ、座って?」
清霜「はい! ありがとうございます!」 着席
霧島「おや? あらあら……」
清霜「?」
霧島「ふむ……じゃあ、立って」
清霜「え? ……はい」 起立
霧島「座って」
清霜「はい……?」 着席
霧島「ほう……なるほど……」
清霜「え? ……え??」
霧島「さて…… おはよう」 ニコ
清霜「あ、はい。おはようございます!」
霧島「……貴女、何故『おはようございます』だなんて言ったの?」
清霜「え!?」
霧島「お昼はとっくに過ぎてるわよ? あなたは時計も読めないのかしら?」
清霜「い、いえ! おはようと挨拶されたから、私もそう返すべきかなって……」
霧島「そう……『こんにちは』?」
清霜「こ、こんにちは……」
霧島「『こんばんは』?」
清霜「こ…… さようなら! ……ナンチャッテ、アハハ……」
霧島「ウフフ…… 駄目ね」
清霜「えぇ!?」
霧島「……」 カチッ ウイーンウイーン
清霜「……?」
霧島「あなたは何故私が今この電探を動かしたか、気にならないの?」
清霜「えっ!? えと…… なんで今、電探を動かしたんですか?」
霧島「さあ? なんでだと思う?」
清霜「そんな、なんでって……」
霧島「5! 4! 3! 2! 1!」
清霜「なにそれ!! ちょっと!!」
霧島「0! はい、タイムアップ」
清霜「えぇ~……」
霧島「敵を追尾して! 撃てぇ!!」 ウイーンウイーン
清霜「ねえ、これ、戦艦になるための面接だって聞いてたんだけど……」
霧島「ええ、そうよ。 撃てぇ!!」 ウイーンウイーン
清霜「はあ……私には戦艦は向いてないのかな……」
霧島「何故そう思うの?」
清霜「いや、よくわかんないし…… その……」
霧島「5! 4! 3! 2! 1! 0! はい、残念! メガネビーム!!」 ボーン
清霜「なんなの、さっきから! やりたい放題か! せめて会話してよ!」
霧島「お名前は?」
清霜「は?」
霧島「まだ名前を伺ってなかったわ。お名前は?」
清霜「ああ。清霜です」
霧島「『清霜 です』、さんね?姓が『清霜』で名が『です』……と」 カキカキ
清霜「ち、違っ! ただの清霜です!」
霧島「はぁー…… 情報はできる限り正確に述べなさい」
清霜「……すみませんでした」
霧島「まったく…… 『清霜』はミドルネーム……」 カキカキ
清霜「そうじゃなくて!」
霧島「あ゛あ゛ん?」 ギロッ
清霜「何でもないです……」
霧島「……」 カチッ ウイーンウイーン
清霜「また電探? ……どうしろってのよ」
霧島「なにかやってみれば? 敵を追尾して! 撃てぇ!!」 ウイーンウイーン
清霜「なにかって……えと……えーと……」
霧島「5! 4! 3! 2! 1!」
清霜「め、メガネビィーーム!!」 ボーン
霧島「!! イイわね!」
清霜「え? これでいいの!?」
霧島「ええ。とてもイカしてるわ、それ。天才的よ」
清霜「えへへ。そんなことないですよぉ~///」 テレテレ
霧島「謙遜することないわ。おーい! みんな、入ってきて頂戴ー!」
龍田・北上・摩耶・隼鷹「「「「……」」」」 ゾロゾロゾロ
清霜「!?」
霧島「じゃあ、もう一度さっきのをお願い。 撃てぇ!!」 ウイーンウイーン
清霜「メガネビーム!」 ボーン
龍田「8.9」
北上「8.5」
摩耶「9.0」
隼鷹「8.5」
清霜「なによこれ!?」
霧島「悪くない点数ね。いいじゃない」
清霜「なにがよ!!大人しくしてれば馬鹿にして!!こっちは真剣にやってんのに!ふざけないで!!もう我慢の限界だわ!このことは提督に、いや、大本営にチクってやるんだから!!そしたらあんたなんか一瞬で解体よ!わかった!?今更後悔しても遅いんだから!ねえ!!どうなのよ!!何とか言いなさいよ!!!!」
龍田「9.9」
北上「9.5」
摩耶「9.8」
隼鷹「9.7」
霧島「すごい! こんな高得点、見たことないわ」
清霜「……え? じゃ、じゃあ、合格ってこと? もしかして戦艦になれちゃうの!? やったーー!!」
霧島「それなんだけどね……」
清霜「?」
霧島「駆逐艦が戦艦になれるわけないじゃない! アーッハハハハハハハwwwwww」
龍田・北上・摩耶・隼鷹「「「「wwwwwwwwwww」」」」
清霜「びえええん! もうやだああああ! (号泣」
金剛「……And now!」
『フルーツを装備した深海棲艦から身を守る訓練の風景』
鎮守府内の武道場にて
北上「そう! フルーツだよ!」
暁「いやいやいやいや」
北上「なに? フルーツは嫌なの? そんなことじゃ立派な戦艦にはなれないよ~?」
電「さっき、その口車に乗せられた清霜ちゃんが、精神に深刻なダメージを負ったばかりなのです」
雷「ていうか、もうフルーツはやらないって約束したじゃない!」
響「さすがに2か月もフルーツばかりはね……」
北上「じゃあ、何の訓練だったらいいってのさ~」
暁「真っ当な装備相手の訓練だったらなんでもいいわよ」
雷「連装砲とか、魚雷とか……」
響「竹槍とか」
北上「はっ! 竹槍ぃ!? いいじゃないの、竹槍! でもね! もし遠征中に深海棲艦からイチゴを投げつけられても、あたしは一切あんたらのこと助けないからね!! イチゴまみれになって泣いたって知らないよ!! わかった!?」
雷「別にイチゴくらい、どうってこと……」
北上「あ? なにか言った?」
雷「なんでもないわ……」
北上「よぉし。じゃあ訓練を始めるよ。今回はパイナップルを装備した相手を想定して……」
電「もうやったのです」
北上「え?」
電「パイナップルはもうやったのです」
雷「丸ごとも輪切りのもやったわ」
電「キウイも、スモモも、メロンもやったのです」
響「念のためと言ってトマトもやったよ」
暁「さくらんぼもやったわ!」
北上「さくらんぼには黒いのもあるけど?」
暁「赤いのも黒いのも両方やったわよ」
雷「スイカ、リンゴ、ナシ、みかん……」
響「マンゴー、レモン、ぶどうもだね」
電「房ごともバラバラにしたのもやったのです」
北上「バナナは?」
響「あー……」
電「やってない……のです」
北上「じゃあ決まり! バナナやろう、バナナ!」
響「竹槍もやってよ」
北上「うっさい」
北上「さあ、ここに取り出したるバナナ! このバナナから身を守る基本テクニック、わかるかい?」
雷「ナンデアリマスカーキョウカン (棒」
北上「一度しか言わないからよく聞きなよ? バナナから身を守るためには、其の一! 敵からバナナを奪う! 其の二! 奪ったバナナを食べる! 以上っ!」
響「敵が竹槍も隠し持ってたらどうするのさ」
北上「うっさい! で、いかにしてバナナを奪い取るかだけど~、これは実際にやってみせるから、見て覚えな。 じゃ、暁、このバナナであたしに襲いかかってよ」
暁「って言われても…… て、てやぁ~~」
北上「あー…… ダメダメ。全然ダメ。気迫がこもってないもん。訓練だからって舐めないでくれる? もっとこう、バナナを大きく振り上げて、そう、いいじゃん。で、そのまま精一杯気合い入れてかかってきな」
暁「ドリャアアアアアアア!!!」
北上 [20.3cm連装砲] シャッ ドォーン
暁「きゃああ!!」 大破
雷「暁ー!?」
北上「さあ、バナナを奪い取ったよ! で、食べる…… モグモグ…… よし、これで敵は装備を消失。もう安心だね~!」
雷「それどころじゃないわよ!」
電「撃ちやがったのです……」
電「なんで撃ったのです!」
北上「バナナもって襲いかかってくるのが悪い」
雷「北上さんがやれって言ったんじゃない!」
北上「うっさい。あたしはこのバナナでこないだのイベントを攻略したんだよ」
響「竹槍じゃなくて?」
北上「うっさい!」
電「ドラム缶しか積んでなかったらどうするのです?」
北上「そんときは~…… 逃げる」
雷「逃げてどうすんのよ」
北上「帰ろう…… 帰ればまた来られるから……」
電「やめろぉ! こんな訳のわかんない空間でそんな名言使うなです!」
響「竹槍じゃダメかい?」
北上「うっさい! もぉ~、次は雷の番だよ。ほら、新しいバナナ。これで襲いかかってきな」
雷「嫌よ!」
北上「あ? なんでさ?」
雷「だって、撃つでしょ」
北上「撃つもんか」
電「暁は撃ったのです」
北上「正当防衛じゃん? ほら、いいから早く」
雷「連装砲はずしてよ」
北上「装備してないよ、そんなもん」
雷「暁を撃ったやつのことよ」
北上「ああ、あれね。はいはい……」
北上改二 装備
[20.3cm連装砲]
[20.3cm連装砲]
[20.3cm連装砲]
↓
[20.3cm連装砲]
[20.3cm連装砲]
[ ]
北上「これでいい?」
電「雷巡のくせに主砲ガン積みって!! 何考えてやがるのです!?」
響「ハラショー……」
雷「てか、他のも全部はずしなさいよ! じゃないとやらないからね!」
北上「ちっ。ウザいなぁ~ホント……」
北上改二 装備
[ ]
[ ]
[ ]
北上「はい、じゃあ装備スロットが全部空っぽの場合の対処法を教えるよ~」
電「やっぱり、ぶっ放す気だったのです……」
北上「ほら、来なよ、雷! 今のあたしは丸腰だから怖くないでしょ? なんなら後ろ向いててやるからさ! ほら!」
雷「しょうがないわね…… ドリャアアアア!!」
北上「もし自分が丸腰だった場合は、背後の壁に仕込んだ隠しスイッチを押しま~す。すると……」 ポチー
雷「ひぃっ!?」 ドォーン
北上「天井から16tの錘が落ちてくるから、敵をそれの下敷きにしちゃってくださ~い」
雷 大破
響「なんてことを……」
電「そんなもの、いつの間に仕込んでたのです!?」
北上「あらかじめだよ~。じゃあ、次は~……もうめんどいから、二人まとめてかかってきなよ」
電「あんなの見せられて、嫌に決まってるのです!」
北上「えぇ~」
電「とにかく、嫌ったら嫌なのです!」
響「同じく」
北上「ウザいよ、この期に及んで。腹ぁくくりなよ」
電「連装砲も罠も無しって約束するのです!」
北上「するするぅ! もう、あたしは絶対に攻撃しないよ~」
響「竹槍もやるって約束してよ」
北上「うっさい! ほら、本当に何もしないから!早くかかってきなって!何怖がってんの腰抜け!そんなんで艦娘勤まると思ってんの!?ママのおっぱい吸いに田舎へ帰るか、かかってくるか二つに一つだ!さあ、何してんの!早く!ほら!」
電「む~…… と、ドリャアアアア!!」
響「ウラアアアアア!!」
北上「さて、こんな場合は、落ち着いて飢えた狼さんを召喚します」バッ
足柄「ガルルルルァアアアア!!!!」
電「ぎゃあああ!!」 大破
響「うわぁああ!!」 大破
北上「この作戦の良いところは、足柄さんがバナナも食べてくれるところだね」
北上「二人がかりならあたしをやれるとでも思ったのかな? はんっ、愚かだね!」
北上「……でも、あたしは気付いてるよ?天井裏にまだ敵が隠れ潜んでいるんだろ?床下にも、そこの物陰にも!あたしに『アレ』を使わせようと狙ってるんだろう!でも、そうはいくもんか!こんなこともあろうかと、この部屋のいたるところに大量の爆薬を仕込んである!このスイッチを押せば粉微塵さ!まとめて吹っ飛ばしてやる。覚悟しな!!」 カチッ
チュドーン
北上 大破
金剛「……And now!」
『解体任務』
大きな窓が備えられたとある事務用の一室
天龍と龍田は向かい合ってデスクに座り、それぞれのPCにかじりついていた
天龍「ったくよ~。何で俺達が武道場爆破事件の報告書なんか作んなきゃなんねーんだよ」 カタカタ
龍田「しょうがないじゃな~い。手が空いてるのが私たちしか居なかったんだからぁ~」 カタカタ
天龍「かーっ! 早く戦場に出て死ぬほど戦いてーなぁ。こんな北上のアホの尻拭いじゃなくてさぁ!」
龍田「ほらぁ~天龍ちゃん、手が止まってる。他にも書類いっぱいあるんだから、文句言ってても目の前の仕事は終わらないわよぉ~?」 カタカタ
天龍「へいへい……」 カタカタ
龍田「……」 カタカタ
天龍「……」 カタカタ
龍田「……」 カタカタ
天龍「……」 カタカタ
那珂「きゃああああああああ!!」
天龍「!?」
ギャグSSはもう少しアッサリ目にした方が良いよ
はっきり言ってくどい
天龍「なぁ、龍田……」
龍田「……」 カタカタ
天龍「龍田ってば!おい!」
龍田「もぉ~、なによ天龍ちゃん?」
天龍「今、那珂が窓の外を通り過ぎて行かなかったか? ……縦に」
龍田「ん~?」
天龍「だから、那珂が上から飛び降りたんだよ! あれは死んだぜ!?」
龍田「あら、そう? ……」 カタカタ
天龍「『あら、そう』って…… 俺の見間違いか?」
龍田「……」 カタカタ
天龍「……」 カタカタ
五十鈴「きゃあああああああ!!」
天龍「!?」
>>17
そっか……
でも、8つ分書き溜めちゃったんですよね
追加書いて投稿することにしたら、そのときはもっと考えます
