【艦これ】如月「どうすれば…」イ級「キュ~」※アニメネタバレ注意 (172)

短め。
アニメのネタバレあり。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423677363



如月(ああ、やられちゃっ…んだ…)

如月(ああ、目の前が)

如月(くら…く…)

如月「…みんな、如月のこと…忘れないで…ね」

如月「む…つき…ちゃん……」

如月「ごめ……ん…ね…」




イ級「キュ?」



如月「……ん?」

如月「あ……れ?」

如月「生きてる? ここは」

イ級「キュ~」

如月「なっ!?!?」


如月(深海棲艦!? どうなっているの?)

如月(やられるっ!! 艤装は…無いわね)

如月(相手はイ級ね)

如月(それなら、どうにか隙を見付けて…)


如月「いたっ!」

如月(足を、怪我してるみたい、ね…)

イ級「キュゥ~」

如月「くっ」

イ級「キュ~」

如月(段々近くに…)

如月(駄目っ、やられる!!)

イ級「キュ~~~」


イ級「」ペロッ

如月(へ?)

如月(舐められた…!?)

如月(…攻撃してこないの?)

イ級「キュゥ~♪」


如月(一度、冷静になりましょう…)

如月(…如月は…)

如月(間違いなく沈む寸前だった…)

如月(あの状況で助かるとは思えない…)

如月(もしかして…、いや、まさか…)

イ級「キュゥ~…」

如月(…)

如月「もしかして、あなたが如月を…?」

イ級「キュッ!」


如月「…」

如月「…」ツンツン

イ級「キュ?」

如月「…」ツンツン

イ級「キュー……」

如月(ちょっと触れてみたけど…)

如月(大丈夫…かも…?)

イ級「キュー」

如月「…」


如月「…とりあえず、お礼を言っておくわ」

如月「ありがとう」

イ級「キュ!」

如月「でも、どうして」

イ級「キューー」

如月「……?」


如月(髪飾りをずっと見てるわね…)

如月「ひょっとして髪飾りに興味があるのかしら?」

イ級「キュッ!」

如月「…はい」

イ級「キュー」

如月「おイタしちゃダメよ」

イ級「キュ!」

如月(敵意はないみたいだけど…)


如月(とっても喜んでる…?ような気がするわ)

イ級「キュ~♪」

如月「ちゃんと返してね」

イ級「キュ!?」

イ級「キュ~~~……」

如月(な、なんだか凄い落ち込んだわ)



如月「ごめんなさい、それはお気に入りなの」

イ級「キュ~……」

如月「機会があれば、別のならあげれるわ」

イ級「キュ!?」

イ級「キュ~~♪♪」

如月「嬉しいの?」

イ級「キュー!」

如月「ふふ、そう」

如月(なんだかちょっと可愛いじゃない)


如月(なんにせよ、周りを探索しないと…)

如月「いたっ」

如月「そういえば足を怪我してるんだった…」

如月「」クー

如月「そういえば、お腹もすいたわね…」

イ級「キュッ!」


如月「え?」

イ級「キュッ!」サカナポイッ

如月「これを如月にくれるの?」

イ級「キュ~♪」

如月(な、生魚)

如月(贅沢は、言えないわね…)

如月「ありがとう」

イ級「キュ~♪」

<<数週間後>>


如月「ふぅ~」

如月「よしっ、歩けるようになったわ」

如月(なんとか鎮守府に戻りたいけど…)

如月(場所も分からないし、艤装も無いんじゃ厳しいわねぇ…)

イ級「キュ~」

如月「」ナデナデ

イ級「キュ~♪」


如月「いーちゃんは本当に如月の髪飾りが好きなのねぇ」

イ級「キュ?」

如月「いーちゃん? あなたのお名前よ」

イ級「キュー♪」

如月「ふふ、気に入ったかしら」

イ級「キュ~!」


如月「いーちゃん、これあげるわ」

イ級「キュ?」

如月「はい、あーんしてね」

イ級「キュ」

如月「どうかしら」

イ級「キュ!!!」

如月「ふふ、美味しいでしょう。苺っていうのよ」

如月「この島を探索する時に見つけたの」

イ級「キュ~~♪」

如月「もっと欲しいの?」

イ級「キュ!」

如月「もう、しょうがないわねぇ」

イ級「キュ~~♪」


如月(鎮守府の皆、どうしてるかしら)

如月(もう少し時間がたてばこの付近を通る遠征があったはず)

如月(なんとか、その時に見つけて貰えれば…)

如月「」ナデナデ

イ級「キュ~♪」

如月(でも、その時はきっとこの子とは)

如月(…)

如月(今、考えても仕方ないわね…)


