妹「夜ふかししちゃうもんねっ!!」 兄「そっか」 (110)
妹「うんっ!私もう大人だから寝なくても平気なの!」
兄「うん」
妹「だからね!私今夜はずっと起きとくの!!」
兄「うんうん」
妹「もう9時だけどねっ!良い子は寝るじかんだけどねっ!!私もう大人だから!!」
兄「うんうんうん」
妹「全然眠く無いのっ!!!もうほんと大人だからねっ!!私って大人だからね!!」
妹「あーっ!!眠くない眠くない!!」
兄「あんま無理すんなよ?」
妹「してない」
妹「だってわたし大人だよっ!?大人は無理なんかしなくても平気なのっ!!つまり私は平気ってこと大人だからねっ!!!」
兄「ごめんな」
妹「まったく私は大人なんだから口の聞きたには気を付けてよねっ!!?大人なんだからねっ!!!」
兄「ココア飲むか?」
妹「のむー!!」
妹「わたし大人だからねっ!!アツアツのココアでも常温の水の如く喉に流しこんじゃうもんねっ!!!なんてったって大人だから!」ゴクゴクッ‼︎‼︎!
妹「ゴファ!!!?」ボタボタ…
兄「大丈夫か?」
妹「……あちゅい」
兄「バカやるからだろ、水持って来るから待ってろ」
妹「…うん」
妹「………」ゴクゴク
兄「もう平気か?」
妹「…うん、私大人だから…」
兄「そっか」
妹「…………」
妹「……ねぇ、お兄ちゃん」
妹「私って大人だよね?」
兄「…そうだよ、大人だよ」
妹「…だよね、大人だよね、うん」
妹「まぁ、分かり切ってる事ですけどもね、私って大人だから」
兄「………」
妹「私は大人っ!!!私は大人っっ!!!
だから眠くないっ!!!!!」
妹「うおおおおおおおおおおおっ!!!!」ピョンピョン!
兄「うるさいぞー」
妹「大人だから大丈夫っ!!!大人だからッッ!!」ピョンピョン!
兄「怒られるぞー」
妹「大人だからっ!おとーーーー」
父「うるせぇぞコラァァァァァ!!!!!!」バァン‼︎‼︎
妹「ごめんなひゃい!!!」ビクゥッ‼︎‼︎!
兄「あーあ」
父「今何時だと思ってんだっ!!?
子供はさっさと寝ろ!!!」
妹「ごめんなさいごめんなさい」ガクガク
兄「ごめんなさい」
父「まったく……」バタンッ
兄「…………」
妹「…………」
妹「…素直に謝る、まさに大人の対応よね
私ってほんと大人だわ」
兄「バカか」
兄「寝よう妹」
妹「えぇっ!!?」
兄「一緒に寝てやるから」
妹「でも私大人だから…」
兄「大人なら言うこと聞けるよな?」
妹「……はーい」
兄「いい子いい子」ナデナデ
妹「………大人だからやめてよー」
父「…………」
父「………大人、か」
父「お前が死んでからもう3年になるのか」
父「あいつは、そうした形でお前の死を乗り越えようとしているのかもな……」
父「俺はまだそうもいかないらしい、……お前の姿が心に張り付いて離れないのさ」
父「まったく、父親失格だな俺は…、どうか笑ってやってくれ…ははっ」
父「……寝るか」
翌日 朝
妹「もぐもぐ」ボロボロ
兄「食べかすこぼすなよー」
妹「こぼして無いよ私大人だから」ボロボロ
兄「ほら、口かせ」フキフキ
妹「…んっ」
兄「いいぞ」
妹「まったく私大人なんだってばー」
兄「わかったわかった」
父「……」モグモグ
TV『朝のニュースです、本日未明、⚪︎⚪︎市⚪︎⚪︎町付近で身元不明男性の遺体が住民により発見されました、死因は全身を刃物でーーー」
兄「………家の近くだ」
妹「物騒だねー、まぁ私大人だから怖く無いけどねー」
父「…お前達も気をつけるんだぞ」
兄「わかった…、学校行ってくる」
妹「わたしもー」
父「暗くならないうちに帰ってこい」
父「…………」
デンワダヨッデンワダヨッ
父「…………」ピッ
父「俺だ」
『今朝のニュース見た?』
父「あぁ、それがどうした」
『今月に入って四件目よ、殺害方法はどれも同じ」
『刃物で全身を滅多斬り、私も遺体見たけど酷い有り様だったわ』
父「……なぜ、そんな事をわざわざ俺に」