天龍「ほら、やっぱり見間違えじゃねえぜ! 龍田!」
龍田「もぉ~、さっきからなによ~」
天龍「今度は五十鈴だ!」
龍田「ちょっと、天龍ちゃん。なに言ってるの?」
天龍「龍田こそ、なに落ち着いてんだよ! さっきから二人も」
「きゃあああああああ!!」
天龍「……三人も落ちてきてんだぜ! 異常事態だろ!」
龍田「え~? ……解体任務じゃないの~?」
天龍「え!? え、あ……そう、かな?」
龍田「そうよ~。いいからお仕事しましょ。終わんないわぁ~」
天龍「うん……う~ん?」
龍田「……」 カタカタ
天龍「……」 カタカタ
天龍「……」 カタカタ
龍田「……」 カタカタ
天龍「……なあ、龍田。三人目のアレ、若葉だったよな?」 カタカタ
龍田「え? 文月ちゃんじゃない?」 カタカタ
天龍「いーや、若葉だった!」
龍田「文月ちゃんだってば!」 ガタッ
天龍「若葉だ!!」 ガタッ
龍田「文月ちゃん!!」
若葉「きゃあああああああ!!」
天龍「あ、今のが若葉だわ」
龍田「ほらぁ~」
天龍「悪りぃ悪りぃw ……」
天龍「……」 カタカタ
龍田「……」 カタカタ
天龍「……次は三日月が来そうな気がする (ボソッ」 カタカタ
龍田「賭ける~?」 カタカタ
天龍「え?」 カタカタ
龍田「だからぁ~、賭ける? 次は三日月ちゃんかどうか」
天龍「……弾薬200なら」
龍田「ノった♪」
天龍「よっしゃ」
龍田「……」 ジー ←窓の外を凝視する龍田
天龍「……」 ジー ←窓の外を凝視する天龍
龍田「……三日月ちゃーん!! やめた方がいいわよ~!!」
天龍「あっ! 龍田、てめぇ!」
龍田「死んじゃ嫌よ~!! 三日月ちゃ~ん!!」
天龍「構うこたぁねえ!! 意地を見せろ!!」
龍田「いのちをだいじに!!」
天龍「飛べぇ!! 三日月!!」
龍田「駄目よ!! 三日月ちゃん!!」
・
・
・
『SSの途中ですが、私は作者に強く抗議します。
私は長い間艦娘として働いていますが、このような馬鹿げた光景は見たことがありません。
こうした差別的かつ暴力的なSSを投稿することは、我が海軍を著しく侮辱していると言わざるを得ないでしょう。
貴殿には深く反省し、即刻SSの投稿を中断していただ き ゃあああああああああ
あ
あ
あ
あ
あ
天龍「やったぜ! 三日月だ!」
龍田「違うわ! 初霜ちゃんよぉ~!」
金剛「……And now!」
『伊勢と日向によるフィッシュ・ビンタ・ダンス』
皆様に残念なお知らせがあります
ここでお届けするはずだった『フィッシュ・ビンタ・ダンス』についてですが
協議を重ねた結果、SS化は不可能であるという判断に至りました
よって、各自で勝手にイメージするように 以上
金剛「……And now!」
『いまどきの提督を襲う苦悩の数々』
ここは提督の執務室
彼がいつものように仕事を始めようとしていると
不意にノックの音が響いた
提督「入りたまえ」
羽黒「し、失礼します」
提督「ん? 羽黒か。今日の秘書艦は伊勢だったはずだが?」
羽黒「実は…… 提督に折り入ってご相談が……」
提督「なんだ、言ってみろ」
羽黒「あ、あの…… 艦娘を、やめさせてもらえないでしょうか……」
提督「……は?」
羽黒「艦娘を!! やめさせてください!!」
提督「わかったから、大声を出すな。別に聞こえなかったわけじゃないんだから」
羽黒「ご、ごめんなさい!」
提督「で? なんでやめたいの?」
羽黒「だって、軍隊って…… なんだか怖くって……」
提督「なに?」
羽黒「軍隊って!! 怖いなって思って!!」
提督「だから、聞こえてるっつの! 何が怖いのか詳しく教えろってことだよ!」
羽黒「それは、その…… 大砲とか魚雷とか、いっぱいあるから……」
提督「あるから?」
羽黒「本物なんですよ? 玩具とかイミテーションじゃなくて、本物の大砲ですよ?」
提督「そりゃあ…… 軍隊だからね?」
羽黒「あ、危ないじゃないですか!!」
提督「だから、それが軍隊だってば!」
提督「キミさぁ、昨日ドロップされたばかりだよね?」
羽黒「はい」
提督「で、やめるの?」
羽黒「はい。怖いのは嫌いです……」
提督「怖いから、って……」
羽黒「あの、提督は経験ないから知らないかもしれませんけれど、大砲とか魚雷って、その…… 当たると痛いんですよ?」
提督「知ってるよ! いや、経験ないことは確かだけど、想像に難くはないよ!」
羽黒「えっ! ご、ごめんなさい!」
提督「……ええと。ドロップされてきたときに、軍で戦うか普通の女の子になるか、どうしたいか訊いたはずだけど……」
羽黒「はい、訊かれました」
提督「どうして艦娘選んだの?」
羽黒「それは、その…… マリンスポーツとか…… 楽しそうだな~って、思ったから……」
提督「えぇ~……」
羽黒「あ、あと…… いろんなところへ旅行できて、いいなぁ~、って……」
提督「えええぇぇ~~……」
羽黒「か、艦娘を!! やめさせてください!!」
提督「うん。キミ、馬鹿だろう?」
提督「わかったよ。退役と艤装解体の手続き、進めといてあげるからちょっと待ってて」
羽黒「は、はい。ありがとうございます! じゃあ、私、邪魔にならないように隅っこに座ってますね……」
提督「いや、すぐにはできないから、自室で……」
ガチャ
伊勢「提督ー。居るー?」
提督「あ、伊勢! お前、今日の秘書艦だろうが! 何分遅刻したと思ってる!」
日向「わたしもいるぞ?」 ヌッ
提督「なんでだよ!? お前はお呼びじゃないよ! 帰れよ!」
伊勢「そう怒んないでよ~。 ……ところでさ。今日の業務内容、なんだっけ?」
提督「ああ。この前、鎮守府内で爆発騒ぎがあっただろ? あれの報告書を天龍と龍田が作ってくれたからチェックして、上に提出する準備を……」
伊勢「その爆発騒ぎなんだけどさ~……」
提督「ん?」
伊勢「私と日向が黒幕だと言ったら…… どうする?」
提督「!?」
提督「……って、あれは北上の暴走だろう。黒幕もクソもあるか」
伊勢「まぁまぁ。私はさ、あくまで『例え話』をしているだけよ? でも、それが本当の話になるかは提督次第……」
提督「なんだと!?」
日向「おっと」 ガシャーン
提督「ああ! 花瓶が!」
伊勢「あんまりカッカしない方がいいよ、提督。日向は不器用なうえに、今は生理前だ。刺激すると何をするかわかんないよ?」
提督「なんだかわからんが、用件があるならさっさと言え。そして、日向は出ていけ」
日向「聞いたか? 出ていけだとさ」
伊勢「ヒュー。提督はせっかちだねえ。 ……ときに提督。うちってホロの艦載機、結構な数を確保してるよね?」
提督「ああ。やはり、いろんな場面で空母の戦力は頼りになるしな。それがどうした?」
伊勢「いやね、イベント攻略なんかでいざ発艦となったとき、使い物にならなかったりしたら困るんじゃないかな~……って」
日向「ボス戦直前で空中分解……とかな」
提督「んな!?」
伊勢「それから…… 大事に溜め込んでる資材の山、赤城さんが狙ってるかもよ~?」
提督「それなら抜かりはない。厳重にロックされた隠し倉庫に保管してあるし、倉庫の場所も赤城には決して漏らさないよう全艦娘に通達している」
日向「そのロックなら、今朝破壊されていた」
提督「なんだと!?」
伊勢「大丈夫だよ、提督。隠し倉庫の場所までは赤城さんにはまだ知られてないから。 ……けど、時間の問題かな~」
日向「人の口に戸は建てられないというからな」
提督「貴様ら! 上官を脅迫して、何が目的だ!!」
伊勢「あっはっは! 脅迫だってさ、日向」
日向「ははは。提督は冗談がきついな」
伊勢「私らはただ、提督と世間話をしているだけさ」
日向「最悪のケースについてな」
伊勢「そう、提督次第で未然に防げる最悪のケースについて、ね?」
提督「ぐぬぬ…… なにが欲しい。言ってみろ……」
伊勢「大したことじゃないよ。そうだね……」
提督「っ……」 ゴクリ
伊勢「……間宮 (ボソリ」
提督「なに?」
伊勢「だから…… 間宮さんのチケット! 頂戴? ね?」
提督「……はあ?」
伊勢「いいじゃ~ん。間宮チケットちょうだ~い! ついでに、今日の遅刻もなかったことにしてよ~」
日向「提督をゆすって間宮アイス…… これだ!」 キラキラ
提督「『これだ!』じゃねえ!! さんざ思わせぶりな態度でそれかよ!!」
伊勢「ねぇ~、おねが~い。じゃあ、2枚! 2枚でいいから!!」 ガシッ
提督「ざけんな! 1枚だって渡すか! 離せ!!」
羽黒「艦娘を!! やめさせてください!!」
提督「日向! 羽黒にもう出番は終わったって教えてやれ!」
日向「チケットを出すがいい。話はそれからだ」
提督「だぁーーっ!! もう! どうしてもって言うから付き合ってやったが、なんだよこのSSは!! 終いだ終い! やってられっか!」
伊勢「ちょ、提督! 私らさっき文章化不可能とか言って出番カットされたんだよ!? 途中でやめるだなんて……」
日向「急なメタ発言は読者に嫌われるぞ?」
提督「知るかバカ!! もういい! おい、金剛! 次いけ次!」
金剛「OK! じゃあ……And n
伊勢「待って、提督! チケット!」
提督「うるせえ!!」
金剛「……And now!」
『イ級語を学ぼう!』
提督「くそっ、あいつらめ。しょうもないことに付き合わせやがって。俺だって忙しいんだぞ、ったく……」 ブツブツ
執務室を飛び出し廊下を歩く提督
彼はとある教室の前で立ち止まり、そのドアの貼り紙に
< 初級・イ級語講座 >
と書かれているのを確認すると、教室の中へ入っていった
ガララッ
提督「みんな、おはよう。ほら、早く席に着けー。では、敵を知るべしということで始めた、このイ級語講座。二回目の授業を始める」
提督「前回は、いくつかの兵器の名前をイ級語でどう言うか勉強したな。まずはそのおさらいをしよう」
提督「では、『酸素魚雷』。これをイ級語でなんと言うか。覚えてるかー?」
駆逐イ級・A「イーッ!」
駆逐イ級・B「イーッ!」
駆逐イ級・C「イーッ!」
駆逐イ級・D「イーッ!イーッ!」
提督「ははは。みんな元気がいいな! じゃあ、誰にあてようか……」
提督「よし、じゃあ……イ級A君。『酸素魚雷』は?」
イ級A「ィイーイーッ!」
提督「はい、正解。ちゃんと復讐できてるようだな、偉いぞ」
イ級A「イィー……///」 テレテレ
提督「それじゃあ、今回の授業からはもっと実践的な内容を学んでいこうと思う。イ級語で自己紹介ができるようになっていこう」
提督「例えば、『私は呉で建造されました』と言うときには、『イーッイイーイーッイィイーッイーイッ!』と言う。四番目の『イー』を気持ち高めで発音するのがポイントだ」
提督「ではリピートアフターミー。『イーッイイーイーッイィイーッイーイッ!』」
イ級たち「「「「イーッイイーイーッイィイーッイーイッ!!!!」」」」
提督「下手でも恥ずかしがっちゃダメだぞ? 最初はみんな、そんなもんだ。では…… イ級B君」
イ級B「イーッ!」
提督「キミの出身は?」
イ級B「イイィッ!」
提督「……なるほど。じゃあ、君の場合はこうなる『イーッイイーイーッイイィッイーイッ!』。言ってみなさい」
イ級B「イーッイイーイーッイイィッイーイッ!」
提督「はい、よくできました」
イ級B「ィイーッ!」
イ級C「イィーッ! イイーイッイーッ!!」
提督「どうした? 何を騒いでいる」
イ級C「イイーイーッイィーッィイィィーッイッイッイイーッ!!」 プンスカ
提督「なんだ? 『イー』じゃわからんだろう。はっきり言いなさい」
ヲ級「ヲッヲヲッ、ヲゥヲゥ、ヲッ!」
提督「お前は教室を間違えてるぞ! ヲ級語は隣だ」
ヲ級「ヲヲゥ!? ヲッヲーッ!」 退室
提督「……で、なんだって?」
イ級A「はい、司令官殿! 彼女はモーレイ海出身なのですが、『なぜBに合わせてカレー洋出身だと言わねばならないのか。早くモーレイ海出身の場合のイ級語を教えてほしい』と、そう言っているのです」
提督「なんだ、そうか。じゃあ、勉強熱心なのは良いことだが、少し落ち着きなさい。すぐに教えてやるからと、そうCに伝えてくれ」
イ級A「イーイィーッイイィイーッイーッイー!ィイッイーッイーッ!」
イ級C「イィーッイー?」
イ級A「イーイッ!」
イ級C「イイィーッ!! イィイイーッイッイーイーィーイッ!!」
提督「今度はどうした」
イ級A「はい。今のは『やっぱりカレー洋なんかよりモーレイ海の方が素晴らしい』と」
提督「おい、比較級はまだ教えとらんだろうが! 勝手なことをするな!」
イ級A「イィーイーッイーイッイーッ……」
イ級C「イィイーイーッイッイーィーイッ!!」
イ級B「イィー、イイッイーッイー!」
イ級C「イィイーッ!? イイーッイッィイィッイーッイイーイーッ、イーイーッイー!!」 ゲキオコ!!
