【安価】京太郎「俺が……闇堕ちしたアンジャッシュアイドルで指令はときめき?」 (164)



竜華「せやで」

咲「責任取ってよ!!」

桃子「あぁ~^^ たまらねぇっす」

マホ「先輩っ!」

淡「お兄ちゃんっ!!」

京太郎「」



  何番煎じの京太郎スレですが、マイペースに更新予定

  以下の点にご注意ください



・このスレは過去に闇の中に飲まれたスレの復刻版
・京太郎と咲女子の恋愛があります
・パロや声ネタが多いです
・更新は非常にまったり
・ちくわ大明神


【元になるシリーズ一覧】

【安価】京太郎「俺が……アイドル?」咲「ふぇっ!?」【ほのぼの】

【安価】京太郎「俺が……史上最強の弟子?」マホ「須賀先輩っ……!」
【安価】京太郎「俺が……史上最強の弟子?」マホ「須賀先輩っ……!」 【闇堕ち】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386583716/)

【安価】久「須賀君……指令よ」京太郎「やれやれ」【ギャグ】
【安価】久「須賀君……指令よ」京太郎「やれやれ」【ギャグ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398683852/)

【安価】京太郎「ときめき……?」咲「メモリアル!」【ほのぼの】
【安価】京太郎「ときめき……?」咲「メモリアル!」【ほのぼの】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398504679/)


 他にもあった気がするけど、取り敢えずこの↑の連中を片付けていきます
 アカギを待ってる人、もう少し待って欲しいんだよー

 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422715394


 どうも皆さんご無沙汰しております
 須賀京太郎安価調教師のイッチです

 京太郎を安価で捌くのは何年ぶりでしょうか……
 なんとか全て片付けていきたいと思います


【やり残したことまとめ】

・アイドルシリーズ
(竜華トゥルーエンド)

・史上最強の弟子シリーズ
(大会での決着)

・スカトロシリーズ
(やり残したこと自体は別に無い)

・アンジャッシュシリーズ
(元々小ネタなので特に無し)

・ときメモシリーズ
(淡とのスキーデートからのEND)

 よくもまぁ、こんなにフラフラとしたものですね
 昔の自分を蹴り飛ばしたいです


 さて、アイドルから順にやり残しを始めていってもいいのですが
 これら昔のシリーズを今更穴埋め保管しても、皆さん付いてこれますかね?
 
 正直あんまり覚えていない気も……

 ここは久々に安価を出してご意見をば


1 やり残しENDや小ネタを各シリーズごとに、オムニバスでおk

2 基本1でいいが、スレ序盤だった【史上最強の弟子】だけはリメイク希望(アカギの後になるかも)

3 全てごちゃまぜにしたカオスシリーズ開催

4 単体で回収して欲しいスレ名があれば好きにどうぞ ※ただしスカ単体はNG


 0時10分くらいまで集計します

 
 

1


     /    、´  ,.、-'' "   |  ハ   | | i 、 ヽ  \     \_
.     i   '´ ,.-'  /  |    | .|   | | ンヽ i ゙、 、 \_     _>
     |   '´,''   i   | i  | .|. |   | / /_i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
     | 、'´.,'    |  |n,  \! .|   |.! ,/ィ'|"iハ  | i ヾ 、 ヽ
.    ,、'´,、'´      | . _|f=-、.\| / .|/ヾ.、 〉| ! |  \ 、i

.   ,、'´,、'´         i.r( リ   \!∨u〈 o .ノノ| ,イ | 、_   \
,、-'´,、r′    _    N ヾ、 o  》   ヾ ̄   !イ| λ i` ー--ヽ
,、-'´   |  ( r‐ヽ、  | |j~ ゝ==シ  |j.  \.|j~| .|イ `、.|
      |  ヽヽr‐ゝ .|.  〃"  |ju  U u \|.人   `       
     ノi   ヽヽ⌒l |  u ___   r' __ u _)      ,、-'´ 
.      ヽ i、  ヽゝ-l |. |j i´ _` ''ー----‐ァ/  ,.、-''´,、-'´
       ヽ!、  ゝ-リ   l ̄   ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'''    
         i !   |\ |j {    ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´       / 
.         |ハ   |::::::\,,ゝ-'´ ,.、-''´  | l       /
             ,.!-''´. ,.、-t''´ ̄``_二ニ!.l _.... -‐''´ ,、"  
.          _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r==.l ヽ、  |j ='"´
    ,.、-‐'' "   ,.、-''´ヽ、  ::::::::`'-、.. u |j |  ヾ     u
,、''´     ,、-''´      \   ::::::::::::`''..r-'′   \ U



 では1で決まりですね
 3とかSAN値が持たんよ、多分


【やり残したことまとめ】

・アイドルシリーズ
(竜華トゥルーエンド)

・史上最強の弟子シリーズ
(大会での決着)

・ときメモシリーズ
(淡とのスキーデートからのEND)

 ではやり残したことをオムニバス形式で片付けていきたいと思います
 弟子シリーズはSS形式にしても、続きから始めるにしても大物なので

 まずはサクッと片付けられる

1 プロデューサー竜華のトゥルーEND

2 ときメモ完全勝利の淡スキーエンド

 このどちらかにしたいと思います
 選択安価、どんちゃらほい!

 ↓3

スカはすごく面白かった気がするんだがなにやってたか全く思い出せない


 ではときメモ世界の淡ENDから続けたいと思います
 既にルート固定してるので、ほぼSS形式で進行

 一応おさらいのあらすじをざっと作るので、少し読み返してきます

>>26
 思い出してはいけない(戒め)



【京太郎「ときめき……?」 アフター】


<<さきめきメモリアル プレイバック>>

※ 話の根幹に関わる部分だけピックアップして手抜……再放送します


  

 私立きらさき学園
 これから俺が通うことになるその学園には、一つの噂がある


 それは――
 
 麻雀部の封鎖された部屋にあるという伝説の雀卓
 卒業式の日、その卓の前で想いを叶えたカップルは永遠に結ばれるという噂


 そう、きっと俺も―― 






?「――ちゃん」

 んっ……なんだ? 
 
?「京ちゃん」


 誰だっけ、この声――

?「――きて、京ちゃん」ユサユサ

 なんだか、すごく懐かしいような?

?「起きて! 京ちゃん!!!」ガバァ!

京太郎「おわぁっ!?」ズテェン

 いだだ……?
 俺、ベッドから落ちたのか?

?「やっと起きた。もう、早くしないと遅刻しちゃうよ?」

京太郎「んー?」

?「高校生活の初日から遅刻なんて、私は嫌だからね」

京太郎「にゅう……がく?」キョトン

?「まだ寝ぼけるの? も~……」クスッ

京太郎「……」

?「えっ? も、もしかして……記憶喪失!?」

京太郎「……は?」

?「え、えと。自分の名前はおぼてるよね?」

京太郎「当たり前だ!」ガバッ

?「なんだぁ、ビックリさせないでよ」

京太郎「あのなぁ……」

?「ね、ねぇ!」

京太郎「ん?」

?「私のことは、覚えてる……よね?」モジモジ

京太郎「宮永咲だろ? お隣で腐れ縁の」

.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \

咲「くされ縁じゃなくて! 幼馴染でしょ!」



京太郎「幼馴染ならもうちょっと優しく起こせよな」

 いきなりベッドから叩き落とされるなんて、漫画じゃねぇんだぞ?
 
京太郎「それに幼馴染ってのはこう、もっと胸があって……」ウンウン

咲「も~! そんなこと言ってないで早く準備してよ!」グイグイ

京太郎「お、おわわっ!?」

咲「式の前に部室に寄りたかったのに……」ハァ

京太郎「急いでるんなら、早く外に出ろよ」シッシッ

咲「へっ?」

京太郎「お前がいたら着替えられねーだろ? えっちぃ!」ヤーイ

咲「え、えっちじゃないよっ! もうっ、知らない!」トテトテ

 ガチャッ

京太郎「転ぶなよー!」

 フェッ!? ウミャァァァ!?
 
 ドンガラガッシャーン!

京太郎「……可愛い奴め」ケラケラ


【宮永咲】 須賀京太郎の幼馴染




【教室】

 ガラガラ

京太郎「ここか、席はとりあえず適当でいいのかな」スタスタ

 まだ人もまばらだし、折角だから窓際に座ろう
 
京太郎「んっ……?」

 窓の外に何か見える
 あれは……建物か

 あの建物だけやけに古いけど……一体なにに使ってるんだ?


??「"伝説の卓"が、あそこにあるそうですよ」

京太郎「えっ?」

??「あれは封鎖された麻雀部室、私も詳しくは知りません」
 
京太郎「封鎖された……?」

??「あの部室にある卓の前で結ばれた恋人同士は、永遠に幸せになれるとか」

京太郎「へぇー、そうなのか」

 なんだこの子?
 急に話しかけてきたけど……めちゃくちゃかわいいぞ

??「ありがちな話ですね。けっこう面白そうですけど」

京太郎「うんまぁ。って……!」

??「あっ、自己紹介がまだでしたね」


                      -‐ ━━ ‐-
                  /  /. . . .    . . \
                   . ./: : : : :/ : : : : : : : : : . .
                / . : /. :./ : ∠|: : : :./: : : : : : : :.
                  / : : / : /l: :/  |: : :./ |: : : : |: : : :
              / : : / : /抖午ミ八_/ 八:.: : :.| :l: : :

                / : : /.:.:.:l/{ Jh^`  午ミX : | :|: : :
.               / .:/ l´l:.:| 乂_,ソ     { Jh^Y: :|: : :|
.              ⌒7 : :人l:.:|  〃   '  乂ソ '从:|: : :|
              / : : .:.:.:l从      -、      /): 八:.:.|
                / : :.:/ .:/ / \   `¨     人 /:. :∨
            / : :.:/ .:/ / : :ノえト .__....-=≦:.:.:/:.:.|: :|
              / : :.:/__厶斗 ´|  `L∧:.:_|:.:.:|/:.:.: | : :
          / .:/  | l......... |  /:i:i:i:l\\j:.:.:.: : : : : :

            / .:/    | l......... |/,\:i:iノ\〉.. `┬ 、: : : :.
          / .:/  \ ,| |..Χ..........’ 「i:i:, |........... ', 丶 : : :.
.        /.:/ :/ /⌒ 人[.......\.......∨:i:i:i:i|..............', ∧:. : :
     / /': /        /⌒\........... ∨:i:i:i|..............// {:. : :|
..   / / /: 〈  ___  /'    \.........∨:i:i|.........../ \ \:.|
.   / /   : : : `Y  ---、i       \.....∨:リ....../     ', ノ:.|
   l /   : :|: : :.|/ ............|         \..∨../     }」.:.:|
   |′  |: |: : :.|Lノ ̄ 人          \]/        人.:. |
   l    八从 : | |    |:.l〕iト  ___    [[      /lノ|:. 八
.          \ |    |:.|〈  `ー      '   、 Τ  |

由暉子「真屋由暉子です。あなたは……?」

京太郎「ああ、俺は須賀京太郎。よろしくな、真屋」

由暉子「はい、こちらこそ」ニコッ


【真屋由紀子】 京太郎のクラスメイト




??「こら、そこの鼻の下を伸ばしてる奴!」

京太郎「ん?」

??「お前だじぇ!」バーン

京太郎「……なんだコイツ」

優希「片岡優希、よろしくな」ニヒヒ

京太郎「お、おう。よろしく。それで、どうかしたか?」

優希「……さっきの子と、仲がいいみたいだじぇ~?」ニヤリ

京太郎「は? そ、そうか?」

優希「可愛いし、おっぱいも大きい。うんうん、いい子だじょ」

京太郎「ああ、だよなぁ」エヘヘ

優希「だがしかぁーし!! クラス一番のおっぱいはこの! のどちゃ――」

 ポカッ

和「こら、何を言ってるんですか?」ムスッ

            ,. . . ---. . . .,

        _,,,,.  '.: : : : : : : : : : : : :`゙'. ,   _
       i/              ._,./::iヽ,
     i'"~::/ . .; .i: : ; : : : : : : : : : : : ィ´::::`v":::ィ
     i: :./: :.i : l: :l: : il: : : : i: : :.li: : ; i: ヽ::::;;:::i::i:::::|
    冫/:./i: : li: i: : i:.|: : : |: : :|: |: :|i: i: :冫:::::/iヽ,l
    !,::i: :i:.|: : |:| |: :.i|:.|: : :|i: :.|: :.|: |:|: |; iゝイ:::i;::::\
    ./|:.|i:.|: : |:i`'トム.;:.|: : ! l: | ,;:lィ ''l|´l ||: リ::;,!l__/
    く;;;|:|'|:.l: :.||'ャii;;;;;;;iィソ !'ィ'ヤi;;;;;;i;'ヤl|_,.! '´:|: :l: |
     l! l!,\l !:ヽ辷ソ    ヽ==ソ .! |: : :.|: :|: |

      /|: |: :|i ::::::::  、   :::::::::: .;ィ'| : : :|i: :i: |
       / |: |: :|:ゝ     _      /" | : :.|:|: :|:.|
.     / /| |: :|: ||`ヽ 、.´ `   , イヾ  |  : :|i |: :|:|
    / ./:|:l: : |: || |  _,`,iー "´ ィ冫、.|i  : |:| |: :.i';
    ;´ /:.i|i : :l_,..-‐'''´:/:イ   /:::::::::::|:| . i|.,| |: : ハ

和「彼が困っていますよ?」

京太郎「あ、いや……」ドキッ

優希「いやいやー、のどちゃんは分かってないじぇー」

和「すみません、この子が迷惑をかけて」ペコリ

京太郎「いや、気にしてねーけど」

           ,. : : ' ¨ ̄ ¨': ‐- 、
         _,/ : : : : : : : : : : : : : : : :\
   x‐―‐(./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\
  /:./: : :/:/: : /: :/ : : : : : : : : : : : : :.ヽ: : : :ハ
 ,' /: :/ :/:/: : /: :/ : / :i: ! : !: : :!: : : : :ハf⌒Y⌒)

 !,': :/ : ,' : : :/_」⊥、:! :.| :! : !: : :! : : !: : :.ト--ヘ⌒\

  !:/| : :.|:.!: :イハハ: !: ! :.!: !:斗--!、 : |: : : !: : : !:ヽ.\\
  { i:! : N\| xぅトN ヾヾ| 从从/ メ : : :|: : : !: :! !: ハ )
.   从: :! }: ハ〈.ん::i}     z=ミ、 |: : :.i: : :,' : | |: : :!
    ヽ|/: : :! v少         .....  !: : ,': :./: :.,' ,': :./
    イ !:fヽ.! :::::  '     ::::: ,': :.厶イ: : / 厶ィ'

     乂 |. }:.ゝ、   v フ    /: :/: :/: :./
      _|. Vリ/ > 、     ,. イ仏厶仏イ
     /ヽヽV 厶r:::个ー'^ー'"⌒}―- 、__
    { \〉J }::::::::::∧ r‐x┐ ,|::::::::::::::::`:7

    ヽ`ー'  ノ::::::::::::::::\ヾ!ト'  !:::::::::::::::::∧

優希「片岡優希だじぇ、よろしく!」エッヘン

和「私は原村和です」ニコッ

京太郎「おう。俺は須賀京太郎、よろしく」

【原村和】 須賀京太郎のクラスメイト
【片岡優希】 須賀京太郎のクラスメイト


 こうして数多くの女の子と出会った俺は、自分自身を磨くことを決意する
 この一年間頑張って、可愛い彼女を作るんだと

 その為には学業だけではなく、学校の部活も頑張らないといけない

 雀力が低く、いきなり最下位の五軍スタートの俺は、初練習に顔を出したが……

【麻雀部 五軍】

 シィーン

 だ、誰もいないっ!?
 
