美希父「超有名アイドルの父親との一席」 (18)
この作品は、実在する官僚と思われる人物が出てきますがあくまでもフィクションです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420125008
東京都新宿区若松町。そこにはもう一つの総務省庁舎「総務省第二庁舎」がある。
そこには国勢調査など統計を行う部署、総務省統計局が入っている。
今年度から、東日本大震災伴う復興支援から宮城県庁派遣から総務省に戻ってきた星井美希の父が統計局総務課課長代理として勤務している。
彼は一応国家公務員第一種試験に合格し郵政省に入庁したキャリアだが、東大卒ではないので出世を諦め、
平成23年10月から宮城県庁に派遣されてきて今年度の春に総務省に戻る際、統計局勤務を希望した。
宮城県庁に派遣される前は地上デジタル放送への移行の調整を職務にしていた彼にとって全く畑違いの仕事だったが、
彼の次女、美希が765プロのアイドルとして活躍しているので癒着が疑われるのを嫌がったのだ。
1月のある日、総務審議官のS氏が統計局に視察にやってきた。S氏は7月の事務次官就任が確実視されていたが、消防庁長官だったO氏にそのポストを取られ、S氏は総務審議官留任になった。
その理由は彼の長男がトップアイドルとして活躍し、長女もニュースキャスターとして活躍しており、癒着が疑われるのを懸念してS氏の事務次官主任を見送ったのだ。
S総務審議官「どうだ星井くん、統計局勤務には慣れたかね?」
美希父「はい、なんとか。来年国勢調査ですからこれから忙しくなりますので粉骨砕身職務に励む所存です。」
S総務審議官「ところで、君のお嬢さんの美希ちゃん、息子の翔が褒めていたよ?美希ちゃんによろしく伝えておいて。」
美希父「ええ、美希にはちゃんと。」
S「今度、一席を設けようか。今度連絡するよ。」
>>3の修正です。申し訳ありません。
11月のある日、総務審議官のS氏が統計局に視察にやってきた。S氏は7月の事務次官就任が確実視されていたが、消防庁長官だったO氏にそのポストを取られ、S氏は総務審議官留任になった。
その理由は彼の長男がトップアイドルとして活躍し、長女もニュースキャスターとして活躍しており、癒着が疑われるのを懸念してS氏の事務次官主任を見送ったのだ。
S総務審議官「どうだ星井くん、統計局勤務には慣れたかね?」
美希父「はい、なんとか。来年国勢調査ですからこれから忙しくなりますので粉骨砕身職務に励む所存です。」
S総務審議官「ところで、君のお嬢さんの美希ちゃん、息子の翔が褒めていたよ?美希ちゃんによろしく伝えておいて。」
美希父「ええ、美希にはちゃんと。」
S「今度、一席を設けようか。今度連絡するよ。」
職員食堂
女性職員A「美希ちゃんって可愛いよね~」パラパラ
女性職員B「あら、あなたは真くん派じゃなったかしら?」
女性職員C「噂だと、美希ちゃんと真くん、付き合っているっていう噂よ?」
女性職員D「あら、真くんは萩原雪歩ちゃんと付き合っているっていう噂もあるわよ?」
美希父(なに言ってるんだ。このおばさん方は。美希はプロデューサーに・・・)
女性職員A「そういえば、美希ちゃんのお父さん、この春からこっちに勤務してるって・・・」
女性職員B「話だと、Sさんみたいに癒着を疑われたくないから、統計局を希望したんだって。」
美希父「それは、私のことでしょうか。」
女性職員「・・・」
統計局総務課
職員「星井さん、大臣官房の広報室から至急連絡がほしいと。」
美希父「?」
電話の広報担当「すみません、星井課長代理。突然なんですが、ブーブーエスから取材申し込みがありまして、こちらとしましては来年の国勢調査に絡んでいますので星井課長代理がよろしければ取材の許可を出せるんですが・・・」
美希父「お言葉ですが、国勢調査に関することでしたら総務課の私より適任者がいるはずですが。」
電話の広報担当「じつは、ブーブーエスさんからは星井課長代理を指名で取材の申し込みを。」
美希父「それは、どういうことでしょうか。」
電話の広報担当「実は課長代理のお嬢様の、星井美希さんの件で取材をしたいと・・・765プロのアイドルの父親の特集を組みたいそうで。」
美希父「その件の取材は受けることはできかねます。ブーブーエスさんにはその旨を伝えてください。」
その日の夜 星井家
美希父「ただいま。・・・だれも居ないのか?カミさんは今日も残業か。菜緒も塾の講師のバイトか。」
美希「ムニャムニャハニィ~美希だけを見て欲しいの・・・」
美希父(どんな夢を見てるんだか)「ほら、美希。起きなさい。風邪引くぞ。」
美希「あふぅ・・・パパおかえりなの。」
美希父「今日もレッスンか?」
美希「ううん。今日は化粧品のCM撮影だったの。」
美希父「美希、携帯電話関連のCMは・・・」
