速水奏「好感度? 」モバP「そうだ」【コンマ】 (377)
モバマス/デレマス
様々な先達に影響を受けています
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奏「と、言われても」
P「まぁ、奏みたいな女の子はあんまりわからないかもな」
奏「はぁ」
P「数値化されるのもされないのもあるんだけど、
基本的には主人公とヒロインのエンディングがそれで決まるんだ」
奏「うぅん…? それって面白いの? 」
P「結構な。まぁ、俺もそんなに経験があるわけじゃないけど」
奏「好感度とかって相手がどう思ってるかわからないから、
恋愛って楽しいものじゃない」
P「いや、まぁそうかもだけど。
あくまでゲームの話なんだよ」
奏「ふぅん…で、どうしてこんな話を? 」
P「……あれ? なんでだっけ?
とりあえず話とかなきゃいけないような気がしたような…… 」
奏「もうっ…しっかりしてね?
じゃないと私の好感度、上がらないわよ? 」
P「おう。……別に上げようとしてるわけでは……」ボソ
奏「ま、いいんだけど。低いってわけじゃないしね。
私、プロデューサーさんとお話するの好きだし」
P「……そうか」
P( 最近のトレンドだと主人公からの印象ってのもあるんだけどな )
ー
ーーー
ーーーーー
システム説明
プロデューサーと女の子との双方向で随時好感度を上げ下げしていきます
・初期値は互いに50ずつ
・上がるか下がるかをコンマの十の位で決める
(0〜4が下げる、5〜9が上げる)
・上げ(下げ)幅をコンマの一の位で決める(一の位の0は10)
・どちらかの数値が0か100まで到達すればエンド
ー
ーーー
ーーーーー
P→奏 50
奏→P 50
奏「ねぇ、プロデューサーさん」
P「ん、なんだ? 」
奏「男の人の運転してる姿ってカッコいいのね」
P「そうか? 」
奏「ええ、プロデューサーさんでもカッコよく見えるもの」
P「……どういう意味だよ」
奏「ふふっ、冗談よ。……でも、ふとした瞬間に良く見えることってないかしら? 」
P「んー……あれか、ラーメン食べる時に髪を押さえるときとか、ポニテにするときのうなじとかか」
奏「……ふぅん? 」
P「別に変な意味はないぞ」
奏「そうかしら。そういえばお昼決まってなかったわよね。
ラーメンにする? 」
P「……勘弁してくれ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
59
奏→P
48
奏『ーーあなたが……!あなたが私を必要だと言ったから! 』
『違う! オレは別にお前には……!
勘違いだろ! 』
奏『そんな……!それなら私の気持ちはどうなるのよ! 』
P「ん……なかなかやるな」
P(まさか、サブヒロイン役にこんなにはまるとは思わなかったな)
「あ、CGのプロデューサーさん。
速水さん、なかなかやりますね」
P(あ、最近売り出し中の……。
でも、やっぱ奏の方が可愛いよな)
P「ありがとうございます。
でも、__さんの方がまだまだ上手いですよ」
「そうですかー? まぁ、速水さんも最近は安定してますけどねー」
P「ははは……また、共演したらお願いしますね」
P(よく見ると化粧濃いな……。奏なら一年もあれば勝てるぞ)
奏(なに話してるのかしら。
普通プロデューサーなら担当の私を見てるべきじゃない)チラッ
「は、速水さん?次のカット撮りたいんですけど……」
奏「あ、済みません。次のセリフ思い出してて」
「しっかりしてくださいよ?次はーー」
奏「…………」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
68
奏→P
57
P「奏」
奏「なにかしら? 」
P「なんか怒ってるか? 」
奏「……別に」ムスッ
P(なんだなにが原因だ考えろ導きだせ俺なんとかしろおい! ……あ)
P「さっき女優の__さんと話してたんだけどさ。
結構化粧濃いんだな」
奏「そうかもね。それで?」
P「奏の演技見て褒めてたんだけど、結局は業界人の俺に媚び売ってたんだな、って」
奏「……」
P「ごめんな。ずっと奏を見てたかったけど付き合いもあるから。
でも、これからは今まで以上に気をつけるから許してくれよ」
奏「……」
P「……もしかして違った? 」
奏「…………はぁ。そうね、私が子供だった。
私こそごめんなさい。くだらないことで嫉妬してしまって」
P「いや、俺の配慮が足りなかったんだ「
奏「いいえ、最初に謝ってくれなければ私はまだ子供だったから。
あなたのおかげで私はまた一つ成長できた。ありがとう」ニコッ
P(! やっぱ可愛いな。しかも……嫉妬? )
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
72
奏→P
59
とある休日、とあるテーマパーク
P「初めてか? 二人で遊びにくるのなんて」
奏「そうだった? まぁ、プロデューサーさんとプライベートのこと話してもいいかわからなかったし」
P「そっか。でも、これからはたまにでいいから遊んでほしいな。
奏を知れば仕事の幅も広がるし」
奏「そう、ね。私って案外身持ちが堅い方だったのかも」
P「キスとか言う割にはな」
奏「もうっ…からかうなら嫌いになっちゃうわよ? 」
P「ははは、済まんな。
よし、次はあれ、行こうぜ」
奏「お化け屋敷? ふふ、私結構得意よ? 」
P「言ったな? あとで怖がっても知らないぞ? 」
奏「いいのよ。そのときはあなたに助けてもらうから」ギュ
P「お、おい……変装はしててもだな」
奏「なぁに? 遊びに誘うってこういうことでしょ? 」
P「おおう……」
P( 楽しいなぁ。一時は嫌われたかと思ったけど杞憂だったな! )
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
64
奏→P
61
奏「……それで、この前プロデューサーさんと一緒に行ってきたの」
「えぇーっ……! 大丈夫? 変なことされたり脅されたりしてない? 」
奏「そんなのないわよ。プロデューサーさんは信頼できるし」
「でも、二人っきりで遊園地でしょ?
