如月「司令官♪」提督「如月が変態になった…」 (324)

如月「これでもう大丈夫そうね…」

ヒュオオオ

如月「やだ、潮風で髪が傷んじゃう…」耳ギュー

チュドオオオオオオオン

如月「かはっ!?」ドボォ

ゴボゴボ…

如月(!? !!?っ…!!)ゴボゴボ

如月(攻撃された!?そんなっ…)

如月(くるしい…!う、上はどっち…!?)

魚雷「」ボボボンボンッ

如月「」ゴボボ

如月(如月の魚雷が…誘爆をっ…)

如月(もうダメ…みたい…)ゴボボ…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423088146

如月(くる…しいっ…)ゴボボ

如月「あ゛っ」

如月(水を…飲んじゃった…ああ…もうダメ…)ゴボボ…

如月(…)

如月(司令官…)

如月(いつも如月を、子供扱い…して…)

如月(大好きよ…)ゴボボ

如月(…司令官…。如月の、こと…忘れないで…ね…)



提督「如月が…轟沈?」

長門「11分前に捜索を断念しました」

提督「うそ…だろ、…如月ぃ!」タタタッ

長門「し、司令官!?どこへ!!」



~W島付近の海域~

ザザザー

弥生「司令官…もう…いい…!」

提督「ぷはっ!はぁはぁ…」

弥生「嵐がひどいし、ボートの燃料ももう無い…。司令官…!」

提督「まだだ…まだ…!」

弥生「もう…やめて…!」ギュッ

提督「弥生…!」

弥生「もう…嫌…!如月に続けて、あなたまで失いたくない…!」ギュー

提督「いやだ、絶対助けるんだっ…ぜぇ、ぜぇ…」

弥生「司令官…弥生達は、いつか沈む…。そういう、運命…!おねがい、分かって…!」ギュー

弥生「あなたは、生きなくちゃ…いけない…!」プルプル

提督「…くそ…くそぉっ…!」ウルウル

提督「…好きだったんだ…俺、如月のこと…!」ヒックヒック

提督「うああ…如月ぃいい…!わあああっ…!」

ザザザ…

弥生「…!司令官、波が…!うっ、風も!」

ザパアッ

提督「うわっ!?」ドボーン

弥生「あうっ!」ドボーン

提督「ぷはっ…くそ!ボートが転覆した!?」ザバザバ

弥生「げほ、げほ…司令官…!」ザバザバ

ゴボボ…



ザザー…

提督「…ん…朝か…」

提督「ここ…は…?」フラフラ

提督「無人島…ってわけでも、ないか」

提督「…波にさらわれて、ここまで流されて来たのか…」フラフラ

提督(体が濡れて、冷える…っ)ガチガチ ブルブル

提督「そうだ…弥生!?弥生は…どこだ!?」

弥生「…司令官っ…!」

提督「弥生!無事だったのか…」

弥生「へくしっ!」

提督「…風邪引いたのか?」

弥生「…司令官、ボートはもう駄目…。防水性無線は、生きてますけど」

提督「…そうか」

弥生「…いま、大淀に打電します…」カタカタ

提督「…頼んだ」

弥生「…」

提督「…」

弥生「大淀から入電。これから捜索にあたる、だって」

提督「…迷惑かけたな」

弥生「…本当に、そうです…」

提督「…帰ろう」

弥生「…」

提督「すまなかった…」

~ヘリコプター~

バババババ…

提督「…」

弥生「…」

明石「えー、こちら明石。現在、W島上空。そちらへの到着は30分後」

弥生「司令官…あっためて、あげて…」

提督「ああ…」ギュー

明石「いやあ、しかし鎮守府は大騒ぎですよ。帰ったら説教ですからね」

提督「…迷惑かけて、すまない…。弥生、運がよくなかったら、お前も沈めていたかもしれない」

弥生「…べつに…怒る気は、ないです…」

弥生「それより…」

提督「ああ」ギュッ

如月「」

提督「如月…」ギュッ

弥生「せっかく見つけたんだから、暖めてあげて…」

提督「…ああ」ギュー

如月「」

提督「如月…。お前も俺達と同じように、あの島に流れ着いてたんだな」ナデナデ

如月「」

提督(…体が冷たい)

提督(脈拍は…)

提督(ほとんど、ない)

明石「向こうに着いたら、すぐに処置しますからね。AEDと人工呼吸器だけじゃ、その場しのぎにだってなりません」

提督「…頼む」

提督(手遅れになる前に…いや、もう手遅れかもしれないが、急がないと…!)



~集中治療室~

提督「すぅ…すぅ…」

如月「」

提督「…むにゃっ、はっ…」ビクッ

明石「起きましたか?提督」

提督「明石…俺、寝てたのか」

明石「はい。10分ほど。如月の手を握ったまま寝てましたよ」

提督「そうか。如月…」ギュッ

如月「」

明石「提督、お気持ちは察しますが…ちゃんと部屋に帰って寝てください」

提督「…ああ」スッ

明石「何かあったら、連絡しますから…。あなたはあなたの義務があります」

提督「…頼む」フラリ

明石「…!?ま、待って!提督…!これを!」

提督「な、なんだ?」

明石「…あれ?おかしいですね…今、提督が離れたときにちょっぴりだけ、デルタ波が…」

提督「デルタ波?」

明石「はい。脳波に覚醒水準が見られたのですが…うーん…」

提督「明石、もう少しここにいていいか?」

明石「…後でまた来てください。これから人工透析機を取り付けますので」

提督「そうだな。…分かった」スタスタ…



…10時間後…

提督「如月!」ガラッ

那珂「わっ、提督…!」

明石「提督、集中治療室では静かに…。那珂さんでさえ静かにしてるんですよ」

提督「う…そうだな」

フルーツ盛り合わせ「」コンモリ

提督「これは…?」

明石「睦月や吹雪らのお見舞い品です。ここは病室でなく集中治療室なので、こういうナマモノはご遠慮願いたいんですがね…」

那珂「那珂ちゃんはその辺ちゃんとわかってるよ。このCD、最新作なんだ。元気になったら聴いてね」 スッ

提督「…容態はどうだ?」

明石「…無理矢理血液を循環させて、呼吸もさせていますが…。絶望的かと…」

提督「…そうか」

如月「」

提督「…如月…」

那珂「如月ちゃん、まるで…眠ってるみたいだね」

提督「ああ…そうだな」

明石「そうであったらどれ程いいことか…。実際は眠ってすらいない状態です」

提督「脳波が戻らないのか?」

明石「いちおう体温はあるので、完全に停止しているわけではありませんが…。呼吸が止まっている時間が長すぎました」

提督「…くそっ…」

那珂「如月ちゃん、もう…助からないの?」

明石「…」

那珂「如月ちゃん…」 スッ

如月「」

那珂「提督は、如月ちゃんにとっての、王子様なんだよね。毎日、あんなにひっついて…。大好きだったんだよね」ナデナデ

明石「あ、あまり、触れ…!いえ…、いいです」

那珂「如月ちゃんが轟沈した後、提督はボートに乗って直接如月ちゃんを探しに行ったんだよ」ポンポン

那珂「そして一人ぼっちだった如月ちゃんを、迎えに来てくれたんだよ」

那珂「提督は、やっぱり如月ちゃんの…、如月ちゃんだけの、王子様、なんだよ」

提督「…っ」

那珂「眠り姫みたいな如月ちゃん…。提督にキスしてもらったら、目を覚ますかな?なんて…」

明石「そんな事したら人工呼吸器が…いえ、何でもないです…」ボソボソ

那珂「よかったね。またここに帰ってこれて…。海の底じゃないよ。睦月ちゃんも、望月ちゃんも、弥生ちゃんも…みんな、いるよ」ナデナデ

明石「…」

那珂「じゃあね、如月ちゃん。また那珂ちゃんのライブに来てね」スッ

提督「俺も、もう行くよ」

明石「分かりました。こう言っては悪いですが、私の仕事もこっちばかりやっているわけにも参りませんので…」

提督「我が儘言ってすまないな、明石」

明石「いえ…。我が儘なのは、私も同じです。生命維持だけで莫大なコストがかかるというのに、私は仲間を見捨てられないだけ…」

提督「…お人好しだな、お前も」

明石「…本当に、お互い様です」

提督「如月、またくるからな」スタスタ…

…4日後…

~集中治療室~

提督「入るぞ、明石…」

明石「」グッタリ

如月「」

提督「おい、明石?大丈夫か、明石!」ブンブン

明石「むにゃ…提督…」

提督「…お前、熱が…顔が熱いぞ!」

明石「けほっ、なんたらの不養生ですね…。手先が狂わなければいいのですが…」プルプル

提督「目の下のクマも凄いぞ…。寝てないのか?お前」

明石「…いえ、仮眠程度は…。如月さんの生命維持装置がアラートを吐いたら目覚ましを鳴らしてるだけです…」

提督(机の上にアラートの記録帳が…。うわ、平均30分置きくらい…、昨晩はほぼ5分置きに鳴ってたのか…!)