京太郎「そりゃそうだよな。五軍の奴が休日にまで来るわきゃないか」トホホ

 よく見ればこの部室かなり汚いな

部室「」ボロボロ

 公衆トイレよかひどいぞ、ここ

部室「」ボロボロ

 えぇーい! 
 こうなったらヤケだ! とことんやるぞ!

京太郎「うぉぉぉぉ!」テキパキ

部室「」キラキラ

京太郎「ふぅ、なんとか綺麗になったぜ」

 というか、無茶苦茶タオルやら何やら散乱してたな
 女子の物っぽいから汚くはなさそうだけど
 あとはこれを洗濯すれば……

京太郎「よいしょっと」ギュムッ

 バサッ

?「……」スピー

京太郎「……」

?「んむっ……寒い」モゾモゾ

京太郎「あ、あぁっ……」ブルブル

?「……な、に?」パチッ

京太郎「いやぁぁぁぁあ!! タオルの中に人がいるぅぅぅ!?」

?「ふあぁぁ……」ノビー

           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ ……?
.             { /   }\__              ′ |
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧


?「ダル……」

京太郎「(だ、誰だこの人!?)」ビクビク
 


京太郎「え、えっと?」

?「……新入生?」

京太郎「は、はい。えっと、五軍の須賀京太郎です」

?「……そう」グテーン

京太郎「……えぇっ?」コンワク

 一体この人は誰なんだ?
 それに、どうしてこんな場所でゴロゴロしてるんだろう?

?「……白望」

京太郎「へっ?」

?「3年、小瀬川白望……五軍の部長」ゴローン

京太郎「あ、そうだったんですか」ポン

 って、部長なら少しは掃除しろよ!

京太郎「(とは言い出し辛いなぁ)」トオイメ

白望「……?」キョロキョロ

京太郎「どうしたんですか?」

白望「……誰もいない」

京太郎「そりゃまぁ、今日は休日ですし」

白望「あっ……それもそうだ」グテテーン

京太郎「……」

白望「……」ゴロゴロ

 き、気まずい!

白望「……ダルい」

京太郎「……(適当にネトマして帰ろう)」イソイソ

【小瀬川白望】 五軍部長 雀力はまるで五軍レベルとは思えない


 部活にも顔出した俺は、次にバイトを始めることにする
 応募したのは、メルマガに来ていた旅館の仕事――

 そこで出会ったのは


~松美二号館~

京太郎「おー、ここか」

 聞いた話によると、奈良にある旅館の二号館らしい
 こっちは規模が小さく、数人しか泊まれないようだけど

京太郎「あの、すいませーん」ガラガラ

 タッタッタ

?「はいはーい、いらっしゃいませー」

京太郎「(か、可愛いっ!?)」ズギャァァ!

?「あっ、もしかしてアルバイトの?」

京太郎「あ、そうです。須賀京太郎です!」ペコリ

            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.

?「私は松美玄、よろしくね」ニコッ

京太郎「お、おぉぉ」プルプル

 こんなに可愛い人がいるところで働けるのか
 た、たまらんっ!!

京太郎「お、俺! がんばりまずぅ!」ナミダドバドバ

【松実玄】 バイト先の娘さん とっても可愛いですのだ


 バイト先も決まり、女の子達との関係も深めていく俺
 そんな中、テストも差し迫ったことで俺は珍しく勉強に精を出していた
 
 テストで和に勝てばデートしてくれる
 そんな約束もあったからな


 カリカリカリ

京太郎「……うーむ、家でやっても眠たいだけだな」

 よし、ここは気分転換も兼ねて図書館にでも行くか
 
京太郎「さて、準備しよう」ガサゴソ

 
~~図書館~~

 シーン

京太郎「し、しまった……こっちの方が眠たくなりそうだ」
 
 どいつもこいつも、よくこんな静かに勉強できるな
 機械か何かかよ、マジで

京太郎「(……勉強しよう)」

 どーせ家にいても対してやらないんだ。
 ここでのんびりと……

京太郎「んー? どこか空いてる席は……」

 お、あそこが空いてるな
 一人座ってるようだけど、スペースが空いてる

京太郎「あの、ここいいですか?」

?「……Zzzz」

京太郎「あれ、寝てるのか?」

?「……Zzzz」スピー

京太郎「しかも、可愛い……それに、なんて、なんて……!」ワナワナ

?「はっ!」キョロキョロ

                  ___
               <: : : : : : : : >. . .
            . : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .

.          ,: : : : : : : : : : : /}ハ: : :|: : : : : : : : : : : :.
         /: : : :/|: : : : : : :{T} |: : ト}: : : : : : : : : : : :.
        ,: : : : {斗: : : : : : lノ / : ノ ハ: : : : : : : : : :∧

        : : : :从_乂: :_:_: (ィ斧芋ミ、|: : : : : : : : / :∧
         ,: : : : :{.芹ハ`¨゙   {r': :リ }〉: : : : : : : : : /: :|
.       {: : : : :} 弋ノ     `¨´  ノ:: : : : : : : : : : : !
          |l : : : :|   '        ム:イ⌒Y: : : : : : !
.       {ハ: : /{              } .リ: : : : : ハ{

.       | ∨: :、   r ,         イ: : : : : / :l}
.        乂. ∨: \          イ: : : : : : : /  ノ
           `ヾ: : : .      <   ト : : : ::/
             >: :`: :≦:}    //: : :{
         _ 。r≦: : : : : :r´ .ノ  .//: : : : ∧
      ,r≦: : : : : : : >'´ // .//: : : : : :/ }!、
     ,イ /: : : > 7´  ィ////: : : : : :/  .リ \
.    /  {: : /  / < /// / : : : : /  /    Y
    l{   !: :{  //   / /   {: : /{: { <
    ゝ_ゝ:乂 /  /   乂  |: / .乂         |
  /   - ‐アイ. /       ゞ   |        |

. /   ´-っ ././             }!
../   ィ7  /               ノ     r ミ  ハ
   /,' {.  {               ∨    /  ∨  〉

?「また寝てしまいした……」

京太郎「(デカァァァァァイ!!!)」イヤッフゥゥゥ!


 可愛くて、こんなおもち……おもちぃ
 マジかよやべぇよ、マジヤバだぜ

京太郎「……」ゴクッ

?「……? あの?」

京太郎「はっ!?」

 い、いかん!
 あまりのショックに気を失いかけてた!

京太郎「あ、えと。テスト勉強に来たんですけど……席が空いてなくて」

?「そうなんですか?」

京太郎「それで、もしよければ相席しても……なんて」ポリポリ

?「あ、はいっ! 大丈夫ですよ」ニコッ

京太郎「」ドッキィン!

?「?」

京太郎「あ、ありがどぉ、ございまずぅ」ポロポロ

?「!?」ビクッ

 こんな可愛い子の横で勉強できるなんて、俺……俺!

京太郎「やるぞ! 絶対にテストでいい点取る!」メラメラ

?「もしかして、アナタもテスト勉強なんですか?」

京太郎「アナタもって……ことは?」

?「あ、申し遅れました。私はきらさき高校二年生の、神代小蒔です」ニコッ

京太郎「お、俺は一年の須賀京太郎です!」

小蒔「須賀さん、ですね。ふふっ、なんだか不思議な縁を感じる名前ですね」クスッ

京太郎「」ドキドキ

 よ、よく分からんがこれは脈アリ……なのか?
 
京太郎「じゃ、じゃあ! 俺勉強するので」ガサゴソ

小蒔「はい。頑張ってくださいね」

?「姫様ー、そろそろ行きますよー」オーイ

小蒔「あ、連れの者が呼んでますので。私はここで」

京太郎「あっ……はい」

 なんだ、もう行っちまうのか……

小蒔「では、また」スタスタ


京太郎「しかし、この世はまだまだ広いな」フッ

 あんな可愛い子がたくさん眠ってるんだ
 まだまだこの世は、捨てたもんじゃないぜ!!

京太郎「よし、勉強頑張るぞ!!」メラメラ


【神代小蒔】 可愛い先輩 おもちデカイ



 そうこうして部活を頑張った俺は麻雀部四軍に上がった
 小瀬川先輩のことは気になるけど、今はもっと頑張らないと

 

京太郎「部活に出よう、そうしよう」

 今日こそは実力を見せて三軍に上がるぞ!
 そんですぐに二軍、そして目指すは一軍だ!
 
京太郎「よーし! 待ってろよー!」

 タッタッタッタ



【清澄高校麻雀部 四軍部室前】

 タタタタッ! キキィーッ!


京太郎「ふぅ、やっと着いた」

 中は結構賑わってるようだな
 よし俺も……って、あれ?

?「……」オロオロ

 誰だあの人?
 見ない顔だけど……

?「あっ!」パァァ

 こっちに気づいた
 一体どんな人だ……ろ……?



   ¨ニ_         _tj^     ,:/               \‘'vtj tj         Tヒ_
.   ¨ニ_       _tj^        ツ       ,          _ヽ Ⅵtj          ^tj_
     ¨ニ_    _tj^      _,.″   / |   :i   ハ_    ^vトL,tj_           ^tj_
     ¨ニ_ _tj^       .-ノ    // 人i ¦い  ヒ_   i V「ltj^`ヽ           ^tj_
       」tj^     ____彡'ノ   / ,斗ヒ 丁小 トif厂^ぅトi    ㍉`'tj   }i          ^tj_       _ニ¨
     o「^¨ニ_   i{   ,;'´  狄  ハ|i 」十八 V十iLハ| 圦 [_ ^’ , \                ^tj_     _ニ¨
          ¨ニ_   〃 ノ゙ ノア ]i 斗桃妝, \V桃抃以ぃ j^t トぃゝ_\__              ^tj_   _ニ¨
             ¨ニ人r f^{ i:小l トfメ小     ^Tfメ升 ]小 ⌒人 トj ¨`~ヽ              ^tj_ _ニ¨
               ¨ニ乂 ^'人 L_ ¨ ^     ´ ^  j~  t  ^‘ij     ^}           ^tj[
                   ¨ニ_ リ  ⌒ヽ"  `    ""  '  カッ   ‘,     ,リ       _. -ニ¨ ̄ ]o
.                   ¨ル  /人´   - -    xリ  ソ^j:  ‘.   '′   _ -ニ¨
                 え゙ , ア介y,       .ィi^ア  ,’ v   ッ,  _ -ニ¨
                ,fy~ ,^ ノjfメ ^i: ぅt-   [_.:′ ,′ ^j:   j, 'tヤ¨
               ,ャ?ソ   jfメy斗fy~リ     ヒ7   ふ_  ^'.  ^j, ~y,
               _:^ ' _,厶jfメ√  j^       ア  , ㌻‐=tェ」j_    ^:_
             y^ j_,t^㌻゙jfメ    i~^ヽ  ,.:'"_t  /,'~   ¨ア式ヒ, y,¨;_
            _jッ ソ「入^vjfメ    tャ'"´ ̄`'ソ′ _y    '~ /^圦 :^t_^t_
           _y^ ソリ  `'jfメ      i[    ´  ;ァソ  /_ ィi^   リ  ふ ^:,,
         ,;ァ¨ , ~ j「  jfメ_ ヽ、   ‘  /  イjえ '´. ィソ      L_ ^'jx -_
        _, " _y゙ ,圦  jfメvjぃ_  、  _jッ ´_, -'^_㌻ _y'´ jリ       ¨弌 ` ヽ ゙y_
      _-~  _ァ  厂^ ,jfメ ソ ^`:,_ )y'´ _,.れィ _^ '~  ¨  /;         」i、 ャ,`  ^ッ_
    _,ヽ  _え’  人  jfメtッ′    ^tj , '⌒jyツァ^     ,i v′  、    _j仇   ¨    X:、
  _っ'^   yて   _^,沁jfメLア      ヤ[  ,^ (       i以  _,. jyx_rf'~   え ヤt   ^ty,
,ッニ~   -ソ^   ッ犲ぇv二;」;      ノ;   ィぇ       ,ッj^衣¨^  "才   ]八  ^え,  ~ふ


京太郎「めがっさ美人!!!??」ドッギャーン!

?「!?」ビクッ



 い、いかん
 あまりの美貌に気が動転してしまった

 ここはなんとか取り繕って、お近づきにならねば!

京太郎「あ、いや。取り乱してすみません」ペコリ

?「いえ。それより、お伺いしてもいいですか?」ニッコリ

京太郎「はい? 彼女ならいませんけど」

?「まぁ、それは可哀想に」

京太郎「Orz」ズゥーン
 
?「ハッ!? また本当のことを……」

 グサッ

京太郎「ナンデジョウガ?(´;ω;`)」

?「あ、えと。私は雀明華と申します」ペコリ

京太郎「どうも、俺は須賀京太郎です」ペコリ

明華「実は私は留学生で、今月からきらさき高校の二年生として編入したんですよ」

京太郎「なるほどなるほどー」

明華「それで所属することになった二軍の部室を探し歩いているのですが……」

京太郎「あー、確かにここは広いですからね。迷うのも無理ないっす」

明華「困ったさんですね」シミジミ

京太郎「妙な日本語を知ってますね。まぁそれは置いといて、俺が案内しますよ」

明華「まぁ、本当ですか?」パァァ

京太郎「はい。ついでですから」ニッコリ

明華「ふふっ、旅は道連れ世は情けですね!」ドヤァ

京太郎「あ、うん。ソウデスネ」

 ということで、俺は明華先輩を案内することになった


【きらさき高校 二軍部室前】


京太郎「はい、ここです」

明華「ありがとうございます」ペコリ

京太郎「いえ、当然のことっすよ」

明華「では、私はここで」

京太郎「ええ、頑張ってくださいね」

明華「アナタも、お待ちしています」クスッ

 ガチャッ バタン

京太郎「お待ちしてる、か」

 なんとか追いつかないとなぁ

京太郎「よし、打つか」テクテク


【雀明華】 麻雀部二軍の先輩 おっとりしてるけど言う時は言う


 四軍で三軍入りを目指す俺
 蒲原部長を筆頭に、様々な先輩達と凌ぎを削りあった!