下心が絶対ないと思う? そのままお持ち帰りされたりして」
奏「そんなことは……ちゃんとその日の内に送ってくれたし」
「でも注意してね? 私、奏が心配」
奏「大丈夫よ。それに付き合いってものがあるでしょう?
私たちはまだお酒も飲めないのだし……」
「お酒飲んだらなにされるかわからないけどね」
奏「もうっ……」
P( ふーん……付き合い、ね。
やっぱ奏も女の子ってことなのかな)
P( 壁越しに話盗み聞きしちゃうようなやつは及びじゃねぇってか。
ふん、自分は仕事中の視線も気にする癖に)
P「…………畜生っ! 」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
56
奏→P
69
奏「ねぇ、プロデューサーさん? 」
P「……なに? 」
奏「今週末遊びに行かない?
新しいコートが見たくて」
P「……仕事が入らなければいいよ」
P( 見たい、か。どうせ買わされるんだろ?
なにしろこっちは付き合いで遊んでいただく立場だしな )
奏「それで、お昼はオープンテラスのいいお店聞いてきたの。
サンドウィッチが美味しいとか」
P「そうか……そーいや、奏は自分でご飯つくったりするのか?
確か、実家住みだったよな」
奏「うーん……最近やってはいるのよね。
ただ、今までは親任せだったから。
今度プロデューサーさんに味見してもらおうかしら」
P「期待してるよ、ははっ」
P(それでもつくってはくれるんだな。
……この前のも友達に合わせたからかもしれないし、うん。
それも付き合いの一部だよな)
奏「私、頑張るから」ボソッ
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
63
奏→P
66
ある日、ある休憩時間
奏「ちょっと自信ないんだけど……」
P「いやいやいや……普通に美味そうだよ。
俺は未だに大したものつくれないのに」
奏「でも、まだほとんどお母さんのつくったおかずだし。
私のは何個かしか入ってないのよ? 」
P「それでも、だよ。下手な人は下手なままだし。
どれが奏のかはおしえてくれなかったけど、お弁当全部美味しかった」
奏「そうだと嬉しいのだけど。でも、やっぱりお母さんのがあるから……」
P「気にするな。お母さんが料理上手いのは当たり前だよ。
料理歴が違う。奏がいきなりそれを越えたらびっくりだよ」
奏「そうね……でも、訊いておこうかな。
どのおかずが一番美味しかった? 」
P「ん、ほうれん草のおひたしかな。好きなんだよ、昔から」
奏「そうなの? 覚えておこうかしら」
奏( 当然よね、おひたしはお母さんの得意なやつだし。
うん、頑張らないと)
P「それにしても美味いな、うん」ニコニコ
奏「……ありがと」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
60
奏→P
63
P「この前はありがとな、俺は大したもんつくれないから助かったよ」
奏「ふふ、私も練習しなくちゃいけないしね? 」
P「また、つくってくれよ。特におひたし」
奏「え、ええ……ただ、今はお弁当全部私のでつくってみたいの。
しばらくは待ってほしいかも」
P「ああ、それは大丈夫だ。
俺もワガママが言いたいわけじゃないから」
奏「……そういえば料理番組とかってダメなのかしら? 」
P「んー……どうだろうな。そういう売り込みはしてこなかったし」
奏(まぁ、仕方ないわよね。これはプロデューサーさんの責任では……)
P「ただ、あのおひたしをディレクターとかに持ってけばいいかもな、はははっ」
奏「……そうだといいわね」
奏( 決めた、おひたしだけでもお母さんを越える。
絶対にこの人に参ったと言わせてみせる)
P「……もしかして、怒ってるかな」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
63
奏→P
67
奏「どうかしら? 」
P「んー……さっきの方がいいかな。
奏にはやっぱりキッパリした色が似合うよ」
奏「キッパリ? 」
P「ああ、なんていうのかな。
黒とか青とか……今のは幾何学模様だけど、奏のよさが消えてる気がする」
奏「なるほど……さすが業界人」
P「ははっ……でもそれは奏の素材がいいんだよ。
逆に一般人はなかなか赤のコートなんて似合わないから」
奏「ふふっ……プロデューサーさんは悪くないかもしれないわよ? 」
P「やめてくれよ、俺はあくまで裏方だ」
奏「そうだけど……私、あなたもイケてると思う」
P「奏に言われてもなぁ……。オーラが違うさ」
奏「そうかしら? ……じゃあ、さっきの赤いコートにしよっと」
P「ああ、じゃあ……」スッ
奏「? ……もしかして買ってくれるの? 」
P「? ん? そのつもりだけど」
奏「ダメよ、貰えない。私にそんな資格なんてない」
P「そ、そうか。済まんな」
P( 買わせるつもりじゃなかった?
