妹「あのね、お兄ちゃん」
兄「何だ。パンツなら穿かせないぞ?」
妹「まだ何も言ってないよ……」
兄「でも当たってるんだろ?」
妹「うっ…そうだけどさぁ」
妹「……ねえ、良いじゃん、そろそろ穿いてもさぁ」
兄「駄目ったら、駄目だッ! 穿いたら最後、最悪の悪魔がお前を喰らうぞッ!」
妹「───とか何とか言ってるけどさ……」
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妹「そう言ってもう一週間経ったけどさぁ……」
兄「何だよ。ノーパンなのが不服ってか!?」
妹「うーん、不服っていうか、不快っていうか……」
妹「とにかくさ。そろそろパンツ穿かないと、物理的、精神的共にヤられちゃいそうなんだよね」
兄「な、何ッ!? お前の事を狙ってる不貞な輩が居るのか!!」
妹「居るよ? 男子も女子も。というか同じクラスの皆」
兄「女子もおおおおおおーッ!?」
妹「もうね、今週は求婚の嵐だったよ」
兄「きゅ、求婚!? お付き合いじゃないの!?」
妹「色々スッ飛ばして、お突き合いかな」
兄「何故そんなことに……!!」
妹「何だろうね、月曜日はそうでも無かったんだよ」
妹「私がノーパンだという事実に気付いた男子が数名居て、その日中スカートを凝視し続けてたけど」
兄「それで、み、見られたのかッ?」
妹「頑張ったよ」
兄「えっ……?」
妹「頑張った、よ……」
兄「あっ、ふーん……(察し)」
妹「それで、まあ月曜日は何事も無く帰ったんだよ。見られたぐらいで済んだから」
兄 (ぐらいなのか……)
妹「問題はね───火曜日なんだ」
兄「か、火曜日?」
妹「うん。その日はちょっとした対策でね、スカートをちょっと伸ばしたの。これで防御率1.00くらいにはなるかなって」
兄「……結果は?」
妹「…………月曜日に気付いた、あの男子数名がね。身内に広めていたんだよ、私がノーパンだということを」
兄「ッッッ!?」
妹「それが男子の間から、女子に伝わっていってね……まあー、視線が痛かったよ」
妹「主に下半身の」
兄 「火曜日だけでハード過ぎやしないか……?」
妹「全然っ! こんなのはもう序の口だよ!」
兄「妹……」ウルウル
妹「それで……まあ、下半身への視線が月曜日と比べて4倍ぐらいになって……」
妹「うん。ふとした拍子にスカートというのは捲れてしまうから、防御率は33.4ぐらいに駄々下がりだったけど……」
兄「そ、そんなッ! 妹の股間が大衆に……!!」グヌヌ
妹 (元凶が何言ってんだコイツ)
妹「……でもね、その日はそれだけじゃなかったの」
兄「は?」
妹「ほら、さっき言ったでしょ? 女子にも知られたって」
妹「だからね───まあ、予想はしてたんだけど───」
妹「直接捲る猛者が現れた」
兄「────────ッ!?」
妹「あれは三時間目の授業が終わった後かな。ノーパンチーだと異常にスースーするからさ、頻尿になるんだよね」
妹「授業中に強烈な尿意をビンビンに感じてたから、終わった途端にすぐッ! 女子トイレに駆け込んだんだ」
兄「……」ゴクッ
妹「用は無事に済ませたんだけどさ……女子トイレに居合わせた女子にね……」
女子『パンツ穿いてないって本当!? 見せて見せて!』
妹「……って、言い寄られまして。その勢いに逆らえなくて、私…そのまま……」
兄「何だその女子ッ!? ていうか、逆らえなかったって!?」
妹「そりゃあもう、ばさーっとね」
妹「それで、まじまじと観察された。本当にノーパンだあってね」
妹「………死ぬほど恥ずかしかったけど。ちょっと心地良かった」
兄 (道を拓いてしまったか……?)
