聖闘士P ~聖域十二宮編~(31)

p「ふぅ、やっと仕事が終わった!」

小鳥「じゃあ、飲みに行きませんか!?」

p「すいません、遠慮しときます。昨日買った漫画を読みたいんで…」

小鳥「何買ったんですか?」

p「聖闘士聖矢です。知ってますか?」

小鳥「薄い本ならたくさん持ってますよ!」

p「子どもの頃読んでたんですけどね、先日古本屋で見かけて懐かしくなっちゃって。つい、大人買いしちゃったんですよ。」

小鳥「今度私にも貸してくださいね~」



p宅

p「あー、やっと一輝倒したよ。続きは明日以降にしてもう寝よう」

・・・
・・・・・
・・・・・・・

真「…サー、プロデューサー!起きてください!」

p「んあ?なんだ、もう朝か?」

雪歩「あぁ、やっとプロデューサーが起きてくれましたぁ」

亜美「ねぼすけだね→」

p「ちょっと待て、何でおまえら俺んちにいる。それとその格好はなんだ。そんな衣装頼んだ覚えはないぞ。まるで聖衣じゃないか」

亜美「何言ってんの、兄ちゃん。ここは聖域(サンクチュアリ)だよ?それに真美たち聖闘士なんだからト→ゼンじゃん!」

亜美「兄ちゃんだって聖衣着てるよ?」

p「ん?うおっ、マジだ!しかもペガサスクロス!」

(よく見ると真はドラゴン、雪歩はアンドロメダ、真美はキグナスか…

雪歩「そんなことより、アテナが大変なんですぅ!」

真「そうだよ、プロデューサー。アテナが倒れてショック受けたのは分かるけど、今は時間が無いんだ!先を急ごう!」

p(何がなんだかさっぱり分からん)





p「ちょ、ちょっと待ておまえら。事情を説明しろ。新手のドッキリか?まるで聖闘士聖矢の世界じゃないか」

雪歩「プロデューサー、ショックすぎて記憶飛んじゃったんですか?それにその…聖闘士は分かりますけど、聖矢って何ですか?」

亜美「兄ちゃんまだ寝ぼけてんの→?」

雪歩「無理もないですぅ…アテナが胸を矢で貫かれた時、私もどうにかなりそうでしたから」

真「きっとプロデューサー混乱してるんだよ。時間が無いから走りながらになるけど、説明してあげますね!」

真「僕らがb級聖闘士に追われたこと、覚えてます?」

p「…いや(b級?)」

真「まぁ、その辺はいいです。それで、その原因が聖域の教皇にあるらしいんですよ」

雪歩「だから、教皇に直談判しようってアテナと一緒に聖域まで来たんですぅ」

亜美「そしたらビックリだyo!いきなりアテナが矢で射られちゃうんだもん!」

亜美「そしてその矢はきょーこーしか抜けなくて、しかも十二時間以内に抜かないとアテナが死んじゃうんだって!」

真「だから僕たちは今、この十二宮を突破して、教皇に会いに行ってるんです。思い出しましたか?」

p「…ああ、大体思いだしたよ。ちなみに俺たちは何級聖闘士だっけ?」

亜美「c級だyo!」

p(なるほど、分からん。いや、分かるんだが分かりたくない。何で俺は今、聖域十二宮編の世界にいるんだ!?)