提督「黙れ!黙らんか! そこ!まだ授業中だ。席を立つんじゃない!」
イ級D「イー……イィイーッ……」
提督「なに、出番がない? 俺に言うな! ほら、授業を再開するぞ。みんな席に着け!!」
イ級B「イィーッイーッイーイーッイィィイーッ!」
イ級A「イーイッ! イィーッイーッ!」
イ級C「イィイイーッ!! イーイーッイーッ!!」
提督「ちょ、待てっ!教室で艤装を展開するな! やめろ! ぎゃあああああああ!!」
ドォーン!!
金剛「……And now!」
『死んだ提督』
< (有)鈴谷提督派遣センター >
カランカラン
不知火「どなたかいらっしゃいませんか?」
鈴谷「……」 コソコソ
不知火「そこの! 隠れてないで出てきなさい」
鈴谷「あ、あー! 不知火じゃん! いらっしゃい。どうしたの?」
不知火「どうしたもこうしたも。苦情ですよ」
鈴谷「えーと、鈴谷はただのバイトだから、そーいうのはちょっとわかんないかなー…… アハハ」
不知火「あなたが副業でこの会社を経営していることは調べがついているんですよ?」
鈴谷「あっ、いや。ただのジョークじゃーん! マジになんないでよー、もう! ……チッ」
不知火「で、苦情なんですが…… この背中の司令を見てください」
鈴谷「うわー提督、久しぶりー。おんぶしてきたの? なんで? チョーうけるーw」
不知火「死んでるんですがね、彼……」
鈴谷「……」
不知火「どういうことでしょうか? 契約時、この司令は不死身だと不知火は伺ったのですが」
鈴谷「……それは、ただの商売文句と言うか、本気にすると思わなくて (ボソッ」
不知火「は?」 ギロ
鈴谷「……じゃなくてー! ほら、よく見てよ。寝てるだけだよ。死んでない!」
不知火「ほう? では、起こせば目覚めると?」
鈴谷「うん…… 多分」
不知火「司令!!起きてください!!朝です!!仕事もたまってますよ!!司令―!!」
鈴谷「えい! ……ほら、動いた!」 グイッ
不知火「あなたが押したからでしょう!」
鈴谷「チガウヨー。自分ノ意志ダヨー。ホラ提督ダヨー。不知火チャン怖ーイ! (裏声」
不知火「……沈みたいようですね?」 ゴゴゴ
鈴谷「い、いやぁ~……」
不知火「契約時、司令の不死身さを試してみてくださいと渡された拳銃がありましたよね?」
鈴谷「うん! 提督ったら全弾跳ね返しちゃったよねー! 不知火ちゃんもあの頑丈な肉体には驚いたでしょ?」
不知火「あの拳銃ですが、あとで検分したらただのゴム鉄砲でした」
鈴谷「……」
不知火「いい加減、認めてもらえませんか?」
鈴谷「認めるっていうかー、死んでないしー」
不知火「では、なぜ司令は動かないのですか?」
鈴谷「それはー、そのー…… ホームシックなんだよ!」
不知火「は?」
鈴谷「そうだよ。故郷の島津が恋しいんだよ!」
不知火「司令は長州出身と伺っていますが」
鈴谷「そう! 長州が恋しくて拗ねちゃってるんだねー、きっと! うん、そうとしか考えられない! 長州の土を踏ませてやれば、たちまち元気になるよ! いやー、良かったね、問☆題☆解☆決! さ、出口はあちらになります!」
不知火「そんな戯言で、不知火が納得するとでも……?」
鈴谷「……」
不知火「いいですか?貴女がなんと言おうと、この司令は死んでいます。お亡くなりの御臨終です。これを見てください。分かりますか?死後硬直です。心臓は停止し、脈もありません。故人です。ブラックジャック先生でも指令を目覚めさせることはできません。こんなことでなければ今頃は火葬場で焼かれて、立派な戒名を授かっていたでしょう。司令はもう御逝去なされました。息を引き取り、事切れ、入滅し、他界されてしまわれました。これは、元・司令です!」
鈴谷「……代わりの提督を連れてきます」 退室
不知火「やれやれ…… 最近の経営者ときたら、素直に非を認めるということをしないから困りものです」
鈴谷「ごめーん! 代わりの提督、切らしちゃっててさー!」
不知火「ええ。どうせ、そんなことだろうと思いましたよ」
鈴谷「……蛞蝓だったら、すぐ用意できるんだけど」
不知火「蛞蝓? ……というと、あのなめくじですか?」
鈴谷「うん。このなめくじ」 ゴトッ ←机の上になめくじの入った瓶を置く
不知火「なめくじ……」 ジィー
鈴谷「……どーかな?」
不知火「……喋らないじゃないですか」
鈴谷「び、瓶の中に入ってるから聞こえにくいんだよ! それにとっても芸達者だよ?」
不知火「また不知火を騙そうとしていませんか?」
鈴谷「すみませんでした。なめくじは喋りません……」
不知火「なめくじでは、正当な取引とは言えませんね」
鈴谷「あ、そだ! 神戸にある熊野の会社だったら大丈夫かも! 鈴谷が連絡入れとくからさー、そっちにいってくんない?」
不知火「まあ、仕方ありませんね。これ以上あなたと話すよりはいいでしょう」
鈴谷「悪いね! はい、これ住所」
不知火「では、失礼します」
鈴谷「まいどー、ありゃーざーっしたー……」
< (有)神戸にある熊野提督派遣センター >
カランカラン
不知火「失礼します」
熊野「ごきげんよう、不知火さん。この度はうちの鈴谷がご迷惑をおかけしたようで、申し訳ありませんでした。新しい提督なら手配しておりますわよ」
不知火「話が早くて助かります。この際、不死身でなくても結構ですので、よろしくお願いします」
熊野「不死身? ……よくわかりませんが、こちらにサインを頂ければ、明後日にはそちらに着任させられますわ」
不知火「感謝します」 カキカキ
熊野「ところで、背中の古い提督…… こちらで引き取って処分しても?」
不知火「は? 『処分』とは…… 葬儀を手配いただけるということで?」
熊野「まあ…… 似たようなものですわ」
不知火「? では、そちらもよろしくです」
熊野「承りましてよ。それでは、コースを選んでくださる? 提供できるコースはこのようになっておりますわ」
パネルオープン!!