んん……女の子ってわからないな )
奏「ま、気持ちは嬉しいけどね」ボソッ
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
66
奏→P
69
ガチャ
P「おーい、奏ー」
奏「なに? プロデューサーさん」
P「もう昼食べたか? 」
奏「まだだけど」
P「よかった……。奏に触発されて俺もつくってみたんだ。食べてみてくれないか」
奏「え、いいの? 」
P「もちろん。二人で食べあえば欠点とかもわかるかなって」
奏「……」
P「か、奏? 嫌だったか? 」
奏「いいえ……不覚にも、なんというか……」
音葉「キュンときた、とか? 」
奏「お、音葉っ! ……まぁ、そうかも」
P「なるほど……」
P( キュンときた、か。男が弁当なんて、とか思ってたけど時代かな。
ま、一安心だぜ)
P「ていうか音葉、いたんだな」
音葉「なんという一途……」
奏「そうよ、プロデューサーさん。さすがに酷すぎ。…………ふふっ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
75
奏→P
73
P(これは……好きってことだよな)
P(一時期奏を疑ったことが恥ずかしいくらい、俺はきっと奏のことが……)
P(奏がどう思ってるかはわからない。だから告白はしない。
それに、アイドルとプロデューサーってのもあるし、彼女は未成年だ)
P(ただ、奏のことを見ているだけで暖かい気持ちになる。
今はそれだけを胸に生きていける)
ー
ーーー
ーーーーー
奏「プロデューサーさん? 」
P「あ、ああ……なんだっけ? 」
奏「この衣装デザインだと三番目の曲調に合わないと思うの。
だから曲の順番を変えるか、衣装を増やした方が……プロデューサーさん? 」
P「あ、ああ……」
奏「どうしたの? 最近ライヴ関係の仕事が立て込んでるから……。
ちゃんと休めてる? 」
P「見惚れてただけだ。うん。顔洗って気合い入れてくる」
奏「そう、しっかりしてね? 」
P「ああ、奏の舞台を壊すわけにはいかないからな」スッ
ガチャ
奏「……見惚れてた? 私に? 」
奏( 私は……私は彼のことを……)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
66
奏→P
70
「あの、奏のプロデューサーさん? 」
P(ん? あぁ……例の同期アイドルの子か……話したことなんてあったかな?)
P「ああ、そうだけど。なんかあった? 」
「奏のことで話したいことがあるんです。時間大丈夫ですか? 」
P「ん、大丈夫だよ」
「あと、ここじゃ話せないので応接室、いいですか? 」
P「いいよ」
ー
ーーー
ーーーーー
P「で、どうしたの? 奏と……喧嘩とか? 」
「違います。ただ、奏を不必要に連れまわすのやめてあげてもらえますか? 」
P「……は? 」
「奏は確かに可愛いです。でも、アイドルなんですよ?
あなただけのアイドルではなく、ファンみんなの」
P「……」
「それに未成年を夜まで連れ回して恥ずかしくないんですか?
いくら本人と親の同意があったとしてもです。
こっちは、あなたに嫌われたら仕事がなくなるから仕方なく行ってるんですよ! 」
P( ……確かにそうだ。それに下心がまったくないとはいえない。
それだく奏は魅力的だ。俺が舞い上がる程には優しい心も持ってる)
「それに奏も迷惑だって言ってましたから。
本当にお願いします」
P「!…………あぁ、済まなかった。これからは気をつける」
「……まぁ、私も言いすぎました。じゃあ、これで」
ガチャ
奏「あら? どうしたの? 」
「か、奏。ちょ、ちょっと仕事の話だったの。わたしは仕事あるから、じゃ」
奏「え、ええ……また。え? プロデューサーさん? 」
P「おう、ちょっと相談されてな。彼女担当のプロデューサーと仲悪かっただろ? 」
奏「そうだけど……普通、別のプロデューサーに相談するかしら」
P「俺が奏のプロデューサーだからじゃないか?
彼女、大切にしてやれよ」
奏「ええ……でも」
P「悪い、仕事溜めてるんだ。今度頼む」スッ
奏「ッ……待って」ギュ
P「……済まない」
P( これでいい……これでいいんだ)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
73
奏→P
68
P(ーーいや、違う。絶対に違う。
俺と奏の立場がたとえ踏み込んじゃいけないものだとしても)
P(少なくとも、奏が俺に迷惑だと言ってきたわけじゃないじゃないか。
俺が信じなくてどうするんだ)
P(見ているだけで満足だと確認しただろう?
