主人公「安価と運で魔王軍と戦う」 (155)
魔族と人間の戦いが始まって20年と少し。
徐々に人間世界は後退していき、世界は闇に覆われようとしていた。
あなたはそんな世界で、魔王軍との戦いに身を投じた一人の人間として歴史を動かそう。
果たして、世界の行方は?
☆適当進行の安価SSスレです。行動を安価で決定、成否をコンマで判定するオーソドックスなシステム。
まず、キャラメイク。主人公の身分は?安価直下
1,下級兵士
2,上級兵士
3,傭兵
4,その他(自由安価)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424079503
主人公は下級兵士の立場から戦いに臨むことになる。
戦いの行方以前に、生き残るのにも苦労するだろう。
そんな厳しい戦場を生き残るため、主人公は3つのスキルを覚えている。
それを上手く生かせば、長生きできるかもしれない。…それもスキル次第だが
スキルを書き込もう。それのコンマ1桁がスキルポイントになる
(例,剣術と書き込みコンマ一桁が5なら剣術5を覚える。)
スキルポイントがあると、行動判定が楽になる。例えば戦闘において勝利に必要な判定値が5だとして、
拳闘スキルが5以上があれば相手を無条件で倒せるだろう。3ならば難易度が2となり、コンマ2以上を出す必要が出てる。
また、戦闘に役立つスキルはなくとも逃走スキルや交渉スキル、死んだふりスキルなどがあれば、行動にそれを選択することで場を切り抜けられるかもしれない。
また、頭を使って立ち回れば難易度自体を下げることも可能だろう。(例えば敵と正面から戦うより背後から襲った方が簡単に倒せるだろう)
ともかく、スキルを書き込もう。一人一つだが連投はアリ
弓術-----9
敏捷性---10
鼻水-----3
あなたは卓抜した弓の腕前と、戦場を駆け抜ける敏捷性を持っている。
これは、弓兵ならびに偵察兵としての素質と言えるだろう。
また、特異体質として鼻水を自由に動かすこともできる。一発芸としてなら100点満点で、インパクトは大だろう。
ただ、ものを動かしたり敵を倒すのは夢物語と言わざるを得ない。所詮鼻水、非力なのだ。
さて、次はあなたの戦場を選ぼう。
下に行くほど激戦地だ。生存率は下がるが、それだけにチャンスは大きい。
とはいえ、安全な土地でこつこつと積み重ねていくのも道としてはアリかもしれない。安価直下
1,辺境の領地と警備隊
2,攻撃を受けている領地の防衛隊
3,魔王軍の砦の攻略軍
4,魔族の領地への遠征部隊
じゃあ希望も多いようなので、下のコミュニケーション5を追加しよう。
戦場は魔族の砦とその周辺の地域。
この地を巡って多くの血が流されている。
さて、他に何か決めて欲しいことはあるだろうか?
適当に頼む
キャラクター名は役職でいいかな?
性別はまあオーソドックスに男だ。
容貌は…まあ各々がイメージしてくれたらいいや。イケメンでも不細工でもない一般的な容貌かな。
性格だけは決めておいた方が動かしやすいから決めるとしよう。
ただあまり複雑でも面倒なので単純に。安価直下
1,真面目な熱血漢
2,冷静沈着
3,理論家
4,ユーモラスな楽天家
ゲンヤ「緊張しますね」
兵士「ん?ああ…」
兵士と少し会話を交わした。
…緊張からだろうか。口数が少ない。
どうする?もう少し会話するか?安価直下
1,会話する
2,何もしない
何もせず、ただ目的地につくのを待つ。
ここで、イベント判定。コンマ1桁が3以下だと、バットイベントが起こる。(1,2,3でそれぞれイベントは違う。小さいほどマズイイベント)
4より上なら無事に目的地に着く。判定は安価直下
最悪のバットイベントか…敵の襲撃だ。
激しい衝撃とともに馬車が揺れ、何人かの兵士が投げ出された。
場所の窓から一瞬見えた地面に、大きく穴空いている。
兵士「て、敵襲だ!」
どうやら、この馬車は現在何者かに襲われているらしい。
御者「おい、早く追っ払ってくれ!」
御者が叫びながら馬を宥めようとするが、馬のみならず兵士たちの混乱も収まらない。
何しろ、ここにいるのはみな下級兵士だからだ。
さて、どうしようか?安価直下
1,混乱を収めよる
2,とにかく馬車から脱出する
3,その他(自由安価)
混乱に陥っている馬車のなかで、周囲を落ち着かせるのは至難の業だろう。
加えて、役に立つスキルもない(さすがにコミュニケーション力と範疇外)。しかし、成功すれば事態は大きく好転するかもしれない。
逆に、失敗すれ状況は変わらず、時間を無駄にした分危機は高まるだろう。
難易度8。コンマ下1ケタ8以上で成功。安価直下
ゲンヤ「おおい、落ち着け!落ち着くんだ!」
周囲に呼びかけたものの、混乱は収まらない。
やはり無理があったのかもしれない…
と、馬車に何本かの弓矢が突き立った。どうやら敵の弓兵が展開を始めたらしい。
このまま無策で外に出るのは危険だ。とはいえ、馬車の中にいるのも安全とは言い難い。
一か八か逃げるか、それとも応戦するか?(弓と剣は装備している)それとも、何か他の策が…?