[洋風コース] 説明・埋めます
[こんがりコース] 説明・焼きます
[食物連鎖コース] 説明・鳥のエサです
不知火「!?」
不知火「ちょ、ちょっと待ってください!」
熊野「あら、なんでございますの?」
不知火「訊きたいことは色々あるのですが…… この『鳥のエサ』とは?」
熊野「鳥葬と言いまして、チベットでは一般的な弔い方だそうですわ」
不知火「そう、ですか…… いや、ふつうに火葬でお願いします」
熊野「[こんがりコース]ですわね? よろしくてよ」
熊野「(裏に向かって) [こんがりコース]入りますわー! BBQの準備してくださるー?」
不知火「なんと言いました!? バーベキュー!?」
熊野「ええ。先日、鈴谷に教えていただいたの。河原で催すのが作法だそうで…… BBQはお嫌い?」
不知火「いや、嫌いとかそういうことではなくて……」
熊野「楽しいですのよ~。よろしければ、不知火さんもご一緒にいかが?」
不知火「……タレは甘口でお願いします」
金剛「ヘイ! STOP! STOOOOP!!」
熊野「なんでしょうか?」
不知火「不知火に落ち度でも?」
金剛「カニバリズムだなんて、なんちゅー展開してるデスカ!? 英国の女王陛下がこのスレ覗いてくださるって情報も入ってるんデスヨ!? しっかりしてヨー!」
不知火「不知火に落ち度でも?」
熊野「と、いいますか。そんなあからさまなデタラメ、どこから聞いたんですの?」
金剛「なんかー、天狗のブン屋サンと名乗る方が教えてくれましたヨー?」
熊野「ちょ! 違うゲームのお方じゃありませんの!?」
不知火「しかも、その方の新聞、ガセや自演で有名ですよ。なぜ信じるのですか……」
金剛「もーいいデスからー! もっと知的でスマートなSSを……」
射命○「エリザベス女王がこのスレに訪れました!」 ←どこからともなく
金剛「リアリー!? こうなったら、せめて国歌斉唱で歓迎するデース! サン、ハイッ!」
不知火「♪きーみーがーぁーよーぉーはー……」
熊野「♪きーみーがーぁーよーぉーはー……」
金剛「WAIT!? 『God Save the Queen』歌ってヨー!!」
熊野「なんでしょうか?」
金剛「カニバリズムだなんて、なんちゅー展開してるデスカ!? 英国の女王陛下がこのスレ覗いてくださるって情報も入ってるんデスヨ!? しっかりしてヨー!」
不知火「不知火に落ち度でも?」
熊野「と、いいますか。そんなあからさまなデタラメ、どこから聞いたんですの?」
金剛「なんかー、天狗のブン屋サンと名乗る方が教えてくれましたヨー?」
熊野「ちょ! 違うゲームのお方じゃありませんの!?」
不知火「しかも、その方の新聞、ガセや自演で有名ですよ。なぜ信じるのですか……」
金剛「もーいいデスからー! もっと知的でスマートなSSを……」
射命○「エリザベス女王がこのスレに訪れました!」 ←どこからともなく
金剛「リアリー!? こうなったら、せめて国歌斉唱で歓迎するデース! サン、ハイッ!」
不知火「♪きーみーがーぁーよーぉーはー……」
熊野「♪きーみーがーぁーよーぉーはー……」
金剛「WAIT!? 『God Save the Queen』歌ってヨー!!」
とりあえず、これでおわり
そのうち思いついたら続き書きます
>>19
多分元ネタ未視聴だから的外れなこと言ってるんだろう
モンティ・パイソンらしさもあって面白いよ
>>47
ありがとうございます
私の文才ではこれ以上改変加えるとまずいことになりそうなので、次もこんな調子でいきます
一応、酉つけときます
モンティパイソン面白いよね
僕は自転車修理マンが好きだわ
スパムしか出さない間宮さんとかいるのか……
>>52
モンティパイソンと聞くと、まず、そのコントが出てくるよなw
使用したスケッチの紹介・解説
(DVDボックスのおまけ冊子参考)
『英霊コンテスト』
元ネタ『死に方コンテスト』
(series1-episode1-No.3)
世界のあらゆる偉人の死に方に点数をつけるというコント。
最後の「ワレアオバ」は、元ネタではイギリス海軍の英雄、ネルソン提督。
本来のセリフは「KISS ME ハーディ!」
日本でいえば東郷平八郎のような人物をホモ扱いという、放送初回からブッ飛んだオチが衝撃的です。
『戦艦面接』
元ネタ『おねむちゃん』
(series1-episode5-No.9)
ジョン・クリーズのキチガイじみた偏屈キャラが如何なく発揮されるコント。
『フルーツを装備した深海棲艦から身を守る訓練の風景』
元ネタ『フルーツから身を守る方法』
(series1-episode4-No.7)
同上。
ジョン・クリーズ最高。
『解体任務』
元ネタ『人事異動』
(series1-episode12-No.3)
スポーツ、天気予報、芸能人や王室のスキャンダルまであらゆる物事で賭けをするイギリスの国民性をネタにしたコント。
でも、日本人にとっては賭けのシーンより「理不尽な人事異動」という部分に焦点がいきそうだと思います。
『伊勢と日向によるフィッシュ・ビンタ・ダンス』
元ネタ『フィッシュ・スラッピング・ダンス』
(series3-episode2-No.10)
これがシュールだ! とでも言わんばかりのコント。
マイケル・ペイリン曰く、マジで痛かったらしい。
『いまどきの提督を襲う苦悩の数々』
(series1-episode8-No.3)
元ネタ『1970年 いまどきの軍人』
50年代後半にイギリスが徴兵制度を廃止。
それに伴い、青春を謳歌したい若者と、それが気に食わない保守派の対立が生まれます。
ジョン・レノンが女王陛下から勲章を授かった時の
「戦場で人を殺さなければ貰えないものだと思ってた」
という皮肉を込めたコメントは有名です。
これはそれをネタにしたコント。
『イ級語を学ぼう!』
元ネタ『イタリア人のための初級イタリア語講座』
(series1-episode1-No.4)
WW2以降、イギリス政府はイタリアからの移民を積極的に受け入れました。
結果、ロンドンのあちこちにイタリア人コミュニティが築かれることに。
そんなネタです。
『死んだ提督』
元ネタその1『死んだオウム』
(series1-episode8-No.9)
ジョン・クリーズ! ……は、おいといて。
イギリスでは、クレームを入れても店員は絶対に非を認めようとしない。
このコントもマイケル・ペイリンが実際に遭遇したこんな店員を元にしたものです。
ペイリン「おたくで買った車、50メートルも走らないうちにドアがもげ落ちたんだが?」
店員「ああ、よくあるよね。ドンマイ」
SSでは、元ネタでは「苦情を言うときはいつもこうだ」というセリフを「最近の経営者は~」と改変して、全体的に意味を変えてみました。
『死んだ提督』
元ネタその2『葬儀屋コント』
(series2-episode13-No.16)
イギリスにも過激な右翼というのは居て、セックスピストルズが『God save the Queen』を歌った時には刃傷沙汰にもなった程です。
しかし、ギャグを言うことはこの世の何より優先される。
それがイギリス。
以上
「モンティ・パイソンって何だよ」な人用の説明です
>>51
自転車修理マンは私も大好きですので、どうしようか思案中です。
>>52
>>53
スパムをそのままでやるか、別の何かに置き換えるかはまだ決めていませんが、スパムネタはいずれやるつもりです。
期待してネー!
それでは……
金剛「……And now!」
『アホ菊水レース』
青葉「さあ! 提督不在を良いことに始まってしまいました『チキチキ!アホ菊水レース!』。司会・実況は不肖ワタクシ、青葉がお勤めします! そして!」
信濃「解説は私、信濃にお任せください」
青葉「まさかの未実装艦! 万が一ゲームで登場したときキャラが全然違ったらどうする気なんでしょうか!? ともあれ、本日はよろしくお願いします!」
信濃「よろしく」
青葉「はい! そして観客席には大勢の艦娘たちが応援に駆け付けています! お聞きくださいこの大歓声を!」
「大穴を狙っていきましょう!」「気合い!入れて!賭けます!」「素敵なギャンブルしましょ!」
青葉「すごい熱気ですねえ! 信濃さん!」
信濃「賭けが行われているようですが?」
青葉「胴元は青葉じゃないですよ? それではレースの概要を説明します! 場所はここ鎮守府近海! こちらをぐるりと一周しその速さを競います! ただしコースの途中には数々のミッションが設けれれており、これらをクリアしないと先へは進めません! 鈍足の艦にもチャンスはあるということです!」
信濃「勝利の鍵は、むしろミッションの内容にかかっていると言っていいでしょう」
青葉「さあお待ちかね! レースに参加する選手たちの入場です!」
青葉「入場した選手がスタートラインに集まってきます! まずはエントリーNo.1! 軽巡・矢矧!」
矢矧「うひゃひゃひゃ!」
青葉「エントリーNo.2! 駆逐・雪風!」
雪風「いひっ! いひひひひっ!」
青葉「エントリーNo.3! 駆逐・浜風!」
浜風「うひーっ! うひーっ!」
青葉「エントリーNo.4! 駆逐・霞!」
霞「あへっ! あへっ!」
青葉「エントリーNo.5! 戦艦・大和!」
大和「あばばばばば!」
青葉「エントリーNo.6! 駆逐・磯風!」
磯風「ぎぎぎぎ!」
青葉「以上6隻でレースを執り行います!」
信濃「なんだか、全員様子がおかしいようですね?」
青葉「出場を拒否して暴れるので大人しくさせるために皆さんにはヒロポン漬けになってもらっています! 大丈夫! 健康面には直ちに害はありませんし、ちょっとした懐古趣味みたいなもんです! それでは全員が出そろったところでレース開始です!」
霧島「位置についてー…… よーい…… オラァ!」 ドォーン!!
青葉「スタートしました! 快調な滑り出しを見せるのは磯風! 雪風、霞、矢矧、浜風、大和の順でそれに続きます! 信濃さんはこのレースどう見られますか?」
信濃「そうですね。レースそのものは速力のある駆逐艦有利、ですが途中にミッションが置かれてますから、それ次第ではどうなるかわかりません。他の選手がここでいかに大和さんを抑えるかが見どころになっていると思います。また、幸運艦として有名な雪風さんですが、その幸運がレースにどう影響してくるかにも注目したいですね」
青葉「おおっと! そうこうしているうちに、早くも全員最初のミッションに到達! その内容は『百人切り』!」
信濃「あらかじめ99人切り殺した日本刀で、100人目の敵の首を切り落としてもらいます」
青葉「みなさん苦労されているようです! それもそのはず! 刀についた99人分の血糊が固まって、もはや刀と言うよりただの棒っきれのようになっています! これで首を切り落とせというのは無茶なのでは!?」
信濃「大日本帝国軍人ならやってのけたという証言があります」
青葉「矢矧がついに棒っきれ……もとい、刀を放り捨て、素手で敵の首を引きちぎり始めました! それを見た他の選手も真似をしてそれに続きます!」
信濃「いくら艦娘でも普通ならそんなことは無理ですが、脳のリミッターがバカになってるんでしょうね」
青葉「最初に関門突破したのは矢矧! それに大和、雪風と続きます!」
青葉「さて次のミッションですが……おっと!? たくさんの民間船が立ちふさがりました! これは一体!?」
信濃「平和主義者どもによるプロ市民団体です。ここでは、砲撃で彼らをブッ飛ばしてもらいます」
青葉「先ほどよりは簡単そうなミッション! おや? しかしどうしたことでしょう! 砲撃が全く命中していません! いくらヤク漬けになっているとはいえこれは異常です!」
信濃「彼らには憲法9条をプリントした紙を配布しています。いわゆる9条バリアーです。弾の方から避けていきます」
青葉「なんと! これは手強い! 全員気が違ったように砲撃を乱発していますが一向にあたる気配がありません!」
信濃「9条は無敵のバリアーです」
青葉「ようやく一発だけあてて次に進める選手が出たようです! 不可能かと思われるミッションを成功させたのは雪風! 流石の幸運艦です!」
信濃「一発だけなら誤射かもしれないので当たります」
青葉「他の選手も一発ずつ誤射を与えて先へ進んでいきます! しかし、残された第二関門の現場は死屍累々! いいんでしょうか信濃さん!」
信濃「憲法9条があるんですから死にはしないでしょう」
青葉「なるほど! それなら安心です! 続く第3のミッションは…… おや!? また民間船です! 乗っているのは日本人ではないようですが!?」
信濃「今度はK国人慰安婦をファックしてもらいます。1秒間に16レイプできればクリアです」
青葉「そんなことが可能なんでしょうか!?」
信濃「大日本帝国軍人ならやってのけたという証言があります」
青葉「おお!? 証言は本当だったようです! 磯風が見事慰安婦をイキ狂わせて突破しました!」
信濃「K国は礼節の国なので嘘なんかつきません」
青葉「快調にトップを走る磯風選手! しかし次も難しいミッションが立ちふさがっています! 内容は『20ある的のうち30を破壊すればクリア』! ……さっきから、なんなんですかコレ」
信濃「帝国軍人ならやってのけたという証言があります」
青葉「その証言、本当に信用できるんでしょうね?」
信濃「C国人が嘘なんかつきません」
青葉「さあて! 竹槍でB29を撃墜し、猫を八つ裂きにして、レースもいよいよ最終局面! 現在トップは霞です! 雪風はコースを誤って行方不明! 待ち構える最後の難関は……」
