警官「お嬢ちゃん何してるの?」殺し屋「暗殺」 (44)





警官「はい?」



殺し屋「だから、暗殺」



警官「誰を?」



殺し屋「んーっと、政治家の人?」



殺し屋「なんかね、税が上がったから、殺してくれって頼まれたの」



警官「とてもリアルだけど、それで人を殺しちゃいけないんじゃないかな」



殺し屋「でも、お仕事だし・・・」



警官「ていうか君、何歳?」



殺し屋「16」



警官「その割に、もっと年齢低いように見えるね」



殺し屋「うるさい。気にしてるのにそんなこと言わないで。殺すよ?」



警官「いや、その、年頃のお嬢さんが殺すとか言っちゃダメだよ」



殺し屋「ごめんなさい」



警官「意外と素直でええ子やな」




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殺し屋「でも、私殺し屋なので・・・殺さないと」



警官「うーん。まあ君がその手にスナイパーライフル持ってるから、職質させてもらったんだけど」



警官「なんだろ、それ本物?」



殺し屋「はい。本物です」



警官「じゃあ銃刀法違反だねえ」



殺し屋「見逃してくれませんか?どうしても殺さないといけない人がいるんです」



警官「うーん。人を殺すと言われてさすがに見逃す訳にはいかないです」



殺し屋「じゃあ、私と一回デートする権利あげます」



警官「いや、別に僕年下に興味ないし、君のこと別にタイプでもないし」



殺し屋「そうだ、じゃあおっぱい揉んでいいですよ」



警官「君の胸には膨らみが見えないんだけど」



殺し屋「なんですかもう。殺しますよ?」



警官「えーっと、ダメです」



殺し屋「ごめんなさい」



警官「まあ、許そう」





殺し屋「ていうか、あなた誰ですか?」



警官「え。警察官」



殺し屋「なるほど、コスプレイヤーというやつですね」



警官「いやいやいや、本物本物」



殺し屋「だって警察官の人なら、いつもバンバン銃をぶっぱなしてるじゃないですか」



警官「君の中の警察はどんなイメージ?あぶない刑事系なの?」



殺し屋「いや、天才バカ●ンのお巡りさんとか」



警官「意外とネタ古いの知ってんな」



殺し屋「とにかく止めないでください。殺し屋は忙しいのです」



警官「とうとう自分のことを殺し屋と自称するようになったか」



殺し屋「だって殺し屋ですもん」



警官「んー、警官の前でも堂々と殺し屋宣言する君にはもはや尊敬の念を覚えたよ」




殺し屋「あ、そうだ」



警官「ん?」



殺し屋「手伝ってくれません?」



警官「何を」



殺し屋「暗殺」



警官「お前警察なめてんの?」



殺し屋「な・・・なめるとかっ!なんでそんな破廉恥なこと言うんですかっ!私にどこをなめさせるつもりですか!これだから大人は・・・!お巡りさん、この人変態です」



警官「いや僕自身がお巡りさんなんですけど。ていうか殺し屋なのにウブだな君」



殺し屋「こ、殺し屋はまだ処女ですもん!!」



警官「聞いてないし無駄にデレなくていい」



殺し屋「なんなんですかさっきから!殺し屋をどうするつもりですかっ!」



警官「まあ、あわよくば牢屋に入ってもらおうとは思っているけれど、そう言うとまた」



殺し屋「牢屋でどんなエッチなことをしようと思ってるんですか!!この淫乱警察官!!」



警官「って言うとは思ったけど、さすがに淫乱と言われるとは予想できなかったわ」





殺し屋「と、とにかく!私をこれ以上止めないでください!警察呼びますよ?」



警官「いやだから・・・ああもういいや」



殺し屋「では失礼します」



警官「待て待て待て」



殺し屋「なんですか、もう!急いでるんです!」



警官「まあ一応聞くけど、どこ行くの?」



殺し屋「暗殺をしに、ちょっと国会議事堂まで」



警官「はいダメです。じゃあ警察署まで来て」



殺し屋「なんで?」



警官「普通に聞き返すな。人殺すとか聞いて行かせられる訳ねえだろ」



殺し屋「今殺らねば、いつできる」



殺し屋「わしが殺らねば、誰がやる」



警官「2回に分けて言うセリフがそれ?」



殺し屋「いい言葉だよね~、これ」



警官「いい言葉かもしれないけど、暗殺前の殺し屋が警官に向かっていう言葉じゃねえな」





殺し屋「むー」



警官「ど、どうしたの」



殺し屋「・・・どうしたら私を解放してくれるんですか」



警官「まあ、君がそのスナイパーライフルを渡してくれたらかな」



殺し屋「このライフルは父の形見なので、渡せません」



警官「意外と設定重いな。お父さんいつ亡くなったの?」



殺し屋「まあ、再来年くらいには逝ってくれればと」



警官「お前お父さんに謝れ」



殺し屋「形見予定も立派な形見でしょ?」



警官「あー、もういいから、とりまその銃僕に渡して」



殺し屋「・・・・・・やです」



警官「ちょっとだけでいいから」



殺し屋「ちょっと?」



警官「うん。ちょっと」



殺し屋「・・・・・・なら、まあ」






殺し屋「はい」



警官「ありがと」



警官「うお、普通に重いなこれ!」



殺し屋「まあスナイパーライフルですから」



警官「よくこんなの持ってるね。おっぱい小さいのに」



殺し屋「ちっぱい言うな、殺すぞ」



警官「いや、ちっぱいとは言ってないけど謝るわ。ごめん」



警官「へー、モデルガンと思ってたけど、普通に本物っぽいね」



殺し屋「本物ですよ!それは別名デビルサバイバルラブアローシュートと言って、命だけではなくその魂をも焼き尽くす地獄の銃です!」



警官「ちょっとラブライブのパクリな名前があったのは気のせい?」



殺し屋「私はエリチカ推しです」



警官「いや聞いてねえ」



殺し屋「ハーフかぶってるし」



警官「ああ。君目が青いもんね。ハーフなんだ」



殺し屋「はい。日本人とナメッコ星人のハーフです」



警官「その割に肌が緑色じゃねえな」





殺し屋「ナメッコ星人はほぼ地球人と同じ体型ですからね」



警官「見逃してたけど、ナメッコとか結構卑猥だな」



殺し屋「ナメッコ星人なめんなコラ」



警官「ナメッコをなめるってなんだよw」



殺し屋「やはりあなたの頭の中は、年中エロいことばかりしか考えてないようですね。ああ怖い」



警官「年中エロいことを考えているのは否定できないけれど、君もかなり敏感にエロに反応するじゃないか」



殺し屋「もう、いいから早く銃返してください」



警官「いや、ダメだよ。だってこれ本物っぽいもん」



殺し屋「えっ」



警官「えっ?」



殺し屋「ちょっとしたら返してくれるって」



警官「ああ、言いましたね」



殺し屋「だから、返してくれると思って」



警官「まあ、本物じゃなかったら返しても良かったけど」





殺し屋「約束したじゃないですか!!」



警官「・・・いや、約束まではしてなかったけど」



殺し屋「シータ!約束したじゃないか!」



警官「ここに来て突然のラピュタネタやめてくれる?」



殺し屋「返してくださいよ!私それがないと仕事できません!」



警官「いや、仕事させる訳に行かないでしょ。暗殺のことだよね?」



殺し屋「はい」



警官「じゃあ返せません」



殺し屋「わああああああああああああああああああああん!!」



警官「ちょ」



殺し屋「ううわあああああああああああああああああああああん!!」



警官「な、泣くな、泣くなって!君16歳だろ?」



殺し屋「はい」



警官「え、もう泣き止んだの?」



殺し屋「わあああああああああああああん!」



警官「はい、嘘泣きと判明しました」




殺し屋「どうして返してくれないんですかっ!」



警官「いや、何度説明したらいいんだよ。この銃が本物っぽいからだよ」



殺し屋「それ、本物じゃありません」



警官「君さっきまで自信満々に本物って言ってたよね?」



殺し屋「あれは、ウソです」



警官「嘘つきは泥棒の始まりだからやめなさい」



殺し屋「気をつけます。ので、返してください」



警官「まさかの進撃の巨人好き?」



殺し屋「はい。もうアッカーマンさんとか神ですね神」



警官「ミカサいいよね~。僕も好き」



殺し屋「ということで、お互い進撃の巨人好きですし、銃返してもらえます?」



警官「ダメ」



殺し屋「・・・・・・」



警官「・・・・・・」



殺し屋「ていっ」



警官「あっ!こら、足のスネを蹴るな、痛い!普通に痛い!」





殺し屋「今だっ」



警官「あっ!こ、こら、銃返しなさい!」



殺し屋「やですー」



警官「お菓子あげるから」



殺し屋「えっ、本当!?」



警官「本当本当」



殺し屋「私あれがいい!よっちゃんイカ!」



警官「君心配だわ。危ない人とかに簡単についていかないでね」



殺し屋「うん!」



警官「じゃあ、よっちゃんイカ買ってあげるから、一緒に行こう」



殺し屋「え?どこへですか?」



警官「警察署」



殺し屋「そこよっちゃんイカ売ってる?」



警官「うん。多分大丈夫」



殺し屋「じゃあ行くー」




警官「よしきた」



殺し屋「よっちゃんイカ~♪よっちゃんイカ~♪」



警官「そんなによっちゃんイカ好きなの?」



殺し屋「うん!世の中の食べ物で一番好き!」



警官「君が僕の子供だったら家計が大助かりだわ」



殺し屋「えへへ、3度のご飯よりよっちゃんイカが好きだよ!」



警官「可愛いな君は本当。じゃ、とりあえず銃渡してくれる?危ないから」



殺し屋「え、ダメだよ。これ大事だもん」



警官「よっちゃんイカ10個あげるから」



殺し屋「やったー!はいどうぞ」



警官「ありがと」



警官(・・・僕もまあ、あんまり銃は詳しくないけど、この重さからしてやっぱこれ本物だよね)



警官(んー、とりあえず銃関係だから組織犯罪対策課の人にお願いするか)



