モルジアナ「え?」
領主「えじゃねえよ、知らねえのかコサックダンス」
モルジアナ「知っていますが」
領主「ならとっととしろよクズ」
モルジアナ「は、はい」
モルジアナ「……」タッタッ
領主「……」
モルジアナ「……」タッタッ
モルジアナ「……しました」
領主「何途中でやめてんだ、僕がやめろって言うまでやれよ」
モルジアナ「!?」
領主「さあもう一回最初からやれ」
モルジアナ「何故でしょうか」
領主「お前が理由を知る必要はない、やれ」
モルジアナ「はい」
モルジアナ「……」タッタッ
領主「……」
モルジアナ「……」タッタッ
領主「よし、僕はちょっくら仕事してくるから」スタスタ
モルジアナ「はい」タッタッ
モルジアナ「……」タッタッ
モルジアナ「……」
領主「モルジアナァ!」ヌッ
モルジアナ「!」ビクッ
領主「なにコサックダンスやめてんだよ」
モルジアナ「お仕事に行ってしまわれたので……」
領主「僕が仕事に行ったかどうかは関係ないだろ、僕は僕がやめろって言うまでやれって言ったんだぞ?」
モルジアナ「……」
領主「そうだろ?」
モルジアナ「すいません……」
領主「謝るぐらいなら最初からサボるんじゃねえよ」
モルジアナ「すいません」
領主「ほら最初からもう一回」
モルジアナ「はい」タッタッ
モルジアナ「……」タッタッ
領主「……」
モルジアナ「……」タッタッ
領主「……」
モルジアナ「……あの」タッタッ
領主「無駄口を叩くな」
モルジアナ「すいません」タッタッ
領主「……」
モルジアナ「……」タッタッ
領主「僕は仕事でここを離れるけど、サボるんじゃねえぞ」スタスタ
モルジアナ「はい」タッタッ
モルジアナ「……」タッタッ
モルジアナ「……」タッタッ
モルジアナ「……」タッタッ
モルジアナ「……」チラッタッタッ
モルジアナ「……」チラッタッタッチラッ
モルジアナ「……」
領主「モルジアナァ!」ヌッ
モルジアナ「……!」タッタッタッタッタッ
領主「今サボってただろ」
モルジアナ「いえ」タッタッタッタッタッ
領主「サボってたのをごまかすために超速でやってるけどサボってただろ」
モルジアナ「いえ」タッタッタッタッタッ
領主「ふーん、そうか、お前はサボってないんだな?」
モルジアナ「はい」タッタッタッタッタッ
領主「じゃあそのペースでずっとやってもらうけどいいんだな?」
モルジアナ「!?」タッタッタッタッタッ
領主「いいんだな?」
モルジアナ「……はい」タッタッタッタッタッ
領主「そうか、僕は仕事でここを離れるけどサボるなよ、サボったら飯抜きだぞ」
モルジアナ「はい……」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「……」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「……ハァ」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「ハァ……ハァ……」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「ハァ……ゼェ……ハァ……」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「ゼェ……ヒィ……ゼェ……」タッタッタッタッタッ
モルジアナ「ヒィ……ヒィ……ヒッ……」ガクッ
モルジアナ「ハァ……ハァ……」
領主「モルジアナァ!」ヌッ
モルジアナ「!」タッタッ…
領主「もう遅え!止まれ!」
モルジアナ「ハァ……ハァ……」
領主「ばっちり見たぞバーカ!」
モルジアナ「す、すい……すいま……せ……」ゼエゼエ
領主「疲れたろ」
モルジアナ「すいません……」フラフラ
領主「嘘つくからだよ馬鹿」
モルジアナ「すいません……」
