アニ「不思議な夢の話」(3)

SS初投下なのであまり期待しないでください。
割とありがちな話、勝手な設定ばっかりで成り立ってます。
内容被ってたらごめんなさい。

アニ「.....うぅ...ん...ん?」パチッ

アニ「.....ここ、どこだろう...?」

アニ「参ったね...誰も見当たらないし...」ハァ

アニ「ここにいても仕方ないし、少し歩いてみよ...ん?向こうから誰か歩いて来てるみたいだ」

???「やぁ、久しぶりだね、アニ」

アニ「どうも、あんたと話すのはいつ以来だろうね...マルコ」

マルコ「超大型巨人が壁を破った日以来かな?ところで、アニはやっぱり憲兵団に入ったんだね」

アニ「まあ、最初からそのつもりだったしね」

マルコ「なんというか、アニらしいね」

アニ「どういう意味?」

マルコ「我が道を行くっていうか、自分に正直だなって」

アニ「他人に流されて自分の道を踏み外すような奴の方がどうかしてるよ」

マルコ「ははは・・・ずいふん手厳しいんだね。ところで、アニ?」

アニ「なんだい?」

マルコ「あの日僕が殺されたのは知ってるよね?」

アニ「ああ、あんたのことだからうっかり巨人にでも食われたんじゃないかい?」

マルコ「.....」

アニ「ん?どうし マルコ「君だ」

アニ「え?」

マルコ「僕を殺したのは、アニ、君だね?」

アニ「........はぁ、わかってたのかい。それで?私を祟るために化けて出てきたって訳かい」

マルコ「そんなことしないよ。ただアニと話をしたかっただけだよ」

アニ「なんで私と...あんたがいつもべたべたしてた馬面のところに行ってやった方がよかっただろうに」

マルコ「べたべたしてたなんて随分な言われようだなぁ」

アニ「それで?なんであっちに行かなかったんだい?」

マルコ「それは、君が僕に似てるから、かな」

アニ「はぁ?」


マルコ「君も僕も背中にとてつもないものを背負ってる。君は巨人化できる力ってとこかな」

アニ「なんだい、それもお見通しかい」ハァ

マルコ「ずっと見てたからね」

アニ「じゃあ隠しても無駄だね」

マルコ「まだ何か隠してるの?」

アニ「わかってるくせに。もうないさ。私には何も...ね」

マルコ「......」

アニ「ねえ、マルコ」

マルコ「なんだい?」

アニ「私がもしこんな運命を辿ってなかったら、私は幸せなれたのかな。あんた達とはもっと違う出会い方をしてこんな関係にはならなかったんじゃないかな」

マルコ「アニ...泣きたければ泣いていいんだよ。君は女の子なんだから、甘えたい時には甘えればいいさ」

アニ「あ...んた....にそ.....んなこ......と....言われる....なんて.....ね」ポロポロ

マルコ「ほら、ここには誰もいないから吐き出しちゃいなよ」スッ

アニ「なんで私が巨人なの?父さんは私の味方だって言ったけどそれなら一緒にいてよ!ベルトルトもライナーも皆、私を一人にしないでよ!私だってみんなと笑って話したかった!馬鹿みたいなことして笑っていたかった!どうして私じゃなきゃいけなかったの?どうして?どう.....して.....」ギュッ

マルコ「..........」

アニ「..........」

マルコ「大丈夫か アニ「悪かったね」 」

マルコ「ん?」

アニ「あんたのおかげでやっと、もやが晴れた気がするよ」

マルコ「それならよかった」ニコッ

アニ「まさか殺した相手に慰められるなんてね」

マルコ「これで迷わずに歩いていけそうだね」

アニ「いろいろ世話になったね」

マルコ「いいさ、勝手に僕がしたことなんだから」

マルコ「それじゃあ、元気でね」フリフリ

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アルミン「あれ?」

エレン「ん?どうした?」

アルミン「なんだかアニの表情が柔らかくなったような気がして...」

エレン「そうか?俺にはそうは見えないけど...まったく、こんな状況で顔が綻ぶなんて、よっぽどいい夢見てんじゃないのか?」

アルミン「そうかもね(アニ、君はそおーの結晶の中でどんな夢を見ているんだい?これから君に残酷な世界が降り注ぐその時まで、せめて今は穏やかに....)」

以上です。あまりおもしろ味もなくてすいません
読んでいただいた方、ありがとうございました

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