モバP「あけましたので」 (57)
閲覧にあたって
・複数のPが登場します
・Pに名前をつけております
お気に召さない方はどうかそっ閉じをお願い致します。
お手数おかけしまして申し訳ありません。
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朋「おめでとうございます」
河合P「うん」
朋「今年もよろしくお願いします」
河合P「こちらこそ」
朋「さあ、今日は気合入れておみくじ引くわよ!」
河合P「そうだな」
朋「とりあえず、さくらちゃんたちと合流しよっか」
河合P「うん」
さくら「あー! プロデューサーさぁん!」
河合P「村松を発見した」
さくら「あけまして」
河合P「あけまして」
さくら「おめでとうございまぁす」ペコリ
朋「おめでとうございます」ペコリ
さくら「朋さんおしゃれ! 気合入ってるー」
朋「うん、最初の最初だから」
さくら「でもちょっと寒そう」
河合P「コートいるか?」
朋「ん、平気、ありがと」
河合P「村松は凄い色々着てる」
さくら「だってぇ、ママがたくさん着ていかなきゃダメって言うから」
朋「寒いもんね」
河合P「膨らんでいる。玉のようだ」
さくら「たまのような女の子」
河合P「たま松」
さくら「たま松」
河合P「大石と土屋もおいで」
亜子「きたー! お年玉ターイム!」
泉「亜子、はしゃぎ過ぎ」
さくら「お年玉ほしい」
河合P「では村松にお年玉、五百円」
さくら「わぁい、ありがとうございまぁす」
河合P「大石にもお年玉、五百円」
泉「ええと、いいのかな、お財布的に大丈夫?」
河合P「大丈夫、好きなもの買って食べるといい」
泉「そう、ありがとう、大事に使うね」
河合P「土屋にもお年玉」
亜子「その前に物まね、『三十分前のいずみ』」
泉「えっ」
亜子「……ねぇ、亜子。この服、変じゃないかな」
泉「言ってない」
亜子「スカート短すぎたかも。河合Pに見られるの、少し恥ずかしいな」
泉「言ってないから、信じちゃ駄目だよ」
河合P「可愛かったので土屋には六百円」
亜子「いやったー! おおきに、泉もありがとね!」
泉「朋さん助けて」
朋「そのうち良い事あるわよ」
泉「諦めないで」
河合P「さとみんとおがちは?」
泉「甘酒貰いに行ったよ」
亜子「アタシらもさっき貰ってきた」
さくら「可愛いからタダにしてもらっちゃった」
河合P「もともと無料である」
朋「あたし達も貰いに行く?」
河合P「そうしよう」
さくら「わたしも行こーっと。イズミンとアコちゃんも行こ!」
亜子「無料だしね」
泉「二杯目って大丈夫なの」
朋「おかわり自由らしいから、平気よ」
泉「後から来る人の分とか、無くなっちゃったりしないのかな」
河合P「こういうのは何万人分も仕込んであるから大丈夫」
亜子「甘いもんなら無限に飲めるとかいう人でも居ない限りは平気でしょ」
河合P「……」
朋「……」
泉「……」
河合P「早めにさとみんを迎えに行こう」
朋「そうね」
里美「ほわぁ、また貰ってしまいましたぁ」
智絵里「里美ちゃん、ダメです、飲みながら歩いたら、ダメです……」
里美「あまーい」
智絵里「ダメです、転んじゃいます、危ない……」
里美「さらに甘々にしちゃいましょう」
智絵里「もうダメです、絶対転びます、転ぶパターンです……」
里美「あっ、少しだけこれ、持っていて下さいませんか」
智絵里「えっ、は、はい……」
里美「ふんふふーん♪」ゴソゴソ
