高森藍子「いらっしゃいませっ」 (31)
バレンタインネタの遅刻組です
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美穂奈緒「おじゃまします」
美穂「よかったらコレどうぞ」
奈緒「あたしからもコレ」
藍子「わざわざありがとう」
美穂「こちらこそ、キッチン使わせてくれてありがとうございます」
奈緒「たいしたものじゃ無いから気にすんな」
藍子「それじゃあ始めましょうか」
奈緒「よろしく藍子」
美穂「よろしくお願いします。藍子先生」
藍子「ふふっそれじゃまずはエプロンを付けてください」
美穂「はーい!」
奈緒「藍子、せ…んせい。エプロン借してくれないか?忘れちゃったんだ」
藍子「分かりました。少し待っててください」
奈緒「ありがとう。やっぱり、美穂はクマのエプロンなんだ」
美穂「うん。藍子ちゃんと一緒に買いに行ったんです」
奈緒「すると、藍子は猫のエプロンなのか?」
美穂「たぶん、そうだと思いますよ」
藍子「お待たせしました。よかったら着させてあげます先生が!」
奈緒「今日の藍子随分と積極的だな。けどエプロンぐらい自分で着られるからいいよ」
藍子「遠慮せずに…ねっ?」ズイ
奈緒「分かった分かった。付き合うよ」
藍子「それじゃ美穂ちゃん手伝ってください。奈緒ちゃんは目をつぶっててくださいね」
奈緒「目をつぶる必要はあるのか?」
美穂「あはは…」
ピロリン♪
奈緒「って、なんで写真撮ってるんだよ!しかもこのエプロンなんなんだ!」
藍子「美穂ちゃん!押さえて!」
美穂「はい!」
奈緒「離せっ!おまえらいい加減にしろぉぉぉ〜!」
ーーー
ーー
奈緒「なんで怒られてるか分かるか?」プンスカ
藍子美穂「はい、調子に乗り過ぎたからです。反省してます」
奈緒「なんでいつも大人しそうな2人が、よりによって…」
美穂「実は昨日ね…
ー昨日、事務所にてー
藍子「それじゃあ、クッキーでいいかな?」
美穂「うん!よろしくね藍子ちゃん」
凛「お疲れ様です。美穂に藍子だ。何してんの?」
美穂「凛ちゃんと加蓮ちゃん、お疲れ様です。明日藍子ちゃんの家でバレンタインのお菓子作りの約束をしてたんです」
加蓮「そーいえばそんな時期だね。明日は私と凛は仕事だね」
藍子「奈緒ちゃんは一緒じゃないんですか?」
凛「うん、奈緒は休みだよ。バレンタインの準備するみたい」
藍子「奈緒ちゃん呼んだら来てくれるかな?」
加蓮「!それなら、頼みたいことがあるんだけど……」
ーーーー
奈緒「やっぱりあいつらか…後で仕返ししてやる!」
美穂「ごめんね、奈緒ちゃん」
奈緒「まあ…なんだ、その、やろうか。時間も無いし」
藍子「ごめんなさい。それじゃ、気を取り直して作りましょう」
美穂「うん」
奈緒「ところでエプロンってこの他に無いのか?」
藍子「ちょうど洗濯してて、ごめんなさい。もし嫌でしたら私のと交換しましょうか?」
奈緒「あ、いや。別にそこまでじゃないから、いいや」
美穂「私は似合ってると思うけどな」
奈緒「美穂…やっぱりなんでも無い…」
ー数時間後ー
藍子「これでお終いです。後はオーブンに入れて待つだけですっ」
美穂「美味しく出来ると良いな」
奈緒「やっぱり藍子はお菓子作り上手だな」
藍子「ありがとう。もともとお菓子作りは好きだったけど、かな子ちゃんや愛梨さんに教えてもらったりしたんです」
藍子「それじゃあ部屋に来てください」
美穂「はーい」奈緒「おう」
ー藍子の部屋ー
美穂「ルルル♪ル〜ルル〜♪」
奈緒「なんで徹○の部屋の曲?」
藍子「本日のゲストさんはいま話題のアイドル、小日向美穂さんとかめや奈緒さんです」
美穂「こ、小日向美穂です?よ、よろしくお願いします!」
奈緒「…藍子、噛んだよね?」
藍子「やっぱり、早く喋るのは苦手です」
美穂「毒舌な藍子ちゃん?」
奈緒「考えられない…いや、今日の藍子ならやりそうだな」
藍子「お望みでしたら?」
奈緒「いじられるのは凛と加蓮だけで十分だよ…」
美穂「そういえば作ったクッキー、プロデューサーにいつ渡すますか?」
藍子「んー、やっぱり朝会った時かな?」
美穂「やっぱり会った時がいいかな?奈緒ちゃんは?」
奈緒「まあ会った時じゃないかな?」
美穂「どうやって渡すの?」
奈緒「どうって、普通にだよ」
藍子「おはよう、奈緒」(低音)
奈緒「……Pさんのマネか?」
美穂「プロデューサーさん、おはようございます。これ、よ、良かったらどうぞ!」
藍子「ありがとう、美穂。ホワイトデーのお返しは楽しみにしててな」(イケボ)
美穂「あ、ありがとうございます!」
藍子「あれ?奈緒は何にも無いのか?奈緒からのも楽しみにしてたんだけどな」(やや、低音)
奈緒「……やらなきゃだめか?」
美穂「ダメだよ、そんな返事じゃ!」
藍子「そうだよ、奈緒ちゃん!そんなんじゃプロデューサーさんに受け取って貰えないよ!」
奈緒「今日の2人おかしいぞ!どうしたんだよっ!」
藍子「プロデューサーさんに喜んで貰える渡し方の練習をしよ!ねっ?!」
美穂「私も手伝います!」
奈緒「やめろ!近づくな!やめっ、誰か助けてくれぇぇぇ〜」
ーーーー
ーー
ー翌日、事務所にてー
美穂「おはようございます。ぷ、プロデューサーさん!コレどうぞ!」
P「お、ありがとな。ホワイトデーはしっかりお返しするから、待っててな」
美穂「はい!楽しみにしてます!」
藍子「おはようございます。私からもどうぞ」
P「ありがと。あとでじっくりと頂くよ」
藍子「えへへっ」
奈緒「おはようございます」
P「奈緒か、おはよう」
奈緒「そ、その…なんだ。えっと、コレあたしからの気持ちだから……受け取ってくれると、嬉しい」
P「あれ?昨日の感じじゃないの?」
奈緒「さすがにアレは恥ずかしいし、あたしのガラじゃないっつーか……って、なんで昨日のことプロデューサーさんが知ってるんだ?!」
P「あっ」
奈緒「あってなんだよ!あって!」
P「美穂!藍子!助けてくれっ……っていない!?」
奈緒「プロデューサーぁ?分かってるよなぁ?」ニッコリ
P「笑顔がとても似合ってるよ奈緒」
奈緒「……ほーう、遺言はそれでいいんだな?」
P「ごめんなさい、許してください」
奈緒「許すかー!」
ギャアアアアア……
ナオサン、クビシマッテル…
美穂「やっぱり無理でしたね」
藍子「うん、かわいいのにね」
ナオサン、アタッテマス……ゴキッ
美穂「昨日の録音してあるんだ。聞きますか?」
藍子「もちろんっ」
『ぷ、プロデューサー…さん、コレ…せ、精一杯作ったから食べて下さい!』
奈緒「ほー…こんなの録音してたんだ…何か言い残したいことは?」
藍子美穂「すべて、プロデューサーさんの指示です。許してください」
P「そのセリフは頼んだけど、他のセリフは頼んでないぞ」
藍子美穂「裏切り者!」
奈緒「おまえら!いい加減にしろー!」
キャアアアアア…
おしまい
ということでおしまいです。
3日までならセーフと聞いたので
それではご縁があればまた
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