奏が演じ、歌い、踊り、俺の前で成功を笑ってくれればそれでいい)
P(そう、決めたはずだったんだ)
P「ただ、接し方は、な……はぁ」
ー
ーーー
ーーーーー
奏「プロデューサーさん? お昼はもう済ませた? 」
P「いや、まだだ」
奏「じゃあ、一緒に食べない? 」
P(これぐらいなら……)
P「いいぞ。なにが食べたい? 」
奏「あの……また、作ってきたんだけど、いいかしら」
P「!……あ、ああ、そういえば同期と約束してたかもしれない」
奏「……そう? じゃあ、いつ空いてるの? また、つくってくるから」
P「ど、どうだろうな。最近忙しいからなー。空きそうなら伝えるよ。ごめんな」
奏「いいえ……私もまだ上達したいし」
P「ああ、楽しみにしとくよ」
奏「約束なんてないくせに。……どうして? 」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
64
奏→P
58
『ーーきみもわかってるとは思うがあまりプライベートまで干渉するな。
彼女たちはあくまで商品だし、私たちは彼女たちから見れば職人程度の存在だ。
だからーー』
P( 厳重注意、か。減給されなかっただけましなのか、一発解雇なのか)
『ーーきみは優秀だ。ただし、これ以上内部から声が出るようならーー』
P「…………」
ガチャ
奏「プロデューサーさん? 」
P「かな……速水。屋上なんて寒いから来るなよ」
奏「ッ……プロデューサーさんはいてもいいと? 」
P「はは……俺は風邪引いたって代わりーー」
奏「やめて」
P「ん? 」
奏「撤回して。あなたに代わりなんているわけないじゃない! 」
P「……いるんだよ。残念ながら。
ほら、俺なんかに関わらないでレッスンでも行って来い」
奏「……あなたが撤回するまで許さないから。
私が信じたあなたが戻るまで私はーー」
ガチャ
「奏! 」
P「ほら、お迎えだ」
奏「あなたって人は……! 」
「奏? レッスン始まるし、下に行こ? 」
奏「……」
P「……俺も下行くよ。ほら、ここにいても仕方ないしな、はははっ」
コンマ直下
P→奏
コンマ直下2
奏→P
P→奏
60
奏→P
59
奏「……」
P「……」
奏「……少しだけ温度下げて、暑いから」
P「ああ、わかった」
P(前までは局からの帰りの車内なんて楽しくて仕方なかったんだけどな。
どうしてこんなんになったんだか)
奏「……」
P「……まだなのか? 」
奏「あなたが撤回するまではね」
P「……そうか」
奏「……ええ」
P「……」
奏「……」
P「……済まない手帳取ってくれるか。
カバンの小さい方に入ってる」
奏「ん……はい、ん? 」
P「あ、やべ」
奏「このプリクラ、初めて二人で遊びに行ったときのやつよね」
P「……剥がしたら汚くなるからな」
奏「ふぅん……? ま、そうね。はい」
P「さんきゅ」
P(やめてくれ。それだけのことで嬉しそうにしないでくれ。
俺は、俺だって本当はーー)
コンマ直下
P→奏
コンマ直下2
奏→P
P→奏
62
奏→P
49
ドンッ
P「……なんだ、残業中の俺を笑いにでもきたのか」
奏「ねぇ、どうしてそんな風になったの?
前のあなたは卑屈じゃなかったし、そんな笑い方しなかった」
P「……買い被りすぎだ」
奏「もう、いいから……! 私にはわかるから!あなたがなにか抱え込んでるってーー」
P「大概にしろ」
奏「だから私に……え? 」
P「俺はしがないサラリーマンでしかないんだ。
速水みたいな輝ける存在じゃない」
奏「だから、それもーー」
P「速水の基準で考えないでくれ。
それに俺にだってプライドがある。
十以上離れた女の子に同情されるなんて耐えられないんだよ」
奏「そ、そんな」
P「……済まない。頭冷やしてくる」ガタッ
奏「……バカ」
P「……ああ」
P(心配してくれてありがとう。
でも、俺には奏に心配される資格なんてないから。
だから……だから、泣かないでくれ )
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
70
奏→P
54
奏(なにが悪かったんだろうか。
私も彼も、ある日までは理想の関係だった)
奏(今でも思い出を振り返れば暖かくなるくらい楽しかった。
それが、それが……)
奏(きっと嫌われたわけじゃない。
それくらいは私にだってわかる。
第一彼は人を嫌うなんて敏感なことには向いてない)
奏(……きっと、わからない。
どうして私がお弁当をつくってきたのかとか。
どうして深夜を狙って彼だけに話しかけたのかとか)
奏(でも、私はなにかしてしまった。
きっと、それは取り返せるはずなんだ。
だけどーー)
奏『それがわからないと…………なにもできないじゃない』
「凄いですね彼女。こんな演技上手かったかな」
P「…………ありがとうございます」
P(それが演技だけじゃないってことくらいわかる。
わかるが……わかるだけだ)
P(これだけのことで奏への想いが溢れそうになるような人間には、それだけでもおこがましい)
P(彼女が俺のせいで傷付くところなんて見たくなかったはずなのに。
どこか安心する自分が忌々しい)
P(ただ……今日は演技から目を離さなかったことくらいは伝わっていてほしい)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
64
奏→P
63
P「かな、速水が倒れたァ? 」
音葉『はい、今は局で休ませてもらっていますが』
P「……そっか。連絡ありがとう。なにか必要なものとかないか? 」
音葉『そうですね……優しくしてあげてください』
P「なに? どういう意味なんだ? 」
音葉『奏はあなたのことを心配していました。
今度はあなたが心配する番では?
ただ、それだけのことです』
P「……わかった、考えとく」
音葉『はい。それでは私はこれから撮影ですので』
P「ああ、わざわざ済まなかったな」ピッ
P(どうして俺なんかを心配するんだよ。
それに仕事への誇りはどうしたんだ)
P「…………15:00か」
「あれ? このフルーツどうしたの? 」
奏「ん……私が寝てる間に誰かが持ってきてくれたのかしら。
名前……はさすがにないか」
「そうだね……大丈夫? 」
奏「ええ、今少し元気になったわ。ふふ」
「? 」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
好感度の横に前回よりどれくらい上がったか下がったか併記してほしいな
例えば今回だったら
P→奏(-6)
58
奏→P(+9)
72
みたいな感じで
P→奏
57
奏→P
71
P「…………」カタカタ
P(……だめだ、奏のことばかり考えてしまう)
ちひろ「プロデューサーさん」
P「え、あ、なんですか? 」
ちひろ「この企画書、誤字が多すぎて提出できません。今、直せますか? 」
P「す、済みません。今、直せます、はい」
ちひろ「ま、まぁ内容はいつも通り素晴らしいですよ?
