春香「快楽園」 (9)


グチュグチュ…

相手を興奮させるためには音を立てることが大事です。
[田島「チ○コ破裂するっ!」]を見せつける仕事を受けることになり、今その為の練習をしているのでありました。


「あっ……アッ」

我慢しようとしてもついつい声が漏れてしまいます。
こういう声も、お客さんは興奮してくれるのでしょうか。

隣で見ていた千早ちゃんが、ふと言います。

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「うん、その調子ね。そのままいけば、大丈夫だと思う」

「そうかなぁ…アッ」

吐息交じりに返事をすると、千早ちゃんは私に近づいて来ます。

「そして相手が興奮したらこうやって春香の胸を揉んでくるんだけど…うっふふ」

「きゃっ…も、もう千早ちゃんいいよ〜」

悪戯な千早ちゃんに遠慮しつつ、私は練習を続けるのでした。

練習も終わり、いよいよお客さんがお店にやって来ました。

……
私のお客さんはどれくらいいるのかな

そう思っていると、千早ちゃんが私の元に走ってきます。

「春香…!」

「どうしたの?」

千早ちゃんは焦ったように駆けつけてきました。息を切らし、心配そうな顔で私を見つめます。
そして、小さな声で言いました。

「大丈夫かしら…春香」

「どういうこと?」

「春香のお客さん、尋常じゃないほど多いわ。これじゃあ身体が持たないかもしれない」

そう千早ちゃんは言うのです。

「えぇ…大丈夫かな?」

「ちょっと来て、春香」

しばらく考えてた千早ちゃんは私の手を握ると、何処かへと案内して行きました。

渡された物は、精神安定剤でした。

「これで長時間お客さんを相手にして疲れても、意識は保てるはずよ。何かあったら私も駆けつけるわ」

「…うん」

ありがとう、千早ちゃん。
そう言って私は自分の持ち場へと向かいました。

持ち場には、性力増強剤がいくつも置いてありました。

「うわぁ…」

数えるだけでも2桁はありました。
部屋の外では既にお客さんが沢山来ているようで、密かな話し声がそわそわと聞こえてきます。

できる限り、私の身体をお客さんに使い果たさなくてはなりません。
私はそっと気合を入れます。

…やがて、ドアが開き、1人目のお客さんが入ってきたのでした。

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