死神「魂くれよ」 男「やだよ」(6)

パンパンッ

男「・・・さて」

近所の人「・・・ヒソヒソ」

近所の人「・・・ヒソヒソ」

男「・・・」

タタタタッ




?「・・・・・・」

?「ん?どったの?20番?」

20番「・・・いや、なんでもないよ32番」

32番「なになに?あの根暗そうなメガネ?あれがどうかしたの?」

20番「・・・いや、どうもしてないよ」

32番「・・・」ジーッ

32番「・・・なんだ、もう寿命が近いのかと思ったらまだまだ生きるじゃないのあいつ」

20番「だからなんでもないって」

ガチャッ バタンッ

男「・・・・・・はぁー」

男(なんだってあれくらいのことで陰口を言われなきゃいけないんだか)

ジャーッ バシャバシャ

男「・・・」

男(この髪型にメガネってのが怪しく見えんのかな・・・また表に出づらくなっちゃったな)

男(いっそ髪切ってコンタクトにでもすりゃいいのかな)

バシャバシャ

男(つってもんなことしたらまたおかしくなったとか噂されんのかな・・・)

男「かんがえてもきりがねーや」

バフッ

男「・・・バイトまで寝よ・・・」

20番「・・・」

32番「なんだってわざわざあいつのとこに」

20番「わざわざついてこなくてもいいのに・・・まだ仕事残ってるんでしょ?」

32番「はいはい残ってますよー」

20番「だったらさっさといけば?私はちょっと用事があるの」

32番「つれないなぁ・・・はいはいわかりましたよ行ってきますよ」

20番「・・・」

~3時間後~

男「・・・んぁ・・・・・・あ?」

20番「・・・」

男「・・・・・・!?だ、誰だ?!」

20番「・・・人に名を聞くときはまず自分の名を言うものだよ」

男「し、しるかよ!泥棒かお前!」

20番「泥棒がこんなふうに目の前で突っ立ってると思う?」

男「・・・・・・」

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