明石「…そうだ、整備…。ドックの整備が…」フラッ…

提督「明石!」ガシッ

明石「…すぅ、すぅ…」zzz

提督「…」スッ

提督「…」スタスタ



…翌日…

提督「…」ガチャ

明石「おはようございます、提督…」

提督「ああ、おはよう」スッ

如月「」

提督「…こんなにやつれて、痩せちまって…。髪もバサバサだな」

明石「昨晩から、容態が急激に悪化しました。もともと衰弱して抵抗力が弱まっていたのもあって…」

提督「…明石、今までご苦労だった」

明石「…貴方も」

提督「睦月にはもう、報せてきた」

明石「…分かりました」

如月「」

明石「提督…。あなたは駆逐艦一隻にためだけに、自ら荒波の中へ飛び込んで…如月さんを連れ戻しました」

明石「如月さんは、本当にいい司令官に恵まれました」

提督「…」

明石「…」

提督「ヒトゴーマルマル。現時刻をもって…」

提督「駆逐艦如月は…」

明石「…」

提督「…っ」フルフル

明石「…提督」

提督「…明石、人工呼吸器を外してくれ」

明石「…はい」

ガチャッ メリメリッ… ズボッ

如月「」

提督「如月…今まで、ありがとうな」

提督「お前と過ごしてきた時間…楽しかった」

如月「」

提督「だが、本当は艦が轟沈する度に、いちいちこうやって海に潜って連れ戻すわけにはいかないんだ」

提督「ここ5日分のお前の生命維持の費用だけで、2隻は建造できる」

提督「…さよならだ、如月」

如月「」

提督「…いつも、適当にあしらって、ごめんな」

如月「」

提督「待ってろ、如月…。俺もいずれ、そっちに行く」

提督「またな」チュッ

如月「!?んぶおおおっほおおぉぉ!?」ガバッ

明石「え!?」

提督「うわぁああっ!?!?!?」

如月「しれ…!あ、かはっ…あ…」バタッ

如月「」

提督「…!?き、きさら…」

明石「どっどいて提督!人工呼吸器をつけ直しますから!」ガラガラ

提督「たっ、頼むぞ明石!」



提督「それで、容態は?」

明石「心拍と呼吸が戻ったので、自分でモノを食べれるようにさえなれば安心です」

明石「透析機を外したら、簡単なリハビリから始めていきましょう」

提督「…ああ」

明石「…」

提督「…それじゃあ、また…」スタスタ

明石「はい…」

提督「そうだ。何か買ってくるものあるか?」

明石「そうですね…。それでは…」

明石「那珂さんのCDを一枚、お願いします」

提督「おや…奇遇だな。じゃあ二枚にしとくか」スタスタ

つづく

スレタイ見た俺「これは…」カチッ
本文見た俺「シリアスじゃねーかお」
今俺 ( ゚д゚ )



ゴボゴボゴボ…

如月(くる…しいっ…)ゴボボ

如月「あ゛っ」

如月(水を…飲んじゃった…ああ…もうダメ…)ゴボボ…

如月(…)

如月(司令官…)

如月(いつも如月を、子供扱い…して…)

如月(大好きよ…)ゴボボ

如月(…司令官…。如月の、こと…忘れないで…ね…)

如月(…)

如月(…)

如月(意識がなくなるまで…司令官、あなたのこと…)ゴボゴボ

如月(かんがえても…いいわよね…)

如月(司令官ってば、結局最期まで…誘ってもお風呂にもベッドにも一緒に来てくれなかったわ…)ゴボゴボ

如月(如月が、もう少し可愛ければ、気に入って貰えたのかしら…)ゴプゴプ

如月(仕方ないわよね。きっと如月に、魅力がなかったから…。司令官にも選ぶ権利はあるもの)ゴボボ

如月(他に綺麗な娘はいっぱいいたし…)

如月(でも如月だって!お肌や髪のケアは頑張ったのよ!?自信はあったのに…っ!)ブクブク

如月(胸だってお風呂で毎日司令官のこと考えながら揉んでたら、睦月型の中で一番大きく発育したわ!如月、12歳の頃でBカップよ!?これからもっと大きくなるはずだったのに!!!!!)

如月(潮ちゃんみたいな突然変異級にはどうやったって個体どころか種族値レベルで差を付けられてるから、美容に努力値全振りしてたのに!!)

如月(ああ…恋人に選んで貰えなくても、せめて生涯で一度くらいは…)

如月(司令官に抱いて欲しかッンゴモがバゴボっ!?ングムガバ!!!」ブグブグブグ

如月「」コポポ…



()

(…)

(…)

(…?)

(何かしら、手があったかい…)

(手?誰の…私の?)

(私は…誰?)

(何も、考えられない)

(でも、この手…あったかくて…すき…)

(何も、分からない、けど…この温もりがあれば、それ以外…何もいらない…)

(…すき…)

(…!?ぬくもりが、なくなった…!いや…!)

(嫌!嫌っ!嫌あぁっ!離れないで!如月を独りにしないで!沈むのは嫌あぁっ!!)

(死にたくない!司令官と一緒にいたい!行かないで!司…令…)

(…)



(…ん…)

(…ここは…?)

(なみのおとが、する…)

(…だれか、いる)

(だれ…?わからない…でも、すき…)

(とっても、だいすきな、ひと…)

(ちかづいても、ずっと、とおくにいて…とどかない、ひと)

(ほしくても、とどかない…もの)

(もう、にどと、あえないはずの…ひと…)

(…じぶんが、きえていくのが、わかる)

(死んでいく。からだが、ないぞうが、あたまが…)

(でも、このひとのすがたを、みながら、きえれるのなら…)

(こわくは…ないわ…)

(さようなら)

(あいしてる…わ…)

(…?わたしに、ちかづいて、くる…)

(なによ、いつもは、わたしがちかづいても、あなたは、はなれていってしまうに)

(どうせ…だきしめてなんて、もらえないの…わかってるんだから)

(こっちにこないで。あなたはずっと、むこうにいて)

(ほかのおんなのこを、しあわせにしてあげて)

(それで…いいの。こうやって、わたしは、あなたをながめながら、きえていけるの…)

(それだけで…わたしは…)

提督「またな」チュッ

如月「!?んぶおおおっほおおぉぉ!?」ガバッ

明石「え!?」

提督「うわぁああっ!?!?!?」

如月(キスされた!?キスされた!!!!!彼に♥♥♥♥♥)

如月(如月まだ[ピーーー]ない♥やっぱ[ピーーー]ないわこんなんじゃあっ♥まだまだワンチャンあるもの♥♥♥)

如月(だってキス♥Aはっ♥♥Aは済ませたじゃない♥♥今っ♥♥それならBもCも時間の問題よっ♥♥)

