【艦これ】北上「駆逐艦から相談をうけた」 (334)
北上「あ~アニメも始まったし、私の出番もそれなりに多いし、順風満帆だねぇ~」トコトコ
北上「ん?」
朝潮「あ…」
北上(む、駆逐艦の子…)
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朝潮「北上さん…こ、こんにちは…」
北上「あ…こんにちは、っと。」(懐かれる前に適当に離れよ…)
朝潮「…」フラフラ
北上「じゃ、私はこれで…って、どうしたの!?フラフラじゃんか?」
朝潮「あ…あの、北上さん…私…わたし…」アオザメ
北上「とりあえずあっちで座ろ…顔も真っ青だし」
朝潮「ありがとう…ございます…」
北上(あぁ~、ここまできたらさすがにほっとけないよ。)
北上「もしかしてどっか具合悪い?」
朝潮「あ、朝潮は、病気なのかも知れません…どこか悪いのかも…」
北上「え!?」
朝潮「さっきトイレに行ったら…」
北上「食べたもの戻しちゃったとか?」
朝潮「いえ…そうではないのですが…その…」
朝潮「血が…」
北上「血?」
朝潮「おトイレで血が出ちゃったんです。なんだかお腹も痛い気がするし…
朝潮の体はどうなってしまったのでしょう…」
北上「お腹?あぁ~…あぁ、あぁ!」ウンウン
朝潮「えっ?」
北上「心配ないよ~。むしろおめでと!」
朝潮「えぇ?」
北上「保健体育で習わなかった?月経とか初潮とか…」
朝潮「あ……これ、が?」
北上「も~心配しちゃったじゃんか。でもその様子じゃ、生理用品なんかも持ってないよね。」
朝潮「はい…」
北上「仕方ないね~、乗りかかった艦だ。朝潮が子供産める体になった記念に、北上さまが教えてあげるよ。」
朝潮「あ、ありがとうございます!北上さん!
北上さんはお詳しいんですね。」
北上「あぁ~…アノ日が来たら、大井っちが生理用品を勝手に用意してくれるんだよね、何故か。」
朝潮「は、はぁ…」
北上「ま、子供の作り方は今度阿武隈にでも教えてもらいなよ。
今日は間宮さんにお赤飯炊いてもらお。」
朝潮(北上さん、普段は私達駆逐艦を遠ざけているのに、いざというときは面倒見てくださるのですね。朝潮、尊敬いたします。)
朝潮編終わり
北上「あ~あ、何だかんだいって駆逐艦の面倒見ちゃった…
まあ、性教育は阿武隈にキラーパスできたから良しとして…」
北上「ん?あれは?」
>>10 次に会う駆逐艦(最近の艦娘だと口調怪しくなるかも。御勘弁。)
>>12 その子の相談内容
ではまた次回。
秋月
お金が無い
秋月「長10cm砲ちゃん、そんなに泣かないで。1日くらいご飯食べなくたって……死にはしないよ。」
長10cm砲ちゃん「くすん、くすん」
北上(わぁ~また駆逐艦と会っちゃった。しかもなんか幸薄そうなこと呟いてる)
秋月「はぁ、でも…お腹…すいた…な…」
バタン!
北上「えーっ!?ちょっと!?秋月!」
医務室
秋月「うーん、うーん…まさか、長10cm砲ちゃんが深海棲艦のスパイだったなんて…
今、開かされる衝撃の牛缶! やめて!秋月から牛缶まで奪わないでぇ…」ウーンウーン
北上「どんな寝言よ…」
秋月「はっ!?」ガバッ
北上「おぉ、目が覚めた?」
秋月「あ、あれ…北上さん?秋月はどうして…」
北上「道端で倒れるんだもん。」
秋月「そ、それはご面倒をおかけしました。」
北上「ホントだよ~、心配させてくれちゃって。で、どうしたの?ダイエットでもしてたの?」
秋月「いえ…その…お金が無くて…
いつもは磯風ちゃんの料理を試食することで食べ繋いでいたんですが…」
北上「何それ罰ゲーム兼用!?っていうかお給料は?鎮守府から艦娘手当が出てるでしょ?」
秋月「えっ?」
北上「えっ!?」
秋月「そんなお金もらえるんですか?」
北上「何言ってんの!?」
秋月「秋月は契約とか事務的な手続きは司令にお任せしちゃってたから。毎日の配給と週一の牛缶しかでないと思っていました…。」
北上「提督ゥ!ブラック過ぎ!ブラック通り越してRX鎮守府だよ!」
北上「ついてきて!今すぐ提督の所に乗り込んで、未払いの給料払わせなくちゃ。」
秋月「わぁ、ありがとうございます。北上さん。」
・
・
・
北上「…なぁんだ結局、秋月が口座に振り込まれてるの知らなかっただけで、給料は払われてたのね。」
秋月「こ、こ、こんなに沢山のお金が…
これ、全部秋月のお金なんですか!?」
北上「そだよ。仮にも対空の要なんだから、相応の額は貰えるでしょ。」
秋月「わぁいわぁい!これでご飯が食べられる!北上さんに話してよかったですぅ!」ニッコリ
北上「はぁ…」
秋月「あっ、そうだ。雪風ちゃんが言ってたんですけど、『ぎゃんぶる』というもので幸運の女神がお金を増やしてくれるって…」
北上「絶対だめぇ!!」
秋月編終
北上「もぅ…秋月がギャンブルに手を出したら身ぐるみ剥がされるイメージしか浮かばないよ…」
北上「提督にも給料未払い疑惑かけちゃったし(まぁ阿武隈が言ってたことにしてその場はごまかしたけど)、また駆逐艦に面倒ごとを振られる前に…」
>>28 「北上さん!」
北上「うわっ」
次に会う駆逐艦は?
陽炎
陽炎「やっと会えた!北上さん!」
北上「わわっ、何!?白手袋投げるつもり?」
陽炎「アニメの出番多いからってぇ!!どーせ私には手袋投げる場面しかなかったですよ!」
陽炎「…っとそうじゃなくて」
陽炎「実は…」
陽炎の相談事 >>30
続く
妹の考えてることがわからない
陽炎「実は最近、妹の…黒潮の考えてることがわからないんです。」
北上「あの関西弁の子?そんなに裏表があるような子には見えないけど…お姉ちゃんは気を遣って大変だねぇ。」
陽炎「北上さんのところも個性豊かだと思いますけど…」
一
一一
球磨「冬眠クマァー!」
多摩「こたつニャー!」
大井「魚雷♪」
木曾「アリだな」
一一
一
北上「うーん…球磨型(ウチ)は、ホラ、自由なのが多いから。
で、黒潮のことでアタシに相談、と?」
陽炎「そうなんです…」
北上「はぁ~、そんな大層なことしてあげられないよ?