最近疲れ溜まってるんじゃないですか? 」
P「いやぁ……ははは」
P(……そうだ奏のことを……速水のことを考えなければ全て上手くいく)
P(仕事もプライベートも、奏の方も。好きでいるから……ダメなんだ)
奏「プロデューサーさん」
P「ひ、ひぃ」
奏「ふふ、どうしたの?そんな声出して」
P(俺が間違ってたのかもしれないな……)
奏「この前のフルーツってプロデューサーさんでしょ?
仕事とか学校でお礼言えてなかったから」
P「ああ、そうだけど、さ。
奏寝てたし、なんか改めて言うの恥ずかしくて」
奏「もうっ……メールじゃなくて直接言いたいこともあるのよ? 」
P「済まん済まん」
ちひろ「……仲、いいですね」
P「ですよね? はははっ」
P(そうだ、普段通り……前のままになれば奏は俺を心配しない。
心が俺には傾かなくなるまで待てばいいんだ)
P(俺が間違ってたんだ。考えてみれば簡単なこと。
嫌われるより関心をなくされる方がよほど簡単だ)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
短時間ですが離席します
割と早く戻ってきます
とりあえずありがとうございました
電話だったけどすぐ終わりました
>>110
了解です
次からそうします
P→奏
63(+6)
奏→P
70(−1)
奏「じゃあ、プロデューサーさんは地方出身だったんだ」
P「おう、まぁそこまで田舎ってわけでもなかったけどな」
奏「そうなの? でも、やっぱり憧れるかも私都内からほとんど出たことないし」
P「出たのは修学旅行ってやつか。
そういや、修学旅行は京都が一番楽しかったなぁ」
奏「あ、それ私も。沖縄だと海で遊べなくて」
P「ああ、済まない。別にダメではないけど仕事外で焼けたりされると、な」
奏「でも、水族館楽しかったし。
私もそんなに運動が好きってわけじゃないから」
P「うん、インドアは俺もだ。
……この、サンドウィッチ美味いな」
奏「でしょう? 何種類もあるからいつか制覇したいなって」
P( それなのに二人とも同じ具、か。
その方が何度も……まさかな)
奏「次はいつ来れるのかしら」
P「……さぁ? 奏も最近は演技にシフトし始めたし、次のCDもあるから」
奏「そう、よね。まぁ、仕事中でもお弁当くらいは」
P「そうだな。この前は済まなかった。俺も今度作ってくるよ。
同じ日につくって交換しようぜ」
奏「ええ、楽しそうね、それ」
奏(笑ってる。笑ってる、けど。
違和感がなくならないのはなぜなのかしら? )
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
65(+2)
奏→P
75(+5)
奏(最近、同期からの電話やLINEが凄い。
自分の同期は事務所や業界の関係で年齢関係なく多い)
奏(だけど都内出身で元々知り合いだった一人だけは関係の仕方が違う)
奏(音葉みたいな子とはすぐに仲良くなって同じかそれ以上に仲がいい。
だけど、時間の積み重ねは彼女だけのものだ)
『ーー大丈夫だった? あのプロデューサー怪しくない? 』
『ーー昨日も一緒に出掛けたんだって? 大丈夫? 』
『ーー私は奏のことをーー』
奏(表向きは私のことを考えてる。
でも、それが逆のベクトルのものだとしたらーー)
奏(たぶん、彼が私に冷たくなった理由がわかった。
それが実は正論であることも)
奏(でも、そして、だから私はーー)
ー
ーーー
ーーーーー
奏「プロデューサーさん」
P「なんだ? 」
奏「私、あなたのことなんにもわかってなかった」
P「……」
奏「あの夜のこと、謝らせてほしいの。
そうすれば私は、またスタートし直せるから」
P「……おう」
奏(引いてしまう前に捕まえてみせる。
そのためには私が、アプローチしないと)
奏「私はまだあなたを許してないんだから。
許すまではついて行くわよ?ふふっ 」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
70(+5)
奏→P
82(+7)
奏「私、もうあなたのことが信じられない」
「え? ちょっと奏なんの話? 」
奏「私は彼と……Pさんと確かに仲がいいけれど。
でも、それはなにか疚しいことがあるわけじゃない」
「だから、それは騙されてるんだってーー」
奏「いい加減にして! 」
「ひぇっ」
奏「あなたは私の母親かなにか?
私だって事務所に所属してる以上は社会人なの。
たとえあなたが心から心配してくれててもーー」
「…………わ、わたしだって! 」
奏「えっ? 」
「あなたが悪いのよ! わたしだって彼みたいな人がよかった。
たかが運であなたが売れてわたしが売れないなんてことがーー」
奏(終わった。彼女との積み重ねた時間も、これからあったかもしれない彼女との時間も)
「わたしはあなたが大っ嫌いだった。
クールぶってなにもかも達観したようでいて、
人気だって視線だって持っていく。
そんな人間にわたしのことがーー」
音葉「やめて、いただけますか」
「……」ビクッ
音葉「友人と、腐っても同僚ですから黙っていましたが、これ以上品位を、あなたの印象を落とさないでいただけますか」
「い、いつのまに入ってきたのよ!
