非安価系
地の文あり
拙い文
エロ
ビッチヒロイン
以上の要素が含まれますので、大丈夫という方は読んでいただけたら幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420817889
一般的に魔物っていうのは其処ら中にいるものだ。時には人を襲うし、やたらと数が増えることもある。
安全のため、そして訓練のために見習いの騎士と魔法使いがペアで討伐のために派遣されるわけだ。
まあ見習いに任せる魔物なんて大したもんじゃない。だから本当の目的は横のつながりを持たせて連携を強める狙いがあるんだけど。
魔法使い「……またアンタか」
女騎士「この組み合わせにも慣れたものだな。ま、君からすれば嫌かもしれないが」
集合場所に現れたのは、同い年の女騎士。金髪が腰まで伸びて、全体的に輝かしいオーラがある。
顔は少し小さ目で見れば見るほど整っている。十人中十人が美少女だと思うだろうし、そのうち半分が惚れてもおかしくない。
スタイルも抜群…というには筋肉質だけど、それでもマッチョどころか却って健康的な色気になっている。
加えて成績は抜群。魔物の討伐数、剣の腕、頭もよく回る。剣が一番できるだけで、多分どんな職にもつけるだろう。
女騎士「早く行こうじゃないか。日が暮れるまでには宿泊地点まで行っておきたい」
魔法使い「……わかった」
だけど僕は、こいつが苦手だ。
女騎士「初日は魔物との遭遇無し、と。このレポートも面倒だな…食事の方はどうだ?」
魔法使い「できてる。干し肉と芋のスープ、あとはパンだ」
女騎士「無駄遣いするわけにもいかないし妥当なところか。灯りはいるか?」
魔法使い「そのくらいの魔力はあるさ」
女騎士「そうか。集中の必要も無くてなによりだ」
…相変わらず。皮肉たっぷりに聴こえるけど、本人に悪気はないんだろう。怒っても「そうか、気分を害してすまない」と素直に頭を下げるに違いない。
女騎士「思えば最初にペアを組んだのも一年以上前か。それだけ経てば魔力も詠唱術も向上するか…」
魔法使い「うるさい、こっちを見るな。アレは忘れろ」
女騎士「ふ、まさか。魔物に焦って超初級呪文すら発動できなかったなど、未だに君以外見たことが無い」
魔法使い「……」
女騎士「気分を害したかい? すまない、調子に乗り過ぎたな」
魔法使い「もういい…」
肩をすくめて、やれやれ、と嘆息する姿もサマになっていて苛立たしい。同期連中め、何が女神だ、ただの小悪魔だろ。
パチン、と火花が爆ぜる。図ったように同時に上から照らす魔法の光が瞬いて、あいつが立ち上がった。
女騎士「さて…そろそろかな」
魔法使い「…なんだよ」
女騎士「分かってるだろう?」
やっぱりだ。何の気後れも無く僕の隣に座る。まるで恋人みたいな距離で、体全体で触れてくる。
女騎士「横のつながりはこういうことでもある。女と男のペアにされることが多い意味、分かっているだろう」
魔法使い「それだって、当人たちの自由意思だろ」
女騎士「そうとも。だから盛り上がるんじゃないか」
魔法使い「盛り上がらない自由だってあるさ」
だから、耳元でため息を吐くのをやめてくれ。甘くて良い匂いがするんだ。
女騎士「やれやれ…魔力を溜めるのもいいが、つまらないじゃないか。他に娯楽も何もないんだぞ」
魔法使い「僕みたいな雑魚は溜め込まないと駄目なんだよ」
女騎士「言い訳だ。君より魔力の無い新人でも毎晩楽しめたぞ。それともやっぱり不能なのか?」
魔法使い「違うって分かってて言うんじゃない!」
女騎士「ふふ、すまない。ちゃんとココは大きくなってるからな…立派なのに、勿体ない」
魔法使い「だから、握るな。撫でるな、手を入れようとするな!」
女騎士「いいじゃないか。魔物が出てきたら私が蹴散らす、君は落ちたものの回収とレポートを書いてくれればいい。戦わなくていいんだぞ?」
魔法使い「断る」
女騎士「まったく…男の意地か? 面倒だな」
前衛と後衛のセットなのに、前衛だけが働く。相手に遠距離がいようとも。
そんな自殺行為は普通しない…けど、コイツに限ってはできる。剣を振りながら魔法を使えるし、脚で蹴り飛ばしながら後ろの敵を弓で狙撃できる。規格外だ。
乱戦だってなんのその。血の一滴も浴びずにオーク数十匹の群れを蹴散らした腕は伊達じゃない。
女騎士「念のために溜めておきたい気持ちは分かるが、君は少し神経質すぎる。聞けば女を買うこともほとんど無いそうじゃないか」
魔法使い「仕方ないだろ…魔物と戦いようがない時以外は備えておくべきだ。特に僕は魔力回復が遅いんだから」
……呆れられてるのは分かる。でも、ただでさえ魔力量が少ないのに、回復も遅いんだ。
女騎士「分かった、分かったよ。それじゃあ私も今日は諦めるとしよう。その代りといってはなんだが…」
きた。僕がこいつを苦手にする理由がこれだ。
女騎士「適度な性的興奮は魔力量を高める、か。妄想や絵などより数倍溜まるだろう?」
妄想や絵なら、自分をセーブしやすいのに。
女騎士「ふふ…まずはストリップからだな。少し近いかな?」
魔法使い「……近すぎる。目の前にスカートしか見えない」
女騎士「そうか。ふふ、やはり私は男に跨るのが好きらしい。かなり興奮するよ」
スカートの奥にある、こいつの大事な場所。甘くて粘つく香りが漂ってくる気がした。
女騎士「まずは上からにしよう。さすがに可愛らしい下着は邪魔だったから、悪いがサラシだよ」
あっという間に胸当てと上着を脱ぎ捨てた。本当に恥じらいも無い、慣れた風に。
女騎士「どうだ? 大きくはないがそれなりだろう。さあ外していくぞ…」
みるみるうちにサラシが解けて、窮屈に締め付けられていた膨らみが息を吹き返す。
僕の膝の上に座り、弾むように揺れる胸を、顔に押し付けてくる。いつもこうだ。
女騎士「ほらほら、温かいだろう? 舌を出して、勃起した乳首をしゃぶっていいんだぞ。揉み心地もよく褒められるんだ」
甘ったるい香り。乳臭い、頭が蕩けそうな匂い。苦しくて大きく息を吸うと、くすぐったそうに体をよじらせる。
女騎士「んっ…ふふ、くすぐったいな。見ろ、胸の谷間が君の吐息で湿りだした」
ああ…柔らかな胸の間の、谷の部分。水滴が渓谷のように落ちていく。舐めたい、舐めたいけど。
女騎士「我慢しているんだな…人並みに性欲はあるくせに。ここもこんなじゃないか」
魔法使い「っぐ、触るなよ…!」
女騎士「なんだ、もう出そうなのか? ほんの軽く、亀頭の辺りを撫でてるだけなのに…なあ? もう我慢汁が滲んでるのかい」
女騎士「いいじゃないか。我慢はしなくていい、任務は私が受け持つ…だから」
魔法使い「う……」
優しい腕が頭を包む。抱きしめられ、顔中の感覚がコイツの胸の具合を俺に伝えてくれる。
痛いくらい勃起したモノから出る液で下着が気持ち悪い。そして同時に、魔力が凄まじい勢いで高まっていくのが分かる。
魔法使い「! は、離れろ!」
女騎士「おっと、突き飛ばすなんて危ないじゃないか…まあ夜はまだまだ何度もある。本番は任務の後でいいさ」
魔法使い「は、あ…そうしてくれ」
女騎士「ふ、どうせ逃げるくせに。期待しないで誘惑してやるから待っていろ」
魔法使い「……分かったから早く服着てくれ」
目を瞑っていたけれど、肩を竦める姿が何故かはっきりと目に映った気がした。
――二日目――
魔力量が高いほど魔法は多く使えるし込められる魔力で威力も変わる。最高位ともなれば街一つを一晩で焼き尽くせる、らしい。
女騎士「なるほど、さすが専門の魔法使いだな。私の魔力量だと一週間はかかる」
魔法使い「僕なら何年かかるやら…燃えろ!」
女騎士「ん、前よりも威力が上がってるじゃないか。我慢のたまものだな…燃えろ」
片やゴブリンの顔を火傷させ、片や灰に還す。どっちがやったかは明白だ。
女騎士「別に私が全部やっても良かったんだぞ。使うより溜め続けた方が魔力量も増えるだろうに」
魔法使い「うるさいな…暴発されたら困るんだよ」
女騎士「ああなるほど、暴発して持って行かれるよりはガス抜きで使った方がいいと」
魔法使い「魔力は使った以上に溜めればいい、それだけだ」
女騎士「ふむ……それなら一発抜いた後で、二発目は出さないように性行為を続けるのはどうだ? それなら魔力回復も早いと思うが」
魔法使い「無茶言うなよ…」
女騎士「無茶なものか。まだ私達は十代、一晩ぶっ続けでできるはずだ。この間同期の奴と組んだ時は三日三晩ヤリ続けたぞ」
だからあの野郎、帰ってきてから死にかけてたのか。幸せそうだったけど。
女騎士「しかし、これでこの辺りのゴブリンは掃討できたな。今日はここまでにしよう」
魔法使い「ああ…野営の準備するか」
女騎士「どうした、気が乗らないのか?」
魔法使い「誰のせいだよ…」
女騎士「ごちそうさま。獣が獲れたのは幸いだったな」
魔法使い「獲ってきてもらって言うのもなんだけど、何の肉だったんだ?」
女騎士「ん? 聞きたいのか、騎士のサバイバル訓練以外ではあまり食べないんだが実は」
魔法使い「いい、いいから。何も言わないでくれ」
くす、と笑う姿はいかにも可愛くて妙に腹が立つ。二日風呂に入ってないくせに、髪は煌めいて肌の白さも変わらないのもだ。
少しだけ二人の間に沈黙が落ちる……もっとも、この後の事はお互い分かってるんだけど。
女騎士「さて、そろそろだな」
魔法使い「別に無理にしなくていいんだぞ」
最後の抵抗だ。まあ意味なんか無いけど。
女騎士「好きでやっていることを無理とは言わないさ。今日は…そうだな」
昨日の焼き直しだ。歩いて近付いてきて、座る俺を跨ぐように立つ。
女騎士「ストリップといこうか」
魔法使い「…昨日と同じだな」
女騎士「うん、昨日と全く同じじゃ芸が無い。だから」
ゆっくりと、スカートが落ちていく。
女騎士「今日は下から脱ごう……一応拭ってはいるけど少し臭ったら、その、ごめん」
だから、たまに可愛くなるな。顔を赤くするな!
