ミサト「ホントに?」
マリ「はい」
ミサト「シンジ君にも?」
マリ「はい、シンジ君にも」
ミサト「アスカはともかくシンジ君もとは……ちょっち意外ねぇ……」
マリ「シンジ君はアスカ程ではないけど、私の事を避けてる」
ミサト「そう……分かった、こっちで確認してから対処させてもらうわ」
マリ「どうも、私はエヴァにさえ乗れればみんなと仲良くできなくてもいいんだけどね」
ミサト「駄目よそんなの、パイロット同士の交流も作戦のひとつよ?」
マリ「ま、お任せしますわ、中間管理職サマ」
ミサト「あいよ」
ミサト(ふぅ……面倒ね……)
訓練後
ミサト「お疲れ様、もうあがっていいわよ」
アスカ「……」ムスッ
ミサト「どうしたのアスカ、機嫌悪いじゃない」
アスカ「べっつにー」
マリ「はは、私がトップの成績だったからね」
アスカ「……チッ」
シンジ「……」ビクッ
ミサト(なるほど……)
マリ「あーお腹空いちゃったー、ね、シンジ君、ごはん食べにいこっよ」
シンジ「え……」
マリ「いいじゃんいいじゃん、いこ、ね、いこ♪」ギュッ
シンジ(う、腕に胸が……)ドキッ
アスカ「嬉しそうね」
シンジ「そ、そんな事ないよ……」ビクビク
アスカ「ま、バカ同士お似合いなんじゃない?」
マリ「お似合いだってー♪照れちゃうね♪」ムギュッ
シンジ「ふわぁっ!?」
カヲル「……」
レイ「……」
アスカ「……」
ミサト(なるほど……)
休憩所
マリ「~♪」チュー
ミサト「マリ」
マリ「中間管理職さんお疲れさまでーす」
ミサト「その呼び方やめなさい、そ・れ・と♪あなたが無視される原因が分かったわよ?」
マリ「おっ、やりますな部長さん」
ミサト「シンジ君を独占しすぎ」
マリ「シンジ君を?」
ミサト「そっ、みんなシンジ君をとられた事に嫉妬しちゃってんのよ」
マリ「ふーん」チュー
ミサト「今日はプール訓練よ!」
シンジ「エヴァに乗るのにプールですか?」
ミサト「体力はつけてて損はないわ、プールは体力作りにはうってつけだしね、それに」
ミサト「目の保養にもなるでしょ?」クネッ
リツコ「何故あなたがビキニを着ているのか釈明してもらえないかしら?」
ミサト「なによー、濡れちゃうと困るでしょ?」
リツコ「ビキニである必要性はないと思うけど?」
シンジ「僕、泳ぐのあまり得意じゃないんだよな……」
カヲル「僕が教えてあげ
マリ「よっしゃ!私があんたをネルフのドルフィンにしてあげる!」
シンジ「え……」
カヲル「シンジ君、僕が……」
マリ「私が教える!はい決定!」
アスカ「よかったじゃない、ネルフのドルフィンになれるってよ」
シンジ「う、うん……」ビクビク
マリ「そうと決まればさっそく特訓開始!とりゃっ!」ゲシッ
シンジ「わっ!?」
どぼーん!
ミサト「コラそこ!飛び込みは禁止よ!」ピピー!
アスカ「……チッ」
レイ「……」
カヲル「……」
女子更衣室
マリ「ふひー、張り切り過ぎちゃったな」ヌギヌギ
レイ「……」
アスカ「……」
マリ「今度シンジ君と海にでもいきたいなー」
レイ「……」チラッ
たゆん たゆん
マリ「あ、山でもいいかなー」
アスカ「……」チラッ
たゆん たゆん
アスカ「……」
マリ「じゃ、お疲れさんっしたー」
プシュッ
プシュンッ
レイ「……」シュルシュル
アスカ「チックショオオオオオオ!」ガンッ!