信濃「この先に姫・鬼クラスの深海棲艦がオールスターで待ち構えています。そこにカミカゼアタックを決めてもらいます」
青葉「一番に沈んだ艦が優勝になります! さあ! 霞がトップで突っ込んだ!」
霞「天皇陛下バンザァァァァァァイ!!」
青葉「大和、浜風、磯風、矢矧もそれに続きます!」
大和「バンザァァァァァァイ!!」
浜風「バンザァァァァァァイ!!」
磯風「バンザァァァァァァイ!!」
矢矧「バンザァァァァァァイ!!」
青葉「もはや理性を保っている艦は一隻もおりません! 全員嬉々として地獄のような攻撃を浴びに行きます! 敵の一斉砲火で海上が赤く染め上げられます! まさに狂気! 吹き荒れる疾風怒濤! 進め一億火の玉だ! こんなレースの行く末に一体なにがあるというのでしょう! なにが彼女らを駆り立てるのでしょう! ああっ! ついに二隻の轟沈確認が出ました! ほぼ同時だということです! トップ争いは写真判定に持ちこされます……」
青葉「レース結果が出ました」
一位、故・浜風
二位、故・霞
三位、故・磯風
四位、故・矢矧
五位、故・大和
雪風はリタイア(生存)
青葉「結果は以上です。いやー、いかがでしたか、信濃さん?」
信濃「ええ。浜風さんはスタートダッシュこそ出遅れましたが、焦らず徐々に差を詰め、最後には装甲の薄い駆逐艦有利なミッションをものにした堅実さは見事でした。雪風さんは自慢の幸運が悪い方へ出てしまいましたね。一方の大和さんですが、頑丈さが仇となってしまいましたが、最後まであきらめず、きっちり沈んでくれたことは評価に値するでしょう。英霊コンテストの順位も見直しが必要となるかもしれませんね」
青葉「ありがとうございました。正式な表彰式は後日、靖国にて執り行います。観客席の皆様、勇敢なる英霊たちへ今一度盛大な拍手を! ……はい。では、これにて本日のレースは終了になります」
青葉「なお、次回は『チキチキ!アホ・レイテ・レース』を予定しておりますので乞うご期待!」
扶桑「やめて!」
金剛「……And now!」
『艦娘の部位の見分け方』
No.1『艦橋』
http://i.imgur.com/mt0bCJz.png
No.2『右舷』
http://i.imgur.com/XqMJTCl.png
No.3『左舷』
http://i.imgur.com/ta5DKa8.jpg
No.4『飛行甲板』
http://i.imgur.com/a00gx2O.jpg
No.5『龍驤の飛行甲板』
http://i.imgur.com/59EW2Ia.jpg
N0.6『主砲』
http://i.imgur.com/mg6Jwup.jpg
No.7『魚雷』
http://i.imgur.com/p89McHM.jpg
No.8『たくさんの魚雷』
http://i.imgur.com/n7Lh6J0.png
No.9『はしたない艦尾』
http://i.imgur.com/eYMh9ph.png
No.10『いやらしいバルジ』
http://i.imgur.com/8XJSmnB.png
No.11『測距儀』
http://i.imgur.com/Ehna8UU.png
金剛「……And now!」
『伊58たちのブルース』
伊58「ゴーヤ、戻りました!」
伊58「お疲れ様でち」
伊58「首尾はどう?」
伊58「それが、行きは良かったんだけど、帰りに怖いのいっぱい見つけちゃって……」
伊58「それは災難だったでちね」
伊58「まあ、怪我がなくて何よりでち」
伊58「さ、早く座るでち」
伊58「ゴーヤ、ゴーヤにあったかいお茶を入れてあげて」
伊58「ん? ゴーヤに言ったでち?」
伊58「いや、そっちのゴーヤに」
伊58「了解でち!」
伊58「あーあ。菊水レース見に行きたかったでち……」
伊58「表彰式は一緒に見に行くでち」
伊58「約束でち!」
伊58「淹れてきたでち。はいどうぞ、ゴーヤ」
伊58「え? これはゴーヤ?」
伊58「いや、ゴーヤのお茶でち」
伊58「ゴーヤ味のお茶?」
伊58「ゴーヤのために淹れた普通のお茶でち」
伊58「ありがとうでち。うん、おいしい」
伊58「昨日、新しいお茶葉を買ってきたばかりでち」
伊58「そういえば、ゴーヤが居ないようだけど?」
伊58「ゴーヤは今朝から居ないでち」
伊58「お! みんな揃ってるでちね!」
伊58「あ、お帰りゴーヤ」
伊58「朝からどこ行ってたでち?」
伊58「実は、新入りを連れてきたでち!」
伊58「新入り!?」
伊58「どうせ伊58でしょ?」
伊58「さ、入るでち」
U-511「あ、どうも。よろしくお願いします……」
伊58「変わった服でちね」
伊58「潜水艦じゃないの?」
伊58「はるばるドイツから来てくれた潜水艦でち」
伊58「日本へようこそ!」
伊58「じゃあ、ユーちゃん、皆のことを紹介するね。あっちがゴーヤで、そっちがゴーヤで、こっちがゴーヤとゴーヤで、私はゴーヤでち」
伊58「よろしくでち」
伊58「え? ユーちゃんって?」
伊58「ゴーヤじゃないの?」
U-511「あ、私、U-511と申します…… ユーとお呼びください」
伊58「分かりづらいからゴーヤと呼んでやるでち」
伊58「やった! おそろいでち!」
伊58「ナイスアイデアでち!」
伊58「よかったね! ユー…… いや、ゴーヤ!」
U-511「あ、ありがとう……?」
伊58「で、ゴーヤのレベルはいくつでち?」
U-511「レベル……ですか?」
伊58「ゴーヤは123でち」
伊58「ゴーヤは127でち」
伊58「ゴーヤは130でち」
伊58「ゴーヤは134でち」
伊58「ゴーヤは141でち」
伊58「ゴーヤたちはみんなケッコンカッコカリ済ましてるでち」
伊58「ゴーヤのレベルはいくつ?」
U-511「ええと…… まだ、30…… です」
伊58「まあ、新人なんだから気にすることないでち」
伊58「そうでち。レベルなんてオリョールで頑張ればすぐに上がるでち」
伊58「オリョクル万歳!!」
伊58「オリョクル万歳!!」
伊58「オリョクル万歳!!」
伊58「全ての海洋に平和あれ!!」
伊58全員「「「アーメン!!」」」
U-511「えぇっ……?」
伊58「ところで、新ゴーヤに訊きたいことがあるでち!」
U-511「は、はい……」
伊58「レズじゃあ、ないよね?」
U-511「いっ!? いいえ! 違います!」
伊58「ゴーヤはもうゴーヤなんだから、ちゃんと語尾に『でち』って付けろでち!」
U-511「ごめんなさい…… でち…… ユー、いや、ゴーヤはレズじゃありません。でち」
伊58「よし。じゃあ、新入りのために当鎮守府における潜水艦の掟を、皆で読み上げるでち!」
伊58「了解でち!」
伊58「第一条! レズは禁止!」
伊58「第二条! 空母と戦艦に容赦はしない!」
伊58「第三条! レズ禁止!」
伊58「第四条! 語尾には『でち』をなるべく付けましょう!」
伊58「第五条! レズ禁止!」
伊58「第六条! ……は、現在考案中」
伊58「第七条! レズ禁止!」
伊58「以上!」
伊58「分かった?」
U-511「はい…… でち」
まるゆ「みなさん。昼食を持ってきました」
伊58「ありがとうでち!」
伊58「もうそんな時間かあ」
伊58「お腹すいたでち」
まるゆ「新入りのお姉さんも、どうぞ……」 コトッ
U-511「えっ……? なんですか? この緑色の汁は…… でち」
伊58「まるゆ特製のゴーヤ汁でち!」
伊58「じゃあ、昼食前にオリョールの神へ祈りを捧げるでち!」
伊58「あー、オリョール様、いつもなんやかんや有難うございます」
伊58全員「「「オリョクル万歳!!」」」
伊58「ほら、ゴーヤも飲むでち。 おいしいよ?」
U-511「はい。いただきます、でち……」
U-511「……ゴクッ」 オソルオソル
U-511「~~~っ……!!!?!! 苦っ!!!!」
U-511「苦いよう!! なにこれぇ……」
伊58「え~? 苦くないよ~」
U-511「苦いですよぅ。ユー、こんなの飲めません…… 無理ですぅ……」 グスッ
伊58「『でち』を付けろでち!!」
伊58「ほら、ゴーヤが飲ませてやるでち」
伊58「こら! 逃げるなでち!」 ガシッ
U-511「やだやだやだ! やめてください! 離して、お願い!」 ジタバタ
伊58「大人しくするでち!」
伊58「しっかりと味わうのね…… でち!」
伊58「海水槽をゴーヤ汁で満たして、身も心もゴーヤになるでち!」
伊58「まるゆ特製だから運気も上がるでちよ~」
伊58「さあ! そのベント弁を開けろでち! Feuer!」
U-511「や、やめっ…… もががっ!? もが~~っ!!」
・
・
・
No.12『ベント弁』
http://i.imgur.com/7iRvcuT.jpg
というわけで、今回は以上です。
今回使用したスケッチの紹介・解説
『アホ菊水レース』
元ネタ『第127回 上流階級アホレース』
(series1-episode12-No.9)
上流階級のドラ息子どもをとにかくバカにしまくったコント。
カミカゼネタも入れてみたいなと考えながら書いた結果、元ネタを大幅に改変したSSになってしまいましたが、
表彰台に棺桶が並ぶオチはそのまんまです。
『艦娘の部位の見分け方』
元ネタ『身体のパーツを見分ける方法』
(series2-episode9-No.2)
スライドショーで進むネタです。
『伊58たちのブルース』
元ネタ『ブルース』
(series2-episode9-No.3)
みなさん御存じの通り、かつてオーストラリアはイギリスにとっての流刑地でした。
そのため、オーストラリアからの留学生をオックスブリッジの学生は「追放者」「囚人」などと差別していました。
これは、オーストラリアの荒くれどもが超優秀な学歴を持っているという、上記のような偏見を逆手に取ったコントです。
そして、登場人物の名前は全員「ブルース」。
む。
ブルースは大井さん使うかと思ってたぜ
乙
パーツのところはイマイチだなーと読み流していたらペント弁の解説がさっと出てきて笑った
>>85
大井さんは……どうしましょうかねw
なんか、出し惜しみして結局出さないみたいになるかも。
どうにかハマりそうな役どころ探してます。
>>86
もし気に入ったら、是非、モンティパイソンのDVDを買いましょう! (ステマ)
てなわけで
金剛「……And now!」
『おはなしの時間 提供:鎮守府風紀管理部顧問・長門』
吹雪「よいこのみんな、こんにちは。吹雪おねえさんだよ」
吹雪「今日もいっしょに、たのしいおはなしの世界へまいりましょう!」
吹雪「さて、今日はどんな素敵なおはなしがとびだすのかな~」 ペラ
吹雪「……『むかしむかし、あるところに、千代田という女の子がおりました』」
吹雪「『千代田ちゃんには千歳というおねえちゃんがいて、千代田ちゃんは千歳おねえちゃんが大好きです』」
吹雪「『千代田ちゃんは、毎日、大好きな千歳おねえちゃんのところへ遊びに行きます』」
吹雪「『そんな千代田ちゃんのことを、千歳おねえちゃんは、にこにこしながら迎え入れてくれました』」
吹雪「『とても嬉しくなった千代田ちゃんは、千歳おねえちゃんをベッドに押し倒し、無理矢理ブラのホックを』……っ!?」
吹雪「……あ、アハハ。やっぱり、べつのおはなしにしましょうね」 ペラペラ
吹雪「……『海のヒーロー、金剛四姉妹。彼女たちは、とってもかっこいい戦艦むすめたちです』」
吹雪「『長女の金剛は、外国生まれ。いつも、いもうとたちを気にかけている素敵なおねえちゃん』」
吹雪「『次女の比叡は、とっても明るいげんきな子。みんなの人気者で、御召艦になったことだってあります』」
吹雪「『その下の榛名と霧島はふたごです。まじめな榛名と、かしこい霧島は、とってもなかよし』」
吹雪「『今日も金剛四姉妹は大活躍! こんな日には、夜にみんなであつまって、ひみつのお茶会をひらきます』」
吹雪「『服を脱ぎ、火照った身体を寄せ合って、お互いの敏感なところへ指先を』……っ!?」
吹雪「……べつの! べつのおはなしにしましょう!!」 ペラペラペラ
吹雪「えーっと……『空母の赤城さんは、とてもつよくて、かれんな乙女です。相棒の加賀さんといっしょに海の平和を守ります』」
吹雪「『でも、おふろのじかんが長いのが、たまにきず。今日もたたかいの疲れをいやすため、加賀さんとおふろにはいります』」
吹雪「『ながいながい、おふろのじかん。でも、加賀さんといっしょなら退屈じゃありません。ふたりで、おふろで遊ぶのが楽しいからです』」
吹雪「『赤城さんはおもむろに加賀さんを抱きしめると、加賀さんの首筋に舌を這わせ』……っ!?」
吹雪「……~~っ」 ペラ
吹雪「うわぁ…… 赤城さん…… こんな……」 カァァ
長門「どうした、吹雪。続きを早く読まんか」
吹雪「ふぇっ!? は、はいっ! ……しつれいしました」 セキメン
吹雪「こほん……『明石さんのアイテム屋さんは、いつも大いそがし。いろんなひとが、いろんなものを買いにやってきます』」
吹雪「『ある日、明石さんがしいれたのは、夜のプレイに役立つおとなのオモチャ』……っ!?」
吹雪「……」 ペラ
吹雪「……『縄』!? ……『ろうそく』!?」 ペラ
吹雪「すっ! スイカにそんな使い方がっ!!??」 ガバッ
おはなしのじかん おしまい
またみてね!
