女「男くん!チョコ好き?」 (30)

二回目です!
ご都合主義が結構あるかもしれません。あしからず。
たくさんの人に読んでもらえるとうれしいです。

では行きます。

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女「ねえ男くん!男くんってチョコ好き?」

男「まあ、嫌いじゃないかな?」

女「よかった!」

女「じゃあ、これ食べて!」

男「えっ?いいの?」

女「うん!男くんに食べてほしいんだ」

男「やった!うれしいよ女さん!ありがとう!」

女「私の手作りなんだから味わって食べなきゃだめだぞ!」

男「う、うん!!」

こうして女さんは嵐のように男の心を奪っていった。

女さんは隣のクラスのアイドル的存在だ。

あんな人が俺にチョコを…

うれしすぎて飛び跳ねまくった。

男は高校デビューに恐らく成功したであろう、高校1年生。

上でもなく下でもなくたいして目立つことが少ない男だった。

バレンタインということもあり、あげるーとかあげないーとかいう会話が飛び交っているうちのクラスである。

友「男、チョコじゃん!」

うらやましそうに言ってくる友達がいる。

男「うるせえよ」

こんなダルがらみも高校生っぽい。

友「なんて言ったって女は中学のころから男のことが好きだったからな」

友「ようやく勇気出したんだろ」

友「もっと嬉しがれよー」

友と女さんは家が近所で幼馴染らしい。

男「それは初耳だ!」

男「いや、それに十分にうれしいから」

友「なら、いいけどさー」

友「他には誰かにもらったのか?」

男「う、うん…隣のクラスのブスさんにもらったような」

友「!!!」

友「まじかよ…」

友「ブスさんっていえば学年でも一二をあらそう女だぞ」

友「男、いつそんなフラグ立てたんだよ」

友は両手を合わせて言ってきた。

男「いや、そんな記憶も接点も覚えてないんだよなー」

友「まあ、それでも2つなんだから大豊作だろ!」

励ますように男に言った。

男「友のほうはどうなんだよ」

友「え?俺はもうこんなに!」ドッサリ

男「えええ!まじかよ!」

わすれてた 友は本当に もてるんだ

そりゃそうかw

優しいしかっこいいしな。

友「まあ、もらった嬉しさでは男にはかなわないけどな」

友「それで、どっちをどっちにもらったんだよ」

机の上には2つの綺麗にラッピングされたものが置いてある。

片方はチョコケーキ。

片方は生チョコだ。

男「いやー正直どっちも衝撃的過ぎてどっちをどっちにもらったか忘れた」

友「(あっこれがもてない原因だ)」

友「ふつう忘れるか?」

男「面目ない」

友「俺も女さんからもらったけどラッピングも中身も全然違うしw」

友「ショックだなー」

友はうれしそうに言っている。

きっとこの状況を楽しんでやがる。

友「んーまあ食べてみて、おいしいほうが女、やばいほうがブスさんってことでいいじゃねえか?」

男「その発想どこから出てくるんだ」

友「いや、普通の考えだと思うぞ」

友「女が料理下手なんて思いたくないだろ?」

男「ま、まあそうだけどさ」

この淡泊かつ豪快なところも友のいいところなんだろうと男は思う。

そして時々すごく優しい。

このギャップに堕ちる子も多いはずだ。

友「ささ、食べてみれって」

男「まずは生チョコからだな」ドキドキ

男「いただきます」

男「………」

男「……まずい」ボソっ

この発言を友は聞き逃さなかった。

友「生チョコでまずいとかあるんだな」

友「よし、次いってみよー」

男「(こいつ全部終わったら殴る)」

次はケーキだ。

友「まあケーキの味もそんなに大差ないだろ」

男「そ、そうだよなwさっきの悲劇を忘れられない」

男「………」

男「!!!」

男「うまい!!」

男「これお店で売ってるやつよりうまいんじゃないか?」

男「友も一口食うか?」

友「いや、それはお前がもらったやつだろwいらねえよ」

友「(それに女の料理がうまいわけないしな。面白いから言わないけど)」

男「そっか!うまいのに」

友「ま、まあいいから!」

友「じゃうまいほうが女でいいな」

男「うまうま」

友「聞いてねえなこいつ」

友「それよりも!お返しちゃんと選んでおけよ!」

1か月後━━

男「やばい!わすれてた!」

男「どうしよう!しょうがない!」

男「近くのデパートに行こう」

男「あーもう余ってるの高いのと安いの1個ずつしかないー」

友「そんな泣き言言ったってしょうがないだろ」

男「友がほとんど買っちゃうからだろ!」

友「うるせえ、男が忘れてたのが悪いんだろ」

男「ひでえやつ」

デパートを歩いていると1つの綺麗なヘアピンが目にとまった。

友「おいっ!何やってんだ!」

友「早くいくぞ!」

男「お、おう!」

学校━━

友「ちゃんとかえしてこいよ」

友「友はどうなの?」

友「俺はもう朝のうちに全部終わったよ」

そうだった 友はこういう やつだった

友「はやくいけよw」

男「放課後いくんだよ」

友「ビビってんのまるわかりだぞ」

男「うるせえ!」

放課後━━

じゃあ先にブスさんに渡してこよう。

嫌だけど。

男「ブスさん、ちょっといい?」

ブス「ふふふっ!なあに?男くん♡」

男に悪寒が走る。

これ以上近寄ったら襲われると…

男「そのバレンタインの時はありがとうね!これお返し!ありがとう」

早口で言って、安いほうを渡した。

ブス「ふふふっ!ありがとね。男くん」


ブス「ねえ男くん」

ブス「私たち付き合わない?」

背筋が凍る。

男「ごめんね!ブスさん!」

即答した。

男「また今度ね!」

男「(ひとまずは安心だ)」

男「(次は女さんだな…おっいたいた)」

男「女さん!」

女「あら、男くん!何か用?」

男「これケーキのお返し!ありがとう!本当においしかったよ!」

女「(ケーキ?)」

男は高いほうを渡した。

男「あんなにおいしいの食べたの初めてだよ!自分で作ったの?」

女「自分で作ったのはあってるけど、私、ケーキは作ってないよ?」

男は衝撃を受ける。

すいません!少し外出します!

戻ったら書きますね!

帰りました!

書いていきたいと思います!

男「(え?どういうこと?)」

男「(じゃあ、あのやばいのが女さんで、おいしいのがブスさん…?)」

男「あのさ…ちょっとそれ渡すのあとでもいい?」

女「う、うん?だいじょうぶだよ?」

女「(男くんは勘違いしているんだ。誰かにもらったものと間違えている。みんな気を使って
おいしいって言ってくれることはあるけど今回は喜びすぎてるし…
それに私昔から、料理うまくないって言われるもんな…友とか友とかに。)」

男は女さんから高いほうを返してもらった。

男「ごめんね…」

女「うん…平気だよ」

女「(好きな人の前だ…精一杯の笑顔をしておかなきゃ。)」

女は笑った。

男は走り出した。

男「(ブスさん…どこに…)」

男「(いた!!)」

男「ごめん…その…ブスさんのケーキすっごいおいしかったよ」

ブス「な、なあに?急に~」

男「うん…だからこれ」

男は高いほうをあげた。

男「あと…悪いんだけど…さっき渡したもの返してもっらっていいかな…?」

ブス「いいよ…よかったね、私が食べる前で」

ブス「なんかあったみたいだね」

男「うん。ちょっとね」

ブス「あ、女でしょ?さっき渡してるの見ちゃったよ」

ブス「さっ!女は、さっき校門を出ていったよ!」

こういうときの女の勘は働くらしい。

男は走り出した。

ブス「あっ!そんな安物じゃ女は満足しないわよ!なんか他に買っていってあげな!!」

安物だって気づいていたのか…まったくおせっかいなブスだな本当に…

男「ありがとう!ブスさん!」

男「ちょっと見直しちゃったよ!」

ブスさんは親指を立ててグっとした。

男は走った。

男「(まずはデパートに行こう)」

男「(お返しがあるコーナーは…)」

男「(ウソだろ…ほとんどない!)」

新しく買おうとしたがほとんど売り切れており、あるものは持っているものより安物ばかり。

男「(そうだ!あれだ!!)」

男は前に見たきれいなヘアピンを思い出した。

男「(!!!)」

男「(絶望的に30円足りない)」

「お困りのようだな!」

背後から声がする。

男「お前は…友!!」

男「ああ、お返しがほとんど売り切れてて…
それでこのヘアピンを買いに来たんだけどお金が足りなくて…」

友「よかった…嫌がらせでお返しコーナーの商品をほとんど買ってやって…」

友「まあ、ともかくそれが欲しいのか?」

男「うん…でもお金が足りなくて…」

友「しょうがねえ、貸してやろう!」

男「でも、いいのか?それでなんでお前こんなところに?」

友「それはな…学校から全力疾走で走って出ていくお前を面白そうだからつけてきただけだ!」

つくづく嫌な奴だよ…ほんとに!

だが最高にいい友達に巡り合えた!!

男「ありがとう!助かる!感謝しきれない!あとで殴るけどな!」

友「女の家までの道のり携帯に送っておいたから!いってこい!」

友「あと俺は男になんか捕まらねえから殴られねえよ!」

一言余計なんだよ。

男は携帯をみながら女さんの家まで行く。

ピンポーン

インターホンを押すと女さんが出て来た。

女「男くん…」

男「さっきはごめん!」

男「その…お礼って言ったら簡単だけど…これ安物ですが」

本当に安物すぎて言い訳のしようがない。

女「全く!中身間違えておいて~許さないんだからね!」

軽くデコピンされる。

女「(まあ、そういうまっすぐなところ好きになったんだけどね)」

男「反省してます。あと、これも…」

ヘアピンを渡した。

女「うわ!すごいきれい」

女「もらっていいの?」

男「うん…」

男「最後に僕の気持ちももらってくれませんか?」

男「女さんが好きです」

男「付き合ってください」

告白なんかしたことない。

だからそのままの気持ちをそのままぶつけた。

女「私でいいの?料理下手だよ?すぐ怒るよ?」

男「はい…そういうところすべて含めて大好きです」

女「私も男くんのまっすぐなところ大好きです」

女さんは受け入れてくれた。

次の日から女さんの頭にはきれいに光るヘアピンがつけられていた。

終わりました!

更新遅くなってすいません!

読んでくれた方待っててくれた方々ありがとうございました!

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