如月(なんかわかんないけどいけるわ♥?よし、言おう♥指令官抱いてって言おう♥流れ的にいけるでしょ!!?今ならいけちゃうっ♥建造までイけちゃうっ♥♥♥ホール・イン・ワン間違いなし♥♥♥)

如月(孕む♥♥如月孕んじゃうっ♥♥まだ初潮来てないけどっ♥♥♥排卵くらい根性でできるわ今ならっ♥♥♥)

如月「しれ…!」

如月( い き が で き な い )

如月( 死 ぬ )

如月「あ、かはっ…あ…」バタッ

如月「」



~集中治療室~

如月「すぅ…すぅ…」

提督「~♪」

ウォークマン『恋の2-4-11♪』シャンシャン

提督「元気が出るいい歌だ…。如月にも聴かせてやりたいな」

如月「すぅー… すぅー…」

提督(明石が言うに、あの状態から生き返る可能性は無いはずだった…らしい)

提督(溺れて酸素を失っていく如月の脳が、自らの死を認識した時点で、もう回復は絶望的なのだそうだ)

提督(ヒトの思考のうち、表層意識は20せいぜいパーセント。残り80パーセントは無意識が占めているそうだ)

提督(生体の制御を司る脳の80パーセントが生きることを諦めた時点で、どれだけ手を尽くそうとも生きることはできないはず…だったらしいんだが…)

提督(それがあの時、突如回復したのだ。俺が如月にキスしたときに…)

提督(如月の中で無意識が…脳の80パーセントが、『何が何でも生きる』という思い込みに切り替わったらしい)

提督(明石は、なぜこんな事が起こったのか全く分からない、と言っていた)

提督(俺には、明石のような知識はない。ただ…)チラッ

如月「すー… すー…」

提督(いつかまた、如月が目を覚ましてくれることを願っている)ナデナデ

如月「すぅー… すぅー…」

提督「…いつも冷たくあしらって、ごめんな」

提督「ほ、本当はその…、まあ、なんだ、お前が子供だから、ロリコンだと思われたくて言わないが…その…」

提督「…け、けっこう、好きだぞ。お前のこと」ボソッ

如月「はっふん!!!!!!!!???」ガバッ

提督「うわっ起きた!?ウソァ!?」ビクゥ!

医療装置「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

提督「如月!…な、なんだ!?なんなんだこのブザー!?おい明石!」

明石「意識回復のブザーが鳴ってる…如月さん!目を覚ましましたね!」スタスタ

如月「…っ」キョロキョロ

明石「あ、寝ていてください…。戦闘で負った傷がまだ残っていますから」

如月「…っ、…」

提督「如月!よかった!起きてくれたんだな…!」ギューッ

如月「!!?///// は、はふーっ、はふーっ!」ゼーハーゼーハー

明石「き、如月さん!過呼吸になっています、すこし抑えて!」アセアセ



明石「もう人工呼吸器は要らなさそうですね。外します…」グイッ

如月「おごっ…」メリメリ グポォ

提督「お、おい、大丈夫か?」アセアセ

如月「はぁー…っ、はぁーっ…」ゼェゼェ

明石「如月さん、気分はどうですか?」

如月「…」

提督「…ど、どうした?如月…なんか目が虚ろだぞ…俺がわかるか?」

如月「…」チラッ

如月「…」ギューッ

明石「あー、…これはまずい。やっぱりこうなったか…。提督、ちょっと集中治療室の外に出てください」

提督「な…なんでだ?」

明石「ちょっと…まあ、いろいろ…テストするので。さあ出た出た」ポイッ

提督「お、おう!」

如月「…!っ…!」ギューッ

提督「き、如月、ちょっと俺、部屋の外に出るから…な?離してくれ」

如月「…っ」フルフル

提督「な、なんか明石がテストしたいって言ってるから…な?すぐ戻るから。わかったか?」

如月「っ………っ!!」ギューッ

提督(離してくれない…)アセアセ

明石「はぁ…わかりました。気が済んだらでいいですので、急がなくていいですよ」

提督「だってさ。まあ、しばらく側にいるよ、如月」ナデナデ

如月「…」フラッ… ドサッ

提督「お、おい!?…明石、また如月が寝たぞ!大丈夫なのか…?」アセアセ

明石「…提督。落ち着いて聞いてください…」

提督「乏血性低酸素脳症?」

明石「はい。外傷ならばある程度手短に入渠で癒せますが、脳となるとちょっと時間が必要ですね…」

如月「すぅ、すぅ…」zzz

提督「な、なんだ?脳?どういうことだ?」

明石「如月さんは、水没して長時間呼吸停止状態に陥っていました。そのため脳細胞への酸素供給がストップし、いくつかの脳細胞が壊死したのです」

提督「…な、なんとか、ならないのかよ!」アセアセ

明石「落ち着いて!落ち着いて下さいってば!」

明石「…低酸素症は、時間をかければ回復できます。如月さんは中枢神経というか脳幹は幸い無事なようですから」

明石「テストが済んでないのではっきりとは言えませんが、軽い認識障害か言語障害があるようですね」

提督「失語症みたいなもんか?」

明石「はい。ただ、ハッキリと症状が確定しないうちは、運動障害や血圧異常になる場合もありますので、引き続き治療を続けます」

提督「…すまないな、明石。何から何まで」

如月「すぅ… すぅ…」zzz

明石「今までの事例からすると、如月さんは提督に声をかけられたり、触れられたりすると、回復力が高まるようですね。ふふっ」

提督「あり得るのか?そんなことが」

明石「試しにすこしほっぺにキスしてみてください」

提督「う…。どれどれ…」スッ

如月「すやすや…」

提督「…やっぱりいい。如月を玩具みしているようでなんか嫌だ」

明石「そうですか…提督らしい判断です」

提督「で、治療ってどうやるんだ?」

明石「運動障害については、適切なトレーニングで日常生活程度ならこなせるようになると思いますが…」

明石「とにかく時間がかかります。バケツで即復活とはいきませんね…。そもそも艦娘へのダメージは戦闘服や艤装が肩代わりしてくれるんです。ですから入渠は肉体の損傷を治すのでなく、艦魂というエネルギー源を…」ブツブツ

提督「わ、わかったわかった」

つずく

http://shindanmaker.com/511860
↑で如月を診断すると面白い

http://shindanmaker.com/498063
これでもやってみ

>>106 で如月が「性欲を持て余している」
>>108 で似合わない方が「真面目」
似合う方が「独身」だったんですがこれはどう言う事なんでしょうか…(白目

明石「体力はだいぶ回復したようですね。体に痺れはありますか?」

如月「…っ」コクコク

明石「なるほど、右半身の感覚が鈍いと…。では、少しずつリハビリテーションを進めていきたいところですが…」

明石「如月さんは、どうしたいですか?」

如月「…?」

明石「あんな目に遭った上、神経に若干の後遺症があるので…、艦娘を退役する、というのも一つの選択肢です」

如月「…!」

明石「もっとも、艦娘は貴重な存在なので…軍としての立場からは、如月さんが残ってくれれば助かります」

明石「あとは、如月さん自身の意思です…。もう一度、海に戻って深海棲艦と戦えますか?」

如月「…っ!」ガクガクブルブル

明石「だ、大丈夫ですか!?如月さん!」

如月「…ひっく、ひぐっ…!ぐすっ…!」プルプル

明石「…涙を、拭いてください」

如月「すんっ…すんっ…」ゴシゴシ

明石「恥じることは何もありません。あなたは立派に戦いました」ポンポン

明石「今すぐに決断する必要はありません…。が、リハビリの施設なら鎮守府より外の方が効果的です」

明石「私はあくまで工作船であって、医者でもなんでもありませんので…」

~歩行トレーニング~

如月「はぁ、はぁ…」フラフラ

明石「焦らないでくださいね。しっかり手すりに掴まってください」

如月「…っはぁ、はぁ…」ヨロヨロ

明石「しかし、だいぶ歩けるようになりましたね。神経が回復してきている兆候です。少し休憩しますか?」

如月「…っ」コクコク

提督「お、如月。頑張ってるな~」ガラッ

如月「!」ピクッ

明石「提督!ご無沙汰です。如月さんは大分回復してきましたよ」

明石「まだ話すことはできませんが、歩行はだんだん…」

如月「しれいかあああああんっ!」タタタタタ ピョーンッ

明石「!?」

ダキッ ギューッ

如月「司令官っ♥ ずっと会えなくて如月寂しかったわっ!もうっ、大好きぃっ♥」スリスリスリスリ

提督「え、えっと、歩行が何だって?明石」

明石「」

明石(その後も、提督が手伝ってくれたおかげで、如月さんは順調に乏血性低酸素脳症から回復していきました)