真「着いたよ、第一の宮、白羊宮だ」

白羊宮

?「お待ちしてましたよ、プロデューサー殿」

p「おまえは…」

亜美「りっちゃん!」

雪歩「律子さんが白羊宮を守るa級聖闘士だったんですか…」

律子「ええ。私が白羊宮の守護者、牡羊座(アリエス)の律子。

律子「まったく…たった四人でこの十二宮を突破しようだなんて、無茶にもほどがありますね」

律子「しかもそのクロス…ボロボロじゃないですか。」

亜美「じゃあ、ど→すればいいのさ→!」

律子「そのクロスを蘇らせてあげるわ。一時間ほど時間をくれる?」

真「それじゃあ間に合わないよ!」

律子「そんな装備で立ち向かえるほど、a級聖闘士は甘くないのよ。大人しくしてなさい」

この一時間の間、俺は情報収集に徹した。その結果分かったこと。これはドッキリではない。

みんながおかしくなったわけでもない。ましてや俺のオツムが病気になったわけでもなさそうだ。

原因が何かは分からんが、とにかく聖闘士聖矢の世界に紛れ込んでしまったらしい。

a級が黄金、b級が白銀、c級が青銅のことだそうだ。

俺もこの世界で修業したことになっていた。どうりであれだけ走っても息切れ一つしないわけだ。

どうやったら元の世界に帰れるかが分からん以上、何をすればいいのかも分からん。

とりあえずこいつらと一緒に行動した方がよさそうだな。







律子「みんなー、できたわよー!」

「「おおぉっ…」」




新   生   聖   衣   !

p(お約束が終わったか)

真「クロスも新しくなったし、ドカーンといっちゃいますよー!!」

亜美「おお→!!」

律子(気をつけなさいよ、あんたたち…)






金牛宮

?「あらあら~、ようこそいらっしゃいました~」

あずさ「私、金牛宮を護ってます牡牛座(タウラス)のあずさといいます。よろしくお願いします~」

あずさ「う~ん、私個人は通しちゃっても平気だと思うんですけど、仕事なので邪魔させて頂きますね」

p(お約束が終わったか)

真「クロスも新しくなったし、ドカーンといっちゃいますよー!!」

亜美「おお→!!」

律子(気をつけなさいよ、あんたたち…)






金牛宮

?「あらあら~、ようこそいらっしゃいました~」

あずさ「私、金牛宮を護ってます牡牛座(タウラス)のあずさといいます。よろしくお願いします~」

あずさ「う~ん、私個人は通しちゃっても平気だと思うんですけど、仕事なので邪魔させて頂きますね」

ごめん、投下ミス

あずさ「よいしょっと」

p「あ…ありのまま起こったことを話すぜ…。胸を寄せて腕組みした…。それがどうしたなんて言わせねぇ」

p「超ド級のものがさらにすごくなったんだ。エロスの片鱗を味わったぜ…」

真「くっ…それがどうした!ただ腕組みしてるだけじゃないか!僕は行くぞ!」

あずさ「困った子ね~」



ボヨーン



雪歩「どうしたの、真ちゃん!?」

真「…なんか、見えないとてつもなく柔らかい壁に弾かれた感じだ」

亜美「この!くぬっ!」



ボヨンボヨーン

亜美「ダミだ~、全部跳ね返される~」

あずさ「そんなんじゃ、この先へは進めないわよ~。諦めてお家に帰りましょ?」

p「まだだ!」

あずさ「まだやる気あるんですか?プロデューサーさん」

p(俺はこの技を知っているはずだ。両手を前へと突き出す牡牛座のグレートホーン)

p「見たところ皆ダメージはそこまでない。ならば耐えることができるはず!

p「はあああああ!p流星拳!!」

あずさ「無駄ですよぉ♪」



ボヨボヨボヨーン



p「うわあああああーっ」

あずさ「c級聖闘士はせいぜい音速でしか動けないんですよ?光速で動けるa級聖闘士に勝てるわけないじゃないですか~」

あずさ「そうですね…私の体に触れることができたら、通してあげましょうか?」

p(原作の聖矢はたしか小宇宙を高めてアルデバランを撃破した…)

p(だが俺は小宇宙の燃焼の仕方が全く分からん!どうすりゃいい!?)