 そして、あの運命の日――


京太郎「お疲れ様でーす」

 ザワザワ ガヤガヤ

京太郎「ん? なんだか騒がしいな」

智美「あ、須賀かー」ワハハ

京太郎「あ、蒲原部長。どうかしたんですか?」

智美「それがなー、今一軍の部長が来てるんだ」

京太郎「え?」

智美「十月の強化合宿の選手を選抜してるらしいなー」

京太郎「へぇ……」

智美「まぁとりあえず私達は普通に打っていればいいよ」

京太郎「あ、はい」

 一軍の部長は気になるけど、まずは練習からだな



京太郎「よし、ツモ!」

智美「!?」

睦月「そ、そんな……」

純代「まるで歯が立たない……」

京太郎「次、お願いします!」

 俺、強くなってる!
 この調子で行けば……きっと!

 ガヤガヤ


京太郎「ツモ!」

未春「そんなぁ……」

京太郎「よし、これでまた一位だ」

 行ける
 俺はまだまだ強くなれる!

 このまま行けばきっと……!



菫「ほぅ……とても四軍とは思えないな」

智葉「三軍に上がってもいいんじゃないか?」

照「……」


京太郎「えっ?」

 振り返る
 そこにいたのは……


          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:`、

       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| \.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:`、
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|   -─.:.:}、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::、
    .//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´  ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
   /.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒  \.:.{    ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气      ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
 .:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ             リ.:.:.:.:.:.:.:.:|

./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


照「でも、所詮はこの程度だよね」

京太郎「誰だ……?」




京太郎「あ、あの……?」

菫「ああ、すまない。私は一軍の弘世菫」

智葉「同じく辻垣内智葉だ」

照「……」

 い、一軍?!
 俺の目標とする相手が……この人たち!?

京太郎「……」

菫「君、名前は?」

京太郎「須賀京太郎……です」

菫「そうか。顧問には私から話しておく、君は明日から三軍でいい」

京太郎「!?」ガタッ

 ザワザワ……

京太郎「そんな簡単に決めて、いいんですか?」

菫「相手の雀力くらい、簡単に分かる。この四軍に、君以上の雀士はいない」

智葉「……」ジッ

照「……」

京太郎「それは、ありがとうございます」

 確かに嬉しい
 でも、何か……釈然としない

京太郎「……」

菫「収穫は無かったが……そろそろ戻ろうか」

智葉「ああ、そうだな」

照「時間を無駄にした。早く戻って打ちたい」

 スタスタ

智美「……」ギュッ

京太郎「(なんだよ、それ……?)」

 ちょっと見ただけで、上とか下だとか決めて
 挙句に、時間を無駄にした?

 俺達が4軍だからって……馬鹿にしてるのか?

 もしそうだとしたら、俺は――

京太郎「おいっ!」

三人「……」ピタッ

京太郎「……俺と、打ちませんか?」

 こいつらを、許さない


菫「私達と打つ?」

智葉「……本気か?」

照「……」メキメキッ

菫「やめておけ。君は見たところまだまだ伸び盛りだ」

京太郎「どういう……意味ですか?」

菫「ふぅ……分からないか?」

 ゴゴゴゴゴッ

京太郎「!?」ゾクッ

菫「わざわざ、才能を潰したくはないだろう?」ドドド

 ズゴゴゴゴゴ

京太郎「(か、勝てない……)」ガクガクガクブルブル

 もはや、次元が違う
 格が……存在そのものが桁違い

京太郎「う、うぁっ……」ガクガク

智葉「弘世、あまり脅かすな」

菫「おっと……すまない」

京太郎「はぁっ、はぁっ……」ブルブル

照「ダサ……」ボソッ

菫「照、やめろ」

照「……」チラッ

京太郎「……」ウツムキ

智美「大丈夫か、須賀君」

京太郎「……は、はい」

照「……格好良くなっても、中身は変わらないね」ボソッ

京太郎「……え?」


照「……さよなら」ツカツカツカ


 今……あの人、なんて?


菫「これからは相手を見て喧嘩を売るといい」

智葉「……」

 スタスタスタ

京太郎「……」

 俺は……なんて情けないんだろう


【宮永照】 麻雀部一軍のエース 過去に京太郎と……


 そうして三軍に上がった俺は
 多くの女性とのデートを経て、傷を癒した

 それから――





京太郎「そういえばまだ部活に顔を出してなかったな」

 折角三軍に上がったんだ
 周りがどんなレベルなのか体験しに行かないと

京太郎「……早く二軍に上がってやるぜ」

 そして一軍になって――
 和や咲をも越える!

京太郎「よっしゃー!」ダダダッ

 タッタッタッタッ


【三軍部室】 

 ワイノワイノ

 ガチャッ

京太郎「すみませーん」

ゆみ「ん? 君は――?」

京太郎「あ、俺。先週から三軍に上がった須賀京太郎です」ペコリ

ゆみ「そうか、蒲原から聞いているよ。私は加治木ゆみ、三軍の部長だ」

京太郎「どうも」ペコリ

ゆみ「今日はゆっくり見学でもしていくといい。三軍は一番人数も多いから、知り合いもいるだろう」

京太郎「はい。それじゃあ自由に動いてみます」

 スタスタ

京太郎「ふーむ、確かにたくさん人がいるなぁ」

 ガヤガヤガヤ ワイノワイノワイノ

京太郎「よし。しっかり見学して技術を盗んでやろう」

??「……」



 リーチ! ヨッシャ!
 トオラバ! ウワラバッ!


京太郎「へぇ、みんなそれぞれ打ってるんだな」スタスタ

 火力重視だったり、速度重視だったり
 堅実な守りをしている人もいる

 自分なりの打ち方、闘牌スタイルを確立しているのだろう

京太郎「……凄い」

 ここにいる人たちはみんな強い
 今の俺じゃ――そう簡単には勝てないだろう

京太郎「……」ゴクッ

??「……」テクテク

京太郎「ん?」

 なんだ、今通った人
 さっきから打たないでうろちょろして

?「……」ハァ

             . -‐. ァ.:.:.:.:.: : . . ._

             . : ´: : : :/.:.:.:. : : : : : : :`. .
          ,. ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\
       /. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
      ′.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i

      ′   !:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:|.:.:.ハ.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.|
.       | .:.:.:.:|.:.|:.:.:.:|.:.:.:.i|.:..′',:.:. !:.!.:. :.:.:.:.:| .:.|.:.:.|
     |.:.:i:.:.:/:.:i:.:.:.:.|:.:.:.:i|:.:|   !:.:.|:.|.:.:.:.:.:.:.:| .:.|.:.:.|
     |:.:.ヽ:什:.-:-:.!:.:.:.:.|:.:|   !:.:.|:.|.:.:.:..:.:.:.| .:.|.:.:.|
      |:.:.:.:.:Yi:|ミト、:ト、:.:.:|: 「二ト:/:.l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.|
      !:.:.:.:.:.i !:込リ  ヾi 弋ミト、:.! .:.:.:.:.:.:|.:.:.|.:. |
      !:.:.:.:.:.::i:|        ゞ:|ン 》.:.:.:.:.:.:./.:./.:.:.′
      !:.:.:.:.:.人    '     i|  |.:i.:.:.:./.:./.:.:.:i
      |.:.:.:.:.:.:i:|:\  ‐ -   i|   |.:i.:.:./.:./.:.:.:.;′
      lト.:.:.:.:.:i:|.:.:.:.>:.. _ . <|  /:/.:./.:./.:.:.:/
     ヽ',:.:.:.:i:|:.:.:.:.:./ i j   〃 /:/.:./.:./.:.:.:/
        ヾ:.i:| `ヾ{  `y´ /イ /.:.:.:/.:./;イ/

京太郎「あ、あの?」

?「えっ……?」


?「私に話してるんすか……?」

京太郎「あ、ああ。一年、だよな」


                         ____
                  __ _ ,...::::::::::::::::::::::::::::::::..、
                ..::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
              /:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\

             /::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::\
      、-‐      /:::::::::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::ヽ::::,       ‐-、
   .r!、,___..  /:::::::::::::::ハ!::::::/:::::::::::/::::::::::::|:::::::::/ ヽ::::|:::ヽ::::::::l::::.、    ___,ノ-

    !、,___.  /::/::::::ハ:::|_|::::::|:::::::|::::|::::!::::::/!::::::::{   }:::l.!::::|:::::::ハ:::::ト、    ___,ノ
.           /|:::|::::::::|_,メ! |::::::|:::::::|::A斗:::::ト、:::::::|-‐ ´|/ l::/!::::/:::':::::, \
         | |:::|::::::::「 x=ミ、::|:::::::|/x≠ミ::| \::|  ,x芹刈/::/::::::::::::|  \
           ヾ\::::ト {:! 刈:::::::!〈 ,f:::心`   ヾ〃 {::::心 !:/}::::::::::::::!    ヽ
                ヽ:|  |j ノ |::::小、弋;;;ツ     弋;;:ン .|j/:ヽ::::::::::\
             ノ      |::'::ゝ; ヽ , , ,  ,   , , ,  |:::::::::\::::ト::::ヽ
             ヽ  ' ' ' uヽ:::;::::、 \  ___,、   ,.イ::::::::::::::Ⅵ:.、\!
             ゝ_ -- 、   V:::::込、u {      ヽ,イ:::|::::::::|::::::|::|ヾ!
               \ __ノ u ';:::{:::::|::`::ト __,..<-.|::::|::::|:::!::::::!::|
               `ーr:::::´:川:::::ト、:::|   /ヽ.:.:.:.:ト、:!::::!::|::::::|:::!
                  |ヽ!ヽ| `ヽヽル' /.:.:.:.:.:_/.:.:.:\|从:/川
                 ∨.:./.:.://Y7/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\



?「??」キョロキョロ

京太郎「いや、だからお前だよ」ガシッ

?「!!!???」ビクンッ

京太郎「俺は須賀京太郎、今日から三軍なんだ。よろしくな」ニカッ

                 /::::::::/:::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::\
              /:::::::::::/::::::::::/:::://|:::::::::::::|:::::::::::::::.
                /:::::::::::/:::::://i:::://  |:::::::::::::::i::::::i::::::::::.
            /:::::::::::/:::::://斗≠ミ  i::/i:::::::/i:ハ::!:::i:::::::.
             /:::::::::::/:::::://´斥心 ヽノ' /::/ ノ'ノ'1:::!:::::::i
          /:::::::::::/}:::::::i |  __):::}   /´  -≦_ノ'ノi::::::i:!
           〃::::::::::::`:|:::::::| |  ゞ-゚'       斥ハ`ヽ:::::リ'
          //:::::::::::::::::|:::::::| |、、、        _)リ /:::::::'   !!
..          //:::::::::::::::::::|:::::::| |             `¨ ,:::i:::::|
.         { i:::::::::::::::::::::|:::::::| |       ´   `` |i::i:::::|
         i:::/::::::/:::/:|:::::::ト.!  ⊂´ ̄`ー 、     八i:::::|
         i/i:::::/:::/::::|:::::::i7 、   ̄`ー'    /::::::::::::|
        |i::/:::/i::::::|::i:::八    、__.......-<i::::::::::::::::
      --―‐≠ ̄ ̄ ̄i !::!∧ `丶  /:::::::::::::::::|::::::::::::::/
   /:/: : : \:.: : : : : : :.:.}:jノ': ∧  /='^ヽ:::::::::::::::::!:::::::::::/
  {:/: : : : : : ヽ: : : : : : :.|: : :/: ∧ /:i:i:i:i:}i:ト、::::::::::/::::::::::/

  _/: : : /: : : : : i: : : : : : !_:_: : /:.∧`i:i:i:i:|!: : \::/:::::::/
 /: : : : i: : : : : : }: : : : : : : : :`ヽ/:.∧i:i:i:i:ト、: : : }\/
./: : : : : |: : : : : : |: : : : : : : : : :./: /:.∧:i:i:ハ |\/: : :\
': : : : : : |: : : : : /: : : : : : : : : : :∨: :': ∧:i:i:i:|: : 〉: : : : ∧
: : : : : : :|: : : : /: : : : : : : : : : : : :.\: ': :Ⅵ:i:iⅣ: : : : :/: :.〉
: : : : : : :|: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : \: :ⅥⅣ: : : :、::::/: i

?「本当に、私に――話しかけてるんすか?」ワナワナ

京太郎「いや、だから他にいないだろ」

?「う、うぅっ……うぁぁぁ」ポロポロ

京太郎「!?」ビクッ



?「うあぁぁぁ……」ポロポロ

京太郎「うぉーい!? 落ち着け! 落ち着くんだ!?」アセアセ

 ダダダダッ!

ゆみ「モモー!!」

京太郎「へっ!?」

 ガシッ!

ゆみ「貴様っ! モモに何をした!」ギリギリ

京太郎「」ブランブラーン

?「せ、先輩!? ち、ちがっ!」アセアセ

ゆみ「まさか、モモが見えないのいいことにあんなことやこんなことを!?」

京太郎「」ブクブクブク

ゆみ「うらやまけしからん! 私が喝を入れてやる!」

?「だから違うっすー!」グイグイ

ゆみ「何……?」

京太郎「」チーン

ゆみ「あっ」

?「……」


京太郎「」ピクピク


 ざわ……   
   ざわ……


ゆみ「……みんな、卓に戻ってくれ」

 ハーイ ナンダッタンダロー
 シンジンイビリジャネ? オーコワイコワイ

ゆみ「……くっ」

?「もう、何やってるんすか」ヤレヤレ


 そこで受けた説明
 それはとても信じられるようなことじゃなかった、でも……

京太郎「つまり、みんなに認識されていないんですか?」キョトン

ゆみ「ああ、有り体に言えばな」

京太郎「えっと、名前は――」

桃子「東横桃子っす」

京太郎「東横ね。とてもそんな風に見えないけど」

 普通に可愛いし、おもちも大きい
 おもちも大きいし可愛いのに、見えないなんてことあるのか?

ゆみ「信じられないかもしれないが事実だ。三軍にはモモを認識出来るのが少ない」

京太郎「SOA」

桃子「影の薄さなら金メダル級なんすよ」

京太郎「……ふーん?」ジロジロ

桃子「……うっ」ドキッ

ゆみ「おい、それ以上そのいやらしい視線を続けてみろ。殺すぞ」ギロリ

京太郎「す、すみません!」ズザァァア!

桃子「せ、先輩!?」アセアセ

ゆみ「……」シュッシュッ!