これはこいつとわたしのーー」
音葉「……奏、今は出て行って。
私、酷いことを言ってしまうかもしれないから」
奏「……ええ、ありがとう」
音葉「友人、ですから。礼は無用です」
ガチャ
P「……満足か」
奏「……ええ」
P「気分は? 」
奏「最高に最低」
P「…………今だけだぞ。胸、貸してやる」
奏「…………ッ……私、わたしは……! 」ギュ
P「……おう」ナデナデ
奏「……グス…………んぅ…………」
P「……」ナデナデ
奏(こうして私は一つ喪い、一つ得た。
それが何かを考えるのは辛いけど、
同時に楽しいことでもあるのが複雑だった)
奏(ただ、彼の胸の暖かさを、涙で濡れてもまだ暖かいそれを忘れることだけはないだろうと思う)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
P→奏
区切り良さそうなので今日(と昨日)はここまで
予想外に長引いて割と誤算でした
次回は水曜に来れたらいいと思ってます
今回はありがとうございました
P→奏
64(−6)
奏→P
75(−7)
奏「えっ? レンタル移籍? 」
P「ああ、三ヶ月ぐらいだな」
奏「ねぇ、それ絶対に? このタイミングでそれは」
P「もちろん無関係じゃない。
彼女との契約が切れてしまったからな。
元々燻ってたわけだから引退の影響も然程あるわけじゃないが、
俺が借りをつくってしまってな」
奏「借り? 」
P「うん、千川さんにはかなり世話になったんだ。
彼女がカメラで録音したりしてなければ、
俺や音葉は訴えられてたかもしれない」
P(音葉との舌戦は聞くに耐えなかったからな。
あれがなければ彼女の親御さんは納得しなかっただろう)
奏「それでなぜ移籍? 」
P「千川さんも借りがあったんだよ。
レンタル先は今人材育成中でな。
そこそこ育ったアイドルにつけて勉強させたいんだと」
奏「ふぅん? 」
P「移籍って言っても籍は変わらないし、契約ってより口約束の類だけどな。
ま、書類は増えるが」
奏「それで、Pさんは? 」
P「お、俺?」
奏「まさかフリーにはならないでしょう。
誰を担当するの? 」ニコッ
P「い、いやー……誰かなぁ。まだ決まってないからなぁ、ははは」
奏「ま、いいけど」
P「お、おう……俺が言うのもなんだけどいいのか? 」
奏「信じてるから」
P「……」
奏「それに暫く離れて冷静になるのもいいかなって。
このまま燃えても精々ソープオペラみたいな終わりが関の山だし」
P「……そうだな」
奏「……私としては燃え上がってみてもよかったのだけど、ね」ボソッ
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
本当に終わります
ありがとうございました
このスレで終わるという慢心
きっと終わる、たぶん
昨日よりゆっくりとしたペースですが始めていきます
P→奏
70(+6)
奏→P
74(−1)
ある日、ある局で
P「よ、奏」
奏「Pさ……プロデューサーさん」
P「今日って例の特番のゲストか? 」
奏「ええ、そうだけど」
P「さっき、そこで北条に会ってさ。彼女がいるなら奏もいるかなって」
奏「そうなの。私もプロデューサーさんがいるって知ってれば探したのに」
P「いやいや、俺は昼までなんもない暇人だからな。奏に探させるわけにもいかないよ」
奏「ふぅん……? 」
P「? あぁ……別に卑下したりしてるわけじゃねぇよ。冗談みたいなもんだし」
奏「……やっぱり、しばらく離れているのは正解かもね。
私、あなたのことで歯止めが効かなくなってきてる」
P「名前で呼ばないくらいには冷静だろ?
こっちは寂しくはあるが」
奏「そうかしら、寂しいってあの、Pさんが……ぁ」
P「……」
奏「……」カァァ……
P「……気にすんなよ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
61(−9)
奏→P
82(+8)
加蓮「それで、私の臨時担当に奏のプロデューサーが就いたわけ」
奏「へぇ……ユニットを組んでる加蓮の担当なら会う機会も多い、か」
加蓮「あの人は言ってなかったけどね。
でも、私はそう思う」
奏「根拠は? 」
加蓮「女の勘、ってやつかな」
奏「ふふ、なにそれ」
加蓮「ばかにできないと思うけどなー。
奏だって助けられたりしたことない? 」
奏(どうかしら? ……ふふ、でもあの人が私のことを見ていたいと思ってる。
見ていてくれるってことがこんなにもーー)
加蓮「それにしても彼いい人だよね。
私もあんなプロデューサーなら病気も早く治ったかも」
奏「……え? 」
加蓮「見ていてくれるっていうの?
私がいないところでも私の体調とか考えてくれてるんだろうな、
って思わせられるっていうか」
奏「……そうね、ええ」
奏(私は信じてるわよ? Pさん)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
68(+8)
奏→P
80(−2)
奏「それで? 今日は加蓮のネイルに付き合ってたんだ」
P「あ、ああ。ま、一応は担当だしな」
奏「一応じゃダメじゃない。もうしばらくは加蓮をメインにサポートするんだから」ニコニコ
P(普段あまりニコニコしない奏の笑顔だもんなぁ。
これはヤバイかもしれない)
P「……済まなかった。別に奏を蔑ろにしていたわけじゃーー」
奏「待って、謝らないで。私、別に怒ったりはしてないから。……今のところは」
P「そ、そうなのか? 」
奏「ええ。このあとしっかりショッピングに付き合ってくれるんでしょう?