真「やああああぁーっ!」

あずさ「グレートバスト!」



バヨエーン



p「グレート…バスト?」

p(つまりあれか?あの弾力はあずささんの胸なのか?そうなのか?つまり俺はさっきあずささんの胸に弾かれたのかjfだほj;おみなぎってきたぁぁぁああああ!!!!」

雪歩「すごいですぅ!プロデューサーの小宇宙が高まっているのが分かります!」

p「うぉぉおおお!p彗星拳!!!」

あずさ「!!」

パキィーン


あずさ「私の黄金の胸を…!ふぅ、約束ですからね。どうぞ、通っていいですよ?」

真「やーりぃ!さっすがプロデューサー!」

p(なんとなく小宇宙の高め方が分かったから良しとするか)



双児宮

雪歩「ここが第三の宮…」

亜美「ここもサクサク→って行っちゃおうze!」

p(ここは確か迷路になっていたような…)



――
―――
――――

亜美「また入口だよ…」

雪歩「何度進んでも戻ってきちゃうね」

p(時系列どおりなら真の目は見えていないはずだが、その様子はない。しかしこの辺は原作に忠実だな。だったら)

p「よし、二手に別れよう。俺と真、亜美と雪歩だ」

雪歩「分かりましたぁ」

真「先に進んだほうがアテナを救うんだ!」

?「フフフ…c級聖闘士どもよ。幻影の迷宮で永遠にさまようがいい」

真「プロデューサー、多分こっちですよ!」

p「おう」

真「次こっち!」

p「ああ」

真「上上下下左右左右ba!」

p「懐かしいな、おい」

真「へへっ、やーりぃ!抜け出ましたよプロデューサー!」

p(ご都合主義万歳)

?「えっ、えええええええ!?何でそんな簡単に抜け出てれるの!?」

?「せめてもう片方は足止めしないと…」



亜美「うえー、全然抜け出せないよー」

雪歩「頑張ろう、亜美ちゃん」

?「ちょっと待った!ちょっと予定は狂っちゃったけど、二人にはここで倒れてもらうよ!」

亜美「じぇみにの聖闘士か!こっちは散々走らされてイライラしてんだyo!ウサ晴らしさせてもらうぜぃ」

亜美「ダイヤモンドダスト→!」

ジェミニ「アナザーディメイション!」


ギュオオオオオオン


亜美「うひゃあぁぁぁー」

雪歩「亜美ちゃん!」

ジェミニ「よし、あと一人だね!」

雪歩「うっ…亜美ちゃんをどこにやったんですか!?」

ジェミニ「のヮの」

雪歩「闘いは好きじゃないけど…ネビュラスコップ!」


ザクザクザク


ジェミニ「c級がa級に勝負を挑んだって無駄ですよ、無駄!」

雪歩「おかしい…私が掘った穴が反応しない。まさか、全部幻影?」

ジェミニ「愚かなc級聖闘士には分からないでしょ。さぁ、息の根を…うっ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ジェミニ「誰!?私のライブの邪魔をするのは!ん…この小宇宙は…不死鳥!?」

雪歩「幻影が乱れた…?今です、サンダーウェーブ!!」

?「きゃぁぁっ!そ、そんな…異次元空間を越えてスコップが飛んでくるとは…」

雪歩「消えた…やっぱり幻影だったんだ。真ちゃん、私やったよ!でも、亜美ちゃん大丈夫かな?」

ヒューン



亜美「いてっ!たたたたた…もー、どこだよここ…」

?「久しぶりね、亜美」

亜美「えっ…千早お姉ちゃん!?」

千早「ここは第七の宮、天秤宮。私が何でこの無人の宮まで降りてきたか、分かる?あなたを力ずくでも止めるため。それでも進むというのなら、この私を倒さなきゃいけないのだから」