京太郎「いや、そのシャドーボクシングはやめてください」

 まぁなんにしてもこれで合点がいった
 どうして東横があんなにうろちょろしていたのかってことが

京太郎「相手がいなかったのか」

桃子「私一人じゃ打てなくて困ってたわけっすね」

 なるほど、そりゃまた大変だ

ゆみ「私は部長として忙しいから、モモに付きっきりでいるわけにもいかないんだ」

桃子「となると、一人でボーッとするしかないわけで」

京太郎「ふーん」

 ネトマとかも出来るだろうけど、わざわざ部室でやるようなことでもないしな
 かといって見てるだけじゃつまらないだろうし

京太郎「そんじゃ、俺と練習しようぜ」

桃子「えっ?」

ゆみ「なにっ!?」ガタッ

京太郎「一緒に牌の考察したり、対面打ちとかでもいいしさ」

桃子「ほ、本当に?」パァァ

ゆみ「却下だ。ダメだ、許されないぞそんなことは」

京太郎「俺もここには知り合いが少ないし、こっちからお願いしたいくらいさ」

ゆみ「やめろモモ。こいつは獣だ、お前を狙っているに違いない」アセアセ

桃子「お願いするっす! えっと……京太郎でいいっすか?」エヘヘ

京太郎「おう、俺も桃子でいいか?」

桃子「もちのロンっすよ!」

ゆみ「」


京太郎「ということで、今日からよろしくな」

ゆみ「なにがよろしくだ、よろしく何をしっぽりする気なんだ貴様!」

桃子「えへへ、こちらこそっす」ニコッ

ゆみ「ダメだモモ! 私は許さないぞ、こんな男に――」

京太郎「じゃあ桃子。早速一緒に打ってみるか?」

ゆみ「おい、呼び捨てはやめろ。やめるんだ、部長命令だぞ!」

桃子「負けないっすよ京太郎!」ニカッ

ゆみ「モモ?! 私はお前をそんなふしだらに育てた覚えは――!!?」

 
 ソレデサー エー?マジッスカ?
 イヤイヤ、ホンキダッテ  フフ、キョウタロウハオモシロイッスネ


ゆみ「……」ショボ-ン


京太郎「じゃあ、打とうぜ」チャチャッ


.         /:::::::::/::::::::/::::/:::::/::::/:::::::::/::::::::::/::::::::∧:::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.

          ∧:::::::/::::::::/::::/:::::/::::/:::::::::/::::::::::/::::::::::′|:::::|::::::::|::::::::|:::::::::::::::::::::
.         ′  /   ./ / ./...:/........./........../.......... |  |:::::|::::::::|::::::::|:::::::::::::::::::::
.        ′  .|.........l......l...:::|:::::l:::::::::/:::::::: : |:::::::|:::::|  |:::::|:.......|::::....|::....::...::.... |
.        ′.. : ::|:::::::::l::::::l:::l::|:::::l::::::/::::::: : l:::|:::::::|:::::|--|:::::ト::::::l∨:::|:::::::::::::::: :..|
       |:::::::::::::|:::::::::l::::::l:::l::|:::::l:::/|:::::::::::::l:::|:::::::|:::::|  |:::::|l:::::::| |:::::|::::::::::::::::::: |
       |:::::::::::::|:::::::::l::::::|八{\{/八:::::::::: l八::::::|:::::| ̄|:::::リ:::::リ|:::|::::::::::::::::::: |

       |::::::::::八::::::::{\抖系示芹ミ\:::: |  \{\l ,ルイ:::::/ |:::::|::::::::::::::::::: |
       |:::::::/::::::\:从/ んヘ. 刈   \{    ァ系示芹ミ リ:::リ:::::::::::::::::::::|
       |::::/::::::::::::::::l {{  rそ__,豺          んヘ. 刈 ∨//::::::::::::::::::::: :|
       |:/:::::::::::::::::::l   乂辷少゙           rそ__,豺  }//::::::::::::::::::::::::::|
        /::::::::::::::::::::::|                    乂辷少゙   .::::::::::::::::::::::::::::::|
.       /:::::::::::::::::::::::::|   ////     ,             .::::::|:::::::::::::::::: : :|
      ,:::::::::::|::::::::::::::::::.                   //// .::::::::|:::::::::::::::::: : :|
       |:::::::::::|:::::::::::|:::::::::.、                       /:::::::::|:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|:::::::::::::::.、     V___ァ       .イ::::::: : |:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|::::::::::::::::个:..             ....:i::|::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|::::::::::::::::::|::::::〕  .      .   i〔:::::::::|::|::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|::::::::::::::::::|:::∧    ‐-‐     ノ∧: : :|::|::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|::::::::::::::://   ゚̄'*。  ___。oS゚  }\::::|::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|
       |:::::::::::|:::::::::::|:::::::::/: : |     /∨\    /: : :\::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|

桃子「はいっす!」

【東横桃子】 影の薄い?三軍  ある意味全ての元凶


 新たな環境
 部活でも頑張りつつ、やっぱり大事なのは勉強だ

 和とのデートの為、俺はけっこう頑張ったりした


京太郎「ダメだ、全然分からない」カラン

 和と始めた勉強会だが、さっぱり内容が掴めない
 折角和がわかりやすい説明をしてくれているのに、だ

和「いえ、この問題は高学年レベルのものですから」

京太郎「でも、和は分かるんだろ?」

和「少しは……ですが、今無理して解くような問題でもありませんよ?」

京太郎「……負けたくないから、さ」

和「え?」

京太郎「だって俺、和より頭よくなりてーんだぜ」

ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、   ,. ──‐、

: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′   U     } }
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂. ′   ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:!            , ,' '
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|         //
',:{ :::`    ::::::::::::::     、  ::::::::::  レ′ : :!.        { !
..',\     ::::::::::              ノ:   ::::!           U
: : :| `ー´\       ,. ,      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!        ◯
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {

和「?」キョトン

京太郎「だってさ、テストで勝たなきゃデートできないだろ?」ニコッ

和「!」ドキッ

京太郎「だからさー、どうしても頭よくなりたいんだよー」ウーン

和「そ、そう、ですか。頑張ってくださいね」プイッ

京太郎「おう、やってやるぜ」ニカッ

 ワイワイ キャッキャウフフ

 グヌヌヌ……アノオッパイサンメェ!

 コレデワカッタダロウ!? アイツハオマエノカラダガメアテナンダ!

 ワタシハシンジナイッス! ウワァァン!
 
 マ、マテ! ワタシハチガウゾ! ワタシハキミガホシィィィィ!!

 ウルサイッス! 

 モモォォォォォォ!! ウォォォォ! モモォォォォ!


京太郎「さっきから騒がしいなぁ」

和「??」



 和とのデートの為に勉強を頑張りまくる俺
 そのせいか、全く部活に行くことを忘れてしまっていた

 だから、知らないメルアドからのメールを無視したし
 アイツのこともすっかり忘れちまっていた

 だから――



 ワイノワイノ ガヤガヤ

京太郎「ふんふーん♪」

優希「よう犬! 元気か?」

京太郎「お、優希。何してんだ?」

優希「これから二軍のミーティングだじぇ」

京太郎「おお、そういやもうすぐ対抗試合か」

優希「頑張ってのどちゃんを倒してやるじょ!」

京太郎「一応応援してやるよ」ポンポン

優希「えへへ、頑張るから!」タッタッタッ

京太郎「……でも、俺は和の方をもっと応援するよ」フッ

 悪いな優希……
 これが胸囲の格差社会ってやつさ


 コソッ


.   //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.  / /' '' /  ' / , :., , .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
  { /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;.;.;.;./.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.、:.:.:.|:.:.:.:.:!
.  Y.:.:.:.:.:/ /.:.:.:l.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./|:.:./|:.:.:.:.:',:.:.',:.:.:!:.:.:.:.:!
  i.:.:.:.:./.:ハ:.:小、.:.:|:.|:.:.:〃 |:.:.l |:.:.:.:.ハ:.:|:.:.|:.:.:.:.:|

  .′.:.∧:l, -十‐-.:.:|:.i:.:.:| 、L:.i_i_:.:.:.:.:.:}.:.i.:.:|:.:.:.:.:|
  |.:.:.:/ニ!:| , ‐==ミ:.:.:| 、:.:.ト / 〃|:./:ヽ:.:./:.:.:|:.:.:.:.:|
  |:.:.:.iニl Y| んハ `ヽ ト、{ V´ 二 Yト/У.:.:.:.:.:.:.:.:.|
  |:.:.:.|ニ! i|乂り        ん:;ハ |l 》 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
  i .:/|ニi l|          乂:り |l/ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
  |:.:{ |ニi l|      !      , , |l 彳l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
  |:.:.Yニ込 l|                |l /ィ|i.:.:.:.:.:|i.:.:.:|
  |i:.:.|ニニへ   ‐‐- 、       |l'.:.:.:|i.:.:.:.:.:|i.:.:.:|
  |i:.:.|ニニニニミ:.、        ,<ニ|l:.:.:.:|:.:.:.:.:.:l:.:.:/!
  |l:.:从ニニニ>| >‐=≦ /.:.:.:..:il:.:.:/!.:.:.:.:.:.!:./ |
. 乂! `从>;:´;:;:;ト、       レト:.:.:.|l.:/.:.!.:.:.:.:.:.|/ |
 >;:;:´;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:| `ー-v ´ V;:;:;:!|;:<:.:.:.:.:.人 /

;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;:;:;:|  /::::::::ト、 V;:;:l|:;:;};:;`;:;< /


桃子「……」ジジィーッ


 迫り来る、崩壊の序曲



京太郎「部活に行こうかなーどうしよっか」

 だけど最近体の調子もよくないし
 負傷したら元も子もないしな

京太郎「今日は休もう」

 まぁ俺が行かなくても、三軍は人が多いし
 困る人なんかいないだろう

京太郎「和ー! 真屋ー! 一緒に帰ろうぜー!」

 イイデスヨ  ワカリマシタ
 ウォォォヤッタゼェェェ!!


                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,i:::::::::::::::::::| l    |////// // ′
.              .:":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:l:::::::::::::::::::| l    |///// // ′ ′
              〃:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::/ l:::::::::::::::::::| l    |//// // ′// ′
          /::,イ:::::::::::::::::::::::,イ:::::/イ/'  |ハ::::::::::i::::| l    |/// // ′///
            /::/,'::::::::::::::::::::/^|{:::/{ーi{-  | |::::::::ハ::| l    |// // ′// ′
         ,::/ ,::::::::::::::j::::/  |乂   }   | |:::::/ l:| l    |/ // ′///
          {'  i::::::::::::::li...{ x≠牟ミ   丿 j:::/   }| l    | // ′///
.          }  |:::::::::::::||j〃 んヘ刈^    }/ r≠| l    |.// ′///
           |:::::::::::::||iN {f廴勿    丿  .んI| l    |./ ′///
           |:::::::::::::|l   ゞ|='″         {此| l    |. ′// ′′
           |:::::::::::::|l    |           込;| l    |  / ′′
           |::::::::::圦:.、   |    ′       | | l    |─‐‐――‐‐――‐‐
           |::::::::::::::j圦  |    _       ; | l    |
           |:::::::::::::::::::::\ |    `      ′| l    |
           |:::::::::::::::::::::::::::\           /_,..::| l    |
           |::::::::::::::::::::::::::::{::::〕i:.、_,,.   /´ト、:| l    |─‐‐――‐‐――‐‐
           |:::::::::::::::::::::::::八仏}    _,./‐'' .}゙| l    |////// ′′
           |:{ハ::::::{乂:::_∠,'゚, >=r‐''^ /   ム| l    |//// ′′
              从 }ハ斗≦/// /⌒ヘ  {   //| l    |///

桃子「嘘つき……」ブツブツブツ


 俺の知らないところで、一人の女性が傷つき
 その女が、俺の近くにいる女を傷つけようと動く
 
 全て、俺のせいで――


小蒔「この写真……嘘」

?「……神代先輩、仲良さそうだから教えておこうっと思ったっす」

小蒔「そんな、あの方が……」

?「アイツは嘘つきだから気をつけた方がいいっすよ」

小蒔「そう、なんですね。分かりました、これからは気をつけます」シュンッ

 トボトボ……


?「だって……仕方ないっすよね。 こうするのがアイツの為……」


【夜 京太郎の部屋】


京太郎「さーて、今週はどうしよっかな」

 そういえば、神代先輩に全然連絡取ってないな
 久しぶりにメールでもしよう

京太郎「元気ですか、っと」カチカチ

 メルメル

京太郎「ふぅ……ん?」

 ブーッブーッ

京太郎「早いな……って、あれ?」

 送信できてない……
 アドレスが変わってる?

京太郎「……」

 うん、これは完全にアレですね
 俺だけアド変の連絡来てないパルパティーンですわ
 暗黒卿ですわ


京太郎「うわぁぁぁぁ!!」ビエェーン

カピ「きゅ……」




 それからは、全てがジェットコースターのように


明華「それで、話したいことというのは?」

?「その……これを見て欲しいっす」スッ つ写真

明華「これは……須賀君の写真、ですか?」キョトン

?「はい」

明華「一緒に写ってる子って……」

?「付き合ってる子みたいっすね」

明華「そう、なんですか……」

?「先輩、アイツのこと気にしてたみたいっすから、それで……」

明華「いえ、ありがとうございます」ニコッ

?「……」

明華「それでは、これで……」スタスタ


?「先輩、申し訳ないっす……」

 でも、仕方ないっすよね
 私が守らないとダメっすから……

?「ふふっ……」ニゴォ


【二軍部室前】

 ガチャッ

由暉子「ふぅ……」

 スタスタ

?「……」クスッ

由暉子「?」クルッ

?「真屋由暉子さんっすよね?」

由暉子「ええ、そうですが。なにか?」


   |.|     | |                     ,.x...:=≠:.:.:.:.=x、
   |.|     | |                     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:...
   |.|     | |                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
   |.|     | |                  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
   |.|     | |                   ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
   |.|     | |                  ,.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.::l.:.:.:| }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
   |.|     | |                    ,.:.:.l.:.:.:.:|:l:.:.:.|!:.|.:l:.:.::l =!:.:.:l:.|!:.l.:.:.:|
   |.|     | |                    }:.:ハ:.:.:川ハ:.!:.:l,イ:.:.::l ,ハ:.:刈:.:l:.l.:.|
   |.|     | |                 ,:.:.:.l:ハ:.:lハxtミ.∨ヾ川!,x=≠x:.:l:.l:.:|
   |.|     | |                  /:.:,:.:!.:弋{!:::: ソ  /   ヾ:::|lソ!:.:l!:l:.:|
   |.|     | |                ,':.:/:.:|:.:.:ハ: l|゙"  :::::::::::  "||¦:.l.:l:.:|
   |.|     | |                  {:.:,l.:.:.|:.:.:.l.:',l|     '  ,   :|ノ!:.:|!.:.::
   |.|     | |               :.:.ハ:.:|:.:.:.l.:.:`ト... `  "  , リ:.|:.::!:.:.:|
   |.|     | |                  リ Ⅳ:.:.:l:.:.:.l|.:.:.:.i>_< {:.:|:.ハ:.メ;刈
   |.|     | |                 __\!ヾ:.|r/ /,rハ  ̄.//\' |ハr|
   |.|     | |                    ///////l /{三}∧./////`≧x___
   |.|     | |                /!///{//,ァ /{ニニハ∧/////////!
   |.|     | |                    {/|//,》'´//!/ニニ!//∧////////‘,
   |.|     | |                   |/}/∧///{!ニニ∧/ /∧//,イ//////}
   |.|     | |                   |/》!/∧//{!二//////__.,'////////
   |.|     | |                !/////\{!//////===.{////////{
   |.|     | |                    ////////∧,彡'/´//////}////////|
   |.|     | |                {//////0/{////////////}////////|
   |.|     | |               ∧///////i}////////////}////////!
   |.|     | |                    }/`ゞ/////i}////‐-=-‐//∧///////
   |.|     | |                 《/刈!//////}/////////// |i////∨
   |.|     | |                 <///《/////0.}//////////  i}/////{
   |.|     | |              ,ァ'///,r'//////i}////////∧  i{/////{!
   |.|     | |               /////∧//////《/////////∧ i/////{!
   |.|     | |           /////∧///////{!//////////∧ {/////{!
   |.|     | |             /////∧////////i}///////////∧!////∧
   |.|     | |        ,r/////刈///////о《////{二二二二i}/////∧
   |.|     | |          ///V//,イ///》///////刈////{///////}/!./////∧
 _│.|     | |      __,r////≧x////〈/////////////{///////}/!///////
__'_│__ |_ <二二二  \//////》 ̄´///////,'////////////////i!//////{