如月「いーちゃん」

イ級「キュ~」

如月「ふふ、実は今日プレゼントがあるのよ」

イ級「キュ?」

如月「はい、これ」

イ級「キュ!?」

如月「花飾りよ、作ってみたの」

イ級「キュ~~♪」

如月「あ、海につけちゃ駄目よ」

イ級「キュ!?」


如月「あら…駄目になっちゃったわね…」

イ級「キュー……」

如月「ふふ、大丈夫よ。また作るわ」

イ級「キュ~♪」

如月「何かリクエストはあるかしら」

イ級「キュー!」

如月「今度は壊しちゃ駄目よ」

イ級「キュー!」

如月「ふふ、一緒に作ってみたいわねぇ」

イ級「キュ~…」

イ級「キュ!!!」

如月「えっ!?」


イ級「キュー!」ザブーン

如月「だ、だめよ。陸にあがっちゃ」

如月「無理しないでっ」

イ級「キュ、キュッ~」

如月「と、とにかく海に!!」


如月「もう、あんな危ない事しちゃ駄目じゃない!!」

イ級「キュッ~~……」

イ級「キュッ!!!」

如月「あ、いーちゃん!!」



如月(怒っちゃったかしら…)

如月(いーちゃん…)

如月(悪気はなかったのよね)

如月(きっと如月と一緒に花飾りを作りたくて無理を…)

如月(一緒に作りたい、なんて言っちゃったから…)

如月(…)



如月「ん…朝ね」

如月(いーちゃん、結局昨日は戻ってこなかったわね…)

如月(謝りたいわ)

如月(如月の事、許してくれるかしら)

如月「…ん?」

如月「…誰!?」


如月(目が覚めたら知らない女の子が隣に…)

如月(見た目…というか雰囲気は深海棲艦のようだけど)


駆逐棲姫「きゅ~……」

駆逐棲姫「!!!」

駆逐棲姫「らぎー」

如月「え…?」

駆逐棲姫「らぎー! らぎー」

如月「もしかして…いーちゃん?」

駆逐棲姫「きゅー!」

一旦ここまで。
次で最後まで投下する予定です。
大体出来てるんですが、結末をどうするか悩み中…。


如月「ほ、本当にいーちゃんなの?」

駆逐棲姫「きゅー!」

如月「凄いわねぇ…」

駆逐棲姫「らぎーらぎー」

如月「らぎーって…如月のこと?」

駆逐棲姫「らぎー!」

如月「そう、ふふっ」


如月「でも、ちょっと違うわね」

駆逐棲姫「きゅ?」

如月「き・さ・ら・ぎ よ」

駆逐棲姫「きららぎ?」

如月「惜しいわねぇ」

駆逐棲姫「らぎー!」

如月「もうっ、まぁ良いかしら」

駆逐棲姫「きゅー!」ギュッ

如月「姿は変わっても甘えん坊なのねぇ」

駆逐棲姫「?」

如月「なんでもないわ」ナデナデ

駆逐棲姫「~♪」


如月(…)

如月(いーちゃんなら)

如月(いーちゃんだったら…)

如月(一緒に帰れるかもしれない…)

如月(艦娘と深海棲艦…)

如月(可能性は、限りなく少ないかもしれないけど……それでも)


***

如月「いーちゃん、今日は散歩に行きましょう」

駆逐棲姫「きゅー?」

如月「散歩よ、さ・ん・ぽ」

駆逐棲姫「さ、んぽ!」

如月「良く出来ました~」

駆逐棲姫「きゅー!」

如月「ふふ、じゃあ行きましょうか」

駆逐棲姫「きゅー」


如月「ここよ」

如月「がんばって見つけたの、お花が綺麗でしょ」

駆逐棲姫「らぎー! す、ごい。 らぎー!」

如月「気にいってくれたかしら」

駆逐棲姫「きゅ!」

如月「花飾り、一緒に作りましょうね」

駆逐棲姫「きゅー!」

***


駆逐棲姫「きゅー?」

如月「ここは…こうね」

駆逐棲姫「きゅ!」

如月「うん、やってみて」


駆逐棲姫「らぎー!」

如月「出来た?」

駆逐棲姫「で、きた!」

如月「ほんと? 見せて見せて」

駆逐棲姫「…」

駆逐棲姫「きれくない…」

如月「そう? とっても素敵よ」

如月「最初だもの、落ち込む必要はないわ」

駆逐棲姫「きゅー…」

如月「いーちゃんには如月のをあげる」

駆逐棲姫「らぎーの、きれい!」

如月「その代り、いーちゃんが作ったのは如月が貰うからね」

駆逐棲姫「きゅー!?」


如月「だーめ、返さないわ」

駆逐棲姫「きゅー…」

駆逐棲姫「また、つく、る」

駆逐棲姫「きれい、なの」

如月「ふふ、次のも期待してるわ」

駆逐棲姫「きゅ!」

***


如月「いーちゃん、おいで」

駆逐棲姫「きゅー」

如月「返事は はい ね」

駆逐棲姫「は、い」

如月「良く出来ました」ナデナデ

駆逐棲姫「きゅ!」

如月「あっち向いてくれるかしら」

駆逐棲姫「い?」

如月「いいからいいから」

駆逐棲姫「?」


如月「うん! やっぱり綺麗な髪ね」

駆逐棲姫「きゅー?」

如月「女の子なんだから、ちゃ~んと髪のお手入れしなきゃダメよ」

駆逐棲姫「かみ?」

如月「そう! それに気持ち良いでしょう?」

駆逐棲姫「きゅ!」

如月「~♪」


如月「こんなものかしら」

駆逐棲姫「…」zzZ

如月「いーちゃん?」

駆逐棲姫「…」zzZ

如月「あら、眠っちゃったみたいね」

如月「んーっ!」

如月「如月もなんだか眠くなってきちゃった」

如月「ちょっとお昼寝しちゃおうかしら」

駆逐棲姫「…」zzZ

如月「じゃ、ちょっとだけ」


駆逐棲姫「…」zzZ

如月「…」zzZ


***

如月(睦月ちゃん…みんな…)

