暦「それは叶わないな」
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完
撫子「どうして?」
暦「僕には恋人がいるからな」
撫子「そんなのは知ってるよ、でも、状況を考えたほうがいいと思うよ」
暦(縛られている……手も足も。しかも、鉄の鎖で。戦場ヶ原の時のように、ちょっと吸血鬼化しようとほどける鎖じゃない。昼間だから、忍は寝ている。この状況はぶがわるい)
暦「恋人にはなれないぞ、例え僕を縛っても。僕の心は戦場ヶ原一筋だ」
撫子「ん?」
撫子「でも、撫子ね、扇のお姉ちゃんから、もらっちゃったんだ。この薬をちょっとでも使うとね、暦お兄ちゃん撫子のこと、好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで仕方なくなっちゃうんだって。」
暦「そんなもの使ったって、僕は、」
撫子「いま、撫子しゃべってるんだからさ、ちょっと口塞いじゃうね」
ッチュ
暦「お、、お前、いま僕に」
撫子「撫子、初めてチューしちゃった//// 」
暦「しかも、今、口に」
撫子「あ、バレチャった?即効性だからすぐ効くと思うよ。あとね、なんかすごいエッチな気持ちになるんだって。撫子にエッチな気持ちになってくれるなんて、嬉しいなあ」
暦「惚れ薬とか媚薬とかそんなのあるわけないだろ」
撫子「へー、じゃあ、試してみようかなあ。撫子の描いてる漫画みたいに」
暦「おい、お前、どこ、触って」
撫子「えー、なんでー。あ、今、エッチな声出した。暦お兄ちゃん可愛いなあ。撫子、暦お兄ちゃん、だーいすき」
ドク
暦(おかしい。なんだこの気持ちは、、こんな、千石に。)
撫子「あれ、いま、すごい反応したけど、どうしたのかな。」
暦「ふっ。千石、いい気になるなよ。お前にいいことを教えてやる。」
撫子「ん?なあに?」
暦「男ってのはなあ、恋人じゃなかろうと、可愛い女の子にエッチなことをされると、欲情しちゃう生き物なんだよ!」
撫子「ははは、暦お兄ちゃんは、やっぱかっこいいや。だけど、もうそんなこと言ってられないよ。薬には、力がなくなる効力があるからね。っていうか、いまの暦お兄ちゃんは、もう、きっと私より力ないんじゃない。クラピカとウヴォーさんみたいに。」
暦「待て、千石、その例えは、微妙だ。なぜなら、クラピカは」
撫子「うるさいよ、暦お兄ちゃん、あんまり言うと、ズボン脱がしちゃうよ」
暦「やめろ、千石」
撫子「ん?」
暦「僕は、夢みる童貞だ」
撫子「さすがにそれは暦お兄ちゃんでも気持ち悪いよ」
暦「う、ちょっと傷つくな」
撫子「だから、罰として、ズボンおろしちゃいます。」
暦「お、おい、待て」
撫子「おい、暴れるな、ズボンが脱がせにくいだろうがってやつだね」
暦「まて、その言葉は、おまえ知らないはずだろ!そして、パンツだ!!」
撫子「もう、うるさいなあ。だって撫子なんにもは知らないもん。知ってることだけだもん」
暦「アレンジするな!」
撫子「ツッコミがいまいちなので、パンツも脱がしちゃいます。」
ビローン
撫子「暦お兄ちゃん態度は大きい割に、ここは、あんまり」
暦「おい、それ以上いうなよ」
撫子「えいっ、つんつん」
暦「おい、足で。しかも、擬音を口に出すな」
撫子「しゅっ、しゅっ」
撫子「あ。また、エッチな声出して、暦お兄ちゃんは、こんな風に足で踏まれたりして喜んじゃう変態さんなんだあ」
疲れたので、また。あしたにします。
撫子「暦兄ちゃんにチャンスをあげます。
ここで問題です。暦お兄ちゃんが大好きな女の子の名前は?」
暦「戦場ヶ原ひたぎだ」
撫子「かぷっ」
暦「おい、お前、」
撫子「ちゅぱちゅぱ」
暦「いや、それはさすがにまずいって、」
撫子「もう、撫子がせっかく都条例にひっかからないように、可愛い声で誤魔化してあげてるのに」
暦「やってることは完全にアウトだ。」
撫子「ん?ちゅぱちゅぱ」
暦「やめ」
撫子「ちゅぱちゅぱ」
撫子「それでは、次の問題です。私が大好きな人は誰でしょう?」
暦「さあな、僕にはわからないな」
撫子「あーあ。もう、怒っちゃった。あと、この部屋なんか暑いなあー(棒)、脱ぎ脱ぎしなきゃね」
暦「おい。お前」
撫子「ぬぎぬぎ、ぬぎぬぎ」
撫子「さあ、ここに、撫子の抜きだてのブラとパンツがあります。」
暦「ふっ。わかってないな。千石。僕は、そんな黒の下着なんかに興奮はしない。僕が興奮するのは純白の白だ!」
撫子「へー。じゃあ、いまの言葉信じるね。嘘ついたらだめなんだよー」
暦「ど、どういう意味だよ?」
撫子「あ、そうだ。ついでにストッキングもぬぎぬぎ。」
撫子「まず、この抜きだてブラで暦お兄ちゃんの目を隠します。落ちないように、ガムテープで止めるのがポイントです。」
暦「待て」
撫子「そして、次にストッキングをまいて、鼻を塞ぎます。そして、最後に私のお兄ちゃんのおかげで湿ってるパンツをお兄ちゃんの大事な部分にかぶせます。はい、できあがり」
暦(これは、相当にやばい。目隠しプレイってのもヤバいが、薬がおそらく抜群にきいてる、むちゃくちゃドキドキしてる。ヤバいってこれ!!)