                 `ヽ  >////{//////////∧////////////////}//////,/)
___________ / /____`>∧`ト≧=‐--'/i{/////////////x≦}≧==彡'/i!
                ( /    ∧/{////}/////ゞ====---‐彡'}////}///////|

                   `     ∧,/,'////i!//////{!/////}i/////}!///i}//////,イ
                      }//,ァ////.{//////,{!/////|!/////{!///i}≧==彡'|_
                     {////////!//////i}/////{!/////i}/////{    ir,}


桃子「この写真を……見て欲しいっす」クスッ

由暉子「えっ……?」

 


 何もかもが手遅れで……もう、どうしようもなくて
 気が付けば、俺はどんどん孤独になっていって、そして

~~五軍部室~~

白望「……何?」

      .′ i::::::::::::::::::::::::::::::: / |:::::::i::::::::::::::::::::::::::
    .′:i:| :::::: i :::::::::::::::::: | |:::::::l::: i::::::::::::::::::::i
    i ::: l:| :::::: | ::: i:::::::::::: | ⊥::_:j_:::|::::::::::::::::::::l
    |::::::l:| ::::: iL:i-ト、 ::: i: | |/}イl::/ト、:::::::::::::::::l
    |:::::从'千.|l/|/ ヽ:::|`| ィr=|lミx|ィ ::::::::::::::: |
    |:::::::: Y .x|l示ミ  `|.   ら|lハ`!!::::::::::::::::: |
    |::::::: Λ《.|l:r刈      ゞ:|l-゚ .| :::: i:::::::::::|
    |: :::i::::Λ |l゚¨´        .|l: | :: |:::::::::::|
    |: :::|:/:::::Ⅶ    ′   .|l: /::::i:i:|:::::::::::|
    |: :::|:::::::::八    r ァ  |l イ::::: l:l:|:::i:::::::|
    |i :::|::::::/::::::>        . |l:::::::::::川:::':::::::′
    |l :::|::::::i::/:::::::r-〕_ー ´ _.リ、:::: /:::::/ ::::/
    |l :::|::::::|:::::::_/i   ≧≦ / }::://<:::::/

桃子「少し、お話してもいいっすか?」ニコ

 小瀬川白望
 実力は二軍レベル、磨けば一軍にも匹敵すると言われる実力者

 なのに真面目に練習しないで五軍でくすぶっている
 一節にはめんどくさがりで、向上心がないとも聞く

 そんな人と一緒にいたら、京太郎までダメになってしまうっす
 だから――私がキチンと話を付けないといけないっすよね
 ふふっ……

白望「……話?」

桃子「小瀬川先輩って、三軍の須賀と仲がいいって聞いてるっす」

白望「うん……それなりに仲はいいと思う」ピクッ

 明らかに顔色が変わった
 やっぱり、京太郎のことを好きなんすね

桃子「……見て欲しい、写真が」スッ

白望「写真?」キョトン

桃子「……」つ写真

白望「……?」

 チラッ

白望「!!??」ビクッ

桃子「私も……須賀京太郎と仲良くしていたっすけど、こんな写真が送られてきて」グスッ

白望「これ……嘘」ワナワナ

桃子「多分、当て付けだと……」

白望「そう……分かった」スッ

桃子「……」

白望「教えてくれて、ありがとう。……助かった」ジワッ

桃子「いえ、同じ想いをして欲しくなかったので」

白望「……じゃあ、練習があるから」フラフラ

桃子「はい。さようならっす」

 涙目になって……かわいそうなことをしたっす
 でも、仕方ないっすよね

 私は京太郎のことを一番に想って行動してるだけ……

桃子「……ふふっ」


【校門前】 

 ガヤガヤ ワイワイ

由暉子「……」

京太郎「おはよう、真屋!」ニカッ

由暉子「……」ジトッ

京太郎「? どうしたんだ?」

由暉子「……話しかけないでください」

京太郎「えっ?」

 今、真屋はなんて言ったんだ?
 話しかけないで……?

 おいおい、なんの冗談だよ?

京太郎「お、おい?」

由暉子「っ!」ダダダダッ!

京太郎「あっ……」

 もしかして、真屋もなのか?
 俺が知らない間に……あいつも、傷つけてしまったってのか?

京太郎「そんな……」

 スタスタ

白望「……」スタスタ

京太郎「あっ、小瀬川せんぱ――」

白望「……」ギロッ

京太郎「!?」ビクッ

白望「……」プイッ

 タッタッタッタッタ

京太郎「……」ガクッ

 終わった
 小瀬川先輩まで……俺のことを嫌ってる

 こんなんじゃ、俺……レンアイする気、なくなっちゃうよ……

京太郎「うぅっ……」グスッ

玄「す~がくんっ!」ポンッ

京太郎「へっ?」ピクッ

玄「おはよう!」ニコッ

京太郎「ま、まづみしぇんばいぃ……」ブワッ

玄「ほへ?」

京太郎「太陽だ……女神だぁ」ゴシゴシ

玄「あわわっ!? どうしたの!?」アセアセ




桃子「次は……」ゴゴゴゴッ



 女の子に嫌われていく中で
 未だに俺に好意を持ってくれる女の子達がいる

 俺はその希望にすがって(須賀だけに)、頑張り続けた

 そして――


【テスト結果発表】


 運命の日
 勝つか負けるか、その全てが今日決まる

京太郎「……」ザッ

 ガヤガヤガヤ

京太郎「……」

 そして、その結果は――


8 須賀京太郎 453

9 原村和 450

114514 優希 

京太郎「あっ……」

和「……(やりました!)」ガッツポッ!

優希「」

京太郎「お、俺……勝ったのか?」

和「ソンナー、ワタシガマケルナンテー」

京太郎「俺、和に……勝った?」ブルブル

和「ソンナオカルトアリエマセーン」ニマニマ



京太郎「うぉぉぉぉぉお!!!」

和「ふふっ」ギュッ


 その雄叫びは、学校中に響き渡ったという


 和に勝った
 ということは……俺は和とデートできる?

 あの和と……ついに
 俺は、俺はデートできる!?

京太郎「じゃ、じゃあ! 和!」ガシッ

和「は、はひっ!」ドキッ

京太郎「ら、来週の……や、休みなんだけどさ!」ドキドキ

和「空いてます! 絶対空けます!」

京太郎「うぉぉぉお! それじゃデートしてくれぇぇぇ!!」

和「はい! どこでしょうか!? どこでも構いません!!」

京太郎「ど、どどどどどこでも!?」ドキドキドキ

和「だ、だだ大丈夫です!」ドキドキドキ

京太郎「じゃ、じゃあ!!」


京太郎「す、すす水族館に!!」

和「好きです!! 大好きです!」

京太郎「よかったぁぁぁあ!!」

和「すごく嬉しいです!」

京太郎「それじゃあ来週な!」

和「はいっ! 来週の休日ですね!」

 ダダダダッ!  

京太郎「ひゃっほぉぉぉい!!」

 ざわ……
   ざわ……

和「……」ニヘラァ

嫁田「いい嫁さんだなぁ」ハハハ

和「お、お嫁さんだなんて……気が早すぎます!」カァァ!


 ハヤスギル、カァ オニアイダシシカタネェーヨ
 ソウダヨナァ オニアイダヨォ
 スガァ……シアワセニシロヨォ タノムゼェ


桃子「むむむ……」ギリギリギリッ

由暉子「……」ソワソワ


優希「のどちゃん、本当に450点キッチリ?」

和「……」

優希「のどちゃんなら、あれくらい100点余裕だったと思うじょ」

和「……ゆーき」ポンッ

. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
: : : : /. . : /:/: : /:!: : : : : : :.|: : :゙、: : :!: : . . 寸三}
: : : /. . ://! !: :,':.:.|: :.:|: : : : :!: : : :ヽ: :l:| . . . ゙ニ7
: : / . .:Ll-┼┼-l、: :|: : : :.!|ヽ,r|''T:ーt、: : : :├'ヾ、
: :,'. : :.´!.! |:∧ | l.| ! ,'|:.l: : :|| |: !:||: |: : :.l: : !  ヽ、

: :l{: : : :|!| i'  ヾ |! |/,'/|: :/|! |/|' |:./!|:.,イ: :.i!   i!
: :l|ヽ: : | ┳━┳━/' /:/./'┳━┳' イ:/,': : ,'|    ノ
: :.i!: :lヽl ┃//┃  /'´  ┃//┃ イ'l/: :,イリ
: : : : |  ‘ ━ ’        ‘ ━ ’ '://: |
: : : : |                 ,':´:!: : . .!   ・・・・・・・・・
: : : : L  """       '   """ |: : |: : . .l
: : : : ト.ヽ               イ: : l: : . ∧
: : : : |ヽ|ヽ      ⊿     .ィ´: !: : i: : . . .゙、
: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
: : : : ゙、/      7"/': : :.,': : :./:/ |: : !: : : . .ト、゙、

: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
: : . . : :゙、:\   ∧:::::::::::-.:_//'   !: :.|: : : : . ! l:l
ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ


和「”建前”って大事なんですよ」フフフ

優希「うん……そうだね」



 和とのデートも可能になり、勢いを取り戻した俺
 あとは部活を頑張るだけだ!


京太郎「たまには部活に顔を出すかな」

 桃子の練習の相手もしないといけないし
 ちゃんとやらないと先生にも怒られちまう

京太郎「よっしゃ! 行くぞ!」

 早いとこ二軍に上がっちまおう!

【麻雀部 三軍】

 ガヤガヤ ワイワイ

京太郎「お疲れ様でーす」

桃子「あ、京太郎!」パァァァ

京太郎「よっ! やってるか?」

桃子「ふふっ、実は京太郎にいい知らせがあるっすよ」ニマニマ

京太郎「ん? 何の話だ?」

桃子「それは後で教えるっす。まずは一緒に打つっすよ」チャッ

京太郎「ああ、いいぜ」ニカッ

 ワイワイ ガヤガヤ

ゆみ「断る!」

?「強情ねぇ、ゆみ」

ゆみ「嫌ったら嫌だ!」

?「いい加減に諦めないさいよ」

ゆみ「絶対に認めないぞ!!」ジタバタ

?「……」


 ワイワイ ガヤガヤ

桃子「速攻っす!」チィッ!

京太郎「悪い桃子、それは無理だ」

桃子「えっ?」

京太郎「御無礼、ロン。12000です」

煌「おや、油断しました」

京太郎「これで俺のトップですね」ヤッタゼ

桃子「ぐぬぬ、京太郎はやっぱり強いっすね!」

 パチパチパチッ

京太郎「ん?」

?「須賀君、よね。お疲れ様」ニコッ

京太郎「あの、アナタは……?」

久「ああ、ごめんなさい。私は竹井久、二軍の部長よ」

京太郎「二軍の! お、お疲れ様です!」ペコリ

久「この実力なら、問題無さそうね」

京太郎「? なんの話ですか?」

久「あら、まだ聞いてないの?」

桃子「さっき言った、いい知らせっすよ!」エヘヘ

京太郎「??」

久「私はね、今日二軍へのスカウトに来たのよ」

京太郎「スカウト……? それって、まさか!?」

久「ええ。アナタと東横さん、二人は明日から二軍へ昇格よ」

京太郎「え、えええ!?」

 ブチョウオチツイテー カジキセンパァーイ!!

ゆみ「ええい離せ!! 離すんだ!!」ジタバタッ!

桃子「京太郎と一緒に昇格なんて夢みたいっす!」ダキッ

京太郎「ほ、本当に……俺が、二軍に?」

久「もう、こんな嘘吐かないわよ」クスクス

京太郎「は、ははっ……俺が二軍だなんて」

桃子「えへへっ」スリスリ

久「こらこら、部室でイチャイチャしないの」グイ

桃子「むぅっ」プクー

久「それじゃあ、二軍で待ってるわよ」スタスタ

京太郎「は、はいっ! 頑張ります!」

 ワイワイ ガヤガヤ

桃子「それじゃあ加治木先輩、お世話になったっす!」ペコリ

ゆみ「モモォー!! モモ、モモ! モモッォォォォォ!!」

桃子「さよならっす~!」ソソクサ!

 こうして、俺は二軍へと昇格した


 二軍に上がって少ししてから、俺は少しずつ前へ進んでいた
 そんなある日

【平日】

京太郎「いよいよ、二軍に昇格かぁ」ワクワク

 こう考えると、オレも大分強くなったな
 五軍で小瀬川先輩に出会った時に比べると……

京太郎「う、うぅっ……小瀬川先輩ィ……」シクシク

 ああ、今頃何をしてるんだろう
 小瀬川先輩、どうして……うぅ

京太郎「……」シクシク

 泣いてばかりもいられない
 俺は、小瀬川先輩の分も一軍になると誓ったんだ!

京太郎「よーし、頑張るぞ!」

 ニャアアアアアアア!!

京太郎「ん?」

??「うぅー、届かないよー」ジタバタ

京太郎「アレは……?」


華菜「にゃー」ブルブル

貴子「池田ァァァ!! 何やってんだァァァ!! 降りてこい!!」

華菜「無理だし……怖いし」ガタガタ

 どうやら、生徒が木の上に上って降りられなくなってるらしい

貴子「お前でも届かないか?」

??「ちょっと、無理です」シュン

貴子「……チッ、はしごを持ってくるから待ってろ池田ァァ!!」

華菜「」コクコク


京太郎「……」スタスタ

??「うぅー、可哀想だよー」シクシク

京太郎「あ、あの?」

??「え?」クルッ

 ズンッ

京太郎「(うわっ、近くだとすごく背が高いなこの人!)」

??「な、なにかなー?」ソワソワ

京太郎「あ、ああえっと。お困りみたいで」

??「う、うん。そうだけど……」

京太郎「じゃあ、俺が手伝いますよ」ニカッ

??「えっ?」

京太郎「よっと!!」シュタッ

 シュババッ! グッルンッ

華菜「にゃっ!?」

京太郎「捕まっててくださいね」ダキッ


京太郎「よっと!」シュタッ

華菜「にゃー」シュタタタッ

 イケダァァァ! ブジダッタカァァ!!
 ニャアアアアア!!