多分予備に何枚か持って来てるんだろう。二日目にしては随分綺麗な下着で、石鹸の匂いがする。
女騎士「んっ…下着越しなのに、くすぐったいな。鼻息が荒いぞ…」
魔法使い「お前が、んぐっ、押し付けるから、だろ!」
女騎士「ふ、ふ…嫌なら逃げればいいじゃないか。あっ、はぁ…」
口を開けば舌に触れる布地。舌が大事な部分を覆うように当たると甘い声が上から降ってくる。
……鼻先が濡れてくるのが分かる。味が、臭いが変わって来てる。清潔な女の子の匂いが、発情した淫靡なものになってしまう。
ああ、くそ、魔力がどんどん溜まって来てる。
女騎士「そろそろ脱ぐから…よく、見ててくれ」
魔法使い「……」
目が離せない。純白の下着の下から現れる、静かな肌色。
更に下ろしていって整えられた金色が顔を出すと、途端に濃密な匂いがあふれ出す。
最後にネチャリと下着と秘所の間に橋が架かって落ちた。その後、太ももに大河を作りながら。
女騎士「どうも、他の相手と勝手が違って、ふふ、変に興奮してるみたいだ」
細い指が添えられて、涎を垂らす割れ目を開かせていく。
女騎士「どうだ…? 使い込んでも、綺麗に保ってるつもりだが」
魔法使い「……綺麗だよ。いつ見ても」
女騎士「そうか……んっ…ふふ、褒められただけで、また濡れた」
魔法使い「発情しすぎだ」
女騎士「そうだな…舐めても、いいんだぞ」
やめてくれ。それ以上匂いを嗅がせないでくれ。もう僕の魔力も暴発しそうなんだから。
魔法使い「いつまでこうしてるつもりだよ」
女騎士「うん? 一応脱いだからな。とりあえずの目標は達したが、せっかくだから達しておきたい」
魔法使い「じゃあ自分で慰めればいいだろ…」
女騎士「君がいるのに自分でというのもね」
…声色で催促されてるのが分かる。舐めろ、って言ってるんだ。
割れ目からはまだまだ溢れてくる。少し膨れたクリトリスが訴えるように赤みを帯びていて。
魔法使い「ん、む…」
女騎士「ぅ…! は、あぁ、んっ! や、優しく、ひやぅっ!?」
鼻が陰毛に埋まる。甘酸っぱい匂いでむせ返りそうで、悔しくて思い切り小さな豆を吸い上げる。
女騎士「はぁあ…も、もう、イっていいか?」
魔法使い「早いな…」
舌を挿し込んでみる。熱くて狭くて千切られそうな蜜塗れの壺の内面はザラザラして不思議な舌触りだ。
舐めて、舐めて、舐め続ける。一心不乱に舐めて吸って、辺り構わず水音を響かせていく。
女騎士「あ、ああ、ぁああああああっ!!」
魔法使い「んぶっ!?」
身体を震わせてからは早かった。蛇口を捻ったみたいに口めがけて噴き出して、逃げようとしたら僕の頭を掴んで逃がさないときた。
絶頂が終わるまでの間、僕は溺れないように必死になった。暴発しなかったのはそのおかげかもしれない。
たっぷり三分くらい。余韻に浸り終わったのか、ようやく頭を掴む手を離して僕の膝に乗ってくる。
女騎士「ふ、ふふ…参ったな、こんな風にイったのは久しぶりだ。舐めてくれたのは初めてじゃないか。どんな心境の変化かな」
情感たっぷりに、唇を僕の頬に寄せてくる。
魔法使い「……うるさい」
女騎士「なんだ、つれないな…それでもここは随分元気みたいだけど、どうする? 舐めてやろうか?」
魔法使い「うぅっぐ…」
不味い、撫でる仕草が昨日と違う。ガチだ。
魔法使い「お、終わったなら早く離れろよ!」
女騎士「む…」
少しだけ不満げな顔。膨れっ面のまま、乱暴に唇を寄せてくる。今度は頬じゃなくて、唇同士が触れる。
女騎士「んん…んむ、ちゅ、ぷはっ…また明日」
最後に蕩けるような笑みを浮かべて、そう言った。
ありがとうございました、できれば続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
火花が爆ぜる という使い方はおかしいですよ火花なんですから小さいか大きいかはわかりませんが爆発してるから火花が出てるわけで爆発して火花が出るなら分かりますが逆はありません
――三日目――
街道に沿って西へ。普通の旅人なら数日かかる距離でも、騎士の健脚と身体機能底上げの魔法があれば半日だ。ただし。
魔法使い「これ、なんとかならないかな」
女騎士「これが一番効率的だ。君がもっと筋骨隆々な抱き上げにくい身体なら別だが」
魔法使い「お姫様抱っこはさすがに…今更だけどさ」
景色が凄まじい速度で流れていく。胸をプレートで覆っているとはいえ、密着していることには変わりない。
半日も爆走していれば当然汗をかく。髪を伝って水滴が落ちてくるのが鬱陶しくて、袖を彼女の頬に当てた。
女騎士「ありがとう。できれば水を飲ませてくれないか?」
魔法使い「それには揺れすぎてる。それに、もうそろそろ止まってもいいって」
女騎士「分かった」
なんでもないように言った次の瞬間、俺を抱いたまま思い切り足を突き立てる。
地面が爆発した。
魔法使い「……なんの魔法使ったんだ」
女騎士「ん? 普通に足で踏み止まっただけだぞ」
やっぱりこいつはおかしい。
夜営するにはまだ早い時間、かといってボーっとしてるわけにはいかない。
街道と並行して延びる森林はハーピィの巣。派手な登場に対して、当然奴らは襲い掛かってくる。
女騎士「来るぞ、夜営の準備を頼む」
魔法使い「うるさいな…雷の魔法でいいな?」
女騎士「なんでもいいさ。だが」
何でもないように、全く気負わずに剣を振り下ろす。もちろん敵は遠いしそもそも空を飛んでいる相手に当たるはずもない……普通なら。
女騎士「私が全て落とす前に撃った方がいい。無駄打ちは勿体ないだろう」
魔法使い「斬撃飛ばしって……半分減ったぞ」
女騎士「この辺りのハーピィ相手なら当然さ。さて、もう一撃」
魔法使い「っ、雷撃!」
手の平を空に向けると、バチバチと甲高い音を立てて閃光が走る。
羽を焼かれて落ちていくのは立派な戦果、なんだけど。
女騎士「うん、やはり威力が上がってる。魔力量が上がったせいか? いい感じだ」