さて、この窮地どうする?安価直下
目的地であるところの味方の居場所はそれなりに近いはずだ。
死ぬ気で走れば、上手くすれば味方に合流できるかもしれない。
まず、馬車から飛び出し敵に射掛ける。
難易度は高いが、成功すれば逃げやすくなるはずだ。失敗すればダメージを貰い、逃げにくくもなるだろう。
難易度は15。普通の人間には不可能だろうが、主人公の弓の腕ならなんとかなるかもしれない。
15-9で6以上なら成功。それ以下なら失敗&ダメージ(現HPは10)。安価直下
失敗!
馬車から転がり出て、弓矢を構えた瞬間後方に爆発が発生し、弾き飛ばされた。ダメージ1。
何とか受け身は取ったが、当然敵を怯ませる余裕などない。
ゲンヤ「やれやれ…魔法使いまでいるのか、敵さんには!」
最初に場所の足を止めたのも、おそらく敵の魔法使いなのだろう。
初歩的な火炎魔法でも、馬車の足を止めるのは可能だ。そこを一斉に攻撃する作戦なのだろう。
ぱらぱらと降ってくる矢が自分に当たらないよう祈りつつ、全力で前方に走りだした。
こうなっては、一人の兵士にできることは生き残るよう努力することだけだ。
ダッシュで現場を離脱する。威嚇に失敗したので矢は普通に飛んでくる。
無傷で脱出は難易度18。それ以下はダメージを受ける。さらに判定値が12以下だと脱出すら不可能だろう。
無傷で脱出は18-10で8。
脱出失敗は12-10で2。
判定安価直下
成功!
とにかく前だけを見ながら、脱兎のごとく走り続けた。
いつ矢が体に突き刺さるか心配だったが、幸い幸運の女神は微笑んでくれたようだ。
無事、襲撃現場からの離脱に成功した。
…さて、追手はいないようだが、どうしようか?
このまま、味方のもとまでまっすぐ逃げようか。
それとも、敵が一体何者なのか、馬車の他の連中がどうなったのかを調べてから逃げようか。
このまま逃げても、誰も責めはしないだろうが捕まった彼らを見捨てるのも後ろ髪をひかれるような…
どうしようか?安価直下
ゲンヤ「助けられん、見捨てる」
たった一人では何もできない。
とにかく急いで、道を進むことにした。
…今度こそ道中何事もなくいけるといいが…
コンマ2以下でバットイベント。安価直下
何も無し。追っ手や新手に遭遇することなく、無事に味方のもとへたどり着くことが出来た。
荒れ地に作られた急ごしらえの陣地は、どうやら野戦本部といったところだろうか。
柵に囲まれたエリアの中には、多くのテントとたむろする兵士が見える
一際大きな天幕の頂点には、王国の紋章が記された軍旗がはためいている。
兵士「おい!貴様、何者だ!」
陣地を眺めていると、いきなり声をかけられた。
どうやら見張りの兵士のようだ。たった一人で歩いて来たこちらを怪しんでいるらしい。
さて、どうしたものだろうか。安価直下
ゲンヤ「敵に襲われた」
兵士「……」
上手く話せば、信じてくれるだろう。
例え信じていなくても一応入れてくれるとは思うが、本当のことだし信じて貰った方が不都合はないだろう。
とりあえず中に入れてもらう、難易度3(コミュニケーションスキルで無条件成功)
相手に事情を説明し、信じてもらう難易度8
3以上で成功。判定安価直下
余裕で成功。
ゲンヤ「~ってことがあってね。死ぬかと思ったよ」
兵士「へえ、そいつはよく助かったな」
どうやら兵士は信用してくれたようだ。彼に伴われて、陣地の中へと足を踏み入れた。
前線基地と言っても差し支えがないものものしい空間だが、周囲の兵士は元気が無いようだ。
…というより、疲れ切っているといったところだろうか?
