春香「バス通勤だったんですね」 (265)

P「え?春香」

春香「プロデューサーさんがバス通勤だなんて意外でした」

P「俺は春香とバスの意外の組み合わせに驚いてるよ」

春香「プロデューサーさんと一緒に通勤したいからですよ」

P「ちょっと待て、おまえは電車で通勤してるだろ」

春香「少し早起きして頑張っちゃいました」

P「頑張りどころが違うだろうに…」

春香「今日からはプロデューサーさんとバスで通勤です」

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P「このバス、おまえの使ってるJRの駅にバス停ないぞ」

春香「はい、だから家の近くのバス停からバスを乗り継いでここまで来ました」

P「マジか」

春香「はい!わたしはやるときはやる女の子なんですよ」

P「完全にいらないやる気だ…」

春香「それに、わたしバスが好きなんですよ、独特な雰囲気だし」

P「電車にはない雰囲気だな、時間の流れが違う感じだしな」

春香「はい、こー好きな人と一緒にバスのつり革につかまって…」

P「ここまで来たらしょうがない、明日はいつも通り電車使えよ」

春香「いやです、明日も明後日もずっとプロデューサーさんと一緒ですよ」

P「頼むからアイドルの自覚持ってくれ」

春香「持ってますよ、こうして憧れるプロデューサーさんのために…」

P「そうじゃなくて、アイドルがバス通勤してたらまずいだろ」

春香「そうですか?なんかかわいいと思いますけど」

P「ただでさえ、765プロはアイドルを電車通勤させてるって陰口をだな」

春香「そうですね…プロデューサーさんがですね」

P「なんだよいきなり」

春香「バス会社に営業へ行く」

P「で?」

春香「バス会社にわたしを売り込む」

P「そうすると?」

春香「わたしがバスアイドルになって人気が出る」

P「春香な…」

春香「そうするとバス会社からバス代無料パスがもらえます」

P「……」

春香「これでバス代の心配せずにプロデューサーさんとご一緒できるわけです」

P「無茶言うなよ…」

春香「無茶ですかね、貴音さんだってラーメン好きがこうじて…」

P「貴音は特別だよ、普通はあんな仕事来ない」

春香「そうですか…残念です」

P「とにかく明日は電車使ってくれ」

春香「うー」

P「そんな顔をしてもダメだ」

そうです

春香「わかりましたよ、もうプロデューサーさんのことなんて知りません」

P「まったく」

春香「…それにしてもバスって混むんですね」

P「まあな、いつもこんな感じだよ」

春香「そうですか…これは癒しが必要ですね」

P「癒し?」

春香「はい、癒しですよプロデューサーさん!」

P「バスの中に癒しはいらないからな」

春香「そうですか?こうやってわたしがプロデューサーさんの裾を…」

P「?」

春香「で、プロデューサーさんの腕に頭を…」

P「上着の裾をつかむだけでいいのか?危ないぞ?」

春香「へ?キャアッ!」

P「バスは時折、急加速したりするからな、気を付けろよ」

春香「バスは思った以上に危険ですね」

P「だろ、春香みたいな女の子には無理な殺伐とした世界なんだ」

春香「それでもプロデューサーさんの健気についていきますよ」

P「もう、つり革につかまってくれ」

春香「こう二人並んでつり革につかまるのっていいですよね」

P「そうか?特に何も感じないけどな」

春香「なんとなく恋人同士って感じがしませんか?」

P「感じないな、春香がバスに乗りなれてないから、そう思うのかもな」

春香「…ほら、並んで車窓から外の景色を見てると」

P「電車と同じだろ」

春香「プロデューサーさんはロマンチストじゃないんですね」

P「夢を売る仕事だからな、売る側はリアリストじゃないとな」

春香「夢を忘れてしまった大人がここに一人…」

P「たしかに流れる景色は情緒あるよな」

春香「はい!都会の荒涼とした景色でも電車とは違いますね」

P「そうだな」

春香「例えるなら人生の川の流れのようなもんですかね」

P「風景の移り変わりを人生に置き換えたか」

春香「はい、隣には愛する人がいて一緒に見ていきたい」

P「…ハハ、そうなれるといいな」

春香「プロデューサーさんなれますよプロデューサーさん!」

P「そうか、頑張れよ」

春香「うー」

P「アイドルがそんな顔しちゃいけません」

春香「てへへ」

P「春香かわいいよ春香」

春香「完全にバカにしてますよね」

P「してない、してないぞ」

春香「学校の友達によくそんないい方されます」

P「学校といえばそうだ…」

春香「学校…ですか?」

P「学校休みがちなんだってな、担任の先生から電話あったぞ」

春香「なぜ先生がプロデューサーさんに?」

P「春香のご両親に電話しても暖簾に腕押しなんだとさ」

春香「そうでしょ、そうでしょわたしの両親は応援してくれてますよ!」

P「アイドル活動を応援してくれるのは助かるが、学校に迷惑は…」

春香「アイドル活動もそうですが、プロデューサーさんとの関係です!」

P「あーそっちか」

春香「はい!力強い援軍です!」

P「ご両親に言っておいてくれないかな」

春香「両親に挨拶ですか?」

P「挨拶なら契約時しただろ、この前も契約更新で会ったし」

春香「それじゃ何を言っておけばいいんですか?」

P「結婚式場のカタログを送って来ないでほしいんだ」

春香「それって…」

P「あと新居のマンションのカタログも」

春香「そうですよね…」

P「あ、いや迷惑ってわけじゃないんだぞ、ただ…」

春香「結婚式場と新居のマンションは二人で歩いて探したいですよね」

P「え?いや違うけど…」

春香「わかりました、伝えておきますね、きっとわかってもらえます」

P「…飛行機雲が消える前に伝えようとした俺がバカでした」

春香「新しい曲の歌詞ですか?」

P「いやなんでもない」

春香「お疲れですね」

P「……」

春香「あ、席空きましたよ」

P「ちょうど二人掛けの席だし座るか」

春香「プロデューサーさん早く、早く座りましょうよ」

P「引っ張るなよ、危ないって」

春香「むふふ、こうやって二人で狭い席に座ってるといいもんですね」

P「これで少しゆっくり出来るな」

春香「♪」

P「あ、ごめん、春香」

春香「何がですか?」

P「今、俺の足が春香の足にぶつかった」

春香「こんな狭い席ですよ、ぶつかるのは当たり前じゃないですか」

P「そうだけどな、春香はミニスカだから肌に直接…」

春香「狭いんですよ、それにいやじゃありませんから気にしないでください」

P「春香が気にしなくてもだな、俺が気になるっていうか、その…」

春香「下心があるからエッチな気分になるんですよ」

P「下心なんてないからな」

春香「なら、気にしないでください、ぐへへ」

P「はい…」

春香「あ、プロデューサーさんクッキー食べますか?」

P「今はちょっとな…春香が焼いたのか?」

春香「はい、夜中に起きて焼いてきました、眠いです」

P「そこまでしてバス通勤しなくていいからな」

春香「夢…だったんです、バスでプロデューサーさんとクッキー食べるの」

P「なんだその愉快な夢は」

春香「だって、二人で旅行してるみたいじゃないですかー」

P「遠足のおかしみたいなもんか?」

春香「駅弁みたいなもんです」

P「そう考えれば春香のクッキーも新鮮に感じる」

春香「え?わたしのクッキーに飽きてたんですか?」

P「毎日、食べてればな…やよいなんて夢でうなされてるらしいぞ」

春香「ごめんね、やよい」

P「暖房が効いてぬくぬくだな、ふぁー」

春香「すごいあくびですね」

P「あまり寝てないからな…」

春香「わたしの肩使ってもいいですよ」

P「…使わないからな」

春香「使いましょうよー春香さんの肩」

P「話を戻すが学校に行けよ」

春香「行ってますよー、週二回三時間ほど」

P「学校には毎日行こうな、あと遅刻早退すんな」

春香「わたしの夢はトップアイドルなんです」

P「ちゃんとスケジュール調節してるだろ、学校行ってくれ」

春香「学校ではアイドルに必要な知識を教えてくれません」

P「文武両道といってな、片車輪だけじゃだめなんだ」

春香「わたしとプロデューサーさんで両車輪ですね」

P「とにかく学校には行ってくれよ」

春香「ぷくー」

P「あと明日はいつも通り電車使えよ」

春香「明日もこのバス使いますよ」

P「頼むから俺を困らせないでくれ」

春香「だって、最近プロデューサーさんみんなに優しいんだもん」

P「当たり前だろプロデューサーなんだから」

春香「?っ、もうプロデューサーさんなんて知りません」

訂正

春香「?っ、もうプロデューサーさんなんて知りません」

春香「むっ、もうプロデューサーさんなんて知りません」

P「はー、それにしてもいい天気だな」

春香「…そうですね」

P「このままどこか行きたい気分だ」

春香「そうだ、旅へ行こう」

P「行きたいだけだ」

春香「サボりましょうよ、わたしが社長に電話しておきますから」

P「俺のやる気をそがないでくれよ」

春香「いけず」

P「むくれないでくれ」

春香「確か、今日はグラビア撮影でしたよね」

P「そうだけど」

春香「どこか連れてってくれないと、むくれ顔春香さんで仕事ですね」

P「勘弁してくれ」

つづく

春香「何も本当にサボってどこか連れていってほしいわけじゃありません」

P「わかったよ、仕事の合間でいいなら」

春香「うっほーい!お手軽にランチでいいですよ」

P「ファミレスでいいか?」

春香「駅前のステーキ屋がいいな、ステーキ食べたいかも…」

P「給料前なのに…」

春香「今日のお昼が楽しみですよ、プロデューサーさん」

P「誰にも言わないでくれよ、これ以上増えたら破産だ」

春香「言うわけないないですよー二人っきりのランチですもん」

P「笑顔で頼むぞ」

春香「まかせてください」

P「あと明日は電車通勤な」

春香「そんなにわたしと一緒に通勤するのいやですか?」

P「いやなわけないだろ、おまえが心配なんだよ」

春香「愛する人のための早起きなんて苦じゃありませんよ」

P「だからな、愛する前に付き合ってないからな?」

春香「わかりました」

P「わかってくれたか、よかったよ」

春香「プロデューサーさん、好きです大好きです!付き合ってください」

P「わかってねー!」

春香「…わたしのこと嫌いですか?」

P「好きに決まってるだろ」

春香「だったら…相思相愛ですね」

P「プロデューサーとしてアイドルの春香が好きだ」

春香「そうですか…プロデューサーさんは…」

P「そうなんだよ、わかってくれ」

春香「告白は女からより男からがいいタイプなんですね」

P「違うと思うよ」

春香「男は愛されるより愛したいて言いますもんね」

P「そんなセリフ知らないから」