明石(しかし、疑問があります…。如月さんは提督がリハビリテーションへ関与するときに限り、高い回復傾向を見せます)

明石(パブロフの犬…というわけではありませんが、ニューロンは条件付けを学習していくといいます)

明石(今回、死滅した如月さんのニューロンは、再生する際に提督の存在が大きく関与していますが…)

明石(果たして如月の脳は、元通りになっているのでしょうか?何事もなければいいのですが…)

明石(彼女のニューロンの中で、なにか危険な条件付けがされている気がしてならないのです…)



明石「大分長くかかりましたが、これでリハビリは完了です」

吹雪「退院、おめでとうございますっ」

睦月「よかったぁ…!如月ちゃんっ!」ギュッ

如月「うふふ、睦月ちゃんたら…。どうも、ありがとう…明石さん」

夕立「よく頑張ったっぽい!」ナデナデ

明石「…しかし、なんというか。如月さんの回復は、あまりにもイレギュラーすぎるというか…」

如月「イレギュラー…?」

明石「まず、はじめにあなたが生命維持装置に繋がれた状態から、蘇生したことが不可解としか言い様がありません」

明石「今だから言いますけど…、あなたはあのまま死ぬはずでした」

如月「っ…そ、そう、だったの」

睦月「明石さん!やめてよっ!せっかく助かったのに…如月ちゃんにそんな事言わないで!」

如月「ううん、いいの…っ」

明石「そのとき、貴方に何があったか。何か覚えていませんか?」

如月「…っ、いえ、あんまりよく覚えて…ないわ」

明石「フゥー、いいや言っちゃおう…。あのとき、人工呼吸器を外した後、提督があなたにキスをしました」

如月「ひぇぁあああああ!!!!?/////」ガタッ

睦月「き、如月ちゃんっ!?」

如月「き、ききき、きす?きすって、その、司令官が、如月に!?」ワナワナプルプル

明石「はい。全く覚えてないんですか?その時、あなたは一瞬意識をとりもどして…」

如月「ふんぶっ!!」鼻血ブシュウウゥゥ

明石「え!?」ビクッ

如月「」バタッ

睦月「き、如月ちゃんっ!?ねえしっかりして!如月ちゃんっ!?」ユサユサ

吹雪「え…!?ど、どうしたの!?ねえ明石さん!…ち、血が…!」

明石「ああああああああああああーーーーーーー!!!!!もうわけわかんないですよ!!!!!何の生き物なんですかあんたは!!」

明石「と、とにかく治療室に連れていきます!手伝ってください皆さん!」

夕立「し、死なないで!」

如月「い、いえ、大丈夫よ…」ヨロヨロ

明石「だ、大丈夫って、馬鹿言わないでください!こんなに鼻血が出たのに…!あれ、体温も血圧も正常ですね」ピピプ

吹雪「もう鼻血止まってる…」

夕立「ど、どういうことなの…?」

如月「うー、大丈夫…大丈夫よ。気分が、すっきりしたわ…」フキフキ

明石「…と、とにかく。こんなに鼻の粘膜から出血して無事なはずありませんから。精密検査しますね」ガラガラ

如月「え、ええ…お願い」スタスタ



明石「どうやら、鼻血を出す直前に、心拍数と血圧が異常値を出したようですね」

如月「…まだ、本調子じゃないのかしら…」

明石「あくまで仮説ですが…、あの瞬間に如月さんの体内で血液が大量に生産されてしまい、血圧が高くなりすぎたのかも」

明石「同時に体温も異常上昇し、40℃近くまで上がりつつあったと」

明石「血管が破裂して血が沸騰する前に、自衛作用として古い血液を鼻から大量に排出し、気化熱で体温を冷ましたのかもしれませんね」

如月「…う~ん、なんとなくそれっぽくは聞こえるけど…。そういうことって、よくあるのかしら?」

明石「ありませんよ!!!艦娘どころか、地球上のどの動物だって、鼻の粘膜が裂けるほどの勢いで血液を生産したりなんてしません!!!」

明石「…とにかく、こんなことが続いたらまた入院モノです。あー、この娘の脳幹絶対バグってる…!」

如月「…?」キョトン

明石「…」スッ つバケツ

如月「これは、バケツ…?持てばいいのかしら?」

明石「顎の下…、いえ、鼻の下に置いてください」

如月「こ、こう?」スッ

明石「…あなたが蘇生した際の、音声を録音してあります。再生しますね」カチッ

『…明石、人工呼吸器を外してくれ』

『…はい』

ガチャッ メリメリッ… ズボッ

如月「うわ…え、えぐい音したわね…。ねえ、このバケツ、いつまで持ってればいいのかしら?」

明石「いいから。それ持ってそのまま聞いててください」

『如月…今まで、ありがとうな』」

『お前と過ごしてきた時間…楽しかった』

如月「司令官の声…&hearts
///;」ハァハァ

明石「うわ、雌の顔だぁ…」ボソ

『だが、本当は艦が轟沈する度に、いちいちこうやって海に潜って連れ戻すわけにはいかないんだ』

『ここ5日分のお前の生命維持の費用だけで、2隻は建造できる』

如月「っ…司令官、そんなに如月のことを…」

『…さよならだ、如月』

如月「…」シュン

明石「…」

『…いつも、適当にあしらって、ごめんな』

如月「…本当よ、まったく…。司令官てば…。如月に興味ないなら、そう言ってくれればいいのに…」

如月「…ふふ。馬鹿よね私ってば。金剛さん達だっているのに…あの司令官が、如月を選んでくれるはずないのに」

『待ってろ、如月…。俺もいずれ、そっちに行く』

如月「え」

『またな』チュッ

如月「…!?」

『!?んぶおおおっほおおぉぉ!?』

如月「ちょ、ちょちょちょちょちょっと待って!!!え!?あ、明石さん!」

如月「い、今の…ひどい声したけど、如月の声よね」

明石「はい。その直前の、提督がまたなって言ったとき、提督があなたにキスしました」

如月「ぉほおうっ!!!?/////」

明石「お、鼻血を出さない…。耐性がついたんですかね」

如月「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ…/////」ドキドキドキバクバクバク

如月「…はぁ、はぁ…。でも、そんな、まさか…。あのお堅い司令官が、ねぇ…」

如月「…ほとんど死んでる時になってから、如月の気持ちに応えてくれるなんて。いえ…ほとんど死んでるから、なのかしら」

如月「きっと別れのキスのつもりだったのかしらね」ショボン

明石「あれ…あなたって、そんなに卑屈なキャラでしたっけ」

如月「…いろいろあったもの。落ち込んだりも…するわ」

明石「そうだ、如月さんが意識を取り戻したときのことは、覚えてますか?」

如月「え、えっと…。やっぱり、記憶が曖昧かしら…」アセアセ

明石「何かあったときに原因を究明できるよう、音声を記録していたのですが…、あなたが意識を取り戻したとき、そばに提督がいたんですよ」

如月「司令官…が?」

明石「よいしょ、そのときの音声も再生しますね。あ、ちゃんとバケツ持っててくださいね」カチッ

『…いつも冷たくあしらって、ごめんな』

如月「あら、司令官の声ね…。なによ、今更謝って…」

『ほ、本当はその…、まあ、なんだ、お前が子供だから、ロリコンだと思われたくて言わないが…その…』

如月「ん…?」

『…け、けっこう、好きだぞ。お前のこと』

『はっふん!!!!!!!!???』

如月「はっふん!!!!!!!!!!!」ビクンッ

明石「む…。鼻血は出しませんね」

如月「ああああああああああ!!!あああああああああああっっっ!!!!」ビッタンバッタン

明石「あ、あの!?大丈夫ですか!?」

如月「しれいかんが!しれいかんがっ!!!きさらぎのこと、すきって、すきってぇっ!!!んああああああ!!!」ゴロンゴロン

明石「あああやばいやばい、血圧と心拍数と体温が…!」ピーピーピー

如月「しんじゃうっ&hearts あああああっ&hearts&hearts&heartsきさらぎもらいしゅきいいいいいいっっっ&hearts&hearts」ビクンビクン

