少女「ゾン・ビです、よろしくお願いします。」 (31)

息抜きにちょっとした物を書きます。
短いです。

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先生「えー突然だが、今日からこのクラスに留学生が来る事になった、皆仲良くしてやれよ?」

友「先生!それは男ですか!?女の子ですか!?」

先生「留学生だかってあんまりいじるなよ?お前たち」

友「先生!無視ですか!?」

男「先生、留学生は男子ですか?女子ですか?」

先生「女子だ」

友「先生!無視なんですか!?そして男グッジョブ!」

先生「では入ってきなさい」

ガラガラ

生徒達「……」

カッカカッ

少女「初めまして、ゾン・ビです、よろしくお願いします」

生徒達「アワワワワ」



男「ぞっ」

ゾン「?」

男「ゾンビだぁ!」

友「逃げろぉ!」

ゾン「ゾゾゾゾンビ!?じゅじゅじゅ十字架聖水ニンニク料理ぃー!」

男「いやお前だよ!」

ゾン「えっ?私?もう驚かさないでよ……って私ゾンビじゃないから!」



友「え?でも名前ゾンビだし」

ゾン「ゾン・ビです!ゾンビじゃないです!日本語表記ならビゾンです!」

男「そうなの?」

ゾン「そうです!そもそも名前だけでゾンビ扱いは酷いですよ!」

男「いや名前もだけど」

ゾン「だけど?」

男「見た目もゾンビだし」

ゾン「血色悪いだけですよ!」



友「いや血色悪いだけではすまないレベルだよ?」
 
ゾン「昔から代謝と血行が悪くて、肌が青白いんです、試しに触ってみてくださいよ、ちゃんと体温ありますから」

男「……!冷たっ!」

ゾン「体温も低いですけどね」

男「いやいや!体温が低いでは片付けられないレベルだよ?むしろ冷気を感じるレベルだったよ!?」

ゾン「昔からそうなんですよね、でもゾンビなら室温と同じはずですよ!多分」

男「身体が冷たいからゾンビじゃないって、すごく矛盾してない?」

ゾン「いいんですこの際」

男「まあ分かったよ、でも……」

ゾン「まだあるんですか?」

男「何で制服がボロいの?」

ゾン「新品買えなくて、知り合いのお姉ちゃんのお下がりですよ!悪いですか!?」

男「すみませんでしたぁ!」



ゾン「とにかく私はゾンビじゃありません!」

男「あーごめんな、ちょっとびっくりしちゃって」

ゾン「私はゾンビじゃなくてグールです、そこの所勘違いしないで下さいね」

男「へーグールなんだぁ」

ゾン「まぁ女の子だから、正確にはグーラですけどね」フフン

男「へー……」

ゾン「分かってもらえればいいんですよ」

男「逃げろ!喰われるぞ!」

ゾン「食べませんよ!?人間は!」



男「でも人を襲って」

ゾン「襲ってまで食べようとするのは極一部です!私の家系は人間さんは食べません!」

友「そうなの?」

ゾン「そうです」

男「もしかして善良なグールなのか?」

ゾン「ウチの家系は代々、人間さんを食べるとお腹を壊すんですよ」

男「理由が斜め上だった」



男「てかお腹壊すって」

ゾン「ひいおじいちゃんのひいおじいちゃんの頃にはもう、そうだったらしいです」

友「じゃあ何食べるの?」

ゾン「鳥さんです」

男「鳥なんだ?」

ゾン「牛さんや豚さんも人間さんと同じでお腹壊すんです」

男「ナチュラルに人間さん入ってるのはやっぱりグールだから?」

ゾン「だから鳥さんをバリバリ食べるんです」

友「鳥を?」

ゾン「はい!お弁当もこの通り」

男「特売シールの貼ってある、スーパーのチキンレッグですね」

友「しかも生の自分で焼く奴な」

ゾン「焼いたお肉はお腹壊すんです」

男「なんかもうあれだね、君の家系がすごく気になってきたよ」



ゾン「何故かひいおじいちゃんから急になりました」

男「それはそんなに前じゃないんだ」

ゾン「ひいおじいちゃんのお父さんが普通に食べさせたら、急に壊したらしいです」

友「何だろうな?焦げとかその辺か?」

ゾン「お医者さんも分からないそうです」

男「そうなのか」

ゾン「まあ人間のお医者さんですから、グールの事は分からないらしいですが」

男「うん何でそこ行ったのかな?」



ゾン「グールのお医者さんもいますけど」

友「けど?」

ゾン「まず人間さんを食べるとお腹壊すのが分からないって」

男「あーそっちかぁ」

ゾン「私の知る限りでは、ウチの家系だけですから」

友「まぁそうだろうね」

ゾン「なのでウチのご飯は全部鳥さんなんです」

男「大変だな」

ゾン「まぁ安いんで有り難いですけど」

友「牛なら破産してたかもな」



ゾン「まぁそんな私ですけど、これからよろしくお願いします」

男「ああ、よろしくな」



友「これが全ての始まりだった……あの大事件の……」

男「アホな事言ってんな」

ゾン「私の机どこですか?」

とりあえずこの辺で。
意見などありましたらどうぞ。

どうも1です。
間が空きすぎ……とりあえず寝落ちするまでちょろっと書きます。
こんな時間だし読む人いないだろうしsageでいいかな?



ゾン「よろしくお願いします」

男「ああよろしく、俺は男だ」

友「俺友!」

ゾン「男さんと友さんですね、えっと……」

?「……」

ゾン「あの……?」

?「……」

ゾン「えっと……おっ男さん?こちらの後ろの席の人は?」

男「女さんだよ、ちょっと無口だけどいい人だから」

ゾン「あっそうなんですか?女さんよろしくお願いします」

女「……、……」

ゾン(頷いてますね)

先生「よーしではホームルームはここまでだ、一時間目は数学だからな?準備しとけよ、あとビさんに今やってるとことか教えてやれ」

男「分かりました」

先生「んじゃ後は頼むぞ」

友「はーい、えっと数学は今この辺だな」

ゾン「うっ……難しいですね……えっと?……すみませんここ教えてください」

友「男頼んだ」

男「おい!まったく……ここはな?」

ゾン「ふむふむなるほど」

友「ほうほうなるほど」

女「……」

男「待てそこの二人、おまえ等もかい」

友「いやーあはは」

女「……」

ゾン「ふふっ」

男「はぁ……でここは」

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