まゆ「Pさんはまゆだけのものですよね?」
P「んー……」
P「悪いが、まゆ『だけの』とはいかないかなぁ……」
まゆ「そんなことありませんよね?」
P「いや、俺は皆のプロデューサーだよ」
まゆ「でも、一番はまゆですよね?」
P「ん、ああちょっと待ってくれ。訂正しよう」
まゆ「やっぱりまゆが一番なんですね」
P「俺は皆のプロデューサー兼時子様の豚だ」
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まゆ「」
P「悪いな」
まゆ「…………」
P「いやあ、きっちり分けて言わないとな」
まゆ「Pさんの中の一番って、時子さんなんですかぁ……?」
P「ん? いや違うよ」
まゆ「でも」
P「プロデューサーと豚って別の職業だからな」
まゆ「豚って職なんですか?」
P「んー……まあ、そうだな」
まゆ「報酬とかあるんですか?」
P「報酬っていうかご褒美だな」
まゆ「ご褒美さえもらえるなら誰でもいいんですか?」
P「どうだろうなあ……。今のところご褒美をくれるのは時子様くらいだからなあ」
まゆ「…………」
まゆ「じゃあ、まゆがご褒美をあげたら……?」
P「まゆの豚……にもなるのかなあ」
まゆ「…………」
まゆ「………………」
まゆ「……………………」
まゆ「わ、わかりましたぁ……」プルプル
P「何が?」
まゆ「まゆ、今からPさんをぶちます……!」プルプル
P「何故だ」
まゆ「え、だってPさんってそういうのが好きなんですよね?」
P「え?」
まゆ「その……え、M、なんですよね……?」
P「いやあ、どうだろう」
まゆ「え……だって、時子さんの豚なんだって」
P「Mじゃないと思うぞ?」
P「ただ、時子様の豚をやっていると今までになかった感情が湧き上がるだけで」
まゆ「Mですよね?」
P「いやあ、Mじゃあないよ」
P「初めて出会った時の視線で、生まれて初めての感覚を味わっただけだよ」
まゆ「目覚めましたね?」
P「いや、まあそりゃあこないだも床に滴った肉汁を舐めとったりしたけどさ」
まゆ「順調に開発されてますよね?」
P「開発とか目覚めるとか、そういうのは裕子じゃないかな」
まゆ「そういう意味じゃなくて」
まゆ「いつも時子さんが履いてるピンヒール、どう思います?」
P「踏まれたい」
まゆ「Mですよね?」
P「Mじゃないよ」
まゆ「時子さんがトレーニングに使ってた縄跳び、どう思いました?」
P「こう……ゾクゾクした」
まゆ「Mですよ」
P「M……なのかねえ」
まゆ「…………」
まゆ「やぁっ!」ペチン
P「ありがとうございます!」
まゆ「調教済みですよね?」
P「調教済みじゃないよ」
P「感謝の気持ちを表すのは人として当然だろ」
まゆ「調教済みですね」
まゆ「困りましたねぇ……」
P「調教済みなのかなあ」
まゆ「あの……」
まゆ「まゆも縛るのとか、得意なんですけど……」
P「うーん……」
まゆ「どうですかぁ……?」
P「でも、まゆってそういうのじゃなくてさ」
まゆ「…………」
P「こっちから思い切り愛したいタイプ」
まゆ「Pさん!」
完
おしまい
俺もね、実を言うと女王様系アイドル財前時子の担当プロデューサーではないんですよ
時子様の豚なんです
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