千石撫子「ココロのスキマ、お埋めします?」 (148)
喪黒「……私の名は、喪黒福造。人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う品物は『ココロ』。
人 間 の コ コ ロでございます…。」
喪黒「……この世は老いも若きも、男も女も、ココロの寂しい人ばかり、
そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえ、お金は一銭も戴きません。
お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます…。
さて、今日のお客様は………。
ホーーーーーーホッホッホッホ!!!!!!!!」
-千石撫子 (14) 中学二年生-
【ホンネガイイタイン】
「オーホッホッホッホ・・・・・」
ある日の七百一中学校
先生「千石、この前に話した件なんだが......」
撫子「............」
先生「どんな感じなんた?」
撫子「................」
先生「解決しそうなのか......?」
撫子(この絡み、いい加減嫌だな......)
千石「......ごめんなさい。」
先生「ま、まあ今日は良いだろう。委員長なんだから頼むよ~。」
撫子(何とか乗り切れた......)
撫子ナレ
あのオマジナイの一件以来、先生は撫子に問題の解決を押し付けてきます。
私も面倒なのでいつも黙ってやり過ごすのですけど......
先生も撫子に任せないで自分でやればいいのに......といつも思います。
ー 七百一中学校 撫子の教室ー
モブA「..............」
モブB「...................」
クラス一同「..............」
撫子「...........」
あのオマジナイの事件のせいでクラスの雰囲気は最悪と言ってもいいと思います.......
何で良いからみんな喋ればいいと思うのですけど、なかなか上手くいきません。
どうしたらいいのでしょう?
撫子「ハァ......」
溜メ息ヲツキマス
撫子「撫子......最近....学校嫌だな......」
??「何か嫌なコトでもありましたか?」
撫子(!?)
??「若いお嬢さんが道で溜め息をつくなんて似合いませんよ。」
撫子「......すいません。」
??「オーホッホッホッホ、気を悪くしないでください、千石撫子さん。」
撫子「.......?」
ドウシテ私ノ名前ヲ?
??「申し遅れましたわたくし、こういうものです。」
“ココロのスキマ、お埋めします 喪黒福造”
撫子「ココロのスキマ、お埋めします?」
撫子(え、エッチなこととか......されちゃうのかな......怖い。)
喪黒「エッチなことなんてしませんよ。わたくしセールスマンなんです。」
撫子(えっ?)
撫子「でも、撫子はお金.......ないよ...」
喪黒「お金は一銭もいただきません。私はただお客様の心にぽっかりと空いたスキマをお埋めするのです。」
撫子「でも...撫子に悩みなんか.......」
喪黒「ないとは言わせませんよ。今ここで私と話している間でもあなたのココロはスキマだらけです。」
撫子「な、何のコトかね......」
撫子「...........」
撫子(ど、ど、どうしよう......)
喪黒「オーホッホッホッホ、あなたは他人と会話するのが非常に苦手なご様子ですね。」
撫子「!?」
イイアテラレタ
喪黒「ホホホ、言いたいことがあっても言えない、それで苦労なさってるんじゃないですか?」
撫子「.........」
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喪黒「おっと、気を悪くなさらないでください。誰だってそんな事はあるものですよ。」
撫子「そ、そうかな.......喪黒さん?」
喪黒「道で話し続けるのは嫌でしょう。何処かでゆっくり話をしましょう。」
とても不思議なオジサンでした。
すごく怖かったのですけど、何故か言われるままについて行ってしまいました。
注意
勉強不足で設定と若干違う部分が出たりしますが、パラレルワールドのようなモノと割り切ってください。
-BAR魔の巣-
撫子(大人のお店かな?/////)
喪黒「そんなに心配しなくてもいいですよ。まあ確かに子供の来るところではありませんね。」
撫子「.......すいません。」
喪黒「あなたはよく謝りますね。マスター、この子にジュースを」
撫子「..............」
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喪黒「大丈夫ですよ私のおごりです。さあ好きなだけ飲んでください。」
撫子「実は.......その......」
撫子(言って良いのかな.......)
喪黒「気にせず続けてください。」
撫子「あの......その、今の学校が嫌なんです........」
喪黒「ほぉ、学校が。」
物語のアニメのネタバレ含む?
撫子「その、なんて言うのかな.........嫌な事件があって.......」
喪黒「事件?」
撫子「悪いオマジナイが流行ったんです.......それから.....クラスの感じは悪いし........」
喪黒「それは大変苦労をなさっていますね。」
>>24
ん~囮ネタがはいるかもしれません。
>>24
すいません、恋物語も若干入るかもしれません。
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撫子「それに......先生もクラスの問題を.......撫子に押しつけるし.......」
喪黒「ホホホ、良くわかりました。」
喪黒「では、あなたにコレをさしあげましょう。」
撫子「?」
クスリノビンカナ?