ともかく、黒潮がどうしちゃったのさ?」
陽炎「はい…さっき北上さんが言われたように、黒潮も普段は表裏のない子なんです…でも、時々とんでもないことして。」
北上「と、とんでもないこと?」
陽炎「はい。例えば…」
陽炎「わざと魚雷を散らかして、陸奥さんをつまづかせたり…」
北上「ん?」
陽炎「瑞鶴さんの護衛についていって危険を回避したり…」
北上「あれ?」
陽炎「長門さんを目立たせて、自分は攻撃を受けなかったり…」
北上「ちょっ…それって」
陽炎「黒潮本人にも、そんなことするのは良くないって言ったんです。
でも黒潮は、自分はそんなことしてないって言い張って。
私、もうあの子のことが解らなくなっちゃって…」
北上「あ~…多分それアンタの妹じゃないよ。それ黒・潮だよ。」
陽炎「何言ってるんですか!?黒潮は私の妹ですよ。陽炎型三番艦。」
北上「あぁ、うん、そだね。悪いのは全部阿武隈だよ。」
陽炎「?」
北上「もう一回黒潮と話してみなよ。きっといつもみたいに元気な関西弁で応えてくれるよ。」ナデナデ
陽炎「そ、そうでしょうか?」
北上「間違いないって~。頑張れ、お姉ちゃん!」
陽炎「えへへ。何だか元気がでました。
私、長女だから姉はいないけど…北上さんがお姉ちゃんみたいです!ありがとうございました!」
北上「や、やめてよ~。照れるじゃん。」
陽炎編終
北上「まったく…お姉ちゃんだなんて」テレテレ
北上「駆逐艦に群がられるのはウザイけど…たまにはいいかな?」
北上(それにしても潮ちゃんがねぇ…。きっと阿武隈が…)
一
一一
阿武隈「ねぇ…潮ちゃん……後のこと…お願いしていい?」
潮「阿武隈さん!?」
阿武隈「あたし、あっちのお店に買い物行くから、この資材鎮守府に届けておいて~」
潮「阿武隈さぁん!?」
一一
一
北上(…なんてことをして潮ちゃんがぐれてしまったに違いないよ。)
※北上さんの妄想であり、実在の阿武隈ちゃんとは一切関係ありません。
子日
今日は何の日かわからない
面白そうなお題に決まったところで、また次回。
子日「きったかみさぁん!」
北上「げっ!」
北上(わ~、また騒々しいのが来たなぁ。さすがに相手するのは疲れるかも…)
子日「北上さん!大変だよぅ!」
北上「あー、もぅ、どうしたのさ?」
子日「……」ウルッ
北上「えっ?」
子日「今日は何の日かわからなくなっちゃったよぅ!」ワーン
北上「はぁ?どういうことよ?アンタは毎日子日でしょう?」
子日「違うの!一昨日は初春姉様とお買い物する子日、昨日は提督のお手伝いをする子日だったんだけど、今日が何の日かわからないよぉ!」
北上「ちょっと、ちょっと……今日何をする予定か覚えてないってこと?」
子日「うん…ぐすっ、子日、予定を書いた手帳を落としちゃったの…若葉ちゃんや初霜ちゃんと撮ったプリクラも貼ってあったのに~」
北上「あらら、それはご愁傷様…まぁ鎮守府の遺失物管理にでも当たって…」
子日「ひっく、ひっく…もし赤城さんにご飯を運ぶお仕事が入ってて、すっぽかしてたら…子日が食べられちゃうよぅ~」クスン
北上「さすがの赤城さんもそこまでしないでしょ…」
子日「わーん、わーん!」
北上「………しょうがないなぁ」
北上「ほら、おいで。落としてきちゃいそうなところを一緒に探してあげる。」
子日「えっ!?北上さん、探してくれるの?」
北上「阿武隈ふうに言えば『アタシ的にはOKです』ってやつ?この北上さまが言ったほうが100万倍カッコイイけどね。」
子日「北上さぁん!!」
北上「こらこらぁ、抱き着くなって。喜ぶのは見つかってからにしなよ。」
そ
し
て
子日「あーっ!!あった、あった!子日の手帳。」
北上「おぉ~、わりと簡単に見つかってよかったねぇ。」
子日「北上さんが探してくれたからだよ!ありがとぅ!」
北上「いいって、いいって。で?今日の予定はわかったの?」
子日「うーんと…」
子日手帳
『今日は何の日?甘味処間宮であんみつパフェの日だよ!!』
子日「あっ!そうだった!間宮券を使うんだった!」
北上「なぁんだ。緊急の用事じゃなかったのか。よかったねぇ~」
子日「ねぇ北上さん、いっしょに間宮さんのところでお茶しようよ。子日、お礼にご馳走しちゃうよ。」
北上「えぇ~、いいってば。駆逐艦に奢ってもらうなんて。」
子日「そんなこと言わないで~。北上さん、子日のために探してくれたんだもん。ありがとうの気持ちを込めて、ねっ?」
北上「しょうがないなぁ~」テレテレ
子日「えへへ、北上さん、だぁいすき!!」
子日編おまけ
北上「ところでさ、子日って、『今日は子日だよ』っていうじゃん」
子日「うん」
北上「あれさ、一昨日も子日で、昨日も子日なわけだよね?」
子日「そーだよー」
北上「じゃあさ…一昨日と昨日の子日はどこに行ったの?」
子日「へ?やだなぁ、子日はここにいるよぉ。」
北上「いやいや…昨日『今日は何の日?』って尋ねて『子日』だったわけでしょ。
じゃあ『今日も』子日っておかしくない?昨日と今日は別の日なんだよ?」
子日「えっ?ええっ?……そういえば2/9の次は2/10になるよね…」
北上「そうそう、だから本当は子日は昨日とは別人の子日なんじゃない?」
子日「ね…子日は…子日であって子日じゃない?じゃあ、このプリクラに若葉ちゃん達と写ってる子日も子日じゃない?」ガクガク
北上「明日になったら“今の”子日はどうなっちゃうんだろうねぇ…」
子日「明日になったら子日は子日でなくなる?はわわわわ…」ガクガク
間宮「も~、北上さんてば、子日ちゃんをいじめちゃダメよ~」
北上「てへ」
子日編終
春雨
北上(ふぅ~、今日はやけに駆逐艦に相談されることが多いなぁ。駆逐艦とじゃれあうなんてアタシの柄じゃないってのに、この調子で持ち込まれたらたまらないなぁ…)
春雨「…」ジーッ
北上「ハッ!?」
春雨「……あの」
北上「マーボーカレー!」
春雨「麻婆春雨です!!……じゃなくて春雨ですっ!」
北上「うん、知ってた。」
春雨「ひどいですっ!!」
北上「冗談だって……で、何の用?もしかしてアタシに何か相談だったりする?」
春雨「そうです。北上さんに相談なんです、はい。」
北上「あ~もう慣れたよ。こうなったらトコトン付き合ってあげる。何があったの?」
春雨「実は…」
春雨「司令官の傍にいるとドキドキしちゃうんです…」
北上「ん?んん?」
春雨「輸送任務が終わって司令官に褒められたりすると、理由もなく幸せな気分になって、顔がにやけちゃったり…」
春雨「司令官のお仕事をお手伝いするときに、執務室で二人きりになると心拍数が上がっちゃったり…するんです。」
北上「お、おぉぉ……それって…」
北上(うわわ…恋愛相談来ちゃったよ。
アタシの場合、男の子が寄ってきても大井っちが追い払っちゃうからなぁ。そういうの疎いのよ~。)
春雨「春雨は…いったいどうしてしまったのでしょうか?