レイ「!」ビクッ
男子更衣室
シンジ「はぁ……疲れた……」
カヲル「彼女に目をつけられて大変だね、シンジ君」
シンジ「彼女?マリさん?」
カヲル「嫌なら嫌ってはっきり言ってあげた方が彼女のためだよ?」
シンジ「ううん、嫌ってわけじゃ……」
カヲル「嫌なんだろ?」ニコッ
シンジ「う、うん」
カヲル「これから二人でカラオケにでも行かないかい?」
シンジ「男だけで?」
カヲル「いいじゃないか、男同士仲良く……」
プシュッ
マリ「シーンジくーん♪」
シンジ「マ、マリさん」
カヲル「……ここは女の子が入る場所じゃないんだけどね」
マリ「もう着替え終わってるからいいじゃん、シンジ君、今日これから暇?暇でしょ?」
シンジ「うん」
カヲル「!?」
マリ「やっぱりね、じゃあこれからカラオケいこうよ」
シンジ「みんなで?」
マリ「は?私と二人だけに決まってんじゃん」
シンジ「え……」
マリ「ほれほれ、サービスしちゃうから♪」グイッ
シンジ「マ、マリさん、痛い……」
カヲル「……」
ミサトの家
アスカ「……」ソワソワ
ミサト「どうしたの?落ち着きがないようだけど」
アスカ「そんな事ないわよ」
ミサト「シンちゃんまだ帰ってきてないもんねー」
アスカ「はあ!?別にあんな奴の事なんて考えてないわよ!」
ミサト「ひょっとしたら朝帰りなんて事になっちゃうかもねー」
アスカ「……」
プシュッ
アスカ「!」ガタッ
シンジ「あ、ただいまアスカ」
アスカ「……」プイッ
シンジ「アスカ?」
アスカ「……もう寝るわミサト、おやすみ」
ミサト「いい夢みなさいよ」
シンジ「?」
ミサト「楽しかった?マリとのデート」
シンジ「デートってわけじゃ……ただ一緒にカラオケいっただけで……」
ミサト「それをデートって言うのよ、このこの♪」グリグリ
シンジ「ミサトさん、お酒臭いです……」
アスカ「……」
ぴしゃんっ
翌朝 ネルフ
マリ「ふんふーん♪今日は日曜だから朝っぱらからエヴァに乗れるぞーっと」
マリ「……あり?」
ミサト「おはようマリ」
マリ「おはようございます、あの……」
ミサト「ん?どうしたの?」
マリ「これ……」
ミサト「プラグスーツ……ビリビリに破かれてるわね……」
マリ「犯人ボコボコにしちゃっていいですかね」
ミサト「だから言ったじゃないの……シンジ君を独占し過ぎって」
マリ「まさかここまでやるとは」
ミサト「更衣室には監視カメラがないし犯人の特定は難しいわね……」
マリ「誰がやったかは何となく分かりますけど」
ミサト「そうだけど……」
マリ「……」タタタ
ミサト「マリ?どこに行くの?」
マリ「ちょっち犯人を半殺しに」
ミサト「ま、待ちなさい!プラグスーツならまた新しいのあげるから!」
マリ「そのプラグスーツが一番気に行っていたんだよぉ!」
廊下
レイ「……」
マリ「おはようレイ」
レイ「……」プイッ
マリ「今来た所?それとも少し前かな?」
レイ「……」スタスタ
マリ「おい待てよ」ヒザゲリッ
レイ「!?」
マリ「無視なんかしちゃって、可愛くないの」ヒザゲリッ
レイ「やめて」
マリ「おら」ヒザゲリッ
レイ「何を考えているの」
マリ「それはこっちの台詞だよ、あんたこそ何を考えているわけ?」
レイ「何の事?」
マリ「私にプラグスーツに大胆な改良を加えてくれちゃってさ」
レイ「あなたのプラグスーツがどうかしたの?」