兵士「ロクに食うものが無いんだよ」
辺りを眺めていると、先ほどの兵士が溜息交じりで言った。
どうやら、ここはあまり住心地がいいとは言えないようだ。まあ、戦場なのでしょうがないが。
さて、中に入れたがどうしようか。案内役などが来る様子もない。勝手に居ついてしまうのもマズイ気がするが、
兵士もあまり例が無い新入りに、どうしたものか困っているようだが…?安価直下
現状ですることも無いので、狩りをすることにした。
勝手に動き回るのはマズイ気がするが、何か問題があるなら相手からやって来るだろう。
それに、少しお腹が空いているのも事実だ。
ゲンヤ「周囲を探索し食料になりそうな動物がいないか探すよ」
兵士「え?まあいいけどよ…でも、この辺りは荒れ地であまり動物もいないんじゃないかな」
ゲンヤ「どうせやることも無いしね」
兵士に別れを告げ、獲物を探すついでに周囲を探索することにした。
狩りは弓でいいよな?
獲物を見つけることさえできれば無条件で狩れるけど、問題は見つけれるかだ。
安価6以上で獲物を発見。2以下だとバットイベント。判定直下
バットイベント。
周囲の地形は兵士の言った通りの荒れ地だ。生命の気配が感じられない。
あちらこちらに岩が転がり、代わり映えしない風景が続く。辺りを見渡すため、目についたちょっとした岩山に登ると、
左手と右手のそれぞれに険しい山脈のようなものが見えた。それは前方に行くほどすぼまっており、
左と右の山脈が完全に合体する場所、この地形を漏斗に例えるなら漏斗の口に当たる部分には小さな谷のようなものが見えた。
この荒野から先へ進むには、あの谷を通り抜けるしかないだろう。
しかし、その谷の入り口には何やら建造物が見える。
関所と言うには余りにも巨大だ。遠くて今一つ大きさが分かりづらいが、砦と言っても差し支えが無いかもしれない。
…と。その時、生き物の気配が感じられ、ゲンヤは身構えた。
どうやら、近くに大きな生き物がいるらしい。
熊か何かだろうか?ひょっとすると野生の魔物かもしれない。なんにせよ、うかつに近づくとヤバい気配だ。
どうやら相手はこちらよりも下の位置にいるようだ。こちらに気付いているかは微妙なところだが…
さて、どうしようか?安価直下
相手が何者なのかは分からないが、さっさと逃げることにした。
例え気付かれても、全力で走ればそうそう追いつかれないと判断したからだ。
さて、逃げ切るには12必要。敏捷が10なので、2以上なら成功。
気配を感じた瞬間、全力で岩山を陣地に向かって駆け降りた。
何がいたのかは分からないが、追ってくる気配はない。
日が傾き、陣地まで戻ったところ、何やら騒ぎが起こっている。
傷だらけの兵士達が、何人か集まって騒いでいる。
どうやら、自分の他にも例の襲撃から逃げおおせた連中がいたらしい。
自分たちの惨状と、仲間の救出を訴えているようだ。
何やら偉そうな格好をした男が、しかめつらで聞いている。司令官か何かだろうか?
いつのまにか傍にいた先ほどの兵士が、「お前はどうするんだ?」とでも言いたげに目配せをしてきた。
さて、どうしたものだろうか…?安価直下
何について話そうか。安価直下
負傷兵A「いきなり馬車が襲われたんです!大勢の連中が捕まった!」
負傷兵B「弟がいるんだ!頼む、助けに行ってくれ!」
司令官「…とは言ってもなぁ。」
何やら揉めているなかに、割って入る。
ゲンヤ「どうも。弓兵は不足してませんかね?それと、敵の数は分かってるんですかい?」
司令官「…なんだ貴様は」
いきなりの登場に、司令官は明らかに不審そうな目でこちらを見ている。
なんと答えようか。安価直下
今までの経緯を話しつつ、自分の売り込みを行う。
とはいえ司令官は不機嫌ぎみだし、すぐに報告に行かなかったのはマイナスかもしれない。
ウケがよくなるには、かなり頑張らなければいけないだろう。
好印象になるには12必要。コミュニケーション5で、7以上なら成功。判定安価直下
失敗!
ゲンヤ「~というわけで、やることが無いので狩りをしていました。」
司令官「なぜ報告に来なかった。」
ゲンヤ「その発想は無かったなぁ」
司令官「…もういい。襲撃のことは考えておく。貴様等は第4部隊に行け。」
どうやら、司令官の印象は良くないようだ。
さて、まだ襲われた連中の救出について食い下がろうか。
それとも素直に命令に従おうか。安価直下
司令官の命令に従い、第4部隊なるところへ配属されることになった。
隊長「よう新入り。ここは敗残兵に逃亡兵、亡命した外国人部隊に訓練もロクに済ませていないクソッタレな新兵が集まった最悪の部隊だ。
突撃する時は戦闘、逃げる時は一番後ろで、せいぜい時間稼ぎに使われるのがいいところだな。」
連れていかれた先の部隊は、明らかに士気に乏しい兵士ばかり。
装備もてんでバラバラで、軍隊というより山賊のような状況だった。
隊長「どうだ新入りども、いいところだろう?」
隊長を名乗る男の容貌も、軍人というより山賊の棟梁に近いものがある。
と、この部隊の感想?を聞かれた。いいところにはとても思えないが…さて、なんと答えようか。安価直下
ゲンヤ「最高だねまったく」
隊長「ハハハ、そう言うと思ったさ」
こちらのしかめ面を見ながら、隊長は笑う。
が、すぐにその顔は険しいものに変わった。
隊長「今、この前線基地は危機的状況にある。敵が各地に潜んで、散発的なゲリラ攻撃を仕掛けているんだ。
戦況が膠着状態にある今、物資が欠乏し他の基地とも連絡が取れないままでは非常にマズイ。
…が、あの司令官は基地から出ようともしない。このままじゃ俺達は干上がっちまう。」
兵士「あの野郎は、司令室で副官殿とよろしくやってるからなぁ」
右眼に眼帯を付けた兵士が、ゲラゲラと笑う。
どうやら、あの司令官はそう有能なほうでは無いらしい。
隊長「そこで、俺達は明日からこの基地の周辺から敵を掃討することにした。本当なら、新兵とはいえ100人以上の補充兵と合流して、
作戦に乗り出すはずだったんだが…残念ながら、この様だ。」
今この場に‘新入り’は、自分を含めてもたった8人しかいない。
そして、辺りにいる第4部隊とやらの兵士も、50人かそこらといった規模だ。
兵士「1月前の攻勢で、部隊の半分以上が死んだからなぁ。俺の右眼も、その時におさらばだ。」
先ほどの兵士が、再び笑う。…話の内容は笑えたものではないが。
隊長「そういうわけで、明日からパトロールの任務がある。詳しいことはその時に話そう。以上。何か質問はあるか?」
説明はあっという間に終わった。わかったことは、戦局は明るくないらしい、ということぐらいだった。
さて、何か質問はあるだろうか?無い場合は無いでいい。安価直下
隊長「無いな。なら、解散だ」
コック「さあ、メシだぞぉ!」
隊長の言葉を待っていたかのように、コックがガンガンと鍋を鳴らす。
その言葉を聞いた途端、急にお腹が空いた来たような気がしてきた。最後にモノを口にしたのはいつだったか…。
しかし、配られた夕食はあまりにもお粗末だった。
干し肉とわずかなスープ、それも冷えたものがカップ一杯。
戦場の夕餉なので期待はしていなかったが、想像以上に酷い。
コック「もともとウチは物資があまり回されないのよね。しかも、1月ほど前から補給が怪しいし。」
…早速やる気が無くなりそうになりつつ、食べ物を腹に押し込んだ。
さて、食べ終わった後まだ時間があるが何をしようか。
周囲では何人かの兵士が札遊びに興じている。また、他の場所では‘新入り’の達が何人か集まって雑談をしている。
また、遠くでは眼帯の兵士がナイフで爪を削っているのが見える。…誰かに話しかけようか。それとも、寝てしまおうか。
安価直下
何と言って話かける?安価直下
ゲンヤ「パトロールで組む奴はどいつらだ?」
眼帯の男に近づき、話かける。が、無視された。
耳が遠いのか、と思い再び問いかけたが、やはり反応が無い。
しょうがないので去ろうとすると、背後から呼び止められた。
兵士「…あのな。いきなり挨拶も無しにそんなこと聞くのは、流石に失礼ってもんだぜ?」
…どうやら、ぶしつけな質問に気を悪くしたようだ。
さて、どうしようか。安価直下
確かに失礼だったかもしれない。謝って改めて自己紹介をすることにした。
…許してくれるだろうか。
許してもらう難易度は2で無条件成功。さらに打ち解ける難易度は8。
3以上出せばそれなりに打ち解けることが可能に。判定直下
成功。
非礼を詫び、自己紹介をした。礼儀をもって接すると、相手もそれなりの対応をしてくれるらしい。
兵士「…まあ、そう硬くなるな。なに、ちゃんとそうやってケジメをつけれるならとやかく言わねぇよ」
ゲンヤ「そうですか。ありがとうございます。」
どうやら、眼帯の兵士はこの部隊にそれなりに長いことおり、隊長からも信頼されているらしい。
剣が振るえ、弓を打つことが出来、どこでも寝ることができるし、歌が歌え料理もできる兵隊の鑑といった人物のようだ。
なんでも、盗賊をやっていたが捕まり、打ち首になる代わりに兵隊になったとか。
兵士「兵隊歴は長いんだが、スタートがマズイからな。いくら生き残っても、未だに下級兵士だ。」
カラカラと笑う兵士には、歴戦のつわものといった威厳と、親しみやすさが同居している。不思議な男だ。
兵士「お前さんは、どういう理由で兵隊になんかなったんだ?」
と、今度は相手がこちらの身の上を聞いて来た。
あなたが兵隊になった理由は?安価直下
兵士「ふうん、そいつは随分と殊勝だな。なら、せいぜい死なないように努力することだな。」
兵士はニヤニヤと笑いながら話を聞いている。
だが、その態度にはどこかで真剣さを感じる。
兵士「こんな世の中だ。長生きすればそれだけやれることも増える。だから、他人の命を大切にする前に、自分の命を守るんだな。
そうでもしないと、ここじゃ長生きできん。死んじまっちゃ、どんな立派な目的も戦場の石くれだ。」
ゲンヤ「はい。」
兵士「素直でいいや。…そうそう、俺の自己紹介がまだだったな。俺の名前は…」
眼帯の兵士の名前は?安価直下
ネガーロ「俺はネガーロ。名前でも呼んでいいし、軍隊らしく兵長でもいい。」
ゲンヤ「じゃあ、好きなように呼ばせていただきます。」
ネガーロ「そうかい。そうそう、そういえば最初に明日のことを聞いてたな。ついでに色々教えてやろうか」
この地にいる軍団の目的は、魔王軍の砦を攻略することである。
しかし、当初の予定では1週間で終わるはずだったその攻略作戦は既に半年以上に渡っており、
人間軍は士気、戦力ともに疲弊しつつあり攻勢に出ることはできていない。
一方、砦にこもる魔王軍は出血を恐れ出てこない。その為、戦場は静かな膠着状態を迎えていた。
ネガーロ「…というのが1月前までの話。ところが、とうとう敵さんは攻勢をかけてきやがったのさ。」
砦にこもっていた魔王軍に動きがある、という報告があったのは早朝のことだった。
その知らせを聞いた攻略軍の司令は、すぐさま応戦の構えを見せた。建物に籠っている敵を攻めあぐねていたところを、敵が出てきてくれるというのだ。
これは願ってもいない好機だった。…しかし、その戦いは人間軍の敗北に終わった。
ネガーロ「敵さんはハナから逃げ腰だった。それに乗じて俺達は一気に前に進んだんだが…それはワナだったんだ。」
両軍の激突後、すぐさま魔王軍は後退を始めた。これに乗じ、人間軍は一気に攻勢に出、一時は敵の砦の前に殺到した。
…しかし、その一瞬の隙を突き、魔王軍は別働隊によって手薄になった人間軍の後方を襲撃したのだ。
あと少しで砦を落とせる、というタイミングで後方に上がる火の手を見た総司令は、致命的なミスを犯した。
軍を反転させ、陣地の防衛に戻ってしまったのだ。
その判断の結果、なんとか野戦陣地は破壊をまぬがれた。しかし、物資の多くは敵により奪われるか焼き払われ、
敵前での反転とそこからの背後からの攻撃により、第4軍を始めとして多くの損害が発生したのであった。
そして、現在は敵の補給の妨害により、徐々に人間軍は追いつめられつつあるのである。
ゲンヤ「どうして補給部隊を防衛しないんです?」
ネガーロ「司令はその戦いでビビっちまったのさ。基地を手薄にしたら、今度こそ敵が基地に襲ってくると思っている。
…まあ、それでもなんとかパトロールの許可はとったんだがな。第4部隊単独任務だが」
ゲンヤ「…はあ。大変ですね、色々」
明日の任務は、後方からの補給部隊を迎え、護衛する護衛任務と
基地周辺のエリアの敵を探し、警戒を強化するパトロール任務の二手に分かれるらしい。
ネガーロ「隊長は護衛の指揮をとり、俺はパトロールを任されているお前さんはどっちをやりたい?」
どちらの任務をやりたい?どちらが大変かはまだ分からない。安価直下
一つ聞きたいのだが、他のSSとかでは範囲を決めたう書き込みのうちで
もっともコンマが大きい書き込みを安価にするとかやってるけど、そっちの方がいいんだろうか
それとも単純に直下のままのがいいのかね?意見を聞きたい
ゲンヤ「足には自信があるんです。パトロールの方が向いてると思います。」
ネガーロ「おう、戦場でモノを言うのはまず足だ。…なら、任せようじゃねぇか。」
次の日の任務はパトロール任務になった。
ゲンヤ「…そろそろ寝るかな」
ネガーロ「おう、寝ろ寝ろ。幸いベットは人間の2倍以上あるからな。どこでも寝放題だ。」
その言葉に従い、いくつかある大きなテントのうち目についたものに入り、そこにあるベットで眠ることにした。
あまりいいベットでは無かったが、贅沢は言えない。それなりに疲れていたこともあり、すぐに意識は途切れた。
翌日。日が出ないうちに叩き起こされ、テントの山の中にある小さな広場のような場所で点呼をとることになった。
昨日の時点でも装備、服装がバラバラという印象だった連中が一堂に会したため、いっそうその印象は強くなる。
…かく言う自分もその一員なのだが。
隊長「第一小隊と第二、第三小隊は俺と来い。第四小隊から第六小隊はネガーロと道の周囲を索敵しておけ。
…ああ、昨日の連中はまとめて第六小隊として編成する。ネガーロ、そういう訳で任せた。こっちはもう行く。」
ネガーロ「あいよ、隊長。小隊長は出発の準備をしておけ。1時間後にこっちも出発だ。おい、新入りども!お前たちは残れ!」
兵士達が一斉に動き出した後、広場には8人の兵士とネガーロが残った
ネガーロ「…そういう訳で、お前たちも貴重な戦力だ。死なれちゃ困るし、俺としては手取り足取りといきたいとこだが
あいにく俺にも仕事はある。…そうだな、リーダーを決めるから細かいことはそいつに任せよう。どうだ、リーダーになりたいやつはいないか?」
なんとも適当な感じでかなり重要そうなことが決まっている気がするが、大丈夫なのだろうか。
さて、どうしよう。立候補しようか?安価直下
ゲンヤ「やります」
ネガーロ「…ゲンヤ、だったか。いいだろう、任せる。」
他に立候補する相手もいなかったため、あっさり決まった。
ネガーロ「なに、リーダーと言っても簡単だ。要は、隊長や俺の指示を、そのまま伝えるだけだ。…まあ、自分で考えて動く必要もあるが。
さて、そういう訳でパトロール任務だ。基本は小隊ごとに動いてもらう、1時間後にこの広場に集合だ。用意しておけ、以上だ。」
そういうと、ネガーロはさっさと去ってしまった。
…あっと言うまに隊長になってしまったが、色々大丈夫なのだろうか。
辺りを見ると、7人の兵士が自分を見ている。
…さて、まずは何をしようか。安価直下
まずは自己紹介をすることにした。
自分はどう自己紹介しようか?
自己紹介の台詞、安価直下。
ゲンヤ「ゲンヤです。弓と脚には自信があります。」
適当に自己紹介をすることにした。
次に、彼らに自己紹介を促した。
ここから下七つまで、小隊の仲間のキャラメイク。
名前と、あとは特徴なり外見なりなんなり好きなのを書いてくれ。連投ok
魔法使いやら戦士やら、銃使いに果ては大鎌使いと、なんとも濃いメンバーだ。
…上手くやっていけるのだろうか。心配になってきた。
ゲンヤ(…そういえば、昨日弟がどうとか司令に直訴していたのがいたっけ。誰だっけな。)
弟を敵に捕らわれているのは一体だれか?安価直下
ゲンヤ「パトロール任務に関してだけど、どんなルートがいいかな。」
ルミ「私は安全な方がいいと思うわ」
リーシャ「同意。避けられるならば、危険な任務は避けた方がいいと思う。」
トリスターノ「お嬢さん方の言う通り。ここは、先輩達に任せようじゃあないか。隊長さん♪」
リアンナ「えぇー!?アタシは早く魔族どもを血祭りに上げたいぜ!」
エルク「…私の大鎌も、早く敵の血を吸いたがっている。薄汚い敵の血を…。」
ラッド「俺も、できるならこっちから敵を探しに行きたい。身勝手な理由だが…弟が敵に捕まっているんだ。敵を捕まえて、情報を聞き出したい。」
ゼロ「……(無言)」
より安全な任務を希望しているのが3人、積極的に敵と戦いたがっているのが3人。一人は、どうやら意見は無いようだ。
さて、結局どうしようか?ルートを決定するなら、その根拠も頼む(例えば敵と戦いたい、とか安全を重視して…とか。)安価直下
外敵との戦いは先輩たちに任せ、
こちら(ゲンヤたち)はより安全な
任務へ回りたい
ゲンヤ「>>127」
というわけで、パトロール任務は基地周辺に決定することにした。
安全な任務を希望していたメンバーは喜んでいるが、一方で積極的だったメンバーは少々不満もあるようだ。
彼らに何かしら言葉をかけて、納得させることもできる。もちろん、さっさと任務に出発するのもアリだ。
どうしようか。言葉をかける場合は台詞も頼む。安価直下
ゲンヤ「…僕らは未熟者だからな 」
彼らに声をかける。…納得してくれるだろうか。まあ納得しなくても任務にはついてくるだろうが、
信頼関係というやつは築いておいて損は無いだろう。腹に一物抱えた相手に命を預けたくはないし。
さて、自分たちの実力の無さを理由にしたが納得できるだろうか。
リアンナが納得する難易度は6,エルクが納得する難易度は7,そしてラッドは難易度11だ。
つまり、判定で6以上出せば全員説得できる。つなみに1でもリアンナは説得可能。判定直下
成功!
どうやら、全員自分たちの力量を思い出したらしい。納得し、準備に移った。
ゲンヤ(小隊長というのも結構大変そうだなぁ…)
1時間後、広場には30人ほどの兵士が集まっていた。
事前にネガーロには希望するルートを伝えたところ、あっさり許可された。
ネガーロ「第4小隊は俺と山岳地帯の捜索を行う。敵の勢力圏は目と鼻の先だ、気を抜くなよ!
第5小隊は街道沿いを警護。補給部隊を狙った敵とハチ合わせする可能性もある、注意しろ。
第6小隊は基地周辺の警戒だ。敵に出会うことは無いと思うが、万が一ということもありうる。警戒を怠るなよ
…それと、もし敵と本格的に遭遇したら、無理に戦うな。被害を出すのは割にあわん、さっさと逃げろ。わかったな!てめえら!」
各小隊長「了解!」
ネガーロ「なら、任務開始だ!夕方頃に、隊長達が戻ってくる。第5、6小隊はそれを見届けたら任務完了だ!」
さて、任務開始だ。…初の実戦だが、簡単なのでそう悪いことは無いだろう。
まず、夕方までの警戒を行う。3以下でバットイベント、それ以外なら何もなし。判定直下。
何もなし。これといったこともなく、パトロールの任務は続く。
ゲンヤ(まあ、何も無いにこしたことはないかな。)
任務中、誰かと会話をすることもできるが、どうしようか。それとも、普通に任務に集中しておくか?(何も起こらないことは確定しているが。)
誰かと会話するなら、相手と台詞を。何もしないならしないと。安価直下
昼頃、小休止をとることになった。
ふと、寡黙な剣士に興味が沸く。話しかけてみることにした。
ゲンヤ「やあ、ゼロとか言ったっけ?何か趣味とか無いのかい?」
ゼロ「……」
今一つ反応に乏しい気がするが。仲良くなれるのだろうか…?
コミュニケーションを取れる難易度は10。5以上で成功、判定直下。
ゼロ「…ない。」
ゲンヤ「ああ、趣味無いのね。じゃあ、何か好きなものとか」
ゼロ「…ない。」
ゲンヤ「…好きなものも無いのかい?じゃあ、生きてて楽しくないんじゃないの?」
ゼロ「…」
ゲンヤ「…」
ゼロ「…そうでもない」
ゲンヤ「…ああ…そう。」
最初はうっとおしさからつっけんどんな返答をされているのかと思ったが、どうやらすべて本音らしい。
少なくとも相手はこちらに悪意を持っていないらしいが…なんとも掴みどころのない人間だ。
ゲンヤ(まあ、嫌われていないだけマシか。)
適当にコミュニケーションをとったのち、パトロールを再開したが何も無かった。
基地の近くの荒れ地をただ歩き回るだけだった。
日も傾いた夕刻、そろそろ街道を護衛部隊が補給物資を伴って戻ってくるはずだ。
ゲンヤ(…昨日、敵に襲われたのはこんな時間だったっけなぁ。今日は大丈夫なんだろうか。)
さて、ここで判定。3以下でバットイベント。さらに1だと非常にバットなイベントが発生する。
判定直下。
何も無し。
夕方、沈む夕日を背に何台もの馬車が街道を基地に向かってくるのが見えた。
その周りには、何人もの兵士が周囲を警戒している。
やがて、基地の近くにまで馬車はやってきた。
隊長「おや…君たちも、しっかり任務を果たしてくれているようだな。ありがたい。」
ゲンヤ「第6小隊、小隊長を任されたゲンヤです。基地周辺のパトロールを行いましたが、敵は現れませんでした。」
隊長「そうか。ご苦労。一足先に基地に戻ってくれ。ああ、後で隊長会議があるからそれに出席するように。」
ゲンヤ「?…はい、了解しました。」
さて、基地に戻った。部下たちは初任務にも関わらず、しっかり仕事を果たしてくれた。
敵に遭遇しなかったのは幸運といえるだろう。
ゲンヤ「みんな、お疲れさん。解散してくれ」
さて、部下たちは去って行った。食事にしろ隊長会議?にしろ、まだ時間があるようだ。
何かして時間を過ごそうか?安価直下。
散歩をすることにした。
基地のなかを散策していると、他の部隊の兵士の姿が目に入った。
綺麗、とは言わないものの、ちゃんとした揃いの制服をした兵士達の姿に比べると、どうも自分が浮いているような気がする。
、
…制服が第6部隊だけ支給されていないことに対して、どんな気分がするだろうか。
1,不満
2,気楽でいい
3,その他自由安価
安価直下
ゲンヤ(まあ、変にかしこまるより気楽でいいかなぁ)
そんなことを考えつつ、散歩を終えた。
戻ることには、あつこちから料理の匂いが漂ってきていた。
ゲンヤ「…そういや、補給物資だかが届いたんだっけ?」
期待した通り、夕食は昨日よりマシなものになっていた。
相変わらず乾燥した料理が多いが、生野菜とパンがあるだけでかなり嬉しいものだ。
ゲンヤ「人が干し肉のみに生きるにあらず、だな。うむ。」
と、飯を食べている最中に兵士が走ってきた。
何やら用があるようだ。
兵士「第6小隊長、隊長会議があります。案内します」
兵士に連れられ広場の前にあった比較的大きなテントに入ると、そこにはすでに何人かの人間がいた。
隊長「やあ、ゲンヤ小隊長だったかな。そういえば、自己紹介がまだだった。私は第4中隊長の…」
隊長の名前は?安価直下
サバカン「サバカンだ。よろしく頼む」
ゲンヤ「こちらこそ、よろしくお願いします」
挨拶を交わした後、椅子に座る。しばらくすると、会議のようなものが始まった。
どうやら、まずは報告からするらしい。
サバカン「本日、第4中隊は補給部隊の警護と、友軍の支配地域のパトロールを行った。各々の小隊長には報告を行ってもらう」
第1小隊長「サバカン隊長と、補給部隊を警護。敵の気配は一切なく、基地まで警護を完了させました。」
第2小隊長「同じく、補給部隊を護送。途中、馬車のトラブルで遅れがありましたが、幸い敵の襲撃はありません」
第3小隊長「同じく、補給部隊を護送。異常はありませんでした。」
第4小隊長「ネガーロ副中隊長と山岳地帯を索敵。途中敵の小規模な偵察部隊と接触、交戦後撤退しました。負傷者が2名。」
第5小隊長「街道沿いのパトロール任務を行いました。異常は無し。」
ゲンヤ(あ、第6小隊長は俺だったな。えーと…)
本日の任務を報告。ついでに他の部隊長に自己紹介もした方がいいかも?
報告の台詞安価直下
ゲンヤ「異常は無し。あと好きなものはおっぱいです 」
いきなりすぎるは、果たしてウケるだろうか?
ウケる難易度は30(00以外では失敗)。叱責されない難易度は15。0を出せば成功。判定直下
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