撫子「仕上げは撫子の生足でこすりこすり」
暦「うっ」
撫子「あれ?どうしたの?」
暦「僕がこんなのに」
撫子「悔しい。でも、感じちゃうってやつだね!」
暦「それは、男女逆のリアクションだ!それに、まだ」
暦(あ……)
撫子「まだってなにかなー。まあ、撫子はこのまま我慢して、パンパンに膨れあがったそれを放置してあげるってのも悪くないんだけどねー。撫子も、もう我慢できないや。」
撫子「仕上げはやっぱり合体かなあ。ふふふ、暦お兄ちゃんと、やっとひとつになれるね。」
明日にしようかと思いましたが、今日中に駆け足で完結させます。
ひたぎ「それは無理よ」
暦「戦場ヶ原!」
撫子「暦お兄ちゃん、え、、なんで……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時は3時間程前に遡る。
僕は、千石に呼び出されて、千石の家にいこうとした時だった。
戦場ヶ原が電話がかかってきた。
戦場ヶ原「もしもし、阿良々木くん」
暦「お、戦場ヶ原か?どうした?」
戦場ヶ原「あなた、あのあの子の家に遊びにいくそうじゃない。」
暦「それがどうした?」
戦場ヶ原「いえ、なにかいやな予感がするのよ。だから、その子の家に行って1時間程したらメールをちょうだい。それを安全信号のようなものとみなすわ。」
暦「わかった。けど、さすがに大丈夫だと思うけどな」
戦場ヶ原「まあ、それでも、一応ね。じゃあ、切るわ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
千石の家に招待されて、
いつものなにげない馬鹿話をして一時間がすぎていた。
さすがに安心して、大丈夫だよ、とメールを送った30分後、僕は千石が出してくれた紅茶を飲み気を失った。
それから、冒頭のシーン。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ひたぎ「最初のメールを見てから、電話したのにずっと出ないし、おかしいと思ったのよ。まあ、阿良々木君の家に妹の月火さんがいてくれて良かったわ。家の場所はわかったからね」
暦「良かった。安心したよ」
ひたぎ「で、そこの泥棒蛇さん」
撫子「ふふふ、でも、これで、このナイフを暦お兄ちゃんに刺せば、さすがにいまの暦お兄ちゃんなら、、え」
ドス
ひたぎ「あまりに、うるさいから気絶させちゃったわ。貝木の時に、あなたを監禁したときよりは手加減したつもりだったのだけど。多分、このへんに、あ、あったわ。おそらく、これがその鉄の鎖の鍵ね」
暦「ありがとう。戦場ヶ原がいなかったら、大変なことになっていたかもしれないからな」
ひたぎ「まあ、そうでもないんだけどね。その件に関しては、後でゆっくり聞かしてもらおうかしら。あと、その格好、なんとかしてくれる?」
暦「あれ、ヶ原さん、、ちょっと怖いなあ。どうしちゃったのかなあ」
ひたぎ「ふふふ、まあ、この子はもうじき起きると思うから服を着させて、ベッドに寝かしてあげましょ、さあ、帰るわよ」
後日談というか、今回のオチ。
僕は、忍にどうして今回一度も
出てこなかったか聞いてみた。
興奮は感じとったが危険とかピンチは全く感じんかったから、の一言。
戦場ヶ原と僕はというと、
私の愛が足りなかったようね、
と言って、千石の以上にお仕置き(ご褒美)があったのは、また、別の話で。
たまには、こんな物語もあっていいのかもしれないな。
完
最後まで見てくれた方々、本当にありがとうございました。まあ、かなり拙い文章です。参考にもなるので、つまんなかったとかよりは、どこが良かった、悪かったとか、言っていただける嬉しいです。批判されても、最後まで読んでいただけただけで十分です。まあ、2回目の投稿なので、才能ないのまるだしですが、誰かひとりでも、面白かったと言っていただければ、満足です。それでは、失礼します。
このSSまとめへのコメント
乙です