亜美「できないよ、千早お姉ちゃん…。千早お姉ちゃんは私のおししょー様じゃん…」

千早「相変わらず甘いわね、亜美。じゃあこういうのはどうかしら?」


スッ


亜美「…?まさか!!」

千早「そう。あなたのpspのセーブデータ。これを今消していってるの。これならいくらあなたでも私と闘えるでしょ?」

亜美「うっ、うううっ…。それには亜美が必死になって作ったサクセスの選手や改造度maxのバルキリーが…。いくら、いくら千早お姉ちゃんでも許さないからね!!」

亜美「ダイヤモンドっダスト→!!」

ビュオオオオオオオッ


亜美「やった…?」


パキィィィン


千早「この程度ではこの先のa級聖闘士相手にとても勝ち抜けないわね。だったら、せめて私の手で引導を渡してあげる…」

亜美「千早お姉ちゃんが両腕を上げた…?うあうあー!体のラインがまな板の形に!」

千早「くっ…水瓶座(アクエリアス)最大の拳!オーロラエクスキューション!!」

亜美「!!!」



雪歩「いっ、今の小宇宙は…」

真「亜美の小宇宙が一瞬大きく弾けて…その後完全に消えてしまった」

「「まさか…亜美の命が燃え尽きた!?」」

p(たしかどっかの宮で氷漬けになってんだよな)

千早「許して亜美…最後にあなたのために柩を用意してあげるわ」


カキィィィィン


千早「その氷の柩はいかなることがあっても溶けない。あなたの肉体は永遠にそのまま…これ以上胸が大きくなることもないわ。魂は天に昇っても…この無人の天秤宮で永遠に。さよなら、亜美」



巨蟹宮

真「何これ…無数の顔が壁に浮かび上がってる…」

p「ひどい顔だな…」

?「んっふっふっふ~。ようこそ巨蟹宮へ!」

真美「それはこの蟹座(キャンサー)の真美のイタズラに引っかかった無数のやられ顔!チミ達二人もこのコレクションに加えてやるわ→!」

p(うすうす思ってはいたが、ここまで来たら間違いないだろう。やはりうちのアイドルが黄金聖闘士になっているのか)

真「…プロデューサー、先に行ってください。聖闘士だというのに、イタズラばかりしている真美はこの僕が懲らしめてあげます!」

p(俺一人だとちょっと心配だが…、うちのアイドル相手なら大丈夫だろう)