如月(…置いていかないで……)

如月(ぅ……はぁはぁ…)

駆逐棲姫「らぎー?」

如月(……ああ……)

駆逐棲姫「らぎー!」

如月「…ぁ」

如月(そっか…夢…?)


駆逐棲姫「だいじょう、ぶ?」

如月「ありがとう…、いーちゃん」

駆逐棲姫「らぎー」ギュッ

如月「ぇ…」

駆逐棲姫「らぎー、げんきなる」ナデナデ

如月「いーちゃん…」

如月「あ、りがとう」

駆逐棲姫「う、ん」

如月「…ぅぅ、ひっく…」

駆逐棲姫「…」ギュッ

***


駆逐棲姫「らぎー」

如月「なあに?」

駆逐棲姫「むつきってなに?」

如月「え?」

駆逐棲姫「たべもの?」

駆逐棲姫「らぎー、ねながら、むつきって」

如月「睦月ちゃんの事ね」

駆逐棲姫「おいしい?」

如月「ふふ、食べちゃ駄目よ」

如月「如月のお友達」

駆逐棲姫「ともだち…」


如月「いーちゃんと如月みたいな関係よ」

駆逐棲姫「らぎー、ともだち…?」

如月「うん」

駆逐棲姫「ともだち、よく、わからない」

如月「いーちゃんは如月と一緒にいるのいや?」

駆逐棲姫「ずっと、いたい」

如月「ふふ、如月もよ」ナデナデ

駆逐棲姫「~♪」

如月「そう思ったらもう友達なの」

駆逐棲姫「らぎーと、ともだち!」

如月「うん、ともだち」

駆逐棲姫「むつきと、ともだち、なれる?」

如月「いーちゃん…」

如月「うん! 絶対なれるわ、保障します」

駆逐棲姫「えへへ」


***


駆逐棲姫「らぎー」ツンツン

如月「…」zZZ

駆逐棲姫「」ツンツン

如月「ん…」

駆逐棲姫(らぎー、やわらかい)

駆逐棲姫「」ツンツン

如月「…」zzZ



駆逐棲姫「ねてる、うん」

駆逐棲姫「いこう」


***


駆逐棲姫「できた!!」

駆逐棲姫「できた、できた」

駆逐棲姫「やっとできたーーー」

駆逐棲姫「えへへ」

駆逐棲姫「これなら、だいじょうぶ」


駆逐棲姫(らぎー、さいきん、げんきない)

駆逐棲姫(げんきでること、かんがえた)

駆逐棲姫(プレゼント、はなかざり)

駆逐棲姫(こっそり、れんしゅう)

駆逐棲姫(らぎーよりはまだ、へたくそだけど)

駆逐棲姫(よろんでくれるかな)


駆逐棲姫「~♪」

駆逐棲姫「あ、らぎー、おきてる」


駆逐棲姫「らぎーー!」

駆逐棲姫(あ、こっち、みた)

駆逐棲姫(えへへ)






「……てっーーー!!!」

駆逐棲姫「…ぇ?」

ドオオオオン!!


如月「んっ、んーーー!」

如月「ふぁー…あれ?」

如月「いーちゃん?」

如月(何所かにいったのかしら)

如月(一緒に寝てたはずなんだけど)



駆逐棲姫「らぎーー!」

如月「あ、いーちゃ…」



ドオオオオン!!


如月「…ッ!?」

如月「砲撃!?」


如月「やめて!! お願い、やめて!!!」

如月「その子はっ!! 違うの…!!」

如月(だめ…声が届かない!!)

如月「いーちゃん…!!」


駆逐棲姫「イたい」

駆逐棲姫「アイツラ…テキ……!」ガチャリ

駆逐棲姫(デモ、あいつラ、らぎーの、ナカマ?)

駆逐棲姫(らぎー、むかえ、きた?)

駆逐棲姫「なら…」

駆逐棲姫(なら、このまま…)



如月「いーちゃん!!」ギュッ

駆逐棲姫「!?」


ドオオオオン!!


如月「くっ…」

駆逐棲姫「ぁ…ァ…」

駆逐棲姫(らぎー、どいて)

駆逐棲姫(もろいのに、なんでそんなこと、するの)

駆逐棲姫(からだうごかない)

駆逐棲姫(こえ、でない)

駆逐棲姫(なんで、ナンデ…!!)