妹「その日はそのくらいかな? 捲る猛者は一人だけだったよ。股間は不特定多数に見られたけど……」
兄「あの、何かすいませんでした」
妹「いいよいいよ、謝らなくて!」
兄「妹……!」
妹「もう過ぎた事だから取り返しつかないし。お兄ちゃんには後でゆっくりと贖罪してもらうからね……?」
兄「えっ」
妹「それはそれとして、話を続けるね」
兄「お、おう……」
妹「その次の水曜日なんだけどね。この日は、本当───」
兄 (な、何だ? 月曜、火曜と事態は深刻になっていったが……)
兄 (まさか、更にその上を水曜はいくのか───!?)
妹「───何も無かったね。うん、水曜日は何も無かった」
妹「スカートを捲る猛者も現れず、股間もそんなに見られはしなかった。視線が痛い以外は、幸せな日だったよ」
兄「そ、そうなのか…… (これは予想外だった)」
妹「でもねお兄ちゃん。この国にはこんな言葉があるの」
妹「───嵐の前の静けさ……ってね」
兄「ッ!?」
妹「そう、水曜日は嵐の前だったの」
妹「木曜日は───台風だったよ」
兄 (はっ! 妹は達観した顔に……!)
兄「い、一体何が……!?」
妹「告白された」
兄「はっ……え?」
妹「男子女子、併せて10人位かな。物凄い波だった……」
女子A『妹ちゃんのホルモンで下着がグショグショです!! 抱いてッ! prpr』
女子B『あのクールで秀才な妹ちゃんがノーパンとかまじ興奮する! もっと色々やって辱しめたいッ! prpr』
女子C『私も今日からノーパンにするからね! 宜しくねえええ妹ちゃんンンッ! prpr』
男子A『ノーパン系女子! そういうのもあるのか』
──省略──
妹「……主に女子だった」
兄「最近の中学生発展し過ぎだろ……」
妹「スカート捲る猛者がその日だけで20? 30? くらい居た」
妹「というか途中で気を失ったから覚えてない」
兄「気ぃ失っちゃったの!?」
妹「数人の女子に拘束されてさ、まじまじと股間を見つめられてみなよ……恥ずかしさで逝くよ?」
兄 (俺だったら絶頂射精もんだぜ……!)
兄「え? でも見られるだけだったのか?」
妹「そうだけど……? それこそ穴が空くほど見られたよ」
兄「はははっ! 穴は最初から空いてるじゃないか!」
妹「あーそうだねー! あははははー……」
妹「───殺すぞ」
兄「ひっ…すいませんでしたぁ……!!!」
妹「ふぅ……まあ、木曜日はそれだけかな。あ、勿論告白は全て拒んだよ! 皆下半身で抱いた想いを伝えてきたからねっ!」
兄「そ、そうなのか。というか、まだ木曜日だったんだな」
兄「……! そ、それだと…おい、金曜日は!?」
妹「金曜日? うーん、これ言っちゃって良いのかなぁ?」
兄「言えよッ!」
妹「吃驚して漏らすなよ? 金曜日はね……」
少し寝ます。
起きたら早急に終わらせます故、堪忍して下さい。
>>19
なんだこれは…たまげたなぁ。
眠れたので、続けます。
妹「─────キスされた」
兄「!?」
妹「股間にね、キスされたの。女子だけどね!」
兄「い、いや性別とか関係無くて……は? え?」
妹「あ、股間にキスって何て言うんだっけ。クンニ?」
兄「や、止めろおおおおおおおおおッ! 女の子がそんなこと言うんじゃあないッ!」
妹「女の子にノーパン強要してる変態が言うなよ」
兄「…………」
妹「……続けるね?」
兄「はぃ……」
妹「事のあらましを話すとね、その日もいつも通りノーパンで登校したんだけどね」
妹「……いつも通りっていうのも変な話だけど」ギロッ
兄「うっ……!」
妹「そしたら、まあまあ。朝から告白、もとい性交渉してくる訳ですよ。皆がね!」
兄 (ノーパンという事実がこんな事態を招いたのか……)
妹「勿論私もそれら全てを拒否するんだけどさ……」
妹「何分、数が多いんだ……だから、私もつい─────」
