難波笑美「Pはんと漫才することになるとはなぁ」P「せやな」 (103)



<レディゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴー(ドゥン)


<パチパチパチパチパチパチパチ


P「あーいあいあいあい!」


笑美「はいはーい!拍手ありがとさんありがとさん」


P「あい!あい!あい!あい!」クイッ クイッ


<パチパチ… パチ パチ!


P「あい!あい!あい!あい!」クイッ クイッ


<パチ! パチ! パチ! パチ!


P「…」スッ


笑美「…手拍子煽っといて何もあらへんのかい!!」バシッ


P「最後にはお客さんの自主性をね、尊重してね」


笑美「よくそんなコロコロコロコロくちから出まかせ…」


P「はーいということでねぇ、今日も愉快に始まったわけなんですが」


笑美「『掴みはオッケイ!』みたいな顔やめや」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398346645



P「まぁ今日はね!いつもと違ってあれや…ピロートークやねんな」


笑美「フリートークや!17才に何さすつもりなんよPはんは!」


P「おーん、ほら…あれや、な?ンフッ…もう…な?あれやんな?あれあれフフッ」


笑美「なんやそのグッダグダのしゃべり!自分フリートーク下手か!」


P「ああ!?何言うた自分今!俺めっっっっちゃ得意やでピロートーク!」


笑美「!?いやいやいやちゃうて!フリートークやろ!?」


P「ああもう、お前に俺のピロートークスキル見せたるわ!じゃあ俺ピロートークするから笑美は…」


笑美「…!」


P「ピローやって」


笑美「何で枕役やねん!そんなんウチいらへんやろ!」


P「ピローやって」


笑美「…ええで」


(無駄のない動きで膝枕状態へ)



P「ふぅ…めっちゃよかったわ…」


笑美「…」


P「今夜の事は忘れられへんな…」


笑美「…」


P「ほんま、もう…俺、絶対手放せへんわ…この枕」


笑美「…えっ!?ウチの話やってん!?」


P「そらお前ピロートークやがな!何のためにお前おるんよ!アホ!」


笑美「お前がアホや!どつくぞ!」


P「何や!枕がどつくって…枕投げか!」


笑美「あっ、まだウチ枕のていなんや」


P「そらお前、今週中はずっと枕やで自分」


笑美「ンフッ…何でウチ、漫才のネタのために一週間棒に振らなあかんねん」



P「そらあんた…自分アイドルやし枕営業なんて日常茶はn…」


笑美「あーいあいあいあい!あい!あい!あい!」クイッ クイッ


<パチ! パチ! パチ! パチ!


