男「で、なにしてんだ？」

幼馴染み「い、いや別に......テレビ見てただけだよ......」

男「テレビ？ でもビデオデッキが赤くなってるぞ」

幼馴染み「......あっ」ｻｯ

男「もう遅いから......」

男「で......何してたんだ？」

幼馴染み「え、えっと......」

男「なんだ、AVでも見てたのか？」

幼馴染み「そんなわけないでしょっ！」

幼馴染み「あんたじゃあるまいしっ！」

男「な、なんでそのことを......」

幼馴染み「いやいや、本棚の後ろとかバレバレでしょ......」

男「ま、まあこの際その話は流そうじゃないか」ﾆｺｯ

幼馴染み「いい笑顔だね......」

男「で、何してたんだ？」

幼馴染み「そ、それは......」

男「よいしょっと」ﾎﾟﾁｯ

幼馴染み「ああああああああえああ！！！！！」

男「......」

幼馴染み「......」

男「......」

幼馴染み「なに？ なんか文句あるの？」

男「いや......」

幼馴染み「なんか言いたそうねっ！」

男「確か、アニメはそんな見るタイプじゃなかったよな......」

幼馴染み「......べ、別にいいじゃない」

男「そりゃあ、見るのは自由だが......」

幼馴染み「なに、またわたしに文句あるの？」

男「いや、だからイメージじゃないというか......」

幼馴染み「公人としてのわたしと家のとじゃちがうわよっ！」

男「な、なるほど......」

幼馴染み「というかそれはあなたがよく知ってるじゃないっ！」

男「あ-なるほど」

幼馴染み「そういうわけよ」

男「でもなんでアニメなんだ？」

幼馴染み「そりゃあ、楽しいからにきまってるじゃないっ！」

男「まあ面白かった記憶があるな」

幼馴染み「そうそう、思い出してみなさい」

男「えーと......たしか......」

幼馴染み「ほら、レーダーでボール集めるのとか」

男「あー最初のほうか」

幼馴染み「あとは青くなっちゃった猫型ロボットとか」

男「いまもやってた気がする」

幼馴染み「思い出してきたでしょ、あのときの気持ちを」

男「確かに......毎週楽しみにしてたな」

幼馴染み「というか一緒に見てたでしょ」

男「そういえば」

幼馴染み「うんうん、やはり男も心の底ではすきみたいだね」

男「たぶんな」

幼馴染み「ふむふむ......いいことだよ」

幼馴染み「だからこそっ、わたしは日本人たる心を忘れないためにアニメをみてるわけだよっ！ わかった？」

男「なるほど......そういうわけか」

幼馴染み「そうそう、だからこうして見てたわけですよ」

男「そこまで考えて視聴したなんて......申し訳ないっ！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

幼馴染み「えっ」

男「まさかそんなことまで考えてたなんて......」

幼馴染み「う、うん」

男「てっきり俺は子供の頃から見てたら、アニメ離れできなかったとばかり......」

幼馴染み「え、ええ」

男「それに、いい年こいて見てることを周りからバカにされるのがイヤだから適当な言い訳をしたと疑ってしまった......」

幼馴染み「......」

男「幼馴染みに対して非礼なことをしてしまい、申し訳ございません！！！！」

幼馴染み「そ、そうかい」

男「幼馴染みのことはよく分かってるつもりだったんだけどな......」

幼馴染み「っ......」

男「こんな俺でも幼馴染みが好きなことを知りたいんだ！！ どうか教えてはくれませんか？」

幼馴染み(ど、どうしよう......いまさらほんとのこと言えないし......)

男「......」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

幼馴染み(男がこんな真剣に謝ってくれてるのに......)

幼馴染み(だ、だけどあまりないけど......一応そういう気持ちもあって見てるし.....)

幼馴染み(ああ......でも真剣な男に嘘なんかつきたくないし......)

幼馴染み(う~ん......)

幼馴染み(よしっ......決めたっ！)