p「任せたぞ、真!」

真「さぁ、行くよ!真美!」

真美「ふふん、とりあえずこの技をくらっちゃいなyo!せきちきめいかい波→!」

真「うっ、うわぁぁぁああ!」


ギュオオオオオオオン


真「ん…、ここは?」

真美「ここはよも…よもつ…?ヨモギ比良坂!この世とあの世の狭間、め→かいの入口なのだよまこちん」

真美「さぁ~て、どんなイタズラをしてやろうかな~?」

真「すごい小宇宙を真美から感じる…。ええい、たぁっ!」

真美「遅いよまこちん!」

真「ちょっ、脇は駄目!弱いんだって!くっ、はははははっ」

真美「そ~れコチョコチョ~」

真「ぐっ、ふっ、アハハハハッ!」

真美「これだけじゃ足りないな~。まこちん秘蔵の少女漫画でも破ってあげようかな?」

真「……」

゙ォアッ


真美「あっ、熱っ!?うあうあー、真美の右手がー!」

真「やあっ!」

真美「あじゃぱァーッ」

真「真美…ここまで相手を憎いと思ったのは初めてだ」

真美「そんな…まこちんからa級聖闘士級の小宇宙を感じる…」

真「君は龍の逆鱗に触れたんだ!」


パキィィィン


真美「えっ?黄金聖衣のフットが外れた…?」


ジャキィィィン


真美「うあうあー!全部取れちったyo!」

真「それは多分黄金聖衣の意思。正義のための聖衣は、イタズラに染まった君の心を黄金聖闘士だと認めなくなったんだ!」

真美「うっ、うううっ」

真「もはや真美は裸同然。だけど、そんな無防備な相手に手を下すなどこの僕の誇りが許さない!」


バァァァァン


真美「んっふっふ、バカめ→!まこちんまで聖衣を取るなんてね!まこちんは真美を倒す唯一のチャンスを失ったのだ→!」

真美「同じ条件ならa級聖闘士の真美の方が小宇宙が上に決まってんじゃん!」

真「確かに、僕の小宇宙はまだc級の域を出ていないかもしれない…。でも、悪を倒すためなら僕の小宇宙は一瞬でもa級聖闘士まで高まるはずっ!」

真美「じゃあ真美も試してあげるよ、シノクニでせきちきめいかい波を使ったらどうなるか!」

真美「くらえっ、せきちきめいかい波→!!」


ドギャァァァン


真美「うええっ!?まこちんの背中にオスカルが浮かび上がって…バ、バカなこの小宇宙は」


ウオオオオオオン


真「廬山昇龍覇ー!!」


――
―――


雪歩「真ちゃんっ、真ちゃん!」

真「はっ…雪歩」

雪歩「無事だったんだね、真ちゃん!」

真「んっ、これは…。壁にあった無数の顔が消えている。そうか、真美を倒したことでみんなスッキリしたのか…」

真「よし!行こう雪歩!次の獅子宮でプロデューサーも闘っているはず!」

雪歩「うん!」



獅子宮

p「おまえか…美希」

美希「あーっ、ハニーなのー♪ハニーだったらここ、通ってもいいよ?」

p「そ、そうか(幻朧魔皇拳にはかかっていないのか)」

美希「でも、他の娘は通してあげないよ?ここに来たらソッコーでライトニングキラキラって感じかな!」



――
―――


雪歩「あっ、プロデューサー」

真「美希と二人で何やってんですか」

p「見りゃ分かるだろ、二人で苺ババロア食べてるんだよ」

美希「はい、あーん。次は美希にもー」

p「はいはい」

美希「うーん、ハニーと一緒に食べる苺ババロアは格別なのー♪」

雪歩(う…)

真(うらやましい…)

p「さて、二人も来たし美希、そろそろ俺たちは次の処女宮に行くぞ」

美希「約束だからしょうがないよね。じゃあ、最後にハニーに一つアドバイスあげるの」

美希「いい?絶対に貴音の目を開かせちゃ、メ!なの」

p(乙女座は貴音か。でも、今までの流れならそんな大変ではないかな?)

p「あぁ、分かったよ美希。ありがとうな」

美希「気をつけていってらっしゃいなのー」



処女宮

貴音「ふっ…あなたたち少し行儀が悪いですね。まるで屍肉に飛びつく餓鬼のようです」


ドシャァッ


真「ぐはっ」

雪歩「ううっ…」

p「あ、甘かった…。貴音はしっかり黄金聖闘士をやっている…」

貴音「この程度の実力の者が、この処女宮まで上がって来れたことが信じられません。下のa級聖闘士があえて手を抜いていたとしか思えませんね」


ゴゴゴゴゴ


貴音「c級聖闘士のお嬢さん達…今から引導を渡してあげます」

真「なんだ…?貴音の手のひらで小宇宙が燃焼している…?」

貴音「おーむ。メンマ幸福」


グアァァァァ


「「うわぁぁぁぁああっ」」

雪歩「くっ、ううっ」

貴音「往生際の悪い…。この貴音、a級聖闘士の中で最も神に近い女と言われていますが、弱者にかける慈悲の心は持っていません。…いや、こうして苦しんでいる相手に止めをさしてあげるのもまた慈悲でしょうか…!?」