美希「美希は受けてないよ?事務所でもNGにしてるの」
※詳細はP「アイドルの父親たちのおやじ会」で。
美希父「今日はもう遅いぞ。早く部屋で寝なさい。」
12月中旬
総務省統計局
職員「星井さん、1番に電話です。どなたかは名乗りませんでしたが。」
美希父「?はい、星井ですが。」
S総務審議官「Sだが、星井くん。今度の金曜日に一席を設けないか。場所は・・・」
都内某所 小料理屋
ガラッ美希父「審議官、お疲れ様です。」
S総務審議官「星井くん。よく来たね。ここは私の隠れ家でね。こちらの女将の智秋さんは以前出入りしていた赤坂の料亭で仲居をやっていてね。言っておくが、そういう仲ではないぞ?」
女将「Sさんには料亭で中居をやっていた頃からお世話になりまして・・・」
美希父(意味深だな・・・)
S総務審議官「まあ、座りなさい。智秋さん、星井くんにビールを。」
美希父「その前に審議官、三浦あずささんのサインです。智秋さんには菊地真ちゃんのサインを・・・」つあずさと真のサイン色紙
S総務審議官「済まないね。智秋さん、菊地真くんのサインだ」
女将「まあ、うれしい。星井さん、額に入れて飾らせていただきますね。」
S総務審議官「すまないが、智秋さん。十分ほど・・・」
女将「じゃあ少しの間、買い出しに・・・」
女将が買い出しに出たあと・・・
S総務審議官「息子の翔がアイドルになると聞いた時には青天の霹靂だったよ。もちろん、親族一同は大反対で数年前までは翔の活躍を無視を決め込んでいた。星井くんは?」
美希父「美希は菜緒と違って飽きっぽい性格で習い事も部活も続かずに帰宅部だったのが765プロの高木社長にスカウトされて事務所に入ったのですが、ダンスや歌のレッスンを受けられるので部活代わりに所属させていたのが、あっという間にトップアイドルになってしまって・・・」
S総務審議官「翔がどんな経緯でアイドルになったのは今も知れないが、翔は東大ではないが大学を一応卒業した。星井くんはどうだ?」
美希父「美希には教師志願の菜緒がいるのと、アイドル仲間の天海春香ちゃんや如月千早ちゃんも成績が良い様子ですので手伝ってもらっているようです。実際、美希は新宿高校に進学できるほどの成績だそうです。堀越に行くそうですが。」
※このSSでは星井美希は成績優秀な設定です。美希が眠り姫な理由は毎日夜遅くまで勉強していると考えられます。
S総務審議官「いくらアイドルとして成功しても所詮水商売だ。何かの知識をつけて転ばぬ先の杖があったほうがいいぞ。」
美希父「そのとおりです。」
S総務審議官「さて話の核心だが、翔がアイドルとして活躍して、携帯電話会社のイメージキャラクターに登用された時、監督官庁である総務省に属する私は国会でも厳しく追及された。」
美希父「あの時は、週刊誌でも・・・」
S総務審議官「民主党政権下では私に総務省を辞職するよう、何度もH大臣に責められた。」
美希父「それは、初耳です。」
S総務審議官「それが尾を引いていて、前の人事でも事務次官の就任を見送られた。その時に総理直々に呼ばれ、政界入りを打診された。即座に断ったがな。」
美希父「審議官は絶対次回の人事では・・・」
S総務審議官「Sで結構だ。星井くんが出世するにしても、出世を希望しないにしても、私のように美希ちゃんのことは必ずついてくるぞ。」
美希父「その辺は大丈夫です。事務所には携帯電話関連の仕事はNGにしてもらっています。」
S「その辺抜かりがないな、星井くんは。言っておくが、東大卒でなくても事務次官になった官僚はいるぞ?例えば、厚労省の村木さんとか・・・」
美希父(村木さんは特例中の特例だが。)
S「私は今度の人事で事務次官就任を逃したら、退官することにしている。再就職もしない。そう決めているんだ。」
美希父「Sさん、お言葉ですが・・・」
S「言いたいことはわかる。だが、翔からは退職してゆっくりしてくれよと言われているんだ。お言葉に甘えてゆっくりしようと思うんだ。」
美希父「・・・」
S「まあ、星井くんは来年国勢調査があるから、大変激務になると思うが頑張ってくれたまえ。そういえば乾杯はまだだったな。では・・・」
美希父・S「乾杯。」
ガラッ女将「遅くなりました。Sさん、星井さん、美味しいお料理をこれからお出ししますね。星井さん、今後もよろしくおねがいしますね。」
終わりです。
トップアイドルのSさんて誰かと思ったら、ガチのSランクアイドルのあの人かw
>>15
まさにそうです。星井美希の父親は国家公務員だという設定ですが、どこの官庁か特定されていないので今回は総務省にしてみました。
ありがとうございます。以前から構想していたのですが昨晩、相棒の元旦スペシャルを見ながら書いてみました。
html化依頼出しておきます。
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