幼馴染み「おとこ」

男「はい」

幼馴染み「いま、わたしが男に対して言ったことに嘘があります」

男「えっ」

幼馴染み「あ、あの......っ......おとこがわたしといっしょにアニメを話せるくらいになったら......打ち明けるっ」ｶｧｧ

幼馴染み「だ......だからそれまで......っ......いっしょに......アニメを見てくれないかな？」

男「......ああ。わかった」

幼馴染み「う、うん！」

男「どのくらいかかるだろうなあ......」

幼馴染み「んふふ~アニメがやらなくなるまでかな♪」

男「まじか」

幼馴染み「覚悟してねっ！」

男「しょうがないな......」

男「そういえば、このアニメなんていうやつなんだ？」

幼馴染み「ん？ キルミーベイベーっていうやつだよ」

男「ふぅーん」

幼馴染み「よしっ、じゃあ一話から見ようかっ！」



おわり

電車乗ってる間にふと思いついたから書いた
正直なんのアニメ見てるとかはかんがえてなかった。

幼馴染み「じゃあ、見ようか」

男「今日はなに見るんだ？」

幼馴染み「つよきす」

男「なんだ、それは。どんかなかんじのやつだ」

幼馴染み「まず注意してほしいことがあるわ」

男「なに」

幼馴染み「主人公が原作と違って女性だということよ」

男「いままで見たやつでは大体男性だったな」

幼馴染み「そうね」

幼馴染み「それに、主人公は原作の移植作品で初登場したキャラクターで、完全な無印では登場してないわ」

男「なんで元々の主人公じゃ駄目だったんだ？」

幼馴染み「そんなのしらないわよ」

幼馴染み「そもそもこの作品はエロゲーよ」

男「えろげー？」

幼馴染み「18歳以下はプレイしてはいけないゲームのことよ」

男「それアニメで放送していいの？ やばくない？」

幼馴染み「2005くらいはいっぱいやってたわよ」

幼馴染み「でもその頃のやつは粗製乱造な作品だから注意ね」

男「わかった」

幼馴染み「もちろんちゃんとしてるやつもあることは覚えておいてね」

男「なるほど」

幼馴染み「話しが脱線したわね。作品にもどるわ」

幼馴染み「でも正直アニメのこと覚えてないのよね」

男「けっこう前だしな」

幼馴染み「そう、そうよ......おもいだしたわっ！」

男「な、なんだよ......」

幼馴染み「声優がけっこう変わっていた記憶があるわ」

男「それがどうしたんだ」

幼馴染み「ゲーム原作のアニメは基本的に声優が変わると批判される傾向があるのよ」

男「別によくないか」

幼馴染み「それが違うのよ。まあアニメからその作品に入る人は気にならないんだけどね」

男「だから、そうだっていってるじゃないか」

幼馴染み「違うのよ。ゲーム原作アニメはね......視聴者の半分以上は原作プレイ済みな人なのよ」

男「へえ」

幼馴染み「だから、キャラクターの声に特定のイメージがこべりついてるわけよ」

男「あー......」

幼馴染み「あとは察しの通りよ」

男「なるほど......原作が好きだからこそのアニメへの怒りか......」

幼馴染み「気持ちはわかるんだけどね」

男「ふむふむ」

幼馴染み「あっ、言っとくけど、最近はそういうことは滅多にないわ」

男「それはよかったな」

幼馴染み「まあ、ここらへんにして見ましょ」

男「そうだな」

暇なときにまた書くかもしれない
最近のやつはあまり分からないけどなんかアニメを紹介してくれるとネタになるから助かる

幼馴染み「......」ｶﾁｯｶﾁｯ

幼馴染み「うわあああああああ！！！！！！」

男「どうした！？」ｶﾞﾗｯ

幼馴染み「うわあ......」

男「なんだよ......」

幼馴染み「だって......」

男「なんかおかしいところあるか？」

幼馴染み「......」

男「よしっ、ないな」

幼馴染み(押し入れから出てきてなにいってんのかしら......)

男「で、ビックリしてたけどどうしたんだ」

幼馴染み「いや、ゲームしてただけだよ」

男「なんていうやつ？」

幼馴染み「CHAOS;HEADっていうやつよ」

男「ふぅーん。どれどれ」ﾁﾗｯ

幼馴染み「あっ」

男「いやあああああああああ！！！！！！」

幼馴染み「あーあ」

男「なんだよこれっ！」

幼馴染み「敵からのプレゼントよ」

男「手が入ってるとかこわすぎるわっ！」

幼馴染み「男も気に入ったようだしGEOで借りてきたよ」

男「えっ」

幼馴染み「よしっ、見ようか」

男「......」

幼馴染み「見ようか」ﾆｺｯ

男「......あぁ」

幼馴染み「ディスク入れて......」

幼馴染み「DVD モードにしてと」

幼馴染み「はいっ、スタート！」

男「......わかったよ」

男「！？ いきなり街が崩壊してるんだけど......」

幼馴染み「あとでわかるわよ」

男「！？ き、キスした......」ｶｧｧ

幼馴染み(......かわいい)