殺し屋「・・・どうしたの?」



警官「ああ、考え事」







殺し屋「あー、楽しみだなー楽しみだなー」



警官「・・・・・・ねえ、君」



殺し屋「ん?」



警官「学校とか、どこ行ってるの?」



殺し屋「んっとね、聖グランディーナ学園」



警官「??、そんな学校都内にあったっけ」



殺し屋「ああ、学校自体はナメッコ星だよ」



警官「・・・えっと、それまだ続けるの?」



殺し屋「え?」



警官「いや、その、設定みたいな話」



殺し屋「設定?って、なにが?」



警官「えっとー、あ、分かった。もしかして君オタクってやつ?」



殺し屋「・・・殺し屋は殺し屋ですよ?オタクじゃありません」



警官「・・・・・・」





殺し屋「聖グランディーナ学園はぁ~、ナメッコ星でもエリートしか入れないんです」



警官「・・・・・・へえ」



殺し屋「殺し屋も、そこで暗殺を覚えました」



警官「うーん、学校では暗殺を教えることなんてないと思うんだが・・・ああ、いや最近のコミックではそんな展開の漫画もあった気はするけども」



殺し屋「それで、今日はその学校の卒業試験なんです」



警官「はい?」



殺し屋「あ、そうだ。私だから暗殺しに地球に来たんでした」



警官「あー、うん、最初から君はそう言ってはいたけれど」



殺し屋「という訳で、残念ながら今回はよっちゃんイカは諦めます」



警官「え、食べないの?」



殺し屋「とっても食べたいですけど・・・試験に合格しないといけないし・・・」



警官「でも君、今銃持ってないじゃない」



殺し屋「・・・・・・あ、確かに」



警官「・・・・・・」



殺し屋「・・・・・・」



殺し屋「ていっ」



警官「だ、だからスネを蹴るな!本当に痛いんだって!」






警官「大体君、卒業試験とか言ってなかったじゃないか!依頼されて仕事に行くとか言ってなかった?」



殺し屋「ああ、試験のことは一般的に仕事と言います」



殺し屋「依頼されたというのは、校長先生からです」



警官「とりあえず校長呼んで来い。殺人教唆で逮捕したる」



殺し屋「でも校長はとっても美人ですから、あなたには捕まえられませんよ」



警官「美しいことは分かったけど、それが何故僕が捕まえられないのか理由になってねえ」



殺し屋「だって私よりかわいいんですよ?」



警官「いや、別に君のことを非難する訳じゃないけれど、そこに可愛さ関係ない」



殺し屋「とりあえず銃返してください」



警官「ダメ」



殺し屋「返してくだみゃい!」



殺し屋「失礼、噛みました」



警官「ちっくしょ、そこで化物ネタ出しやがって・・・!いや可愛いけど」



殺し屋「や、やだなあ可愛いなんて・・・殺し屋嬉しい・・・!」



警官「とりあえず名前は全くかわいくないけどな」





殺し屋「じゃあ、古今東西しましょう」



警官「・・・・・・はい?」



殺し屋「古今東西で私が勝ったら、銃返してください。私が負けても返してください」



警官「選択肢が銃を返すしかないんだけど」



殺し屋「ではいきます、私から始まるーー!」



警官「いやいや、始まらない始まらない、色々おかしいから。僕に得なこと何もないから」



殺し屋「ノリが悪いですねあなた。そんなんじゃモテませんよ?」



警官「やかましい」



殺し屋「はい、じゃあもう一回、私から始まるー!」



警官「だからやらねえっての」



殺し屋「あ、やり方はですね。私が言った言葉にイェーって言ってくれればいいです」



警官「話聞いてる?」



殺し屋「私から始まるーー!」



警官「・・・・・・」



殺し屋「ほら、イェーって言わないと!」



警官「イェ、イェー」





殺し屋「古今東西!」



警官「・・・・・・イェー」



殺し屋「私の拳銃の名前!」



警官「待った」



殺し屋「・・・なんですかもう」



警官「おい、それ答え一つしかなくないか?」



殺し屋「いやいや、たくさんありますよ。じゃあ行きますね!ハイ・ハイ!デビルサバイバルラブアローシュート!」



警官「ちょっ」



殺し屋「ハイ・ハイ!」



警官「・・・えっ、その・・・」



殺し屋「はい、負けーーー」



警官「・・・・・・」



殺し屋「じゃ、銃返してください」



警官「やです」






殺し屋「なんでですか」



警官「いや、返すとか僕最初から納得してないし」



殺し屋「往生際が悪いですね。だからモテないんですよ」



警官「僕を最初からモテないと仮定するな」



殺し屋「でもモテませんよね?実際」



警官「リアルに大人の傷つく言葉をズケズケ言うんじゃねえ」



殺し屋「はあ。本当、説明しないと分かりませんか?」



警官「はい?」



殺し屋「あなたは生まれた時点でこの人生の勝者かもしれない。でもあなたは負けたのです。私との勝負にね」



警官「君が何を言っているのか分からないのは、多分オレのせいじゃないと思うが、あえて言おう。てめえ何言ってんの?」



殺し屋「まあとりあえず、銃は返してもらいますよ」



警官「ダメ」


コメントありがとうございます。
続きはまた夜に更新したいと思います。
こんなクソスレ開いて頂き感謝という気持ちしかありません。
続きはクッソ気にならないと思いますがそれなりに頑張ります。