京太郎「これでよしっと」パンパン

??「わー、ちょーかっこいいんだよー」パチパチ

京太郎「え? そうですか?」テレテレ

??「えっと、名前は……?」

京太郎「須賀京太郎、一年です」

??「ありがとう。私は……」

                   ____
         ______∠二二二二> 、
       ∠二二二二二二>ミ. `<二二二>、

.       /二二二二二二二二二二>ミ.`<二ニ|\
      /二二二/二/:::::::::::/:::::::::::`<二>ミ.\|  `Y
.     {二二二{二ニ/:::::::l:::::|:::::::::::::::::::::::`<二>{_ }‐―┐

      ∨二二{二/:|:::|:::|:::_|:::::::::::::::::::{:::::::::::\二二>、  /_
      ∨==ニニ∨:::|:::|八´:|\::::::::::::::{:::::::::::::|::\ニニニニΧ \

        \ニニ/::::::|:::| 斗外 \:::::::::∨:::::::八::::∨ニニニニ\  \
         \/::|:::八{〃 Vソ , \::::::∨::/::::::::|:|∨ニニニニ∧_/
.          /::::|:::::::{∧^'´,,, ′   \:::∨l:::::::リリ:::∨二二ニ|:i:i:7
       /::::::::::|:::::::{:.∧   V´ ̄ 7 \}/:::::/イ:::::::}二二二}:i:i/

.       /:::::::::::/::|:::::::∨込、    ー‐'   .イ\/::::l::::∠二二二}:/
      /:::::::::::/:::∧:::::::∨:::::〕i::ト  _ . : :{:l:|::|l\∠二ニニニ>:i:}
.     /:::::::::::/:::/:::∧:::::::∨::: l人: : : : : : :{从八/ ̄ ̄{ ̄:i:i:i:i:i:i}
     {:::::::::::/:::/:::/::∧:::::::∨´《   ̄ ̄∨\_{_  /:i:i:i:iー┬'        ______
     {::::::::/{::/:::/::/:i:∧:::::::\:i∨   /{\ {:∨:i:i:|/:i:i:i:i:i:i:i:i{__.......-―::::::::::::::::::::::::  -―=ミ\
     {:::::/ {:::::/::/:i:i:i:i:i\::::::::\\_∧--{ }/1∨:i:||:i:i:i:i:i:i:i:i:{:::::::::::::::::::::::::: -―             \
     八:〈 {::::{::/i:i:i:i:i:i:i:i:i|\::::::::\ ̄>央 l:i:i〉:i:||:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉-――::::::::::::::::::::::::::::::―- ......     )
.     \ |::::i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i>::::::::\{:.:.{ }\:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\

.        |::::|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:/>::::::\j └介:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.        |::::|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i>::\ {:i:i\i:{:i:i:i:i:i:i:i|―――――――――――::::::::::::::::::::::\
.        |::::∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i∨:i:i:i:i:∧ ` \:i:i/:i:}:i:i:i:i:i:i:i|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\
       八:::::∨:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:\:i:i:i:i∧ /:i:i:/:i:i/:i:i:i:i:i:i:i{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\

         \::∨:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:∨:i:i/:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i/〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::〉
          \}:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:∨//{:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::―-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::/

            {:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::}\:i{::::::::\:i:i:i:i/ ̄ ̄ ̄ ̄二ニ=-:::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::∨
            {:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{:i:/::::::::::::::: ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::|


豊音「三年の姉帯豊音だよー」ニコッ

京太郎「姉帯先輩、ですね」

豊音「そ、そんなかしこまらなくてもいいよ! 豊音でいいから」アセアセ

京太郎「じゃ、じゃあ豊音さんで」

豊音「うん、いいよー!」

 なんだこの人!?
 すっげー可愛いぞ!!


 すっげー可愛いぞ!!!!

京太郎「それじゃあ、俺もう行きますね」ドギマギ

豊音「あ、うん。それじゃあまたね」

京太郎「はい!失礼します!」ソソクサ!

 タッタッタッタッ


豊音「……ぽぽぽぽぽ」


【姉帯豊音】 大きいけどちょーかわいいよー


 様々な出会いを経て、ようやく俺は落ち着くを取り戻した
 でも、そんな俺を待ち受ける最後の壁は

 予想もしない、ものだった


【アミューズメントスポット】

 ガヤガヤ ワイワイ

京太郎「うぅー、寒い」ブルブル

 流石に一月にもなると冷え込むなぁ
 って、あれ?

京太郎「おーい、和!」

和「あ、須賀君」

京太郎「悪い、待たせちゃったな」

和「いえ、前回は私が遅かったので」フフ

京太郎「じゃあおあいこだな」

和「はい!」

京太郎「んーと、それじゃあ今日はどうしようか」

 前回はボウリングだったんだっけ
 それじゃあ今日はゲーセンの方にするか

京太郎「ゲームコーナーに行ってみようぜ」

和「ええ、構いませんよ」ニコッ


【ゲームコーナー】

 ガヤガヤ 

京太郎「おー、たくさんあるな」

和「私、ゲームとかはやったことがなくて」

京太郎「大丈夫、クレーンゲームとかエアーホッケーとかもあるし」

和「クレーン……あっ」

京太郎「ん? あのぬいぐるみが気に入ったのか?」

和「え、えっと……//」

 うーん、だけどクレーンゲームは難しいからなぁ

京太郎「(どうすっかな)」



京太郎「俺が獲ってやるよ」

和「えぇっ!? で、でもこういうのは獲れないようになってるんじゃ……」

京太郎「そうでもないさ。ちょっと頑張ればなんとかなるさ」チャリン

 とは言っても、マジでどうかは分からないけど

京太郎「……」ウィーン

クレーン「」カパッ

 ガシッ

京太郎「よし、行け!」

 ポロッ

京太郎「あちゃー、やっぱダメか」

和「しょうがないですよ」

京太郎「いや……もう一回だ!」

和「え?」

京太郎「(惚れた女の前でくらい、かっこつけさせろよ!)」チャリン

 ウィーン

クレーン「」ガシッ

 ポテッ

 ガコンッ!

京太郎「や、やった!!」

和「!!」

巨大セアミィ「」デデーン

京太郎「ほら、やるよ」ニカッ

和「ほ、本当にいいんですか!?」パァァァ

京太郎「ああ。大事にしてくれ」

和「……//」ギュゥゥゥ

京太郎「(喜んでくれたかな)」

 コソッ

?「……」ヒョコッ


【アミューズメントスポット】

 
 ガヤガヤ

京太郎「今日は凄く楽しかったよ」

和「いえ、私の方こそ……ありがとうございます!」

京太郎「あれくらいお安い御用だっての」

和「これ……ずっとずっと、大事にしますからね」ギュゥゥ

京太郎「おう!」ニカッ

和「では、私はここで」

京太郎「ああ、またな」

 よし、今日のデートもいい感じだった
 この調子で行けば、和と付き合うのも夢じゃないかも!?

京太郎「へへっ……」

 トントン

京太郎「ん?」クルッ

?「……」ニコッ

京太郎「だれ……」


 ガンッ


京太郎「」バタリ

?「……ふんふふ~ん♪」ズルズル

京太郎「」


京太郎「うーん……ここは?」ジャラッ

 確か和とデートしてて、それで別れてから……
 どうしたんだっけ?

京太郎「……」キョロキョロ

 女の子の部屋?
 ピンクの装飾品ばっかりだし……

京太郎「あれ、もしかして俺……一線を!?」

 誰かとヤっちまったのか!?
 そうなのか俺!?

京太郎「っておい待て。俺、鎖で繋がれてね?」ジャラジャラ

 思いっきりベッドに固定されてるんですが
 というか、え? 

 え?

京太郎「アイエエエ!!」

 コンコン ガチャッ

京太郎「へっ?」

?「お兄ちゃん、起きてる?」ヒョコッ

京太郎「お、おにいちゃん?」キョトン

 部屋に入ってきたのは、可愛い金髪少女
 どっかで見たことあるような気も……しないでもない

?「今まで一緒にいられなくてごめんね、色々あったからさー」

京太郎「??」

 こ、この子は一体何を仰ってるのでせう?

?「でも、今日からは一緒に暮らせるよ。えへへ、嬉しいなぁ」

                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
            /              \

           ,          /         \
.           /     .   /            ヽ
           ′     / /              `、
.          .' /   /,     // /|   |       `
         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕

京太郎「(ぎゃあああ!! なんかこの子可愛いけど、怖い!?)」ガチャガチャ

?「そんなに暴れると痛いよー?」


京太郎「ちょ、ちょ! 俺なんか誘拐してどうする気だよ!?」ッガチャガチャ

?「ゆーかい?」

京太郎「俺を縛って、何をするんだ!?」ガチャガチャ

?「???」

 え? なにこの本気で分かってない感
 ガチなの? 真性なの?

?「あ、そっかぁ。お兄ちゃんは記憶が無いんだよねー」クスクス

京太郎「は?」

?「じゃあ、まずは自己紹介! 私は大星淡、お兄ちゃんの妹だよ!」

京太郎「……」

 はい、意味不明でございます
 ていうか確かに似てるけどさぁ!! なんか近いけどもさぁ!

京太郎「妹なのにどうして縛るんですか?」ビクビク

淡「だって、逃げちゃうでしょ?」

京太郎「ええ、そりゃまぁ」

淡「……やっぱり、覚えてないんだ」ボソッ

京太郎「あ、あの……?」

淡「覚えてない、覚えてないっ……!!」ギリギリッ

 ガンガンッ!!

淡「はぁ、はぁ……でも、いいよ。許してあげる」

京太郎「」ビクビク

淡「これからゆっくり思い出してもらうからね」クスクス

京太郎「(こいつ精神状態おかしいよ……)」

 というかガチで初対面だと思うんですけどぉー!?
 まるで見覚えないって、絶対!

淡「いつもそうやってはぐらかすよね。アイドルの時も……浮気してた時も」ググッ

京太郎「あいどる? うわき?」

 まるで意味がわからんぞ!!

淡「でも、これでもう私だけのモノだよね……」クスクス

京太郎「(可愛い女の子に監禁されるとか、これなんてエロゲ?)」

 いや、嬉しいけど!
 そこまで好きでいてくれるのは嬉しいけど!!

 ただ、なんでもっと普通にしてくれないんだよぉぉぉ!!

京太郎「」ガクガク

淡「えへへ、今日はお兄ちゃんの大好きな八宝菜を作るねー」ニコニコ

京太郎「」ブンブン

淡「じゃあ……待っててね」ニゴォ

 フラフラ

 バタン

京太郎「……」


京太郎「とにかく、逃げる方法を考えよう」ジャラジャラ

 四肢は鎖で繋がれてる
 ベッドはパイプベッドで頑丈

 うん、これ無理

京太郎「幸い、猿轡が無いのが助かってるな」

 大声で助けを呼ぶか?
 というかここの家の人は知ってるのか?

 親御さーん! 娘さんがご乱心ですよー!


京太郎「取り敢えず鎖を外してみよう」ガチャガチャ

 グググッ

京太郎「ダメだ……無理」ズゥーン

 ガチャッ

淡「お待たせー♪」

京太郎「お、おかえりなさい」

淡「ふふ、お兄ちゃんがベッドにいるのって安心するなー」ギュゥ

京太郎「(ぬぉぉぉぉ柔らかい感触がぁぁぁ!!?)」

 こんな状況でなければ!
 ちくしょう! ちきしょうめぇ!!

淡「それじゃあご飯にしよ!」

京太郎「……はい」シクシク

淡「はい、あーん♪」

京太郎「あーん」モグモグ


 その後滅茶苦茶、食わされた


淡「じゃあ、洗い物してくるねー」スタスタ
 
 ガチャッ バタン

京太郎「……」

 よし、今がチャンスだ!
 お腹いっぱいになって力が入る今なら脱出できるはず!!


京太郎「って、そんなこと言ってる場合か!」

 プリーズヘルプミー! 
 カモォーン!

京太郎「うぅ、和ぁ……ボスケテ」シクシク


京太郎「うぉぉぉぉ!!」ガチャガチャ!!

 シーン

京太郎「うでいたいよぉ……」ポロポロ

 ガチャッ

淡「お待たせー」

京太郎「!?」ビクッ

淡「んふふー、派手に暴れたんでしょ?」ニヤニヤ

京太郎「な、なんのことでせう?」

淡「こんなに赤くして……ごめんね」ペロッ

京太郎「ひぅっ!?」ビクンッ

淡「あむっ……れろっ」ピチャピチャ

京太郎「~~~っ!?」ゾクゾク

淡「んへへ、しょっぱーい」ンベー

京太郎「(あ、アカン!? この子やばいって!)」ブルブル

淡「ふわぁ……今日はもう疲れたでしょ?」

京太郎「え、ええまぁ。お陰様で」

淡「それじゃ、もう寝よっ!」ダキッ

京太郎「ファッ!?」

 まさか、まさか一線を越えてしまうのか!?

京太郎「(お、俺のDTがぁぁぁ!?)」

淡「んっ……Zzzz」スピー

京太郎「あれ? 寝たのか?」

 なんだ、期待して損したぜ
 というか、これチャンスじゃね?

京太郎「今のうちに逃げるぞ……!!」



【翌朝】


 
淡「んぅー……」モゾモゾ

京太郎「……」

 結局逃げられなかった

淡「ふわぁぁ……おはよぅ、お兄ちゃん」ネムネム

京太郎「おはよう、マイシスター」

淡「えへへっ、おはようのちゅー!」チュッ

京太郎「うわーほっぺちゅー嬉しいなー」

淡「それじゃあ、朝ごはん用意してくるっ!」タッタッタ

 ガチャッ バタン

京太郎「……なんで、なんで監禁なんてするんだ!!」

 普通に告白してくれれば、くれれば俺は……!!

