赤羽根P「か、かんぱ~い……」 (58)
赤羽根P(以下バネP)「…………」グビッ
武内P(以下タケP)「…………」クイッ
バネP「…………」
タケP「…………」
バネP(き、気まずい……!!!)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420946839
バネP(社長に346プロのプロデューサーとの会食をセッティングされ…
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社長『キミィ!346プロは知っているだろう?』
社長『そこのプロデューサー君を見て久しぶりにティンッときたのだよ!』
社長『一度会って話をしてみたらどうかね?きっとお互いにいい刺激になる!』
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来てみたはいいものの……)チラッ
タケP「…………」┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
バネP(め、目が怖い!!!)
バネP(あまり積極的に話すタイプではなさそうだし…)
バネP(本当にあの346プロのプロデューサーなのか…?)
バネP(どうコミュニケーションを取ればいいんだ…)
タケP「…………あの」
バネP「は、はいっ!」
タケP「…………バネPさんのお話は業界でも有名で」
タケP「…………今日は、いろいろと勉強させていただきたいと思っています」
タケP「……よろしく、お願いします」ペコリ
バネP「あっ、あぁいえいえ!俺なんかで良ければ!と言っても俺から教えられることなんてそんなにありませんよ、あ、あはははは!」
タケP「…………」┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
バネP(怒らせたーっ!!!)
バネP(まずいまずい!確実に怒ってるぞ!)
バネP(何がいけなかったんだ!?愛想笑いが気に障ったか!?)
バネP(もう少し慎重に答えるべきだったか…)
バネP(しくじった……どう話を繋げようか…)
タケP「…………あの」
バネP「は、はいっ!」
タケP「…………バネPさんは、どうしてこの業界へ?」
バネP(お、怒ってないのか…?)
バネP「あ、あぁ俺は、就職のことを考えてた頃に社長に声をかけられて、それで」
タケP「……それだけ、ですか?」
バネP「え、ええ、最初は、慣れない環境でトラブルばかりでしたけど、今はなんとかやっています」
タケP「……そうですか」
バネP「タケPさんは、どうしてこの業界に?」
タケP「……私も、同じようなものです」
タケP「……最近ではシンデレラプロジェクトが始まって、まだまだ勉強の毎日です」
バネP「あ、あはは、やっぱり大変ですよね」
タケP「……はい」
バネP「…………」
タケP「…………」
タケP「……この間も警察に声をかけられまして」
バネP「警察に!?」
タケP「……スカウトしようとした子に、断られてしまって」
タケP「……通学路に毎日立って、名刺だけでも受け取ってもらおうとしていたのですが」
タケP「……どうやら不審者として通報されていたようで、『署まで来てもらおうか』と」
バネP「そ、それは大変でしたね…」
タケP「……その場はその子が事情を説明してくれて、なんとか切り抜けることができました」
タケP「……誤解を解く自信がなかったので、助かりました」
バネP(自覚はあるのか…)
タケP「……ですが、それがきっかけで、その子は私の話を聞いてくれて、スカウトを受けてくれました」
タケP「……無鉄砲な行動ではありましたが、スカウトを受けてもらえて、良かったと思っています」
バネP「う、うまくいって良かったですね」
バネP(…ちょっと変わってはいるが…)
タケP「…………」
┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
バネP(…仕事に対してかなり真面目なんだろうな)
バネP(あの346プロを支えるプロデューサーだ、それぐらい気合いが無いと務まらないだろう)
バネP(タケP恐るべし、だな)
タケP「……バネPさんは、スカウトをされたことはあるのですか?」
バネP「あぁいえ、実は俺、スカウトの経験はないんです」
バネP「今の765プロのメンバーは、俺が入った時には全員いましたから」
バネP「だから、タケPさんのようにアイドルの卵を見抜けるプロデューサーのことを尊敬してるんです」
バネP「俺の方こそタケPさんからいろいろと教えていただきたいですよ」ハハハ…
タケP「……いえ、私などまだまだ」
バネP「何か、スカウトの基準ってあるんですか?見た目とか、ファッションとか」
タケP「…………笑顔です」
バネP「…!」
タケP「……この人の笑顔を見た人は、きっと幸せな気持ちになる」
タケP「そういう笑顔ができる人を、私はスカウトします」
タケP「笑顔は、魔法だと思っています、その人の魅力を引き出し、周りを幸せにする、魔法だと」
タケP「…………おかしい、でしょうか」
バネP「……いえ、その考え、とても大切だと思います」
バネP「俺も、あいつらを輝かせてやりたい、輝いている姿をファンの人たちに見てほしい、って思いながら仕事してるんです」
バネP「あいつらが楽しそうに歌って踊っている姿を、ファンの人たちは求めていると思うんです」
バネP「だから、笑顔より大切な基準なんてないと俺は思います」
タケP「…………勉強に、なります」
バネP「あ、す、すいません、偉そうなこと言ってしまって」
タケP「…………」
バネP「……な、何か飲みますか!食べ物も頼みたいですし!」
タケP「……それでは……」
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バネP「あっ、もうこんな時間か」
タケP「……今日は、本当にありがとうございました、いろいろと、勉強になりました」
バネP「いえ、とんでもない!こちらこそありがとうございます、俺も学ばせていただきました」
バネP(笑顔、か)
バネP(タケPさんに率いられて、346プロのアイドルはもっともっと成長するだろうな)
バネP(…俺も負けてられないな、よしっ!やるぞっ!)
タケP「……では、そろそろ」
ガラガラガラ イラッシャイマセー
小鳥「ううぅぅううぅぅ……寒いピヨ……」
あずさ「芯まで冷えますね〜……あら?」
バネP「音無さんにあずささん!?」
あずさ「偶然ですね〜♪」
小鳥「確か今日は346プロのプロデューサーさんとお食事じゃ…」
バネP「あっ、紹介します、こちら765プロアイドルの三浦あずさと、社員の音無です、こちら346プロのタケPさんです」
小鳥、あずさ「よろしくおねg……」
タケP「……………………」
┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
小鳥、あずさ(お、怒ってるーっ!!!)
おしまい
ありがとうございました
武内Pもアイドルに対してかなり強い信念持ってそう
HTML化依頼してきます
このSSまとめへのコメント
ほっこりした