如月「いーちゃん…? だいじょうぶ?」

如月「怪我は、ない?」

駆逐棲姫「ぅ…ん」

如月「よかった…」

如月「まっててね、今みんなを」

如月「説得する…から…ね…」

如月「そしたら、みんなとともだちに…」

如月「…」

駆逐棲姫「らぎー…?」

駆逐棲姫「らぎー」

如月「…」


駆逐棲姫「らぎー」

如月「…」

駆逐棲姫「らぎー…」



駆逐棲姫「あああ」

駆逐棲姫「アアアア」

駆逐棲姫「アアアアアアア!!!」



駆逐棲姫「オマエラ…ヨクモ…!!」


「新種です! 皆、気を付けて!」

「深追いは禁物です!」

「でもっ、時間を稼がないとっ」


駆逐棲姫「シズメッ」


「うっ」

「夕立ちゃん!!」


駆逐棲姫「ラギーハ、モット、イタカッタ」


「てやあああ!」

「っ! はあはあ」


駆逐棲姫「チッ…!」


「助かったっぽい」

「不用意に近づいては駄目っ」

「一定の距離を保って!」

「やああああ!!」


駆逐棲姫「アアアア!!」

駆逐棲姫「シズメ…!」


「睦月ちゃんから通信です!」

「如月ちゃんの救助を確認」

「よしっ」


駆逐棲姫「ラギー…?」


「弾幕を張って!! 撤退するよ!」

「「「「了解!」」」」


駆逐棲姫「クッ…!」

駆逐棲姫「チカヅケナイ…!」

駆逐棲姫「カエセ…!」

駆逐棲姫「ラギーヲ……!!」


「じゃあねぇ、深海棲姫…!」

「油断しちゃだめです、急いで!」

「あいよー!」


駆逐棲姫「マッテ…マッテ……」

駆逐棲姫「イカナイデ…」


駆逐棲姫「ハアハア…」

駆逐棲姫「ドコ…らぎー……」

駆逐棲姫「らぎー…」



駆逐棲姫「ココモ…いない…」

駆逐棲姫「らぎー…っぅ…らぎー……」

駆逐棲姫「ぁぁぁ……」

駆逐棲姫「ああああぁぁぁぁ……」

投下おわりです。前に次で終わりとかいってすいません。
予想以上に長くなってしまい、あと数回を予定してます。
では。

<<鎮守府>>


如月「いーちゃん!!」ガバッ

如月「…?」

如月「あ…」

如月「もしかして此処は…鎮守府?」

睦月「…」zzZZ

如月「む、つき、ちゃん…?」

如月(すぐ隣に睦月ちゃんが居た)

如月(もしかして起きるまで居てくれたのかしら)

如月(きっとそうね。 睦月ちゃん優しいから)

如月「…ありがとう」ナデナデ

睦月「ん…」zzZZ


長門「睦月はずっと看てくれていたぞ」

如月「え?」

如月(長門さん!? 気付かなかったわ)

如月(そうだ)

如月(いーちゃん、長門さんなら状況を知っているはず!)

如月「あ、あのっ!」

長門「…聞きたいことは分かっている」

長門「だが、ここは駄目だ。場所を変えよう」

長門「立てるか? 肩に手を置いてくれ」

如月「ありがとうございます」

長門「では、行くぞ」

如月「はい」

如月(睦月ちゃん、ちょっと行ってくるね)

睦月「…」zzZ

<<執務室>>

長門「そこ、座れるか?」

如月「はい」

長門「悪いな、病み上がりなのに」

如月「いえ、構いません。それよりも!」

如月「いーちゃ…私と一緒に深海棲艦が居たはずなんですが」

長門「話は聞いている、駆逐艦級の新種か」

如月「はい」

長門「その新種がどうした?」

如月「実は…」


如月(いーちゃんと如月の事を話した)

如月(いーちゃんは悪い深海棲艦じゃない)

如月(いーちゃんはとても良い子で人に危害を加えない)

如月(その事が伝わるように、必死に話した)


長門「…そうか」

如月「…」

長門「まずこの件は内密にしてくれ」

如月「え…?」

長門「なにせ急の事だ、混乱するだろう」

長門「だから、まず一度提督と相談させてくれ」

如月「はい…」


長門「…だがな、如月」

如月「はい」

長門「その新種の事は忘れろ」

如月「そんなっ! できません!!」

長門「今すぐに、とは言わない」

長門「忘れるための努力をしろ」

長門「それがお前の為なんだ。如月」

如月「…」

長門「…早まって変な気を起こすなよ」


長門「…」

長門「その新種の深海棲艦についてだが」

如月「はい…?」

長門「轟沈報告は上がっていない」

如月「…!!」

長門「戦闘こそはしたが、即撤退。それ以降は発見された報告もない」

如月「ありがとうございます!!」

長門「…ああ」


長門(そんなに嬉しそうな表情を浮かべるな)

長門(後で辛いのはお前だぞ…如月)

長門(馬鹿は私か…)

長門(嘘でも轟沈したと伝えるべきだった)

長門(…深海棲艦と艦娘、か)

<<とある海域>>


夕張「敵がくるわ、陣形は単縦陣よ。 皆、油断しないで!」

「「「「「了解!!」」」」」



イ級「…」

如月「あっ…」

如月(構えないと…)

如月「ッ!」ガタガタ

如月(駄目、震えが止まらない…!)