京太郎「うぉぉぉぉ……絶対に脱出するぞぉぉ!」


 そして、一週間が過ぎた

京太郎「」

淡「お兄ちゃん、今日もお留守番偉かったねー」ギュゥ

京太郎「おかえり、淡」トオイメ

淡「今日も腕によりをかけてご飯つくるから!」

京太郎「うん、よろしく」

 ガチャッ バタン

京太郎「……」

 この一週間、俺は幾度となく脱出を試みた
 しかし、その結果は見ての通りだ

 鎖は外れることはなく、逃げ出すことは不可能
 唯一鎖が外されるのは風呂の時だけだが

 両手両足を手錠で縛られた上に、目隠しまでされる
 そんな状況で淡に体を洗われるのだ

京太郎「しかもトイレは……」

 小さい方も、大きい方も淡が処理する
 しかも嫌な顔せず、満面の笑みで

京太郎「……」

 料理は毎日一生懸命作ってくれる
 監禁はしていても優しいし、抱きついたりキスはしょっちゅうだ

 唇でのキスや、体の関係は無い
 これは淡なりの兄妹の関係を尊重した結果だろう

京太郎「……」

 正直、ここまで長続きするとは思わなかった
 一週間

 外じゃ絶対に俺は行方不明扱いになっているハズ

 なのにどうして警察が動く気配がないのか
 それは――淡の周到さによるものだ

京太郎「まさか学校に根回しして、俺を合宿に出席扱いにするとはね」ハハハ

 実力者だけが受けられる強化合宿
 俺はそれに参加していることになっており、俺がいないことに誰も違和感を覚えないわけだ

 しかも淡の奴、大会で本気出すことを条件に学校側も抱き込みやがった
 きらさき高校ェ……

京太郎「うぅ……マジでこのままじゃやばいって」シクシク


 なんだか最近、やけに精力のつくものばかり食わせてくるし……
 お陰で最近は息子がギンギンですよ
 もうね、ドキドキで壊れそう1000%ラブなわけでして

京太郎「しかもそんなマイサンを見ながら淡の奴……」

~~淡「そろそろ……かな? 私も、もうすぐ危険日……だし」ブツブツ~~

京太郎「これ完全に喰われるよね? 既成事実作らされるよね?」

 もしそれでできちまえば……うちの親も訴えるなんてしないだろう
 合法的に俺と淡はファミリーになってしまうわけだ

京太郎「やったね京ちゃん! 家族が増えるよ!!」

 ってちくしょぉぉぉ!!
 俺が望んでだときめきメモリアルはこんなんじゃねぇってばよ!!

京太郎「うわぁぁぁ!! 助けてェ!!」ガチャガチャ

 ここで脱出を逃したら、俺はもう終わりだ!!

京太郎「もう一度この手にチャンスを~~~!!」

【数時間後】

京太郎「無理だ」ズゥーン

 ガチャッ

淡「……」

京太郎「あ、淡……」

淡「あの、お兄ちゃん……」

京太郎「な、なんだ?」ドキドキ

淡「……やっぱり、怒ってる?」

京太郎「え?」

淡「急に閉じ込めて……こんな、ことして」ジワッ

京太郎「きゅ、急にどうしたんだ?」オロオロ

淡「だって……さっきも、脱出しようとしたんでしょ?」ジワッ

京太郎「それは……」

淡「……ごめんね、今すぐ外すから」ガチャッ

京太郎「あっ……」

 ようやく体が自由になる
 一週間ぶりの……自由だ

淡「ごめんなさいっ……お願いだから、嫌いにならないで……」ポロポロ

京太郎「……」

 淡は……確かにやっちゃいけないことをした
 でも、それは本当に淡だけのせいなのだろうか?

京太郎「(俺は……今までずっとたくさんの女の子の間をフラフラして)」

 淡の妄想じみた、ほかの世界の話だって
 もしかすると本当に……俺がやったことなのかもしれない

京太郎「……だとしたら」

 俺は、淡の傷を癒してやるべきじゃないのか?
 こんな俺にできることが、なにかあるんじゃないのか?

淡「お兄ちゃん……ごめんなさい、ごめんなさいぃ」グスグス

京太郎「淡、俺は……」
 


 そう、だよな
 淡を置いていけるわけがない

 だって俺はもう、こいつに……

京太郎「淡……」ポンッ

淡「ふぇっ?」

京太郎「俺、確かにダメな兄貴だけどさ」ナデナデ

淡「えっ? えっ?」

京太郎「これから、少しずつお互いを理解し合っていかないか?」

淡「おにい……ちゃん?」

京太郎「ダメ、か?」

淡「ダメじゃない! ダメじゃないよ!」アセアセ

京太郎「……よかった」ダキッ

淡「あっ……」ドクン

京太郎「監禁なんかしてなくても、いつでも会えるさ」

淡「あ、ぁぁ……」ギュゥ

京太郎「大丈夫。大丈夫だから……」

淡「うん、うんっ……!!」

 惚れ始めて、いるんだから


 淡に誘拐され、監禁されてから一週間
 俺のいない世界は特に変わることもなく、至って平凡な毎日だったようだ

 久しぶりに家に帰っても、両親は何も言わなかったし
 学校でも、和や桃子に少し心配される程度だった

 改めて淡の根回しの周到さに呆れつつも、逆に苦笑するばかりだ

京太郎「それだけ、あいつも俺のことを好きだってことかな」

 やり方は間違っていたし、正直電波はNGだと思う
 だが、淡は可愛い

 優しいし、献身的だ
 話は合うし、なによりも可愛い

 それだけで十分だ

京太郎「なんて……思っていた時期が俺にもありました」

淡「えへへっ♪」スリスリ


桃子「……」ゴゴゴゴゴッ

和「……」ドドドドドドドッ


優希「」ガタガタガタ

京太郎「」


 何この修羅場? 
 どういうことなんだよ……?


淡「ねねっ! 今日は一緒にご飯食べよっ!」

京太郎「あ、うん。いいぜ」

淡「わーい! (淡だけに)」


和「チッ……」

桃子「……」ブツブツブツブツ



京太郎「ひぃっ!?」ゾクッ



【お昼休み 食堂】


 ガヤガヤ ワイワイ
 
京太郎「……ふぅ」
 
 なぜか桃子と和が最近不機嫌なんだよな
 一体なぜなんだ……?
 
 うーむ、女心はよく分からない

京太郎「どうしたもんか」

淡「はいっ! お兄ちゃん、あーん」

京太郎「あ、ああ」パクッ

 モグモグ

淡「美味しい?」

京太郎「うん、美味しいよ」ナデナデ

淡「んふー♪ やったぁ!」ダキッ

京太郎「こ、こら!? こんな場所で抱きつくなって!」アセアセ

 ガヤガヤ ワイワイ


和「……」ベキッ

桃子「……」ガツガツムシャムシャ

豊音「ぽぽぽぽぽぽ」

玄「おねーちゃん……どうしよう」エグエグ



京太郎「(いたたまれない)」


由暉子「……」ジェラァァ

白望「……」ザクザクッ

明華「……」

小蒔「……Zzzzz」スピー



京太郎「(小瀬川先輩と真屋が怖い)」ブルブル

淡「もう、口についてるよー♪」ヒョイパクッ

京太郎「~~~!?」カァァァ

淡「間接キッス、だね?」ブイッ

京太郎「淡ィィィィ!! もうヤメロォ!」


京太郎「誰かをデートに誘おうかな」

 とは言っても、どうするか……
 もう淡と半ば付き合ってるみたいなもんだし
 淡以外を誘うなんてできないよな

京太郎「つーこって、自然とこうなるわけだ」ピッペップ

 トゥルルルル トゥルルル
 ガチャッ

淡「何? お兄ちゃん?」

京太郎「ファッ!?」

 な、なんで淡が俺の部屋に!?
 
淡「お義母さんに挨拶しに来てただけだよ?」

京太郎「あっ、そっかぁ」

淡「ついでにうるさい奴も、退治しておいたよ」ニコニコ

京太郎「うるさい奴?」

淡「うん。迷惑だからやめてくださいって」ブイッ

京太郎「迷惑?」

~~~

                       ... -――‐- ...
                 /::::::::::::::::::::::::::::::\
                /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::∧
.               /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
                    /:::::/:::::::::::/::/::/::::::::::::::::::::∧
              .′::′:::::::/::/::/::: : |::::|:::::::::::::|

               |::::::l::::::::::/ /::/:::|::::::|l:::|:::::::::::::|
               |::::::l:::::::/ー匕ィ77''''|l:::|二二二二二ニ==--
               |::::::|:::::; __ | 〈 〈 {_L从ハ二二二二二二二二ニ=--
               |::::::|::::{℃癶_)-`ー‐'__フ`<二二二二二二二二二二〉
               |::::::|::∧/Y´Υ ̄ ̄∨::l:::l:::| ̄ ̄二ニ<二二二二/
.             __ |::::::|::l::リ し' ヘ⊇...イ:::::l:::l:::| ̄ ̄ / /二二マニ/
         /   `≪三三|    ∨彡'三lリ'l:::|   /{ l二二二/
          /       }≪三|    /三三ヲ/ ll:::|  ,/ l |二>''"
.          /       ∨〉 `~「 ̄\,/三彡'  八:{ /   __フ´
         /       /  /二二二>∠__,     ∨ /__ノ
      /___\__    l ,/二二二/----'      ∧
      〈/┬‐=ミ\  / ,/二二二/         ∨::::::.
        ヽ|二二>∨ ,/二二二/      /   |:::::::::::\
       ノ|二二二{__/二二二/      /     |:::::::::::::::::\
.      /:::::|二二二フ二二二ニ' /    /'     |:::::::::::::::::::::::\
     // ̄!二二/二二二∨/    /     |::::\::::::::::\::::\

~~~~

淡「お兄ちゃんに付きまとうなんて、ダメだよね」クスクス

京太郎「やだこの子、またなにか火種蒔いたの?」ガクガク

淡「ねーねー、それより電話は何?」ワクワク

京太郎「あ、えっと……雪山へスキー行かないか?」

淡「スキー!!」キラキラ

京太郎「おう。折角だし泊りがけで行こうぜ」

淡「わーい! お兄ちゃんとスキーだー!」ピョイン

京太郎「寒いの大丈夫か?」

淡「寒くても引っ付いてればあったかいでしょ?」ギュゥッ

京太郎「たくっ……甘えん坊だな」ナデナデ

淡「んふふ、あったかーい」




【電車】

京太郎「……とまぁ、そんなことがあったな」トオイメ

淡「何ブツブツ言ってんの?」

京太郎「あ、いや。なんでもないよ」

 今日は待ちにまったスキーの日
 俺の淡の二人きり……恋人同士の旅行だ

京太郎「なのに、なんでかな」

淡「?」





由暉子「……」

白望「……」

玄「……」

明華「……」

豊音「……」

桃子「……」

小蒔「……」

和「……」

咲「……」



京太郎「すげー嫌な視線を感じます」

淡「そう? じゃあ見せつけちゃおっ!」ダキッ

京太郎「おう……」ギュッ

 果たしてこのスキー旅行
 上手くいくのだろうか……?



 ぬわ疲もん
 長々とプレイバックに時間がかかって申し訳無いです
 遅くなったので、次回からスキー旅行編を始めます

 淡が刺されないか心配で仕方ない今日この頃ですが
 アカギスレに行く為にも、早く宿題を終わらせちゃいましょう

 ぱぱぱっとやって終わり! ハイ! ヨロシクゥ!

 


     /    、´  ,.、-'' "   |  ハ   | | i 、 ヽ  \     \_
.     i   '´ ,.-'  /  |    | .|   | | ンヽ i ゙、 、 \_     _>
     |   '´,''   i   | i  | .|. |   | / /_i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
     | 、'´.,'    |  |n,  \! .|   |.! ,/ィ'|"iハ  | i ヾ 、 ヽ
.    ,、'´,、'´      | . _|f=-、.\| / .|/ヾ.、 〉| ! |  \ 、i

.   ,、'´,、'´         i.r( リ   \!∨u〈 o .ノノ| ,イ | 、_   \
,、-'´,、r′    _    N ヾ、 o  》   ヾ ̄   !イ| λ i` ー--ヽ
,、-'´   |  ( r‐ヽ、  | |j~ ゝ==シ  |j.  \.|j~| .|イ `、.|
      |  ヽヽr‐ゝ .|.  〃"  |ju  U u \|.人   `       
     ノi   ヽヽ⌒l |  u ___   r' __ u _)      ,、-'´ 
.      ヽ i、  ヽゝ-l |. |j i´ _` ''ー----‐ァ/  ,.、-''´,、-'´
       ヽ!、  ゝ-リ   l ̄   ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'''    
         i !   |\ |j {    ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´       / 
.         |ハ   |::::::\,,ゝ-'´ ,.、-''´  | l       /
             ,.!-''´. ,.、-t''´ ̄``_二ニ!.l _.... -‐''´ ,、"  
.          _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r==.l ヽ、  |j ='"´
    ,.、-‐'' "   ,.、-''´ヽ、  ::::::::`'-、.. u |j |  ヾ     u
,、''´     ,、-''´      \   ::::::::::::`''..r-'′   \ U


【スキー場】

 ガヤガヤ ワイノワイノ

淡「着いたー!」

京太郎「おー、スキー場」

 色々ありまして、俺はスキー場に来ています
 沢山の女の子達との出会い、デート

 それらの積み重ねの集大成とも言える彼女

 その大切な彼女と今、俺はスキーデートに来ています

淡「ねねっ、早くペンションに荷物運ぼうよ!」

京太郎「ああ。そうだな」

 スキー場にテンション高く、喜んでいる彼女
 自慢の可愛い彼女
 その彼女と二人っきりの旅行デートだというのに……

 なんでかな?

 
由暉子「……」じぃー

白望「……」じぃー

玄「……」じぃー

明華「……」じぃー

豊音「……」ぽぽぽ

桃子「……」じぃー

小蒔「……」Zzzz

和「……」じぃー

咲「……」じぃー


京太郎「……」


 生きた心地がしません




【ペンション シュプール】

京太郎「わーおあつらえ向きな名前だなー」アハハ

淡「早く入ろ! お邪魔しまーす!」

 カランカラーン

管理人「いらっしゃい」

淡「予約していた須賀夫婦でーす!」

京太郎「ばっ、違うだろ! 須賀と大星です」

管理人「須賀さんね。すまんけど、下の名前は?」

京太郎「え? 京太郎ですけど」

管理人「親族会議でもやっとるのかね?」

京太郎「?」

管理人「今日は須賀という苗字のお客さんが多くてのぅ」

淡「へー、珍しいねー」

京太郎「あの、名簿を見ても?」

管理人「ええ、いいですよ」

京太郎「……」パラッ

須賀由暉子
須賀白望
須賀玄
雀明華
姉帯豊音
須賀桃子
神代小蒔
須賀和
須賀咲

京太郎「……えっ」

淡「うわーぐうぜーん! あれ? 知ってる名前があるような」

京太郎「い、いいからほら! 部屋に行こうぜ!」

淡「う、うん」

京太郎「(ま、まずい)」バクバクバク


【二人の部屋】

 ぼよーん

淡「うわー! ふかふかベッドじゃーん!」

京太郎「あ、うん。よかったな」」

淡「でもツインだなんて残念。ダブルの方がよかったなー」

京太郎「(あの名簿を見るに……)」

 俺達を追ってきた?
 でもなんで? 俺が何をしたっけ?

京太郎「……」

 ※>>1リンクのスレ参照

京太郎「あっ(察し)」

淡「んふふー! 早くスキーに行こうよー!」

京太郎「ちょっと待っててくれ」

淡「?」

京太郎「……」ギィッ

淡「扉を少し開けてどうしたの?」

京太郎「いや、まさか覗かれてるなんてこと……」チラッ

桃子「あっ」

京太郎「あっ」

                  ________
                . :.´:::::::::::::::::::::::::::::::::`:.:.
           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶

           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          /::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
        ′:::::::::〃::::::/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.

        .::::::::::::::::|::::::::':::::::::::::::::|::⌒V:::::::::::::::::::::::::: :.
          |::::::::::::::|:|:::::::|::/:::::::::::::|:::|:::::∨::::::::::::::::::::::: :.
          |::::::::::::::|:|:::::::|ハ{:::i::{:: |从{:|l ∨:::::::::::::::::::::: |
          |::::::::::::::|:{/{/{  乂{ヘ斗f癶Y´∨:::::::::::::::::::::|
          |::::::::::::::斗癶      しノ   |:::::::::::::|::::::: |
          |::::::::::::::| しノ         |  |:::::::::::::|::::::: |
          |::::::::::::::|              | ul|:::::::::::::}::::::: |
          |:::::::::::从    ヽ       |   ′:::::::∧:::::::|
          |::::::::::::::: 丶   ー-‐   | /}::::::: / }:::::::|
          |:::::::|::::::l:::::::个o。  __   イ  八:::∧ 从ハ!
.         八:::: |:::::从 ::::|:::::::::::::: |:::::::: | /:::/  ',   ′
        \{\い{ヽ{\{\::::{\ト{iノ/⌒   :.
                     `  .: ´        :.
                    〃           l
桃子「わた……」


 バタンッ!

淡「何かあったー?」

京太郎「ううん……何もみてない」











淡「スキーウェアに着替えてー」ヌギヌギ

京太郎「こ、ここで着替えるなよ」

淡「別に見られてもいいもん。お兄ちゃんでしょー?」

京太郎「いや、そこは恋人として恥じらいを持ってだな」

 淡は有頂天で事態に気づいてないし
 どうする? ここはなるべく穏便にことを済ませるべきだよな?

淡「えへへ、この日の為に新調したんだよ?」

京太郎「お、可愛いぞ」

淡「いぇいっ! やった!」

京太郎「(でも俺が淡とイチャイチャなんてしたら惨事は免れない)」

 どうする? どうすんのよ俺?


 選択安価↓3


1 イチャイチャしまくって見せつける

2 イチャイチャは控えようと提案する

3 とりあえず淡と別行動


京太郎「な、なぁ淡」

淡「んー? なぁに♪」ダキッ

京太郎「えとさ、ちょっと俺……スキー苦手でさ」ナデナデ

淡「へぇー私も得意じゃないよ?」ギュゥー

京太郎「少し、別行動で練習しないか?」

淡「え?」

京太郎「あのさ」

淡「なんで?」

京太郎「いや、だから」

淡「私のこと嫌いなの? ねぇ、どうしてそういうこと言うの?」

京太郎「ち、違う! 落ち着け!」

淡「ごめんなさいっ、私何かした? ねぇっ! 許して! 嫌いにならないでっ!!」ジワッ

京太郎「だぁぁぁぁっ! 違う!! お前にいい格好見せたいんだよ!」

淡「えっ」キュン

京太郎「少し練習して、上達した姿をお前に見せたいんだ。お前の前でくらい、格好つけたいんだよ」ナデナデ

淡「……お兄ちゃん」ジィーン

京太郎「(ど、どうだ?)」ドキドキ


淡「うんっ! 待ってるからね!」


京太郎「(助かったぁー!!)」

 よし、これで第一条件はクリアーされた
 後は……

京太郎「じゃあ俺、先にスキー場に行ってくる」

淡「期待してるよー」ニヘラ

京太郎「(今のうちに他のみんなの怒りを収めよう)」

 ガチャッ

京太郎「……全員を回るのは時間的に無理だな」
 
 どうしても誤解を解きたい人達だけを回ろう


 選択安価↓3

由暉子
白望

明華
豊音
桃子
小蒔





京太郎「やっぱ和だよなぁ」ズゥーン

 そもそも淡が現れるまでは和といい感じだったわけだし
 和からすれば、俺は相当に許しがたいだろうな

京太郎「……」ゴクッ

 最悪、殺されることも覚悟しておかないと

京太郎「(問題は和がどこにいるかなんだけど……)」キョロキョロ

 ま、そう簡単に見つかるとも思えない
 じっくり探してみるかな……

京太郎「うん、そうし……」


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \

京太郎「!?」ビクッ

 の、のののの和ぁぁぁぁ!?
 いつの間に俺の後ろに!?

和「須賀君」

京太郎「の、和!」

和「須賀君」

京太郎「あ、えっと、そのだな! これはつまり!」

和「須賀君」

京太郎「は、はひっ!」

和「……」

 安価↓3

00~29 和「須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君須賀君」

30~59 和「……私、怒ってますよ?」

60~89 和「少し、お話しませんか?」

90~99 和「どうしても、ダメなんですか?」

ゾロ目 和「私の部屋に……来ませんか?」


和「少し、お話しませんか?」

京太郎「っ! あ、ああ。大丈夫だ」

和「……おかしいと思いますか?」

京太郎「え?」

和「正直、自分でも変だって分かってるんです」ウツムキ

京太郎「……」

和「須賀君はもう、大星さんと付き合っている。なのに、こうして私は……」

 俺達の後を着けてきて、名前も須賀和でチェックインした
 確かに、その行動だけを見れば異常と捉えられても仕方ない

京太郎「で、でも元はといえば俺が悪いんだ! だから和は!」

和「……私、須賀君のこと好きでした」

京太郎「っ!」ドキッ

和「最初はただの、軟派な人だと思っていました。でも……」ギュッ

京太郎「和……」

和「努力して、私より勉強を頑張って……そんな姿を見ている内に、私は」グスッ

京太郎「……」

 俺は和の頬を伝う涙を見て
 とっさに……

 選択安価↓3

1 涙を拭った

2 抱きしめた

3 何もせずに背を向けた

ゾロ目の場合 キッス



京太郎「和……」スッ

和「須賀、君……」

京太郎「泣くなよ。お前に涙は似合わねぇからさ」ポリポリ

和「……どうして、ですか?」

京太郎「え?」

和「どうしてそんなに! 私に優しくするんですか!!?」

 捨てた女なのに
 俺には和がそう言っているように聞こえた
 
 その通りだ
 俺には和に優しくする権利も、資格も無い

 それだけの最低の男だ
 でも、そんな最低の俺でも

京太郎「友達、だからさ」

和「!」

京太郎「友達が泣いてんのを、放っておけねぇんだよ」

和「……」

 どれくらい時が過ぎたのだろう
 和は俯いたまま、何も言わずに立ちすくんでいた
 
 悠久のような時間の中で
 ただただ、俺は和を眺めていた

和「私、もう帰ります」

京太郎「え? でも」

和「いいんです。少しだけ、楽になりましたから」ニコッ

京太郎「……そっか」

 なら、なんでそんなに悲しそうに笑うんだ?
 お前は、今も俺のことを……

和「大星さんとお幸せに。もし、上手くいかなかったその時は……私がいますからね」

京太郎「ああ、その時はお前の胸で泣かせてくれ」

和「はい。待ってますから。ずっと……いつまでもずっと」



 去っていく和の後ろ姿を見送り
 俺は溜め込んでいた息を吐き出した

京太郎「これで一人目、か」

 俺は後、どれだけの人に謝らないといけないのか
 その気にさせ、デートに誘い
 
 挙句に全員を放って別の奴と付き合った

 こんなこと、許されていいのだろうか

京太郎「……でも、やらねぇとな」

 どこまで関係を戻せるかは分からない
 それでも俺が蒔いた種である以上、やり遂げることでしか償えない

京太郎「時間も無い……急ごう」

 次は誰にしようか

 選択安価↓3

由暉子
白望

明華
豊音
桃子
小蒔



京太郎「やっぱり小瀬川先輩だよな……」

 あの人には最初に部活でお世話になって、色々教えて貰った
 なのに、俺はあの人を置いて先に行ってしまった

京太郎「(本当はあの人の過去や、心の傷に向き合うべきだったのに)」

 なぜ二軍以上の実力がありながら五軍にあまんじているのか
 俺は……逃げたんだ

 小瀬川先輩から
 小瀬川先輩と関わることから

 そんな俺が、あの人にどう謝ればいいんだ

京太郎「……!」

 あそこを歩いてるのって、まさか!?

  
                        イ/
                   > '"  /
                 /   ,, - ''"‐‐-  ,,_       ,
               /!   = 、        ` ‐-- ''"/
               -(   ´   ヽ、 ̄` -      彡
            / ゝ-   ,,      ー--  ニ==彡
          イ  /  /   ヽ         -= ヽ、 __
         (〃 イ     イ   "'' - ,,       ヽ ヽ -=`
          イ   ,'   ,' l  丶    `"''<"''<  }      >
        / /    /! !  ,  !   ヽ ,,     ヽ  ) /"' -‐<
       ( /  // !  l    、  \~"''<  ヽ ./     ヽ、
         {  /〃  il  ̄  三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ  }\ 、`
         ゝ { ヽ l}/弐芯示    ´ 以:゚:リ/ l }  l/ 丶) ヽ)
           j   、!  ゝ‐ '       `¨´  ' / 丶  ヽ
          / l   lヽ',       '     '''  ,' '   } ',   }
           / l   、              /   / / /〃
          ∧ 、、 、ヽ     -    /ノ, ノイ ノイ
             `  ̄   >     < |_ ´
                   r‐|      ィ `ヽ
                 __ ノ  `''', /、´    〉< ,,

京太郎「小瀬川、先輩」

白望「……」


 安価↓3

00~29 白望「……ユルサナイ」

30~59 白望「……」

60~89 白望「久しぶり……」

90~99 白望「おんぶして」


ゾロ目 だるま



京太郎「あの、小瀬川先輩……俺」

白望「……おんぶ」

京太郎「え?」

白望「ん」ゴロン

京太郎「ちょっ! 先輩!? こんな場所で寝転んじゃまずいですよ!」

白望「おんぶ」

京太郎「!?」

            --   >   ̄   ` 、  __
         /     ム __      `/    ヽ  _
        ム      >   | '' <  ,'  お  ,´ -- `
         >   ´  ..-||  ̄T  ニ二 !  .ん   |   ヽ
      /     Y:::。::|| i | -―― |   ぶ   | \
      ,         乂:::::||/ =-    /   し  |   ヽ
.      /          〃/      ̄!  て  |
     /      `      /  -‐ ''"/  ',   :  | ヽ
     l  !}            i/    ∧.  :  /  l
    ',           __  〃|    / 、___/ }  |
   / 、        Y:::。::|| //!   イ   /   ,'  !
 ̄ \   \        乂:::::|| 〃 イ/    '    /   、
\  \_ \          ||// /  /   /  ヽ
  \ ´   ヽ>x        /   ./!    / /ヽ 、
  /         \ ヽ  ー、 /    /     / /  ヾ  、
  /           ヽ / ー‐/ 〃  / /   ' .{/ヽ   } } !ヽ
. /            |!〃  !∥  / 从   | |!  l  j  リ }

京太郎「……はい」ガシッ

白望「んっ」ギュッ

 ムニュゥーン

京太郎「(うぉっ! 柔らかな感触がダイレクトに背中に!?)」

                Y:.:.:.';:.:/:.:.:|‐|                     / /:.:.:.:.:.:.:.:
             }.:.:.:.Ⅳ.:.:.:.|‐|                    , ' ソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
               λ.:.::´:/.:.:}‐{                !   / , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }
              /.:.:..:; ':.:.:.:.:. l‐l     ,  ´         / ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 从
.           /.:.:.::.:,:.:.:.:.:.:.ハ ',    /        ヽ V  ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
          , ':.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.; ':.:.:.:./., , '            ゝ!.::.: V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
.         /.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.: / .:.:.:.:.:./.乂        ≦ x<:.:.:. ';.:.:.:.:.Ⅶ:.:.:.:.:.:.:.:/
.      ′:.:.:.::.′:.:.:.:.:.′:.:.:.:.:.圦 /ァ -=≦ } .:<:l:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.Ⅶ:.:.:.:.:.:λ

       l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.; ゞ==-≦::.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.        ';.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.从
.       入:.:.:.:. ';.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:.:.:.:.::.l:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:. /
          丶:.::.. V:.:.:.:.:.:';.:.:.:.:.:.二ニ=-:. 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:/
            >=- ≠=.::.:.:≦.:.:.:’,:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:;:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:′
              入.:./:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:;′:.:.:.:.:/:.:. /:.:.:.:.:.:.:.: {

白望「……」ギュッ

京太郎「(南無大慈大悲救苦救難広大霊感白衣観世音……)」

白望「ねぇ」

京太郎「!」ピクッ

白望「……部活。戻ってきて、くれない?」

京太郎「部活に……」

 それは……五軍に戻ってくれってことなのか?

 選択安価↓3

1 断る

2 保留する

3 オーケーする

ゾロ目の場合 押し倒される



京太郎「すみません。俺、まだ……よく分からないんです」

白望「分からない?」

京太郎「なんで小瀬川先輩が五軍にいるのか、上に上がらないのか」

白望「!」

京太郎「だから、俺……見たいんです」

 今はまだ、一軍には届かないけど
 でもいずれ……和よりも、咲よりも、淡よりも強くなって
 そして

京太郎「きらさき高校麻雀部の、全てを見下ろしてみたいんです」

白望「……」

京太郎「その光景を見てからじゃ、ダメ……でしょうか?」

白望「そこに、何があると思う?」

京太郎「なんとなくですけど、俺は思うんです」

白望「……思う?」

京太郎「高い所から見下ろした景色が美しいのと同じように」

 きっと

京太郎「下から上を見上げる景色も、同じく美しいんじゃないかって」

白望「あっ」

京太郎「……俺は五軍から上に行きたいってずっと思ってたけど、今思い返すと」

 門松先輩達や小瀬川先輩と打って
 上を目指して打って、たまに馬鹿やって

 そんな日々が――

京太郎「すごく、キラキラしていたんです」

白望「……すき」ギュッ

京太郎「え?」

白望「ううん……なんでもない。なんでも」ギュゥウ

京太郎「あの、どこで下ろせばいいですか?」

白望「ここまででいい。もう、帰るから」

京太郎「え? 小瀬川先輩も帰るんですか!?」

白望「うん。私の大切な物は壊れてないって……分かったから」

 そう言って俺の背から降りると、小瀬川先輩は晴れ晴れしい顔で俺を見つめた
 透き通るような美しい瞳で
 
 俺の顔を、目に焼き付けるように

白望「バイバイ。また、学校で」

京太郎「はい。必ず、顔を出しますから」

 


京太郎「さーて」

 そろそろいい時間だな
 あまり遅くなると淡が怒るだろうし……

京太郎「次が最後だな。次の人で……」

 全員を回ることはやっぱ無理だったか
 最後の一人は慎重に選ばないと

京太郎「……誰にする?」


 選択安価↓3

由暉子

明華
豊音
桃子
小蒔


 ラストはクロチャーですねハイ
 二名ほど特大級の地雷を放置してる気もするが、それはそれで面白い

 次回はクロチャー救済編の後に淡END
 殺戮ENDになるかどうかはコンマ神のみぞ知る世界

 次の更新を待つのよー

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom