【モバマス】矢部「ブラックではないのにブラックと思われるプロデューサー」 (11)

矢部「となっていますが…」


マツコ「プロデューサーってことは、結構えらいんじゃないの?」


矢部「いやマツコさん。この方は一般的なマネージャーが行う業務もするらしいんで、プ

ロデューサーといってもかなりアクティブらしいです」


マツコ「……それじゃあよけいにブラックと思っちゃうわね」


矢部「ま、まぁそれは本人が来てから聞きましょ。どうぞー」


カランカラン


モバP「失礼します」

名前:モバP
所属:346プロ
担当アイドル人数:約50人


マツコ「あらやだ。タイプ」


モバP「ええ!?」


矢部「マツコさんあんまりいじめないでくださいよ」


マツコ「何よ! タイプかどうかいったらだめなの!!」


矢部「いや、普段裏方にいる人なので」

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モバP「では失礼して……」


矢部母「ウェルカムドリンクです」


モバP「ありがとうございます」


矢部「えっと、ブラックではないのにブラックと思われるって、つまりホワイトってこと

ですか?」


モバP「はい。ごく普通なんですけどね…」


マツコ「まぁ芸能プロダクションなんてどこもブラックよ」


矢部「そんなこともないですって」


マツコ「えっと、モバPさん? 芸能プロダクションのマネージャーってことは、所属し

ているアイドルをプロデュースしているのよね?」


モバP「はい。最近売れてきた子から、新人まで手広く」


マツコ「所属は何人くらい?」


モバP「約50人ですね」


矢部「えっと、その中で何人ほどご自身でプロデュースを?」


モバP「全員です」


矢部「えっ?」


モバP「全員です」


矢部「アウト―!」


OUT【早くもブラックの風が】

マツコ「ちょ、ちょっとまって! プロデューサーってあなた一人?」


モバP「はい」


OUT【さらにブラックの風が】


矢部「そのほかのスタッフはさすがにいるでしょ」


モバP「スタッフですか…。女性の事務員が一人ですね」


マツコ「これはブラックと言われても仕方ないわね」


OUT【案外風評被害じゃない?】


モバP「でも、残業は月40時間で残業手当しっかりでますよ?」


マツコ「うっそだー! 絶対ブラックよー!」


モバP「だから違いますって!」


矢部「えっと? …マツコさん、ここでVTRがあるらしいです」


マツコ「VTR?」

『モバPさんがプロデューサー業をしている346プロダクションは本当にブラックじゃない

のか?』


『彼の1日に密着してみました』


『午前8:30』


モバP『おはようございまーす』


ちひろ『おはようございます。プロデューサーさん』


『346プロダクションの事務員兼アシスタント、千川ちひろさんがモバPさんをお出迎え』


『なんでも、スタッフは彼女とモバPさんだけなんだとか』


マツコ「やっぱりブラックよこれ!」


矢部「まあまあ」


『午前9:00』


モバP『それじゃあスケジュール確認するぞ。卯月は雑誌の取材あるから送っていくから

俺と一緒に車で移動。楓さんも別の場所で写真撮影あるので車に。美波は午後からだから

待機。凛と奈緒と加蓮はトライアドでのライブリハあるけど、まえから行ってる場所だか

らいけるよな?』


凛『まかせてよ』


加蓮『なおーつれてってー』


奈緒『自分でうーごーけー』

モバP『光は麗奈と一緒にオーディションへ。かな子は前から受けてるレッスンをそのま

ま継続。翠は千秋と一緒に撮影だから午後から美波と一緒に行きます』


ちひろ『他の子で今から名前を読み上げる子は個人でオーディション、終わったらレッス

ンです』


『テキパキと仕事をこなすモバPさんとちひろさん。なんでも、入り時間のずれた仕事を

入れて終わる時間になるとちょうどアイドルを拾えるようにするんだとか』


モバP『今日は夜の取材はなしです。みんな、今日も一日頑張ろう!』


『『『おおおー!!』』』