『似てるのよ、3年前のあの時と』
父「……」
『……詳しく知りたかったら、私の所に来て』
ブチッ
ツーツーツー
父「………」
先生「と、言う事でー、えー、キノコとタケノコはうんぬんかんぬんーーー」
妹「思い出した」
妹友「なにをー?」
妹「私大人だったわ」
妹友「は?」
妹「大人って事はこんな授業なんてまともに受ける必要ないって事よね何たって私大人だから」
妹友「え、えぇっ…?」
妹「と、言う事ですけどもね、私、今から寝ます、おやすみなさい」グー
先生「おい」
コンコン
女「…どちら様?」
「………俺だ」
女「…来たのね、入って」ガチャッ
父「………」
父「…早速だが、聞かせて貰おうか」
女「まぁ座ってよ、今コーヒー淹れるから」
父「結構だ」
女「いいから座って、砂糖いるかしら?」
父「…いや」
女「そう、じゃあちょっと待ってて」パタパタ
父「……はぁ」
女「はいどうぞ」コトッ
父「ありがとう」
女「……………」ジー
父「………なんだ」
女「飲まないの?」
父「わかった、わかった」
父「………」ズズズ…
女「どう?」
父「ああ、うまいよ」
女「…よかった」フフッ
父「なぁ、こんな事の為に呼んだ訳じゃないだろう」
父「いい加減、本題に入らないか?」
女「あらごめんなさい」
女「貴方が来るの久し振りだったから、ちょっとはしゃいじゃったの」
父「…そんなに来てなかったか」
女「姉さんが亡くなってからだから…3年振りね」
父「…………」
女「あの子達……どうなの?」
父「あぁ、2人とも元気さ」
兄「………」ボー
友「おい兄」
兄「………」ボー
友「おーい」
兄「…………」ボソボソ
友「ん?何だって?」
兄「ハヤクイモウトクンカクンカシタイ」ボソッ
友「………」(なんだこいつキメェ)
女「…という事、以上の情報から推測するに、3年前姉さんを殺った犯人と同じである可能性が高いの」
女「今だに警察は奴の足跡すら掴めていない、当てにならないわ」
父「………」
女「…私達で、やるの」
「復讐するのよ」
「…法の裁きなんて必要ない…、奴には地獄をみてもらうわ」
父「………」
妹「おしっこ漏れそう」
妹友「…トイレ行けば?」
妹「私大人だから」
妹友「…?だから?」
妹「私、大人だから」
妹友「??」
妹「私大人ですから」
妹友「わけがわからないよ」
父「わかった、協力しよう」
女「……助かるわ」
父「ただし、奴には法の裁きを受けさせる」
女「…っ!どうしてっ!?」
女「貴方は憎く無いのっ!?姉さんを、妻を殺されたのよっ!!!」
父「…憎いさ」
女「じゃあなんで!」
父「…俺は父親だ、まだ子供たちと手を繋ぐ権利を失いたくはない」
女「………!」
女「…ごめんなさい、私、自分の都合ばかり押し付けて」
女「…そうよね、貴方には子供達が…、私と違って、まだ守るべき家族が居る」
父「………」
女「やっぱりいい、…私一人でやるわ
今日は変な話ししてごめんなさい」
父「!しかし」
女「帰って!」
父「…………分かった、手伝える事があれば言ってくれ」
父「出来る限りの事はしよう」
女「……ありがとう、さよなら」
兄「ただいまー」
妹「おかえりお兄ちゃん!」
兄「……妹」
妹「な、なに?」
兄「クンカクンカさせて」
妹「!!?」
妹「しょっしょうがないなー、私大人だからねっ!」
兄「ありがとう」クンカクンカ
妹「……」///(大人だから…私大人だから///)
父
父「今日お前の妹に会ったよ」
父「お前を殺した奴に復讐するつもりらしい」
父「……お前は望まんだろうな、そんな事」
父「安心しろ、俺がなんとかするから」
父「返り討ちにされてあいつにまで死なれたらかなわんよ」
父「守ってみせるさ」
妹「お兄ちゃんお兄ちゃん!!」
兄「んー?」
妹「大人な私から問題でーす!」
兄「なんだー」
妹「私は大人でしょーか子供でしょーか!!!??」ババンッ‼︎‼︎!