春香「さー告白しちゃいなよ!」

P「…今日の仕事のスケジュール確認、確認と」

春香「貴方さまはいけずです」

P「貴音のマネか、だったらもう少し鼻声気味にしてだな…」

春香「ぷくー」

P「どうした?」

春香「プロデューサーさんは貴音さんのことになると目の色が変わります」

P「そんなことあるわけないだろ」

春香「わたしと話しているときは、こーどんよりとした目になってますよ」

P「俺はみんな平等に接してるつもりだぞ」

春香「つもりだから目に出るんですよ」

P「これ、ただの言いがかかりだろ」

春香「わたしと小鳥さん見てるときなんて完全に生気ないですもん」

P「おいおい、いくらなんでもそこまでは…」

春香「貴音さん見るときなんて目が爛々してますもん」

P「みんな同じ俺のアイドルだぞ、そんなことない」

春香「ありますねー」

P「春香は鬼や…」

春香「高級ホテルの一室で食べたらぁめぇんは本当に美味でした」

P「!!!!!!!!!!!!!!!」

春香「こないだ貴音さんがみんなの前で髪の毛をファサーってさせながらいってましたよ」

P「い、いやあれはだな」

春香「否定しないんですね」

P「貴音が天に近き場所で食べるラーメンもまたよいものでしょうねって言うから」

春香「それで湾岸エリアの某有名ホテルを一か月前から押さえたわけですか」

P「うっ」

春香「わたしはてっきりプロデューサーさんが今はやりの鈍感さんかと思っていましたよ」

P「ひどい言いようだな」

春香「だってそうじゃないですか、あたしがいくら誘ってもOKしてくれないし」

P「アイドルとプロデューサーだからな」

春香「貴音さんとは何なんですか?」

P「ラーオタ仲間かな」

春香「ほぼ毎晩貴音さんとラーメン食べ歩いてるらしいですね」

P「ま、ラーオタだからな、食べ歩いてブログ書くまでがラーメンだ」

春香「ずるいです」

P「?」

春香「わたしだってプロデューサーさんと遊べる趣味がほしいです」

P「毎晩ラーメン食べるのキツイぞ?最近腹も出てきたし」

春香「プロデューサーさんと二人で遊びたいんです!」

P「わかったよ、この前、取引先からもらったチケットがある」

春香「チケットですか?」

P「幕張にある有名大型アミューズメントパークだ」

春香「連れて行ってくれるんですか?」

P「毎晩は無理だけど、時間があえば連れていくよ」

春香「?」

P「年間パスポート二人分もらったんだ」

春香「わっほーい、春香感激!」

P「喜んでくれて何よりだ」

春香「…あの、ですね」

P「なんだい?」

春香「行くとき毎回じゃなくていいんで、二回に一回でいいんで…」

P「ほぼ毎回だなそれは…」

春香「ホテルも抑えてくださいね、ツインルームで」

P「…あーあー聞こえないなー」

春香「もう!」

P「ハハハ、春香、次のバス停で降りるからな、用意しろよ」

春香「はい、プロデューサーさん」


春香編終了
次はだれがいいのやら

響「うぎゃー!バスに乗ったと思ったら猫バスだったぞ!」

響「え?メイちゃんが迷子なのか!」

やよい編


やよい「徒歩通勤だったんですね」

P「なんだやよいか、おはよう」

やよい「うっうーおはようございますプロデューサー」

P「やよいはいつも元気だな」

やよい「元気だけが取り柄です」

P「うんうん、その笑顔見てるだけで癒される」

やよい「癒しですかー?もやしの親戚ですか?」

P「やよいにとったらもやしみたいなもんだな」

やよい「そうですか!今度、癒しパーティーやりましょうね」

P「うんうん、しようなやよいと二人で」

やよい「みんな呼ばなくていいんですか?」

P「いいんだよ、俺とやよいがいればいいの」

やよい「そうなんですか?」

P「そうなんだよ」

やよい「なら、一緒に癒しパーティーしましょうね」

P「頑張ってスケジュール空けちゃうぞ」

やよい「それはダメですよ」

P「反抗的なやよいだ」

やよい「もーメっですよ!仕事はちゃんとしないとダメです」

P「やよいに怒られたーうっほーい」

やよい「もう!ふざけちゃだめです!」

P「どうか、やよいがこのまま他の連中から悪い影響を受けませんように」

やよい「みなさんいい人かなって?」

P「それはどうかな、やよいはまだ裏を知らないから」

やよい「なんだか怖いですー」

P「大丈夫、俺がやよいを守るよ」

やよい「うっうーありがとうございます」

P「ええ子や、何かほしいものあるか?買ってあげよう」

やよい「ちゃんとお給料もらってるのでいいかなって」

P「しっかり育って、お父さんうれしいよ」

やよい「プロデューサーがお父さんなんですか?」

P「そうだよ、今まで隠していてごめんな、やよい」

やよい「じゃうちで飲んだくれてるあの人は誰ですか?」

P「飲んだくれ星人だよ」

やよい「うーなんか信用できません」

P「…遠慮しなくていいから、ほしいものはないか?」

やよい「伊織ちゃんの家がほしいです!」

P「えっ?」

やよい「あれでけ大きな家があれば、家族が喜びます」

P「ちょっと、それは無理かな…」

やよい「そうですか…期待したわたしがバカでした」

P「そうだ、他にほしいものは?」

やよい「もうお仕事でいいです、ほんとはお仕事嫌いだけど」

P「やさぐれやよいもかわいい、やよいが好きだ、大好きだ」

やよい「あ、そういうのいらないかなーって」

P「アイドルとして立派に育っていてうれしい反面悲しい自分がいる」

やよい「なんかーもーうざいかなーってーそういうの…」

P「……」

やよい「握手会やサイン会の時とかお買い物してる時とか言われるんですけどー」

P「やよいが、やよいが…擦れていく」

やよい「男の人ってみんな同じこというんですよ、プロデューサー」

P「これ以上、聞いてはいけない気がする」

やよい「かわいいだの好きだの愛してるだのやよいは俺の嫁だのって」

P「これはファンには聞かせられないオフレコだ」

やよい「わたしの一面だけ見て何が分かるっていうんんですかねーって」

P「やよいに休養が必要なのか」

やよい「笑っちゃうかなーってプロデューサー?」

P「そ、そうだね」

やよい「お金ほしいから、もっとたっくさーんお仕事取ってきてください」

P「え、えっと、その…だな、やよいの気持ちがよくわかったからな」

やよい「ほんとですか?」

P「おう!仕事いっぱい取ってきてやるからな」

やよい「プロデューサー大好きですぅーうっうー!」

P「複雑な心境だ…」

やよい「ところでプロデューサーのお家って、このご近所なんですか?」

P「遠いよ」

やよい「だったらどうして、歩いてるんですか?」

P「バスに乗るといろいろあってな」

やよい「あー春香さんですね!」

P「やよい、知ってるのか?」

やよい「はい!春香さんがリボンいじりながら言ってましたよ」

P「なんて言ってたんだ?」

やよい「プロデューサーさんが、わたしと通勤したがって大変だって」

P「あのバカアイドルが勝手にバス通勤してるだけなのに」

やよい「あとですね…」

P「まだ、あるのか」

やよい「プロデューサーと幕張でお泊りしてるようなことも言ってましたー」

P「そうか、やよい教えてくれてありがとな」

やよい「わたしもプロデューサーに幕張に連れていってもらいたいかなって」

P「ごめんな、やよい、それは無理なんだよ」

やよい「どうしてですかー?」

P「やよいと二人でそんなところ行ったら、警察呼ばれちゃうんだ」

やよい「そうなんですかー残念ですー」

P「俺はやよいを悲しませてしまったのか…」

やよい「あ、あとそれを聞いた貴音さんが!」

P「その場に貴音までいたのか」

やよい「月に代わってお仕置き人探すといってましたー」

P「貴音ぇー」

やよい「こうやって765プロの結束が緩んでいくんのかなーって」

P「やよい、あまりそういうことを言わないでくれ」

やよい「お母さんが言ってましたー」

P「……」

やよい「モテる鈍感男が組織を崩壊させると」

P「そ、そんなことはないぞ?崩壊してないからな」

やよい「うっうー、プロデューサー大変です」

P「やよいの口角が吊り上がっている、これは何かの幻覚か…」

やよい「それにしても、いいお天気ですね」

P「…俺の心では嵐ですよ」

やよい「あープロデューサー聞いてください」

P「もー聞きたくないんだが…」

やよい「今度ですね、広告代理店の人にお食事誘われたんです」

P「あーそいつはロリコンだわー絶対ロリコン、間違いなくロリコン」

やよい「うっうーロリコンですか」

P「言い寄られたら警察に通報してやれ」

やよい「そんなことしていいんですか?」

P「いいんじゃね」

やよい「プロデューサーが傷心のあまり投げやりになってるかなーって」

P「あーそうかもね、そうだね」

やよい「うっうー困りましたー」

P「困ったねー」

やよい「…プロデューサーってかっこいいかなーって!」

P「!」

やよい「春香さんや貴音さんには渡したくないかなーって」

P「なんと!」

やよい「わたしにはプロデューサーがたぶん必要かなーって」

P「俺はやよいのもんだよ!俺はやよいのお婿さん!」

やよい「うっうーちょろいです!」

P「やよい、好きだ!」

やよい「こんなところで大声で告白しちゃメっです!」

P「もうこの気持ち抑えられないんだ!」

やよい「みんさん見てますよ!」

P「そんなの関係ない!やよい独立して俺と事務所作ろう!」

やよい「無理ですよー、今独立したらみなさんに迷惑掛かりますー」

P「うーいい子や、本当にいい子や、天使がここにおるんや」

やよい「ふっ、ちょろすぎですー」

P「やよいが独立したくなったら、いつでも俺にいいなさい」

やよい「わーい、プロデューサーと独立楽しみです!」

P「俺のこの手でやよいをトップアイドルに、幸せすぎる」

やよい「目指せ、トップアイドルですー」

P「芸能界はやよいのためにあるんだ!頑張ろうな」

やよい「お仕事嫌いだから、なるべくプロデューサーが頑張ってほしいかなーって」

P「そうだな、俺が頑張るからやよいは見ていてくれ」

やよい「さっすがプロデューサーです!」

P「やよい!」

やよい「プロデューサー!」

P「こうしちゃいられない、早く事務所に行って仕事だ!」

やよい「はい!」

P「ここから走れば10分で着く!」

やよい「うっうープロデューサー、ダッシュなら5分で着いちゃいますよ」

P「やよいのためなら、心臓が止まろうと走り続ける」

やよい「心臓止まったら死んじゃいます」

P「武士に二言はないでござる」

やよい「それじゃーよーいドンしますね」

P「うむ、頼む」

やよい「よーーーーーーーいーーーーーーどーーーーーーーーーん」

P「どりゃあああああああ、あっ」

やよい「はわっ!いきなり転んだです」