男「なんていうとこ住んでるんだ......」

幼馴染み「でもいい部屋だなぁ......」

男「まあ、好きな物に囲まれてればな」

幼馴染み「分かるようになってきたね~」

男「なんか絵に違和感がある気がする......」

幼馴染み「キャラデザはそんな悪くないと思うんだけどね」

男「たしかに」

幼馴染み「やっぱり、七海がいちばん見た目がかわいいなぁ」

男「たしかになんか人気ありそうな絵だな......」

男「出るキャラがみんな怖い......七海だけが安心だな」

幼馴染み「あんたの妹ちゃんに似てるわね」

男「そ、そうかな？」

幼馴染み「そうだよっ！ 健気なところとか！」

幼馴染み「やっぱり......」ｼﾞﾄｯ

男「その目はなんだ」

幼馴染み「まあ、実際かわいいし、わたしも好きだけどっ！」

男「うんうん」

幼馴染み「うわあ」

男「その蔑む目はやめてくれ」

幼馴染み「......」

男「続きを見ようか」ﾆｺｯ

幼馴染み「......しょうがないわね」

男「一話見たけどよく分からなかった......」

幼馴染み「そうね。でも、終盤に向かうにつれて物語が収束していく様は興奮するわよね」

男「へえ。そんなもんか」

幼馴染み「そうよ」

男「......」

幼馴染み「どうしたの？」

男「なんか絵が粗くない？ 俺でもきになるんだけど......」

幼馴染み「そういうのを作画っていうのよ」

男「さくが？」

幼馴染み「作画というのは映像に映っている絵のこと」

男「ふぅーん」

幼馴染み「キャラデザと混同されやすいから注意してね」

男「何が違うんだ？」

幼馴染み「キャラデザは設定画のこと」

男「なるほど」

幼馴染み「キャラデザが変わっただけなのに作画が酷いって言われることもあるわ」

男「まじか」

幼馴染み「あの二期のことよ」

男「あー」

幼馴染み「まあ、そのアニメの主たる問題点はそこじゃないんだけど」

男「今度見せてくれ」

幼馴染み「キャラの性格とかモブがすごい暗くなってるわよ。それでもいいの？」

男「ああ」

幼馴染み「そう」

幼馴染み「あと、言っとくけど動画の一部分をキャプして崩れてるって言うのはダメよ」

男「なんで」

幼馴染み「動かしてるんだから崩れるにきまってるじゃないっ！」

男「わかったわかった。話しがまた脱線してるぞ」

幼馴染み「......わかったわ」

男「というかOPの曲好きだな」

幼馴染み「分かってるじゃない~」

男「そ、そうなのか？」

幼馴染み「アニメで評価されている数少ない部分よ」

男「すごい好きだけど特徴的な声してるな」

幼馴染み「それがいいのよ！」

男「おまえは好きなんだな」

幼馴染み「うん！」

男「よかったな」

幼馴染み「今度その人が歌っているゲーム貸してあげるわ」

男「剣がいきなり出てきたよ......」

幼馴染み「そうね」

男「なにあれ」

幼馴染み「見てればじきにわかるわよ」

男「......わかった」

男「おいおい、警察にべらべらしゃべっていいのか......」

幼馴染み「やっちゃってるわね」

男「次は一万円もする剣買ってるし......なにやってんだ......あっ妹になんか取られた」

幼馴染み「あれはバンクルっていうのよ」

男「よく知ってるな」

幼馴染み「だってー女の子だし♪」

男(かわいい......)

男「！？ ......将軍？」

幼馴染み「主人公に画像送って来た人ね」

男「うわっ、ピンクのこが助けてくれた......もう意味わかんない」

男「なのら言ってるこもかわいい」

幼馴染み「あんたの趣味がよくわかるわ」

男「現実とは別物だからセーフ」

幼馴染み「そうかしら」

男「ああ」

幼馴染み「巻いていくわ。決してめんどくさくなったとかそういうわけじゃないわ」

男「この看護婦怪しすぎる......」

幼馴染み「......」

男「！？ な、なんで将軍の部屋なのに......名前が......」

幼馴染み「どういうことかしら」

男「あと公式とか出てきたし......」

幼馴染み「......」

男「でも面白くなってきたな」

幼馴染み「そうね」

男「い、家が......ない」

男「な、なんだって......」

幼馴染み「そういうことだったのね」

男「えっ！？ 警察のひとが......う、裏切られた」

幼馴染み「看護婦とグルだったみたいね」

男「あれ、このアニメ......バトル系だったっけ」

幼馴染み「まあ剣持ってるし」


男「というかみんな覚醒していくな」

幼馴染み「終盤だもの」

男「うおおおおお！！！！ やっと主人公が覚醒した！！！！」

男「こずピーが喋ったよ！ よかったぁ......」

幼馴染み「よかったね」

男「なんかラスボス弱くない......？」

幼馴染み「そうね」

男「あっ......あー。最初のシーンはこういうことだったのか......」

男「あっ、終わった」

男「......」

幼馴染み「どうだった？」

男「なんだろ、この感じ......」

男「中盤までは良かったのに最後のほうが覚醒ラッシュで、おいてけぼりにされた感じ......」

男「いや、なのらと妹は可愛くて好きなんだよ」

幼馴染み「はあ」

男「でも、もう少し盛り上がってほしかったなあ」

幼馴染み「なるほど」

幼馴染み「そういうときはっ......原作をプレイすると幸せになれるよっ♪」

男「えー」

幼馴染み「なによ」

男「アニメで話しの流れわかってるしなぁ」

幼馴染み「ま、まあそうね」

幼馴染み「確かにアニメ見てそんなにはまらなかった作品の原作勧められてもねぇ」

男「そうだろ」

幼馴染み「で、でもやっぱり自分が好きな作品はやってもらいたい気持ちもあるのよ」

男「でもな~ゲーム結構するじゃん」

幼馴染み「た、たしかに......」

男「まだ本とかなら買うことを考えるんだけどな」

幼馴染み「......わかったわ」

男「？」

幼馴染み「わたしの貸してあげるから、ここでやりなさいっ！」

男「えっ」

幼馴染み「ほらほら、あんたがビクビクしてるの後ろで見といてあげるから！」

男「......」

幼馴染み「ねっ」ﾆｺｯ

男「......しょうがないな。付き合ってやる」