笑美「…」


P「…」

P「枕営業なんて日常茶h」


笑美「やめや!うちの事務所にはそういった事実は一切ございません!」

笑美「女子高生になんて話しとん!?頭おかしいん!?」


P「えっ、俺結構枕営業で仕事決めたりするで」


笑美「!?」


P「最近やと美優さんとか卯月とか…」


笑美「え?ちょちょちょ」


P「千枝とか」


笑美「おぅ…えっ、あの…えっ?」



P「奈緒はまだ嫌がっとるけどもうちょいやんな~」


笑美「…」


P「初めてやってもらたんは誰やったかな…ああせやせや、確か凛が事務所で…」


笑美「…えー、このような形でCGプロが終わりを迎えることに哀しみを禁じ得ないのですが…」

笑美「…あ、いや、まぁそれは冗談として…どゆこと?」

笑美「いやいやいやいや、あんまりあれやったら途中で止めるから説明してみ?」


P「お?ええで?あ、でもあんま褒められへん事やからオフレコでな」


笑美「そりゃ放送はせんよ…このテープ直接警察に押収されよるよ」


P「まず仕事60時間くらい連続でやってるとたまに無性に寝たくなるやん?」


笑美「せやな…あれ?おかしない?60時間…?」


P「そんで俺、知らん間に寝てもうてたんやなー。床に倒れててん」


笑美「それ多分気絶やで」


P「目覚めたらな、地べたで凛が泣きながら膝枕してくれててな」


笑美「死んだ思たんやろね」



P「そしたら、そん時にこうな、パーっとな、凛の新しい仕事のアイデアが浮かんでなぁ」

P「そっから営業かけて新しい仕事決まっててんな」


笑美「おう」


P「その噂が広まったんか、俺が事務所で寝てると誰かしら膝枕してくれんねん」

P「確かにそうされると目覚めた時にそのアイドルん新しいアイデア浮かぶんや」


笑美「そか…」


P「…どないしてん」


笑美「いや、今回、どこをどう編集カットしたら放送出来るんか思てな」


P「そんなんこれ、労働基準法的な部分だけ切ったらええがな」


笑美「そしたら自分、CGプロめっちゃただれてるみたいになるやろ!」

笑美「いや、もうPはんの労働環境はただれきってるけども!」


P「なんや自分!まだ働かせ足りないんか!」


笑美「ちゃうわ!減らせ!」



笑美「あー、じゃあもう放送するために、Pはんが『自ら進んで働いとるだけですー』言うたらええんちゃう?」


P「そんなの不公平やんか!じゃあアイドルも『自ら進んで枕営業してますー』言わんと釣り合わんやろ!」


笑美「なんでや!意味わからん!言い方もアカンわそれ!!」


P「 『自ら進んで働いとるだけですー』 」


笑美「…」


P「…言えや!」


笑美「は!?」


P「自分がアイドル代表して『自ら進んで枕営業してますー』言えや!」


笑美「はぁ!?なんでウチが!第一ウチやってへんし!」


P「さっきしたやん!ほら!言い!言わんと終わらへんよ!」


笑美「…さっきのはちゃうやん!」


P「…」



笑美「…」


P「…」


笑美「…ウチはぁ…」


P「…」


笑美「…自ら…進んで…」


P「…」


笑美「…Pはんに枕営業しましたっ…」カァァ


P「ディレクターさん!このシーン番組のCMに使いましょ!」


笑美「どつき回すぞ!!ディレクターさんも親指立ててないで!」バシッ


P「うなぎ登りやで~!」


笑美「視聴率の奴隷か!」



笑美「でも実際芸能界怖いとこやからな、そういうエロ営業とかなー」

笑美「ウチらにそんな話来たらどないするよ?テレビ局のえっらーい人とかから来たら」


P「…この間な、あ、これ会社名にピー入れて欲しいんですけど[ピー]局の人がね」


笑美「えっあるん!?」


P「丁度あのお台場の建物の球体の所で話してたんですけど」


笑美「せっかくピー入れたん無駄やん!お前のトークが冒険王やがな」


P「『君の所のあの子…粋だねぇ』ってな」


笑美「なんでマフラーネジネジのモノマネなん!?ちゃうやろ!局の偉い人やろ!」


P「『ちょっと貸してくれれば仕事もあげられるんだがねぇ…』って言われてん。めっちゃ小声で…」


笑美「うっわーそんなんあるん!?気っ持ち悪いわぁ…」



P「そしたら俺ね、もう頭来ちゃいましてね!」

P「『人中』分かります?この鼻の下の窪み、ここ人間の急所なんですけど」

P「そいつんそこボッコーーーンやっちゃいましてね」


笑美「死ぬやろ」


P「そしたらもう、そいつに言ってやりましたよ俺も」


笑美「まぁ、アイドル守ってくれるんは…かっこええけどな」


P「『アイドルの膝は俺のもんだ!!!』ってね」


笑美「えっ!?局の人膝枕求めてたん!?」


P「せやで。『そこのソファーでちょっと膝枕してくれたらゴールデン枠2時間取ったる~』言うてな」


笑美「うっわぁー!セクハラはセクハラやけど…それやったらウチやるわ!なに殴ってくれとんねん!」


P「アイドルの膝は俺のもんやねん!」ジタバタ


笑美「完全に私情やんけ!ボケ!」



P「いや、そんなんええねん、俺がいくらでも仕事取ったるから!いらんねんお偉いさんの口利きとか」


笑美「必死か!」


P「信用してへんやろ!ほら、してみ!俺に膝枕してみ!すぐ仕事持ってきたるから」


笑美「嘘やん」


P「ええから!ピローやって」


笑美「いや、だから…」


P「ピローやって」


笑美「…ええで」


(無駄のない動きで膝枕状態へ)




P「あ~ええわ~」


笑美「あの、皆さんこれね、Pはんとウチの仲やからええけど完全にセクハラですからね?」


P「やらかいわ~」


笑美「こんな表情の奴絶対仕事持ってこられへんやろ…」


P「へへっ実は仕事はもう持ってきとるんや」


笑美「また深夜番組の汚れ役とかやろ…ええけどな汚れ役も」


P「ゴールデンの2時間ドラマのな…」


笑美「!!」


P「主人公とのベッドシーンもある重要な…」


笑美「えっ!?ちょ」


P「ピロー役や」


笑美「ウチそのドラマに絶対要らへんやろ!!!」



<レディゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴー(ドゥン)





<漫才「膝枕営業」 終わり>










P「今日な、お笑い見とって、びっくりしたんやけど」


笑美「うん」


P「いっつも登場と退場の時に俺が歌ってる曲あるやん?」


笑美「あれPはん歌ってたん!?会場で流してくれてんとちゃうん!?」


P「まぁ、歌うの好きやからな…それでな、今までずっとノリノリで歌っててんけど」


笑美「レディゴーゴーゴー!やね。あれ元は何なんやろな?番組の曲なん?」


P「いや、しらへんけど。あれな、実際聞いたら全然レディゴー!言ってへんかってん」


笑美「おー、せやったん?」


P「ヒェズギェーァ!やってん」


笑美「ンフッ…。…どないすん自分」


P「今度出す笑美のデビューシングルを「レディゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴー!(ドゥン)」にするわ」


笑美「自分の勘違いにウチ巻き込まんといて!」




<終わり>


(素で間違えてましたが、引き続きレディゴー!でお楽しみください)


(前作がありますが、読まなくても問題ないと思います。

難波笑美「おー!漫才の仕事取ってきたんか」 P「おう、ちなみに相方は…」
難波笑美「おー!漫才の仕事取ってきたんか」 P「おう、ちなみに相方は…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397913737/)

よく分からないんですが、「モバP」って表記しないと違和感あるんですかね?
漫才ではもうPで通してきちゃって今更なので、また別の機会に気をつけます。)


(モバ表記の件、承知しました!レスありがとうございます!
スレタイにモバ付けない理由はなさそうですね。今度からはスレタイにだけ付けようと思います。)




―事務所―


笑美「今回は結構ネタ良かったんちゃう!?」


P「大抵は自分で良いと思う時ほど…ダメなんだよ…。アイドルいじってないし、際どいネタ中心だったしな」


笑美「あの方向に持ってったんPはんやん!ええねん他人を傷付けんと笑い取れたら」


P「いや、でもアイドルが枕営業の話とかなぁー。話に出すだけでも怒るファンとか居るから気をつけないとな」

P「第一ネタとは言えアイドルの膝独占宣言しちゃったからなぁ…」


<宅配便でーす ドサドサッ


P「はいはい…って何だこの手紙の量!」


笑美「うわっ…あ、ほとんどPはん宛てや」


P「…」


笑美「…読まんと燃やす?」


P「いや、ダメだろ…」

P「…いいか笑美!漫才はなぁ!観客の意見は真摯に受け止めなあかんねや!!」


笑美「おお、なんかかっこええ!」」


P「読むぞ!ええい!!」ビリビリー





A「あなたのようなアホプロデューサーならアイドルもたぶらかされないだろうし安心です!応援してます!」


B「アイドルのプロデューサーがあんなに非モテオーラバリバリだとは知りませんでした。ありがとう」


M「Pさん?どうしてメール、無視するんですか?お手紙も家に送っていたのに勝手に引っ越しちゃって、まゆは」


C「事務所唯一の男性というプロデューサーを見て「この事務所に色恋沙汰はないな」と確信できました!よっ!三枚目顔!」




笑美「…ンフッ」


P「ファンの皆さん心配ゼロか!!Pヘッド被ってるから顔は分からへんやろ!!」


笑美「Pはん…涙拭こ?」


P「あーあー!非モテオーラバリバリだから女子に優しくされると勘違いしちゃうナー!」


笑美「ええよ?勘違いしても」


P「うっせー!ばかにすんな!ばーかばーか!ああ、もう今日は仕事終わり!終わりだ!」

P「ふぅ…もう眠気が2周しちゃって逆に眠くないけど一応睡眠とっt」バッターーーン


笑美「ぎゃー!!Pはん!?倒れ…」

笑美「し、死んで…あ、生きてる、息してる…よかったぁ…」

笑美「はぁ…確かにいきなりこんな倒れられたら凛ちゃん泣いてまうな…」



凛「いま凄い音がしたけど…ってまたプロデューサー倒れたの!?」


笑美「せやねん。これ大丈夫なんか…?」


凛「うん、まぁ眠気が限界に達してプッツリ寝ちゃうだけらしいだから…」


笑美「シムピープルかいな…」


凛「じゃあほら、あとは私が面倒見るから笑美さんは行っていいよ」


笑美「いやいや、ええよ。ウチヒマやし、膝枕くらい…」


凛「いや、私の方がヒマだから。大丈夫だから」


笑美「あはは!何が大丈夫やねん!ヒマに上も下もないやろー!凛ちゃんおもろいなー」


凛「いやいやいや!もう私向こう3年はずっとヒマだから!!大丈夫だから!!!」


笑美「ひ、必死か!さっきの流れ本気だったんかいな!怖っ!」



P「ふぁああ…あー、よく寝た…仕事するかー」


笑美「!?何言ってん!まだ1分くらいしか経ってへんよ!」


凛「プロデューサー、お願いだからちゃんと寝て…」


P「いや、そう言われてももう眠くないからな…」


笑美「んなアホな!」


凛「…笑美さんの膝だからじゃない?」


笑美「…あの、凛ちゃん、なんて?」


凛「私の膝だったらもっとプロデューサーは深く眠れるんじゃない?」


P「もう眠くないってば」


凛「いいから!」グイッ


P「…zzz」ストーン


笑美「あ、スットーン眠た…」



凛「口では何て言ってても身体は正直なんだね…」

凛「フフ、やっぱりね。笑美さんとは身体の相性が悪かったんだね」


笑美「なんやねんその言い方!なんか…やめや!」


凛「まぁ身体の相性ばっかりは仕方ないよ…早く分かって良かったね」

凛「でも私とは相性バッチリだよプロデューサー…。ほら、こんなにスッポリ深く…」


笑美「だから何かその言い方やめ!」


P「zzz…」


凛「フフ…プロデューサーを救えるのは私だk」


茜「おはようございまーーーーーーーーす!!!!!!!!!!!」


凛・笑美「!?」



P「ん、ふあぁあ…よく寝た。目覚ましありがとうな茜」


凛「あ、茜ちゃん!せっかくプロデューサー寝てたのに!」


笑美「せ、せやで、寝かさないと死んでまう…」


茜「えっ!!!???ご、ごめんなさい!!!!!!!!!!!」


笑美「ひぃ!死人も生き返る音量!!」


P「いや、もう仕事しないとだから起こしてくれて感謝してるぞ」


凛「もう!無理にでも寝かせて…!」グイィッ


P「…。もう眠くないって…」


凛「嘘…私の膝でも眠らない…?」



笑美「凛ちゃんのカラダ…飽きられてもうたんちゃう?」


凛「嘘…嘘だよね!?ねぇ!もう一回私で寝てよ!枕でも何でもするから!」


笑美「今日の凛ちゃんのその言い回しの感じなんなん!?」


卯月「島村卯月!4月だから頑張ります!」


笑美「卯月ちゃんは開幕から頑張るなぁ!」


卯月「皆さん、どうしたんですか?」


笑美「Pはんが思わず眠てまうような枕ないか~?っちゅう話や。」

笑美「今ここに膝枕上手い人がおらんとPはん不眠で死んでまうんや」


卯月「!!?そ、そんな…でも私膝枕に自信はあまり…」



P「ははは、卯月は尻がウリだからなぁ。いや、俺は別にもう眠くは」


卯月「…!…分かりました。はい!」


笑美「どうしてん卯月ちゃん、うつぶせになって」


卯月「私のお尻を使って下さい!」カァァ


P「!!いやいや、もう俺は十分」


卯月「え、えい!」グイ


P「…zzz」ストーン


笑美「す、凄い…また一瞬で安らかに」



凛「くっ…後ろからお尻にだなんて…」


笑美「もう凛ちゃんに突っ込む気起きん…東京の子怖いわぁ」


卯月「すごく恥ずかしいけど…頑張り…ます!」カァァ


笑美「でもこれ、画的には早苗さんに見付かったらヤバ…」


早苗「呼んだ?」


笑美「あっ」


早苗「これは…シメる」


凛「待って早苗さん!これは」


P「あいたたたたたたた」ギリギリ


笑美「遅かった…」


早苗「Pくん!若い子に手ぇ出しちゃダメだよ!若い子には!」


P「いてて…はい。目覚ましありがとうございます!仕事しますね」



笑美「ああ…もう打つ手無しや」


美優「…プロデューサーさん」


凛「あ、美優さん…」


笑美「膝枕のラスボスや…」


美優「…」ポンポン


P「…」フラァ


笑美「あ、もう美優さんが膝ポンポンしただけでPはんが自分から誘われるように!」


P「zzz」ストン


笑美「Pはん…あんな事言っとってもホンマは眠いんやな…」


美優「私が来たからにはもうPさんは起こさせません…!」ギュッ


茜「わ!わ、私も、大きな声…が、ま、ん…し、しま、す…」ブルブル


笑美「茜ちゃんのそないちっちゃい声初めて聞いたわ…」


茜「………」ブルブルブル


笑美(爆弾みたいな子やな…)



美優「うふ…Pさん…もう起きれないでしょう…?」

美優「…あれ?息が止まって…Pさん?Pさん!!?」


笑美「あ、あ!茜ちゃん!!起こしたって!!声!!!」


茜「プロデューサーさぁぁーーーーーーーん!!!!!!!死んじゃヤダーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」ビリビリ


笑美「溜め込んだエネルギーが一気に!ああ、窓が!窓が!」バリンバリーン


輝子「ヒャアッッッハァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」


笑美「茜ちゃんのメタル&ロックな声量に輝子も呼応しとる!!」


李衣菜「…」


笑美「お前は呼応せえへんのかい!!」



P「…ハッ!スタドリの川の向こうで三つ編み黄緑の人が手招きを…」


笑美「なんやその三途の川!渡航に6万モバコイン位要りそうやな!」


P「ハァ…俺、仕事を残して寝ると罪悪感で息が止まっちゃうんだよ…」


笑美「そんな…どないしたらええんや…」


千枝「全ての原因を連れてきました…」ザッ


ちひろ「…」


笑美「千枝ちゃん!…この場で最年少の登場の仕方やないでそれ…」



凛「ちひろさん!ちひろさんがプロデューサーをこんなに働かせるから…!」


ちひろ「…」


千枝「何とか言って下さい!ちひろさん!」


P「ち、ちひろさん…いや、すぐに仕事、始めますから…」フラフラ


ちひろ「…」


ちひろ「プロデューサーさぁん…」ポロ…ポロ…


笑美「涙!?」


ちひろ「もうやめて下さいっ…私、私、プロデューサーさんを失ったら…」ポロポロ


P「ちひろさん…どうして俺のために涙なんて…」


ちひろ「私がPさんのために泣いたら…おかしいですか?」ポロポロ

ちひろ「いつも『皆のために』って…自分がボロボロになってまで働く人のために泣く人が一人くらい…」

ちひろ「一人くらい居たっていいじゃないですか…」グスッ



( 聴きながら読みましょう : 山崎まさよし 「One more time,one more chance」 )


   (YOUTUBE)  http://www.youtube.com/watch?v=q4Mjhb6Pbtc
         

ちひろ「お願いだからもう休んでって…言ったじゃないですかぁ…」グスッ

ちひろ「今日だって有給って言ったのに…!新しい人ならいくらでも雇います!」

ちひろ「事務のお仕事もいくらでもこちらに回してください!私、事務員ですから!」

ちひろ「送迎だってもう、運転手くらい雇えますから!いくらお金がかかったっていいんです…!」

ちひろ「だからぁ…一日だけでもちゃんと…休んでって…うえぇぇん」ボロボロ


P「ちひろさん…ごめんなさい。でも俺、プロデュースも、送迎でのアイドルとのちょっとした会話も、ひとつも零したくないんです…」

P「俺…アイドルを輝かせたくて…皆をこの世の残酷さから守りたくて…」

P「人に任せちゃったら…何かが俺の手からすり抜けてく気がして…」

P「それが…怖くて…っ」グスッ





笑美「Pはん…」ウルッ


笑美「…ってちょっと待ち!!これさっきのBGM貼り間違えとるやないけ!!」

笑美「この曲あれやろ!こち亀のオチやろ!!!台無しや!全部台無し!!」

笑美「ファーッファーッファッファッファッ\ポヒ/じゃあらへんよ!」




P「…でもせっかくなら、運転手くらいは雇ってもらいましょうかね!ねぇ、ぶちょお~(ダミ声)」


ちひろ「よく言ったぞ両津!運転手代はお前の給料からキッチリ引いておくからな!」


P「そ、そりゃないですよぶちょお~!!」タッタッタッ ピョーン


(飛び上がったPの顔を残し、画面が丸く縮む)


P「もう過労はこりごりだぁ~!!」


奈緒「もうっ まったく 両ちゃんったら!」




<「膝枕営業」事務所パート 終わり>



( ※ YOUTUBEリンクはこち亀BGMの動画があれしか見つからなかっただけで、他意は無いです。
 曲リンクを開かずに読んでいた人は、曲をかけてちひろさんの独白から読み直すとまた味わい深いかと思われます)



<レディゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴー(ドゥン)


<パチパチパチパチ


笑美「よろしゅうよろしゅう」


P「たのんますー…はいはい…」


笑美「…おっ、今日は開幕から変なことせぇへんのな」


P「何や変なことて、やったことないわ…」


笑美「いや、そこ否定するんはおかしやろ!いつもやってるやん!手拍子誘ったり…」


P「…」ムスー


笑美「…なにしょぼくれとんねんコイツ」


P「…女の子にモテたいねん!!!アホなことして嫌われたないねん!」


笑美「…はぁ?」


P「…」


笑美「………絶句。絶句ですわ」



P「何やちょっとスマートな笑いとかでファンの女の子にモテまくりたいねん!!」


笑美「あっかんわコイツ…皆さん、ウチ、コイツ叩きません。叩く価値もないです」


P「いやほら、あれやん!事務所にファンレター届くやん?」


笑美「アイドルにぎょーさん届くなぁ。ウチらコンビ宛も若干」


P「一ッッッ通も俺のファンの女の子から来ぇへんやん!」


笑美「せやな(まゆが先にチェックして女の子ハジいとるんやけどな…)」


P「もうこんな生活嫌なんです!」


笑美「どんな生活やねん」


P「お前には分からへんねや!俺のこの気持ち!!!!」


笑美「うおっ…興奮すなや。こわ…」



P「俺、アホかってくらい可愛いアイドルに囲まれて!でも手出せんと!」


笑美「まぁな、そら出したらあかんわ」


P「ブスなファンの女の子にも手出せんと!」


笑美「ブス決まってへんやろ!そういうとこやで!ファンレター来ん理由」


P「もう…爆発しそうなんです!!!…あ、不満がね?不満が」


笑美「びっくりしたわ…この場で犯されるー!思たわ」


P「彼女欲しいんです…だから登場でアホなこととかもうしないんです…」


笑美「どんだけやねん…なんかもう哀れに思えてきたわ…」


P「同情するなら彼女くれ!」


笑美「彼女になってくれ!とかじゃないんやな…」


P「…おん?」眉クイッ


笑美「久々にその表情やめや!!」バシッ



笑美「…えっとですね。そんなPさんに嬉しいお知らせがあります」


P「なんや」


笑美「これなーんだ?」ニコー


P「…!可愛い便箋のファンレターやんけ!俺宛!これや!これ欲しかってん!」


笑美「えー、ご本人の許可を頂いてね、私が代わりに読ませて頂きます」


P「おお、この場でカップル成立あるで!?」


笑美『Pさん、はじめまして。いつも漫才楽しく拝見させて頂いてます』


P「ありがとう」



笑美『でも、最近は漫才よりもPさんの事が気になって仕方ない自分に気付きました』


P「ええ!ええ!漫才なんか聞き流したらええ!」


笑美「プライド無さ過ぎやろ!」バシッ


笑美『…凛々しい声、スーツ姿、大きな手…』

笑美『漫才でPさんの隣に立っているのが笑美ちゃんじゃなくて自分だったら…なんて妄想したこともあります』


P「なんやこれ!めっちゃかわいいやん!!」


笑美『もし、もしよろしければ、会って頂けないでしょうか。連絡先を書いておきます』


P「おー積極的やん!ええで!ええで!」



笑美『実際に会って、そこで私の気持ちをぶつけたいと思います』

笑美『最後に、この告白が本気だという証拠として、本名を書かせていただきます』


P「おお!おお!」


笑美『本当に、会えるといいな』


笑美『田上 源五郎より』


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!」


笑美「この便箋、ラベンダーの香りやで」


P「めっちゃいじらしいけど…ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


笑美「源五郎ちゃんやって」


P「名前からして…ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


笑美「名前は関係あれへんやろ!全国の源五郎はんに謝れや!?」




( ※脚注 ゴリゴリの … ガチの、ハードコアの、気合の入った )



P「…えー、ね、俺ね、女の子が好きなので源五郎さんにはちゃんとお断りの手紙返事させて頂きます」

P「源五郎さん、すまへん!恋愛抜きで普通に会うんやったらな、また考えるわ。ありがとさん!」


笑美「…せやな。源五郎はん、こんなアホでも好いてくれてありがとうな」

笑美(ホモ相手にまでこのマメさ…なんやねんコイツ)


P「ふぅ…他、あらへんの?ラブレター」


笑美「あるで」


P「!」


笑美「しかもな…あと3通!あるで」


P「自分やるやん!見直したわ!読んで読んで!」



笑美「大分県、山川純太郎はんからのお手紙」


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!」

P「それはええわ、次の人読んだって!」


笑美「そか?お次は東京都、阿倍高和はんからのお手紙」


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」

P「もうええ、ええから、最後の読んだって!頼むぅ…メス来てくれぇ!」


笑美「え~?阿倍はん手紙めっちゃアツい内容やってんけどなぁ…」

笑美「…最後は福島県、東郷あいはんからのお手紙」


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


笑美「 失 礼 や ろ !!!!」バッシィ



笑美「あいはんバリバリの女子や!!」

笑美「あれやぞ、この間あいはんネコミミ付けて鏡にポーズ取っててんぞ!一人で!!」


P「それ言ったらアカン奴ちゃうん?」


笑美「多分アカンけど…ゴリゴリのゲイよかマシやろ!」


P「でもな…多分俺、あいさんに抱かれたらその瞬間、心が女の子になってまう気がするんや…」


笑美「抱いたれや自分そこは!何でもう受け身で抱かれとんねん!!」


P「もうな、あいさん目の前にすると俺、女の子やねん…」モジモジ

P「ちょっとした仕草に、心遣いに…キュンキュンしてまうねん」モジモジ


笑美「潜在的ゲイやん!!!!!!」



P「………え、っていうか…あれ!?これよく考えたら…」

P「あいさんのラブレターて!めっっっちゃええやん!読んで読んで!!」

P「いやいや、ホンマに。男としてこれ…やばいわ、手震えてきたわ…」


笑美「じゃっ、読むで~」


笑美『やぁ、Pくん。私ももう歳だ。近頃は私にも良い男性が居ないものかと考えてしまってね』


P「良い男性探してるて…ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


笑美「まだ言うん!?…『ちなみに私のタイプは声が凛々しく、スーツの似合う手の大きな男性なのだけれど…』」


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


笑美『ところでPくん、最近のエネオスのCM、面白いと思わないかい?』


P「エネゴリのせいやん!!!!!!」


笑美『そういえば今度の飲み会、飲み放題の料金にワインは含まれてるのかい?』


P「コミコミのゼニやん!!!!!!」


笑美『最近古文を勉強しているんだが…”ナントカカントカいまそがり”…だったかな?』


P「アリオリハベリやん!!!!!!」


笑美『最近のジブリ映画も十分評価に値すると思うよ。ほら、小人の』


P「借り暮らしのアリエッティやん!!!!!!」

P「もう!一個も!掛かってへんやん!!!!!!」

P「あいさんのは!ラブレター!あらへんやん!!!!!!」


笑美「純太郎はんと高和はんのはガッツリラブレターやけど、読む?」


P「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!!」



P「もぉうあっかん~!俺あっかんわぁ~!」


笑美「…ラブレターやあらへんけどこんな手紙あるで」


P「…なんや」


笑美「『笑美ちゃんとPさんのメオト漫才、微笑ましいですね!』やって!へへっ」


P「…」


笑美「あ、アホかいなメオトて!へへ!それ夫婦やがなアホやわ~もうほんまにね!へへ」


P「…」シラー


笑美「ウチ女子高生やねんで!んふ、そ、そんなん、犯罪やわほんまアホ!うへへ…」

笑美「…」

笑美「…何しらけとんねん。仕事中やぞ」


P「…え、なんやったっけ?メテオ漫才の話?」



笑美「空から降り注ぐ無数の笑美チャン!もう地球はおしまいやぁ~!」

笑美「ってアホ!!!」ゴッ


P「痛った!!…えっ、ゲンコツ突っ込みってあります!?」


笑美「メテオやん?」


P「多分これ、4発目以降意識混濁するわ!!3回しかボケられへんわ!!!」


笑美「あー…さっきの感じやとあれなん?Pはんは漫才コンビがくっつくとかはアカン派なん?」


P「くっついて漫才おもろくなるんやったらええけどぉ~」


笑美「まぁ、まぁそういうコンビもあるて」


P「でも大抵腑抜けなってぇ~、しかも別れたら解散するやぁん~?」


笑美「ああ…まぁ、な…」



笑美「そか…あかんかぁ…」


P「でもまぁ最終的に夫婦までなったらな、もうそれが芸風なるからええと思うわ」


笑美「…!おお、せやねん!ウチらがメオト漫才みたいっちゅう話やったろ!」


P「メオト漫才かぁ~。あ、いいこと思い付いた」


笑美「なによ」


P「乙女漫才ってやってみぃへん?」


笑美「乙女ってなんなんそれ」


P「そらもう乙女チックな漫才よ」


笑美「いや、まったく全容がわからへんわ。底なしやわ」



P「ほんなら実際やってみよか!」

P「じゃあ俺が乙女やるから、笑美相方やって」


笑美「あれ?おかしない?ここに乙女おるんやけど?活かさへんの?ウチのあふれる乙女」


P「こーんにーちはー!Pちゃんでーす!Pはぁ、カレシ募集中でーす☆」クネクネ


笑美「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


P「笑美ちゃあん!なにその靴下超カワイイんやけど?チュチュアンナ?ねぇそれチュチュアンナ?」クネクネ


笑美「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」


P「笑美ちゃんカッワイー!キャッピーン!武勇伝!武勇伝!」キビキビ


笑美「オリラジの芸やん!!!!!!」


P「好きなアイドル?うーん、東郷あいさんかなぁ?」クネクネ


笑美「ゴリゴリのゲイやん!!!!!!」




P・笑美「「どーも、ありがとうございましたー!」」




<レディゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴー(ドゥン)