貴音「何でしょうか、この小宇宙は。…不死鳥!?」

小鳥「いいえ、不死鳥ではないわ。その名も…腐死鳥(フェニックス)小鳥、参上!!」


バーーーン

小鳥「私の夫(予定)と妹分達によくもやってくれたわね、相応の覚悟はできているかしら?」

貴音「ふっ、あなたこそ覚悟はできているのですか」

小鳥「フェニックス最大の奥義!鳳翼天昇ーーー!!」


ゴアアアアアアアア


小鳥「私の大量の同人コレクションが生み出す妄想の炎。跡形もないようね…?そんな、馬鹿なっ」

貴音「ふふっ、これが鳳翼天昇?まさに小鳥の羽ばたきですね。受けてみなさい、六味輪廻」

小鳥「!!」

貴音「とんこつ。味と油が濃く、腹ごなしにはぴったり。しかし紅しょうがや高菜といったとっぴんぐを受け付けない者や、年寄りにはきつい人を選ぶ味」

  「味噌。太麺に絡み、野菜とも合うすーぷはまさに美味の一言。だが味噌の種類で、店を買える度にまったく異なる味が出てくる博打性も持ち合わす」

  「塩。さっぱりしたすーぷは麺を楽しむものには至上の組み合わせ。しかし、味にごまかしがきかないため店主の技量が問われる味」

  「醤油。昔ながらの味は飽きさせることを知らない。だが個性を生み出すには並大抵の努力では不可能」

  「魚介系。らぁめん界に現れた超新星。出汁の味がよく麺に絡みつくが、鰹の風味が強すぎて他の具材を駄目にする」

  「そして二十郎。大食いには堪らない量と脂っこさ。しかしそれゆえに少食や食すのが遅く、ろっとを乱す者は即ぎるてぃさせられる非情の世界」

小鳥「きゃあぁっ、わ、私は幻を見ているの?でも、この満腹感は…」

貴音「小鳥嬢。多少なりとも地獄を見てきたあなたを六味輪廻に落とそうとしたのは私の過ちでした」

貴音「天舞法輪は完璧に定められた調和の世界。故に調和を乱す者を完全に葬り去る究極の戦陣」

貴音「あなたの六感を全て絶ち、腐死鳥といえど二度と立ち上がれぬよう完全に葬ってあげましょう」

貴音「天舞法輪!!」

小鳥「貴音ちゃんの…貴音ちゃんの目が開いたっ!?」

貴音「まずは触覚!もうあなたは箸を持つことは叶いません」

  「次に聴覚!店員からの心のこもった挨拶を聞くことは二度とできないでしょう」

  「続いて視覚!メニューはおろか、具材の彩りを見ることもできません」

  「さらに嗅覚!すーぷから漂う素晴らしい香りを感じることはもうありません」

  「最後に味覚!…これであなたは食を楽しむことはもうないでしょう」



小鳥「……」


ドシャアアア


貴音「もはや何も感じないでしょう。最後にその虚しく動く心臓を止めて、六味輪廻に落としてあげるのがせめてもの慈悲ですか…」


ジャキィィン


雪歩「うぅっ、次は私が相手ですぅ」

貴音「愚かな…死にぞこないのあなたに何ができるというのです?」

小鳥(待ちなさい雪歩ちゃん!貴音ちゃんは私が倒す!)

雪歩「小鳥さん!?」

貴音「!!ばっ、馬鹿な!小鳥嬢の小宇宙が恐ろしく増大していく…これはまさしく、せぶんせんしず!!」

小鳥(貴音ちゃん、私は今五感を失ったことで小宇宙が燃え上がっている…)

貴音「まさか…そのためにわざと天舞法輪を!?」

小鳥(そうでもしなきゃ、神に最も近い女と言われるあなたを倒せないと思ってね)

小鳥(さぁ、貴音ちゃん。私と一緒に冬の東京ビッグサイトに行ってもらうわ!)

貴音「やっ、やめなさい!自分の命を捨ててまで相手を倒すなど、そんな勝利に何の価値があるというのです!」

小鳥(みんな、さよなら!!)


グアアアアアアアッ


p「ん…あれ?貴音は?」

雪歩「小鳥さんが…その身を呈して道連れに…私は何もできず…」

真「小鳥さん…」

ごめん、24の前にこれが抜けてた

p「む…それは困る。どうしたら他の娘も通してくれる?」

美希「んー、じゃあ…」



あと予想以上に書きためが早く終わったからこれで終わりかな。
気が向いたら続き書くかもしんないけど。

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