智絵里「……」
里美「ありましたぁ」
智絵里「あの、それって」
里美「お砂糖ですぅ。智絵里ちゃん、そのままそのままー」
ザバー
智絵里「あの、入れすぎです、溢れちゃいます……」
里美「おいしくなーれ、おいしくなーれ♪」
智絵里「あっ、もうダメです、溢れ、あっ、あっついのが手に、こぼれ、あ、あー……」プルプル
里美「んー、もう少し入りそう?」
智絵里「無理です、ひ、表面、張力が、あ、無理……助けて……」プルプル
河合P「無事に合流できた」
智絵里「……」ギュー
河合P「おがちは一体どうしたのか」
智絵里「助けに来てくれるって、信じてました」
河合P「おがちが助けを求めたときに、俺が登場しないわけがない」
智絵里「……はい」
河合P「さて、おがち、周りの人に気付かれる前に離れないと駄目だ」
智絵里「……はい」
里美「ふえぇ、すみません、智絵里ちゃんにご迷惑を……」
智絵里「あ、ええと、大丈夫、です」
里美「お詫びに里美の特製あまあま酒をどうぞですぅ」
智絵里「……あの、それも、大丈夫です」
里美「おいしいですよぉ」
智絵里「いえ、本当に、大丈夫なので……」
朋「特製? なになに? あたしにもちょうだい」
智絵里「だ、だ、ダメです……!」
朋「えっ?」
智絵里「お砂糖が、あの……里美ちゃん以外の人が飲むと、命に関わります……」
朋「命に……」
里美「はぁ、あまーい♪」
かな子「あぁ……四杯目を貰ってきてしまった……」
菜帆「無料って怖いね~」
かな子「卑しい子だと思われちゃったかな……」
みちる「大丈夫です! 配ってる人、かな子さんのファンっぽかったので!」
菜帆「樽でご用意しましょうか? って提案までしてくれて~」
かな子「私のイメージって」
みちる「あははー! ……あ、椿さん! こっちです!」
椿「すみません、お待たせしました」
菜帆「あけまして~、おめでとうございます~」
椿「おめでとうございます、昨年は大変お世話になりました」
みちる「今年もよろしくお願いします!」
椿「こちらこそ、本年も引き続き、よろしくお願いします」
かな子「よろしくお願いします……椿さん凄い綺麗だどうしよう」
みちる「『ゆかしい花椿』は伊達じゃありませんね!」
椿「いえ、そんな……」
菜帆「すっごく綺麗ですよ~、きっとみんな見惚れちゃいます~」
椿「そ、そうでしょうか……ありがとうございます」
みちる「それじゃあ写真を撮りましょう!」
かな子「えっ、みちるちゃんカメラ持って来てたの?」
みちる「いえ、椿さんが持ってます多分」
かな子「あ、うん、そうだね……いや、どうだろう、持ってるかな」
椿「持ってます」
かな子「ですよね」
椿「ふふっ、ではうちの看板三人娘を、一枚」
菜帆「かな子ちゃん真ん中に~」
かな子「わっ、待って待って」
椿「では、撮りますね……いち足すいちは、幾つでしょう」
菜帆「……六?」
かな子「二だね」
パシャリ
椿「はい、ではもう一枚」
みちる「お願いします!」
椿「あ、それと」
みちる「どうしました?」
椿「いち足すいちは、二ですね」
菜帆「わ~、本気に受け取らないで下さい~」
菜帆「代わりますので~、椿さんも写ってください~」
椿「はい、折角ですので、お願いします」
かな子「じゃあ今度は椿さん真ん中で!」
椿「ふふっ、では真ん中に失礼しますね」
菜帆「あっ、椿さん、帯がよれちゃってますよ~」
椿「えっ?」
菜帆「直してあげますね~」
椿「すみません」
