男「嘘をつくと鼻が伸びる」(14)
男「らしい……」
友「誰情報よ」
男「ああ、女神さま」
友「懐かしいな」
友「でも確証はないんだろ?」
男「そう」
男「でもさ、俺って正直者じゃん?」シュビン!
友「うおっほ!?」サッ
男「の、のびた……!」
友「これは……」
友「これアカン」
友「絶対嘘つくなよ?」
男「わかってる」シュビン!
サクッ
友「…痛い」
友「嘘つくなよ、お前一人の能力で完全犯罪できるんだから」
男「あ、ああ……」
友「じゃあ病院行ってくる」
男「なんで?」
友「今ので口に穴が開いたんだよ!」
男「ああ……わかった」
男「イヤちょっと待て」
男「行ってしまったか」
男「ま、こっちはこっちで仕事いきますか」
◆ホストクラブ◆
男「オイーッス!」
「チッス!」
男「今日のノルマは一人500万な」
「オイッス」
チャラ男「おーおーno.1だからしきりますねーwwwww」
男「まぁな」
チャラ男「あんま調子のんなやwwww」
男「お前もな」
チャラ男「あ?」
ブンッ!
チャラ男「っつ!」
男「いちいち突っ掛かんなよ」
チャラ男「ンダゴルァ!」ブンッ!ブンッ!
男「遅いわ」シュビーン!
プスッ
男「あっ……」
チャラ男「」
男「あちゃー……」
男「遅くはなかったけどさ……遅いって言いたいじゃん……」
男「もしもーし」
チャラ男「」チーン
男「……」
男「……え」
「せんぱーい」
男「入るなぁ!」
「え?」
男「ヤバイヤバイ…」
「ちょ……」
男「見るなぁァァ!」ブンッ!
「グハッ!」
「……」
男「どうするか……」
後輩「あ、せんぱーい」
男「ん?」クルッ
ブルン!
バチーン
後輩「」チーン
男「あああああああああああああああああああああああ!」
男「早くも三人殺したァァァァ!」
男「……遺体を隠さないと……」
ズルズルズルズルズルズル
男「ふぅ……」
男「床が柔らかくて助かった……」
男「とりあえず友の家に……」
◆友家◆
男「オイーッス!」
友「おう」
友「おぉう?」
友「お前そんな天狗みたいな鼻だっけ?」
男「その事で相談がある」
友「手短に頼む」
友「三人殺した!?」
男「あぁ……」
友「鼻が伸びない……ってことはマジかよ……」
男「みんないい奴だったんだが……」シュビン!
サクッ
友「鼻に穴が開いたんだけど」
男「遺体は隠したが…見つかるのも時間の問題」
男「そこでだ」
友「うん」
男「この伸びきった鼻とティンコの皮をなんとかできないか?」
友「ティンコは無理だが鼻は正直なことを言えばいいんじゃね?」
男「正直なことを……」
男「俺はイケメンだ」シュルル
男「おぉぉ!」
友「死ねばいいのに」
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