イ級「キシャーー!!」ドドッ

如月「…!」

夕張「如月ーー!」

夕張「はあああ!!」ドドドッ

イ級「…」ゴウチン

夕張「大丈夫!?」

如月「ぁ…」

夕張「しっかりしなさいっ、 ここは戦場よ!」

如月「はいっ」

如月(また、撃てなかった…)

<<鎮守府>>



夕張「作戦終了。無事帰投出来たわね」

夕張「怪我した子はちゃんと入渠してね」

夕張「では、解散!」

「「「「「はい」」」」」」



夕張「あっ如月、ちょっと良いかしら」

如月「はい、なんでしょう」

夕張「最近、調子はどう?」

如月「…」

夕張「復帰も間もないし本調子なのは無理ないわ」

如月「はい…」

夕張「何かあったら言ってね、いつでも相談にのるわ」

如月「ありがとうございます」


夕張「…」

夕張「よーし、じゃあ今からお姉さんとお風呂にいっちゃお!」

如月「え、でも」

夕張「いいからいいから! 今まだ空きあるし行くよ!」

如月「もう、強引なんですね」

夕張「今頃気付いたのー?」

如月「前から知ってます」

夕張「ひどい!」

如月「ふふ」


夕張「じゃあ背中洗うよー」

如月「はい」

夕張「髪もサラサラね」

夕張「肌も凄い綺麗だし…」

如月「ふふ、ちゃんとケアしてますから」

夕張「それに、駆逐艦にしちゃー発育いいわね」

如月「あっ…んっ…そ、そこは…」///

夕張「柔らかい…なんか腹立ってきたわ」

夕張「いじくりまわしてやる!」

如月「キャッ、ゆ、夕張さん。 さすがにそこは」///

夕張「よいではないかーよいではないかー」

如月「も、もうっ、駄目です」///

夕張「だーめっ♪」



大井「あんた達っ! うるさいわよっ!!」

夕張如月「「ごめんなさい」」


如月(入渠後も夕張さんと一緒に過ごした)

如月(きっと心配かけちゃってるのね)

如月(でも、いーちゃんの事は言えない…わね)

如月(長門さんにも口止めされているし)

如月(…夕張さんなら、信じてもらえるかしら)


如月(眠れないわね)

如月(今日は静かな方なんだけど)

如月(…)

如月(気分転換に散歩でもしようかしら)


如月「んーっ!」

如月(夜風が気持ち良いわ)

如月「クチュン」

如月(でも、ちょっと寒いわね)

如月(あら…?)


ドドドッ!


如月(こんな夜中に訓練?)

如月(やっぱり川内さんかしら)



睦月「やぁぁぁぁっぁっぁぁぁ!」ドドン

睦月「やぁぁぁっ!」

睦月「っはっ!!」ズサー

睦月「てっーー!」ドドン



如月(睦月ちゃん…?)


睦月「はぁはぁはぁ…」

睦月「ふぅー」

如月「お疲れ様。はい、タオル」

睦月「あっ、ありがとー」

睦月「って、如月ちゃん!?」

如月「ふふふ、1人で訓練してるの?」

睦月「う、うん」


如月「今日はもう終わり?」

睦月「うん」

如月「そっか、じゃあちょっとお話しない?」

睦月「もちろんっ!いいよ」


如月「どうしてこんな夜中に?」

睦月「ちょっとね、目標があるの」

如月「目標? 聞いてもいいかしら?」

睦月「えーとね…えへへ、まだ秘密」

如月「え~、いじわる」

睦月「うぅ」

如月「どうしても?」

睦月「と、とにかく秘密なのっ!」

如月「睦月ちゃん、隠し事なんてひどいわ~」

睦月「あう、ご、ごめんなさい」

如月「ふふ、冗談よ」


睦月「でもね、あのね、如月ちゃん」

如月「なあに?」

睦月「睦月の、その目標が達成できたら」

睦月「あの時の続きを聞いてほしいの!」

如月「あの時の…」

如月「ええ、勿論よ」

睦月「えへへ、睦月頑張るねっ!」

如月「睦月ちゃんからの愛の告白、楽しみだわ」

睦月「ち、ちが。違わないけど…」

睦月「も、もぉ?…」///


如月「じゃあ、行くね。睦月ちゃん」

睦月「うんっ!」



如月(睦月ちゃんの目標って何かしら)

如月(でも、睦月ちゃん輝いてたわね)

如月(すごく強くなったわ、睦月ちゃん)

如月(本当、眩しいぐらいに)

如月(ふふ、如月も頑張らないと)

如月(…)

如月(頑張る…?)