<漫才「ゴリゴリのゲイ」 終わり>



( この後事務所パートでも謝りますが、先んじて各方面に謝罪させて頂きます。申し訳ありませんでした )



笑美「これ今回あれや…怒られるやつや…」


P「全国300万人の東郷あいファンの皆さまには深くお詫び申し上げたい…!」


笑美「いや、それよかあいはん本人に謝りよ」


P「いや、あいさんにはもちろん事前に許可取ったよ」


笑美(どんな気持ちで許可したんやろ…)


P「世の中、どういうきっかけで『あいファンはホモ』『あいPはホモ』みたいな風評が出るか分からんからな」


笑美「なんやそれ!あいはん実はめっちゃ乙女やで~」


P「あいさんの愛らしさについては語ると長くなっちゃうなぁ」


P「あ、あと流れ上あいさんに『もう歳』なんて言わせたけど、まだ彼女23だからな」


笑美「歳で言ったら新社会人やがな。まだテッカテカの服着たOLやん」



笑美「…ていうかな、ウチに色々下ネタ言わせてんのも申し訳ないと思わへんの?Pはんは」


P「笑美くらい漫才聞きこんでたらもう抵抗無いんじゃないのか?」


笑美「いや、そやけどさ。アイドルとしてな…。変なイメージ付いたらあかんやろ…」

笑美「…ていうかPはん、ウチのことどない思ててんよ…嫌やで、あ、アバズレみたいに思われとったら…」


P「いやー、笑美は事務所屈指の乙女だと思うぞ」


笑美「ほんま?」


P「ランキングにしたら日菜子の次ぐらいだな」


笑美「そこまで評価されると気持ち悪っ」


P「じゃあまた今度笑美の純情を前面に押し出した企画でもするかー」


笑美「悪意しか感じひんのやけど!」


P「………ああ、あと最後に全国1000万のゲイの皆さんにも申し訳ないな。お詫びする」


笑美「多ない?」


P「潜在的にな…」



P「今回のネタはまぁ、酷かったな」

P「何というかな、回数重ねて安定した気がしてくると、ああいう酷いネタぶっこんでふるい落としたくなるんだよな」


笑美「なんやその誰も得しない欲求…」

笑美「まぁネタを振り返ると、今回はいわゆる連呼ネタやな。喋りと勢い次第やったなぁ」


P「それにしたって連呼ワードがゴリゴリのゲイって!」


笑美「あんな熱いファンレターもろたらしゃーないわ」


P「はぁ…何で俺こんな女の子にモテないんだろうな…」


笑美「ははは…まぁテレビで見ただけじゃ分からん良さがあるから」

笑美(まゆが検閲してへんかったらそれなりにファンレター届いとったろうけどな)


P「モテモテとまでは思わないけど、ここまで女性人気ないとな…」

P「色々落ち込んでくる…昔の嫌な思い出も蘇って…」

P「貰った手紙…向かった校舎裏…泣き出す相手…現れるギャル数人…罰ゲーm…」

P「う、うううっ…お、おおえぇええ」


笑美「えづくな!どんな心の傷負っとんねん」



P「ぐすっ…ぐすっ…」


笑美「泣くなや!そういうとこがあかんねん!」


P「アイドルには分からないんだ!俺らの気持ちは…!ぐすっ」


笑美「俺らってなんやねん…何の集団やねん…あんま触れんとこ…」

笑美「Pはんはええやろ、まゆとかに好かれててんから」


P「…まゆ」


笑美「…そ、それにな、ウチも案外…」


P「まゆぅーー!!!」


笑美「!?」


まゆ「呼びましたかぁ?Pさぁん」ヒョコ


笑美「!?」



P「ああまゆぅ!もう俺を愛してくれるのはお前だけだよまゆぅ!」


まゆ「うふふ、そうかもしれませんねぇ」

まゆ「今まゆを拒絶したら、Pさんはきっとこのさき一生独身で…孤独で…」

まゆ「過労で体はぼろぼろ…事務所には捨てられ貯蓄もない…動けない四畳半の中心…」

まゆ「ハエにたかられて腐り死にゆく間際思い出すのはまゆの顔でしょう」

まゆ「そしてPさんは思うんです…」

まゆ「どうしてあの時、まゆをないがしろにしたのだろう…と」


P「まゆぅぅぅぅ!!見捨てないでくれぇ!!!」


まゆ「うふ、もしもですよぉ。さっきのはもしもの話」

まゆ「現実にはまゆとPさんが共に歩く未来しかないんですよぉ…」


P「まゆぅぅぅ!!!」



まゆ「Pさんにはまゆしか居ないんです…世界で唯一、一人だけ…」


P「ああ、怖い…怖いよ…助けてくれまゆ…」


笑美「あかん!完全にマインドコントロールされとる!」

笑美「手紙を遮断して『自分は愛されない』という思い込みを刷り込むとは…恐ろしわ…」

笑美「Pはん!Pはーん!大丈夫、大丈夫やから」


まゆ「うふふ、Pさん、Pさぁん。まゆの言葉以外には耳を貸しちゃだめですよぉ…」

まゆ「魔王がPさんとまゆを引き裂こうと囁いているんですよぉ…」


P「まゆまゆままゆこわいよこわいよ」


笑美「Pはん!起きてー!魔王ってなんやねん!!」


笑美「ちょーい!今事務所におるみんな集合ー!Pはん目覚めさしたってくれ!!!なんかまゆに暗示かけられててん!!!」






    http://www.youtube.com/watch?v=VOfhEM4OvZ4




―  誰が 口車に乗って こんな真昼間から 事務所の中で  ―

―        それはP 一緒に彼の子          ―

―      まゆは持つ Pを 優しく腕の中に       ―

―  Pは掴むまゆをしっかりと まゆは抱えるPを温かく   ―




まゆ「どうしたんですかぁ?Pさん、そんなに怯えて。それじゃあお顔がよく見えませんよ…?うふ…」


P「え?だってまゆ…魔王が見えないのか…?ネコミミと尻尾を付けた魔王が…」


まゆ「Pさん、あれはただのキリなく続く『ファン辞めます』の流れですよ…」


<~♪


魔王「見ようによってはPチャン案外かっこいいにゃ!大丈夫!ほら、とっても素敵な猫カフェ見つけたにゃ!」

魔王「Pチャン目を覚まして一緒に行くにゃ!」


魔王「ほらPはん見て!ウチらコンビのためにお祝いの花ぁ来とってんで!なんやこれ『いいとも』かいな!」

魔王「今度はおそろいの衣装とか仕立ててもええかもな!金ピカのやつとか………って突っ込んでくれや!」

魔王「…なんや、みくが『案外』とか言うからPはん余計落ち込んでるやんけ。失望しました。みくにゃんのファン辞めます」


魔王「に゙ゃ!?」





P「まゆ、まゆ…聞こえないのか!なんかめっちゃ重々しく話しかけられてるんだけど!」


まゆ「Pさん、まゆの腕の中は安全ですよぉ…。枯れた若さにざわめいているんです、年長勢が」


<~♪


魔王「ねぇP君。今度のブライダル企画、やっぱり付き添ってくれる?関係無いけど家の親もそろそろ孫の顔を待ちわびてて…」


魔王「世界レベルへ連れて行ってあげるわ…。夜中まで…ダンサブル」


魔王「私達アイドルは歌って踊って…恋愛は禁止。責任は誰がとるのか…わかるわ」


<~♪


P「まゆ!まゆ!見えないのか!?俺の机の下に魔王の娘が居るよ!!」


まゆ「え?ああ、居ますね。あれは…灰色の…キノコかなんかじゃないですかね…」


魔王の娘「フヒッ?」


魔王の娘「キノコじゃなくてアイドルですけど…いや、アイドルももう辞めますけど…」


魔王の娘「誰が毒キノコだ!ひっかくぞッ!」


魔王の娘「だ、誰もシャグマアミガサタケとまでは言ってない…フヒ」


魔王の娘「えっ、なんですかそのキノコ…うっ、きもっ…ヒダがきもい…ちょ、むーりぃー!!!」









P「魔王が!魔王がボクを連れていくよぉ~!!!ひぃぃぃぃ!!!」


笑美「くそっ…なんかPはんよく分からん世界に入ってもうてる…どないしたらええんや!」


まゆ「うふ…永きにわたる計画がついに実りました…幸せ…」


きらり「ドッキドッキ♪さっせてっねー♪…うきゃ?Pちゃん?」


笑美「あ、きらり丁度ええところに…ってそこは自分の持ち歌歌っとけや!」

笑美「…ほ、ほら、見てみぃ!Pはんがはぴはぴできてへんのや」


きらり「ほんとだー…おめめが真っ暗さんだにぃ…」


笑美「どないしてあげたらええか…わかるやろ?」


きらり「はぴはぴ…はぴはぴするにぃ☆!!」


まゆ「え、ちょ…ぴ、Pさんは渡しませんから…!」ギュ


きらり「まゆちゃんもぉ…一緒にはぴはぴ…?うきゃー!」


まゆ「くっ…離さない…絶対に屈しません!あ、ああ、ああああああ」


きらり「はぴはぴぃ!!!」ギュゥゥゥウウウウウウ


笑美「最期までPはんを離さなかったまゆの愛…ウチは忘れへんで…」











きらり「うきゃー!Pちゃん元気!?はぴはぴしてりゅー!?」


P「…うん、さっきは弱気になってたがもう大丈夫だ!」


笑美「やっぱりはぴはぴは凄いなぁ。人生を前向きにさせよるな!」


P「死に瀕するとどうしても人生についてに見つめ直しちゃうからな」


まゆ「うふ…まゆ、まるで…Pさんと…ひ、と…つ………に………」バタッ


笑美「…こんなちぃちゃいまゆには耐えられん圧力やったか。Pはんの腕の中で息絶えられて本望やろ…」


P「こうして見るとまゆ…ちっちゃいなぁ…確か153cm?」


笑美「きらりもおると余計にちぃちゃく見える」


P「…俺はこんなちっちゃい子を怖がりすぎてたのかもな…今度からはちゃんと相手しよう。ごめんなまゆ」


まゆ「むにゃ…Pさぁん…うふ」


笑美(さっきナチスの人体実験みたいなマインドコントロールしようとしとったけどな)


きらり「うきゃー!てことはぁ、みんなはぴはぴだにぃ!」


P「さすがきらりだ!おっすおっすばっちし!ドッキドッキ♪」


きらり「さっせてっねー♪ばっちし!」


笑美「だからそこはきらりの持ち歌歌わせたれや…」



<ガチャ


あい「やぁ、皆おはよう」


P「おはようご、ざ…い」


笑美「あ、おは…よ……」

笑美(あいはん、頭に765プロの例のお方みたいなリボン付けとる…)


あい「ああ、ちょっと早く来すぎてしまったね。しばらく事務所で待たせてもらうよ」リボンリボーン


P「はい…」


笑美「…」


P「(…これ、これあいさん漫才のいじりでガチで傷ついてない!?土下座した方が良い!?)」コソコソ


笑美「(見た感じいつも通りっぽいけど…大人やし、表面は隠して内心でどえらい傷負ってたんかもしれん!)」コソコソ


P「(土下座してくる!)」


笑美「(ちょい待ちぃ!そんな謝られても余計傷つくだけや!)」


P「(じゃあどうしろってんだよ!)」


笑美「(褒めや!可愛いすね~そのリボン可愛いすね~言うて褒めや!もうそれしかないわ!)」


P「(ああ、何とか頑張ってみる…)あいさん!」


あい「ん?なんだい?」




P「あいさん可愛いですね!」


あい「…そう言われることにやぶさかでないが…唐突だね」


P「可愛いなぁあいさん、いやもう、あいちゃんって呼んでいいですかね」


あい「君がそうしたいなら構わないが、事務所のセオリーから言えば呼び捨てじゃないのかい?」


P「いや、もう可愛すぎるからあれだな。あーちゃんだな!」


あい「なんだ、私はからかわれているのかな?」


P「あーちゃん可愛いよあーちゃん!ああ!ああああかわいいよおおおおお!!」


あい「ちょっ…やめ…」



P「皆であーちゃんの可愛い所を歌にしようぜ~!!イェーイ!」

P「ワン・ツー・スリー・フォー!」

P「あーちゃーん♪あーちゃーん♪」

P「何とか冗談めかして 『ご主人様』って自然に言うよう内心怖々~♪」

P「23 23 確かに大人だよ でも考えてみて?平成生まれだよ 菜々さんとは違うんだ♪」

P「あの性格はきっと 今まで女の子に囲まれて 生きてきたせいだろう そうだろう♪」

P「だから逆に 男にグイッとやられたらもう すぐキャパオーバーになる そうだろう♪」

P「真実を言うならそう 彼女は 知らぬ間に男装を強いられた ただの垂れ目の平成生まれ♪」

P「あーちゃんは そう そんな感じ♪そんな感じなんだ♪」


あい「」



P「2番行きまーす!ワン・ツー・スリー・フォー!」


P「お前が俺の心に創った闇が 俺をおしつぶす お前は俺を狂わすデーモン」


笑美「何で2番から歌詞の切り口がメタルやねん!!」


あい「Pくん…///」


笑美「やぶさかでない!?」


輝子「ヒャッハアァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!ゴートゥーヘェェーーーール!!!!」


笑美「話が散らかるから輝子は机の下戻っとき!!!」


P「そもそもお前など存在しなければよかったのだ 心の中でお前を犯す そして俺は殺される」キャイーン


あい「…///」プシュー


笑美「何で効いとんねん!!」


P「教会を燃やす もはや神は存在しない 俺がイエスの喉を切り裂いてやった 愛するお前(悪魔)のために 」


あい「///」ドクドク


笑美「…!?なんか知らんけどあいはん頭から出血しとる!担架!担架ー!!」










あい「いや、すまなかったね。これはリボンじゃなくて包帯の結び目だよ」

あい「昨日つまらないことで頭をぶつけてしまってね…。ああ、また傷が開いてしまったよ…」ジワッ


P「えっ!?大丈夫ですか!?」


あい「心配してくれるのかい?大丈夫だよ」


笑美「あ、じゃあ漫才のネタに傷ついた末のオシャレとかではないんですね」


あい「ああ。フフッ、そこまで私にリボンは似合わないものかね」


P「めっちゃ似合ってますよ!!」


笑美「悔しいくらい可愛いです」


あい「さっきのこともそうだが、あまりからかわないでくれ…」

あい「フッ…それにしても、私も随分つまらないことで怪我をしたものだ…」










―回想―


あい(寝床で小説を読んでいたらもうこんな深夜か…うーん、眠い。ああ、もう起き上る気力もない…)

あい(しかし電気は消さないと…くっ、寝たままではヒモに手が届かない…)グググ

あい(足ならなんとか…あ、届いた)グイー…カチッ

あい(…しまった!!足の指がヒモに絡まって全体重が照明に…!)ミシミシ…


<ドンガラガッシャーン!!









あい「天井から照明は落ちてくるし、それが頭に直撃するし、真っ暗になって状況も分からないし、全く大変だったよ」


笑美「…本ッ当につまらないことですやん!!」

笑美「あいさんのことやから『つまらないこと』って言いながら路地裏の女の子助けたりとか…そんなんかとばかり!!」


あい「買いかぶり過ぎだよ」


笑美「というかあいさんにヒモ式の電気似合わなすぎですけど!」


あい「私だって電気のヒモの先になんか、あの…光る奴付けたりもするさ」


笑美「ンフッ…長さ調節できる蓄光のやつですやん」



P「あいさんは…オール電化で『点灯』って言ったら勝手に電気点くような家に住んでるイメージだな」


笑美「せやせや!テーブルもガラスでなー、テーブルの足元のラックにはめっちゃ古書が置いてあるん」


あい「いやいや、私だって寝る時にだけちゃぶ台を畳んだりもするさ」


笑美「それワンルームですやん!一人暮らし始めの大学生かいな!」


あい「私だって障子貼り替える時に、今ある障子をできるだけ爽快に突き破ってみたりもするさ」


笑美「子供ですやん!大掃除の一大イベントですやん!」


あい「私だって部屋にサボテン置いて、手入れの要らなさが逆にアダとなって完全に忘れて枯らしたりもするさ」


笑美「ンフッ…生活感押しやめてください!!」


あい「まぁ、要するに私もひとりの人間だてゅと…だということを分かってほしいのさ」


笑美「ここで噛むんとかやめてもらえます!!??今日どないしたんですか!!?」



あい「…いや、正直さっきのPくんの歌がまだ耳に残っていてね…」


笑美「ああ…色んな意味で衝撃でしたでしょうね」


あい「良ければ…3番も聞かせてもらえないかな…」


P「ええ、良いですよ。…あ、ワン・ツー・スリー・フォー!」ジャカジャーン



<ジャラッジャッジャラー~♪





<ジャーッジャジャジャージャンジャー~♪





<ジャジャ…ジャーンジャジャ~♪





<ジャジャチロリロチロリロジャンジャンッジャジャー~♪





笑美「………前奏長ない?」


P「インスト」ジャンジャーンジャ♪


笑美「ずっと歌詞あらへんのかい!!!」


あい「Pくん…///」ポッ


笑美「やぶさかでない!!??」





<「ゴリゴリのゲイ」事務所パート 終わり>



支援絵(自作自演)
http://i.imgur.com/0FyXspF.jpg


(漫才も2つ書き込めたので、次のはまた新しいスレを建てようと思います。
笑美チャンの誕生日まで一日一本ずついけないものかと頑張ってましたが、
そろそろペース的に厳しそうなので次立てるのは順当に誕生日の時ですかね。
また新しいスレを建てた時にはこちらにリンクを貼りますのでよろしくおねがいします~。
 
当SSの本文は仮に転載されても全く構いません。
しかし、絵の方だけは万が一にも転載されると恥ずかしいので下げておきますね。
…と、思っていたらうpろだの操作を間違えて削除も出来なくなってしまったので、
絵の部分の転載だけは勘弁して下さい!お願いします!なんでもしまむら!

Pヘッドは元々前横後の派閥が混在してたんです…そう、ぷちますが登場するまでは…)

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