明石「お、落ち着いてください!提督は、『けっこう』好きって言ったんですよ!!!」アセアセ

如月「にゃああああああっっ!!はぁああにゃああああああああっっっ///////!!!!」ガクガク

明石「それはつまり、異性としてではなく、あくまで人として好きってことでは?」

如月「…」ピタッ

如月「…そうね…そうよね…」ズーン

明石「むぅ…バイタルが正常値に戻っていきます…。ううむ…これは…」

>>159

如月「あら、セミコロンを忘れてたわ。では改めて…こほんっ」

如月「しんじゃうっ♥ あああああっ♥♥♥きさらぎもらいしゅきいいいいいいっっっ♥♥」ビクンビクン



如月「(# `ヘ´)」プイッ

明石「ですからさっきのは、あくまで検査のために行ったわけで…。悪かったとは思いますが」アセアセ

如月「( # `ヘ)」ツーン

明石「こ、これは何より如月さんの命に関わることなので…!」

如月「なによ、如月の心を弄んで、辱めてっ…!如月、一人で浮かれて勝手に落ち込んで、馬鹿みたいじゃないっ…」プンスカ

明石「…え、えーと。なんというかその。端的に言うと、如月さんは体質的に、気分が少々…」

明石「少々、体に出やすくなった…ようですね。神経細胞の修復過程で、何かあったのかもしれません」

如月「…う、うーん…。気を付けないと、また轟沈しちゃうのかしら?」

明石「正直、前例がなさ過ぎてなんとも言えませんね…。ただまあひとつだけ言えるのは、戦線に復帰するまではだいぶ訓練が必要です」

如月「…そうね。せっかくみんなに救ってもらった命だもの。如月、もっと練度を上げて、強くならなくちゃね」

明石「あんな目に遭ったというのに…強い人です、あなたは」

如月「誰よりもたくさん練度を上げて、一番になるんだから…!」

明石「…一番って、練度のことですか?」

如月「ふふ、それもあるけれど…うふふっ♥」

夕立「多分両方とも無理っぽいっ」ピョコ

明石「おや、夕立さん」

如月「そ、そんなことないわっ!演習で頑張って、きっと必ず…」

夕立「だってこの鎮守府で一番高い練度は、長門秘書官の150っぽい」

如月「」

明石「ゆ、夕立さんっ!?何を言って…」アセアセ

如月「」ドチャッ

明石「わあっ!倒れた!!」

夕立「ぽいいいいいい!!?」

如月「」

明石「ああ、あああああ!!チアノーゼが!チアノーゼが出てる!息をしてください如月さん!!」ユサユサ

如月「」

夕立「ごめんごめん!嘘っぽい!冗談っぽいぃぃいいいい!!!」アセアセ



夕立「うぅ、ごめんっぽい…」ショボーン

明石「はぁ、はぁ…。危うく再びポックリ逝くところ…というのは言い過ぎですが。まあ、一時的なショックで何よりです」

如月「すぅ、すぅ…」スヤスヤ

夕立「如月ちゃん、寝てるっぽい…」

明石「脳に負担がかかりすぎたのかもしれませんね…。もう、どうしようこの人…。助かったからいいとして、私他にも仕事あるんですが…」

如月「むにゃむにゃ…う~ん、しれいかんっ…。愛人でも、いいからぁ…っ」

夕立「寝言っぽい」

明石「うなされてますね~…。そっとしておきましょう」



長門『提督…愛してるぞ』ダキッ

提督『ああ、俺もだ…。お前とケッコンしてよかった、長門』ギューッ

長門『私も、あなたに娶ってもらえて何よりも嬉しいぞ、提督っ…』チュー

如月(…ああ、そう、そうよね…。司令官には、もっとふさわしい人がいるわよね…)

如月(如月は、お邪魔虫…なのね…)