金剛「……And now!」
『鎮守府風紀管理部の活動記録』
木曾「ただいま~」 ガチャ
球磨「あれ? 木曾は今日、出撃じゃなかったかクマ?」
木曾「それが、艤装が使えなくて中止になっちまってさ……」
球磨「故障クマ?」
木曾「ああ。連装砲が魚雷に絡まっちまって……」
球磨「え?」
木曾「連装砲が魚雷に絡まったんだ」
球磨「は?」
木曾「だから、連装砲が魚雷に絡まったんだよ!」
球磨「意味わからんクマ! どういうことだクマ!」
木曾「知らねえよ。俺はそう聞かされただけだ。いちいち突っかからないでくれ、風紀管理部じゃあるまいし」
ジャーーン!!
長門「まさかの時に『鎮守府風紀管理部』!」
妙高「鎮守府の風紀は我々が守ります!」
香取「観念しなさい!」
球磨「な、何だクマ! 球磨たちは何もしてないクマ!」
長門「ふん、それを決めるのは貴様じゃない。いいか、我々の武器は2つある!」
長門「それすなわち『驚愕』! 『武力』! 『装甲』! ……つまり、3つだ!」
長門「それは『驚愕』! 『武力』! 『装甲』! 『軍部への忠義』! そう、4つだ!」
長門「うむ、つまりだな…… その……」
妙高「長門さん、がんばって!」
長門「ありがとう…… そう、つまりだ! 我々の武器はたくさんある!」
長門「それは! 『驚ぎゃっ…… ああもう、やり直すぞ!」 退室
球磨「……で、何の話だったクマ?」
木曾「ああ。だから、風紀管理部みたいに突っかかってくるなと……」
ジャーーン!!
長門「まさかの時に『鎮守府風紀管理部』!」
妙高「鎮守府の風紀は我々が守ります!」
香取「観念しなさい!」
長門「抵抗など考えないことだな! 我々はお前らの口を割らせる武器を4つも有している!」
長門「そう、それは! 『驚愕』! 『武力』! 『装甲』! 『軍部への忠義』と『ビッグ7の称号』…… くそっ!」
妙高「諦めないで! 長門さん!」
香取「そうです! めげちゃダメですよ!」
長門「もういい…… 香取、代わりに貴様がやってくれ……」
香取「えっ、私!? そんな、長門さんを差し置いて……」
長門「頼む……」
香取「……はい。わかりました!」
長門「よし。一旦、引っ込むぞ」 退室
球磨「……」
木曾「……風紀管理部みたいに」
ジャーーン!!
長門「……」
妙高「……」
香取「……え、えーと」
香取「あ、あの……」
長門「まさかの……」 ヒソヒソ
香取「あっ! ま、まさかの、時に…… えっと……」
妙高「鎮守府風紀……」 ヒソヒソ
香取「まさかの時に! 『鎮守府風紀管理部』! ……です」
長門「我々の武器……」 ヒソヒソ
香取「我々の武器は! その……」
妙高「驚愕……」 ヒソヒソ
香取「我々の武器は! 『驚愕』! そして、えーと……」
長門「そうだ! 我々の武器は! 『驚愕』! それと…… 『なんやかんや』だ!」
香取「そ、そう! 『なんやかんや』です!」
長門「さあ! なんやかんやされたくなければ、貴様の罪を告白しろ!」
球磨「球磨は何も知らんクマ!」
長門「『何も知らない』? フッ…… フフフ…… フーッハッハッハァ!!」
妙高「でたわ! 長門さんの悪役的三段笑い!」
長門「どうだぁ! 怖かろう!」
球磨「……」
木曾「……」 ←ちょっとカッコいいと思ってる
球磨「……とにかく、球磨は無実だクマ」
長門「ほう。どうしてもシラを切るつもりか。いいだろう! 香取、拷問具の用意だ!」
香取「はいっ!」 スッ
長門「さあ、覚悟しろ! これから貴様をこの『ろうそく』で! ……え? 『ろうそく』?」
香取「え? ……あっ!」
長門「香取、貴様…… 買ったのか?」
香取「……」 コクン
長門「……明石の店で?」
香取「……はい」 カァァ
球磨「……」
木曾「……」
長門「……っは!? 突然、別の場所で、今まさに風紀が乱れているとの信号が入ったぞ! 行かなくては!!」
妙高「そ、そうですね! 早く行かないと!!」
香取「ええ! 行きましょう!」
長門「と、言うわけだ! 命拾いしたな! さらばだ!!」 退室
球磨「……何だったクマ? 今のは」
木曾「俺に訊くな」
説明しよう!
新しい提督が着任したとき、彼が目の当たりにしたのは無法地帯と化した鎮守府であった!
馬鹿げたレースの開催! 伊58によるU-511の拉致!
ほんの数日だったとはいえ、あまりにもキャラが濃すぎる艦娘たちのもと、規律が形骸化するには十分な期間であった!
提督は激怒し、戦艦・長門を中心とした組織を新規に立ち上げ、彼女らに己の権限の一部を譲渡した!
断罪、折檻、拷問等を行う権利も与えられた! 長門の言葉は、もはや提督の言葉と同等となった!
今日も長門たちは跳梁する! 『憲兵いらずの鎮守府』を目標に掲げ……
それが、恐るべき『鎮守府風紀管理部』であるッ!!
・
・
・
営倉
初雪「何すんの…… 離してっ……」
長門「減らず口を叩くな! 初雪、貴様の罪は3つある!」
長門「それは、『理念』! 『思想』! 『根性』! 『怠惰』! ……4つだ! くそっ!」
妙高「つまり、貴女のだらけきった生活態度を叩き直してあげましょう、ということです」
長門「その通りだ! よし、香取。始めろ!」
香取「参ります!」 グッ
長門「いや、待て! 香取、その手に持っているのは何だ?」
香取「何って、愛用の教鞭ですが……?」
長門「え…… まさか、それで打つ気か? ……痛いんじゃあないか?」
香取「ええ、もちろん。教育のためですから」
長門「しかし、だな…… いたいけな駆逐艦の柔肌に、傷をつけるというのはだな……」 アセアセ
妙高「でしたら、これなどいかがでしょう?」 スッ
長門「なるほど、座布団か! でかした、妙高。やれ!」
妙高「はい! 始めます!」 ポスッ
長門「いいぞ!」
初雪「……」
妙高「えいっ!」 ポフッ
長門「もっと角を使え! 角を!」
妙高「やあっ!」 パフッ
長門「どうだ! 反省する気になったか?」
初雪「……いや、別に」
長門「しぶとい奴め! 香取、次は椅子に座らせろ!」
香取「わかりました! さあ、初雪さん。早くこのふかふかなソファに座るのです!」
初雪「あぁ~…… 極楽、極楽~……」 フカフカ
長門「いいか! 3時になったらおやつの時間だ! その後は、夕食までテレビゲームに興じてもらう! 夜は寝るまで枕元で子守唄だ! 覚悟しろ!」
妙高「あっ、長門さん! またどこかで風紀が乱れているようです!」
長門「そうか。仕方ない、初雪は後回しだ! 出動するぞ!」
金剛「Then…… だったラ、そろそろNextのスケッチいきたいンデ、巻きでよろしくデース」
香取「場面転換してる暇すらありません! 急ぎましょう!」 ダッ
長門「どこだ! どっちの建物だ!」
妙高「あっちです!」
香取「この部屋が怪しいですね!」
長門「乗り込むぞ!」 バンッ
ジャーーン!!
長門「まさかの時に『鎮守
金剛「……And now!」
長門「ああっ! ちくしょう!」
『居酒屋・鳳翔、ある夜の一幕』
いろいろあって、深夜
長門「結局、一日中走り回ってしまった…… まったく、風紀が乱れすぎだ……」 ブツブツ
陸奥「うふふ、お疲れ様」
<居酒屋・鳳翔>
ガララッ
鳳翔「あら、いらっしゃい」
長門「邪魔するぞ」
陸奥「あら、駆逐艦もいるの? こんな夜更けなのに」
睦月「あ、長門さんに陸奥さん!」
文月「こんばんわ」
如月「私たち、今、遠征任務から帰投したところなんです」
卯月「鳳翔さんにお夜食作ってもらってるっぴょん!」
長門「そうか、それはご苦労。偉いぞ」
睦月「いひひっ。褒められちゃった~」
卯月「やったぴょん♪ やったぴょん♪」
陸奥「ふふっ。かわいらしいわね」
鳳翔「それで、何を呑まれます?」
長門「いや、今日は酒はいい。腹が減ってな、何か作ってくれないか?」
鳳翔「簡単なものでよろしければ」
長門「構わん。何ができる?」
鳳翔「そうですね…… まず、『卵焼きとソーセージとスパム』」
鳳翔「『スパムとベーコンとソーセージとスパム』」
鳳翔「『卵焼きとスパムとベーコンとソーセージとスパム』」
鳳翔「『スパムと卵焼きとスパムとスパムとベーコンとスパム』」
鳳翔「『スパムとスパムとスパムと卵焼きとスパム』」
鳳翔「『スパムとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムと枝豆とスパムとスパムとスパムとスパム』」
鳳翔「『キス島近海で採れたアワビの酒蒸し、松茸と卵添えの……」
鳳翔「……スパム付き』。こんなところでしょうか」
長門「スパムが無いのはないのか?」
鳳翔「そう言われましても……」
長門「私はスパムが嫌いなんだ。スパムが無いのを作ってくれ」
鳳翔「好き嫌いはいけません。駆逐艦に示しがつきませんよ!」
長門「決めたぞ! 『卵焼きとスパムとベーコンとソーセージとスパム』のスパム抜きだ!!」
鳳翔「駄目です!!」
鳳翔「わがまま言うんでしたら、お通ししか出しませんよ?」
長門「何と言われようと、スパムは好かん!」
鳳翔「いい加減にしてください! はい、お通しです」 コトッ
長門「スパムじゃないか!!」
睦月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
文月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
如月「大好き♪スパーーム♪」
卯月「美味しい♪スパーーム♪」
鳳翔「静かにーっ! 夜中に騒ぐんじゃありません!!」
陸奥「まあまあ。貴女のスパムは私が食べてあげるから。大好物なのよね、私」
鳳翔「陸奥さんは何にしますか?」
陸奥「じゃあ、私は『スパムとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムと枝豆とスパムとスパムとスパムとスパム』をいただける?」
鳳翔「はい、いいですよ…… あら、いやだわ。枝豆きらしちゃってる……」
陸奥「だったら、代わりにスパムを付けてくれるといいわ」
鳳翔「そうすると…… 『スパムとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムと……」
睦月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
文月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
如月「大好き♪スパーーム♪」
卯月「美味しい♪スパーーム♪」
鳳翔「しーずーかーにーっ!! うるさぁーーいっ!!」
・
・
・
一方、アニメ(第7話)では……
翔鶴「瑞鶴! 私を置いて逃げなさい!」
瑞鶴「そんなの、できるわけないっ!」
瑞鶴(吹雪たちに…… くっ! 駄目だ。無線封鎖してるし、他の敵まで呼び寄せかねない…… 一瞬でいい、艦載機を出すチャンスがあれば! どうする、どうすればいい!)
瑞鶴(……っ! 絶望の瞬間の…… 僅かな希望っ……!)
瑞鶴「翔鶴姉ぇ、スコールに入ろう! そしたらスパム敵も追ってスパムこれない!」
翔鶴「でも、私たちだってスパムができなくなるわ。それより、スパムをスパムにして……」
瑞鶴「大丈夫。永遠に続くスパムはない。必ずスパムがある。そのスパムがあればスパムはスパムスパムスパムスパムスパム……」
睦月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
文月「スパム♪スパム♪スパム♪スパム♪」
ガララッ
千歳「鳳翔さん、助けて! 千代田が酔っぱらって…… あっ、ちょっと。ブラのホック外さないでよ!」
千代田「うへへぇ~。お姉ぇのスパムで私のお腹パンパンにしてぇ~」
長門「そこまでだ、スパム千代田!!」 ジャーーン!!