>>7
>殺し屋「私はエリチカ推しです」



>警官「いや聞いてねえ」



>殺し屋「ハーフかぶってるし」

エリチカはハーフじゃなくてクォーターですぜ

たくさんの書き込みありがとうございます。
昨日寝ちゃってすいません
これから頑張りマッスルリベンジャー




殺し屋「・・・ふー」



殺し屋「仕方ありませんね」



警官「あ、納得してくれた?」



殺し屋「いえ、あなたを殺して銃を奪うしかないという答えに辿り付きました」



警官「ああ。君殺し屋だもんね」



殺し屋「という訳で、申し訳ありませんが死んでもらいますよ」



警官「君可愛いんだからそんなこと言わなきゃいいのに」



殺し屋「なっ・・・!そ、そんなこと言って、また私を口説こうとしてるんですね!?」



警官「いや、そういう訳じゃないんだけど。とりあえずまあ、どうやって僕を殺すつもりなの?」



殺し屋「えっ」



警官「だって、スナイパーライフル今僕が持ってるし」



殺し屋「・・・・・・」



殺し屋「はっ!確かに!」



警官「何キミ、ドジっ子性能も保有してるの?」




殺し屋「やるやるたぁ聞いてましたが、あなたなかなかやるようですね」



警官「誰から聞いた。知らねえよ」



殺し屋「しかし、このままでは本当にまずいですね。トラブルゲートが閉じる前にナメッコ星に帰らないといけないのに」



警官「トラブルゲート?」



殺し屋「はい、私はそのゲートを通って今回地球に暗殺に来たのです」



警官「いやせめてカタカナひとつ変えてくれないかな。トラブルしか起きないゲートの名前なんですけど」



殺し屋「私が地球に居れる時間は後1時間弱です」



警官「聞いてねえ」



殺し屋「ということで、まあ銃返してください」



警官「いやダメだよ」



殺し屋「返してくださいだにゃあ」



警官「くっ!猫は卑怯!」






殺し屋「お、猫には弱い感じですか?」



警官「い、いや、そんなことはない」



殺し屋「殺しにゃのニャイフル、返してくださいにゃ」



警官「はいどうぞ」



殺し屋「やったにゃん♪」



警官「ってバカ、違う違う、渡さない渡さない」



殺し屋「なんでかにゃ?」



警官「ぐ・・・!こいつ・・・できる・・・!」



殺し屋「もー、いいじゃないですか、早く返してください」



警官「おい、なんで猫マネやめるんだよ」



殺し屋「やってほしいんですか?」



警官「い、いや、その・・・そういう訳じゃあ・・・」



殺し屋「やってほしいのかにゃ?」



警官「がはっ!ちっぱいハーフ女子の猫マネとか凶器だちきしょう!!」





殺し屋「・・・あなたもかなりの変態じゃないですか」



警官「その言い方は、自分が変態だと言っているようなもんだぞ」



殺し屋「殺し屋は違います!清純です!だから銃返してください」



警官「・・・そんなに返して欲しいの?」



殺し屋「はい!」



警官「・・・じゃあ」



警官「もっともっと・・・オレを萌えさせてみろっ!!」



殺し屋「・・・・・・」



警官「・・・・・・」



殺し屋「・・・・・・」



警官「・・・ごめん、今のなしで」



殺し屋「地球の未来は大丈夫なのですか、本当に」



警官「・・・いや、本当、どうかしてました。ちゃんとします」



殺し屋「とりあえず、銃返してにゃん」



警官「うん、どうぞ」



殺し屋「ありがとう」





警官「・・・・・・ねえ、本当にそれ、本物?」