兄「お、おいまさか─────!」
妹「とある女子の告白をね、受けちゃったんだ。つい口を滑らせて『良いよ』ってね……」
兄「あぁ……」
妹「そうしたらその女子が興奮しちゃったんだよ」
妹「荒々しく私の右腕を掴むと、強引に女子トイレへ引っ張っていって、昂る想いをそのまま股間へ……」
兄「……」
妹「一時間目の終わりまで、ヤられちゃったぜっ!」
兄「や、ヤられるって」
妹「うん、クンニ。ずっと股間を貪られてたよ」
妹「その後はまあ、股間を凝視されたりセクハラされたり……私の股間から溢れ出るホルモンのせいで、散々だったよ?」
兄「お前……女子にされたのが不幸中の幸いだったな。男子だったら色々と……」
妹「そうだね。不幸中の幸いと言っても、その不幸の大本が貴様なんだけどね?」
兄「えっ」
妹「おらっ。そこに直れや貴様」
妹「何なの? パンツ穿いたら死ぬってどんだけ稚拙な文句なの?」
兄「ほ、本当だもんッ!」
妹「はいはい嘘乙。最初から嘘って分かってたよ?」
兄「えっ、でも何で信じて……」
妹「ん? そんなのお兄ちゃんが大好きだからに決まってるじゃない」
兄「!?」
妹「別にお兄ちゃんの戯れ言を信じた訳じゃないよ」
妹「でも、私がたかがノーパンで居るだけでお兄ちゃんが悦ぶっていうんだもん。そりゃ喜んで実行しちゃうよ……」
妹「その実、全然『たかが』じゃあなかったけど!」
兄「い、妹……!」
妹「ねえ────お兄ちゃんは満足した?」
妹「私はお兄ちゃんの言う通りにノーパンで過ごしたよ? 平穏無事な学校生活を私は失ったけど、お兄ちゃんが悦んでくれたって言うのなら全然安いよ!」
兄「お、俺は。その……俺はッ!」
兄 (ど、どうしよう。俺のつまらない要求一つで、妹の生活を台無しにしちまったッ……!)
兄 (ただ─────俺はノーパンで過ごす妹を想像してオナニーしたいが為にッ! 最低だ、俺って……!!)
兄「うぅ……」
妹「」ニヤリ
妹「ねえお兄ちゃん。やり直したい?」
兄「え、何で……?」
妹「だってお兄ちゃん、本気で後悔してるでしょ」
妹「己が欲望の為に家族を犠牲にしたんだもの。後悔しない訳が無いよね?」
兄「……ああ」
兄「やり直したいッ! やり直せるのなら、俺は何だって─────!」
妹「ところがどっこいっ! そんなに世界は甘くありませえええええええん!!」ベロベロバー
妹「お兄ちゃんは大変な事をしてしまいました!」
妹「お兄ちゃんは一生を贖罪の為に費やさないといけませんッ!!」
妹「お兄ちゃんは二度と幸福を追求することは許されませんッ!」
妹「お兄ちゃんは─────」
兄「………」
兄 (そうか、俺にはもう、二度と陽の目を浴びる資格なんか無いんだ)
兄 (たかがノーパン。されどノーパン。何にも代えがたい貞操を奪ってしまったのだから……)
兄「なあ、妹」
妹「……なあに? お兄ちゃん」
兄「俺に何が出来る? 俺の恥ずべき欲望が為に傷心すた妹を、どうやったら癒せる……?」
妹「さっすが私のお兄ちゃんだ!」ニヤニヤ
妹「んっふふー、そうだね。お兄ちゃんには……そうだな」
妹「私の奴隷になってもらおうかな? 」
兄「奴隷? 奴隷になれば良いのか?」
妹「そうだよ! お兄ちゃんには私の全てをただ受け止めるだけの、醜い奴隷になって貰おうかなっ」
兄「そうか……分かった。俺はどうすればいいんだ?」
妹「ハウスッ! 私の部屋で待機ね。あっ、移動する時は四つん這いになってね!」
妹「犬みたいに! 惨めにねッ!?」
兄「…………」
妹「後、もう学校に行かなくていいからね!」
妹「お兄ちゃんは全ての権利を私に委ねるの。喋る事も見ることも服を着る事も立つ事も座る事も性欲を解消する事もッ!」
妹「全部ぜーんぶ徹底管理、ね? 分かったー?」
兄「………」コクッ
このSSまとめへのコメント
たまげたなぁ…