魔法使い「半分以上残ってるけど…」
女騎士「ん。任せてくれ」
またも無造作な剣。横薙ぎに払った先のハーピィを全て斬り捨てた。
女騎士「これでハーピィは全部森に落ちたな。死体は森の動物が処分してくれるだろう」
魔法使い「……なあ」
女騎士「どうしたんだ? そろそろ夜営の場所を」
魔法使い「何匹か討伐の証拠があった方がいいんじゃないか」
女騎士「……ついでに晩飯の食材も獲ってくる。森の動物でいいか?」
魔法使い「僕は夜営の準備しとく…」
本当に。本当に微妙に抜けてるよな。
女騎士「ごちそうさま。さて早速」
段々、食事とアレの感覚が縮まっている気がするのは気のせいだろうか。
女騎士「……と言いたいところだが、今日は少し森の方に行ってくる。綺麗な泉があったから少し汚れを落としたい。いいかな?」
魔法使い「ああ、行ってきなよ。僕は荷物の確認しとくから」
女騎士「すまない。何かあったら魔力残滓を追って来てくれ…できるか?」
魔法使い「見くびりすぎだろ、それくらい簡単だって」
女騎士「分かった。それじゃあ行ってくる」
魔法使い「行ってらっしゃい」
鼻息交じりに薄暗い森へと向かう美少女。危ない感じだけど、あいつが危険な目に合うなんてあり得ない。それこそ何十人の野盗に襲われても一瞬でカタがつく。
それにしても。
魔法使い「泉、水浴びか……くそ」
昨日と一昨日に見たしなやかな身体。女性らしい柔らかさと騎士の固さが絶妙な色気を出していた。
たっぷり水を含んだ金の髪が肌に張り付いて、乳房の形の良さが浮かび上がる。冷たさに驚いた乳首がピンと張って……。
魔法使い「居なくてもこれって、やっぱ溜めすぎかな…でも討伐中に抜いたら魔力が…」
ため息しか出ない。魔物との戦闘がある中で魔力放出なんて僕にはできないし、かといって全く意に介さないのも不可能だ。
勃起したモノが痛い。下手に触れば出てしまいそうで、ただただ耐えるしかなかった。
魔法使い「遅い、遅すぎる」
とっぷり日も暮れ早や一刻。いくら女と言っても水浴びには時間が掛かり過ぎている。
魔法使い「探しに行くか。とりあえず自分の身を守れるだけの魔力はあるし」
せっかく溜めた魔力。勿体ないとは思うけど使わなければいいってものじゃない。
魔法使い「魔力残滓は…うん、残ってる。これなら十分追える」
魔法使い「それにしても魔力残滓でこの量か。ホントとんでもないな…」
魔法使い「くそっ、なんだこの森…歩きにくいったらない!」
魔法使い「木の根は太すぎ、地面はぬかるんでるし、暗くて全然見えないし…時間がかかるはずだ!」
壁のような大樹の根は昇るのも一苦労だ。身体強化を使わないままだと泉に辿り着くことすらできないだろう。
魔法使い「とにかく魔力も近い。あとちょっとでっ……くそ、こんな時に!」
一際大きな木の根を飛び越えようとしたとき、嫌な音が背中に突き刺さるように響く。
振り返れば、二足で歩く狼モドキ。いわゆるコボルトという奴が歯をむき出しにして唸り声をあげている。
魔法使い「数が少ないのははぐれたのか、一番槍ってことなのか…前者であって欲しいね」
森の影から姿を現す五匹の魔物。とはいえコボルト自体は雑魚だ、僕の魔法で蹴散らせる。
魔法使い「それでもなるべく静かに…氷結せよ」
足元に手を当て、自分を中心に魔法陣を展開。その中に立ち入った者を氷漬けにする魔法だ。
それなりに魔力は食うけれど、コボルトみたいな魔力抵抗のない相手には効力抜群。
見た通り襲い掛かった躍動感そのままの氷像のできあがりだ。問題になるのは。
魔法使い「……後者だったのか。ゴブリンメイジまで」
わらわらと。泉のように湧いて出るのは魔物の群れ、群れ、群れ。
魔法使い「こんなに居たら魔力が足りないだろ」
溜めに溜めた魔力でも、目に映る以上に居るだろう魔物を全て葬るには全然足りない。
魔法使い「普通にやったら死ぬな……」
「そうだな。普通にやったら君の力では死ぬだろう」
魔法使い「それじゃあ、どうしたらいいんだよ」
鼻で笑う音が聞こえた。同時に目の前に降ってくる裸体と金の髪。無骨な剣を携えた戦乙女。
女騎士「私に任せろ。騎士の名に懸けて後衛には傷の一つも終わせない」
振り向く顔に獰猛な笑みを浮かばせて、自信に満ちた声でそう言った。
剣圧で敵が斬り飛ばされ、散った血液までも吹き飛ばされていく。
女騎士「はははっ、汚れ無き戦乙女の名は伊達じゃないぞ!」
魔法使い「自分で言う事じゃないだろ…雷撃、拡散!」
女騎士「ん、拡散魔法まで。本当に前よりも成長してるじゃないか」
無駄口さえ叩く暇もある。瞬く間に数を減らしていく魔物はついに片手で数えられるまでになり。
女騎士「最後の一匹は、切ないな」
魔法使い「戦闘狂じゃないんだから…それより服着ろよ」
女騎士「うん。けどまた汗をかいてしまったから、もう一度水浴びをしてきてもいいかな」
魔法使い「ああ…いいよ」
戦闘の興奮からか、ぷっくら膨らんだ乳首の先に汗が纏わりついている。
……正直エロさよりも凛々しさが勝っていて欲情のしようもない。
女騎士「なら一緒に行こう。君も汗と汚れが凄いから、落とさないと悪臭になる」
魔法使い「……まあ、確かに。それならそっちが浴びてきた後で」
女騎士「いや」
ひょい。なんて擬音が出そうなくらい簡単に、お姫様抱っこをされてしまう。
女騎士「せっかくの夜だ」
軽く跳んだだけで木の根っこなんて小さな階段のように飛び越えて、煌めく泉目掛けて落ちていく。
女騎士「一緒に入ろう。色々と洗ってやるから」
拒否権なんか、どうせない。
今日はここまでで。エロは全くありませんでしたが…すみません
>>15ご指摘ありがとうございます。なるべく間違いなど無いように気を付けます。
泉は森の中にあるくせに落ち葉の一つもなく、輝きながら静かに水面を揺らしていた。
女騎士「どうやらこの辺りはうまく風が吹かない地形らしいんだ。以前来た時と変わらないな」
