P「え?お、おい二人供どうし…」
小鳥「大丈夫ですよプロデューサーさん。
二人供、私が見届けるわ」
P「いや何がですか。
大体あの二人は何やってるんですか」
小鳥「今度、近くの商店街でやるイベント司会の仕事があったでしょう?」
P「町内会から頼まれてたおもちゃ屋の?」
小鳥「ええ、最初は亜美ちゃんと真美ちゃんがやるはずだったんですけど、別のお仕事が入っちゃって…」
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P「あぁ、そう言えば律子がそんな事言ってましたね…それで春香と響に?」
小鳥「本当は二人供その日はオフだったんですけどね。
食事券を見せたらこんな事に…」
P「食事券?」
小鳥「商店街の人達からお礼にって渡されてたんですよ。
レストランのペアチケット」
P「…なるほど、つまりそのペアチケット争奪戦、と言う訳ですか」
小鳥(厳密にはその後のプロデューサーさんとの食事権、なんですけどね)
P「所で何で勝負するんですか」
小鳥「そのイベントにちなんで、これです」サッ
P「…カード?」
春香「ファーストは譲るよ、響ちゃん」
響「良いのか春香?…後悔するなよ」
春香「まさか…じゃあ、いくよ響ちゃん!」
春響「「ゴー!ギガント!」」
P「え?何?何だこの空間!?」
小鳥「静かにして下さいプロデューサーさん。
ここはギガント空間…謎の異次元空間の妄想です」
P「妄想って言っちゃったよこの人」
小鳥「良いですから。さあ、始まりますよギガントバトルが!」
P「いやだから何ですかギガントバトルって」
小鳥「メンコです」
P「ぶっちゃけた!ぶっちゃけちゃったこの人!」
小鳥「日本放送協会の本気を感じます」
P「何の話ですか」
響「じゃあ春香、ファーストギガント頂くぞ」
春香「良いよ響ちゃん」
響「ハム蔵、皆…力を借りるぞ…!」
ゴゴゴゴゴ……
小鳥「…凄い…!響ちゃんのギガントポイントがみるみる上がっていく!」
P「どこ見たら分かるんですその謎ポイント」
響「食らえ!《パーフェクト・エコー》!!」
ギュオー-ン!!
春香「!くっ…これは!」
小鳥「出たぁーーーっ!響ちゃんの必殺技ぁーーーっ!!
春香ちゃん、避けて!」
P「いやあれメンコ置いただけですよね。避ける必要有るんですか。
って言うか最初にメンコ置くのに必殺技ってどう言う」
響「どうだ春香!降参するなら今の内だぞ」
P「誰も聞いてない…」
春香「……ふふっ…」
響「?」
春香「…この程度?」
響「!なっ!?」
春香「こんな程度じゃ私には届かないよ、響ちゃん」
ゴゴ…ゴゴゴゴゴゴ…!
小鳥「春香ちゃんのギガントポイントが…そんな、どこまで上がるの!」
P「だからどこに表示されてるんですかそのポイント」
春香「いくよ、響ちゃん」
響「来いっ春香!」
春香「行けっ、《とっとこハム覇王》!!」
ジュイン!!
響「!それはハム蔵の力…なんで春香が!?」
春香「…私、分かってたんだよ。
響ちゃんならきっとハム蔵達の力を借りるんだろうな、って」
響「そ、それがどうしたんだ!」
春香「分からない?……響ちゃんだけじゃ無いって事だよ、ハム蔵の力を借りられるのは…ううん、むしろ私が!」
春香「天海春香こそがハム蔵なんだよ!!」ジュイッ!!
P「よし、落ち着け繪、いや春香」
小鳥「とりあえずメタが過ぎるわよ繪里…春香ちゃん」
響「?」
春香「それより良いの、響ちゃん。
ガードしなくて」
響「わ、分かってるぞ、そんな事!
《ハム・ゾーン》!!」
ギュオン!!
春香「無駄だよ。私のギガント『エクセレンシー』には通用しないよ、響ちゃん」
ジュイ--ン!!
小鳥「何て…何て攻防戦なの…!」
P「て言うか春香が投げてから一体何秒経ってるんですか。まだ地面に着かないんですか」
小鳥「この手のバトルではこう言う時間が流れる物ですよ」
P「…はぁ」
小鳥「あ、何だったら今の内にお昼済ませちゃいましょうか」
P「そう言えばもう結構良い時間ですね」
小鳥「どうします?出前でも頼みますか」
P「いや、今日はコンビニ弁当買って来てるんで。音無さんは?」
小鳥「私もなんですよ。それじゃあ、お茶淹れますねプロデューサーさん」
P「あ、ありがとうございます」
―――30分後―――
P「ふう、ご馳走様。さて勝負の方はどうなったかな」
春香「行っけぇーーーーっ!」
小鳥「まだみたいです」
P「時間掛かりすぎじゃないですか」
小鳥「こんな物です」
春香「はあぁぁーーーっっっ!!」
ピシッ…ピシッピシッ!
小鳥「あ、そろそろみたいですよ」
P「長かった…」
響「耐えてくれ『ラインハルト』!」
ビシッ…パリー-ン!!
響「う、うわぁあーーーっっっ!!」
ポスッ ペラッ
P「あ、世界が戻った」
小鳥「ジ・エーーンド!!
ウィナー春香ちゃん!!」カンカンカンカン!!
春香「わっほい!」
響「うぎゃーーっ!負けちゃったぞーー!
うぅ…よし春香、二回戦目だ。もう負けないぞ」
小鳥「流石ね、響ちゃん…負けたらいつの間にか三回勝負に持ち込む作戦ね」
P「うん、それ単なる卑怯者ですよね?」
ネーハルカ、モーイッカイ!モーイッカイ!
エ、エー モウショウブハツイタデショヒビキチャン
貴音「……我那覇響、それに天海春香。
私達が思った以上に力を秘めている様ですね…ふふふ」
P「そして貴音。
事務所に帰って来るなり人の後ろで何言ってるんだ。
後、私達って誰だ」
貴音「とっぷしぃくれっとです、あなた様」
P「だろうな」
貴音「それはそうと、律子嬢からの言伝てを預かって来ました」
P「…ん?律子から?」
貴音「ええ、何でも…―――」
P「―――そうか、うーん……おーい二人供」
響「…じゃあ春香、五回…ううん七回勝負にしよう!ねぇねぇ」
春香「いや増えてる!?何で増やしたの響ちゃん」
P「二人供」
響「あプロデューサー、ちょっと待ってて。
よし春香、残り九回勝負だぞ!」
春香「また増えた!響ちゃん増やし過ぎだよ…
えーと、何ですかプロデューサーさん」
P「あー…頑張って勝負してくれてる所何なんだが…
今、律子から伝言があってな。
亜美と真美の予定がキャンセルになったそうだ」
春香「…え?」
響「…つまり?」
小鳥「…二人が休日出勤しなくても良くなった、って事ですか?」
春響「「………え、えーーー!?」」
P「まあ、そう言う事ですね」
小鳥「えっと、じゃあペアチケットは…」
P「それは春香と響に渡して下さい。二人には悪い事しちゃったし」
P「じゃあ、今から亜美と真美に話を通しに行って来るから。
二人供その日はオフを満喫してくれ。それじゃあ」バタン
春響「「………」」
小鳥「春香ちゃん」ポンッ
春香「…小鳥さん」
貴音「響」ポンッ
響「…貴音」
小鳥「二人供、もうやる事は分かってるわよね」
貴音「春香、響。
早くこのステージまで来るのです。
全てはその時に分かります…ふふふっ」
春響「………うん!」
―――後日、久しぶりのオフの日
おもちゃ屋で開催されたギガントバトルマッチに参戦する二名のアイドルの姿があったと言う―――
響「自分達!」
春香「私達!」
春響「「世界一のギガントシューターになる!!」」
亜美「…えーと、ひびきん?はるるん?」
真美「…何してんの?」
P「……出来ればトップアイドル目指して貰えないかな?」
~Fin~
分かんない人はおいてけぼり
これで終了です
読んでくれた方、ありがとうございました
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