菜帆「いえいえ~」
みちる「椿さん程の人が、着付けのミスを……?」
椿「ええと、おそらく、人波にもまれた際に」
菜帆「はい、完璧です~」
椿「ありがとうございます」
みちる「むむむ、これはもしかすると……」
かな子「もしかすると?」
みちる「宇佐見プロデューサーに、直して欲しかった、とか」
椿「いえ、あの、本当にただ気付かなかっただけで、どこかで……」
菜帆「……」
椿「……菜帆ちゃん?」
菜帆「……え~いっ!」バッ
椿「きゃっ」
宇佐見P「おう、集まってんな」
椿「あっ、宇佐見さん、このタイミングで……」
宇佐見P「……江上、なに着崩してんだ、らしくねぇぞ」
椿「いえ、あの、これは、あの……」
宇佐見P「顔隠さねぇで来てんだから、ビシッと決めろ」
椿「ち、違うんです……菜帆ちゃん、どうして……」
菜帆「ふ~、あとは宇佐見さんが着付けを直してあげれば完璧ですね~」
宇佐見P「ああ?」
みちる「でも良く考えたら、椿さんはそういうタイプじゃないですよね」
かな子「うん、お淑やかにばっちり決めた姿を見てもらいたいタイプかも」
菜帆「……」
椿「すみません、すぐに直しますので……」
宇佐見P「……海老原、てめぇが何かやらかしたのか」
菜帆「わ~、ごめんなさい~!」
椿「いえ、これくらいなら簡単に直せますから……」
菜帆「よかれと思って~」
宇佐見P「手間かけさせんなようざってぇ。おい江上」
椿「は、はいっ」
宇佐見P「後ろ向け」
椿「えっ、ええと……はい」
宇佐見P「まえ引っ張っとけ」グイッ
椿「……」
宇佐見P「……」キュッ
椿「……」
宇佐見P「苦しくねぇか」
椿「はい、大丈夫、です……」
菜帆「……」パシャリ
宇佐見P「なに撮ってんだよ、反省ゼロかてめぇ」
菜帆「わ~! つい~」
椿「……」2、3
菜帆「……」
椿「……」オネガイ
菜帆「……わ~!」パシャパシャッ
宇佐見P「おい」
菜帆「わ~!」タタタッ
かな子「あっ! 待って菜帆ちゃん!」
宇佐見P「何なんだ……」
笑美「ぱぱっとお祈り済ませて河合はん達と合流しよ」
柑奈「今年もピースフルでラブラブハッピーな年でありますように!!」
笑美「早い」
美紗希「前まで行ってお賽銭投げてからにしよっ」
笑美「ところで、願い事って人に言ったらあかんの?」
美紗希「んー、諸説あるけどぉ、一応言わないほうがいいのかな?」
笑美「あー、ほんなら今ので柑奈はんアウトやん」
柑奈「笑美ちゃんは何お願いするの?」
笑美「今のやり取り丸無視? 言わんよ」
美紗希「あたしも内緒っ♪」
柑奈「私は主に世界平和ですね」
笑美「言うなっちゅうに」
美紗希「あっ、そろそろ順番回ってくるよ、二人ともあたしの真似っこしてね」
柑奈「任せてください!」
美紗希「まずお賽銭を投げまぁす」
笑美「五百円投げたろ」
柑奈「ラブ&ピース!! あっ外した」チャリーン
笑美「落ち着いてホンマに」
美紗希「そしたら鈴を鳴らしてぇ」
柑奈「三人でやりましょう!」
ガラガラ ガラガラ
美紗希「二回お辞儀」ペコリ
柑奈「お賽銭はずしてごめんなさい」ペコリ
笑美「お詫びする場面ちゃうよ」
美紗希「次は二回手を叩いて」
パンッ パンッ
美紗希「お祈り」
笑美「……」
柑奈「……私にもラブが訪れますように」
笑美「出てる、恥ずかしいお願い口に出てる」
柑奈「……笑美ちゃんにも訪れますように」
笑美「余計なお世話や、てか世界平和祈らんのかい」
美紗希「最後にもう一回お辞儀して、終わりですっ」
笑美「あかん、ツッコミ入れてたら終わってもうた」
柑奈「早く何かお願いを!」
笑美「ツッコミ役が増えますように!」
柑奈「あっ、声に出しちゃダメなんだよ」
笑美「柑奈はんが転びますように」
柑奈「何故!?」
さくら「イズミン、おみくじどうだった?」
泉「中吉。さくらは?」
さくら「えへへぇ、大吉引いちゃった」
泉「そう、良かった」
さくら「アコちゃんは?」
亜子「来てる、これは来てるわ」
泉「……中吉、一緒だね」
亜子「見てここ」
泉「商売、売買いずれも吉」
さくら「相場、売り待てば大利あり?」
亜子「仕込んどいたβ版アンシー、もうちょい寝かせて……」
さくら「あんしー?」
亜子「今さらと思ったけど、白枠も転がすか……」
泉「よく分からないけど、良かったね」
さくら「プロデューサーさんは?」
河合P「俺の名を言ってみろ」
さくら「ジャギ」
河合P「違う」
さくら「河合さん」
河合P「下の名前」
さくら「大吉さん。という事は……」
河合P「引いたのは凶だった」
泉「じゃあ今のやり取りなに?」
河合P「藤居は?」
朋「えっ、うん……小吉」
河合P「そうか、俺は凶だったから羨ましい」
朋「名前は大吉なのにね」
河合P「うん」
朋「……」チラッ
小吉
願望:気長く待て 必ず叶う
病気:すぐなおる
朋「……」ドキドキ
恋愛:身を引くが吉
朋「……」
河合P「何か嫌なこと書いてあったか?」
朋「う、ううん、なんでもない」
河合P「枝に結びに行こう」
朋「……うん」
キュッ
河合P「結べた」
朋「……ねぇ」
河合P「ん?」
朋「もしさ、おみくじに『あきらめろ』って言われたら、あんたならどうする?」
河合P「んー」
朋「あきらめちゃう?」
河合P「いや、諦めない」
朋「……」
河合P「ここでバスケの神様の名言を一つ」
朋「……なんだろ」
河合P「『運命よ、そこをどけ。俺が通る』」
朋「……」
河合P「あと俺も通る」
朋「……じゃあ、あたしも通る」
河合P「俺と一緒に居たら良い事あるはず、名前が大吉だから」
朋「おみくじ凶だったのに」
河合P「うん」
朋「……ちょっとだけ、くっついていい?」
河合P「人目が多いので、隣に立つ程度なら」
朋「ん、じゃあそれで」ピトッ
響子「あっ、皆さん、お帰りなさい」
さくら「ただいまー」
朋「わっ、何か良い匂いする」
響子「お雑煮です。おしるこも出来ますよ」
里美「おしるこ!」ピコーン
笑美「すまんな響子、やらしてもうて」
響子「いえ、自分で言い出したことですから」
朋「響子ちゃんたちは、初詣はいいの?」
響子「はい、夜中に二年参りをしてきたので」
河合P「おせちもある」
里美「だてまき!」ピコーン
美紗希「わぁー美味しそぉ、やっぱり響子ちゃん凄いねっ」
河合P「五十嵐は可愛い上に料理も出来て最強じみている」
響子「あ、ありがとうございます、えへへ……」
河合P「では皆の衆、五十嵐に感謝しつつ食事の準備だ」
美紗希「まず手洗いうがいを済ませてねっ」
さくら「はぁい」
朋「はーい」
笑美「もち焼いたろ。いくつ?」
河合P「とりあえず二個」
さくら「じゃあわたし三個にしよー」
河合P「やっぱり四個」
さくら「じゃあ五個にしまぁす」
河合P「十個」
さくら「二十個」
河合P「百個」
笑美「ええ加減にせぇ」
柑奈「あっ、私はおもち二兆個で」
さくら「にちょうこ!?」
朋「兆って」
笑美「今どき小学生でも言わんよ」
泉「お箸とお皿、これくらいあれば良いかな」
亜子「いいんじゃない? ええと、コップ足りてる? 取って来るわ」
智絵里「あっ、飲み物、出してきます」テテテッ
河合P「俺は餅を焼こう」
笑美「なんでやねん、ウチがいま焼いてるやろ」
里美「ほわぁ、おしるこにお砂糖を……」
笑美「足さんでええ」
さくら「羽子板しましょー」
笑美「しばくぞ」
時子「……」
宇佐見P「……」
時子「貴方からの年賀状、届いたけど」
宇佐見P「おう」
時子「ネット上に転がっている画像を『見本』の文字だけ消して印刷したでしょう」
宇佐見P「ああ、面倒だったからな」
時子「……」
宇佐見P「……てめぇから年賀状も届いたが」
時子「そう」
宇佐見P「『見本』の文字が消されねぇで印刷してあったぞ」
時子「ええ、面倒だったから」
宇佐見P「……」
時子「……これ、恵んであげる。ありがたく受け取りなさい」スッ
宇佐見P「あん? 何の包みだ、菓子か」
時子「開ければ分かるものを一々尋ねるんじゃないわよ、煩わしい」
宇佐見P「……」
時子「……」
宇佐見P「……おい」
時子「何よ」
宇佐見P「あけましておめでとう」
時子「……ふん、そうね、今年もよろしくしてあげるわ」
みちる「十秒で済む会話にすごい時間かけましたね!」
菜帆「ひつじの羊羹! 両口屋さんのひつじの羊羹! わ~!」
かな子「か、か、可愛い……食べても、いいんですか……?」
時子「ええ……それより――」
菜帆「ありがとうございます~! 食べたかったんですこれ~」
時子「そう……それより、説明しなさい」
みちる「何でもパンに置き換えて説明します大原みちるです」
時子「この私をわざわざトレーニングウェアに着替えさせた理由よ」
みちる「それはクリームパンですね」
時子「あぁ?」
みちる「ごめんなさい! 羽子板で遊ぶためです!」
時子「クリームパンの要素無いじゃないの」
みちる「楽しいかと思って!」
時子「……」
椿「……あっ、宇佐見さん、着替えて下さったんですね」
宇佐見P「ああ、正月くらいはガキ共の遊びに付き合ってやるよ」
椿「ふふっ、ありがとうございます……ジャージ姿も、その、素敵ですよ」
宇佐見P「何でてめぇが照れてんだよ。んで、何やんだ」
時子「……クリームパンよ」
宇佐見P「羽子板か……まあ遊んでやるか」
時子「通じてんじゃないわよ」
カコッ カコッ カコッ ポテッ
かな子「あぁ! また負けちゃった……椿さん強い」
椿「ふふっ、少しだけ、自信があります」
みちる「プロデューサーと時子さんも勝負してみませんか!」
時子「……ぬるいわね」
みちる「??」
時子「勝っても負けても笑いあうだけ、何のリスクも負わないなんて」
菜帆「和気藹々で~、楽しいですよ~」
時子「そう、でも私には退屈だわ」
宇佐見P「そう思うならぐちぐち言ってねぇで、てめぇで何とかしたらどうだ」
時子「私を楽しませるのはあなたの役目でしょう?」
宇佐見P「エンターテイナーの端くれだろ、不満を垂れるだけなら豚でもできるぞ」
時子「……」
宇佐見P「……」
時子「……躾けてあげるわ、準備なさい」
宇佐見P「上等だ、おい海老原、墨と筆もって来い」
菜帆「飲むんですか~?」
宇佐見P「飲まねぇよ」
みちる「筆が一緒の時点で飲むという選択肢は無いかと」
宇佐見P「筆が無くても飲む選択肢はねぇよ」
響子「さくらちゃん、もう遊んできても大丈夫ですよ」
さくら「えー、もっとお片づけ手伝いますよぉ」
響子「でも、あと少しなので。泉ちゃんと亜子ちゃんも」
河合P「あとは俺が引く継ぐ」
亜子「どうする、お言葉に甘えちゃう?」
泉「うん、何かやる事あったら呼んでね」
さくら「じゃあ羽子板しよー」
河合P「よしよし、さてどうしよう」
響子「えへへ、それじゃあ、洗った物を拭いてもらえますか」
河合P「わかった。俺が拭くから、おがちはそれを纏めて棚に戻す係な」
智絵里「は、はい」
河合P「さとみんはテーブルを拭く係」
里美「かしこまりましたぁ」
柑奈「……」ウロウロ
美紗希「あたし達はぁ、ゴミ捨て行こっか」
朋「そうね。あっ、分別したほうがいいのよね」
笑美「いちおう掃除機もかけとくか」
柑奈「……よいしょ」
ポロロロン ポロン ジャワーン
柑奈「ラブ……&ピース……♪」
笑美「柑奈はんも遊んできてええよ」
柑奈「私も~……みんなの役に立ちたい~♪」
美紗希「それならぁ、さくらちゃん達のこと見ててあげて?」
柑奈「そういう事なら! えへへ、行ってこよ」
河合P「五十嵐は料理も片付けも率先して出来て偉いな」
響子「そんな事、あの、皆さんが手伝ってくれたので」
河合P「みんなも偉い、でも五十嵐が偉いのも間違いない」
響子「えへへ……あの、お料理どうでしたか?」
河合P「凄く美味しかった、ごちそうさま」
響子「……お粗末さまです、頑張った甲斐が、ありました」
笑美「家事万能で気遣いも完璧……響子ウチの嫁にならへん?」
響子「えっ、だ、駄目ですよ私は」
智絵里「あ、なら、私のお嫁さんに……なんちゃって、えへへ」
響子「あ、あんまりからかわないで下さい」
河合P「俺の家の召使いに」
笑美「出た。まだ召使い募集してたん?」
河合P「随時募集している」
響子「……召使い、いいかも」
笑美「本気にすな」
響子「あ、でもあの、お給料とかはいらないので」
河合P「破格である」
響子「私の作ったご飯を食べてくれて、朝の挨拶とか、あと、寝る前にお休みなさいって言って貰えたら、それだけで……」
笑美「それたぶん召使いちゃうよ」
笑美「てか前に朋はんも召使いにしようとしてたやろ」
響子「あ、では家事全般は私が担当しますね」
河合P「助かる」
笑美「えっ、ほんなら朋はん何するん?」
河合P「朝の占い」
笑美「出番一分!? あんまりや! 朋はん怒ってええよ!」
智絵里「あの、ゴミ捨てに行きました」
笑美「せやな」
里美「では私が代わりに……めっ」
河合P「さとみんはソファーにする」
笑美「人ですらない。怒ってええよ」
里美「ふかふかですよぉ」
笑美「せやな」
河合P「おがちは鉢に植えて育てる」
笑美「事件や」
智絵里「が、頑張ります」
笑美「せやな」
河合P「難波はツッコミな」
笑美「既にウチ笑いの奴隷やし、ってなに言わすねん」
河合P「せやな」
笑美「やかましいわ!」
時子「……」
宇佐見P「……」
時子「……鏡を」
菜帆「どうぞ~」
時子「……」
【一日 七食】
時子「……二食よ」
宇佐見P「三食ちゃんと食えよ……俺にも鏡貸せ」
時子「……ん」
宇佐見P「……」
【100g 千円】
宇佐見P「……それなりの値段だな」
時子「牛や豚ならね」
宇佐見P「……」
時子「……」
椿「もう終わりにしましょう、ね、引き分けということで……」
さくら「……」ジー
宇佐見P「……なんだぷくぷく、いつから居た」
さくら「イズミーン! アコちゃーん! 楽しいことになってるよぉ!」
時子「楽しくないわよ」ムニムニ
さくら「うぶぶ……」
宇佐見P「なんか用か」
さくら「墨と筆かして下さぁい」
宇佐見P「……おら、持ってけ」
さくら「ありがとうございまぁす。スマホで写真とっていいですか?」
宇佐見P「逆に聞くが、いいなんて言うと思うのか?」
さくら「笑って笑ってぇ」
宇佐見P「……」
時子「……」
さくら「はぁい、ピースピース」パシャリ
宇佐見P「……こいつは」
時子「躾が必要ね」
さくら「ぴゃー! 逃げろー」タタタッ
宇佐見P「ひつじの羊羹食うか?」
さくら「わぁい」テテテッ
宇佐見P「捕まえろ」
時子「こっちへ来なさい」グイッ
さくら「うえーん! 騙したぁ!」
宇佐見P「騙してねぇよ、羊羹はやる」
さくら「やったぁ」
柑奈「亜子ちゃんはもっと、手を! 手首をこう!」
亜子「えいやっ」カコッ
柑奈「かな子ちゃんはフットワーク使って!」
かな子「は、はいっ!」カコッ
河合P「全部片付いた」
朋「これであたしたちも遊べるわね」
河合P「羽子板やってる」
朋「見て、かな子ちゃんの顔。罰ゲームありみたい」
笑美「アドバイスしてる柑奈はんがいっちゃん墨くらってるってどゆこと?」
朋「ホントだ、黒くない所の方が少ないわね」
笑美「耳なし芳一ならお化け腰抜かすで」
さくら「プロデューサーさぁん」
河合P「あっ、村松も罰ゲームやったのか」
さくら「そうなんですよぉ、もぉー」
河合P「でも可愛いほっぺたになっている」
さくら「えー、そうかなぁ、えへへぇ」
笑美「髪が通天閣みたいになってるのも罰ゲームなん?」
さくら「罪を犯したのでぇ、昇天ペガサスMIX盛りでぇす」
笑美「罪を、ん? 昇天? 何?」
さくら「でもひつじの羊羹もらった」
笑美「さよか」
宇佐見P「顔洗ってくるんで、うちの連中も見ててもらっていいですか」
河合P「うん」
時子「一人で行こうとするなんて、本当に気の利かない男ね」
宇佐見P「ああ? 付いてくんなら早くしろ」
時子「私の盾にならせてあげるわ。栄誉でしょう?」
宇佐見P「面倒くせぇ……」
河合P「江上、カメラ貸してカメラ」
椿「はい、どうぞ。使い方は……」
河合P「なんとなく分かる。みんな集まれー」
朋「あっ、写真撮るの?」
かな子「顔が落書きだらけなんですけど……」
柑奈「みんな一緒ですから問題ありません!」
河合P「では撮る……いち足すいちは?」
菜帆「……二?」
かな子「二だね」
みちる「合ってますね」
パシャリ
河合P「ぶれた」
美紗希「うふふっ、頑張ってー」
河合P「ではもう一枚……6/π+48 Σ[n=1~∞]n/(e^(2πn)-1)は?」
笑美「何て?」
パシャリ
河合P「よしよし」
笑美「よくない」
河合P「ぶれた」
笑美「なんやねん!」
翌日
美紗希「あっ、昨日の写真、事務所のブログにアップされてるぅ」
朋「どれどれ……ちょっとぶれてるわね」
笑美「見事にみんな疑問顔やな」
美紗希「結構コメント付いてるねぇ」
笑美「なになに」
『智絵里ちゃんに泣きぼくろ描いた奴よくやった』
『響子ちゃん結婚してくれ』
『なんでみんな難しい顔してるん?』
『一人だけ笑ってピースしてるイズミンが可愛い』
『耳なし芳一おるでよ』
『これどう見ても怨霊サイドだろ……』
『これ誰?』
『↑ラブ&ピース』
『響子ちゃん結婚してくれ』
『1分智絵里』
『阻止』
『えびかなみちると暮らしたい』
『エンゲル係数』
『エンゲル係数』
『エンゲル係数』
笑美「とりあえず響子はウチの嫁なんで」
朋「あっ、ずるい、あたしも響子ちゃん欲しい」
かな子「さくらちゃんに頼んで写真送ってもらっちゃった」
みちる「何の写真ですか?」
かな子「えへへ、宇佐見さんと時子さんの」
菜帆「わ~、いいな~」
かな子「えへへ」
ガチャッ
時子「……」
かな子「こういうの見ると、二人ともお茶目で可愛いよね」
時子「……」
みちる「あっ……かな子さん」
かな子「ハートときらきらのスタンプでデコってみよう」
時子「……」
菜帆「……かな子ちゃん、後ろ~」
かな子「えっ?」クルッ
時子「……いい朝ね、実に楽しそう」
かな子「……」
時子「どうしたの? 続けなさい」
かな子「あっこれ死ぬやつだ」
時子「……その写真は残しておきなさい」
かな子「えっ?」
時子「戒めよ……自分へのね」
ガチャッ
宇佐見P「よう、おはようさん」
かな子「あっ、おはようございます!」
菜帆「おはようございます~」
宇佐見P「……」
時子「……じろじろと不躾に、何なの?」
宇佐見P「何でもねぇよ。それより、喜多見は来てねぇのか」
みちる「まだですね。柚さんがどうかしたんですか?」
宇佐見P「いや……」
時子「……教わりたいの? バドミントン」
宇佐見P「はぁ? 違ぇよ、ふざけんな、全然違ぇ」
時子「ねぇ、教わるんでしょう? バドミントン……ねぇ?」
宇佐見P「違ぇっつってんだろ」
時子「勝手の似たもので練習して、私に差をつけようって魂胆なんでしょう?」
宇佐見P「しつけぇな……」
prrrrrr prrrrrr
時子「私の目を見て話しなさいよ、ふふっ、ねぇったら」
宇佐見P「うるせぇ、電話だ、黙ってろ」
ピッ
宇佐見P「おう、何だ」
時子「慌てちゃって、情けない」
宇佐見P「外野がうるせぇ……いやこっちの話だ」
時子「あぁ、良い気分……そう言えば、お茶菓子を持って来たの」
かな子「すぐにコーヒーをご用意します!」ダッ
宇佐見P「ああ、分かった、気を付けて来い……ああ? 何だ」
時子「さぁ、好きに取って食べなさい」
菜帆「ありがとうございます~」
宇佐見P「……ああ、伝えておく、おう」ピッ
みちる「何かあったんですか?」
宇佐見P「喜多見だよ、家の事情で午前のレッスン休むそうだ」
みちる「そうなんですか」
宇佐見P「それと財前に、『頼まれてたお昼休みのバドミントン、延期にして』だとよ」
菜帆「……」
みちる「……」
時子「……」
宇佐見P「……」
時子「新しい趣味よ」
宇佐見P「嘘つけこら」
以上です。
私は朋ちゃんPですが、財前さんと並んでお散歩とかしたいです。
ではHTML化の依頼を出して参ります。
ちょっと柑奈ちゃんの扱いが可哀想だったかなとも思います。アホの子を可愛いと思う病の弊害ですね。
ご覧頂きましてありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
悪く言う人もいるがこの人は天才だと思うわ
おれもこのシリーズ好きだわ
イズミンかわいいもっと出番を
村松はかわいいなあ
こんなところまで荒らしてるのかと※欄見に来たら
そんなことは無かった
響子の出番があって満足だが
ふじともの出番がどんどん減ってる気がする
時子様最高ですわ。
会話のテンポが軽妙でほんと好き
この人SS好きだけど荒れてんの❔
単純にPに名前と個性バッチリ付けたのが気に食わんだけのお子様が騒いでるだけよ
あとは自己投影してブヒブヒしてるキモオタかな