如月(深海せいかんを撃つことを…?)

如月(うっ…)

如月(はぁはぁはぁ)

如月(いーちゃん…)

如月(大丈夫、如月はまだ大丈夫…)


如月(なんとか眠れたわね)

如月(無理してでもご飯だけでも食べないと…)

如月(ん)

如月(あ! 睦月ちゃんね)

如月「むつk…」



如月ちゃん、最近元気ないみたい…

あの噂が原因っぽい?

噂?

うーん、見間違いだと思うんだけど

あの時、深海棲艦を庇ったように見えたからだと思う

もしかして~深海棲艦の味方だったっぽい?

夕立ちゃん!!

うそうそ、じょーだんっぽい!

もうっ、本気で怒るよっ!

睦月ちゃん、怖いっぽい~…



如月(…)

如月(深海棲艦の仲間か)

如月(間違ってない、のかな)

如月(いーちゃん…)


如月「ふぅ」

如月(今日は演習だった)

如月(あんまりよくなかったな…)

如月(でも、出撃できただけマシ、か…)



夕張「如月」

如月「はい」

夕張「本当に体調大丈夫なの?」

夕張「ちゃんと鏡見てる? すごい顔色よ…」

如月「…」

夕張「って、鏡なんて如月がチェックしてないはずないか」

夕張「私なんて機械オタクで気にしないから」

夕張「顔真っ黒で出撃した事もあるしねー」

如月「あの時ですか」

夕張「そうそう、皆に笑われたなー、如月にも笑われたし」

如月「ふふ、懐かしいですね」


夕張「…」

夕張「如月」ギュッ

如月「あっ…」

如月(夕張さん、暖かいな…)



夕張「辛かったら休んでもいいし」

夕張「私に何か力になれることない…?」

如月(夕張さんになら、話しても)

如月(いいよ、ね…)

如月「あのっ……!」




長門「夕張」


如月「」ビクッ

如月(な、長門さん…)


夕張「な、長門秘書艦!?」

長門「後で新装備の報告書をまとめて執務室に来てくれ」

夕張「はい」

長門「…」


長門「如月」

如月「は、はい」

長門「無事復帰できてるようだな」

如月「はい…」

夕張(この子の表情見て無事って…本気?)イラ


長門「…何か?」

夕張「…いえ」

如月「…失礼します」

夕張「ま、待って! 如月!」

長門「夕張、まだ話が残っているぞ」

夕張「…はい」

☆睦月に相談


睦月「如月ちゃん!」

如月「睦月ちゃん…」

睦月「如月ちゃん、すごい顔色…」

睦月「大丈夫?」

如月「…」


睦月「…」

睦月「そうだ!」

睦月「久々に一緒にお眠りしよ?」

如月「え?」

睦月「だめ…?」

如月「ふふふ、いいわよ楽しみね」

睦月「うん、やった! えへへ」

睦月(今日こそ、あの時言えなかった言葉を伝えるんだ!)


如月「ちょっと狭いかしら?」

睦月「そんな事ないよ~」

如月「くっつけば大丈夫ね」

睦月「うん!!」


睦月「久しぶりだね~」

如月「ふふ、そうね」

睦月「…あの」

睦月「如月ちゃんが元気でないのって…」

睦月「やっぱり噂を気にしているの?」

如月「…え?」


睦月「如月ちゃん!」

睦月「睦月はあんな噂信じてないよ」

睦月「睦月は如月ちゃんを信じてるから…」

睦月「絶対に如月ちゃんが深海棲艦の仲間じゃないって!」

如月「…」


如月(あはは…はは……)

如月(あははははははは)

如月(あはははははははははは)

睦月「如月ちゃん…? 泣いてるの?」

如月(違うの、チガウの)

如月「ううん、大丈夫」

如月「ごめん、もう、寝るね」

睦月「如月ちゃん…」

如月(ごめん、睦月ちゃん)

如月(ごめん、ごめんね。睦月ちゃん)

如月(何も言えない如月を許して…)


如月(結局、睦月ちゃんにも言えなかった…)

如月(…今は休みを貰っている)

如月(でも、特にする事もなく)

如月(鎮守府を散歩していた)

如月(花を見つけた)

如月(いーちゃんを思い出す)

如月(今頃、なにをしてるのかしら)

如月(1人で寂しい思いをしてなければ良いのけど…)

如月(如月の事、心配かけてるかな…)

如月(突然居なくなっちゃって、ごめんね…)


ブーーブーーブーー


如月「警報…?」


長門『鎮守府近海に深海棲艦を発見した』

長門『新種を含め艦多数、詳細不明』

長門『先行で第三水雷戦隊が偵察に行っている』

長門『各自、警戒態勢にはいれっ!』



如月「強襲!?それに新種って…!!」

如月「いーちゃん!?」

如月「行かなきゃ!!」

<<出撃ドック>>


如月(誰もいない…今ならっ)

夕張「待ちなさい」

如月「ゆ、夕張さん!?」

夕張「部隊が揃ってないわ、単騎で出撃するつもり?」

如月「お願いです、行かせてください!」

夕張「…どうしても?」

如月「はい」


夕張「…」

夕張(決意は固そうね)

