男「…」カタカタ
男「ふぅ…」タンッ
やっと終わった…
糞上司が…本当ならもっと早く帰れたはずなのに…
なにが
『あっれー?www男くんはもう仕事片付けちゃったのかなぁ?www』
『そんな男くんに朗報でぇっす♡』
『同僚君、今日風邪で休んじゃってるでしょ?』
『はい、プレゼント♡』
だよ
仕事押しつけてきやがって…
どうせ同僚の奴はサボりだろ…
しかも残業代でないとか死ねよ
っとこんな事考えてる暇ねえな
この時間じゃ終電に間に合うかどうか…
急ぐか
駅へと向かって急いでいると、突然少女が現れて道を立ち塞いできた
なんなんだと思っていると少女は
「ねぇ、お兄さん…」
「夢見る枕、買いませんか?」
というわけのわからないことを切りだしてきた
そもそもこんな時間に少女がうろついてるだなんて世も末だな…
「悪いが、特殊な性癖は持ってないんでな」
「ガキじゃ勃たねぇよ」
「えぇ~ 何考えてるんですかぁ?」クスクス
「や~らしぃ」クスクス
「別に体を売ろうとしてるわけじゃありませんよ?」クスクス
うぜえ…
なんだこのクソガキは…
「とにかく俺はいま急いでるんだ」
「さっさとそこをどけ」
「いやです」ニコリ
満面の笑みでそう答えられた
「話を聞いてもらうまではここは通しませんよ?」
「そうか」
少女を押しのけ駅へと向かう
「あー!待ってくださいよぉ!」
少女が追い掛けてくる
「うるせぇ!クソガキ!」ゼァハァ
「このまま…っだと…っ!終電…っ!乗り過ごすんだよ!」ゼェハァ
「終電と…っ可愛い少女の…っおねがい…っ!どっちが…っ!大事なんです…っか…っ!」ゼェハァ
「終電に…っ決まってんだろうが…っっ!!」ゼェハァ
なんなんだよこのガキは…
「まって…っくださいっ…よ…っ」ゼェハァ
少女の声が遠くなっていく
ここまで引き離せばもう引きとめられることもないだろ…
…トン…ン
ガタ…ト…
まさか…この音は…
そう思うやいなや仄暗い灯りが俺の真横を通り過ぎていった
最悪だ…
終電のがしちまった…
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