艦娘として冷静に任務にあたらなければいけないのに…こんなことでは輸送作戦も護衛任務も果たせません…」
北上「えっ…?」
春雨「?」
北上(て、提督のこと意識してるって気付いてないのかなぁ。)
春雨「北上さん。春雨はどうしたらいいのでしょう?こんな気持ちのままでは落ち着きません。」
北上「……ふむ」
北上「感情を処理できない艦娘はゴミだと教えたはずだ…」
春雨「!!」
北上「…って阿武隈なら言うだろうね、木曾に借りた眼帯つけて。」
春雨「えっ?えっ?阿武隈さんが…ですか?」
北上「間違いないね。」
春雨「はぁ…」(意外、です。)
北上「でもさ……春雨は“そーいう気持ち”になったとき、嫌だった?」
春雨「…ッ」ブンブン
北上「でしょ?だったらそのままでいいんだよ。
ま、浮かれて命令無視したらアレだけど、君はそんなタイプじゃなさそうだし…」
春雨「はぁ、わかったような…わからないような…」
北上「そのうちわかるよ。駆逐艦の間でもそういう話が出るだろうしね。じゃあね~。」
春雨「あっ、はい、ありがとうございました。」ペコリ
北上「……ふへぇ、危なかったぁ。恋バナなんて柄じゃないよぅ。」
北上「ん~…でも春雨が提督のことをねぇ。うまくいけばいいけど…」
北上(でも、もし提督があの子と付き合ったら…)
チクッ
北上「!?!?」
チクチクッ
北上「っ!?」
北上「や、やだなぁ…これじゃまるでアタシも……提督のこと…」
北上「……」/// プシュー =3
初風
妙高さんが怖すぎて夜も眠れない
初風「どうしたんです?北上さん?」ヒョコ
北上「うえぇぇっい!?何でもないよぉ!!」
初風「そ、そうですか!?何だか顔も赤いような気がするけど…」
北上「ええい…ホントに何でもないんだよぅ…あれ?」
初風「?」
北上「初風も顔色悪くない?顔色というかクマができてるみたいな…」
初風「あ~わかります?実は寝不足で…」クマー
北上「ん~?なんでよ?」
初風「実は、妙高姉さんとぶつかって首が落ちる夢を見ちゃって…」
北上「あ、あれかぁ。」
初風「衝突したのは艦娘になる前の“初風”の話だから、気にしなくてもいいんでしょうけど。何だか怖くて眠れないんです。」
北上「二水戦の16駆逐隊が何言ってんの。神通に鍛え直してもらったら?」
初風「ひいっ!」ガクブル
北上「あぁ~、別のトラウマが…」
北上「あ!悪い夢見るならさぁ。雪風と一緒に寝てみたら?それなら幸運な夢見られるかもしれないじゃん。」
初風「それはもう試しました。でも…」
初風「雪風が隣で『沈みません、沈みません』って寝言いうから、余計気になって眠れないんです!」
北上「メンドクサイ子だなぁ…」
初風「北上さんだって…阿武隈さんと、その…」
北上「えぇ~アタシは別に気にしてないし。阿武隈が『許してください、何でもしまかぜ』って言うから、前髪崩すくらいで(適当)」
初風「結構根に持ってるんじゃ…」ボソッ
北上「ん?何か言った?」
初風「何でもありませんっ!」
北上「あっ、そうだ。ぶつかって怪我したのが嫌な思い出ならさ…こうしようよ。」
初風「?」
北上「ついてきて。」
初風「ど、どこに行くんですか?」
北上「妙高さんのところ。」
北上「妙高さぁん。」
妙高「あら北上さん?…と、初風ちゃん?」
初風「こ、こんにちは…」ビクビク
妙高「こんにちは……今日はどうしたの?」
北上「初風がさぁ、妙高さんに首を落とされるんじゃないかって怖がって眠れないって…」
初風「ちょっ…北上さぁん!」
妙高「あらあら…」
初風「ち、ちがうの!妙高姉さん!?」
妙高「そう…あの時の記憶は私にもあるわ。
ごめんなさい、私も羽黒も貴女を置いて撤退してしまって…」
初風「そ、そんな…妙高姉さんが悪いわけじゃないですよ…」
初風(もーっ、北上さん!)
北上「まぁまぁ、お互い思うところもあるんだろうけどさ」ギュ
初風「え?」ギュ
妙高「え?」ギュ
北上「こうやってくっついていれば衝突はしないでしょ?何なら夜寝るときも手を繋いで寝たらどう?」
妙高「あら、それはいいわね。そうしましょうか、初風ちゃん?」
初風「ふえぇ!?」///
北上「じゃあね~。いい夢みなよ。」
妙高「ふふっ、ありがとう、北上さん。」
初風「あっ、ありがとう…ございました…」///
北上「お礼なんていいよぅ」
??「ちょっと待った!」
北妙初「!?」
川内「私も!私も同じ時に沈んだんだけど!?」
北上「ん~アタシから川内に言えることは一つ。」
川内「うんうん♪」
北上「夜戦で沈んだんだ…本望でしょ?」
初風・妙高「うんうん」
川内「そんなぁ~」
初風編終
(※公式4コマを参考にしたところあり)
次は自分で思いついたことも書きたいから安価はお休みです。
北上「今日はいい天気だから、ひなたぼっこでもしようかな~」
北上「鎮守府の中庭に静かなところがあるんだよね」トコトコ
北上「さーて、ここでゆっくりと…」
モゾモゾ
北上「あれ?何か黒いものが丸まってる?先客に猫さんでもいたかな?」
三日月「ふにゃ…?」ボーッ
北上「うわっ!?大きな黒猫が丸まってるかと思ったら…三日月じゃんか。」
三日月「あっ…北上さん!?」ピシッ
北上「あ、のんびりしてるとこゴメン。」
三日月「い、いえっ…北上さんもひなたぼっこですか?」
北上「そだよ。今日暖かいし…」
三日月「気持ちいいですよね。」
北上「うん。でも…」
三日月「?」
北上「三日月がボンヤリしてるの珍しいねぇ。モッチーならともかく、あんたは真面目な頑張り屋ってイメージだったから…」
三日月「あはは…そう…ですよね」ショボン
北上「ん?」
三日月「実は…私…頑張るの、疲れちゃって…」
三日月「私、他の睦月型の子達みたいに目立ったところないし…戦闘力も低めだし…
でも戦いには負けたくないから必死でやってきたつもりなんですけど、大した戦果をあげられなくて…」ジワッ
北上「え…ちょっと…」
三日月「それで…私なんかいらないんじゃないかと思えちゃって…」
北上「それでココで丸まってたんだ…」
三日月「ほ、ほんとはひなたぼっこじゃなくて、イジけてただけなんです…っ」グス
三日月「ごめんなさい、こんな愚痴言っちゃって。これじゃ北上さんにもウザがられちゃいますね…」
北上「んー……でもさ」ダキッ
三日月「えっ?」
北上「それって三日月が周りのこと考えてあげられるってことじゃない?アタシなんか役に立ってるかどうかなんて気にしてこなかったし…」ナデナデ
三日月「えっ…と?」
北上「気分が乗らなかったら愚痴って当たり前じゃん。駆逐艦が細かいことまで気にするなんて生意気だよ~」
三日月「ふあっ!?ごめんなさい。」
北上「それにさ。阿武隈なんて気が乗るまでキスカ島へ出撃しなかったくらいだしね。」
三日月「えっ!?そうだったんですか?」
北上「そうそう」
北上(ホントは霧が出るまでだけど…そういうことにしておこう)
三日月「ありがとうございます、北上さん!何だか元気が出てきました。私ももっと頑張らないと!ですね。」
北上「いや~だから無理に頑張らなくてもいいんだよぅ」
三日月「そ、そうですか?じゃあ…」
三日月「一緒にココでひなたぼっこしていきましょうか?」
北上「そうだねぇ…まぁいっか…」ポカポカ
三日月「えへへ」ヌクヌク
三日月編終
清霜
戦艦になりたい
清霜「北上さぁん!北上さん!北上さん!」
北上「ぅわ!?清霜?」
清霜「清霜、北上さんに相談があります。」ビシッ
北上「無理!!」
清霜「まだ何も言ってませんよ!?」
北上「また戦艦になりたいって言うんでしょ?」
清霜「そのとーりです。」
北上「そんなの無理だよ~、アタシに言われても…」
清霜「そんなぁ…北上さんだって、軽巡から始まって雷巡や輸送艦、回…アレの運用艦とか、最後は工作艦にまでなったじゃないですか。」
北上「アレのことは言わないでよ…」ムス
清霜「ご、ごめんなさい……」
北上「いい?アタシの場合は運用方法が変わるだけだからできたことなのよ。駆逐艦と戦艦はそもそものの規格が違うの。
阿武隈の胸部装甲と五十鈴の胸部装甲くらい違うんだよ。」
清霜「はぅ~そんなぁ~」ペタペタ
北上「……」
清霜「清霜も武蔵さんみたいに…なりたかったのに…」グスン
北上「……はぁ」ヤレヤレ
北上「ま、規格うんぬんってのはあくまで分類上の話だけどね?」
清霜「え?」
北上「ようは戦艦みたいに戦えればいいんでしょ?」
清霜「そ、それは、もちろん…でも、どうやって?」
北上「矢矧っているじゃん。あの子は軽巡だけど、敵には大和さんと間違えられることもあるんだよね。」
清霜「おおっ!すごいです!」
清霜「あっ!つまり清霜も頑張れば…戦艦と見間違うほどになれる…」
北上「ま、道のりは険しいだろうけどね。英雄と同じで、なろうと思ってなれるものでも、ましてやなりたいと思ってなるものでもないから。
でも夕雲型ならなんとかなるかもよ、主力オブ主力なんでしょ?」
清霜「よーし!頑張ります!」
北上「はい頑張ってねぇ。じゃ、アタシはこれで…」
ガシッ
北上「へ?」
清霜「ありがとうございます。北上さん。清霜、まずはちょっとやそっとじゃ沈まないよう、防御力を磨きます。」
北上「う、うん。…で、なんでアタシ掴まれてるの?」
清霜「北上さんの魚雷に耐える特訓をします。演習に付き合ってください!」キラキラ
北上「えっ!?(薮蛇だった~…)」ズルズル
北上「え~と…?アタシが相手すんの?というか、装甲は努力や根性で頑張ってどうにかするものではないと思うけど!?」ズルズル
清霜「大丈夫です。『小さくても頑張れば女の子を喜ばせることはできる』って司令官も言ってました。」キラキラ
北上「えっ!そ…そう。提督…小さいんだ…」
清霜「でもどういう意味なんでしょう?司令官泣きながら言ってたんですが?」
北上「よーし、特訓に付き合ってあげるから、その質問は後で阿武隈に聞いてみようか。」
清霜「?」
清霜編終
卯月
キャラの維持がつらい
なに?艦娘が知らない男とイチャイチャしてるだと?
貰い手がいていいことじゃないか(お嫁に行かせたい艦娘NO1を見ながら)
北上(アタシは今とんでもないものを見ているのかも知れない…)
卯月「……」
北上(また駆逐艦に変な相談吹っかけられないように人通りの少ない林道を歩いていたんだけど……)
卯月「……いきます!」
卯月「うっそぴょぉぉん!!」ピシィッ
卯月「……ふむ、今のはなかなかキレのあるポーズと掛け声だぴょん。」
北上(な、なんか大きな鏡の前に卯月が立ってポーズとってる!?)
北上(変わった駆逐艦だとは思ってたけど予想以上だよ。ここは関わりあいになる前に…)
パキッ
北上(やばっ、木の枝踏んだ!)
卯月「誰ぴょん!?」
北上「あ…あはは…ども。」
卯月「んにゃっ!?北上さんだぴょん!?まさか…今のを見ていたっぴょん?」
北上「い、いや、覗くつもりはなかったんだけど……何してたの?」
卯月「むぅ~、実は特訓していたぴょん。うーちゃん、今のキャラを維持するのはツライと思うぴょん。」
北上「え?素でぴょんぴょん言ってるじゃん。何でツライの?」
卯月「あまい…甘いぴょん、北上さん!バウムクーヘンよりも甘いぴょん!!」
北上「アタシの(声帯の妖精さんの)好物なんだけどなぁ…」
卯月「と、も、か、く、ぴょん!最近は容姿はもちろん、キャラがたってたりネタに溢れてたりする艦娘が多くて、素でぴょんぴょん言ってる程度じゃ、うーちゃんのキャラを維持できないぴょん!!埋もれてしまうぴょん!!」
北上「えっ!?なにその発想!?アンタ十分イロモ…いや、キャラ立ってるでしょぉぉ!?
阿武隈のお団子ツインテールの輪っかが巨大化するようなもんだよ!」
卯月「ぷっぷくぷぅ~!まだまだ足りないぴょん!こうなったら、北上さんにも手伝ってもらうぴょん!」
北上「えぇ~…アタシなんてほら、地味だし…」
卯月「例えば、うーちゃんと言ったらコレというお菓子があるといいぴょん!」
北上「聞いてねぇ!」
卯月「『歳納京子といえばラムレーズン』、みたいなのがあるといいぴょん!」
北上「ラムレーズン?うっ…頭が…」
卯月「あっ!それよりも喫茶店のほうがいいかもしれないぴょん!
紅茶にする?ケーキにする?それとも…うーちゃんにするぴょん?」
北上「ご注文は卯月ですか!!?」
卯月「むー…なかなかキャラを維持していくというのは難しいぴょん。」
北上「あ~そうね~……」(疲れる…)
卯月「えへへ~でも~」ダキ
北上「わっ?何さ?」
卯月「北上さんがうーちゃんのことウザがらずに相手してくれるのなら、まだまだうーちゃんのキャラも埋もれてないぴょん!
北上さんがうーちゃんのこと構ってくれて嬉しいぴょん!」
北上「そ、そっか……」テレテレ
北上「…って、だから最初からアンタのキャラは立ってるんだってば!」
卯月編終
明日は自前のバレンタインネタでも差し込もうかな…安価はその次で。
おやすみなさい。
北上「はい、提督。バレンタインチョコだよ~。」
提督「おお!ありがとな。こういうときは女の子が多いと役得だよ。」
北上「でもホワイトデー大変でしょ?」
提督「はははっ、足りない分は体で返すさ、なんてな。」
北上「あ……提督、その…大きさがすべてじゃないと思うから、自信無くさないで。ね?」
提督「な…な…なんのことダヨ?」
北上「大事なのはお互いの気持ちだよ」ウンウン
提督「くそっ、大井と同じこと言いやがって。」
北上「あれ?大井っちもう帰ってきたの?」
提督「ああ、今さっき帰投して、すぐお前のところへ向かったぞ。入れ違いになったか?」
北上「みたいだねぇ……提督は大井っちからもチョコ貰ったの?」
提督「まぁな。ほら」つチョコ
北上「ふーん………」ジーッ
提督「?」
北上「何でもないよ。じゃーねー提督。アタシのチョコ“も”ちゃんと味わって食べてね。」
執務室外
北上「さぁて、提督にもチョコ渡したし、大井っちを探しにいこうか…」テクテク
ダダダダダーッ
北上「ん?」
大井「北上さぁぁん!」ダキツキ
北上「お~、大井っち、お帰り~」
大井「北上さん!私のことそんなに待っててくれたんですねっ!ちゃんとバレンタインのチョコも用意してあるんですよっ!!はい、どうぞ。」
北上「ありがと~。私も大井っちに用意したんだよ。はい。」
大井「ああっ…北上さんがチョコくれるなんて…幸せすぎて倒れちゃいます!」
北上「あはは。大袈裟だなぁ。」
北上「でも……」
大井「?」
北上「大井っちの本命のチョコは提督にあげたんだよね?」
大井「え」
大井「え…?な、なんでそうおもうんですか…?」アセ
北上「いやー、さっきアタシも提督にチョコ渡してきたんだけどさ。その時提督が、大井っちに貰ったチョコを持っててね。」
大井「!」ギク
北上「そのチョコが、今アタシにくれたものより気合い入ってたからさぁ~」
大井「あ…いや…それは…あの…」///
北上「大井っち、なんだかんだいって提督のこと好きだよね~」
大井「ち、ちがうの…北上さん。北上さんを軽く見てるってことじゃなくて…」///
北上「え~、アタシのことは別問題でしょ?大井っちが提督を異性として意識してるってコト!」ニヤニヤ
大井「っ!」///
北上「普段毒舌でも提督の傍にいるし…」
大井「そ、それは秘書艦の仕事で…」
北上「提督と二人で何にもない時間のとき『提督のことも愛してます』って言うし。」
大井「なぁっ!?なんでしってるんですかぁっ!?!?」
北上「おぉ!?カマをかけたつもりなんだけど、本当だった?」
大井「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」///
北上(大井っち可愛いなぁ)ニヤニヤ
大井「見ないでぇ…こんな私を見ないでくださぁい!」ダダダ
北上「ちょっ!?どこ行くの!?大井っちー!」
北上(あーあ…ちょっとからかいすぎちゃったかな?)
北上(いやぁ…それにしても大井っちが男の人にも興味があってよかったよかった。)
北上(そーいえば春雨も提督に気があるみたいだったね~。ふふっ、提督は誰を選ぶことになるのやら…)
チクッ
北上(あれ?なんだろ?大井っちに意地悪したから胸が痛むのかな?)
バレンタイン編終
文月
提督と寝た日から生理がこなくなった
酉流出してんよー
日付が変わってIDが変わる前に早く新しい酉に変えてくださいな
>>200
酉の#が消えてるじゃねーか!!
ならばこれだ!
>>212
作者です。ID同じだよね。
北上「さーて、今のアタシなら自分から駆逐艦に声かけたっていいくらいさ!」
文月「……」トボトボ
北上「おや?そこを行くのは文月じゃない?元気ないぞ~、どした~?」
文月「あ…北上さん…」
北上「悩み事があるならこの北上さまに話してごらん。どーんと受け止めてあげるよぉ(慢心)」
文月「き、北上さん…」ジワ
北上「え」
文月「ふ、ふぇぇ~北上さぁん!!」ワーン
北上「うん!?も、もしかして結構大事!?」
文月「北上さぁん、あたし…あたし…」
北上「ど、どうしたの?あ!あれかな?睦月や如月はアニメに出たのに、自分は出てきてないとか?」
北上「なぁに、第七駆逐隊だって出番じゃ第六に水をあけられてるんだ。文月が出てこないからって人気がないわけじゃ…」
文月「あたし…生理が来なくなっちゃったの…」
北上「」
北上(あはは…あれ~?今この天使は何て言った?『来なくなっちゃった』?『初潮がまだ来ない』じゃなくて?)
北上(どんな相談でもどんと来いだなんて、慢心しちゃったかなぁ~?あはは…)
文月「…き、北上さん?」
北上「…相手は?」
文月「え?相手?」
北上「せ、生理が来なくなったって…その…男とね、寝たってことでしょ?」
文月「あ…うん。1ヶ月と少し前かな。一緒に寝たことあるよ。」
文月「司令官と。」
北上「」
司令官と…司令官と…シレイカント…シレイカント…(エコー)
チクチクッ
北上「 」
北上「はっ!?あまりのことに気を失うところだったよ。」
文月「ううっ…やっぱり…生理が来ないのってヤバイよね」
北上「ヤバイどころじゃないでしょうが!!どうすんのよ、アンタ!!」
文月「ひっ」
北上「…っ、ごめん。一番不安なのは文月だよね。あーもう!阿武隈がちゃんと性教育しないからこんなことに…」
(注、北上さんは既に少し錯乱している。)
北上「と、ともかく、提督にも話して一緒に病院にいってきなよ!」
文月「ふみゃ!?し、司令官に生理が来てないって言わなきゃだめなの~?」
北上「あったりまえでしょうが!性教育しなかった阿武隈も悪いけど、こればかりは提督の責任でしょ!」
(注、錯乱しています)
文月(なんで阿武隈さんがでてくるんだろう?)
北上「あぁもう!めんどくさい!アタシが提督に話着けてあげる!」
文月「き、北上さん~!?」
チクチクッ
北上(おかしいな。なんでアタシが泣きたくなってるんだろう…)
北上「こらぁ!提督ぅ!!」バァン
提督「うおっ、何だ何だ?」
北上「自分のモノが小さいからって駆逐艦に相手させたの!?小さくても生殖能力はあるよ、とでも言いたいのか、コラァ!!」
提督「いきなり何言ってるんだお前は!?」
文月「ど、どうしちゃったの北上さん?」
北上「どうしたじゃないよ!むしろあんたたちがナニしちゃったの?だよ!」
北上「提督、文月と寝たんでしょ。責任とんなさいよぉ!」
提督「は?あぁ…確かに以前文月と一緒に寝たことはあるが…責任とることなんて…」
北上「…っ」ピキッ
北上「アタシをこれ以上失望させないでよ!!」ガシャ
文月「ふみぃ!?魚雷を…」
北上「うあああっ!!」ドォン
提督「ちいっ!」バッ
スパンスパンスパーン【切り払い】
文月「魚雷を軍刀で切り払っちゃった!?」
提督「危ないな。地形適応のない魚雷とはいえ、刀を装備してなかったらやばかったぞ。」
文月「そうなの!?」
北上「く、駆逐艦孕ませといて何カッコつけてるのさぁ!」
提督「は?」
文月「孕ませ…し、司令官、そんなことしちゃったのぉ」///
北上「いや、何人事みたいに言ってるの!?アンタが提督の子を身篭ったんでしょ?」
提督「な!?」
文月「ええっ!?」
北上「え…?」
北上「え?だって生理が来てないんでしょ?」
提督「!!」
文月「ちょっ…司令官の前でそんなこと言わないで」///
提督「文月、お前…子供ができるようなことを…」
文月「ち、ちがうよぅ。あたし、そんな赤ちゃん出来ちゃうようなことなんかしてないもん!」
北上「で、でも、文月も提督も『一緒に寝た』って…」
文月「ふぇ…?」
提督「ああ…それなら」
一
一一
ある日の執務室
文月「ふぇぇ~死ぬほど眠いよぅ」
提督「そうだなぁ、このままじゃ仕事の精度も鈍るし、ちょっとお昼寝するか」
文月「わぁい」
一一
一
文月「っていう感じで」
提督「仮眠をとったわけだ」
北上「はぁぁぁぁ!?じゃ、生理が来ないって嘘なの?」
文月「違うよ、ホントに来てなくて不安で…あ!」
北上&提督「?」
文月(き…北上さん)ヒソヒソ
北上(な、何?)ヒソ
文月(いま、来ちゃったみたい)ヒソヒソ
提督「何だ、いきなり内緒話?」
文月「な、何でもないよ、ちょっとトイレ行ってくるね。」
北上「な…なんだ…ただの生理不順か」
提督「おい、今の流れでトイレ行ったってことは…?」
北上「女の子の前で言わないでよ~…」
提督「っと失礼。」
北上「あ~もぅ、疲れたなぁ……でも、大事に至らなくてよかったぁ…」
提督「いや俺、魚雷ぶち込まれてるんだけど……」
文月編終
↑
司令が返事してくれない
北上「はぁぁ~…それにしても提督も誤解を生むようなこといわないでよね~」
提督「いや今のは想像を逞しくしすぎだろ…」
北上「まったく、もしも大井っちが聞いてたらどうなってたことか…」
提督「どうなるんだよ?」
北上「歪んだ『愛』のかかった必殺魚雷が飛んでくるね…必中がかかるから切り払いもできないよ。」
提督「ヒエッ」
ササッ
提督&北上「ん?」
時津風「あっ!」サササッ
北上「えっ?時津風……?行っちゃった…」
提督「あぁ、あいつ何だか最近俺のことを避けてるんだよなぁ。何かしたかなぁ?」
北上「今度こそセクハラ?」
提督「してねぇよ!」
鎮守府外
時津風「はぁ~~……」
北上「どしたの?元気ないじゃん?」カミノケグイッ
時津風「うわわっ!?サイドヘアーは耳じゃないよぅ…って北上さん!?北上さんから声かけられるなんて珍しい、珍しい。」
北上「ん、ただの気まぐれ。それよりさっき提督に用があったんじゃないの?」
時津風「う…それは~…」
北上「ん?」
時津風「き、北上さぁん、あたし、もしかしたらしれぇに嫌われてるかもぉぉ」
北上「えぇ?何でよ?」
時津風「だって…」
一時津風回想一
時津風「しれぇ~!」バタン
提督「…」
時津風「しれぇ~、おぅい、しれぇってば~、ぅおぉぉい!」
提督「…」
時津風「し、しれぇ?何で返事してくれないの?寂しい寂しい。」
提督「…」
時津風「あ、もしかして、しれぇが深夜に隠してたのを探そうとしたの怒ってる?」
提督「…」
時津風「し…しれぇ…?」
提督「…」
時津風「うぅ…ごめんなさいぃ…もうしないからぁ、許して、許して。」
提督「…」
時津風「しれぇ…お願い、何か…言ってよぅ…」グスッ
一回想終了一
時津風「…ということがあって。」
北上「え、あの提督が?そこまで徹底して無視なんて…」
時津風「それで…今日も改めて謝りに行こうと思ったんだけど、怖くなって帰ってきちゃった…」
北上「また口きいてもらえないかも、と思ったわけだ。」
時津風「うん…」
北上「はぁ…提督が…ねぇ。」(提督は時津風がよそよそしいって言ってたけど…)
北上「ね、時津風?今からもう一回提督のとこ行こうよ。ホントに怒ってたらアタシも提督を宥めるからさ。」
時津風「ほ、ほんとぉ?北上さん!ありがとう、ありがとう!」
しばらく後、執務室
時津風「しれぇ…いる?」ヒョコ
提督「…」
時津風「…う、あの…この前はごめんね?」
提督「…」
時津風「うう…やっぱり怒って…」
北上「ちょっと待った。」
時津風「え?」
北上「よっ…」ガシャン
北上「えいっ」ズドン
時津風「うわ、しれぇに向かって魚雷発射!?」
提督「…」どかあぁぁん!!
時津風「うわぁぁぁっ、しれぇぇぇぇぇ!?」
北上「時津風、よく見てみなよ。」
時津風「え?あっ!!これ!?」
ダダダッ バタンッ
提督「何だ?今の音は!?………あっ、俺のドッペル君が!?」
北上「ね?時津風は何故か机に座ってるそっくりな人形に話してたの。だから返事がなかったわけだよ。」
時津風「えぇ~!?しれえ、何でそんなもの置いてたの?」
提督「いや、だってさ、時津風が俺のいない間に、雪風や初風と俺の宝物を暴き出そうとしかねないから…」
提督「見張りにそっくりな人形をおいてたって訳。」
北上「案山子か!!」
ごめんなさい、寝てしまった。今日は忙しくなりそうなんでまた明日。
時津風「わあぁぁぁん!しれぇ~!!」ダキツキ
提督「よしよし…」ナデナデ
北上「誤解が解けてよかったねぇ。」
時津風「うん!ありがとぉ!北上さん!!
じゃあ、しれぇ、またね~!」
提督「おう」
北上「……で?提督の隠してた物って?」
提督「イ、イカガワシイモノジャナイゾ……」
北上「ふーん…もしやらしい物だったら、阿武隈の私物に紛れ込ませるからね。」
提督「何でだよ!?阿武隈が可哀相だろ!!」
時津風編終
五月雨
艦娘をやめたい
五月雨「北上さん…ご相談があります…」
北上「ん?何?」(アタシって意外と頼られてる?悪くはない気分だよ)
五月雨「私…実は……」
北上「どした?」
五月雨「う、うぅ…」
北上「?」
五月雨「北上さん!艦娘を辞めたいと思ったことありませんか?」
北上「へ?」
北上「辞めたいと思ったことはないけど。五月雨、辞めたいの?」
五月雨「……はい。私、艦娘失格なんです。」
北上「戦うの、怖くなった?」
五月雨「正直怖いです。でも、私の力で皆を守れるんなら戦えます…」
北上「じゃあ何で?」
五月雨「私…私…」
五月雨「提督以外の人を好きになっちゃったんです!」
北上「……はい?」
五月雨「この鎮守府に補給物資を届けてくれる海軍の軍人さんがいて…
最初は私が物資の搬入をドジったのを助けてくれたのがきっかけで…」ノロケノロケ
北上「……」
五月雨「軍の人だから、艦娘をやってる私のことも理解してくれて…それで…その人のこと好きになっちゃって…」
北上「へー…お幸せなことで…」
北上「で、それと艦娘やめたいのと、どう繋がるの?」
五月雨「だって『艦娘が提督以外とくっつくと非難される』って噂じゃないですか?私、提督のことも好きですけど、恋する好きとはちがうっていうか…」
北上「誰がそんな噂してるのよ…阿武隈?」
五月雨「いや、阿武隈さんだけではなく、誰とは無しに…」
北上「別にいいんじゃない?『艦娘は恋愛するな』って決まりがあるわけでもないし。
うちの提督は小さいらしいけど、そんな小さなことまでは言わないでしょ?」
五月雨「え?提督って背は低くないと思いますけど…?」
北上「えっ…あぁ、うん…それより白露や涼風は何て言ってるの?反対された?」
五月雨「いえ…『五月雨が本当に好きな人を選べば?』って言ってくれました…」
北上「でしょ?その人が好きでも艦娘続ければいいんじゃないの?」
五月雨「そう…ですよね。北上さんに相談して良かったです。私の力であの人のことも守れれば!」
北上「まぁ、寿解体するってのもアリかもね」
五月雨「こ、寿!」///
提督「まて」
北&五「!」
提督「話は聞かせてもらった!寿解体だと!?」
五月雨「あぅ…やっぱりダメですか?」
北上「ちょっと…提督~」
提督「五月雨と付き合いたいというなら!俺と勝負して打ち負かしてみろぉ!!話はそれからだぁ!!」
五月雨「えっ?えっ?」
北上「可哀相に…駆逐艦を娘だと思っちゃって…」
五月雨編終
夕立
阿武隈さんの事を考えると心がぽかぽかしてなんだか落ち着かない(恋の病的な意味で
北上「それにしてもあの五月雨がねぇ…意外と恋愛にはお盛んなんだねぇ…」
夕立「ぽぽぽぽーい!」
北上「おや?夕立…」
夕立「北上さん!」
北上「なんか…ご機嫌だね。」
夕立「そう?でも夕立、なんだか落ち着かないっぽい。」
北上「何で?パーティーでも控えてるの?」
夕立「そうじゃないけど…阿武隈さんのことを考えると…」
北上「はぁ!?阿武隈ぁ?」クワッ
夕立「ぽひぃぃぃ!!?」
北上「あぁ…ごめんごめん。で?阿武隈が何?ぶつかりそうで怖い?」
夕立「違うよ~。阿武隈さんのことを考えると…胸がぽかぽかして、落ち着かないっぽい。」
北上「はぁ…?」
夕立「恋…かな?」フッ
北上「恋ぃぃ?阿武隈に?どこに惚れたの…?」
夕立「うーん、上手く説明できないけど…あっ、実際に見てみると早いっぽい?」グイッ
北上「ちょっ!?引っ張らないでよ~」
(大井っちですら男になびいたのに…)
阿武隈「~♪」
夕立「あ…阿武隈さんいた!北上さん、こっち隠れて!」
北上「直接話すんじゃないの?まぁ、気まずくなくていいけど…」
夕立「見てればわかるっぽい。あ、鎮守府の外に…お買い物っぽい。」ササッ
北上「え?尾行するの?」
夕立「ファッショのお店に入った!」
北上「着飾っちゃって、まぁ…」
夕立「阿武隈さんをよく見ててほしいっぽい!」
北上「?」
阿武隈「わぁ…この組み合わせ可愛いかも!」
※「ファッションのお店」の間違い
阿武隈「これ着ていったら…」
阿武隈(裏声)『やぁ、阿武隈。今日は一段と可愛いな。』
阿武隈「貴方とのデートだから気合い入れてきちゃった!」
阿武隈(裏声)『嬉しいよ。君の髪型ともすごく合ってる。阿武隈はオシャレさんだね。』
阿武隈「そ、それだけじゃなくて…お弁当も作ってきたの。静かなところで二人で食べよ…ね?」
阿武隈(裏声)『俺のためだけに作ってきてくれたんだね。君は最高の恋人だよ。』
阿武隈「えへへ、ご期待に応えましたぁ。」
阿武隈「な~んちゃってぇ…えへ、えへへっ」/// ルンルン
北上「」
夕立「ね?恋人とのデートを想像しながら準備しちゃうっぽい阿武隈さん、とっても可愛いでしょ?」
夕立「あの姿みてると、胸がぽかぽかほんわかして、ニヤニヤしてきちゃう…もしかして夕立、恋の病っぽい?」トローン
北上「恋に恋するのも、病気の一種ならね…」
北上「さ、妄想垂れ流してる阿武隈の知り合いと思われないうちに帰るよ」
夕立「ぽい?」
北上「まぁ…夕立がよければ、阿武隈のこと応援してやりなよ。」
夕立「ぽい!恋する阿武隈さんのもっともっと可愛いとこ見せてもらうっぽい!」
北上「それにしても阿武隈がねぇ…」
北上(う、羨ましくなんか…ない)
夕立編終
北上(阿武隈めぇ…盛りおって…)
北上「おや?」
大井「……」ポツーン
北上「大井っち!こんなところにいたんだ!」
大井「き、北上さん!」ビクッ
北上「急に走っていっちゃったからびっくりしたよ。ごめんね、ふざけすぎちゃって。」
大井「い、いえ…私のほうこそ…今まで散々北上さんのこと振り回してたのに、提督のこと…その…」
北上「好きになっちゃったこと?」
大井「あぅ…ぅ…」///
北上「あぁゴメン。『愛してる』んだっけ?」
大井「もうっ!もうっ!北上さんてば!」ポカポカ
大井「ね?北上さん?相談なんですが…」
北上「うん?今度は大井っちからの相談かぁ…」
大井「“今度は”?」
北上「あ~、いや何でもない。で?何の相談?」
大井「コホン、私…」
大井「私、提督の事が好きです。そして北上さんの事も好きです。だから単刀直入にいいます。」
大井「私達で提督を分け合いませんか?」
北上「んんん?最後なんかおかしくない?
“大井っちが提督と付き合って、私とも仲良しのままでいる”とかじゃないのかな?」
大井「えっ?ダメですよ。だって…」
大井「北上さんも提督のこと好きなんでしょう?」
北上「!」
北上「え…アタシは…そんな…こと…」
大井「北上さんのことはいつも見てるからわかりますよ。同じ人を好きになったことも。」
北上「いや、でも…そんなこと意識したことなかったし…」
大井「なら、提督が他の女の子とデートしてるところを想像してください。」
北上「あ……」
~~~
春雨「司令官の事を考えると…」
文月「司令官と一緒に寝たよぉ」
大井「提督のことも愛してます」
~~~
北上「う…ぅ…」チクチク
大井「表情が曇りましたよ。私は北上さんにそんな顔をさせたくありません。」
北上「そっか、アタシ、提督のこと好きなんだ…」
大井「だから…提督の愛も私達で分け合いましょう!!」
執務室ドア前
北上「…だからっていきなり二人で告白しに行くの?」
大井「こーいうのは機会を逃しちゃダメです。」
北上「で、でも、提督が二股かけてるみたいで嫌だって言ったら?」
大井「その時はその時ですよ。どっちが選ばれても恨みっこなしで…」
北上「わ、わかった…じゃあ」
ドア ガチャ
北上&大井「提督ぅ!」
室内
提督「おいおい、そんな膝の上に座られてちゃ、書類に目を通せないよ。」
???「ダメです。今日はこうやって私の髪を梳かしてくれる約束だったじゃないですか。」ヒザノウエ
提督「でも、女の子の髪をいじるなんて恐れ多いよ…」
???「あたし的にはOKです。…好きな人にされるのなら。」
提督「…ありがとう、優しくするからね。阿武隈。」ブラッシング
阿武隈「はい、提督…愛して…ます」///
提督「俺もだよ」
阿武隈「あたし、この間かわいい服を見つけたんです。今度のデートではそれを着て行きますから……」
イチャイチャ イチャイチャ
北上&大井「」
北上と大井はそっとドアを閉じた……
その後、鎮守府には落ち込んだ北上(と大井)を慰める駆逐艦たちの姿があった。まさに情けは人のためならず、である。
艦!
とりあえず朝潮に初潮が来たことを書きたかったから始めた。
このあと北上さんと大井っちと阿武隈ちゃんがどうなったかは安価でなく想像にお任せする。
ただ阿武隈ちゃんは、提督が短小を超絶テクでカバーしたことにより蕩けさせられたことにしよう。小さくたっていいじゃないか!
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