夕張(この子のこんな目を最後に見たのはいつだったかしら)

夕張(新種の深海棲艦…か)

夕張(…やっぱり…この子は…)


夕張「如月」ギュッ

如月「夕張さん…」

夕張「あなたが抱えてること、きっと私は助けになることが出来ない」

如月「…」

夕張「何も言わないわ、だから」

夕張「お願い、無事に帰って」

夕張「…ううん、生きてちょうだい」


夕張「あなたは私の大切な仲間…うん、家族みたいなものなんだから」

如月「夕張さん…」

夕張「力になれなくて、ごめんね」

如月「そんなこと…ないです」

如月「夕張さんが、居てくれたから如月はここまで耐えることが出来ました」

夕張「うん、ありがとう」

夕張「大好きよ、如月」

如月「ッ…、如月も…!」



「出撃」

「あぁ、だるい」

「ふぁ~~、眠いニャ…」

「シャキっとするクマ!」



如月「っ…!」

夕張「行きなさいっ!!」

如月「はいっ!」


如月「如月、出撃します!」

バシャーーーーン




夕張「…行ったわね」

夕張「ん、こうかな」カーンカーンカーン

夕張「よしっ」

夕張(これでちょっとは時間稼ぎになるかしら)


「ん!? 出撃ドッグが空かないクマー」

「なぜニャ」


夕張「あ、ごめーん。ドック改良しようとしたら壊しちゃったみたい」


「あ、あほーーーーーー!」

「馬鹿ニャ」


夕張「ごめんってば、すぐ直すわー! てへ」


「早くするクマーーーー!!」

「望月はそのままでもいいけどねぇ、ねむい」

「がんば、ろう」


夕張(はは、バレたら謹慎どころじゃすまないわね)

夕張(頑張るのよ…如月)

<<鎮守府近海>>


駆逐棲姫「ラギーヲ、カエセエエエエエエエエ!!」

ダダダダダ゙ッ

「敵はもう単艦よ! 焦らなければいけますっ!」

「弾幕をはって!!」


駆逐棲姫「チッ」

駆逐棲姫「ココマデキテ……」

駆逐棲姫「アキラメテ…タマルカッ…!!」

ドオオオオン

「くっ」

「うぐぅ」

「姉さん! 夕立ちゃん!!」

「私がカバーにはいります!」

「お願い! 睦月ちゃんも一緒に」

「はい」


駆逐棲姫「ハァハァハァ」

「とっと沈んじゃいな深海棲艦ーー!!」



ダダダダダ゙ッ

駆逐棲姫「クッ…!」

駆逐棲姫「オマエラナンカニ…」

駆逐棲姫「オマエラナンカニッ!!」



睦月(でも、なんだろう、この子)

睦月(何か必死に訴えてきてるような)

睦月(なんだかやりにくいな…)


「睦月ちゃん! 気を付けて!」

「…ハイッ!」


睦月(ううん、今は集中しないと…!)


如月(お願い、いーちゃん。無事でいて…!)


ドゴオオオオオオオオオン


如月(あそこね!!)

如月(やっと追いついた…!)

如月(いーちゃん…!!)


如月「如月、応援にきました」


睦月「如月ちゃん!」

川内「お、増援かー。援護頼むよー」

那珂「あれ? 他の子達はまだなんだね」

神通「どちらにせよ助かりました、次で一気に決めましょう!」

如月「…」


如月(いーちゃん…こんなに傷を…)

駆逐棲姫「ハァハァハァ…」

駆逐棲姫「…? ァ………、ぎー……?」



神通「では、攻撃開s」

如月「…」

如月「ごめんなさいっ…!」


ダダダダダッ


「「「「「「えっ!?」」」」」」



睦月「如月ちゃん…!?」

如月「ごめん…ね」


如月「いーちゃん!!」

駆逐棲姫「ら、らぎーーー!」

如月「話はあと、今は全力で海域を突破するわ!」

駆逐棲姫「う、うん」

如月「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ダダダダダッ


神通「くっ…!」


神通「…」

川内「あっちゃー、見失ったね…」

神通「皆! 一旦集まって!」


川内「これからどうしよっか」

神通「そうですね…」

神通「夕立ちゃん、傷はどのくらい?」

夕立「うーん、中破っぽい?」

神通「姉さんは?」

川内「小破ってとこかな、まだまだいけるよ」

神通「そう…」

神通「夕立ちゃんは帰還してください」

神通「護衛に吹雪ちゃんお願いします」

夕立「うぅ…っぽい」

吹雪「了解しました!」


睦月「あっ…」

睦月(そうだ…)

睦月(あの子が言ってた、らぎーって…)

睦月(如月ちゃんの事だったんだ…)