マリ「ふーん、シラを切るんだ」
レイ「あなたが何を言っているのか分からないわ」
マリ「正直には白状するなら一発蹴るだけで許してあげる」
レイ「もう蹴られたわ、三回も」
マリ「軽く膝で押しただけじゃん、もう一発蹴られたい?」
レイ「やめて」
レイ「あなたが何に対して怒っているのか分からないけどその原因を作ったのは私じゃないわ」
マリ「ふーん、まだシラを切る気なんだ」
レイ「私じゃない」
マリ「仕方ない、こんな事をしたくなかったけど……あんたの体に聞くとしようかな」
レイ「!?」ビクッ
マリ「オラァァァァァァァ!!!」
コチョコチョ
レイ「ひゃうっ!?」
マリ「白状する気になったか!」コチョコチョ
レイ「や、やめ……」ジタバタ
レイ「ひぃ……ひぃ……」
マリ「ここまで追い込んでも否認するとは、レイは無実だったのかな?だとしたらごめんね」
マリ「じゃ、私は真犯人を探さなきゃいけないから」タタタ
レイ「はふ……」ヘナヘナ
アスカ「もう!あんたがトロいから遅刻しそうだったじゃない!」
シンジ「アスカだけで行けば良かったじゃないか……」
アスカ「はぁ?あんたか弱い女の子を一人で外出させる気ぃ?」
シンジ「どこが……あ」
マリ「おはようお二人さん」
シンジ「おは……」
アスカ「……」ギロッ
シンジ「ヨ……」
マリ「シンジ君は違うな、アスカが怖くて無視はしてるけど危害を加えるような度胸はないし」
アスカ「行くわよバカシンジ」
マリ「待ち」ガシッ
アスカ「……」グンッ!
マリ「へっへっへ」グググ
アスカ「……離しなさいよ」
マリ「あんたでしょ、私のプラグスーツをこの冬流行りのデザインにしたのは」
アスカ「はぁ?あんたのプラグスーツがどうかしたって?」
マリ「トボケるなら体に聞くまで!どりゃっ!」
モミッ
アスカ「きゃっ!?」
マリ「おっ、マシュマロバスト」モミモミ
アスカ「ちょ、ちょっと!?」
シンジ(わ……////)ドキッ
マリ「お前かー!お前がやったんだろー!」モミモミ
アスカ「な、何の事よ!?ひゃうっ!」
マリ「白状しないとさらに気持ちよくしちゃうぞー!」
アスカ「だ、だから何の……バカシンジ!見てんじゃないわよ!」
シンジ「////」ドキドキ
アスカ「う……ううう……」ヒクヒク
マリ「ちょっちやり過ぎちゃったかなー、ごめんね」
アスカ「死になさいよぉ……」ヒクヒク
マリ「でもアスカじゃないとなると……ホモかな?」
マリ「ホモ相手か……面倒くさそうだな……」
マリ「……」チラッ
シンジ「大丈夫?アスカ」
アスカ「触らないでよ!」
マリ「むふ♪」ニマァ
シンジ「!?」ビクッ
男子更衣室
カヲル「……」ヌギヌギ
プシュッ
カヲル「おはようシンジ君」
カヲル「……」
カヲル「!?」ニドミ
シンジ「あ……その……」モジモジ
カヲル「シンジ君!?その格好は!?」
シンジ「ち、違うんだよ!これは無理やり……!」
カヲル「凄い似合ってるよ!メイド服!」
シンジ「え?」
カヲル「君は女装が似合うと前々から思っていたけど、僕の予想は正しかったようだ」ハアハア
シンジ「カヲル君?」
カヲル「いい……素晴らしいよ……」ハアハア
シンジ「カ、カヲル君?」
カヲル「もっと近くで見せておくれよ……さあ……」ハアハア
シンジ「カヲル……君?」
カヲル「駄目だ!もう我慢できないよ!」ガバッ!
シンジ「うわぁぁぁぁ!?」
マリ「スキャンダル!」パシャパシャ
カヲル「!?」
カヲル「な!?」
マリ「へっへっへ、決定的瞬間ゲットだぜ」
シンジ「と、撮るなんて聞いてないよマリさん!?」
マリ「言ってないもん」
カヲル「何の真似だい……」
マリ「それはこっちの台詞、私の愛するプラグスーツに舐めた真似してくれてんじゃないの」
カヲル「君のプラグスーツに?一体何の事だい?」
マリ「ふーん、シラを切るつもりなんだ」
カヲル「君の質問の中身が理解できないよ」
マリ「正直に言いなよ、もし言わないなら……」
マリ「今撮った画像をツイッターで拡散希望するよ」スッ
シンジ「わー!」
カヲル「それはそれで楽しめそうだけど、シンジ君が可哀想だからやめてよ」
マリ「なら正直に白状してよ」
カヲル「僕は嫉妬心で誰かに危害を加えたりしないよ」
マリ「無視してたくせに」
カヲル「君と会話する理由がなかっただけ、必要とあらば会話するつもりだったよ」
マリ「ケッ、んで、私のプラグスーツを切り刻んだのはあんた?」
カヲル「違うよ」
マリ「シンジ君に誓って?」
カヲル「ああ、シンジ君に誓って僕はやっていないよ」
マリ「それなら信じる!」
マリ「にしてもあんたホントは私とシンジ君の関係に嫉妬してたでしょ」
シンジ「関係って……」
カヲル「いや、してないよ」
マリ「ホントにぃー?」ニヤァ
カヲル「シンジ君が誰かになびいても最終的に僕の魅力でシンジ君を引き戻せばいいだけだしね」
シンジ「え゛」
マリ「ふーん、でもカヲルじゃないんなら一体誰が?」
カヲル「パイロットではないとすると……」
ミサト「マリのプラグスーツにイタズラした犯人が分かったですって!?」
リツコ「ええ」
ミサト「ホントに!?どうやって!?」
リツコ「監視カメラの映像で」
ミサト「監視カメラって?でも女子更衣室には設置されてないのよね?」
リツコ「司令が密かに付けていたみたいね」
ミサト「……」
リツコ「それもあらゆる角度から撮れるよう何十台も」
マヤ「フケツ……」
ミサト「それで、犯人は?」
リツコ「……マヤ、映像を」
マヤ「は、はい」ポチッ
冬月『ハアハアハアハアハアハア』ビリビリ
リツコ「……」
ミサト「副司令……」
冬月『ハアハア…ヒヒヒ…』ペロペロ
マヤ「フケツフケツフケツフケツフケツフケツ」
アスカ「まさか副司令がそんな事する人だったとはねー」
カヲル「人は見かけや肩書によらないというか、意外だったね」
アスカ「あんな変態がまだネルフにいるかと思うとゾッとするわ」
レイ「ヨハネスブルク支部に転属になったから心配はないと思うけど」
アスカ「それはそうか……ん?」
マリ「おーい!」
シンジ「マ、マリさん、引っ張らないでよ」
アスカ「……」ムッ
レイ「……」ムッ
マリ「いやーまさか副司令だったとは、疑って悪かったよ」
アスカ「まったくよ」
カヲル「シンジ君を連れてどうしたんだい?それに大きなバッグを持って」
マリ「んふふ、みんなと仲直りしようかと思って」
カヲル「仲直り?」
マリ「うん、これからはシンジ君はみんなの公的財産にしない?」
シンジ「え?」
マリ「これからはみんなでシンジ君を可愛がろうって事!」
アスカ「!?」
レイ「!?」
カヲル「!」
シンジ「!?」
マリ「でね、シンジ君に似合いそうなのたくさん持ってきたの、メイド服でしょ♪セーラー服でしょ♪」ガサゴソ
シンジ「え?え?」
マリ「シンジ君にこれを着せてみんなで一緒に……ムフッ」
シンジ「え?え?え?」
アスカ「し、仕方ないわね」
レイ「むらむらする」
カヲル「乱交はいいねえ、リリンの生み出した文化の極みだよ」
マリ「そうと決まれば更衣室にレッツラゴー!」
シンジ「ええええええ!?」
おわり
読んでくれた人ありがとう。
自分で書いたの自分でまとめてみたので良かったら
↓
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以上。
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