キモメン「フフ...君は僕のものさ」女「」(46)

女「うーん....」

女「なにここ...夢?」

天使「やぁ」

女「わっ!」

天使「あなた自分の高校に嫌いなキモメンくんという男子がいますね?」

女「いるけど....」

天使「あなたに付きまとっているようですね」

女「ほんと、やめてほしいのよねキモいし....ていうかあんた何者?」

天使「天使ですよ、あなたに報告があります」

女「はぁ天使?」

天使「早速ですが右側をごらんください、ドットじみたメーターがございましょう?」

女「うわ、ほんとだ...なにこれ」

天使「それはあなたがその男に対して持っている好感度を表しています」

女「はぁ!?なにそれ!」

天使「最初は0%ですが、100%になるとその男子なしでは生きていけなくなります」

女「....それだけ?びっくりしたけど大してなにもないじゃん....」

天使「そう、一見あなたは彼を嫌っていてまず問題がないように思えますが」

天使「彼には特殊能力があります」

女「特殊能力?」

天使「見つめると相手の好感度を上げることができるのです」

女「えっ...今まで見られることは頻繁にあったけど、何もなかったよ?」

天使「何故なら彼は明日その能力が目覚めるからです」

女「はぁ!?」

天使「この能力が使えるのは一か月間です、それ以降は今日までと同じ生活ができます」

天使「ですがそれまでに好感度が最大になると、元には戻りませんので」

女「え、なになに?なにそれ!!」

天使「エンターテイメントです、それでは頑張ってください」バッ

女「ちょっ、まって!ねぇ!!」

チュンチュン

女「夢か...、やな夢」

女「天使だって....、まさかこの歳になってそんなもん見るなんてね」ハハハ

女「さっさとご飯食って学校行こうっと...」

母「ちょっと女、キモメンくんって人が来てるわよー」

女「えっ.....」

女「(嘘....)」ソー..

女「メーターが、ある....」

女「ママ、今日休む!」

母「昨日も休んだのに何言ってんの!ねぇ、キモメンくん」

キモメン「やぁ女さん、まだ体調が優れないのかい?」

女「でーーー!!なんであんたが家に上がってんのよ!」

母「外で待たせちゃ悪いでしょう」

キモメン「元気そうだね、早く支度をしておくれよ」ジーッ

女「(何この感覚...あいつに見られると胸があつくなって....)」キュンキュン

メーター「」グイグイ

女「なっ...メーターが上がってる!」

母「....どこ見てんのあんた」

女「ママ見えないの!?ここにメーターが....」

母「ごめんね、ウチの子ったら変な事言って....」

キモメン「いいえ、そこが面白くて魅力なんです」

女「(メーターのほうじっと見てる...まさかこいつ見えてるんじゃ....)」

女「ここから離れないと....」

女「行ってきます!!」ガラッ

母「ちょっと!キモメンくん置いていっちゃだめでしょ!!」

キモメン「いいんですよ、後から追いつきますから....」

キモメン「ああ、お母さん今後ともよろしくお願いします」

母「ええ、あの子と仲良くしてやってね」

キモメン「ええ、もちろん」ニヤリ

学校

女「助けて!」

友「どうしたのよ...、慌ただしいわね」

女「ここにメーターがあるでしょ!?」

友「....は?」

女「見えない?」

友「意味わかんないんだけど」

女「そんな....」

キモメン「」ガラッ

女「ねぇあいつを見てみて!!」

友「え、キモメンがどうかしたの?」

女「胸がキュンキュンするでしょ!?」

友「しねーよ!!」

女「え...まさか私だけ....」

友「あんたすんのかよ...すげー趣味だな」

キモメン「やぁ女さん、走れるぐらい元気になってくれてよかったよ」

女「ひっ....」キュンキュン

友「...デキてんの?」

女「デキてない!!」

キモメン「やだなー、まだ付き合ってないよ」

キモメン「けどそのうち....」

女「(やだ...メーターが10%のとこまで上がってる)」

キモメン「僕違うクラスだから、そろそろ戻るね」

キモメン「じゃあね女さん」ポンポン

女「...うん」

友「あんたどうしたの...?いつもあいつのこと嫌ってたのに」

友「触られて抵抗もしないなんて...」

女「わかんない....なんで抵抗しなかったのかわかんない....」ブルブル

友「....」

屋上

友「授業サボってまでする話って?」

女「実はかくかくしかじか」

友「...夢で言われたことが本当になったと」

友「どうも現実離れしてるねぇ....」

女「私が一番驚いてるんだよ....」

友「天使か、現実にいるかどうかわからない奴を捜しようもないしなぁ」

友「そいつと会って話せればいいんだけど...」

女「信じてくれるの?」

友「一旦呑み込まなきゃ話が進まないでしょうに」

女「さすが!抱いてほしい女子No1!」

友「なんじゃそりゃ」

友「...で、要は会わなきゃいいんでしょ?」

女「それができればいいんだけどね...でもあいつ狙ったように付きまとってくるし....」

女「それに....」

友「それに?」

女「私自身、あいつと会うのがそこまで悪い気分じゃなくなってきてること....」

友「それ、女の右側にあるっていうメーターが関係してるのか?」

女「うん...、今10%くらいたまってるかな....」

友「10%...ちょっと会ったくらいでそれはやばいな....」

友「重症だよ?あんなキモいのに触れられて、それで悪い気しないなんて...」

女「わかってるんだけど.....わからなくなってる、かも」

女「これ以上メーターが溜まったらどうなるかなんて想像したくないよ....」

友「....」

友「まぁなんにせよ、一か月間乗り切ればいいんでしょ?」

女「それはそうだけど....」

友「できるだけ何か策を考えてあげる、だから....」

友「あんま暗い顔しない!」コチョコチョ

女「あははははは!やめてよ友!」

友「私達友達でしょ?」

女「うん...ありがとね」

キーンコーンカーンコーン

キモメン「女さんいるかい?」

友「いない、自分のクラスに帰りなさいよ」

キモメン「あそこにいるじゃないか...おーい!」

女「」ビクッ

友「あの子が嫌がってんの!!そんぐらい察しなよ!」

キモメン「嫌がってる....?おかしいなぁ」

友「おかしいってあんた.....」

キモメン「じゃあこの場に女さん連れてきて聞いてみてよ」

キモメン「嫌かどうか」

友「(こいつ....もしかして確信犯なんじゃないの...?)」

友「あんた、女の隣にメーター見える?」

キモメン「....見えないね」

友「(こいつ、絶対見えてる....やっぱりあるんだ....)」

キモメン「まぁいいや、またの機会を窺うよ」

キモメン「じゃあね」

女「...行った?」

友「あいつ、自分の能力とあんたのメーターのこと知ってるみたい」

女「やっぱ知ってるんだ....」

友「今日は私がずっといてあげる、あいつに何されるかわかんないし....」

女「う、うん」

放課後

女「帰ろ、友」

友「あぁ帰ろ」

男「」ジーッ

友「あぁ、何ビデオカメラ撮ってんの?」

男「カメラ映りいいっすねー、アイドル顔負けだぜ」

友「ちょっとー今プライバシーなんでー、撮影はなしでお願いしまーす」

男「おめーのことじゃねーよブス」

友「あぁん?」

男「これくらいでいっかぁ」

友「何?女の事撮ってたわけ?」

男「おう、女可愛いじゃん?」

女「撮っていいなんていってないけどー」

男「いやーお疲れ様でしたー、これ撮影料ですー」チャリン

女「まいどどうもー、次もよろしくお願いしますねー」

友「いいのかよ....」

友「無駄な茶番だったなー、まったく男のやつー」

友「んじゃ帰ろっか....ってどうしたの女?」

女「....め」

友「?」

女「メーターが上がってる.....」

友「何...?」

友「キモメン!どこ!!」

友「キモメン知らない?」

モブ男「え、ずっと前に帰ったぞ?すごい勢いで校門出て行ったからな」

友「カーテンは閉まってて窓側は死角.....」

女「もしかして、男も....?」

友「まさか.....」

女「でもまぁ男ならマシかもね....」ホッ

友「もしかして天使の事何か知ってるのかも?」

女「そうかも....こういう能力を持っている人が何人もいるのかな?」

友「タチ悪....、でもそういうことなら同時に見られるとどうなるんだろね」

女「うーん...想像したくないなぁ、イケメンならいいけど」

友「ともかく明日男に聞いてみよう」

女「そうだね」

次の朝

友「おはようございまーす、おばさん」

母「あら友ちゃん、女なら朝早くに出て行ったわよ」

母「キモメンくんと一緒に」

友「えっ!?」

友「キモメンは家に入れないでとか言ってませんでした?」

母「それがね、友ちゃん」

母「実は昨日そうきつく言われたのよ」

母「それで私も本気で嫌がってる様子だったから従うことにしたの....」

母「でも今朝ね....、何もなかったように一緒に出て行ったのよ....」

母「喧嘩してて仲直りしたとかかしら?まぁよくあることなのかもね」

友「....なにそれ」

友「おばさん、失礼します」

母「学校だものね、いってらっしゃい」

ガラッ

モブ女「おはよう」

友「おはー」

モブ女「ねぇ友、あれどういうこと...?」

友「ん?」

女「それでさー、聞いてよキモメン、ウチの猫ったらさー」

キモメン「ハハハ、君の話は面白いね」

友「!?」

友「ちょっとキモメン!」

キモメン「なんだい?」

友「嫌がってるって言ってるでしょ!!あんた」

キモメン「へぇ....」

友「なによその顔....」

友「女も何ヘラヘラ話してるのよ!!」

女「ちょっとぐらいいいかなって...」

友「何言って....」

キモメン「女さん、僕の事そんなに嫌いなのかい?」

女「どうだろ...そこまで嫌いじゃ...ないのかも」

友「ちょっと女!しっかりして!強要でもされてるの!?」

キモメン「君の言ったことは嘘じゃないか」

キモメン「虚言も大概にしてほしいね」

友「違う!嘘なんかじゃない!」

キモメン「君が言うのが真実っていうのかい、違う」

キモメン「本人の口から出た言葉こそが真実さ」

友「そんなバカな....」ギュッ

女「いたっ、友...離してよ」

友「女ちょっと来て!!」

女「あ、待って友、そんな引っぱらないで」

キモメン「...ふっ」

屋上

友「あんたどうしちゃったわけ?」

女「んんーなんだろ....自分でもよくわかんない」

友「今メーターどのくらい?」

女「30%くらいかな」

友「30%!!?」

友「あんた昨日あいつと接触したの!?」

女「してないよ?昨日ずっと帰ってから部屋に籠ってたし」

友「カーテンも閉めてたんだよね!?」

女「もちろんだよ」

友「じゃあなんで一緒に登校したの....?」

女「別にいいかなって思って....」

友「おかしいよ...あんなに嫌がってたじゃん」

女「ごめん、迷惑かけたね」

女「今度から気をつけるようにするからさ....」

友「なんで...そんな」

友「まるで私に気を遣うみたいに...」

女「そろそろHR始まるね、行こう」

友「ちょっと!女!」

友「...どういうことなの?」

男「~♪」

友「男!!!」

男「うわっ!」

友「ちょっと来て!」

男「もう一時間目始まるだろうが....早く用意を」

友「うっさい!!こっちのが大事!!」

男「なんだよひっぱんなよ!!」

友「黙ってついてきて!!」

体育館裏

男「なんだよ....青姦なんてしたくねーぞ...」

友「誰がするか!!」

友「あんた天使見た?」

男「天使?なんかの比喩か?」

友「違う!マジの天使!!」

男「本とかで見たことはあるけど...現実で見たことはそりゃねーぜ?」

友「とぼけんじゃないわよ!!」バンッ

男「うわっ怒んなよ!なんだよこれ新手の麻薬検査か?」

友「今から質問に答えて」

男「なんだよ...」

友「昨日何で女の事撮ったの?何か理由があるよね」

男「キモメンに頼まれたんだよ....撮ったカメラ買うからって」

友「キモメンに....?」

友「それだけ?他に何も言ってなかったの?」

男「しらねーよ.....ん?」

友「どうしたのよ」

男「そういや5秒くらいでいいって言ってたな」

友「5秒....?」ピクッ

男「それ以外は何も言ってなかったぞ、あとはカメラ渡したくらいだ」

友「おかしいわそれ」

男「まぁあいつはおかしいかもなちょっと」

友「違うわよ、撮影時間のこと」

男「....たしかにビデオなのにみじけーな」

友「そんなんなら写真でいいじゃない?」

男「さぁね、俺にゃよくわからん」

友「....もしかして」

男「どした?」

友「ちょっと休み時間にキモメンのところにいくわよ」

男「は?なんで」

友「たしかめたいことがあるから」

男「別に俺行く必要なくね?」

友「うるさい被告人!!」

男「被告人!?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月14日 (金) 15:53:09   ID: CEkjozT1

そのキモメン、スタンド使い?
マジタチ悪いんだけど

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom