美少女「こっくりさんは飽きたよ!」 (29)

美少女「学校の七不思議に挑戦しようよ!」

友「あぁ、いいぜ!夏だしな!」

貧乳「ふむ……怪談で涼むのもまた、夏の醍醐味よ……!」

半不登校「ククッ」

美少女「よっしゃ!決まりだね!
まずは七不思議をウォッチングするよ!」

貧乳「暫し待て!……七不思議を七個全て知ると不幸が訪れると……!」

美少女「ガタガタうるさいよッ!」 バキッ ドガッ!

貧乳「救命阿ッ!!!」

ガラガラガッシャーン!!

前作です
美少女「こっくりさんしようよ!」 - SSまとめ速報
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美少女「甘いよ!何言ってるんだよ!
我が校に巣食う闇を放っといていいの!?」 ゲシッ ゲシッ!

貧乳「アッ!ゥフン!」

美少女「あたしには……あたしにはそんなことできない!」

友「美少女……!」

貧乳「すまん……私が間違っていたッ!」

美少女「分かればいいよッ!」

ガッシ!

美少女「固い握手を交わしたよッ!」

貧乳「フフッ……今日、この日をもって、私達は義姉妹だな!」

友「泣けるぜッ!!」

これが後世まで語り継がれる『教室の誓い』である。
これによって絆が確かなものとなった義姉妹は日本の発展に大きく寄与し、やがて偉人と呼ばれるまでになっていく。
後の総理大臣、友は二人の出発点だと自伝で語っている。
が、そのようなことはまだ、彼らは知る由もなく――

美少女「私が姉だねッ!」

貧乳「何を言う!私が姉だッ!!
食らえッ!パイズリッ!」

ガダダダダダダ!

美少女「いって!削れるやめて!」

――そして、若すぎた。

美少女「ねぇ、学校の七不思議知ってる?」

生徒A「ヒィイイッ……!美少女さん!」ビクゥッ!

美少女「やだなぁ!何驚いてるの!殴るよッ!」

生徒A「や、やめてください。勘弁してください!」

美少女「じゃあ七不思議教えてよッ!」

それぞれ七つの怪談を探し

貧乳「おらっ!一回抱いたくらいで彼女面すんな!」
ゲシッ!

生徒B「きゃあ!……うぅ、グスン……」

貧乳「チッ……泣けばいいと思ってんのかよ!
これだから女はよォ……!パチンコ行ってくらぁ!」

生徒B「ま、待って……捨てないで……」

貧乳「!……おいすがり付いてんじゃねぇぞ」

生徒B「な、七不思議を……」

貧乳「!」 ピクッ

生徒B「七不思議を……お教えしますから……だから、だから今晩もまた……///」

ギュッ

生徒B「キャッ///」

貧乳「続きはベッドで聞かせてもらおうか」 ニヤリ

それぞれの戦いを展開し

友「やったぜ!四星球みっけ!」

やがて、約束の時はきた!

友「!……来る」

貧乳「あぁ……!」

友「空が……黒く……!?」

┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙!!!

貧乳「今宵もまた闇の帳が堕ちてきたか……踊ろう、死神のロンドを。
この漆黒に染められた校舎で……!」

美少女「うん……つまり、これは――」

美少女「――夜だよッ!」

貧乳「遂にこの日が来たな……!
圧倒的高揚感……遠い思い出の果てに置き忘れてしまったとびっきりのキラキラ……!」

友「おい、待てッ!!半不登校がいないぞ!」

美少女「あんなはずれ棒より価値のない奴放っておけばいいよ!」

貧乳「最近は二週間に一度しか来なかったからな!」

美少女「ということで最初の七不思議行ってみよー!」

貧乳「おいっす……ッ!圧倒的おいっす……ッ!」

友「最初は……なんだってんだッ!?」

美少女「一つ目はあたしから。
これ――」

『十三階段』

友「階段だって!?」

貧乳「任せろ!私は大腿四頭筋に絶対の自信を持つ……!」

美少女「これは夜になると階段の数が一段増えて十三階段目が出来ているという怪談だよッ!」

貧乳「ほぅ……面白いッ!」

友「あぁ……!何が来ようと絶対負けねぇッ!!」

階段――

美少女「ついたよッ!オラッ!駆け上がるよ!」ピョンコピョンコ

美少女「11、12、13!?」

貧乳「バ、バカな……!」

友「おいおい、この怪談は12段で終わりのはずだぜ!」

十三段目「……ンフッ!」

美少女「(これは……恐怖……あたしを今蝕んでるのは紛れもない恐怖……!)」

半不登校「(バカめ!この階段は俺だよ!)」

半不登校「(特殊メイクを施した甲斐があったぜ!)」

半不登校「(そう、今回美少女ちゃんに、学校の七不思議なんてものを吹き込んだのは俺!)」

半不登校「(スタジオぴえろの学校の怪談も見せるという念の入れよう!)」

半不登校「さつきちゃんのパンチラは最高だな!」

半不登校「(相変わらず影響されやすい美少女ちゃんは夜の校舎を探検したいと言い出す!
ククク……この夜はセクハラし放題ッ!
責任は妖怪、ということになるッ!)」

半不登校「(さっそく美少女ちゃんに踏まれるなんて最高だぜ!)」

美少女「!?……怪談の一部が隆起してるよッ!」

貧乳「た、確かにッ!?」

友「夜の校舎には魔物がいるとはよく言ったもんだぜ!」

半不登校「(バカめ!それは俺の相棒だよ!)」

美少女「ひっ……ひぃ……」

友「いかん……美少女の奴、十三階段に呑まれてる……!」

貧乳「美少女!今いくぞ!」

ガシィッ!

貧乳「何故止める、友!」

友「……これはあいつの戦いなんだ。
今回の心霊体験に懸けるあいつの想いは誰よりも強かった!
美少女の気持ちを汲んでやってくれ……!」

貧乳「くっ……戦友が恐怖と戦っているというに、私はまた見ているだけしか出来ないのか……!」

貧乳の薄い胸に、凄惨な記憶が甦った。
それは鮮明な色をもって、彼女を過去へと誘う。
2010年、福岡――

ババババババ……!
ダダダダダダン!
メディック!メディーック!

貧乳「右だ!二時の方向に新手を確認ッ!」

クラスメイトA「!いよっしゃ、蜂の巣にしてやるぜ!」

クラスメイトB「ひ、貧乳さん!
僕達生きて帰れるんでしょうか!?」

貧乳「口動かしてる暇あったら撃て!」

パァン――!

クラスメイトC「あ……」バタンキュー

貧乳「!?(狙撃だと)」

クラスメイトB「ひ、ヒィッ!
み、みんな死ぬんだ……あんな風に……!
いやだ……!いやだぁぁぁぁぁあああッ!!!」

クラスメイトA「クラスメイトBッ!」

貧乳「待てお前ら!迂闊に走れば――」

カチ……チュドォォオン!

貧乳「……Shitッ!!」

ザッ……

傭兵「へっへっへ」

傭兵「本職の俺たち相手によく頑張ったよ、お嬢ちゃん」

傭兵「死んでもらう前に、お楽しみといくかぁ?」

貧乳「くぅ……やめろぉ!」

パァン――!

傭兵「くぎゅううう!」バタンキュー

傭兵「お、おい大丈夫か!?」

傭兵「狙撃手がどこかにいやがるのか!」

パァン!パァン!パァン!――!

傭兵たち「くぎゅううううう!!」 バタバタバタンキュー

委員長「間に合ったようね」

貧乳「すまん、助かった。……いい腕だ」

委員長「お礼はいいって。やれやれ、それにしても、とんだ修学旅行になっちゃったわね」

貧乳「なに……生きてりゃこんなこともあるさ」

委員長「ふふっ。そうね。ねぇ……」

貧乳「あぁ……全く、ホテルまで待てないのか?」

委員長「照準を覗いてた時から、貴方しか見えなかった……!」

貧乳「おいおい、私は撃たないでくれよ」

委員長「そんなミスはしないわ。
ねぇ、きて……熱感知スコープで今あたしを見たらきっと下半身が真っ赤だわ……!
火照って自分じゃどうしようもないの……」

貧乳「ハハッ、よし。今夜は撃ちまくるぞ。
私のM60が溶けるまでな!」 クビスジチュッ!

委員長「あぁん!委員長ホークダウン!
委員長ホークダウン!
貴方に墜ちて救助信号出しちゃいましゅううう!!」

貧乳「よろしい、ならばメスプレイだ」 ガバァ!

委員長「んっ」 ドサッ……カチ

貧乳「カチ、だと」

委員長「背中に異物感が……」

貧乳「動くな!動いた瞬間、爆発する!」

委員長「う、うん……」

貧乳「待ってろ、そこを動くなよ。
絶対動くな!――」

結局、貧乳が戻ることはなかった。
彼女は明太子を買ったあと、JR九州で帰宅したのだ。

貧乳「(また……仲間を失うのか……!)」

美少女「こ、怖いよ……!」

貧乳「クソッ、せめて何か打開策を……!」

貧乳「(十三階段……これは絞首刑を意味する……十三……タロットの大アルカナだとデス……意味するものは破滅……死の予兆……だが、『逆位置』だと再生、新たなるスタート……ハッ、そうかッ!)」

貧乳「美少女!下段突きだ!」

美少女「!」

下段突き――空手の独特なポイントに、下段への攻撃の多彩さが挙げられる。
倒れている相手に向かって行う攻撃法は、枚挙に事欠かない。
エンピ、足刀、手刀打ち下ろしも試割りで有名である。
しっかり拳を作っていれば、この下段逆突きほど恐ろしい技はない。
上手くいけば全体重の乗った必殺の一撃となりうるからだ。

美少女「こ、怖いよ……!」

貧乳「クソッ、せめて何か打開策を……!」

貧乳「(十三階段……これは絞首刑を意味する……十三……タロットの大アルカナだとデス……意味するものは破滅……死の予兆……だが、『逆位置』だと再生、新たなるスタート……ハッ、そうかッ!)」

貧乳「美少女!下段逆突きだ!」

美少女「!」

逆突き――空手道において、踏み込んだ足と反対側の拳を突き出すのが、この突き技である。
空手の独特なポイントに、下段の攻撃の多彩さが挙げられる。
倒れている相手に向かって行う攻撃法は、枚挙に事欠かない。
エンピ、足刀、手刀打ち下ろしも試割りで有名である。
しっかり拳を作っていれば、この下段逆突きほど恐ろしい技はない。
上手くいけば全体重の乗った必殺の一撃となりうるからだ。

ズドムッ!!

半不登校「(ありがとうございます!)」ドピュッ!

美少女「やった……!あたしは……十三階段目を乗り越えたッ!!」

友「かっこよかったぜ!美少女!」

美少女「貧乳ちゃんのお蔭だよ!」

貧乳「ふっ。当然のことをしたまでのこと……!」

半不登校「(く……そがぁ……!
貧乳の奴、余計なこと言いやがって……!だが、夜はまだこれからだぜ!)」

音楽室――

美少女「音楽室だよッ!夜だと雰囲気違うねッ!」

友「ここでは俺がストーリーテラーになるぜ!」

貧乳「ほぅ……!」

友「次の七不思議は――」

『音楽室の定番!目の動くモーツァルト』

美少女「王道だよッ!」

貧乳「シンプル・イズ・ベスト」ブラボォー!

友「半不登校からの情報によるとだな、モーツァルトはその生涯を音楽に捧げたらしい」

貧乳「ふむ」

友「だから、目を引くには女の子だってよ。
怪奇現象が起こるのは、音楽室で女子が着替えてる時らしい!
半不登校が言ってた!」

美少女「なるほどッ!
じゃあ着替えるよ!」

貧乳「御意ッ!」

友「頑張れッ!応援してるぞ!」

モーツァルト「ンフッ」

美少女「な、なんかさっそく嫌な視線が……?」

半不登校「(バカめ!このモーツァルトは俺だよ!)」

半不登校「(額縁に頭突っ込んでキツい体勢のまま待機しててよかったぜ!)」

美少女「ん」プリンッ

半不登校「(ナイスおっぱい!
さぁ奏でようか、俺と君の終わりのない協奏曲【コンチェルト】を!)」

貧乳「ん」ペタッ

友「俺の身体は古典派音楽に通用するか……勝負だ!」ムキッ

半不登校「(なんでこいつらまでいるんだよ!まあいい!)」

美少女「んしょ、と」スルスル

半不登校「(最終楽章きた!)」バッハ!

半不登校「美少女ちゃんのワガママボディに俺のタクト突っ込みたい!」

貧乳「なっ……!」

美少女「にぃっ……!?」

友「――出やがったな!」

ガチィ

半不登校「(こ……こいつ首を……!
あ、やめ……!)」

ゴキッ!

半不登校「」

貧乳「勝ったな」

美少女「あぁ」

理科室――

人体模型「……ンフッ」

半不登校「(死んだかと思った?
残念っ!首折られたくらいで死んでたら不登校は務まんねぇよ!)」

半不登校「(まぁいくら俺が童貞とはいえ、さすがに首の骨折は痛いけどな!)」

コツコツコツ……

半不登校「(お、きたきた。
人体模型に成り済ましておっぱい揉めば、俺のせいにならない!
この頭脳は国宝級だぜ!)」

ガララ……!

美少女「呼ばれて飛びててあたしだよッ!」

貧乳「誰も呼んでないがな」

美少女「うるさいよッ!」

バキッ ゴッ!

貧乳「がっ……はぁっ……」

友「!……おい、美少女!
何してんだ!
拳の握りはそうじゃねぇだろ!こうだ!」

ズボム!

貧乳「ォ……ぉぇ……」ドサァ…

美少女「ちょ、ちょっと友くん……!?
女の子殴るなんて最低!死ねッ!」

友「すまん!それもそうだな!」

美少女「分かればいいよッ!」

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