P「うううう、いだい」

やよい「もうプロデューサー、転んじゃダメ危ないですよ」

P「やよい、足がいだい」

やよい「ズボンが破けてますー」

P「…うう」

やよい「すり傷から血が出てますー」

P「いだいよぉ」

やよい「もう、泣かないでください、ばんそこ貼りますね」

P「うん」

やよい「はい!貼りましたよ」

P「ありがとう、やよい」

やよい「ズボンに穴開いちゃいましたね」

P「どうしよう」

やよい「ソーイングセットあるんで事務所に着いたら縫ってあげますね」

P「やよい…」

やよい「もー情けない顔しちゃダメかなーって」

P「やよい、ずっと側にいてくれよ」

やよい「はわっ、とっても大きな弟が一人増えた気分です」

P「俺、弟扱いなのか…」

やよい「わたし、お姉ちゃんがから弟の面倒みないとかなーって」

P「やよいの弟か、悪くない…のか?」

やよい「ほら、遅刻しちゃうから行くよ」

P「…さすが家庭を支える長女だけのことはある、しっかりしてるな」

やよい「みんなのお姉ちゃんなんですよ」

やよい編おしまい

響「飛行機…通勤なのか」

P「あ、響か、おはよう」

響「おはようじゃないぞ、なんで飛行機に乗ってるんだ?」

P「あー、まあな色々あってさ」

響「この飛行機、那覇から羽田行きだぞ」

P「そのな…これから毎日、この飛行機に乗ることになったんだよ」

響「プロデューサーはよっぽど飛行機が好きなんだな」

P「そうでもないけどな、響は里帰りか」

響「そうだぞ、自分は里帰りしてたんだぞ、で、なに深刻な顔してるんだ?」

P「実はな…」

響「うん」

P「俺も、そろそろいい年だろ?」

響「そうなのか?プロデューサーはおっさんだったのか」

P「違うぞ!まだお兄さんの分類に入る…と、思う」

響「あ、自分、コーラーほしいぞ」

CA「かしこまりました」

P「でな、少しあった貯金を頭金にして家を買ったんだ」

響「ふーん、プロデューサーもコーラー飲むといいぞ」

P「飛行機乗る前にビール飲んだからいい」

響「ビールか、さすがおっさんだぞ」

P「だから、おっさんじゃないって」

P「俺の貯金と給料で買えそうな物件を探していたら…」

響「あ、プロデューサーのスマホ貸してほしいんだぞ」

P「スマホ?ああ、いいぞ、あまりいじくるなよ」

響「心配ないさーカメラで自分撮りするだけさ」

P「それならいいか、でな、やっと買えそうな家を見つけたんだよ」

響「ねープロデューサー…」

P「なんだ?」

響「一緒に撮影するさ」

P「お、おう、そうだな」

響「ほら、自分の肩に腕をまわすんだぞ」

P「腕?こうか?」

響「そうそう、あと顔を自分の方に傾けるといいぞ」

P「顔か、これでいいか?」

響「この構図は完璧だぞ、さすが自分だぞ」

P「撮れたか?」

響「うん、もう少し貸してほしいぞ?」

P「いいけど、パス設定とwi-fi設定いじらないでくれよ」

響「うーよくわからないけど、わかったさ、自分にまかせておけばいいさ」

P「それでさ、買った家がさ…」

響「壁紙設定で…」

P「自分で選んで、自分で決めたから後悔はしてないんだけどな…」

響「うー頭の中がこんがらがってきたぞ」

P「それでも、やっぱり金額が大きいから、やはり悩むわけだよ」

響「そうなのか?なーなープロデューサー」

P「なんだ、響?」

響「ロック画面の設定ってどうしたらいいんだ?」

P「ああ、画面設定から…」

響「こうか?」

P「そうそう、それでOK押せばいい」

響「…出来た、さすが自分だぞ完璧だぞ」

P「よかったな、一番の問題は家の外観かな」

響「外観かーなんでも見た目は大切だぞ、あー自分白ワインほしいぞ」

CA「白ワインでございますね、しかしお客さまは…」

響「違う、違う自分が飲むんじゃないぞ、となりの彼氏が飲むんだぞ」

CA「そうですか、失礼いたしました」

響「ふー危なかったぞ」

P「買う前にやよいに相談したら、窓がかわいいです~おすすめかなっていうから」

響「やよいに相談したのか、自分に相談してくれたら完璧だったさ」

P「さすがにハートやダイヤ形の窓ってどうなんだろうな」

響「ねーねープロデューサー」

P「なんだ?」

響「なんで画像フォルダーに小鳥の裸の画像があるんだ?」

P「あーそれな…音無さんが勝手に撮るんだよ」

響「そうなのか…相変わらずおっぱいすごいんだぞ」

P「ああ、すごいぞ、あと柔らかい」

響「げ、げげ!プロデューサーはさわったことがあるのか?」

P「飲みに行くと必ず揉まされるんだよ」

響「さすが大人だぞ、自分は酔ってもそこまで乱れないぞ」

P「揉んでほしくなったら、いつでもいうんだぞ」

響「へ、変態だぞ、それは自分にいうことじゃないぞ」

P「そうか?すまん、音無さんがいつも、揉んでほしいってねだるから」

響「大変だなプロデューサーは…、あ、ウイスキーロックでほしいぞ」

CA「彼氏さん大丈夫ですか?気圧の関係で酔いが平地に比べて…」

響「自分の彼氏はそんな軟弱者じゃないぞ、酒の一つや二つなんくるないさ」

CA「そうでございますか、少々お待ちください」

響「うぇーい、スマホのロック画面と背景をさっきの画像にしたし」

P「あとな屋根の色なんだけどな…」

響「屋根なんて雨風が防げればいいさ、ねーねープロデューサー…」

P「なんだ?」

響「手、貸して?」

P「手か?いいぞ、ほれ」

響「プロデューサーの手は大きいぞ、握ってやるぞ、えい!」

P「はは、飛行機が怖いのか響?しょうがないやつだな」

響「自分は完璧だから怖くなんかないぞ」

P「そうか、そういうことにしておこうな」

響「うーもっと困らせてやるぞ」

P「屋根なんだが、あの地域で三角屋根でピンク色ってどうなんだろうな」

響「こうやって、胸元を引っ張ってだな…」

P「独身男が住むにはちょっとな、ま、そのうち一人じゃなくなるかもだけど」

響「ふふん、朝、かわいいの選んどいてよかったぞ」

P「かわいいか、パッと見はかわいい家だよな」

響「かわいいって、今、見たのか?」

P「見た?そりゃ見るだろ」

響「う~自分、恥ずかしいぞ」

P「俺も恥ずかしいけどな、もうしょうがないだろ」

響「が~ウォッカがほしいぞ」

CA「…彼氏さんお強いんですね」

響「彼氏?あー毎晩やってるからな、強いぞ」

CA「え?ええ//」

響「なんで赤くなったんだろ」

P「間取りもなにもな、ちょっと問題があるというか…」

響「うう、見られた、確かに自分で、ぶ、ブラの画像撮ったけど…恥ずかしいぞ」

P「なんというか、あれだあれ、ラーメン屋みたいな間取りなんだよ」

訂正
P「間取りもなにもな、ちょっと問題があるというか…」



P「間取りもな、ちょっと問題があるというか…」

響「大胆すぎだぞ、自分なにやってんのさ」

P「家にしては大胆だよな、なぜかコンロの上に寸胴鍋が三つ並んでたし」

響「プロデューサー」

P「なんだ?」

響「責任取ってほしいぞ」

P「責任?当たり前だろ、自分で決めたことだ最後まで責任あるからな」

響「本当か?」

P「男の夢だからな」

響「そうか…なら自分、安心したぞ」

P「そうか…よかったな、響」

響「うん、自分、無茶苦茶うれしいぞ」

P「うれしいのはわかったから、あまり騒ぐなよ」

響「わかったぞ、飛行機降りたらはしゃいでもいいか?」

P「飛行機降りたらいいんじゃないか」

響「わかったぞ、泡盛を瓶ごとほしいぞ」

CA「…お客さま、さすがに、ちょっとそれは…」

響「うぎゃー飲みたいったら飲みたいんだぞ」

CA「は、少々おまちください」

響「そうだ、記念にもう一枚撮るんだぞ」

P「ああ、いいぞ」

響「ほら自分にもっと近づくんだぞ」

P「こうか?でな、ローンもなかなりあるんだよな」

響「もっと自分に寄らないとだめだぞ」

P「悪い、悪い、毎月の支払い額は給料でどうにかなるんと思うんだが…」

響「自分は、こープロデューサーのほうを見て…」

P「問題はな、交通費なんだよな」

響「目を閉じて、唇をつぼめるぞ」

P「…社長、全額出してくれないよな」

響「撮るぞ、えい!」

CA「ただいま気流が乱れておりまして…ガタっ」

P「おっと、響、平気か?んっ!?」

響「ん?」

ブチュ~

響「へ?」

P「ひ、響、おまえ何してんだよ」

響「く、口と口だったぞ、今の…」

P「俺はプロデューサーなのになんてことを…」

響「いきなりプロデューサーが横むくからいけないんだぞ」

P「それにしたって、なんで俺の頬に顔を近づけてたんだよ」

響「そ、それはだな、記念にキスしてるような画像をだな、うぎゃ~」

P「響とキスしてしまった」

響「う~自分、なんくるないさ」

P「俺はあるよ、アイドルとキスしたところ見られたら…」

CA「……あ、見てないですよ、ええ、見てないですとも!」

P「絶対に内緒でお願いします」

CA「彼氏さん、頑張って!」

P「彼氏さんって…響、おまえ…」

響「自分、知らないぞ、本当だぞ」

P「まったく、ほら、スマホ返せ」

響「さっき、いっていた責任はどうなるのさ?」

P「取るに決まってるだろ、一生掛かっても取るよ」

響「自分、プロデューサーと知り合えてよかったぞ」

P「そういってもらえてうれしいよ、俺もだよ響」

響「えへへ」

P「ほら、もうすぐ着陸だ、シートベルトしろよ」

響「うん、プロデューサー幸せにしてね」

響編おしまい

伊織編

伊織「サンタ姿で通勤?」

P「伊織じゃないか、早いな、今日は歩きなのか」

伊織「そう歩きよ、あんたこそ、こんなところで何してんのよ」

P「通勤途中だが」

伊織「そのサンタの格好で?」

P「似合うだろ?」

伊織「そ、そうね…その赤い服で仕事するつもりなの?」

P「あたりまえだろ、これからクリスマスが終わるまで、これが俺のスーツだ」

伊織「…あんた、正気?」

P「正気も正気に決まってんだろ」

伊織「だって、クリスマスまでまだ日があるのよ?」

P「一日だけサンタの格好してたらサンタさんに申し訳ないだろ」

伊織「それにしたって、そんな格好で仕事しなくてもいいじゃない」

P「おや?伊織はサンタさんが嫌いか?」

伊織「嫌いじゃないけど、こ、子供じゃないのよ!」

P「サンタさんは子供なんて関係ないだろ」

伊織「そ、そうよね、でも、あんたのそれはダメなのよ!」

P「どうしてだ?今朝だって知らないお姉さんに似合いますねっていわたぞ」

伊織「それはバカにされてんのよ!」

P「笑顔だったぞ?」

伊織「苦笑されてたのよ」

P「ショックだ、うれしついでに名刺渡しちゃったよ」

伊織「な、なんでそんなことしてんのよ!」

P「ほら俺って、やり手プロデューサーだろ、いつでもスカウトはするよ」

伊織「そんな格好じゃ、ただのキャッチかケーキ屋の店員だわ」