撫子「何ですか......この瓶?」
喪黒「コレは“ホンネガイイタイン”と言いまして、これを飲むと本音が言いやすくなる薬なんですよ。」
撫子「本音?」
喪黒「本音と言うのか素直になれると言うべきでしょうかね。緊張して何も言えない撫子さんのような人間にピッタリのお薬です。」
撫子「...........」
アヤシイト思イマシタ
喪黒「信じることです。この薬はあなたが楽しい日常生活を送るためのモノなのです。」
撫子「本当.....かな?」
喪黒「何かを理解するには体験するのが一番です。どうぞ一錠だけ服用してください。」
パクッ
撫子(うう.......苦い........)
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喪黒「効果は明日あたりに現れるでしょう。」
撫子「お金.....ないです........」
喪黒「お金は一銭もいただきません。」
撫子「た、タダですか?」
喪黒「その薬はあなたに必ず幸せをプレゼントしてくれるはずです。そして学校生活楽しく過ごすことのできるよう励んでください。大丈夫、必ず成功しますから。」
喪黒「ドーーーン!!!」
撫子「!!!」
翌日、七百一中学校
先生「千石、あの話なんだが.......」
撫子(うぅ......見つかった.......)
先生「委員長なんだからさぁ。」
撫子「..................」
撫子「先生、言いたい事があります。いいでしょうか?」
先生「?」
撫子(あれ?)
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撫子「正直なところ私1人ではこの問題は手に負えません。」
先生「そうだろうけどお前しかいn....」
撫子「じゃあなんで先生は手伝ってくれないんですか?自分は何もしないで撫子1人に押しつけるだけじゃ解決なんかするわけないと思いますよ。」
撫子(あ.....あれ?本物だ!)
先生「そうだな......すまなかった、千石。」
保守
ー撫子のクラスー
撫子「ねぇ!もうこんなコトやめようよ!撫子はこのまま学年生活が終わるのは嫌だ.......」
クラス一同「............」
撫子「少しでもいいから変えていこうよ。」
モブA「キャラ違うくね?」
モブB「でもあんなこと言えるなんて憧れたわ。」
モブC「そうだな......正しいよ。」
撫子(.......凄い効き目。)
保守
頑張って書いたのはわかるけど
糞つまんねーな
撫子は藤子作品好きだったろ
喪黒福造のことも知ってそうだが
>>42
許して申し訳ない
ー帰り道ー
月火「撫子ちゃん、意外だったね。」
撫子「うふふ、そうかな?」
月火「なんか素直になったみたいな。」
撫子「そ、そうかな?でもなんか楽しい気持ちでいっぱいだよ!!!」
月火「なんかさらに可愛くなっちゃってさ。」
撫子「やだ!照れるよ!/////でも嬉しいよ、月火ちゃん。」
月火(コレナンカチガクネ?)
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月火「あ、ここから道が分かれちゃうね。じゃ、また明日。」
撫子「さよーならー!!」
月火(.............)
撫子(でも、今なら暦お兄ちゃんにあっても...../////)
撫子(なんて考えたり.......)
撫子(そして暦お兄ちゃんに........)
喪黒「好きと伝えられる?」
撫子「ひぃえ!?も、も、喪黒さん!」
喪黒「どうでしょうか?薬の効き目?」
撫子「ばっちりだよ!」
喪黒「どうやらそのようですね。」
いつもの人か
各キャラの二人称も知らないにわかがSSなんて書くなよ
喪黒「前にも言った通り私は人様のココロのスキマが埋まればそれで満足なんです。」
喪黒「ですから御代は一銭もいただきません、」
喪黒「ただし!一つだけ忠告させてください。」
撫子「えっ?」
喪黒「薬を服用するのは一日に一粒です。何粒も連続して食べるととんでもないことになりますからね。」
撫子「わかった、一粒だね!撫子ちゃんと守るもん!」
喪黒「それなら安心しました。では日常生活を十分にエンジョイしてください。」
>>51
間違えてますか?ご指摘ありがとうございます。
_| ̄|○
~数日後~
撫子「なーでこーだよ!!!」
月火「あら、元気そうね。撫子ちゃん。」
撫子「撫子ね、実は暦お兄ちゃんが好きなの!。」
月火「うん、知ってた。」
撫子「!?」
月火「だってバレバレなんだもん。」
ららちゃんな
撫子「それはちょっと驚いた......」
月火「それで、最近なぜか元気な撫子ちゃんは私に何を相談しにきたのかな?」
月火「お兄ちゃんが好きって話してたから恋愛相談なのかな?かな?」
撫子「そ、そうなのだ。」
月火「うん、いいよ。女同士で話でもしようか。」
>>55
そういやそうだった。ありがと!
にわかながら直しとくわ
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーーー
撫子「カクカクシカジカ。」
月火「ふーん。撫子ちゃん変わってるね。」
月火「でもね、お兄ちゃん彼女いるよ。」
撫子「え!?ララちゃんそれ.....本当?」
月火「本当だよ。」
月火「それでも諦められないって言うのなら自力で口説き落とすしかないよ。」
撫子「撫子.......諦めたくない!」
月火「いいガッツだね、撫子ちゃん。あたしそういうの好きだよ。」
撫子「でも、どうしよう?」
月火「どうするべきかな?うーん、わかんないかな。」
>>7
撫子と千石の使い分けは何なの?
わかりにくいなあ
いちいち揚げ足を取るなよ
撫子「ララちゃん.....わかんないって寂しいよ!」
月火「ごめん!思いつかなかったんだ。でも、手助けはしてあげる。」
撫子「それは嬉しい!ララちゃん大好き!」
月火「とりあえず当たって砕けろって事でいいかな?」
撫子「い、いきなり!?急すぎる.......」
ピッ ポッ パッ
月火「もしもし、お兄ちゃん?」
暦〈なんだい?月火ちゃん?〉
月火「撫子ちゃんがお兄ちゃんに会いたいんだって。今から××公園に行ってくれる?」
撫子「うっ!?ぇええ!!?ララちゃん!?やめようよ!!/////」
暦〈よくわからないけど、わかった。行くよ。てかお前、千石に何か悪いことでも吹き込んだんじゃないだろうな?〉
月火「そんなことないよ。じゃね。」
ツー ツー ツー
月火「あとは行くのみ。」ニヤリ
撫子「ララちゃん鬼だよ!!!」
ー ××公園 ー
撫子「なーでこーだよぉぉ!!!」
暦「よ、よう、千石。」
暦(こんな元気なヤツだったかな?」
撫子「会えてすっごく嬉しいよ!!」
暦「そうだな、僕も嬉しいよ。」
暦「で、千石。わざわざ会いにきたのは何だったんだ?まさか、怪異絡みか?」
撫子「ち、違うよ!あの、その、」
暦「?」
撫子「あのね、ええっと......」
撫子(あれ?ホンネガイイタインを飲んでるのに緊張しすぎて何も言えない!?)
暦「どうしたんだ?大丈夫か?」
撫子「うっ......その.......」
撫子(一粒じゃ足りない!?どうしようどうしよう何とかしないと!!!)
暦「..........千石?」
撫子「ううん.....何でもないの。久しぶりに遊びたかっただけ!」
暦「そうか、そりゃよかった。何かあったら言えよ?」
撫子「う、うん」
イエマセンデシタ
ーその晩ー
撫子「うぅ~無理矢理でもララちゃんがチャンス作ってくれたのに......」
撫子「撫子、言えなかったよ.....」
撫子「一粒じゃ.......とてもじゃないけど足りない.......」
すいません、用事で離れるので読んでる人がいたら五時ぐらいまで保守してもらえませんか?
_| ̄|○
撫子はクズって言うやついるけど神様になるくだりの前までは普通の積極的なコミュ障だよね
>>89
煽りで使ったんじゃなくアスペっぽいからアスペって書き込んだんだよ
ところで何でお前がそんなにムキになってんの?
>>95
ごめん
援護してくれるのは嬉しいけど、喧嘩はやめよう。
ありがとね
撫子「ちゃんと“ホンネガイイタイン”飲んだのに.......」
撫子「やっぱり効いてない!効いてなかったんだ!
撫子「だから......」
大好キダトイエナカッタ
撫子「どうしよう....」
ワタシハ薬ノビンヲ見ツメマス
撫子「そうだ!一粒で足りないなら......増やせば.....」
撫子「..........」
撫子「全部の飲むほうが効くかな?」
撫子「こ、これだけ飲めば!」
ゴクッ
撫子(う、やっぱり苦い......)
撫子(でも、コレで!)
オーホッホッホッホ・・・・
撫子「え?」
撫子「ど、ど、どうして?どうして喪黒さんの声が!!?ここ撫子の家なのに!???」
喪黒「千石さん・・・」
喪黒「私の忠告を守らずに、その薬を大量摂取してしまいましたね。」
撫子「で、でも!それは.......」
撫子「薬の効果が足りなかったからで.......」
撫子「一粒じゃ暦お兄ちゃんに本音を伝えることができなかった.......ので....」
喪黒「それはあなたの勘違いです。」
喪黒「この薬を飲めばあなたは本音を出すことができます。」
喪黒「実際に学校ではちゃんと言えてたはずですよ。」
撫子「でも、暦お兄ちゃんにには.......本当に言えなかったし..........」
喪黒「そうですか。しかし、約束を破った以上あなたがどんなことになっても私は知りません。」
喪黒「ド―――――――――――――ン!!!」
撫子「いやぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
ーその翌日ー
暦(昨日の千石、なんか変だったな。)
戦場ヶ原「考え事かしら?阿良々木くん。」
暦「まあ、そうだな。」
戦場ヶ原「脳味噌が少ないわりに考え事だなんて見直したわ。」
暦「なんだよ!僕だってするよ!そのぐらい。」
戦場ヶ原「フフ、まあいいわ。阿良々木くん、今日は弁当を作ってきたから一緒に食べましょう。」
暦「/////」
戦場ヶ原「はい、あーん。」
暦「ちょ//////」
???「よぅ!仲良くイチャついてんじゃねーか!!『阿良々木暦』ィ!!!」
戦場ヶ原「?」
暦「せ、千石!?」
撫子
「俺は『暦お兄ちゃん』が大好きだったのによぉ!!!そんな文房具女と仲良く飯食っちまったら台無しじゃねぇかよ???あ"ぁん!??」
戦場ヶ原「何このガキ。」
暦「せ、千石!?どうした??おかしいぞ!」
本音しか言えなくなったのか?
囮物語の後設定なのにガハラさんがなでこの事を知らない…
これがパラレルワールドなのか
撫子「おい!文房具女ァ!!」
戦場ヶ原「私に何か用かしら?とりあえず声のトーン下げてくれる?」
撫子「俺の大好きな『暦お兄ちゃん』がテメェのせいで消えたんだよ!!!そこの『阿良々木暦』はどうだっていい、でも『暦お兄ちゃんに』を返してもらうぜ。」
戦場ヶ原「ふーん。で、千石撫子さんだったかしら?」
撫子「あぁん?知ってたのか?案外記憶力いいんだな!!!」
戦場ヶ原「何をしにここに来たの?」
撫子「何度もいわせんなよ??『暦お兄ちゃん』を返してもらうんだよ。」
撫子「お前を殺してな!!!」
戦場ヶ原「ほ、包丁!?」
撫子「死ね!!!!」
暦「やめろぉ!千石!!!」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
喪黒「“過ぎたるは猶及ばざるが如し”と言いますか、自分のホンネに正直になりすぎてせっかくの楽しい人生を台無しにしてしまいました。」
喪黒「残念ですなぁ。」
喪黒「たまには自分に嘘をついて生きるというのも大事なのかもしれませんね。」
喪黒「それではさようならです。」
喪黒「オーホッホッホッホッホッホッホ・・・・」
終わりました。
ここまで読んでくれた人ありがとうございます。
まだまだ未熟でしたが、応援してくれた人もいたので励みになりました!
オーホッホッホがエスカルゴンの声で再生されてこまる
今から読み返して行くので何か質問あったら書いといてください
>>1乙
なかなか面白かった
>>43
まあこの世界ではまだ出版されてない設定でゆるして
>>131
ありがとう。
もっと面白いの書けるよう頑張ります。
>>1乙面白かったけど、ガハラさんそんなあっさりやられるかね?
包丁だから阿良々木、忍が邪魔しそうだし。
>>50
いつものって?
>>134
はい、そうなりますよね。
ただ、千石撫子が大好きだった暦お兄ちゃんとの関係が絶望的になる瞬間をオチとして書きたかったのでこうなりました。
>>80
誰でもダメな部分ってあったりするもんね
>>129
カービィ?やったかな
他に書いてたやつなんですが
ひたぎ「頼みたいことがあるの。」 両津「なんだと?」
両津「なに!?ブラック大原だと!?」忍野「そう名づけよう。」
マツコデラックス「失恋で!?馬鹿なの?」千石撫子「」
明石家さんま「ファーーーww失恋かいなwww」撫子「」
たぶんどっかのまとめで見れます。
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