…翌日、朝10時…

明石「おはようございます、如月さん。調子はど…」ガラッ

如月「」

明石「き、如月さん!?ねえ、ちょっと!!」ガタッ



提督「如月が起きない!?」

明石「はい。昨日、夕立さんの冗談でショックを受けて寝込んでから、目を覚まさないんです…」

提督「どーいうことだおい…」

ああ^~つづくんじゃあ^~



如月「すぅ、すぅ…」zzz

夕立「あれから如月ちゃんが目を覚まさないっぽい…」

睦月「な、なんて事したの!!」

吹雪「もうかれこれ半日寝てるよ…どうしよう?」

明石「提督連れてきてください」

吹雪「ど、どうして司令官を?」

明石「どーせ提督にキスでもさせれば治りますから。ほら夕立さん、早く」

夕立「ぽ、ぽいー…」トボトボ



夕立「提督さん連れてきたっぽいー」ガラッ

提督「き、如月…お前マジで大丈夫か…?」アセアセ

如月「すぅ、すぅ…」

明石「あー、なんか起きないみたいなので、前みたいにほっぺにチューしてください」

提督「う…。で、でもそんな事したら、俺ロリコンみたいじゃんか…」

夕立「ナイスロリータっぽい?」

明石「前だって一度やったでしょ。海に潜ってまで助けたあなたが、キスの一回くらいに何を躊躇してるんですか」

提督「そりゃそうだけど…まあいいか」スッ

夕立「き、キスしちゃうっぽい…!?」

吹雪「は、はわわわわ…////」ドキドキ

睦月「ごくり…。き、如月ちゃんが、とうとう、司令官の…」アセアセ

提督「おめーらはどっか行け!」

~医務室の外~

夕立「追い出されちゃったっぽい」

吹雪「あはは…仕方ないよ」

睦月「如月ちゃん…司令官にキスされちゃうのかな…」ドキドキ

夕立「でもあり得ないっぽい、あの提督さんが…」

\みゃうううううううううぅぅぅ~~~っ!!!/

夕立「ぽいぃ!?」ビクッ

吹雪「なな、なんか聞こえた!」

睦月「如月ちゃんの声!」タタッ

~医務室~

睦月「如月ちゃん!」ガチャ

吹雪「あれ…如月ちゃんは?」キョロキョロ

如月「~…っ//////(布団に潜ってる)」プルプル

夕立「お布団に潜ってるっぽい」

吹雪「ぱんつ見えてるよー…」

如月「!!////」モゾッ

睦月「あっ隠れた」

夕立「ヤドカリみたいっぽい?」

提督「お、お前ら!ややこしくなるから入ってくんな!」アセアセ

夕立「ねぇ提督さん、キスしちゃったっぽい?」キャーキャー

明石「あーもう!集中治療中です!面会謝絶!面会謝絶!ほら出てった出てった!」ポイポイ

夕立&吹雪&睦月「「「にゃしぃ~!」」」

バタンッ

提督「全く、あいつら…」フゥ

如月「…//////」プルプル

提督「お、おい。どうしたんだよ…布団に潜ってないで顔出せよ」ツンツン

如月「…!/////」 プルプル

提督「でないと布団ひっぺがすぞ~」ワキワキ

如月「…!」

提督「…どうしたんだよ、如月…」

如月「…!」プルプル

提督「俺と会いたくないのか?」

如月「…」

提督「…」

如月「…っ」プルプル

提督「落ち着いたら顔出せよ。じゃあな」スッ

如月「ま、待って…っ」ニュッ

提督「わっ出てきた」

夕立「ヤドカリみたいっぽい?」

提督「何覗いてんの!?いーからお前は出てけ!」ポイー

提督「…如月…どうしたんだ…?体調悪いのか?やっぱり」

如月「…そ、その、司令官。長門秘書官と…ケッコンしてるって、本当?」

提督「ケッコン?なーそれ」

如月「…へ?」

提督「してないよ」

如月「…で、でも、夕立ちゃんが、長門秘書官はレベル150だって…言ってた…わ?」プルプル

提督「いや、せいぜい70ぐらいだぞ」

如月「」

提督「如月?」

明石「…」ピク

如月「」

提督「おい如月ー」フイフイ

如月「」

提督「応答しないぞ。フリーズしてる…」

明石「何考えてるとこなんでしょうね…」

明石「こちょこちょ~」コショコショ

如月「」

明石「脇をくすぐっても反応が無いですよ。提督もやってみてください」スッ

提督「え、お、俺が!?」

明石「はい」

如月「」

提督(…如月…って…)チラチラ

提督(…可愛い…よな…)ゴクリ

提督(…ってバカか俺は!ロリコンかよ!変なことは気にするな!)ブンブン

明石「どうしたんですか?」

提督「いや、その…。こんな若い子の脇を俺がくすぐるのって、なんか絵面的にまずくね?」

明石「今さっきほっぺにちゅーしといて今更何を言ってんですか」

如月「」

提督「それもそうか…こちょこちょ~」コショコショ

如月「わひゃひゃひゃひゃひゃ!?/////あ、あんっ!そこだめっ♥ひゃあっ♥アンッ♥もっとぉ♥」ビクンビクン

如月「あ、あへぇ…♥」ピクピク

提督「お、おい、大丈夫かー?うわ、よだれ垂らしてる…」

明石「雌の顔してますわぁ」

如月「んぅっ…♡はぁ、はぁ…」ハァハァ

提督「お、おい、大丈夫か如月?辛いようだったら寝てていいからな」アセアセ

如月「…」

提督「さっきはいきなり固まって…どうしたんだ?」

如月「…そ、その…!し、しれいかんが、もう、他の子と、ケッコンしてるんだ…って…思ってぇ…!」ウルウル

如月「ひぐっ、ひっく、きさ…らぎがぁっ、しれいかんにぃっ…大好きって、言っても、お邪魔虫なんだなって…思ってぇっ…!ひぐっ、ぐすっ…!」ポロポロ

提督「泣き出した!?」

明石「まあ確かにあれは…冗談にしては酷いというか。如月さんには同情します…」フゥ

提督「…」ナデナデ

如月「ふぐっ…ひぐっ、ぐすっ…わあぁぁ…しれいかん!しれいかぁあんっ!!!」ギューッ スリスリ

如月「ひぐっ、ぐすっ、大好き…だいすきいぃっ…!」ギューッ

提督(…)ナデナデ

明石「…ちょっとだけ、如月さんが羨ましい、です…」

提督「え」

明石「轟沈したっていうのに、提督が海に潜ってまで助け出して貰えたなんて…ね。まあ、さすがに沈むのは勘弁ですが」オホン

提督「…」



如月「はぁーっ…はぁーっ…!」

提督(…泣き止んだな…)

如月「…そっか。司令官…ケッコン、してなかったのね…」

提督「まーな」

如月「…その、誰か…好きな子は、いるの?」

提督(好きな…?好きな艦娘…か…。ううむ…)

提督「別に、誰がってことなく…みんな好きだぞ」

明石「そりゃ無いですよ」

提督「でも、恋愛感情とかそういうのは、無いかなぁ」

如月「…そう…////」ギューッ

如月「…じゃあ、夕立ちゃんが言ってたのは?」

明石「ジョークじゃないですかね」

如月「」スクッ

提督「お、立った」

如月「夕立は?」

提督「え」

如月「夕立はどこ」

提督「」

提督「さっき帰ったみたいだぞ。このドアを開けて…」スタスタ

ガラッ

夕立「…ぽ、ぽい…」アセアセ

提督「お、お前まだいたのか!」

如月「」ガバッ

夕立「ぽいいいぃ!?」ドサッ

提督「き、如月!?」

如月「司令官、ドア閉めてちょっと医務室の中にいてくれるかしら♪如月、ちょっと廊下で夕立にお話があるの」

提督「お、おう…」ガララ

つづく

ドタバタドタバタ…

\キューキュー! ポイポイ~… キュー!/

提督「…おーい、何してんだ?」ガラッ

如月「」グッタリ

夕立改二「はぁー、はぁー…」シュインシュインシュイン

提督「んん!?な、誰お前!?どういう状況だコレ」

夕立改二「如月ちゃんに襲われて命の危険を感じたとき、スーパーポイヤ人の力に目覚めたっぽい!」シュインシュイン

提督「それから?」

夕立改二「返り討ちにしてやったっぽい!」

如月「きゅう~…」中破

提督「いやいや、リハビリ終えたばっかの病み上がり怪我人に何してんだよ!!!?」



中破如月「うーん、やられちゃったわ…。もっと鍛えなきゃね」プスプス…

提督「そういう問題じゃないだろ!?ったく、夕立も夕立だが、お前も…」ハァー

明石「ああああ!!仕事貯まってんですから!!艦娘同士でのケンカで中破とか本当に勘弁してください!!」

中破如月「…ええ…ごめんなさい…」ションボリ

提督「つーかお前、なんかいっつもボロボロだな。ったく、さっさと入渠してこい」ポリポリ

中破如月「久し振りのお風呂ねー…ねぇえ司令官、お背中流してくれないかしら?」

提督「ええ!?俺!?あんでだよ、睦月に頼め睦月に!」アセアセ

中破如月「…ねぇ、久し振りに、二人っきりになりたいの。ダメ…?」ウルウル

提督「う…」タジタジ

中破如月「司令官…如月とご一緒するの…嫌?」ギュー

提督「い、嫌とかそういうんじゃなくてな。…ええい、忙しいんだ俺は!」

中破如月「むぅー…」プクー

提督「だ、大体、俺は男だぞ。艦娘と同じ入渠ドックになんて行けるか!」アセアセ

中破如月「…うふふ♡司令官たら、如月と一緒にお風呂に入るのが恥ずかしいのね?////」ウフフ

提督「っ…だから…!」

中破如月「如月は、司令官になら…。体の隅々まで、見せてあげても、いいわ…?/////」ギューッ

提督「うぐぐ…こ、子供の分際で!そういうのはよせ!」アセアセ

中破如月「あら、子供だったら、別にいいんじゃないかしら?」ウフフ

提督(こいつ!意地でも俺と一緒に入る気か!?…明石、なんとかしてくれコイツ!)アセアセ

明石「…如月さん、あなたの方は、どうなんです?」スクッ

中破如月「え?如月の方って…?」キョトン

明石「提督に体を見せるのはいいとして、あなたが提督のお体を見るのは大丈夫ですか?って事ですよ」

中破如月「…ふ、ふふん?何を心配しているのかしら?」ソワソワ

中破如月「司令官の、裸…/////、なんて…し、しれ…/////」プルプル

中破如月「…はっ、はぁーっ…、はぁーっ…/////」ニヘラー

提督「何とも言えない感じの笑みを浮かべてやがる」

明石「では、これはどうでしょう?」ガシッ

提督「え」

中破如月「ふぅ、ふぅ…。別に平気よ、そのくらい…って、司令官に何を?」キョトン

明石「提督、ちょっとごめんなさいね」グググ

提督「え?そんなに俺の服を引っ張って、いったいどうし…

明石「そおぉぉい!!」服ズルゥゥーーッ

提督「のわあああぁ!?(上半身裸)」バサッ

中破如月「んぶっっふううううううううぅぅぅっ♥♥♥♥♥」鼻血ブーッ

ドサッ

如月(目がハート)「~~……///////」ピクピク

提督「のわあぁ!?如月!如月ィィ!!しっかりしろ!」ユサユサ

如月(目がハート)「あ、あぁぁああぁあぁ~…♥♥♥//////」鼻血ドクドク

提督「完全にダウンしてる…」

明石「それじゃ、今のうちにドックに放り込んできますね」ガシッ スタスタ…

提督「あ、ああ。頼んだ…」ゴソゴソ



如月「…」ムスーッ

提督「お、如月。入渠は済んだみたいだな」スタスタ

如月「…ええ」ツーン

明石「これでようやく完治ですね。おめでとうございます」

如月「…どうも」ムスーッ

提督(なんで不機嫌なんだ?)