P「そうかな?俺、かっこいいだろ?」

伊織「はぁ?あんた本気でかっこいいと思ってんの?」

P「ドン・キホーテの店員さんが、お似合いですよっていってくれたし」

伊織「あんた…それただのセールストークよ」

P「マジか?その店員さんと朝までしっぽりしちゃったよ」

伊織「ギャーッ!あんたなにしてんのよ、ふふふふ、不潔よ!」

P「不潔って、あのな大人になったら、みんなすんだよ」

伊織「するにしても相手を選びなさいってのよ!」

P「だから、相手はドン・キホーテの店員さんだって」

伊織「そんな店員じゃなくて、あんたのまわりにいくらでも…」

P「見た目か?、劣化小鳥さんみたいな子だったぞ」

伊織「はぁ~そのことは小鳥や他の子には絶対にいうんじゃないわよ」

P「そうだ、伊織もサンタコス着てみるか?」

伊織「なんで、わたしがそんなことしないといけないのよ」

P「スーパーアイドルの伊織ちゃんが着たら、さぞかわいいかと思ってな」

伊織「か、かわいい!わたしがそれを着たらかわいいと思ってくれるの?」

P「そういってるだろ、絶対にかわいいって」

伊織「そ、そのーあんたはわたしのサンタ姿見たいの?」

P「見たいに決まってるだろ、この格好だって伊織のためだぞ」

伊織「そうなの?」

P「やよいから伊織ちゃんはンタさんが大好きだと、聞いていてたからな」

伊織「それで、あんたはそのサンタ姿を…」

P「まぁな、伊織が喜んでほしくてな」

伊織「…わかったわ!着るわ!そのサンタコス貸してちょうだい!」

P「いや、さすがに平日の朝、公園で伊織の生着替えはまずい」

伊織「かまわないわ!私にはあんたに見てもらいたいの!」

P「ほら、人が集まって来てるからね、事務所に行こうか」

伊織「いやー!心に火がついたのよ!今、ここでサンタさんになるの!」

P「伊織、落ち着こうな、ほら、どーどー」

伊織「あんたにわたしのサンタ姿を見せないと気が収まらないのよ!」

P「あとでゆっくり見てやるから、落ち着いてくれ」

伊織「ゆっくり…見てくれるの?」

P「そうだな、誰にも邪魔されないところでゆっくりな」

伊織「誰もいないところでゆっくりしっぽり…」

P「なりゆきでほっこり、しっぽりみたいなこともあるかもな」

伊織「しっぽり、しっぽり、しっぽり、ダメよ結婚するまえにそんなこと」

P「行きつけの湾岸エリアの高級ホテルがあるんだ、その部屋でどうだ?」

伊織「湾岸エリア、あんた、そこよく利用するの?」

P「付き合いがあるからな、なんだったら他の場所でも…」

伊織「そうね、お互いに納得した場所でするのがいいわね」

P「そうだなー、幕張の大型アミューズメントパークが見下ろせるホテルは?」

伊織「そそそそそそそそ、そこでいいわ、そこにする!」

P「そうか、あとで押さえておくよ」

伊織「あんた…いいえ、これからはあなたといわせてもらうわ」

P「あんたとあなた、あまり変わらない気もするが…」

伊織「気持ちの整理よ、あと他の子たちへの威嚇ね」

P「威嚇?ずいぶん怖いこというんだな」

伊織「あら、そう?威嚇しておけば余計な争いしなくてすむでしょ」

P「なんの争いかわからないが、伊織がよろこんでくれてうれしいよ」

伊織「わたしもあなたがよろこんでくれてうれしいわ」

P「ありがとうな伊織」

伊織「うん」

P「おい、いきなりどうしたんだ腕を組んで」

伊織「あなたが寒そうだからよ、震えてるわ」

P「伊織は気が回るな、偉いな~」

伊織「そ、そうかしら、これくらい普通よ、普通」

P「おっと、電話だ、伊織すまん」

伊織「はいはい、すぐ終わらせないさいよね」

P「無理いうなよ…、はい、もしもし765プロのプロデューサーです」

伊織「……サンタコス着て、初めてを捧げるのね、ゴクリ」

伊織「いままで、仕事優先であまり恋愛のこと考えてなかったけど…」

伊織「わたしもそろそろ、そういう年齢なのよね…」

伊織「お母さまにはいっておいた方がいいのかしらね」

P「IVですか、いやいや、春香はまだ高校生ですし」

伊織「なんか、揉めてるみたいね」

P「はー?透け透け水着だぁ!?」

伊織「キャッ!なによいきなり大声だして」

P「春香の乳首やら透け毛を撮影したいだと!」

伊織「どうやら春香にエッチなお仕事が来たようね、普段からあざとい罰ね」

P「すばらしいと思います!」

伊織「春香もご愁傷ね、わたしはプロデューサーと幸せになるけど」

P「だがな…おまえらには見せん、春香はわたさん!ツーツー」

伊織「仕事依頼、お流れのようね」

P「ああ、春香の裸を俺以外に見せてたまるか」

伊織「あら、春香に随分とご執心みたいね」

P「春香はみんなのお嫁さんなんだぞ、それなのに…」

伊織「それなのに?」

P「小金集めが精一杯の奴らの汚ない手で、春香を汚されてたまるか」

伊織「熱いのね」

P「伊織への依頼だったら、その制作会社に乗り込んで暴れるところだ」

伊織「そんなことしなくても、うちのチカラを使えば、簡単よ」

P「それじゃ俺の気が収まらないからな、乗り込んぶっ潰す!」

伊織「サンタコスみたいに、あなたの気持ちも真っ赤に燃えるのね」

P「伊織…」

伊織「なによ…」

P「うまいこといったつもりか?」

伊織「は?そんなこと、みじんにも思ってないわよ!」

P「このサンタコスが真っ赤なのは…おまえへの気持ちだ」

伊織「…ちょっと、そ、それってわたしのことが…好き?」

P「お、自販じゃないか、ちょっと体も冷えてるし温まるとしよう」

伊織「ああああああ、温まるって、あなた朝からなにいってんのよ!」

P「なに興奮してんだ?寒いだろ、ほらすぐそこだ」

伊織「ちょっと待ちなさいよ、まだ、心の準備が…」

P「小銭の準備?いいって、俺がだすからさ」

伊織「出す?出す?なにを出すの?ねえ、あなたどこに出すつもりよ!?」

P「伊織のために出すんだよ」

伊織「わたしのため…初めてなのよ!こ、ここここ子供出来ちゃう」

P「伊織は自販で買うの初めてなのか、なにがほしい?」

伊織「そ、そうね最初は男の子かしらね…」

P「男の子?ああ、これかスーパー漢汁か」

伊織「あなたはどっちがほしいのよ」

P「俺か、俺はだな…どっちにするかな」

伊織「そうね、どっちが生まれてもいいわね、二人の子なんだし」

P「そうだな、これにするか」

伊織「うん、うん、さすがわたしの選んだ男性だわ」

P「ほら、伊織の分、飲み物くらいで大げさだな、あそこにベンチがあるな」

伊織「二人の将来のことですもの、大げさくらいがちょうどいいのよ」

P「ふーん、そんなもんかね、ほらベンチに座って飲もう」

伊織「ゴクゴクゴクゴク、プハァー、まずいもう一杯!」

P「ハハハハ、たまに伊織がおっさんくさく感じるよ」

伊織「なによ、それ、もう!」

P「俺も飲むか」

伊織「俺の飲むか……って、あなた場所ってものを…」

P「伊織飲むか?、ほら飲んでみろよ、うまいぞ」

伊織「ダ、ダメよ!こんなところでさすがに無理だわ!」

P「そうか、うまいのに…」

伊織「そんな悲しそうな声出さないで、仕方ないわね、ほら口開けたわよ」

P「口の中に入れればいいのか?熱いぞ?あと目つぶらなくてもいいんだぞ」

伊織「ほら、早くしなさい」

P「口の中に直接入れるの難しいな、あと服に垂れないようにしないと」

伊織「ゴクゴクゴクゴク」

P「どうだ伊織、うまいだろ」

伊織「…そうね、もっとドロリとして苦いと思っていたけど、以外に甘かったわ」

P「とりあえず飲んでみるってのは、いいだろ」

伊織「かなり緊張したわよ、初めてだし」

P「初めてか、俺も飲ませるの初めてだな」

伊織「あなたの、ものを飲むのわたしが初めてだったの?」

P「他のアイドルに飲ませるなんてことしないからな」

伊織「…たしかに、なんでもないのに、あんなことしてくれないわよね…」

P「なにやら真剣そうだけど、なにかあったらいってくれよな」

伊織「そうね、これからなにかあったら、二人の問題ですものね」

P「一人で悩むより、二人で悩んだほうが以外となんとかなるもんさ」

伊織「ねえ、この先もよろしくね…あなた」

P「まかせてくれ、伊織がいつも笑顔でいれるように頑張るさ」

伊織「今年はわたしとあなたと二人で、クリスマスパーティーね」

伊織編 完

律子編

律子「あら、コンビニの前にいるのはP殿じゃない」

P「はぁ、今日の朝飯はコンビニで買うか…トホホ」

律子「あら、P殿じゃないですか、おはようございます」

P「おう、律子か、おはよう」

律子「顔色が悪いですよ?」

P「最近、ほとんど寝てないんだ」

律子「そうみたいですね、なんでも遠くに家を買ったとか」

P「場所はいえないが、かなり遠い」

律子「倒れないでくださいよ」

P「たぶん、平気だから、ちょっとこれからそこのコンビニで朝飯買うから…」

律子「あれ?P殿は毎朝、牛丼屋のソーセージエッグ定食だったような…」

P「あーなんかな、毎朝、牛丼屋に行ってるとな、客がいつも変わらないんだよ、あと店員も」

律子「はぁ…」

P「そんなところに馴染んでしまった、自分に思うところがあってな…」

律子「わびしくなったと」

P「そうなんだよぉ~律子ぉ~」

律子「もう、泣かないでくださいよ」

P「ちょっと朝飯買ってくるから待っていてくれ」

律子「わかりましたよ、早くしてくださいね」

P「買うものは決めてあるからな、すぐだ」

律子「ここで待ってますよ」

律子(P殿、朝からお疲れね…倒れられたら会社、倒産ね)

律子(誰か、面倒みてくれる、いい人いないのかしらね)

律子(もう結婚してもおかしくない年なのよね…)

律子(あれだけ、いい人だものね、いるわよね…噂聞いたことないけど…)

律子(誰か面倒みてあげてほしいわ、うちのアイドルはダメよ、アイドルは)

律子(この際だから、小鳥さんとくっつけてみようかしら)

律子(小鳥さんなら、きっとP殿とうまくやれるわよね)

律子(…はぁ、人の心配してる場合じゃないわね、わたし)

P「律子、待たせたな」

律子「ちゃんとしたもの買ったんでしょうね?」

P「一応、これでも健康には気を使ってるよ」

律子「ちょっと見せてください、どれどれ、ふむふむ合格ですね」

P「律子は厳しいけど、いい奥さんになるよな」

律子「へ?いきなり、なにいってるんですか!」

P「ハハハハ!春香が理想のお嫁さんなら、律子は理想の奥さんだな」

律子「同じじゃないですか、もう…」

P「理想と現実の違いだよ」

律子「どうせわたしは春香よりかわいげないですよーだ」

P「すねるなよ」

律子「すねてませんって、…ちょっとネクタイが曲がってますね、動かないでくださいよ」

P「お、おいこんなコンビニの前で、自分でやるって」

律子「だから動かない、もうできますから」

P(律子は本当にいい奥さんになれるよな、誰かいるのかな…)

律子「はい!出来ましたよ!あとシャツのボタンが取れかかってますね」

P「サンキュー律子、ボタンは小鳥さんにつけてもらうよ」

律子「小鳥さんですか…」

P「あの人は人間残念度が高いけど女子力は異常に高いからな」

律子「わたしがつけますよ、見つけておいて小鳥さんに任せるなんてできませんから」

P「そうか?悪いな」

律子「そうだ、わたしも朝食に付き合いますよ、買ってきますから待っていてください」

P「お、おい」

律子「…お待たせしました、さー行きますよ」

P「もう朝飯食ったんだろ?わざわざ付き合わなくていいんだぞ」

律子「いいんですよ、P殿の顔見てたらお腹空いちゃいました」

P「俺の顔はどんな顔なんだよ」

律子「どんな顔でしょーね」ダッシュ

P「お、おい走るなよ」

律子「そこに公園がありますよ!公園で食べていきましょうよ!」

P「わかったから、走るなって、ゼエゼエ」

律子「まだ若いのに、完全に体力不足ですね」

P「遠距離通勤に外食に深夜まで仕事だしな、体ボロボロだよ」

律子「まったく、そんなんじゃ先が思いやられますよ、ほらベンチに座ってください」

P「はいはい」

律子「はいは一回でいいです、さー朝ごはん食べましょう」

P「まさか、こんな冬の朝の公園で朝食を食べるなんてな」

律子「わたしが一緒に食べるんですから、我慢してください」

P「そうだな、出来れば律子と事務所で食べたかったよ」

律子「もー文句ばかりいってないで食べますよ!」

P「とりあえず野菜ジュースを一気飲み!」

律子「わたしはハムサンド丸めて一気飲み!」

P「律子…それは年頃の女性としてどうなんだ?」

P「律子…それは年頃の女性としてどうなんだ?」

律子「おかしいですか?わたし小さい頃から、サンドイッチは丸めて口い放り込んでましたよ」

P「…律子がそれでいいなら、いいんじゃないかな」

律子「なんか歯切りが悪いですね…」

P「気にしないでくれ、どんどん食べるぞ」

律子「はい」

P「ツナマヨおにぎりとエビマヨおにぎりを一気食い!」

律子「それはないわー絶対にないわー」

P「え?律子だって一気食いしてただろ」

律子「あれは、サンドイッチですよ、P殿はおにぎり」

P「あまり変わらないような気がするが…」

律子「おにぎりは一口一口ずつ味わって食べてください」

P「…律子がそういうなら、そうするよ」

律子「…マヨが口についてますよ、ハンカチ、ハンカチと」

P「お、おい、いいって、自分で拭くって」

律子「もう動かないでください、拭けないですよ」

P「…悪いな、そのハンカチ洗って返すから、貸してくれ」

律子「いいですよ、こんなの気にしないでください」

P「いやいや、汚してしまったしな…」

律子「たいして汚れてませんから忘れてください、次、食べますよ」

P「それなら…次は、からあげちゃん」

律子「からあげちゃんですか、いいですね、おいしいんですよね」

P「…一ついる?」

律子「いいんですか?いただきます、アーン」クパァー

P「ほら」ヒョイ、ポイ

律子「もぐもぐ、おいしー」

P「もう一個食うか?」ヒョイ

律子「はい、いただきます、アーーーーン」クパアァァ

P「ほれ、お食べ」ポイ

律子「もぐもぐ、いつ食べてもおいしいですね!」

P「ほんとに律子の食べ方はうまそうだよな」

律子「もー食べてる顔なんて見ないでくださいよ」

P「いいじゃないか、かわいい律子の大口が見れて、からあげちゃんをあげたかいがあったよ」

律子「か、かわいいって、P殿が…かわいいっていった…//」

P「ハハハハ、なに赤くなってるんだ?」

律子「P殿には秘密です!」

P「次はなにを食べようかな…」

律子「まだ、食べるんですか?朝食ですよ?」

P「こんなもんじゃ、全然足りないだろ?律子は次、なに食べるんだ?」

律子「わたしはもう…お茶飲みます」

P「お、お茶かーいいね、一口でいいからくれないか?」

律子「一口って…飲み物買わなかったんですか?」

P「野菜ジュース…」

律子「はーさっき飲んだ…わかりましたよ、一口ですからね、全部飲んだらいやですよ」

P「そんなお約束しないから安心しろ、ほんの半分ぐらいだよ」

律子「…あげるの止めようかしら」

P「律子~頼むから、本当に一口だけからお願いします~」

律子「あげますから、そんな情けない顔しないでくださいよ」

P「律子は優しいしかわいいし、いうことなしだな」

律子「もう!はい、飲むなら飲んでください」

P「おっ!サンキュー」ゴキュゴキュ

律子「いい飲みっぷりですね、男らしいですよ」

P「ぷはーそうか?律子は女らしくて、俺は好きだぞ」

律子「は?」

P「俺は律子が好きだぞ、さてメインディッシュの牛丼を食べるか」

律子「ちょ、ちょっと!もう一度、今なんていいました?」

P「ん?メインディッシュの牛丼、お茶のお礼に一口あげてもいいぞ?」

律子「牛丼はいりません、わたしのことが好きだと、いいましたよね?」

P「いったよ、律子さえよければ俺の嫁に来てほしいぐらいだよ、モグモグ」

律子「告白されたうえに、プロポーズまでされたの?わたし…」

P「律子…お茶、もう一口くれないか?」

律子「……どうぞ、好きなだけ飲んでいいですよ」

P「気前いいな律子、そういう律子は好きだぞ」

律子「何回も好き…だって//」

P「ひゃー食ったな、満足した、あとはデザートのビッグプリンだな」

律子「あの…P殿…」

P「律子…」

律子「はい」

P「ビッグプリンはいくら律子でも、あげないからな」

律子「いりませんよ」

P「モグモグ、なー律子ー」

律子「な、なななななななんでしょ、P殿?」

P「律子って、今彼氏とかいるの?」

律子「いませんよ!仕事が忙しくてそれどころじゃありません、それに…」

P「だよなー俺も、そろそろ彼女というか嫁さんほしいんだよな」

律子「あ、あの…わたし…が…」

P「まわりに女の子はいるけど、さすがにアイドルに手を出したらまずいよな」

律子「当たり前です!アイドルは絶対にダメですよ!」

P「そうすると…あとは小鳥さん…うーん、なにか違うんだよな」

律子「あ、あの…もう一人忘れてませんか?さっき好きだっていった子とか…」

P「もう一人、もう一人…あずささんなら、そのまま役所にいってもいいかな」

律子「アイドルはダメだっていいましたよね?」

P「そうでした、すみません、あとはあとは…」

律子「こほん!」

P「おーいたいた、この際、美希でいいか、俺に懐いてるし」

律子「ぶち殺しますよ?大事な子を一人忘れてますよ、メガネの子!」

P「うーん、メガネ、メガネ、そういえば貴音がメガネするとかしないとか…」

律子「あーーーーーーーー!もう!」

P「ごめんなさい!律子さんですね!」

律子「わかればよろしい、これからずっとP殿の面倒見てあげますよ」

律子編おわり

千早編

千早「…あら、あれはP?」

P「はぁ~早く給料日こないかな…パンの耳かじって頑張るとするか」

千早「おはようございます、あな…いいえ、P」

P「千早か、おはよう」

千早「今から出勤ですか、パンの耳抱えて」

P「変なところ見られてしまったな、金欠でな」

千早「私たちのPなんだから、少しは世間体を気にしてください」

P「そうだな、パンの耳は事務所で食べるとするよ」

千早「…そんなにお金ないんですか?」

P「遠距離通勤にしたら、予想以上に金がかかってな…」

千早「かわいそうな、あな…P」

P「もう少しはどうにかなると思ったんだがな…」

千早「悲痛な声を出して…わたしを頼ってくれても…」

P「ん?なにかいったか?」

千早「いいえ、なにも…そうだ、よかったら今からそこのカフェで…」

P「ダメだ、千早におごってもらうわけには…グ~~」

千早「…しょうがないですね、ここでちょっと待っていてください」

P「わかった…」

千早「お待たせしました、これどうぞ」ヒョイ

P「これは!コンビニの肉まんとピザまんとホット緑茶」

千早「それ食べてください」

P「しかしな…グギュルル~」

千早「給料入ったら、食事に連れて行ってくれればいいですから」

P「わかった、絶対に連れていくからな、助かったぞ千早」パクパク

千早「食べ方が意外とワイルドで素敵よあなた…」

P「モグモグ、ん?なにかいったか?」

千早「いいえ、とくに…あの、P」

P「なんだい?」

千早「Pが買われた家から青空は見えますか?」

P「たいていは青空だな…千早、大丈夫か?」

千早「青い鳥、運命の青い鳥は、その空に飛んでいますか?」

P「見たことないかな…マリンブルーの魚なら売ってるのをよく見るけど」

訂正

千早「青い鳥、運命の青い鳥は、その空に飛んでいますか?」

千早「蒼い鳥、運命の蒼い鳥は、その空に飛んでいますか?」

千早「そうですか…」

千早「東京の空っていつもどんよりしていて、気分が落ち込みますよね」

P「どうした、なにか悩みでもあるのか!?」

千早「地上には無慈悲で無機質な建物が立ち並び、わたしを拒絶する」

P「おい、千早!なにがあった!事件にでもあったのか!?」

千早「…街の人はみんなよそよそしくて、わたしはいつも一人ぼっち」

P「あわあわ、事務所に着いたら事務員兼相談員の小鳥さんと相談してくれ!」

千早「相談なんて必要ないです」

P「…遠慮しなくていい、心のケアーは小鳥さんの仕事だ」

千早「Pの仕事ではないのですか?」

P「おまえらみんな年頃だからな、俺より小鳥さんが適任だろ」

千早「信じていた人に見捨てられ、血の通わない冷徹な事務員に…つらい」

P「わかったから!俺が話聞くからー!あと小鳥さんはあたたかい人だからー」

千早「よかった、話を聞いてくれて…あと音無さん…わたしの夫に色目使わないでほしい」

P「なにかいったか?最後、声が小さくて、よく聞こえなかった」

千早「とくに…さ、早く食べてください」

P「お、おう……ふぅ、食った」

千早「はい、お茶ですよ、あな…P」

P「悪いな、ゴクゴクゴクゴク」

千早(動くのど仏がセクシー)

P「ゴミ箱、ゴミ箱、あった自販横にゴミ箱があった」

千早「キョロキョロしてどうしたんですか?」

P「この空ペットボトルを捨てようと思ってな」

千早「返してください、それはわたしが処分しますので」

P「いや、そこにゴミ箱があるから、そこに捨てようかと…」

千早「P!!」

P「はひーどうぞ」

千早「ありがとうございます、家宝にします」

P「…ちゃんと捨てようね」

千早「あの…P」

P「な、なんでしょうか!」

千早「わたし、少しイメージチェンジしてみようかと…」

P「イメチェン?いきなりどうした!俺はおまえが心配でたまらないぞ」

千早「あな…Pに心配されてる、うれしいです」

P「心配かけて、うれしがらないでくれよ」

千早「すみません、心配かけないキャラにイメチェンしようかなと」

P「余計に心配だよ、千早の中で一体なにが起こってるんだ」

千早「とりあえず、ちょっとやってみますね」

P「ここでやるのか?」

千早「Pだけに見てもらいたいので」

P「そ、そうなのか…」

千早「そう、東京の空にも負けない青空のような…例えるなら我那覇さんのようなわたし」

P「響って千早と正反対の性格じゃないか」

千早「あーあー…あの、P…」

P「どうした?」

千早「どうしたら我那覇さんみたいになれるんでしょうか」

P「…無理しなくていいからな」

千早「なら、よく知っている春香をやってみますね」

P「春香ならなんとかやれそうだな」

千早「千早ちゃんですよPさんちーはーやーちゃん!」

P「…よりによってそれななのか、次はあるのか?」

千早「クッキー焼いてきました、食べますか?」

P「千早の抑揚のない声で春香のマネをしても…」

千早「きゃー!コケちゃいました!あーPさんパンツみましたね!もう!エッチ!」

P「途中からとんでもないこといってたが…あ、千早、スカートめくらなくていいからな」

千早「Pさんのために、大人パンツはいてきたんですよ!」

P「しらねえよ!」

千早「Pさん、こわいです、怒ったらだめです、はい、大人パンツ」

P「もはや春香でもなんでもねえよ!」

千早「…あなた様のいけず」

P「満足したか?」

千早「どうやら、わたしはわたしであって、しゃべり方を変えてもどうにもならないようです」

P「そうだね、よくわかったね、偉いね」

千早「Pが褒めてくれた…これは恋の予感かしら」

P「本当に千早になにがあったんだ…あとで春香に聞いてみよう」

千早「やっぱり、あな…Pと春香の噂は本当だったんですね」

P「なぜそうなる、それとなんだ噂って」

千早「Pが口を開くと春香、春香いってます」

P「そうか?そんなに春香なんていってるつもりないが」

千早「今朝会ってから、春香と1000回はいってるかと」

P「……」

千早「そうだ、千早、千早が好きだ、千早を愛している、千早結婚といってください」

P「千早、千早がおかしい、千早が壊れた、千早をどうにかしないと、千早が手遅れだ」

千早「そんなにわたしのことが心配だなんて、これも愛ですね」

P「愛ちゃ愛だな、千早が考えてるような愛じゃないが」

千早「キャーッ!P!ストレートすぎます!『愛だな』なんて!」

P「俺は千早がキャーッなんて叫ぶほうが驚きだよ」

千早「18になるまで待とうと思いましたが、今から役所に行きますか?」

P「千早…」

千早「はい、なんでしょ…この近所に役所ってありましったけ?」

P「落ち着こうな」

千早「プロデュ…あなたは変なこというんですね、わたしは落ち着いてますよ」

P「そうか…俺の目には千早が落ち着いてるようには見えないけどな」

千早「あなたは疲れてるんですよ」

P「そうか…俺は疲れてるのか」

千早「そうですよ、わたしがいつも側についてますから」

P「そうだな、千早がいれば、もう無理しなくてもいいかもな」

千早「はい、二人であなたの買った家で一緒に暮らしましょう」

P「いいかもしれないな」

千早「幸せですよ、そうだ、すぐに子どもを作って三人で暮らすってのはどうでしょう?」

P「子供か…いいな」

千早「あなたとわたしの子供ですから、きっとかわいくて賢いです」

P「千早…愛してる」

千早「あなた、わたしもです」

P「社長に辞表ださないとな」

千早「わたしもアイドル辞めます」

P「千早、もう一回、その…大人パンツを見せてくれるかい?」

千早「いいですよ、この大人パンツ、春香が選んでくれたんです」

P「大人パンツ…春香が選んだ…春香!」

千早「あなた!どうしたの!」

P「ふーあやうく千早に流されるところだった」

千早「あなた?」

P「千早、目を覚ませ」

千早「なにをいってるんですか?わたしは目を覚ましてます」

P「俺は誰だ?」

千早「わたしの大事な旦那さまです」

P「千早~戻ってこーい」

千早「もう、こんなところで、大胆なんですね」

P「顔を赤らめんな、目を覚ましてくれ」

千早「わたしの蒼い鳥は案外近くにいました」

P「俺は蒼い鳥じゃないからな」

千早「わたしの蒼い鳥ですよ、さーわたしをあなたの家に連れて行ってください」

P「どうしたものか…困った」

千早「プッ!……すみません、冗談がすぎました」

P「冗談だったのか!よかった…千早が本当にどうかしてしまったのかと思ったぞ」

千早「ちょっと将来が不安になって、逃げ道の確認をしました」

P「千早の逃げ道は俺のところに来ることなのか…」

千早「はい、わたしのことを本当に理解してるのはPだけですから」

P「その信用を裏切らないように頑張るよ」

千早「はい、期待してます、でも、わたしはこのままでいいんでしょうか?」

P「次のソロ新曲からシンガーソングライターやる話か…」

千早「はい…Pと一緒なら絶対に成功するとは思ういますが…」

P「レコード会社P何人かに企画書を見せて回ってるから、もう少し待ってくれ」

千早「ありがとうございます、企画が失敗に終わっても次に挑戦するだけです」

P「そういってもらって助かるよ」

千早「それでもやっぱり…失敗したら…怖いです」

P「千早は全力でぶつかっていけばいい、ダメなら、俺が千早を受け止めてやる」

千早「はい!Pは優しいですね、ちゃんと受け止めてくださいね!」

千早編おわり

真編

真「えーー!竜巻旋風脚で通勤?」

P「ふぅー真か、おはよう」

真「あ、おはようございます」

P「ちょっと待ってくれ…」

真「あ、はい」

P「よいしょっと、竜巻旋風脚!」グルングルン

真「なんでPが竜巻旋風脚してるんだろ」

P「はふぅー、これはかなり腰にくるな、要腰痛注意だな」

真「なんでPが竜巻旋風脚してるんだろ」

P「はふぅー、これはかなり腰にくるな、要腰痛注意だな」

真「あのー…なんでPはそんな技で移動してるんでしょうか?」

P「真はおもしろいことを聞くな」

真「おもしろくないと思いますが、まわりの人がドン引きしてますよ」

P「…他人の視線より、大切なものがあるからな、それを守るためだ」

真「なんですか、その大切なものって」

P「そんなの決まってるだろ」キラーン

真「あの、脱力系Pが輝いて見える」

P「少し離れていてくれよ、危ないからな、えい!竜巻旋風脚!」グルングルン

真「だんだん、足が下がってきてるような…」

P「ハァハァ、づがれだぁ」

真「守らなきゃいけない、大切なものって、まさか…」

P「太陽はなんで昇る?月はなぜ輝く?最後までいわないとわからないのか?」

真「いってることの意味はわかりませんが、Pが守りたいものはわかりました!」

P「そうか、わかってくれてよかったよ」

真(Pがぼくを守りたいだなんて、ぼくも頑張って、か弱いお姫さまにならなきゃ)

P(うむ、跳ねるときに足首にすこし捻りを加えたらいいかもしれないな)

真(やっぱり、ぼくの白馬の王子様はPだったんだね)

P(あと回転数を減らして重さを増やすか、それとも回転数を増やして打数を稼ぐか…)

真「ねえ、P?」

P「なんだ?真はどう思う?俺の竜巻旋風脚」

真「素敵だと思いますよ!その地味なスーツじゃなくて白スーツなんてどうでしょう」

P「ハハハハ、真らしいな、そうだな考えさせてもらうよ」

真「はい!本当に素敵だと思いますよ」

P「そうだ、真も竜巻旋風脚やってみるか?」

真「ぼく、ちょっと回転系は苦手なんですよ」

P「意外な弱点だな」

真「それに、今日はスカートだし…」

P「お、本当だ、珍しいな」

真「P、ひどいですよーぼくだって女の子なんですから」

P「ごめん、ごめん、めったに見れない真のスカート姿を朝から見られたからつい…」

真「もぅ、今日のぼくどうですか?」

P「ん?いいんじゃないか、かわいいぞ」

真「かわいい…ですか、さっきのことは許してあげますよ」

P「本当か?よかったー真を怒らすと雪歩が大変だからな」

真「すみませんね、ぼくの相方が迷惑かけて」

真(Pが、ぼくのことかわいいって!もっとかわいくなって、もっと褒められたい)

P「ただな…」

真「なんですか?なにかおかしなところありますか?」

P「俺がこんなこというと、セクハラになってしまうかもしれないんだよな…」

真「まさか、エロ方面ですか?」

P「どちらかというと、そっちになるのかな…」

真「ぼくはエロにめっぽう強いですよ!どーんといってください!」

P「なら…そのスカートの丈の長さ、長いだろ、真ならひざ上がいいと思うぞ」

真「…エッチ、Pのエッチィ!」

P「だから、セクハラになるっていったんだよ、それにエッチ要素ほとんどなかっただろ」

真「むー、Pがいったんですからね」

P「悪かったよ、許してくれ」

真「…どうしようかなー」

P「頼むよ、真」

真「もう一度、ぼくのことをかわいいって、いってください」

P「わかった、一度でいいのか?」

真「何回もいわれると、ありがたみがなくなりますからね」

P「それじゃいうからな…」

真「はい」キラキラ

P「かわいいよ、真、かわいいよ」

真「あ、二回も、かわいいよっていった」

P「アハハハ、つい勢いでいってしまった」

真「Pはしょうがないですね」

チュッ

P「え?」

真「一回、余計にいってくれたお礼です」

P「ええええええええええええええっ!」

真「そんなに驚かないでくださいよ」

P「いや、だって真、キスだぞキス、接吻だ」

真「Pはキスくらい何回もしてるんでしょ?その中の一回ですよ」

P「それにしたってな…」

真(きゃーっ!Pにかわいいっていわれて、浮かれてキスしちゃったよ!)

真「なら、みんなに隠れてぼくと付き合っちゃいますか?」

P「ま、真の狙いは俺を無職にすることなのか…?」

真「違いますよ!なんでそうなるんですか!」

P「あまり、うかつなことはしないでくれよ」

真「はい…ごめんなさい」シュン

P「…うれしかったよ」

真「へ?」

P「真がキスしてくれてさ、うれしかった」

真「本当ですか!?」

P「本当だ、でももう、いきなりキス禁止な」

真「いきなりじゃなきゃ、いいんですかね?」

P「絶対にいってくると思ったよ」

真「どうなんですかね?」

P「…おっと、もうこんな時間だ、ほら下がってくれ」

真「Pのケチー」

P「竜巻旋風脚ッ!」グルングルン

真「あっ!P!!」

ドーン!ガラガラ!

P「キュ~」

真「P!大丈夫ですか!?」

P「痛たた…」><

真「もうドジなんだから、立てますか?」

P「…ちょっと足を捻ったみたいだ」

真「ぼくの肩を貸しますから、とりあえず事務所まで行きましょう」

P「そうだな、人が集まって来てるし、大騒ぎになるまえに退散しよう」

真「はい、ぼくの肩に腕を回してくださいね」

P「悪いな、真」

真「いいんですよ、大切なものを守るための練習ですもんね」

P「こんなんじゃ、守るどころか逆にやられてしまうな」

真「…ぼくと二人で戦えばいいじゃないですか」

P「さすがに、真を危険に晒すわけにはいかないよ」

真「……//」

P「真、重くないか?」

真「大丈夫ですよ、ぼくは日ごろから鍛えてますからね」

P「みんなも真を見習って、体鍛えてくれたら助かるんだがな」

真「鍛えてもいいことないですよ?筋肉痛で痛いし、腕太くなるし、腹筋目立つし」

P「俺は真みたいに筋肉質の女の子って好きだぞ」

真「え?」

P「ダイエットしすぎて、やつれてるより、健康美で好きだぞ」

真「そっちですか…」

P「とにかく真はかわいいし、健康的体で理想のアイドルだと思うよ」

真「……//」

P「春香にも体鍛えさせようかな…」

真「また、春香ですか?」

P「いやだって、春香がお菓子食い過ぎで、お腹がヤバいことになってるんだよ」

真「…なんで春香のお腹のこと知ってるんですかね」

P「いやほら、春香がさ、なにかあるとすぐに俺に見せてくるから」

真「お腹ですよ?春香がお腹見せてくるんですか?」

P「うん…見せてくる」

真「ぼくも負けてられませんね」

P「なにを争ってるのかしらんが、やめてくれ」

真「どうしてですか~ぼくの腹筋見てくださいよ、P~」

P「勘弁してくれよ」

真「担当アイドルの体を知っておくのも、Pの仕事ですよ」

P「そういうのは律子か、音無さん仕事てことでいいだろ?」

真「だめですよ、ちゃんとぼくの腹筋も見てもらいますからね」

P「…アイドルなんだから少しは慎んでくれよ」

真「むーPは春香大好きですもんね、みんな知ってますよ」

P「い、いきなりなにを言い出すんだよ!」

真「春香にあれだけ懐かれたら、男の人は好きになっちゃいますよね」

P「いやいや、そういうのじゃないからな?変な誤解しないでくれよ」

真「美希なんて、春香にハニー取られたって、毎晩自棄おにぎりしてますよ」

P「美希~おまえ太ったらどうするんだ~」

真「貴音さんは、ラーメン屋で伏せドンと呼ばれるほど、荒れてるらしいですよ」

P「貴音~これ以上、ラーメン屋荒らすのやめてくれ~謝るの俺なんだぞ」

真「…ぼくも自棄トレーニングしちゃおうかな」

P「悪かった!真の腹筋を見てやるから、バカなことはしないでくれ」

真「えへへ、そんなに僕の腹筋が見たいんですか?仕方ないですね」

P「真が、ここまでの鬼だとは思わなかった」

真「またキスしたくなってきちゃったな~」

P「ダメだ!絶対にダメだぞ!」

真「わかってますよ、もうすぐ事務所だし、こんなところでしませんよ」

P「ふぅ~」

真「と、安心させておいてからの~キスがあるかもしれませんよ?」

P「その時は真…」

真「急にりりしい顔して、どうしたんですか?」

P「大人のキスでお仕置きするからな」

真「え?…//」ドキドキ

P「俺の舌超絶技巧で悶え倒れるがいい、ふははは!」

真「…の、望むところですぅ」

真(Pの舌超絶技巧ってどんなんだろ…気になるよ」

P「ご、ごめん、変な空気になったな//」

真「いいえ、ぼくこそすみません、調子にのりすぎました…//」

P「…真なら、みんなに隠れて付き合うのも、ありかもな」ボソッ

真「え!?ええええ!!ぼ、ぼくもPならありかもです!」

真編おわり

亜美編

亜美「あ→兄ちゃんが普通に通勤してる」

P「なんだ亜美か、おはよう」

亜美「兄ちゃん、元気ないね」

P「これから仕事だと思うとな」

亜美「本音の兄ちゃんだね」

P「毎日わがまま娘たちに行き遅れ相手して、さらにおまえらの売り込みだしな」

亜美「お疲れですな」

P「昨日もなんとか最終便に間に合ったよ」

亜美「大変ですな、遠距離通勤」

P「飛行機は楽しいんだけどな、今や一日のうちで一番の楽しみだ」

亜美「兄ちゃんの目に一瞬輝きが戻った」

P「CAさんたちと顔見知りになって、今度コンパすることになった」

亜美「兄ちゃんはどこまでいっても、女の人が好きですな」

P「まーな、女と金があるから生きていける」

亜美「欲望にチュ→ジツな兄ちゃんだ」

P「亜美もほしいものややりたいことは、まわりも押しのけるつもりでな」

亜美「アイドルがそこまでガツガツしちゃダメっしょ」

P「そんなんじゃ、芸能界を生き残っていけないぞ」

亜美「…亜美たちも、芸能界の波に揉まれて、兄ちゃんみたいになっていくんだね」

P「俺が女と金が好きなのは、この業界に入る前からだぞ」

亜美「あふーん」

P「どうしたいきなり?」

亜美「どう?いいのよ、兄ちゃん」

P「なにがいいんだ?」

亜美「その欲望を亜美にぶつけても、いいのよ?あはん」

P「…はぁ」

亜美「溜息!?兄ちゃん、ひどいよ!」

P「俺が亜美に欲情したら犯罪だから」

亜美「なんでさ、はるるんなんかとあまり年齢変わらないよ」

P「亜美たちの年代だと、その数年の差が大きいんだよ」

亜美「そうなんだ」

P「あと数年したら世話になるよ」

亜美「うん!それまでボンキュボンになっとくね!」

P「ハハ、期待しとくよ」

亜美「ねーねー兄ちゃん」

P「ん?前見て歩け」

亜美「え?あっ!」

P「ほら危ない、ちゃんと前を見なさい」

亜美「うーごめんなさい」

P「これから気を付けろよ」

亜美「うん…兄ちゃん、亜美と真美どっちが好き?」

P「とんでもない質問するなよ」

亜美「答えてよ」

P「仕事」

亜美「え?」

P「だから仕事」

亜美「兄ちゃん、話聞いてた?」

P「聞いてた、女が自分と仕事どっち選ぶのかする質問みたいなやつだろ」

亜美「違うよ!」

P「なんだ違うのか」

亜美「もう一度聞くね、亜美と真美、どっちが好き?」

P「真美」

亜美「えー普通、目の前にいる人選ぶっしょ」

P「そうだな、性的対象世代ならそうかもな」

亜美「ひどいよ、兄ちゃん!本当にひどいよ、兄ちゃん!」

P「それじゃ亜美、亜美好きだよ亜美」

亜美「適当に好きだよっていわれても、うれしくないよ」

P「わがままだな」

亜美「亜美は兄ちゃんのことが好きなのに」

P「そりゃどうも」

亜美「もうちょっと喜んでよ!」

P「俺はおっぱい星人だから、亜美ぐらいの子の胸の成長を予想できるんだよな」

亜美「なにげにショックだよ、兄ちゃんは亜美のおっぱいがこれ以上成長しないっていうの?」

P「亜美は13だろ」

亜美「うん」

P「…俺の予想だと期待出来ない」

亜美「今年一番のショックだよ、しばらく活動休止したいよ」

P「ぺったん子が好きな男もいるから、そいつらに売り込んでいこう」

亜美「兄ちゃんがわからないよ」

P「俺が亜美に興味ない、簡単なことだろ」

亜美「うううう、今の発言、亜美が自殺してもおかしくないよ」

P「自殺はやめておけ、失敗して後遺症が残ったら悲惨だ」

亜美「兄ちゃんが夢と希望をスルーして、現実だけを突き付けてくるよ…」

P「現実と向き合ってこそ、人は強くなれるんだぞ」

亜美「そうだけど、もう少しは優しくしてほしいよ」

P「はー、これだから子タレは」

亜美「亜美が兄ちゃんになにかしたなら謝るから、いつもの優しい兄ちゃんに戻ってよ」

P「誤れば許してもらえるか、子供らしいな」

亜美「子供だもん!うっ…うううう」

P「泣いたふりしても、ゆるさない」

亜美「兄ちゃんのばかぁー!」

バゴッ!

P「うがっ!」

亜美「亜美パンチだよ!痛いなら改心しろ」

P「いきなり殴るなんて卑怯だぞ」

亜美「男なら拳だよ、兄ちゃん」

P「おまえ、俺が絶対に、手を出せないのしっていてやってるだろ」

亜美「拳に年齢性別なんて関係ないって、ぴよちゃんがいってたよ」

P「あの行き遅れ事務員が!」

亜美「兄ちゃん…ぴよちゃんのこと悪くいうのは止めてよ」

P「……」

亜美「ぴよちゃんは兄ちゃんのことが!」

P「俺のことが…」

亜美「いい同僚でいい飲み仲間だって」

P「それなら、律子とあずささんでいいじゃねえか」

亜美「二人とも、いい年なんだから素直になりなよ」

P「素直になったところで、あの事務員とだけはない」

亜美「ぴよちゃん…ごめんね、亜美が余計なこといっちゃったから」

P「俺には心に決めた人がいるんでな」

亜美「どうせ、はるるんでしょ」

P「なぜそう思う」

亜美「兄ちゃんの態度みてればね、あとはるるんの反応もね」

P「春香か…それだけじゃない」

亜美「え?」

P「…なんてな、アホなことをやってる場合じゃないんだよ」

亜美「ちえっ、兄ちゃんもう少し付き合ってよ」

P「亜美の遊びのために、音無さんと春香を悪くいうのはよくないぞ」

亜美「兄ちゃんだって、話にのってたじゃん」

P「話を合わせてただけだ」

亜美「やっぱり兄ちゃん冷たいよ、なにかあったの?」

P「身内のことでな」

亜美「身内って家族のこと?」

P「田舎の妹がアイドルなりたいって騒いでる」

亜美「へー兄ちゃんに妹いたんだ」

P「ああ、今年高校卒業した」

亜美「へー若いんだね」

P「ついでにかわいいときてる」

亜美「かわいいんだ、どのくらい?」

P「かわいさだけなら美希以上だな、性格は雪歩かな」

亜美「完璧な組み合わせですな」

P「ああ、箱入り娘だ、学校も親父が送り向かいしてた」

亜美「大事に育てられてるんだね」

P「はぁー困ったな」

亜美「兄ちゃんは妹さんをアイドルにしたくないんだ」

P「あたりまえだろ、誰が好きこのんで妹を見世物にしたいんだよ」

亜美「うわー兄ちゃんの本音だ、亜美たちのこと見世物だと思ってたんだね」

P「誰にもいうなよ」

亜美「どうしようかな」

P「いったら律子に頼んで、仕事回さないからな」

亜美「兄ちゃん、それはひどいよ社長にいいつけるよ」

P「今の765プロで俺を切ったら、どうなるんだろうな」

亜美「ぐっ、これがぐうの音も出ないっていうんだね」

P「ふふふふ、765プロなんて弱小プロダクションなんて、俺の思うがままだ」

亜美「な、なんだって!兄ちゃん、正気にもどってよ!」

P「残念だな、もうおまえのしっている、兄ちゃんはいないんだよ」

亜美「そんなことないよ、亜美のラブパワーで兄ちゃんを取り戻すから!」

P「ふっ、亜美のお子様パワーで、この俺様がやられるとでも思ったか!」

亜美「えいっ!」パコッ

P「くっ、やられた~覚えてろよ、数年後におまえの体をいただいてやる!」

亜美「体を磨いて待ってるよ!」

P「…満足したか?」

亜美「満足したよ、ありがとね、兄ちゃん!」

P「付き合わされる身にもなってくれよ、出勤途中は金が出ないんだぞ」

亜美「亜美の前だと本音ばかりだね」

P「亜美が打たれ強いからな、つい本音が出てしまうんだ」

亜美「そっか、ならしゃーないね」

P「どんな状況でも亜美が泣いてるところを見たことがないしな」

亜美「育ての母に、泣くときはおトイレの中だけだって、いわれたからだよ」

P「それ、どこの余生だよ」

亜美「兄ちゃんは本当に大変だね、亜美たちのことに妹さんのこともあって」

P「亜美、どうすればいい?」

亜美「うんとね、亜美、わかんな~い」

P「年下に相談した俺がバカでした」

亜美「いつもの兄ちゃんでいいと思うよ」

P「いつもの俺?」

亜美「うん、誰でもウェルカム、妹さんも兄ちゃんが面倒見てあげなよ」

P「誰でも受け入れてるわけじゃないぞ」

亜美「妹さんだって、兄ちゃんだからわがままいってるんだよ」

P「そうだな、わかったよ、俺も面倒見るけど、亜美も手伝ってくれよ」

亜美「うん!今は妹さんだけど、すぐに逆転して亜美がお姉さんになるしね」

亜美編おわり

つぎは貴音編

貴音「あれは…ふふふ、噂通りのバス通勤でしたか」

P「貴音じゃないか、おはよう」

貴音「おはようございます、貴方さま」

P「…貴音ってバス通勤だったか?」

貴音「はい、電車が私を拒否するので、バスに頼らざるえなくなりました」

P「相変わらず貴音の言い訳はぶっ飛んでるな」

貴音「はて、そうでしょうか?」

P「電車に拒否されるとは一体何なんだよ」

貴音「私が乗ろうとすると、ドアが急に閉まってしまいます」

P「急にはないだろ、貴音がぼんやりしてたんじゃないのか?」

貴音「貴方さま、月がきれいですね」

P「今は朝だよ、朝」

貴音「いけずです」

P「くんくん、貴音…」

貴音「はい」

P「また晩飯に二十郎でニンニクマシマシマシマシ食べたな、ニンニクの臭いがするぞ」

貴音「…ニンニクすなわち古代エジプトの民たちのエネルギーの源」

貴音「彼らの働きを考えればニンニクの臭いなど、なんともないはずですよ」

P「ここは現代日本で、おまえは売れっ子アイドルだ」

貴音「だからこそ、ニンニクエネルギーでこの困難を乗り切ろうと…」

P「売れっ子アイドルがニンニク臭を巻き散らかしていたら、ゴシップ雑誌の餌食になるぞ」

貴音「私と貴方さまの前立ち塞がりし壁、いつかは乗り越えなければいけないのかもしれませんね」
P「そんなニンニク臭い壁なんて嫌だからな」

貴音「ああん、貴方さまは本当にいけずですぅ」

貴音「ああん、貴方さまは本当にいけずですぅ」

P「ラーメンを食うなとはいわないが、せめてニンニクだけは自重してくれよ」

貴音「…はい」

P「ま、こうしてたまに貴音と一緒に通勤するのもいいもんだな」

貴音「……//」

おーまだ残ってた

P「はー最近、肩がこるんだよな、ほれ」

こきこきこきこき

貴音「すごい凝りですね、音が聞こえましたよ」

P「だろ、マッサージ屋に揉んでもらっても全然よくならいんだよ」

貴音「・・・なんて不憫な」

P「これじゃ仕事に差し支えが出るかも・・・」

貴音「それは困りましたね」

P「仕事帰りにサウナでもよって体ほぐしてみるのもいいかもな」

貴音「サウナですか」

P「ああ、サウナだ、俺はあのサウナの熱さを忘れないからな」

貴音「そうですか、貴方さまはサウナの熱さにご執心と・・・」

P「・・・ごめん、うそ」

貴音「嘘ならいいのです、わたくしは決して春香がリーダーに選ばれたことを根に持ってはいませんよ」

P「持ってるんだな」

貴音「・・・さー・・・何のことやら」

P「分かったよ貴音、どうしたらいいと思う?」

貴音「そういうことなら仕方がありません、事務所で肩もみしてあげてもいいですよ」

P「頼むよ、貴音」

貴音「はい!」

P「・・・いい天気だな」

貴音「そうですね、どんよりとした雲が空を覆ってますが、きっといい天気なのでしょう」

P「これから仕事さぼってどこか行くってのもありだよな」

貴音「貴方さま、残念ながらこのバスは事務所の前を通ります」

P「そのまま乗り過ごすというのは?」

貴音「私にはすけじゅーるというものがありまして、貴方さまみたいに暇時間が多くはないのです」

P「・・・せっかく貴音とどこかへ行きたかったのになー」

貴音「それは・・・誠に残念なのですが、わたくしにも責任感というものがございます故、ご了承ください」

P「こんな時、春香だったらなー、美希だったらなー喜んで一緒に遊びに行ってくれたんだけどなー」

貴音「・・・・・・・貴方さまは・・・」

P「貴音、何かいったか?」

貴音「わたくしに仕事を捨てろとおっしゃっているのですか?」

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