『こうして、彼のプロデューサーとしての一日が本格的に始まります』









『午後4:50』


『事務所にアイドルを送って彼のお仕事は終了。密着しましたが、ブラックらしいことは

何一つありませんでした』


『ここで、スタッフのちひろさんにインタビューしてみました。この事務所、ブラックで

すか?』


ちひろ『いいえ! そんなわけありません! まずブラックだったら同業者さんから言わ

れたりしてますよ!』


『今回密着しましたが、いつもこんな感じですか?』


ちひろ『そうですね…。時期にもよりますが、基本的にはこの時間帯ですね。遅くても10

時です。大人組がもう少しいると変わってくるかもしれませんが、今のところは違います

ね』


『と、いうことで、モバPさんはブラックではないということがわかりました。モバPさん

、風評被害に負けずに頑張ってくださいね?』

マツコ「…VTR見る限りブラックじゃないわね」


矢部「でも、モバPさん一人ではさすがにひどくありまんか?」


モバP「うーん。最初は確かに5人とかそこらでしたし、そう考えると…」


マツコ「十倍じゃない!」


OUT【働きすぎて感覚がマヒしてる?】


矢部「ちなみに今VTRにでてたアイドルで、光ちゃんって子がいましたけど、今戦隊ヒー

ローにでてるあの光ちゃんですか?」


モバP「あ、はい。うちの南条は特撮やヒーローに造詣が深くて。そういったアイドルに

はそういうお仕事をと思ってとってきたりしてますね」


マツコ「アイドルの子はどうやってスカウトしてくるの」


モバP「地方でロケとかあるとそこにつきっきりになるので、その時に。最近は都内を中

心に活動していますが…」


矢部「話を聞いてるとブラックじゃないような気がしてきてきましたね」


マツコ「まあまあまあ、うん。そうね」


モバP「だからブラックじゃありませんって!」


GOOD【やっとホワイトっぽく?】

矢部「でも、それだけアイドルをプロデュースしているってことは、かなり敏腕なんじゃ

?」


モバP「そういうわけではありませんよ。うちのアイドルは魅力的で、シンデレラになる

可能性を秘めているんです」


モバP「どんな女性でもシンデレラになれる、そういったコンセプトでもとりくんでいま

す」


マツコ「なら、アタシでもシンデレラになれるの?」


矢部「マツコさん男性でしょww」


モバP「うーん…いけます!」


OUT【男でもいけるプロデューサー】



矢部「そろそろ番組も最後になってきましたが、何か伝えたいってことはありますか?」


モバP「えっと、その、この番組でもスカウトしたいんですけど」


マツコ「あんた節操なしね!」


モバP「いえいえ。実は今日、社長から言われまして…。この番組にくる人でスカウトで

きる人がいたらスカウトしてくれと」


矢部「社長さんもすごいですね」


モバP「そうなんですよ。とりあえず今日の収録だけでいいので、よければ」


マツコ「ま、まぁ。わかったわって、アタシにそんな権限ないんだけどね」


モバP「よかったー。ありがとうございます」


矢部「では本日はありがとうございましたー」


マツコ「はい。ありがとうございました」

柿沼「私もスカウトされたいにゃ!」


矢部「かきぬまさーん。どうしたんですかもう終わりですよ」


モバP「いや、うちにはもうすでに猫アイドルはいるので。申し訳ありません」


柿沼「あっ。はい」


OUT【ガチで断られちゃう】


矢部「もーう! あ、モバPさんはカメラさんの横で」


<わかりましたー


矢部「さ、続いてのアウトなゲストを」


マツコ「なんだかもうお腹いっぱいだわ」







矢部「メイド喫茶で働くウサミン星人」


終わり

短いですがこれで終わりです。
モバマス×アウトデラックスのSSです。年明け一発目から失礼しました。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。

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