続く

提督「はぁはぁ…!お前のことが好きだったんだよ、如月!」壁ドン

如月「ひゃああああ!?//////」

提督「はぁ、はぁ、いつもお前のエロい発言で興奮しっぱなしなんだよ…!」ズイッ

如月「ちょ、あの…司令官…////」

提督「ん…ちゅ…ちゅっ…」

如月「はむ、れろっ…ちゅぱっ…」

提督「如月!好きだ!お前とひとつになりたい!」

如月「もう、司令官たら、エッチなんだから…////ええ、如月も…したいわ…////」

提督「もう我慢できない!如月!」ガバッ

如月「やああんっ♥」ドサッ

キサラギ! キサラギッ!

アアン♥ヤン♥ソンナトコ♥

ギッシギッシ…

……



チュンチュン…

如月「…」ムクッ

如月(夢か…)

如月「司令官、ようやく如月、全快になったわ!」

提督「本当か…?心配だ」

如月「もう~。大丈夫よ。いつまでお荷物のままじゃいられないわ」

提督「それもそうだな。じゃあ…」

如月「この間のリベンジよ!復活した如月の力、見せてあげるんだから!さっそく出撃して…」

提督「うん、遠征な(ニッコリ)」

如月「」



如月(うぅ…。今までずっと司令官に優しくしてもらってたから、遠くにいるのが寂しいわ…)ザパー

睦月「ふんふーん!」ザバー

如月(司令官にいいとこ見せなきゃね~…♪いっぱい資材ゲットしちゃうんだから!)ザザー

如月(帰ったら、うんと褒めてもらうわ!ぎゅーっとして、いっぱいなでなでして貰おうかしら)ザザー

睦月「ん…?何かいる!」

駆逐ロ級「アガァ」ザパー

睦月「きゃあ!?な、なんでこんな所に!!」

如月(ううん、司令官に、お帰りなさいのチューして貰っちゃったりとか…!)ハァハァ

駆逐ロ級「ガゥァ」キュイイイイイ…!

睦月「如月ちゃん逃げてえぇ!」

如月「やんやんやーん!/////もう、司令官のエッチ♥そんな、そんなとこにキス、したら、きゃー!/////」ブンブンブン

如月(ダメぇ♥そこにキスしても、まだ如月、出せないのぉ♥まずは♥一人♥産まれてからじゃなきゃーーーっ♥♥)ベチーンッ

駆逐ロ級「ガゥア!?」ベゴッ

睦月「!?ひ、平手で口の中の砲台を叩いたぁ!?」

如月「っ痛っつ…!って、え!?何…こいつ…」

駆逐ロ級「オゴッ…!?」キュイイイイイ…!

如月「ひっ!?」

如月(あ…いや…こんなの…!)

如月(もう、二度と油断しないって…誓ったはず…なの…に…)

ズドゴボォーーーンッ

駆逐ロ級(中破)「ア゛…ガ…ァ」プスプス

如月「…」ポカーン

睦月「…あいつの口の中で、砲弾が詰まって暴発した…!」

駆逐ロ級(中破)「ォ、ォアアアア!」ザザザー

如月「…はっ!な、何だか知らないけど、逃がさないわ!えい!えい!」ズドォン

駆逐ロ級(大破)「ギャオオオオオ!!」ボッゴオオオン



~執務室~

如月(腕にギプス)「はぁ、はぁ…司令官!いっぱい資材ゲットしたわ♪」

提督「お、ご苦労さん。聞いたぞ、さっそく道中に現れた深海棲艦を倒したそうじゃないか!」

如月(腕にギプス)「」グサッ

睦月「そうだよー!如月ちゃん、深海棲艦が撃つ瞬間に砲台を叩き折って、弾詰まりを起こさせたの!すごいよ!」

提督「冴えてるな!偉い偉い。でもその手の怪我は、そんときの反動か」ナデナデ

如月(腕にギプス)「…」ドヨーン…

提督「うん?どうした?…な、撫でられるの、嫌だったか?」

如月(腕にギプス)「いえ、その…。自己嫌悪よ…」ドヨーン

提督「???」

睦月(砲台を叩き折るほどのビンタって、どうやったらそんな力が出るの…?)

如月(腕にギプス)「それじゃ、入渠してくるわね…」フラフラ

提督「あら、いつもの決め台詞は言わないのか?」

睦月「し、司令官…!セクハラだよぉそれ!」アセアセ

如月(…はっ、そうよ!いつものアレ、言わなきゃ)

如月(腕にギプス)「ちょっとお風呂に入ってくるわね。一緒に来る?」

睦月(ほんとに言っちゃったー!/////)

提督「はは、なんなら一緒に入るか?」

如月(腕にギプス)「へふんっっっ!?/////」 ブホォ

睦月「ち、ちょちょちょちょちょ!?わ、わた、私も入るんだけどなぁ!!?」アセアセ

提督「ハハハ冗談だよ冗談。行ってこい」

如月(司令官とお風呂司令官とお風呂司令官とお風呂)ピヨピヨピヨピヨ

如月(腕にギプス)「え、えーと、何を用意すればいいかしら!?////お風呂マットとぉ、それから何!?」

提督「いーから行けって…おい?如月?」

如月(腕にギプス)「ああそう!ローション!ローションよね!滑りがなきゃ洗えないものね!」目グルグル

睦月「なんでローション!?」

如月(腕にギプス)「えーとね、なんかね、トルコのお風呂がそうだってどっかで聞いたわ!あれ?あれ?どこで聞いたんだっけ?あれ?」目グルグル

提督「おい睦月そいつ適当に頭から水風呂に突っ込んどけ」

つづく

>>281
訂正


× 睦月「し、司令官…!セクハラだよぉそれ!」アセアセ

○ 睦月「て、提督…!セクハラだよぉそれ!」アセアセ



睦月ちゃんは提督呼びでしたね

…翌朝…

如月「…すぅ、すぅ…むにゃむにゃ…」zzz

如月「ん、やっ…あっ…♥しれいか、んっ…はげしっ…♥すぅ、すぅ…」モゾモゾ

如月「あんっ、もっと…あ、あ、…~~~~っ…♥」ビクビクッ

如月「…っ!」プルプル

如月「…」クテン

如月「…」ムクッ

チュンチュン…

如月「…また夢か…」



提督「…」カリカリ

如月(…司令官もやっぱり、男の人だし…。ああいうこと、興味、あるのかしら)チラッ

如月「じ~っ」

提督「……っ」カキカキ

如月「じぃ~っ…」

提督「…何かな?」

如月「…真剣な司令官、素敵よ♡」ウフン

提督「用が無いならなんで執務室にいるんだいお前」

如月「あら、お邪魔だったかしら?」

提督「いや、そういうわけじゃないが。見られてると集中できん!」

如月「遠征でずっと司令官と離ればなれだっから、補充してるの」ギューッ

提督「くっつくな。そこらの本でも読んどけ」

如月「むー…」プクー

如月(司令官の好みが知りたい…)