領主「ほら、コサックダンスはもういいから休め」
モルジアナ「え?」
領主「コサックダンスはもういいって言ったんだよ、耳ねえのかお前」
モルジアナ「あ、ありがとうございます」
領主「ほらとうもろこし、腹減ったろ?」
モルジアナ「領主さま……」パアア
領主「食い終わったら今度はフラダンスな」
モルジアナ「!?」
モルジアナ「……」クネクネ
領主「……」
モルジアナ「……」クネクネ
領主「僕は仕事でここを離れるけどサボるんじゃねえぞ」
モルジアナ「あの……」クネクネ
領主「……」スタスタ
モルジアナ「……」クネクネ
モルジアナ「……」クネクネ
モルジアナ(フラダンスできているのだろうか)クネクネ
モルジアナ「……」クネクネ
奴隷「モルジアナ?」
モルジアナ「!」クネクネ
奴隷「ご機嫌だね、ふふ」
モルジアナ「あ、りょ、領主さまのごめいれ……」クネクネ
奴隷「じゃ、仕事あるから」スタスタ
モルジアナ「は、はい」クネクネ
モルジアナ「……」クネクネ
奴隷達「ねえ、モルジアナ何で踊ってんの?」
奴隷達「さあ……」
モルジアナ「……」クネクネ
モルジアナ「……」クネクネ
奴隷達「誰か理由聞いてみてよ……」
奴隷達「じゃあ私が……」
モルジアナ「……」クネクネ
奴隷「モルジアナ?」
モルジアナ「!」クネクネ
奴隷「な、何で踊っているの?」
モルジアナ「りょ、領主さまのご命令で……」クネクネ
奴隷「領主さまの?」
モルジアナ「はい」クネクネ
奴隷「領主さまが踊れって言ったの?」
モルジアナ「はい、領主様がやめろと言うまで踊り続けろと」クネクネ
奴隷「そ、そう……」
奴隷達「ど、どうだった?」
奴隷達「領主様のご命令らしいよ……」
奴隷達「え?何で領主様がそんな事を?」
奴隷達「さ、さぁ……」
ヒソヒソ
モルジアナ「……」クネクネ
領主「おい、何くっちゃべってんだ?」
奴隷達「領主様、あの……モルジアナの事なんですけど……」
領主「モルジアナ?ん?何であいつ踊ってんだ?」
モルジアナ「!?」クネクネ
奴隷達「え?領主様がご命令されたのでは?」
領主「はぁ?何で僕がそんな事させんだよ?」
奴隷達「ですよね……」
モルジアナ「……」クネクネ
領主「にしても何やってんだあれ?体くねらせて」
奴隷達「何かの儀式の舞でしょうか……」
モルジアナ「……」クネクネ
領主「あいついつもあんな感じなのか?」
奴隷達「いえ……」
領主「そうか……頭どうかしたのかな……」
モルジアナ「……」クネクネ
モルジアナ「……」
領主「おいモルジアナ、暗い部屋の隅っこに突っ立って何してんだよ?」
モルジアナ「……」
領主「壁の角を見てて楽しいのか?」
モルジアナ「……」チラッ
モルジアナ「……」プイッ
領主「おいこら」ペチンッ
モルジアナ「うっ……」
領主「無視してんじゃねえよ、何チラ見して顔そむけてんだよ気持ちわりぃ」
モルジアナ「すいません……」
領主「お前さー、昼間何で踊ってたの?あれ何?何かの訓練?」
モルジアナ「……」
領主「気持ち悪いぞお前」
モルジアナ「……」
アリババ「……領主にはそんな事されていたのか」
モルジアナ「はい、領主様は恐ろしいお方です」
アラジン「ねえ、どんな踊りなの?踊ってみてよ」
モルジアナ「……」
アリババ「おいアラジン!」
アラジン「いいじゃないか、ねえ踊ってよ」
モルジアナ「……お断りします」
アラジン「なんで、踊ってよぉ、踊っておくれよぉ」ユサユサ
モルジアナ「……」
アラジン「踊って踊って踊っ……」
ドゴォォォ!
アリババ「アラジィーン!」
おわり
短かったけど読んでくれた方ありがとうございます。
今まで書いたのはhttp://blog.livedoor.jp/toaruneet/にあるので
読んでくれたら幸いです。
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