兄「んー……」
妹「…………」ドキドキ
兄「……大人、かな?」
妹「せいかぁぁぁぁぁぁぁぁあい!!!!!!!!」ピンポンピンポーン‼︎
兄「やったぜ」
夜
女「奴の動きは一見不規則に見えて、実際は規則性がある
足取りをつかませない巧妙な法則
奴のルール…」
女「だけど、みやぶったわ」
女「今夜ここに、奴が来る」
女「……来なさい、刺し違えてでも……」
キャァァァァァァァ!!!?
女「来たっ!!」ダッ
バッ!!
女「見つけたっ……っ!!?」
死体「」
犯人1「………」
犯人2「………」
犯人3「…………」
犯人4「…………」
犯人5「…………」
犯人6「……」
犯人7「…………」
犯人8「……」
女「うそ……でしょ」
妹「……お兄ちゃん」
兄「……ん」
妹「何、食べてるの?」
兄「プリン」
妹「どこにあった…の?」
兄「冷蔵庫…あっ妹のだった?」
妹「……いいよ、私大人だから」グスッ
兄「あっ、冷蔵庫にケーキ入ってるから食っていいぞ」
妹「イィヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!お兄ちゃん愛してる!!!」ドタタタッ‼︎!
女(まっ…まさか複数犯だったなんて!!
完全に想定外!!!)
女(こんなの…勝てっこ無い!!……クソッ)ギリッ
犯人1「ヘケェェェェェェェ!!!」バッ!
女「あっ……」(…死ぬの?私……姉さんごめん、わたし)
ゴシャァッ!!!!
犯人1「ヘゲェァ!!?」ズシャーッ!
女「………え?」
父「待たせたな」
妹「お兄ちゃん」モグモグ
兄「ん?」
妹「なんかね、大人の勘ってやつなんだけど」モグモグ
兄「うん」
妹「今やばい事起きてる気がする」モグモグ
兄「…へぇー」
妹「そう言えばお父さんは?」モグモグ
兄「しらね」
ところで1は今年のお盆にもss書いてなかったか?
女「ど、どうしてここに!!?」
父「偶然通りかかっただけさ」
女「っ嘘つかないで!!」
父「…お前から聞いた情報で大体予測がついたのさ、次はここだろうってな」
父「予想通り居たよ…お前と、奴らがな」
犯人2・3・4・5・6・7・8「…………」
父「だが…如何せん数が多い、…少しばかり骨が折れるな」コキコキッ……
キシャャャャャャャャャャ!!!!!
父「……!」
女「来るっ!!」
>>80
ごめん覚えて無い
兄「あっ」
妹「?どうしたの」
兄「蚊に刺された」カイカイ
妹「ムヒ持ってくる、私大人だから」トコトコ
兄「サンクス」
俺は常に感じていた、お前の手の温もりを
どんなモノよりも俺を安らぎへと誘う
決して変えの効かないかけがえのない存在
今はもう失われてしまったその温もりを
また、もう一度掴み取る為に
俺は何度も拳を突き出した、求めて、何度も何度も
無駄だと分かっていながらも
何度も、何度も
父「……………やるか」
聖 母 天 衝 撃
カ ッ !
もう、無くさないと決めたんだ
兄「たぶん眠過ぎて頭おかしくなってきてるんだよ」
妹「誰が?」
父「……と言う技が使えたら便利なんだが無理なんで普通にボコるか」
女「何言ってんのよっ!?」
女「ほらっ、来るわよっ!!」
父「…望むところだ」
ボゴォッ!!!
妹「………お父さん遅いねー」
兄「…電話掛けたけど繋がらない」
妹「なんかあったのかなー」
「………今帰ったぞ」
妹「あ、帰って来た」タタタッ
妹「ってえぇ!!?なんで血だらけなの!!?女さんも!!いくら大人な私でも驚くよ!!」
兄「どうしたどうした」ドタドタ
父「擦り傷だ、気にするな」
女「私のは返り血だから平気よ」
兄「全然平気じゃねぇよ」
父「単刀直入に聞く」
兄「え?」
父「新しいお母さん欲しいか?」
兄「は?」
妹「ひ?」
父「新しいお母さん欲しいか?」
妹「な、なぜ??」
父「お前達の新しいお母さんだ」ズイッ
女「よ、よろしく……」///
兄「」
妹「」パクパク
父「いつまで過去に囚われるのは良くない、前に進むべきだ」
父「あいつもそう望んでるはずだ」
女「まだまだ未熟な身だけど……よろしくね?」
妹「わっ、私は大人だけどまぁよろしく」
兄「」(どうなってんですか一体)
こうして我々の第二の人生が幕を開けたのだった……
兄(もうどうにでもなーれっ★)
完
おやすみなさい
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