如月(如月はいつも子供扱いされてるけど…。司令官は、如月のことはそういう目では見れないのかしら?)チラッ

提督「…」カキカキ

如月(…)

提督「…煙草吸ってくる」スタスタ

如月「ええ。お留守番は如月に任せて♪…あれ、そういえば秘書艦の長門さんは?」

提督「普段あいつは別部屋だ。陸奥といっしょにいる」スタスタ

ガチャッ バタン

如月「…」

如月(ニッコリ)ニヤニヤ

如月「遠征でずっと司令官と離ればなれだっから、補充してるの」ギューッ

提督「くっつくな。そこらの本でも読んどけ」

如月「むー…」プクー

如月(司令官の好みが知りたい…)

如月(如月はいつも子供扱いされてるけど…。司令官は、如月のことはそういう目では見れないのかしら?)チラッ

提督「…」カキカキ

如月(…)

提督「…煙草吸ってくる」スタスタ

如月「ええ。お留守番は如月に任せて♪…あれ、そういえば秘書艦の長門さんは?」

提督「普段あいつは別部屋だ。陸奥といっしょにいる」スタスタ

ガチャッ バタン

如月「…」

如月(ニッコリ)ニヤニヤ

如月「司令官の普段座ってる椅子…」ゴクリ

如月「よいしょっ」スワリー

如月「はぁ、はぁ…/////司令官の、お尻の温もり感じるのぉ…////」キュンキュン

如月「…司令官の、机…っ」ゴクリ

如月「んっ…。司令官のにおいがするっ…」スリスリ

如月「…」ジトー

机の角「」

如月「…」ゴクリ

如月「こ、こっそり…。一回だけなら…っ」ハァハァ ドキドキ

如月「しれいか…んんんんっ!?♥♥♥♥」ビククッ

如月「はぁ、はぁ…何、これ…凄っ…!////」ハァハァ

如月「も、もっと、あ、はぁんっ♥」ガタガタ

如月「あ、あ、だ、ダメなの!こんな、こと、あんっ♥しちゃ、ダメ、あ♥」ギシギシ

如月「あああああっ…♥♥司令官♥司令官っ♥んっ♥」ギッシギッシ

如月「あ♥ あ♥ あ♥」ズイッ ズイッ

提督「ライター忘れた…」ガチャッ

如月「あ♥お♥あ♥司令官っ♥好きいっ♥あ♥」ギッシギッシ

提督「」

如月「あぁ…/////かたくって、んっ、司令官のが、当たってるみたいっ…////」カクカク

提督「おい」

如月「ああ司令官♥司令官っ!好き!大好きぃ!如月も一緒にイッ」ヘコヘコ

提督「おい!」ドンッ

如月「ふぁあああああああっ♥♥/////」ビクンッ ビクンッ

提督「何やってんだ?」

如月「はぁはぁ…え、あ、そ、その、これはっ/////」ハァハァ

提督「よくわからんが、まあいい…。ライター落ちてないか?」

如月「え、えっと…。あ、椅子の下に落ちてるわ…はぁ、はぁ…」ヒョイ

提督「ああ、ありがとな」ギュッ

如月(司令官の手…あったかい…/////)ギューッ

提督「ふー…んじゃ改めて」ガチャッ

如月「…」

提督「あと一つ言っとく。ここ仕事場だから、わきまえとけよ」バタン

如月「」

如月「」フラッ

如月「」ドサッ

如月「」

如月(死にたい)

如月(沈みたい)

如月「~~…※@☆×↓〓∀~…」

如月「∩∫&#♂♀*※↑↓→←√…」

如月「〒∀×-∞@♀※△£¶~…」

如月「…」

如月(死にたい)

如月(消えてなくなりたい)

如月(灰になりたい)

如月(…)

如月(…)

如月(…)

如月(…終わった、如月の…人生…)ホロリ

如月(せっかく司令官救ってもらった命なのに…ごめんね…ごめんね…)

如月(…ハッ!そ、そうよ!如月は、司令官と弥生ちゃんが荒波に飛び込んでまで助けてくれたの!如月一人命じゃないんだわ!)ハッ

如月(明石さんも疲労困憊になるまで付きっきりで如月を支えてくれたし、みんなだって…!)

如月(如月は、沈むわけにはいかないんだわ!!)

如月(…)

如月(…でも…)ドヨーン

如月(…司令官の机にあんなこと…して…しかも見られて…)ズモモモモ

如月(轟沈するのはダメでも…消沈ぐらいはするわよ…)グッタリ



如月(…)

如月(…如月、何をしに、ここに来たんだっけ…)

如月(…そうだ。司令官の好みが…知りたくって、来たの…)

如月(…)

如月(…)

如月(…)

如月(…さっきのは、反省しなきゃ、だけど…)チラッ

如月(…やっぱり、気になるものは、気になるわね…)

如月「…」スッ

如月「…」ゴソゴソ…

如月「…んっ、おかしいわね…。こういうのは、ベッドの下って相場が決まってるのにっ…」ゴソゴソ

如月「それともこの…、鍵がかかった引き出しの中かしら?」

如月「…くんくん…」

如月「…」

如月「…違うわ。もしこの中に入ってるなら、きっと、もっとイカ臭い風味の匂いが…

長門「提督は仕事場に私物を持ち込んだりはしないぞ」

如月「」

如月「…い、いつから、見てました?」

長門「ベッドの下に潜って何かを探しているときあたりだが」

如月「───────」

長門「…おおよそ、目的の見当はつく」

長門「如月、お前が求めるものはここには無い」

如月「…」

長門「私もこっそり探したから分かる」

如月「そうなの!?」

長門「あ、あくまで風紀チェックのためだ!上官が過ちを犯してないか見定めるのもまた秘書艦の役目だからな」アセアセ

如月(…この人、たまに早口になるわね…。どうしてかしら)

このSSまとめへのコメント

1 :  ケイちゃん   2015年02月13日 (金) 21:33:53   ID: v2tl8Bch

おもしろいね!自分もこんなの書けたらいいなー!

2 :  SS好きの774さん   2015年02月26日 (木) 21:32:31   ID: M_YiqEul

この如月のCVはサトウユキですね…間違いない…(名推理)

3 :  SS好きの774さん   2015年03月02日 (月) 10:48:11   ID: bCZi0qdP

素晴らしい

4 :  SS好きの774さん   2015年03月10日 (火) 22:42:50   ID: ZOhdoRQl

スレタイを見てギャグかと思ったら読んでシリアスかとおもったらやっぱりギャグだった

5 :  SS好きの774さん   2015年03月16日 (月) 23:22:00   ID: Q5NpBb9f

タイトルで読者の予想(先入観)を作り、始めの文章でその予想が間違いだと思わせつつ「タイトル詐欺」の可能性もちらつかせる、そこからさらに落としてタイトル通りの展開にする。なんて技だ...

僕も素人ですけど、まんまと踊らされましたw
これは参考にしたいですね(できるとは言ってない)

6 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 21:22:50   ID: PZNlpErb

アニメがこの展開だったら円盤買ってた

7 :  SS好きの774さん   2015年04月10日 (金) 21:00:05   ID: whkA63OG

アニメ化希望

8 :  SS好きの774さん   2015年04月29日 (水) 02:36:59   ID: ITT-FIoS

四話以降はこれで良かった

9 :  SS好きの774さん   2015年04月30日 (木) 01:21:54   ID: ybL8ki0B

はらしょー

10 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 11:02:57   ID: PU_HOebX

面白いねー!アニメもこんなんだったら・・・

11 :  SS好きの774さん   2015年06月03日 (水) 22:00:16   ID: 65GAkY04

続きを期待してますねー( ´ ▽ ` )ノ

12 :  SS好きの774さん   2015年06月29日 (月) 08:08:02   ID: EZjzVNK3

くっ続きはまだなのか

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