泉の真ん中に立ったまま、街娘より少し太い腕を濡らした手が拭う。仕草の一つをとっても、泉の女神と言われれば納得してしまいそうだ。
女騎士「ほら、いつまでも突っ立ってないで入った方がいい」
魔法使い「ああ……わかった」
女騎士「うん、素直な事は良い事だよ。それにしても相変わらず貧相な身体だ」
魔法使い「仕方ないだろ、身体を鍛える暇なんて無いんだから」
女騎士「戦闘は体が資本だぞ? 魔力がなくなったら残るのは格闘だろう」
魔法使い「そうならないために、前衛が居るんだろ?」
僕の言葉に彼女の笑みが深まる。どうしてなのかは聞かなかった。
女騎士「それにしても、しっかり勃起しているんだな」
魔法使い「戦闘の後だからだろ。適当に汚れ落としとくから……こっちに来るなっての」
女騎士「ふふ、さっき言っただろう? 色々洗ってやるからこっちを見てくれ」
見なくても押し付けられていれば十分だ。背中に感じる二つの膨らみが彼女の動きに合わせて形を変えていくのが分かる。
魔力が高まっていく。自分でも驚くほど勃起したモノが天を向き、今か今かと期待に震えていた。
女騎士「ん……はぁ…意外と濃い臭いがする……首回りもちゃんと拭かないとだめじゃないか」
魔法使い「じゃあ嗅がなければいいだろ」
女騎士「嫌な臭いとは言ってないだろう? ほら、首から洗ってやる。まずは手の平で水洗いだな」
魔法使い「別にいいって…冷たいし」
女騎士「冷たいのは苦手か? なら…」
ピチャ、と粘着質な音が耳の傍から響く。明らかに水とは違う粘度と温かさに、背筋が震えてしまう。
女騎士「ふふ、温かい方が良さそうだ。それじゃあここと一緒に洗ってあげようか」
魔法使い「ばっ! どこ、触って!」
女騎士「ん……どこって、魔力を作るための大事なトコじゃないか。ほら、指で押すとコリコリしてる」
魔法使い「ぅあ……!」
女騎士「さっきの戦闘でだいぶ魔力を消費しただろう? それなら、再生産しないと」
まるで踊るように自在に動く彼女の指が、玉袋を優しく、激しく揉み解す。
女騎士「ほら、どうだ? 君のドロッとした魔力の塊を、この筋に沿って外に出すと……」
女騎士「とぉっても……気持ちいいだろうな……」
魔法使い「あ、あ……やめ、ろっ……!」
白魚のような指が、裏筋を辿ってくる。尿道にあっただろう先走り液が押し出され、亀頭の先が粘ついていく。
女騎士「ふふ、先走り液でいっぱいだ。私の指にたっぷり絡みついてくるよ」
女騎士「そら、出てこないように、指で蓋をしてあげようか」
ぐちゅ、と音がする。鈴口を人差し指の先が覆って、亀頭は情けないほど震えていた。
目の前がチカチカする。体ごと痙攣するような、立っている感覚すら分からない。
真っ赤に膨れ上がった亀頭は魔力を吐きだす時を今か今かと待っている。僕だって、出したい。
けれど。
魔法使い「は、なせっ!」
無理矢理絡みつく体を振りほどき、腰を泉へ沈める。熱く燃える欲情が辛うじて冷まされていき、どうにか耐えきったのだと安堵の息をつく。
女騎士「どうした? いくら魔力を溜めると言っても、我慢のし過ぎは毒だぞ。そろそろ……」
魔法使い「だから! 魔物と戦う危険性がある間は、しないって決めてるんだ!」
女騎士「しかし……」
魔法使い「要らないんだよ!」
吐き捨てるような言葉、最低だと思う。
彼女一人で大丈夫だってお互い分かってる以上、僕の言い分はあまり言い訳にならないのに。
それでも、彼女は少しだけ戸惑ったように水面を揺らしてから、いつもの口調で言った。
女騎士「すまない、少し調子に乗り過ぎたみたいだ。もうしないから安心してくれ」
魔法使い「ああ……」
女騎士「構わないさ。それよりすまないが、後で火を焚いておいてもらえないかな。洗った服を乾かしたい」
魔法使い「ああ、やっとくよ」
大急ぎで体を洗い、軋んだ髪の汚れを落とす。歩けば水が弾ける音がして、呟いた言葉を隠してくれる。そう思ったから。
魔法使い「ごめん……」
僕は迫られた方だから、謝るのはおかしいかもしれない。けれどアレは彼女の気遣いだ。なら、それを蹴った僕には謝る資格はあるはずだ。
鈴の鳴る様な小さな笑い声を背に、僕は火を起こす算段をつけるのだった。
――四日目――
女騎士「今日が終われば討伐派遣も終わりだな」
魔法使い「あとはオークの出現があったって所かな……南の森だ」
女騎士「それなら一刻もかからないと思う。よし、さっさと終わらせようか」
魔法使い「ああ」
あれから一晩、彼女はまったく変わっていなかった。
……いや、積極的な行動が無くなった、と言うべきか。移動のお姫様抱っこは相変わらず抱き寄せてくるからこっちは煩悩との戦いが終わらない。
とはいえ、あまり煩悩を捨てると魔力が回復しない。
一刻の間、僕は甘い匂いと柔らかな感触を楽しみながら、戦わなければならない。
女騎士「ここがオークの出た場所か。確かに、嫌な空気だ」
魔法使い「魔力残滓もオークのものだし、間違いなさそうだ。これなら追えそうだけどどうする?」
女騎士「確認するまでも無い。見つけ次第討伐だ、根城ごとね」
魔法使い「なら装備の確認だけ……」
女騎士「いや、昨日見た所では刃こぼれも無かった。問題ないさ」
魔法使い「あ、ああ……分かった」
なんだろう。焦っているわけじゃないけど、妙に急いでいる気がする。確かに魔力残滓はいつまでも残っている訳じゃないけど、どうも拙速だ。
それでも彼女が良いと言うのなら大丈夫だろう。
女騎士「どうした? 早く行こう」
魔法使い「ちょっと待った。集中だけしとく」
目を閉じて握り拳を額に当てる。集中する、といってもこれは魔法使いのおまじないに近い。
実際には今の魔力量を確認して、使える魔法の種類と数を把握していく作業だ。
魔法使い「……ごめん、待たせた。行こう」
女騎士「問題ないさ。それに、昨日のように私に任せてくれればいい」
自信に満ちた表情。顔の一つ一つのパーツにまで行き渡った自信はそれぞれを輝かせ、見る側は思わず惚れてしまいそうになる。
金の髪が揺れる。僕はその後を、従者のように追って歩いていく。
僅かに抱いたはずの、嫌な予感には気付かないままで。
甘かった。この状況を作り出した要因を言葉にするのなら、これに尽きる。
女騎士「はああっ! 雷撃拡散、爆散、氷結拡散!」
魔法使い「くそ……氷結!」
魔力残滓を辿った先のオークの巣。軽々と見張りを蹴散らしたところまでは良かった。
けれど、その後。次々と巣穴から湧き出るオークは数百を超えてなお現れ続けている。
どう掘ったのか、固い地盤に空いた穴は片手間程度の魔法ではびくともしない。彼女が本気でやれば塞げるかもしれないけど、そんな余裕は無かった。
女騎士「ぐっ!? こ、のぉっ!」
魔法使い「なっ……大丈夫か!」
女騎士「この程度、問題、ないっ……」
どうしてこんな数のオークが、当たり前の疑問も今はどうでもいい。それよりも、彼女がオークの攻撃を受けたことが衝撃的だった。
泥の一つも被らない汚れ無き戦乙女。その彼女が、今の一撃を皮切りに次々と傷を受けていく。
女騎士「う、ぐっ……!? しまっ」
堰を切った猛攻に、彼女の防御を担っていた剣が甲高い悲鳴を上げて折れる。数百を相手にしたことを考えると、当然の事。
けどそれは、彼女にとっては初めての体験で。一瞬の動揺を突かれた彼女は瞬く間に数匹のオークに組み敷かれた。
魔法使い「おいっ! 今行くから、待ってろ!」
……難しいことは分かってる、そんな言葉だった。それでも、彼女の怯えた顔を見ると、言わないといけない気がしたんだ。
――――
オークにとって人間のメスは交尾の相手。使えるだけ使う、穴と母体でしかない。
それでも人間に劣情を抱くのは、強すぎる本能がいつでも交尾させるために感情を持たせているからだ。
女騎士「くっ……殺せ! 貴様らのような魔物には、身体は許さん!」
『グヒッ、女だ、いい身体だなぁ……』
女騎士「聞けっ! 殺せ、やめろっ! 脱がすな、脱がすなぁっ!」
手足を伸ばされて、その先をそれぞれ数匹がかりで止められては、どうしようもない。
なされるがままに装備と服を剥ぎ取られ、オークの醜悪な肌とは正反対な絹肌が晒される。
形の良い胸も、白とピンクのコントラストが綺麗な割れ目も、整った金の陰毛も、引き締まった体も。
情けなく怯えきった、その表情も。
女騎士「やめろ……やめてくれ、やめてええええ!」
女騎士「ひっ……う、嘘だ、そんなの、入らない……うそ、だ」
何匹かのオークが、腕ほどもある肉棒を女騎士へと向ける。
清潔を知らないソレは鼻を潰したくなるほどの臭気を放ち、女騎士を威圧していた。
女騎士「あ、あぁ……や、だぁ……」
オークへの敗北、初めての傷、武器の破損。それらが彼女を蝕んでいく。
どれほど強くても見習いにすぎず、経験の浅い彼女の心を。
女騎士「助けて……だれか、たすけて……」
嗚咽と共に漏れる言葉に力はない。もう、希望は無いのだと知っているから。
広げられた足の間。きっと将来、愛する相手との子供を産むだろうそこに、オークの肉棒が触れる。
女騎士(ああ……君は、どうなったかな……潰されてたら、嫌だな)
次の瞬間には、大事な所は引き裂かれ、尊厳は踏みにじられる。死ぬまで犯され産まされる。
彼女の諦めきった目が魔法使いの居た方を向く。そこに、彼が逃げ出して、誰も居ないことを願って。
――――
彼女の悲鳴が聞こえる。オークの事だ、僕がいようといまいと彼女を犯そうとしているんだろう。
魔法使い「さっきから馬鹿みたいに湧きやがって……あいつが見えないじゃないか」
魔法使い「分かってるよ、あいつが居ないと僕はお前らには勝てない。僕一人戦うなんて自殺行為だ」
周りはオークに囲まれている。猫の一匹も通れないくらい密集していて、思わず噴き出してしまう。
魔法使い「はは……でもさ、できないことはないんだよ。魔力の全放出って二通りあってさ」
一つは射精。そしてもう一つは。
魔法使い「どけよ。次にその子とヤるのは、任務が終わった後の僕なんだから」
全ての魔力が手に集まっていくのが分かる。オークは察せないのか、余裕綽々といった感じで棍棒を振り上げた。
これは爆弾だ。最低限の属性と指向性だけ与えると、後は魔力がなくなるまで暴れまわる。
……ふと、彼女がこっちを見た気がした。
魔法使い「大丈夫……君は死なない。僕はこれだけはそこそこ上手なんだ」
魔法使い「できれば傷の一つもつかないといいけど……無理かな」
オークの棍棒が僕に向かって落ちてくる。一瞬でミンチにされそうな威力だけれど、こっちの方が早かった。
手の先に生まれた光が轟音と共に火と爆風に変わり、視界ごとオークたちを飲みこんだ。
魔法使い「ぐ……どうにか、気絶しなかった……」
揺れる頭を押さえて周りを見る。ほとんどのオークは吹き飛んだらしく、残っているのはどれも死にかけばかり。
上手いこと巣穴も崩れたらしく、敵の補充も無いときた。
女騎士「う、ぅ……」
魔法使い「大丈夫か……! 早く、奴らを!」
良かった。彼女もあちこち火傷はしているけれど、手足が折れてる訳じゃなさそうだ。
それなら彼女一人でも大丈夫、そう思って声を掛けた後、様子がおかしい事に気付く。
魔法使い「どうしたんだよ……おい、おいっ! まだ敵が残ってる!」
女騎士「いやだ、いやだ……怖い、よぉ……」
魔法使い「何してんだ、まだあいつら動けるんだぞ! 早く倒せって!」
女騎士「やだぁっ! 勝てない、勝てないんだ、もうイヤだっ!」
嘘みたいな光景だ。彼女が泣いて、震えて、怯えている。体を震わせて縮こまっているなんて。
女騎士「助けて、だれか、助けて……」
魔法使い「……」
ショックを受けた。でも、それにばかり気を取られてはいられない。オークはまだ生きてるんだ。
すぐには来れなくても、いずれは向かってくる。そうなれば今の彼女と魔力切れの僕じゃ歯が立たない。
それならどうすればいい?
魔法使い「……今、そっちに行く」
一つだけ方法がある。魔力を回復すればいいんだ。
どうにか四つん這いで彼女の元に辿り着いた時、彼女は子供みたいに縋り付いてきた。
女騎士「たすけて……おねがいだから……」
魔法使い「ああ、助けるよ。助けるから、僕の言うとおりにして」
女騎士「あ、あ……どうすれば」
魔法使い「今から僕が残ったオークに魔法を撃つ。けど、今は全部魔力を使い切ってるから撃てないんだ」
女騎士「じゃあ、倒せないじゃないか……! もう、ダメだ。私は戦えない……」
力ない声と涙が地面を濡らす。震える手はまるで、戦いを知らない街娘みたいで。
僕はズボンを下ろし、元気のないイチモツを彼女の前に晒し出した。
女騎士「……え、あ、なに……?」
魔法使い「しゃぶって。早く!」
女騎士「え、で、でも、なんで、そんな……」
混乱した目が僕とイチモツを交互に見る。オークが動き出してるというのに、悠長に。
魔法使い「いいからしゃぶれよ! ほら!」
女騎士「んぐっ!? ん、んぶっ、んんん……じゅるっ」
魔法使い「う……いいよ、もっと、しっかりしゃぶって!」
女騎士「わ、わかった……れろ、んむ、んぐっ、ごほっ!」
ようやく意図が理解できたのか、顔を僕の下腹部に埋めて限界までイチモツを口の中へ導いていく。
手で玉袋を揉みほぐし、ムセながらも喉奥まで使って扱きあげてくれる。
魔法使い「もうちょっと……! もうちょっとで魔力が溜まる! はやく!」
女騎士「んぶぅっ! おえ、ごほっ、じゅぶ、んんんんんっ!」
下品な音を立てるバキュームフェラ。唇、頬、歯も、舌も、喉も全部が僕の魔力を回復させるためだけに動く。
そしてようやく、口の中で大きく勃起する。それは同時に魔法を撃てるということだ。
襲い掛かる死にかけオーク達の腕が僕達を潰そうと振り上げられる。怒り狂ったオークの声に、しゃぶっている彼女が震えたのがわかった。
魔法使い「これで終わりだ……! 燃えろぉおおおお!」
二回の魔力切れは、さすがに身体への負担も大きい。倒し終えた事を確認した途端に糸が切れたように仰向けに倒れてしまった。
女騎士「た、助かった? 君が、やったのか?」
魔法使い「ああ……フェラしてくれたおかげだよ」
女騎士「……う」
また初めてみる顔だ。涙をボロボロこぼした顔は、迷子の子供が親を見つけたみたいで。
女騎士「ごめん、なさい……! 私のせいで、こんな、目に!」
魔法使い「いいよ、とりあえず終わったみたいだから……」
女騎士「ごめんなさい、ごめんなさい……ありがとう……!」
魔法使い「ああ……どういたしまして」
泣きじゃくって僕の胸に顔を埋める彼女。可愛らしいったらなくて、頭を撫で続けた。
どれくらいそうしていただろうか。泣きやんだ彼女が目を腫らしたまま、僕に笑顔を向けた。
女騎士「すまない、情けないところを見せたな……もう大丈夫だ」
凛とした声はいつもの調子を取り戻している。
女騎士「君には負担ばかり掛けてしまったな。お詫びと言ってはなんだが、さっき君が言ったことをしよう」
魔法使い「え」
女騎士「なんだ、忘れたのかい?」
魔法使い「何が……」
女騎士「私が次にヤるのは、君なんだろう。そう言ってくれたじゃないか」
魔法使い「ちょっ、待った!」
女騎士「ふふ、待たないよ」
火傷も痛むだろうに、彼女は僕の下腹部へ顔を埋めると、再び魔力を出し終えて萎れたイチモツを咥えこむ。
女騎士「ん……ふ、ひゅ、おいひいひゃないか……ちいさくて、かわいい……」
魔法使い「あぁ……」
さっきまでの勢いばかりのフェラとは違う。優しく包み込む舌が勃起を促してくる。
徐々に膨らみ始めるイチモツを応援するように竿を舐め、亀頭を唇が包み、根元にキスが降ってくる。
女騎士「れろ、ちゅぱ……んん、あっ……ふふ、君は受け身でいてくれていいんだぞ」
魔法使い「うるさいな、目の前に綺麗なお尻があったら仕方ないだろ」
少々の火傷がまるでアクセントだ。かえって白い素肌の部分がなまめかしく、誘うように揺れている。
女騎士「あっ……仕方ないな、好きにしてくれていいよ……」
魔法使い「言われなくとも」
女騎士「んっ、ふ、あぁんっ! やっ、お尻の穴まで……」
魔法使い「ヒクついてるけど、期待してる?」
女騎士「馬鹿……そんなんじゃない」
魔法使い「じゃあどういうこと?」
彼女は答えることなく、熱心に僕のモノを舐り続けている。耳が赤いのは、どういう理由なんだろうか。
魔力切れの影響でなかなか勃起しなかったけれど、彼女の献身的なフェラでようやく八割方大きくなってきた。
正直、短時間で魔力切れを起こすのは体に良くない。まして射精じゃなく魔力解放なら尚更だ。
僕としては勃起できた時点で一安心なんだけれど、彼女にとってはここからが本番らしい。
天に向かうイチモツの上にしゃがみ込む彼女の秘所からは、今か今かと愛液が垂れ落ちている。
女騎士「ふふ、まだ可愛いけれど挿入には十分かな。それじゃあ、しようか」
魔法使い「お手柔らかに頼むよ……」
女騎士「それはこの可愛らしい子に聞いてみないとな……さあ、いらっしゃい……」
くちゅ、と粘つく秘肉と亀頭が触れる。微熱を感じた次の瞬間にはもう、亀頭と竿まで温かい圧力の中に居た。
魔法使い「う、あ……」
女騎士「んっ、ふ、ふっ、入ってきたよ。ちょっとだけ軟らかいけど、私を守ってくれた愛しいおちんちんだ」
魔法使い「馬鹿っ……変な言葉、使うなよ……」
女騎士「嫌だ。んんっ、はあっ! 揺らすぞ……! ひぅっ!」
僕がいまいち動けないこともあっての騎乗位は、完全に彼女ペースだ。
膣は根元から精液を絞り出すようにうねり、身体が揺れるたびに亀頭が子宮口を突く。
女騎士「んはぁっ! いい、いいぞ……君のおちんちんに向かって、子宮が降りていくのが分かるんだ!」
女騎士「あっ、あっ! 欲しいっ! 君の精液でっ! 私を、満たしてくれっ!」
魔法使い「ぐぅう……!」
女騎士「ふ、ふふふ、凄く良い顔だ。あんっ! いいんだぞ、中で、出してっ」
魔法使い「馬鹿……! 搾り取るの、慣れすぎだろっ……!」
叩きこまれるように魔力が回復していく。多分すぐにでも射精するだろうけれど、最後の抵抗とばかりに悪口を言ってやる。
けれど返答は、馬鹿にされた怒りでも、手慣れたことに対する余裕でもなくて。
女騎士「ふふ、避妊薬を飲まないでするのは、初めてだよ……」
魔法使い「なっ……」
僕の腹に手をついて囁いた言葉は悪戯っぽくて。汗を滲ませた顔には、恋慕の色が浮かんでいるように見えた。
魔法使い「馬鹿、そんなので出したら!」
女騎士「いいんだ、私は、君の子なら、はあぁ……」
魔法使い「馬鹿……! もう、出るから、どけって!」
軽く動くようになった腰くらいじゃ、彼女を跳ね除けることなんかできやしない。
最後の抵抗もむなしく、彼女は笑みを深めたまま、グリグリと下腹部を一層沈めてくる。
女騎士「ほら、君のモノも、イキたがってるぞ……一緒に、イこうっ!」
荒い息を隠さないまま、秘肉は更にうごめいて射精を催促してくる。握った手が、熱い。
魔法使い「出るっ、出るっ! もうダメだ……っ!」
女騎士「い、イくっ! 私も、くるっ! あああああっ!」
腰が砕けそうなほど震え、凄まじい喪失感と共に亀頭の先から精液が流れていく。
吸い付いてくる子宮口が、それらを飲みこんでいくようにさえ感じてしまう。
女騎士「はっ、はっ……ふふ、これで妊娠できるかな……」
魔法使い「はー、はー……もう体力無いよ……」
女騎士「仕方ないさ、あれだけ頑張ってくれた後なんだから……ん?」
彼女が中腰になるとイチモツが寒い。甲斐甲斐しく丁寧に布で拭ってくれた後、自分の股を拭こうとした彼女が素っ頓狂な声をあげた。
魔法使い「どうしたんだ……?」
女騎士「ふ、ふふふ、あははっ! そうかそうか、そうだな、あれだけ頑張ってくれたんだから」
魔法使い「お、おい? どうしたんだよ」
女騎士「く、くくく……見るかい?」
そう言って差し出された布には、僅かに濁った少量の粘液。潮にしては少し白っぽい気がする。
少なくとも涙が出そうなくらい彼女が笑うようなものには見えないけれど。
魔法使い「なんだこれ、これがどうしたんだ?」
女騎士「ふふ、これはな。今私の膣中から垂れてきた、君の精液だよ」
魔法使い「……なんだって?」
女騎士「考えてみれば、二度の魔力解放だ。二つの玉も今日は打ち止めだろう。ふふふ、残念だけど」
笑いながら僕の上に寝そべり、全身を当てて愛しそうに頬ずりまでしてくるのだからたまらない。
女騎士「君との子供はまた今度みたいだ……だから、次の任務の時には」
彼女の顔が僕の視界いっぱいに広がる。満面の笑みのままで。
女騎士「たくさんセックスしよう。もっともっと濃い精液を、妊娠するまで私の中に注いでくれ……」
言うだけ言って、反論なんてさせてくれない。僕を塞ぐ唇は全然離れてくれなくて、仕方なく、なるべく強い力で抱きしめることにした。
一旦これにて終わりです、ありがとうございました。
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