睦月「…」


神通「それでは私と姉さん、那珂ちゃん、睦月ちゃん」

神通「4人で深海棲艦の後を追いましょう」

神通「良いですか?」

川内「あいよー」

那珂「はーい」



睦月「…お断りします」



吹雪「む、睦月ちゃん!?」

神通「…今、何っていったの?」


睦月「その任務、お断りしますっ!!!」

神通「…」

睦月「お願いです、如月ちゃん達をこのまま行かせてください」

睦月「きっと、きっと理由があるはずです!」

神通「無理…と言ったら?」


睦月(睦月は如月ちゃんのこと、全然分かっていなかった)

『絶対に如月ちゃんが深海棲艦の仲間じゃないって!』

睦月(あの時の言葉、きっと如月ちゃんを傷つけちゃってた…)

睦月(如月ちゃんがあの深海棲艦…あの子の事を認めているなら)

睦月(睦月は如月ちゃんのお友達として、お姉ちゃんとして)

睦月(如月ちゃんの事を信じる!!)

睦月(だから…)



睦月「睦月が、行かせませんっ!」


神通「ふぅん…」

神通「ちょっとお仕置きが必要みたいね…」

神通「覚悟はいいかしら」

睦月「睦月の意志は変わりませんっ」

神通「そう…」ジャキッ



神通「はあぁああああ!!」

睦月「やああああああああ!!」


如月「ここまでくれば…」

駆逐棲姫「らぎーーー!」ギュッ

如月「いーちゃん」

駆逐棲姫「うぅぅ、っぐ」

駆逐棲姫「あい、た、かった」

如月「如月も会いたかったよ」

駆逐棲姫「うわぁぁぁぁぁぁぁっぁん」

如月「いーちゃん…」ナデナデ


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン


如月「砲撃…!? 一体どこから…!?」

長門「感動のご対面はそこまでだ」

如月「長門さん!?」


長門「如月」

長門「お前には苦労をかけた、私のやり方が間違っていたのかもしれない…」

長門「だから」カチャ

長門「最後のチャンスをやろう、その子を置いて鎮守府に戻れ」



如月「…お断りします」

駆逐棲姫「らぎー…」

長門「そうか」

長門「なら、沈めっ!」



如月「…!」ギュッ

駆逐棲姫「…」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン


如月「…?」

如月(無事…? 逸れた…?)


長門「如月」

長門「今のでお前は沈んだ」

長門「どこへでも好きな所へ行くがいい」

如月「長門さん…」


駆逐棲姫「らぎー…この人…」

如月「いーちゃん?」

駆逐棲姫「…」

長門「…」

駆逐棲姫「ううん…なんでもない」


如月「ありがとうございます」

長門「早く行け」

如月「はい」

駆逐棲姫「ばいばい」

長門「…ああ」


長門「…」

長門「さて、出て来い」

長門「この長門に奇襲は通用しない」



戦艦棲姫「ヒサシブリダナァ…」

戦艦棲姫「ウラギリモノ」


長門「…」

長門「貴様らは沈めさせてもらおう」


戦艦棲姫「ククッ…」

戦艦棲姫「カンムス、シンカイセイカン…」

戦艦棲姫「ワカリアエヌ」

戦艦棲姫「オマエガ、イチバンワカッテイルダロウ」


長門「そうかもしれないな…」


戦艦棲姫「モドッテコイ、スイキ」


長門「…断る」


戦艦棲姫「チッ…」

戦艦棲姫「デテコイ」


戦艦ル級「…」

空母ヲ級「…」

重巡ネ級「…」

軽巡ツ級「…」

駆逐二級「…」


戦艦棲姫「コノセンリョクデ、マダヤルキカ?」


長門「ふっ」

長門「それだけか? 役不足だな」


戦艦棲姫「ハハハッ!」

戦艦棲姫「カワラナイナァ」

長門「…」

戦艦棲姫「イイダロウ…」

戦艦棲姫「ツブセ!!」



長門「ビックセブンの力、侮るなよっ!」

<<鎮守府>>


吹雪「睦月ちゃーん、間宮さんとこ行こー」

夕立「ボーっとしてるっぽい?」




睦月(如月ちゃんが鎮守府を去ってもう数か月)

睦月(如月ちゃんはまだ、戻ってきていない)

睦月(長門さんは如月ちゃんはもう轟沈したものと思えと言っていた)

睦月(でも…)

睦月(きっと生きてる)

睦月(またきっといつか…)

睦月(会えるよね)

睦月(寂しいけど)

睦月(それまで睦月、頑張るから…)




睦月「あ! ちょっと待ってよー」

吹雪「睦月ちゃん考え事?」

睦月「少し、ね」

吹雪「大丈夫?」

睦月「うん、大丈夫だよ、行こう!」

夕立「あー、ちょっと待ってっぽいー」



一旦、完結させていただきました。
蛇足になるかもしれませんがもう少しだけ書きます。
続きというよりは分岐の展開になります。

>>113 ☆睦月に相談 からの分岐になります。
もし宜しければご付き合いくださいませ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月05日 (水) 21:55:49   ID: s1QZuGIe

「鹵獲する」という名目で鎮守府に連れて行くというやり方もある気がするが

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