如月「大好き♪スパーーム♪」
卯月「美味しい♪スパーーム♪」
睦月「大好き♪スパーーム♪」
文月「美味しい♪スパーーム♪」
鳳翔「うるさぁぁぁいっ!! うるさあああぁぁぁぁいっ!!」
というわけで、今回はここまで。
今回使用したスパムの紹介・解説
『おはなしのスパム 提供:鎮守府風紀管理部スパム・長門』
元ネタ『よい子のスパムの時間』
(series1-episodeスパム-No.5)
スケッチの前後に、スパムがぴょんぴょん飛び跳ねるスパムが付けられています。
一見、子供向けのスパムな絵ですが、実際は『うさぎ=スパム・スパム』というスパムによるものです。
『鎮守府風紀スパム部の活動スパム』
元ネタ『スパム異端スパム裁判』
(seriesスパム-SPAM2-No.3 & スパム & スパム)
スパムでは一度で済ませましたが、スパムでは、しつっこくスパムもスパムします。
スパムのスパムは、タイトル通り、スパムの異端スパムスパム。かのスパム高い『スパム』も行われました。
さらにスパムなことには、スパムを受けるスパムについて。(スパムの部分)
あれは、スパム2世のスパム、『スパム・スパム』のスパムスパム。
喋り方はスパム・スパムッシュな上、、直後のスパムでは『SPAM save the SPAM』をスパムスパムスパムでした。
『スパム・スパム、ある夜のスパム』
スパム『スパム』
(seriesスパム-SPAM12-SPAM.スパム)
スパムと知れた、スパムなスパム。これだけはスパムというスパムもスパムではスパムでしょうか。
『スパムスパム』のスパムでもスパム。
スパムにスパムされる「スパム」ですが、そのスパムは、スパムの『スパム(spam)』と『スパム(spam)』をスパムスパム。
スパムとかスパムも…… スパム、スパムスパム。
スパムスパム、スパムのスパムスパムスパムがスパムスパム、スパムスパムスパムがスパムスパム、スパムなスパム・スパムとスパム・スパムがスパムしたのでスパムスパムというスパムがスパムです。
今回使用したスケッチの紹介・解説(スパム無しVer.)
『おはなしの時間 提供:鎮守府風紀管理部顧問・長門』
元ネタ『よい子のお話の時間』
(series1-episode3-No.5)
スケッチの前後に、うさぎがぴょんぴょん飛び跳ねるアニメーションが付けられています。
一見、子供向けのメルヘンな絵ですが、実際は『うさぎ=性欲・繁殖』というイメージによるものです。
『鎮守府風紀管理部の活動記録』
元ネタ『スペイン異端宗教裁判』
(series2-episode2-No.3 & 7 & エンディング)
SSでは一度で済ませましたが、元ネタでは、しつっこく3回も登場します。
コントの内容は、タイトル通り、スペインの異端宗教裁判。かの悪名高い『魔女狩り』も行われました。
さらに不謹慎なことには、拷問を受けるおばあさんについて。(初雪の部分)
あれは、エリザベス2世の母、『クイーン・マザー』のそっくりさん。
喋り方はクイーン・イングリッシュな上、直後のアニメーションでは『God save the Queen』を流す念の入れようでした。
『居酒屋・鳳翔、ある夜の一幕』
元ネタ『スパム』
(series2-episode12-No.11)
言わずと知れた、有名なコント。これだけは知ってるという人も多いのではないでしょうか。
『スパムメール』の語源でもあります。
楽しげに連呼される「スパム」ですが、その意味は、食品の『スパム(spam)』と『精子(sperm)』をかけたダジャレ。
卵とかソーセージも…… まあ、そういう意味。
裏話として、メンバーのオックスフォード卒コンビがこれを書き、ケンブリッジ卒コンビが反対したが、中立的なエリック・アイドルとテリー・ギリアムが大爆笑したので採用されたという経緯があるそうです。
スペイン宗教裁判面白いよな
スパムのオチはー?
>>104
面白いのと同時に、『風紀管理部・長門』の使い勝手の良さが判明しました。
以降、長門さんの登場頻度が上がります。
>>105
スパムのオチは、SPAMまみれのスタッフロールであると把握しているので、
最後のスケッチ紹介コーナーで、それを再現してみました。
もし見たことがないのなら、原作スパムのオチはキミの目で確かめよう!(ファミ通並感)
……ってことで、ひとつ。
それでは
金剛「……And no
提督「あ、待って。金剛」
金剛「ン? どうしたネ?」
提督「あのさ、俺って…… 本当に提督なんだろうか?」
金剛「WHAT?」
提督「だから、その…… 俺は提督か?」
金剛「ヘイ、提督ゥー。みんな提督のことを『提督』って呼んでるし、毎日ここで提督の仕事してるでショー」
金剛「それとも、いつもいつも私が海軍本部に問い合わせて『この人は本当に海軍所属でこの鎮守府の提督に間違いありませんカ?』って、確認してあげなきゃならないノー?」
金剛「To begin,セリフ毎のあたまに、ちゃんと『提督』って書かれてるんデスから、提督は提督に決まってマース!」
提督「そんなの、ただ文字が並んでるだけだし…… もしかしたら、俺は那珂ちゃんかもしれないじゃないか」
那珂「ほら! こうしたら那珂ちゃんだろう!」
金剛「もー、何ふざけてるデース! あのネ、提督は一度死んで、今いるのは新しい提督っていう設定なんだカラ、『提督LOVE』で大目に見るワケにもいかないのヨー?」
那珂「でも……」
金剛「もういいデス。外でcallしてくるネー」 バタン!! 退室
那珂(提督)「……」 グスン
Prrrrr! Prrrrr!
ピッ
提督「もしもし。 ……は? 俺は提督だが? かけ間違えていないか?」
・
・
・
波止場
金剛「フム。ここなら邪魔は入らないデース……」
金剛「……And now for something completely different!」
『限りなく軽空母に近い精神科医』
コンコン
菊月「ん? 誰だ? 入っていいぞ」
飛鷹「こんにちは、飛鷹よ。商船改造精神科医なの」 ガチャ
菊月「何を言っている? 軽空母だろう?」
飛鷹「うん、意識ははっきりしてるみたいね。でも、今の私は精神科医。新しく簡易医療班が発足してね、今日の精神科医は私が当番なのよ」
――……
舞台裏
金剛「提督ゥー。まーたミョウな組織作ったノー?」
提督「『妙な』とか言うな」
――……
菊月「その精神科医がなぜ私の所へ? 私は至って正常だが?」
飛鷹「それを今から検査するのよ。3枚の数字が書かれたカードを見せるから、その共通点を答えてね。いくわよ?」
[『3』のカード] ペラ
[『3』のカード] ペラ
[『3』のカード] ペラ
飛鷹「はい、回答は?」
菊月「全部『3』のカードだった」
飛鷹「不正解」
菊月「全部『3』だっただろう?」
飛鷹「残念。正解は、『全部『3』のカード』よ」
菊月「合ってるじゃないか!」
飛鷹「さて、次の検査は……」
菊月「もう、出て行ってくれないか?」
飛鷹「次は、私が今から言う言葉から連想した言葉を答えてちょうだい」
菊月「……それが済んだら出てってくれよ?」
飛鷹「空爆」
菊月「【咎重き炎の雨(ブラッディ・バーニング・レイン)】」
飛鷹「滑走路」
菊月「【解放への扉(フリーダム・バタフライ・ロード)】」
飛鷹「ミッドウェー」
菊月「【運命の結び目(デッド・オア・ダイ)】」
飛鷹「はい、検査結果が出たわ。あなたの症状は『厨二病』ね」
飛鷹「原因は、ライトノベルの読み過ぎ。成長過程にある不安定な精神状態と結びついて、現実を拒絶して空想世界へ過剰に逃避してしまう病気よ」
飛鷹「長引くと、大人になってから毎晩思い出しては恥ずかしさに奇声を発したり、最悪、死に至るわ」
菊月「貴様! 勝手なことを言うな!」
飛鷹「言うわよ、精神科医だもん。ほら、療養施設に入ってもらうから、着いてきなさい」
菊月「私に触れるな! クッ、怒りで『封じられし魔眼』が疼くっ……! 我が右腕の餌食になる前に出ていけ!」
飛鷹「うるさいわね! 言うこと聞かないと、1-1キラ付けの随伴艦にして使い捨てるわよ!!」
菊月「……仕方ない。共に行こう」
・
・
・
飛鷹「精神科医~! 精神科医はいりませんか~!」
飛鷹「迅速、確実~。精神科医~!」
飛鷹「精神科医はいりませんか~!」
隼鷹「お~い! 待ってくれえ!」
飛鷹「隼鷹、どうしたの?」
隼鷹「診てもらいたいんだよ」
飛鷹「アルコール依存症ね。お酒は控えなさい」
隼鷹「げっ! マジ!? ……あ、いや、診てほしいのは私じゃなくてさ、武蔵なんだ」
飛鷹「武蔵さん?」
隼鷹「ああ。なんか、昨日から幻聴がするって言っててさあ」
飛鷹「それなら、その類い専門の担当がいるから、そっちを紹介するわ」
隼鷹「ありがたいねえ」
金剛「……And now for somthing NOT completely different!」
提督「つまり、続くってこと?」
金剛「SHUT UP!!」
『限りなく重巡に近いその類い専門医』
Prrrrr! Prrrrr!
ピッ
衣笠「もしもし。 ……はい? 私は『その類い』専門医ですけど? ……いいえ、違います!」 ピッ
衣笠「次の方どうぞー」
隼鷹「失礼するよ~」 ガチャ
衣笠「はい。アルコール依存症ね。お酒は控えるように」
隼鷹「私じゃないってば! 武蔵を診てほしいんだけど」
衣笠「ああ、武蔵さんね。飛鷹から聞いてるよ。呼んでくれる?」
隼鷹「武蔵ー! いいってさー!」
武蔵「……よろしく頼む」
隼鷹「じゃあ、私はこれで。後は任せたよ~」 バタン
衣笠「それで、幻聴がするって?」
武蔵「ああ。騒がしい声が頭に響いて、おかげで夜も眠れん。それで……」
衣笠「しっ! ……」
ポイポイポーイ!! ダッテハヤイモン!! キタコレ!!
武蔵「そ、そうだ! この声だ!!」
衣笠「駆逐艦の声だね……」
衣笠「さ、それじゃあ、手術しましょう」
武蔵「しゅ、手術!?」
衣笠「うん、手術。知らない? 武蔵さんのお腹にでっかいメスをブッ刺して、魚を捌くみたいに切り開くの」
武蔵「手術が何かは知っている! 誰がやるんだ?」
衣笠「衣笠さんにお任せ♪」
武蔵「いくら医療班でも、そこまで許可されていないはずだろう!」
――……
提督「ああ。許可していない」
長門「いや、問題ない」
提督「……許可する」
――……
武蔵「提督! しっかりしろ!!」
衣笠「信用してよ。大丈夫だから! 危険だけどね」
武蔵「おい!」
衣笠「失敗しても真っ二つになって大破着底で済ますから」
武蔵「大事じゃないか!?」
衣笠「術後に間宮アイス、サービスしちゃうよ?」
武蔵「ならいいだろう」
衣笠「武蔵さん、手術台へご案内ー♪」
手術室
衣笠「よし、麻酔は完璧にOKかな。いよいよ、手術を開始します!」
衣笠「ただの重巡に過ぎない私が…… 弱い弱いと言われてきた私が……」
衣笠「あの大戦艦・武蔵さんの身体を蹂躙するなんて……」
衣笠「この手が、指先が、武蔵さんのお腹を開いて、内臓をグチュグチュに!」
衣笠「グフフ…… ジュル…… あ、よだれが」
衣笠「じゃあ早速、メス、メス~っと♪」 ガチャガチャ
衣笠「なにこれ。メスってこんな小っちゃいの? つまんなーい」 ポイッ
衣笠「おおっ、マグロ包丁あるじゃーん! ラッキー♪」
衣笠「さあ、いっくぞー!」
ザシュ!!
ザクザクザクザク……
ズバッ!!
