ふでばこわーるど(8)

鉛筆「なぁ……相棒」

消しゴム「どうしたの、鉛筆くん」

鉛筆「最近……俺たち外に出てないよな」

消しゴム「そうだね……うーん、私が覚えてる限りは一カ月は出てないね」

鉛筆「……おかしくないか?」

消しゴム「確かにね」

鉛筆「なぁ……相棒」

消しゴム「どうしたの、鉛筆くん」

鉛筆「最近……俺たち外に出てないよな」

消しゴム「そうだね……うーん、私が覚えてる限りは一カ月は出てないね」

鉛筆「……おかしくないか?」

消しゴム「確かにね」

鉛筆「ご主人は学生のはずだろう? なんで使われないんだ」

消しゴム「マスターは鉛筆派だからシャーペンを使ってるってことは無いし」

鉛筆「そもそもこの筆箱すら動いてないじゃないか」

消しゴム「どういうこと?」

鉛筆「学校に行くにしろ、家で勉強するにしろ筆箱は動かす必要があるだろ」

消しゴム「つまりマスターが学校に行っていないってこと?」

鉛筆「かもしれない、の話だけどな」

カッター「……忘れられている可能性も」

消しゴム「あ、カッターちゃん」

カッター「……筆箱ごと忘れられ、新しい物を買っているかもしれない」

消しゴム「そんな……ひどいよ」

カッター「……あくまで可能性の一つなだけ」

鉛筆「ご主人はいったいどうしたんだろうか」

消しゴム「捨てられてないといいな」

カッター「…………」

消しゴム「そういえば」

鉛筆「ん? どした」

消しゴム「一か月前にぱったりと使わなくなったって言うのもなんか変だよね」

カッター「……何かきっかけが存在するかもしれない」

鉛筆「きっかけ……」

カッター「……ご主人様の様子に違和感は?」

消しゴム「うーん……」

鉛筆「違和感……ねぇ」

今日の投下終了

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