殺し屋「はい」



警官「で、君は人をこれから殺しに行くの?」



殺し屋「そうですね」



警官「なあ、そんな馬鹿なことやめないか?」



殺し屋「ダメです。この試験に合格しないと私は一人前の殺し屋になれませんもの」



警官「ならなくていいよ。せっかくかわいいのに」



殺し屋「えっ」



警官「もっとその・・・色々道はあると思うんだ。殺し屋以外にもさ」



殺し屋「・・・・・・」



警官「今はその・・・そういうアニメとかが流行ってコスプレしてるかもしれないけど、お遊びでも人を殺すなんて言っちゃいけないよ」



殺し屋「こ、殺し屋は、コスプレなんかじゃありません!本当に人を殺しに来たんです!」



警官「いや、だから、もうそんなのやめろって」






殺し屋「あなたには分からんでしょうねえ!」



警官「野々村ネタやめろ」



殺し屋「で、でも本当に、殺し屋は・・・!」



警官「・・・・・・キミ、名前はなんていうの?」



殺し屋「え?」



警官「名前」



殺し屋「・・・殺し屋です」



警官「だから、それは分かったから。本当の名前だよ。本当の名前」



殺し屋「だから本当に、殺し屋、っていうんです」



警官「もう、ふざけてるんじゃないよ?ちゃんと言って」



殺し屋「本当です!!学生証見てください!」



警官「・・・・・・あれ」



警官「コロ・シイヤさん?」



殺し屋「そうです!だからさっきから本当の名前って言ってるじゃないですか!もう!」






警官「・・・まあ、本当に書いてあるから信じるけど・・・」



警官「え?ていうか何この学生証。本当に聖グランディーナ学園って書いてある」



コロ「だから、本当なんですって!」



コロ「私はナメッコ星から、地球へ暗殺しに来たんです!」



警官「いや・・・え・・・何、本当なの?」



コロ「!!」



コロ「危ないっ!!」



警官「えっ」





コロさんは警官の体を抱き、その路上に転がる




警官「え、何、とうとうオレの魅力に気がついた?」



コロ「何言ってるんですか!襲われたんですよ今!」



警官「はい?」




コロ「私のターゲットから、逆に私が殺されそうになったんです!」



警官「いや、殺されそうになったって君ィ」



コロ「逃げましょう!ここは危険です!」



警官「逃げるって、何?オレも?」



コロ「私との接触時間が長すぎました!今はあなたも私の仲間と思われて、ターゲットから狙われてます!」



警官「そ、そんな必死に演技しなくても・・・」




その時、警官近くの地面が



大きな音をたて、爆発した




警官「うおおおおおおおおっ!!」



警官「な、なんじゃあああああっ!!?」



コロ「これは・・・!爆撃内蔵式榴弾!」





警官「ば、爆弾!?」



コロ「銃弾の中に、小型の爆弾が内蔵されている弾のことです!」



コロ「早く立って!この広場では目立ちすぎます!」



警官「い、いやそんなことより早く無線で応援を・・・!」



コロ「何言ってるんですか!そんなことしてる間に撃たれちゃいます!相手はプロです!」



警官「プロって何!?君が暗殺するのって税金をアップさせたただの政治家じゃないの!?」



コロ「・・・私のターゲットは・・・」



コロ「その政治家を操っている、宇宙人のことですよ!」



警官「はああ!?」

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