衣笠「さーて、武蔵さんの腹ン中はどんなかな~…… って、あれ?」
武蔵の腹の中
漣「うわぁ! なんですかいきなり!」
島風「ちょっと。ジロジロ見ないでよ」
夕立「プライバシーの侵害っぽい!」
衣笠「あんたたち、人の体の中で何してんの」
島風「遊びに来たのよ」
夕立「宿泊してるっぽい」
衣笠「武蔵さんから許可は得てるんでしょうね?」
漣「ちゃんとネットで予約しましたよ!」
衣笠「もう…… 武蔵さーん! 起きてもらえますー? 武蔵さーん!」
武蔵「む…… 終わったのか? って、うおぉ!?」
衣笠「この子たち、予約は入れたって言うんだけど、連絡ありました?」
武蔵「聞いてない! 聞いてないぞ何も!!」
夕立「そんなはずない! お金も事前に入金したっぽい!」
衣笠「予約画面のコピーとか、今、持ってる?」
漣「はい。これです」 ペラ
衣笠「ふむふむ…… あー、写真は確かに武蔵さんだけど、プランの内容は大和さんになってるねー。どこのサイト使ったの?」
漣「樂夭トラベル」
衣笠「あまり評判良くないよー、あそこ。とにかく、早く武蔵さんの中から出ていきなさい」
島風「やだやだやだー!」
夕立「もっと遊びたいっぽいー!」
漣「断固拒否します!」
衣笠「弱ったなー」
武蔵「おい、衣笠! 何とかしてくれ!」
衣笠「仕方ない…… 風紀管理部ー」
ジャーーン!!
長門「まさかの時に!」
衣笠「あー、それ、もういいんで。この子たち何とかしてください」
長門「むぅ…… ほら、貴様ら。さっさと出て行かんか!」
島風「ちぇー。わかりましたぁー」
夕立「残念っぽい……」
漣「むきー! あのサイト、絶対に訴えてやる!!」
・
・
・
そして……
武蔵(貧乳)「ありがとう、衣笠。体が軽くなった!」
衣笠「あ、そこが居住区なんだ……」
金剛「……And now!」
『限りなくアニメに近いかくれんぼ大会』
青葉「さあ、始まりました! かくれんぼ大会! 菊水レースの件ではこってり絞られましたが、『かくれんぼくらいなら、いいか』と長門さんが許可してくれたので開催です! ありがとう長門さん!」
信濃「ありがとうございます」
青葉「司会・実況はもちろんワタクシ、重巡・青葉! そして!」
信濃「解説の未実装艦・信濃です」
青葉「では、今回のかくれんぼ大会の概要をご説明いたします! フィールドは無制限! 時間制限も無し! 競技は鬼と子の二人で行います!」
信濃「鎮守府爆破を合図に試合開始。鬼はその場で目をつぶり1000まで数え、子はその間隠れる場所を探して逃げてもらいます」
青葉「1000まで数え終わったら鬼が探し始め、鬼が子を見つけるまでのタイムを計測します!」
信濃「記録を塗り替える素晴らしいプレーを期待しましょう」
青葉「それでは、早速、今大会の出場者を紹介します! まずは、鬼として参加。アニメの吹雪!」
アニメ吹雪「がんばります!」
青葉「そして! 隠れていただく子は、前大会の鬼を務めた、アニメの提督です! 自身の記録を破られないよう、うまく隠れることができるでしょうか!」
アニメ提督「……」
信濃「アニメの提督さんは無口ですね」
青葉「この二人にかくれんぼを行ってもらいます! ですので、爆破するのはもちろん、アニメの鎮守府です!」
霧島「位置についてー…… よーい…… オラァ!!」
ドオーーン!! ガラガラガラ……
青葉「今、試合開始を告げる爆発音が轟きました! 瞬時にして、目の前のアニメ鎮守府が見るも無残な瓦礫の山と化していきます!」
信濃「あの、ここまで酷く爆破するとは聞いてなかったんですが……」
青葉「ええ、青葉はちょっとした打ち上げ花火程度のものを想定していたんですが、その辺を深海棲艦サイドに丸投げしたらこうなっちゃいました」
信濃「そうですか」
青葉「さて、鬼のアニメ吹雪は、すでにカウントを開始しています!」
アニメ吹雪「6…… 7…… 8……」
信濃「自分たちの鎮守府が崩壊したというのに、意外とメンタルがタフですね」
青葉「そりゃあ、タフじゃなければ、如月さんの轟沈した次の回でギャグやるなんてできませんよ」
信濃「さすがです」
青葉「一方、逃げるアニメ提督ですが、タクシーを捕まえ高速道路に上ったとのことです!」
信濃「移動手段も資金も、制限していませんからね。定石の行動と言えます」
青葉「しかし、こうなると鬼としては大変です! 一体、アニメ提督はどこに向かっているのでしょうか! 鬼のカウントはまだまだ続きます」
アニメ吹雪「31…… 32…… 33……」
アニメ吹雪「991…… 992…… 993……」
青葉「もうすぐ1000ですね。会場中が息を呑みます……」
アニメ吹雪「998…… 999…… 1000! もーいいかーい!」
青葉「ついに始まりました!」
信濃「ここからがかくれんぼの本番ですね」
アニメ吹雪「……」 キョロキョロ
青葉「アニメ吹雪、まずは周囲を探し回ります」
アニメ吹雪「うーん……」 キョロキョロ
青葉「まだ、スタート地点付近から動きません。すこし入念すぎるのでは?」
信濃「いえ。確かにスタート時から時間をかけすぎるのは惜しい気がしますが、以前の大会では、自分のすぐ後ろに子が隠れているのに、スタートダッシュを焦るあまり、無駄に地球を一周するまでそれに気付かなかったという例もあります」
青葉「なるほど。スタート直後こそ、焦らず落ち着いた行動が大切であると」
信濃「その通りです」
青葉「お! その周到さが実を結び、ついに『アニメ提督はタクシーに乗った』という手がかりを掴んだようです! アニメ吹雪もタクシーに乗り込み、高速の入口へ向かいます!」
信濃「しかし、どこに向かったかまでは分かっていないようですね。アニメ提督が向かったのとは違う方角です」
青葉「この先、競技の行方はどうなるのでしょうか! では、続報が入り次第、お伝えいたします。それまで、しばらくお待ちください……」
・
・
・
2年後
青葉「続報が入りました! 吹雪はエジプトに辿りつき、そこで聞き込みを開始したようです!」
信濃「というより、ここは……」
アニメ吹雪「あの…… 人を探しているんですが……」
承太郎「あん?」
青葉「ジョジョです! ジョジョの世界です!」
信濃「承太郎さん、かっこいいですね」
承太郎「俺たちも人を探していて忙しいんだ。失せな、ガキ」
アニメ吹雪「お願いします! 話を聞いてください!」
承太郎「しつこいぞ!」
ジョセフ「まあまあ、承太郎。どれ、お嬢ちゃん、ワシが力を貸してやろう」
青葉「なんと! ジョセフがハーミットパープルで念写してくれるそうです! まさか、これで決まるか!?」
ガシャーン!!
カメラ 大破!!
ジョセフ「あっれー? おかしいのう。何も映っておらん……」
青葉「むむむ。やはり、あっさりとはいきません! アニメ提督はこの世界にはいないようです!」
信濃「ハーミットパープルでも、さすがに別世界のことまでは念写できませんか」
青葉「アニメ吹雪、また移動を開始します……」
・
・
・
4年後
青葉「アニメ吹雪、現在はイギリスに来ています!」
アーカード「ククククク。さあ! やろうぜ、ユダの司祭」
アンデルセン「ハハハハァ。この前のようにはいかないぞ、吸血鬼」
青葉「なんと、美術館で喧嘩とは。公共のマナーというものを知らないんでしょうか」
信濃「HELLSINGの世界ですね」
青葉「しかし、アニメ吹雪の姿が見えません。一体どこに……」
セラス「は~い、皆様~。こちらが、絵のホールですよ~」
爺「ヨボヨボヨボ」
婆「ヨボヨボヨボ」
青葉「あ、日本の観光客の集団ですね。先ほどまで剣呑だった二人のチンピラも、さすがに矛を収めたようです」
信濃「青葉さん、いました! アニメ吹雪ですよ!」
セラス「ニポンの皆様~、こっちですよ~」
アニメ吹雪「わぁ、すご~い」 キラキラ
青葉「ちゃっかり混ざって観光してますね……」
信濃「非常に楽しそうですね……」
・
・
・
5年後
青葉「えー、スタートから11年が経過。艦これというコンテンツが未だに健在かはさておき、ついにアニメ吹雪がアニメ提督の行方を突き止めたようです! 今日、ついに決着がつこうとしています!」
信濃「一度、日本に帰国し、古い寂びれた神社へ向かったと聞きましたが」
青葉「アニメ吹雪が向かう場所は幻想郷! アニメ提督はここに隠れているとのことです!」
信濃「東方Projectの世界ですか。なるほど、考えましたね」
青葉「幻想郷に降り立ったアニメ吹雪。一か所ずつ丹念に調べていきます!」
青葉「まずは、博麗神社周辺…… アニメ提督は見つかりません」
青葉「続いて、紅魔館…… いません」
青葉「続いて、魔法の森…… また空振りです」
信濃「しかし、確実に追い詰めているはずです」
青葉「次は、香霖堂…… いました! ついに見つけました! 香霖堂でバイトしています!!」
アニメ吹雪「発見セリ!! 我、提督発見セリ!!」
青葉「鬼の発見宣言が出ました! 試合終了! すぐに記録の読み上げが行われます!」
信濃「緊張の一瞬です……」
紫「それでは、結果を発表します」
青葉「せっかくなので、幻想郷の賢者・八雲紫さんに読み上げてもらっています」
信濃「ちなみに、世界記録は11年2か月26日9時間3分27.4秒ですが、果たして……」
紫「アニメ吹雪の記録。11年2か月……」
アニメ吹雪「……」 ドキドキ
紫「26日と9時間……」
青葉「ここまでは世界記録と並んでいます! 記録更新はなるのでしょうか! さあ、運命やいかに!」
アニメ吹雪「……」 ドキドキ
紫「12分36.1秒!」
アニメ吹雪「あああああ!!」
青葉「惜しい! なんということでしょう! 世界新記録には一歩及ばず! しかし、熱い試合展開を見せていただけました! 信濃さんはいかがでしたか?」
信濃「ええ。世界新記録は逃したものの、アニメ提督の記録は抜くことができましたし、自己ベストも大幅に更新しております。とてもよく頑張ったと思います」
青葉「ありがとうございます、信濃さん。では、今回のかくれんぼ大会は以上で閉幕となります。みなさま、長い間のご声援、有難うございました。またいずれお会いしましょう。さようなら!」
信濃「さようなら」
青葉「……ところで、信濃さん。実装の方は結局」
信濃「さようなら!!」
今回はここまでです。
以下、今回使用したスケッチの紹介・解説
『導入:不安定な提督』と
『限りなく重巡に近いその類い専門医』前半部分
元ネタ『不安な精神科医』
(series1-episode13-No.14)
患者の心を診る精神科医が、逆に精神に不安を持ってしまうという例は、現実にもよくあるそうですが、これはそれをネタにしたコントです。
『限りなく軽空母に近い精神科医』
元ネタ『牛乳配達人スタイルの精神科医』
(series2-episode3-No.7)
特に説明のいらない、タイトル通りのコント。
敢えて細かいところを挙げるならば、『クリーム医師』が登場したら、髭に注目。
『限りなく重巡に近いその類い専門医』手術室シーン以降
元ネタ『スクォッターズ』
(series1-episode13-No.15)
『不安な精神科医』と連続したコントです。
スクォッターズとは、他人の家や土地を不法占拠して住もうとする、はた迷惑な連中のこと。
イギリスには伝統的に、納税の義務等から逃れるため、わざとホームレスのような生活をしている人たちがいますが、そうした輩の仲間みたいなものです。
『限りなくアニメに近いかくれんぼ大会』
元ネタ『オリンピックかくれんぼ選手権』
(series3-episode9-No.7)
私は、艦これのアニメはニコニコ動画で見ているので詳しく知りませんが、アニメの提督が行方不明になったそうですね。
そのネタバレを目にして、真っ先に浮かんだのがこのスケッチでした。
内容は、『アホ菊水レース』の時よりは、元ネタに準拠して書いてます。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません