木場真奈美「私も遊戯王カードを始めたんだ」 (53)


神谷奈緒「へえ、そうなんですか……ちょっと驚きですね」

真奈美「はは……まあ、あまり私のイメージに合わないかもしれないね」

奈緒「それが、なんでまた?」

真奈美「以前……ほら、サイキックアイドル掘裕子と、その担当プロデューサーの彼との間で、それ関連の話題が出てね……その後、彼女に勧められたのさ」

奈緒「へぇ……以外にグイグイいくんだなぁ……裕子さん……」

真奈美「彼女のカードゲーム仲間が、むつみと担当プロデューサーの彼、あとは……最近菜々さんも始めたんだったか。同じゲームで遊べる人が限られていたようだからね」

真奈美「まあ、私もTCG(トレーディング・カード・ゲーム)自体は未経験ではないから……」

奈緒「そうなんですか?」

真奈美「ああ。海外にいたころは、友人の付き合いでMTG(マジック・ザ・ギャザリング)をやっていた。所詮付き合いのライトプレイヤーだったので、今はもうやっていないがね」

奈緒「あー、聞いたことあります。確かカードゲームの元祖でしたっけ……」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376227043


真奈美「なんでも初期の遊戯王は、これをモデルにして作った……とかの話も聞いたな、○○君から」

奈緒「ああ、真奈美さん担当の、新人プロデューサーさん……あの人も遊戯王やってるんですか?」

真奈美「いや、そう言う訳ではなかったようだ。私がこの話題を出したらご丁寧に調べてくれたよ……いろんな意味で、彼は全力投球だからね」

奈緒「そういえば……まだ直接話したことがないんですけど、なんかすごい新人さん、とは聞いてます」

真奈美「他のプロデューサーの評価も中々良いみたいだね。仕事も出来るほうだと、私も思っている……ただ……なんというか……」

奈緒「どうにも頑張りすぎるきらいがある……でしたっけ?」

真奈美「そうそう。時々、暴走機関車を思わせる働きをするんだよ、彼は……。まあ、新人らしいミスもたまにはあるが、概ね好印象だよ。よかれと思ってやってくれてる訳だしね」


※このSSは、アイドル達が遊戯王のアニメ、ビデオゲームについての雑談を書いていきます。
下記の私が以前書いたSSからの引き継ぎ設定により、一部のアイドル達がデュエリストになってます。

堀裕子「サイキックアイドル改め、サイコデュエリストユッコです!」
堀裕子「サイキックアイドル改め、サイコデュエリストユッコです!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1374392943/)

安部菜々「遊戯王ですか? ナナも知ってますよ!」
安部菜々「遊戯王ですか? ナナも知ってますよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375792126/)

また、本作ではプロダクションに複数のプロデューサーが在籍し、
それぞれが数人のアイドルを担当している、という設定で話を進めて行きます。ご了承ください。

あと、申し訳ないのですが、今回突貫工事なのでデュエルはありません。


http://i.imgur.com/D9QAJU1.jpg
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木場真奈美(25)

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神谷奈緒(17)


奈緒「(良かれと思って……いやいや)え、えーと、それで私に用っていうのは?」

真奈美「おっと、そうだった……話を戻そう。それでルールについても一通りは調べて、実際に何回か遊んでみたのだけど……中々複雑でね」

真奈美「最初は単純なものだと思っていたのだけれど……MTGともシステム面がかなり違っていて、イマイチ感覚がつかめないんだ」

真奈美「そこで、遊戯王はアニメをやっていると聞いてね。実際プレイしている様子を見れば、何か掴めるものがあるんじゃないかと思ったのさ」

真奈美「奈緒、君はアニメに詳しいと聞いてね。もし遊戯王のアニメについて知っていれば、ぜひ教えて欲しいんだ……頼めるかな?」

奈緒「(……あたしの趣味、結構広まっちゃってるなぁ……まあ、いいけど……)」


奈緒「うーん……遊戯王のアニメですか……」

真奈美「ああ、知らないなら、別にいいんだ。私の担当Pに頼めば、すぐにでも調べてくれるだろうし……」

奈緒「いや、知ってはいるんですけど……ルールの参考になるかと言うと……」

真奈美「? どういうことだい?」

奈緒「いや……遊戯王のアニメと実際のゲームである遊戯王OCGでは、ルールとカードが違う事があるんですよ」

真奈美「え……そうなのかい?」


奈緒「ええと、まず原作だと、最初『高レベルモンスターでも生け贄は必要なし』『相手プレイヤーへの直接攻撃不可』『初期ライフが2000点』だったんですよ。これをアニメ化した『遊戯王デュエルモンスターズ』の初期も、そのルールでやっていました」

奈緒「その後、遊戯王OCGのルールが……たぶん、逆輸入する形になったのかな? とにかく『高レベルモンスターは生け贄が必要』『相手プレイヤーへの直接攻撃可能』と、実際のカードゲームと同じになったんですが……」

奈緒「実際のゲームだと初期ライフが8000なのに、アニメだと初期ライフは4000なんですよ。しかも今だに」

奈緒「後、最新作の『遊戯王ZEXAL』では流石に廃止されたんですが……OCGでは出来ない『表側守備表示での召喚』とかもあったんですよね」

真奈美「……しかし、それは尺の都合上じゃないのかい? アニメだと大抵30分番組だろうから……」

奈緒「たぶん、そうなんでしょうね……表側守備召喚も、画面映えを考えての演出でしょうし……」


真奈美「そういえば、もうひとつ気になることを言っていたな……カードが実際のものと違うって」

奈緒「はい……といっても、あたしは遊戯王カードを実際にやったことがないんで、他の感想サイトを見たときとかに知ったんですが……」

真奈美「(そういうチェックもしているのか……)」

奈緒「遊戯王はどうやら先にアニメありきで、それに登場したカードが数ヵ月後実際のカードとして売られるようなんです」

奈緒「で、アニメに登場したカードが演出上強すぎる効果だったり、複雑すぎる効果だったりした場合、効果が変更されるんです」

真奈美「……それはゲームのバランスをとるためには、仕方ないことなのでは……?」

奈緒「いやー……どうやら大抵のアニメで出てきた強力カードは弱体化されるようなので……」

奈緒「それどころか、効果が別物になってしまってアニメの再現ができないって、嘆いている意見も見た事がありますね」

真奈美「うーむ……なんというか……販促アニメとしてどうなんだろうね、それは……?」


奈緒「あたしは他のカードゲームアニメも観てるんですけど……遊戯王以降の実際にカードゲームをプレイしてるアニメって、どうやら実際のカードありきでアニメが作られてるようなんです」

奈緒「だから、主人公やボスキャラが強力カードを使った場合、大抵そのままの効果で実際のカードとなり……現実のゲームでも、そのカードが猛威をふるう事があるそうです」

奈緒「だけど、遊戯王OCGは逆に先に原作漫画があって、アニメ化され、それを実際のカードとしてルールを整備して売り出した……」

奈緒「だから、連携方式がそもそも違うんでしょうね。実際、アニメオリジナルのカードが沢山出てきて、現実ではカード化しないって自体がおきてるみたいですし」

奈緒「なんというか……カードゲームアニメと言うジャンルの元祖だからこその弊害があるみたいです……あたしも、背景問題を詳しく知ってるわけじゃないので、あくまで想像ですけど……」


奈緒「そんなわけで、細かいルールを把握するためだったら、アニメを見ても参考になるかどうか……楽しむためとして観るなら、あたしもおススメしますけどね」

真奈美「そうなのか……うーん、手っ取り早くゲームの感覚を掴めるかな、と思ったのだが……」

三好紗南「おはようございます! ゲームと聞いて来ました!」ガタッ!

奈緒「お、紗南じゃん。おはようさん」

真奈美「おはよう、紗南。しかし、当てが外れたな……どうするか」

紗南「なになに? 何のゲームの話?」

奈緒「あー……ゲームと言ってもTVゲームじゃなくて、遊戯王のカードゲームの話だよ」

http://i.imgur.com/mQumMGc.jpg
http://i.imgur.com/cRS0AsH.jpg
三好紗南(14)


紗南「ふーん……遊戯王カードゲームのルールの感覚を掴みたい……それならおススメのゲームがあるよ!」

紗南「これ! 遊戯王のPSPゲーム! 『遊戯王5D'sタッグフォース6』!」

真奈美「ほう、ビデオゲームにもなっているのか」

奈緒「これは……遊戯王アニメとしては三作目の『遊戯王5D's』のゲーム作品かな?」

紗南「そうそう! タッグフォースシリーズとしては、今のところ最新作で……アニメ、5D'sのキャラもほとんど出てきてるんだ!」


紗南「まったくカードを知らない人がやる分には、ちょっと難易度高めだけど……ある程度知ってるなら、これは間違いなく楽しめるハズ!」

紗南「カードゲームのシミュレーターとしてもかなりの出来だよ! なんせ細かい効果処理なんかは、全部ゲームが自動でやってくれるからね!」

紗南「加えて、ゲームオリジナルのシナリオも笑いあり涙あり! ゲームオリジナルのキャラクター……特に女性陣は、どこぞのソーシャルゲームのキャラかよ! ってくらいキャラが立ってるしね!」

紗南「最初の方は、ちょっとカードを集めるのが辛いけど……カードさえ集まれば、どんなデッキも自由自在! ゲームの公式サイトから強力なカードが配信されてるから、それをダウンロードすれば楽に進められるよ! ゲーム限定のオリジナルカードもあるしね!」

紗南「アニメファンはもちろん、ちょっと実際のカードに手を出すのは……って思ってる人にもお勧めだね!」

奈緒「(元気だなぁ……得意分野の説明だからか……あたしもアニメ勧めてる時って、こんな感じなのかな……///)」


真奈美「ほう……確かにイマイチ分かりにくかった『ダメージ計算』や『タイミングを逃す』等を自動でやってくれるのはいいな……」←紗南に貸して貰ってお試し中。

奈緒「……でもさ、紗南。あれって結構販売から時間経ってなかった? 中古屋とかで見つかる?」

紗南「いや、現物のゲームだと一時期プレミアついて3万円越えてたことがあるよ。今でもそこそこするんじゃないかな」

奈緒「3万!? なんで!?」

紗南「うーん……どうにも、現実のゲームの人気が上がってるのにタッグシリーズの新作が出なかったから……らしいね。定かではないけど……」


紗南「でも心配はいらないよ! 今年の6月終わりにダウンロード販売が始まってるからね。価格は2千円。今から始めるなら、絶対こっちがいいね!」

奈緒「へえ……しかし、凄く出来がいいみたいだなぁ……真奈美さん、結構夢中になってるし」

紗南「本当に、シミュレーターとして出来がいいんだよね……まあ、昔のオリジナルルールの遊戯王ゲームも結構味があってあたしは好きだけどね! PSの『真デュエルモンスターズ2』のボードゲーム風のとか!」

奈緒「あー……聞いたことあるかも。確か、それの1作目はマゾゲーだとか、クソゲーだとか……」

紗南「どちらかというと作業ゲーだったかな。1ターンに1枚しかカードを出せないうえ、効果を持ったモンスターなんていない。強力なモンスターも生け贄がいらないから、攻撃力が高いモンスターを出せばそれでほぼ勝ち確定だしね……」

奈緒「……もしかして、紗南、それもやったことあるの? というか、クリアしたの?」

紗南「まあ、なんとか……最後のラスボス前の連戦は、完全に運ゲーだったけどね……」


真奈美「ありがとう、紗南。これは良いね、ルールを把握するには十分そうだ」

紗南「おお! 気に入ってくれてうれしいよ、真奈美さん!」

真奈美「しかし、ちょっと見せてもらったんだが……私の揃えたカードが、ゲーム内で見当たらなかったのだが……」

紗南「ああ……このゲーム、2011年発売だからね……新しいカードだと入ってないかも」

奈緒「真奈美さんは、どんなカードを買ったんですか?」

真奈美「【聖騎士】という『アーサー王伝説』を元にした様なカード群だよ。イラストに馴染みを覚えてね……」


※参考:「聖騎士」モンスターの1体《魔聖騎士ランスロット》
(遊戯王ゼアルオフィシャルカードゲーム カードデータベースより引用)

http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=10350

わかる人にはわかると思いますが、凄く絵柄がMTGっぽいのです。特にこのカードが。


紗南「ここがゲーム版の弱いところだね……新しいカードが追加されていかないから……」

奈緒「カードが多いし、ここまで細かい処理をするから……ダウンロードとかで新たにカードを追加してくってのも難しそうだな……勝手な想像だけど」

真奈美「これの新作はないのかい?」

紗南「どういう訳か、タッグフォースシリーズの新作のアナウンスは未だ出てないんだよね……」

紗南「今年の冬に、この【聖騎士】も入っている3DSの新作ゲーム『遊戯王ZEXAL 激闘! デュエルカーニバル!』ってのは出るみたいだけど……」

奈緒「ああ、CMを見た様な……今アニメやってるゼアルのゲーム……」

真奈美「うーん……冬まで待つと言うのは……」

大石泉「おはようございます」ガチャ

http://upup.bz/j/my23140CzqYtRY7zFEekQNQ.jpg
http://upup.bz/j/my23141hqnYt87uvuxPSgXk.jpg
大石泉(15)


紗南「泉さん、おはようございます!」

奈緒「おはよう」

真奈美「おはよう……今日はニューウェーブの皆は一緒じゃないんだね」

泉「ええ……少し早く来すぎたようです」

紗南「あたしは早めに来てゲームしようと思って……へへっ」

奈緒「あたしと真奈美さんは先方の都合で、暇な時間が出来ちゃったんだよな……」

真奈美「ま、それでこうやって雑談できる暇ができたのはいいことだ。ゆっくりすることも、必要だろうからね」

紗南「あ! そうだ! 泉さん、出来たら調べて欲しいものがあるんだけど……」


泉「……ありました。これですね」

奈緒「なんだ? ……えーでぃーえす?」

紗南「聞いた事があるんだ。遊戯王カードゲームのシミュレーターがパソコンであるって!」

泉「遊戯王ADS……『Automatic Dueling System』……ですね」

真奈美「ほう……こんなものもあるのか」


泉「無料配布されているシミュレーターですが……どうやら、公式のものではないようですね」

紗南「え!? そうなの!?」

泉「……少し調べてみましたが、どうやら画像データはOCGカードからの盗用、基本プログラムもかつてあった『遊戯王Online』のコピー、改良パッチはタッグフォースシリーズからの抜きだしのようです」

真奈美「……いわゆる違法ソフトというやつか……」

紗南「あわわ……そうだったのか……」


泉「ですが、シミュレーターとしてはかなり評価が高いようですね。ゲームを進めて行く上で必要な処理をほとんどやってくれているようですし……」

泉「今も数多くの人の手によって改良、最新カードの追加がされているようです。それどころか接続を行えば対戦も出来るようです」

奈緒「……でもこれ、販売元に訴えられたら一発で消えるんじゃないか?」

泉「でしょうね……あくまでも非合法なソフト、ということです」

真奈美「うーむ……そう言われると、抵抗があるな……」


紗南「ご、ごめん、真奈美さん! あたし、知らなくて……」

真奈美「いや、君が謝ることではないよ、紗南」

泉「本当にシミュレーターとしては一級品のようなのですが……使用に関しては自己責任で、といったところでしょうか」

真奈美「あい、わかった。3人ともありがとう。参考になったよ」

奈緒「……そういえば真奈美さん、既に少しだけ遊んでるんでしたっけ。相手は担当のプロデューサーさんと?」

真奈美「ああ、そうだよ。確か彼は……【アンブラル】というデッキを作っていたかな」

奈緒「(……よかれと思って……後輩ポジ……使用デッキは【アンブラル】……いやいやいや、何危惧してんだ、あたし。現実とアニメをごっちゃにするとは……!)」

真奈美「…………?」


-終-


※注釈

……奈緒さんが何を危惧しているかわからない方は、
「真ゲス 遊戯王」でググってみると、何かわかるかもしれません。

もしくは「真月零」「ベクター 遊戯王」での検索も有効です。


以下おまけ&前回の補足(言い訳?)の様なもの

http://i.imgur.com/IOmQJK5.jpg
http://i.imgur.com/vupk4dZ.jpg
安部菜々(17?)

http://i.imgur.com/A213ukq.jpg
http://i.imgur.com/Sykq7ep.jpg
ヘレン(24)


ヘレン「まずは《儀式の準備》を発動! デッキから《ダンシング・ソルジャー》をサーチし……墓地から《高等儀式術》を回収!」


《儀式の準備/Preparation of Rites》 †
通常魔法
デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。

《高等儀式術/Advanced Ritual Art》 †
儀式魔法(準制限カード)
手札の儀式モンスター1体を選び、
そのカードとレベルの合計が同じになるように
デッキから通常モンスターを墓地へ送る。
その後、選んだ儀式モンスター1体を特殊召喚する。


ヘレン「そして《高等儀式術》の効果を発動! デッキ内の《ハリケル》1体と《バビロン》2体、合計レベルが6となるよう生け贄にし……《ダンシング・ソルジャー》を降臨!」


《ハリケル》 †
通常モンスター
星2/風属性/魔法使い族/攻 900/守 200
荒野で荒れ狂う竜巻。風の刃で相手を切り刻む。

《バビロン》 †
通常モンスター
星2/地属性/獣族/攻 700/守 600
一つ目の巨大な怪物。
目玉からビームを発射して攻撃する。

《ダンシング・ソルジャー/Performance of Sword》 †
儀式モンスター
星6/地属性/戦士族/攻1950/守1850
「踊りによる誘発」により降臨。
フィールドか手札から、レベルが6以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。


菜々「来ましたね……《ダンシング・ソルジャー》……ヘレンさんのエースモンスター!」


ヘレン「私の舞はまだ終わらない……墓地の風属性2体、地属性1体をゲームから除外し《デザート・ツイスター》を特殊召喚!」


《デザート・ツイスター/Desert Twister》 †
効果モンスター
星6/風属性/悪魔族/攻2300/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の風属性モンスター2体と地属性モンスター1体を
ゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。
手札を1枚捨てる事でフィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。


ヘレン「《デザート・ツイスター》の効果発動! 菜々……あなたから見て2枚目の伏せカードを破壊するわ!」

菜々「う……! チェーン発動しておきます! 《デモンズ・チェーン》を《デザート・ツイスター》に向けて発動!」


《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》 †
永続罠
フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
選択したモンスターが破壊された時、このカードを破壊する


菜々「これで《デザート・ツイスター》の効果は無効化され……攻撃も封じられます!」

ヘレン「しかも効果発動にチェーン発動されたから、手札コストは捨てなければならない……やるわね、菜々」


ヘレン「でも菜々……これであなたの伏せカードは全て開いた!」

菜々「そうなんですよね……そして、《ダンシング・ソルジャー》と《デザート・ツイスター》は両方ともレベル6モンスター……それが2体揃ったということは……」

ヘレン「お察しの通り……いくわよ! レベル6モンスター2体でオーバーレイネットワークを構築!」

ヘレン「さあ……唸りを上げなさい、鋼鉄の拳! 《ガントレット・シューター》をエクシーズ召喚!」


《ガントレット・シューター/Gauntlet Launcher》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/地属性/戦士族/攻2400/守2800
レベル6モンスター×2
自分のメインフェイズ時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊する。

ヘレン「《ガントレット・シューター》の効果発動! エクシーズ素材を1つ使い……モンスターを破壊する! 私はこの効果を2回使うわ!」

菜々「!? 複数回の効果発動が可能なんですか!?」

ヘレン「さあ……《ガントレット・シューター》! 菜々の《ラビードラゴン》と《ダイガスタ・エメラル》を破壊なさい!」

※《ラビードラゴン》破壊! 《ダイガスタ・エメラル》破壊!

菜々「うう……これで、ナナのフィールドががら空きに……!」


菜々:LP2550 手札:2枚

●《デモンズ・チェーン》:対象不在

ヘレン:LP1150 手札:1枚
○《ガントレット・シューター》:攻撃力2400


菜々「で、でもナナのライフはまだ《ガントレット・シューター》の攻撃力よりも上……」

ヘレン「浅はかよ……菜々! 私は《ガントレット・シューター》をカオスエクシーズチェンジ!」

菜々「!?」

ヘレン「ランク5か6のエクシーズモンスターを素材に……来なさい! 《迅雷の騎士ガイアドラグーン》!」


《迅雷の騎士ガイアドラグーン/Gaia Dragon, the Thunder Charger》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/風属性/ドラゴン族/攻2600/守2100
レベル7モンスター×2
このカードは自分フィールド上のランク5・6のエクシーズモンスターの上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


菜々「あ……攻撃力が……」

ヘレン「これで終わりよ! ガイアドラグーンで菜々にダイレクトアタック!」

菜々「うう……負けました」LP2550→LP0


菜々「ふう……ヘレンさんの新しいデッキ、強いですね……」

ヘレン「ふふ……ありがとう。前のデッキでは、いくつかエクシーズモンスターを入れ忘れていたから、対応できない状況もあったしね……」

ヘレン「ある程度使うランクをバラした方が、エクシーズを使いまわす手間が省けるわ……前はリヴァイエールやブリリアントが【甲虫装機】の方に入れたままだったし……」

菜々「へえ……ヘレンさん、他にもデッキを持ってるんですね」


ヘレン「ええ……まあ、今回のガイアドラグーンもそのデッキで使いまわしているからね……【征竜】と合わせれば3つのデッキで使いまわしてることになるわ……」

菜々「ほー(……ん? 征竜って……あの高い値段のドラゴン達……?)」

ヘレン「今回のデッキ、通常モンスターのレベル2チューナーがあれば、シンクロも視野に入れれるのだけどね……海外先行の《Galaxy Serpent》 があれば……」

菜々「(もしかしてヘレンさんって……かなりのヘビーユーザー?)」


-終-

おまけのおまけ

ヘレンさんの作ったデッキ、【止まらない……ダンサブル!】

メインデッキ×40枚

・《ダンシング・ソルジャー》×3 ・《マンジュ・ゴッド》×3
・《ソニックバード》×3 ・《デザート・ツイスター》×2
・《魔法剣士トランス》×1 ・《エメラルド・ドラゴン》×2
・《カードガンナー》×1 ・《ハリケル》×3・《バビロン》×3
・《ライトロード・ハンター ライコウ》×1・《メタモルポット》×1
・《大嵐》×1 ・《死者蘇生》×1 ・《ブラック・ホール》×1
・《サイクロン》×1 ・《思い出のブランコ》×1 ・《高等儀式術》×2
・《踊りによる誘発》×1 ・《儀式の準備》×2 ・《貪欲な壺》×1
・《トライワイトゾーン》×1 ・《強制脱出装置》×2
・《鳳翼の爆風》×1 ・《凡人の施し》×1 ・《異次元からの帰還》×1

エクストラデッキ×15枚

・《迅雷の騎士ガイアドラグーン》×1 ・《甲虫装機エクサビートル》×1
・《フォトン・ストリーク・バウンサー》×1 ・《ソードブレイカー》×1
・《セイクリッド・トレミスM7》×1 ・《ガントレット・シューター》×1
・《№25重装光学撮影機フォーカス・フォース》×1
・《№72ラインモンスター チャリオッツ・飛車》×1
・《ジェムナイト・パール》×1 ・《ダイガスタ・エメラル》×1
・《№96ブラック・ミスト》×1・《№64古狸三太夫》×1・《聖光の宣告者》×1
・《ダイガスタ・フェニクス》×1 ・《ガチガチガンテツ》×1

サイドデッキ×?
省略


※コンセプト

《魔の試着部屋》、《レスキューラビット》ギミックを抜き取り、
ランク2、ランク6エクシーズを取り入れた《ダンシング・ソルジャー》デッキ。
以前のデッキよりも、儀式関連のサーチカードが増加している。

まず、《カードガンナー》や《ライトロード・ハンター ライコウ》のランダム墓地送りを交えて
《高等儀式術》でレベル6通常のモンスター《魔法剣士トランス》か《エメラルド・ドラゴン》、
もしくはレベル2通常モンスター《ハリケル》及び《バビロン》を合計3体、墓地に送りこむ。

そして、《思い出のブランコ》や《トライワイトゾーン》で蘇生してランク2エクシーズ、
あるいは《デザート・ストーム》の特殊召喚のためのコストとして使用、
《ダンシング・ソルジャー》と合わせて、ランク6エクシーズを行いながらデュエルを進めて行く。

……このデッキに投入されている《ハリケル》と《バビロン》はかなり古いカードのため、
下手なレアカードよりも入手困難な場合がある。実際に作って試そうとする人は、要注意だ!

※参考:デッキ【止まらない……ダンサブル!】に投入されているカード5枚を紹介。
(遊戯王ゼアルオフィシャルカードゲーム カードデータベースより引用)

《ダンシング・ソルジャー》
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=4707

《踊りによる誘発》
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=4682

《デザート・ツイスター》
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=7211

《ハリケル》
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=4180

《バビロン》
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=4218


おまけの最期

菜々さんが作ったデッキ、没案【兎地区】

メインデッキ×40枚

・《ウィルミー》×3 ・《バニーラ》×2 ・《レスキューラビット》×2
・《ドラゴラド》×3 ・《因幡之白兎》×3 ・《ゼンマイラビット》×2
・《エフェクト・ヴェーラー》×3 ・《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》×2
・《速攻のかかし》×2 ・《大嵐》×1 ・《サイクロン》×1 ・《死者蘇生》×1
・《ブラック・ホール》×1 ・《強制転移》×3 ・《レべル制限B地区》×3
・《強制脱出装置》×3 ・《威嚇する咆哮》×2 ・《魔宮の賄賂》×1
・《神の警告》×1 ・《神の宣告》×1

エクストラデッキ×15枚

・《聖刻神龍エネアード》×1・《№16色の支配者ショック・ルーラー》×1
・《C№39希望皇ホープレイ》×1・《№39希望皇ホープ》×1 ・《ガガガガンマン》×1
・《交響魔人マエストローク》×1・《№50ブラック・コーン号》×1
・《妖精王アルヴェルド》×1 ・《ジェムナイト・パール》×1
・《ダイガスタ・エメラル》×1 ・《発条機雷ゼンマイン》×1・《虚空海流リヴァイエール》×1
・《シャイニート・マジシャン》×1・《鬼岩城》×1 ・《A・O・Jカタストル》×1

サイドデッキ×?
省略


※コンセプト

兎モチーフのモンスター集めたデッキに、ロックビートのギミックを合体させたもの。
《レベル制限B地区》で相手の攻撃を防ぎ、こちらは《因幡之白兎》やエクシーズでビート。
相手が強力モンスターを出してきた場合は、《威嚇する咆哮》や《速攻のかかし》で防御。
その後《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の餌食にしたり、《強制転移》で奪ったりする。
現在はフィールド上のカードを破壊するカードが多彩であり、運用は難しいデッキである。

菜々さんが最初に作ったデッキが守備型だったため、こんなのも考えてみました。

……正直に話すと「ウサミンのビーチク」というネタを言ってみたかっただけです……。
デッキとして動かしづらい&ネタ的にアレなので、没案件となりました。

※ウサミンのビーチク画像は見つからなかったので、このデッキの参考画像はありません。


【ギミック・パペット】でファンサービスを執行する、偉大なる岡崎先輩、ここに降臨! ……というのを考えた。どう見ても出落ちですが。

それでは読んでくださって、ありがとうございました。

あ……34にてコピペミス発見。修正です。

×ヘレン「《デザート・ツイスター》の効果発動! 菜々……あなたから見て2枚目の伏せカードを破壊するわ!」

〇ヘレン「《デザート・ツイスター》の効果発動! 菜々……あなたの伏せカードを破壊するわ!」

おつ
のあさんはデュエルしてますかね

>>47
子ジャックかと思ったらすげぇ凶悪ヅラ

>>48
のあさんと雪美ちゃんがペアで出てくるSSを読んだせいか、雪美を溺愛する【フォトン】の使い手、のあさん……というのを思いついてしまった。。


のあ「雪美! 雪美ィイイイ!! うぉおおおおおおおお!!」

のあ「雪美は……私のすべて……生きがいよ……! あの娘は私に……希望を与え続けてくれた……!」


……キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ!

ヘレンさんデッキを少し試してみたけど、《エメラルド・ドラゴン》1枚を《ジェネティック・ワーウルフ》か《サファイア・ドラゴン》のどっちかに変更した方がいいかもしれない。《高等儀式術》のレベルの数合わせのために。

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