それで、待ち合わせに遅れた分もチャラにしてあげる」
P「あ、ああ勿論だ。俺だって楽しみにしてたんだぜ? 」
奏「ふふ、捕まえておかないと逃げちゃうかもしれないわよ?
女の子は皆気分屋なんだから」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
>>160
は正しくは
P→奏
67(+7)
奏→P
84(+2)
でした
指摘してくれた方ありがとうございます
P→奏
70(+3)
奏→P
76(−8)
加蓮「だから、奏のこと大事にしなきゃダメだよ? 」
P「いや、してるつもりなんだけどさ」
加蓮「今日だって私と遊びにきたの奏に連絡してないでしょ」
P「まぁ、そうだけど。でも、たかが収録までの暇つぶしだろ?
ファストフードに入っただけだし」
加蓮「ジャンクフードはばかにできないんだけど……まぁ、それはいいや。
プロデューサーだって奏が人気の俳優とご飯食べに行ったりしたら嫌でしょ? 」
P「……そうだな」
加蓮「この前だって奏が言ってたよ?
あんまり自分には自分のこと話してくれないって」
P「訊かれてないから……はダメだな」
加蓮「うん、当たり前。それに今だってそこら辺に奏がいないとは限らなーー」
P「ん? 」
奏「…………ふふ」ニコッ
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
67(−3)
奏→P
84(+8)
ある映画の撮影現場
「奏ちゃん最近頑張ってるね」
奏(人気のタレント俳優、か。
……仕返ししても、いいわよね? )
奏「ありがとうございます。私も__さんが相手役だから頑張れるんです」
「お、言ってくれるね。どう? そのうち飲みに、は行けないから遊びにでも」
奏「えっと……」チラッ
P「…………」イライラ
奏(効いてる、かな? )
奏「ふふ……是非お願いします。大学ではサッカーやってたんですよね?
そのときの活躍とかも聞きたいです」
「よく知ってるね。大したことじゃないけど……聞きたいなら仕方ないかな」
奏「そうですね。私インドアよりスポーツできる人が好きなんです」
「へぇ……俺はじゃあ奏ちゃんにーー」
P「済みません。お話中申し訳ないんですが速水に事務所から連絡がきてまして」ガシッ
奏「あっ……じゃあ、またお願いしますね」
「う、うん。じゃあまたね」
P「……」スタスタ
奏「……」
P「……」スタスタ
奏「……」
P「……」
奏「はぁはぁ……そんな腕掴まなくても」
P「……悪いな」
奏「で? 事務所からなんて? 」
P「本当にそんなものがあるとでも? 」
奏「ふふ、違ったの? 嘘はイケナイのに」
P「……悪いな。インドアの根暗で。陰湿なんだよ」
奏「……はぁ。ねぇ、それ本当に言ってる? 」
P「……仕返し、だろ? 」
奏「私の気持ちわかった? 」
P「ああ、これからは気をつける。
だから奏もやめてくれ。あまりにも辛すぎる」
奏「ええ、私もやりすぎた。ごめんなさい」
奏(知らなかった。私にあんな趣味があるなんて。
Pさんが苛々してるところも、
辛そうに懇願してくるところも)
奏「……なんてこと。クセになりそう。…………ふふ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
65(−2)
奏→P
81(−3)
加蓮「奏たちってさ」チラ
音葉「ええ」チラ
奏「なに? 別に疚しいことなんて」
加蓮「うん、なにもなさすぎるんだよ」
奏「はい? 」
音葉「加蓮の言うとおりです。
私は“ あの日 ”以来トントン拍子に進んでいくものかと」
加蓮「だよねー。敵は二人で倒した! これからは誰も自分たちの邪魔はできないッ、みたいな」
奏「ふふ、なに、それ」
加蓮「えー、私の生演技なんて普通はお金か立場がないと見れないくらい価値あるのにー」
奏「そんなこと言ったら私や音葉もじゃない」
音葉「それにそのまま聞くと……どうしても別の女優さんのようですしね」
加蓮「……音葉って結構俗っぽいっていうか擦れてるよね」
音葉「加蓮ほどでは」
奏「……まぁ、私もPさんも気分屋だから。少々の起伏は致し方ないの。
だから、あえて今はあまり触れ合わないように、ね」
加蓮「へぇ……でも、ダラダラしてたら私が盗っちゃうかもよ? 」ニコッ
奏「……ふぅん? 」ニコッ
音葉「……加蓮も折角病気を治したのに無茶をしますね」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
63(−2)
奏→P
73(−8)
奏「…………」
P「済まない」
奏「…………それだけ? 」
P「……なんでもする。お願いだから許してくれよ」
奏「なんでも? 」
P「ああ、俺にできることなら」
奏「……ふぅん? じゃあ、自分がしたことをもう一度しっかりと説明して」
P「えっ」
奏「できないの? 」
P「…………」
奏「……ん? 」ニコニコ
P「……はぁ。仕方ない、よな。
……私は、奏さんが演技で言っていたにも関わらず、
スポーツができる人間に嫉妬してジム見学に行きました」
奏「それで? 」
P「……それで、思わず経験者だと言ってフルコースを体験した挙句腰痛で会社を休みました」
奏「ほんっとサイテー」
P「さらに、昨日は久し振りに奏さんと同じ現場の日でした。
本当に申し訳ありませんでした」
奏「…………まぁ、私も悪かったけれど。
これに懲りたら無茶はしないこと。
もう、心配するのは懲り懲りなんだから」
P「はい」
P(結局家に上げてしまったが……千川め)
コンマ直下
P→奏
コンマ直下2
奏→P
P→奏
68(+5)
奏→P
66(−7)
P「それで、ですね……」
奏「いいから。別に怒ってないから」
P「いや、あの」
奏「別に私のお弁当を忘れて加蓮と音葉と三人で、
ジャンクフード食べたくらいでは怒ったりはしないから」
P「か、奏のお弁当もちゃんと食べたからっ! 」
奏「“ も ”? 」
P「い、いえ! しっかりと美味しく食べさせていただきました」
奏「……はぁ。冷却する期間つくったのは失敗だったかしら」スッ
P「ど、どうした? 」
奏「お弁当箱洗ってくるから。出して」
P「はい」スッ
奏「ふぅん……ま、Pさん健啖家だものね」スタスタ
P「許してくれるか? 」
奏「……」チラ
バッターン!
P「奏さーん? 扉は優しく閉めてくださーい……あははは」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
58(−10)
奏→P
61(−5)
「プロデューサーさん? 」
P「え、なに? 」
「あの、__さんって知ってますよね? 」
P(あの、俳優のことか。なんだ? )
P「ああ、知ってるよ」
「あの人と速水さんが昨日カフェにいました」
P「あ、ああ……でも、ある程度は仕方ないだろ。
それにプライベートまで干渉するわけには」
「…………そのカフェってサンドウィッチが美味しいんですよ」
P「……は? 」
「プロデューサーさんが嬉しそうに話してたお店ですよね。
北条さんや梅木さんすら場所を知らない」
P「……」
「……じゃあ、私はこれで」
P「…………奏? 」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
れ
P→奏
60(+2)
奏→P
59(−2)
P「なぁ、奏」
奏「なに、プロデューサーさん」
P「……そろそろ、さ」
奏「そういえば、もうそろそろ私の担当がプロデューサーさんに戻るんだったわね」
P「いや、そうなんだけど」
奏「大丈夫。あっちの担当よりプロデューサーさんの腕の方が何段も上だったから」
P「あ、ああ。ありがとう? 」
奏「まぁ……プロデュースの腕は、ね」
P「……え? 」
コンマ 直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
システムを一時的に変えてみます
十の位の2と6の場合は下げる
ただし、下げる場合は一の位の倍の数値
もし、Pか奏の数値が50を切れば十の位のシステムはプラスとマイナスが逆になります
つまり、嫌いなものは嫌いやすく好きなものは好きになりやすい、と
P→奏
54(−3×2=−6)
奏→P
53(−3×2=−6)
P「最近例のカフェ行ったか? 」
奏「さぁ? あなたと行った記憶ならないけど」
P「記憶“ なら ”ね」
奏「なにか問題でもあった? 」
P「別に。最近本格的に仕事忙しくなってきたから行ってないなと思って」
奏「そうね」
P「……」
奏「……」
P「ん、LINEだ」スッ…スッ…
奏「そう」
P「……ちょっと出てくる。飯は一人で食ってくれていいぞ」
奏「そう」ペラッ
P「……じゃ」
ガチャ、バタン
P(雑誌の方が大事か、そうか。
ま、俺だってそのうちーー)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
58(+4)
奏→P
63(+10)
P「奏」
奏「なに? 」
P「弁当、つくってきたんだ」
奏「……それで? 」
P「一つだけでもいいから、食べてみてくれないか」
奏「いいけど」
P「ありがとう」トサッ
奏「……彩りよくなったわね」
P「ああ、前回は全体的に茶色っぽいって言われたしな。
この前、北条や梅木に食べてもらったんだよ。
奏と味覚近いし、普段一緒に食べたりしてるだろ? 」
奏「! ……もしかして、それって控え室で一緒に食べなかったとき? 」
P「ああ、持ってってたんだけどさすがにあのときは出せなくてさ。
丁度、北条に呼ばれたから食べてもらったんだよ。ははは……」
奏「…………ちょっとお手洗い」スッ
P「ああ、すぐ戻るか? 」
奏「ええ、たぶん」
ガチャ
奏「あの……私もあのカフェには最近行ってない。
たぶん、__に言われたんだと思うけどな私と喧嘩しただけだから」
バタン
P「…………たぶん、今二人とも気持ち悪い笑い方してるだろうな」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
42(−8×2=−16)
奏→P
72(+8)
奏「ふふ……私、私は……」
奏(どうしてこんなに感情の起伏が激しいのかしら……いいえ、理由はわかってる)
奏(こんな風になるのはPさんのことを考えているときだけ。
きっとこれは私の初めての特別)
奏(だから持て余してしまったのかも。
でも、もう手綱は離さない。絶対に)
奏「……さて、Pさんの手作りのお弁当を食べに行きますか」
奏「…………ふふ」スタスタ
「あ! 奏ちゃん」
奏「は、はい? 」
「この前の映画の撮影以来会ってなかったからさ。
連絡先聞き忘れたと思ってて」
奏「えっと、あの、私今」
「あー、大丈夫だいじょーぶ。LINE交換するだけでしょ? 」
奏「いや、でも私」
「いいからッ」
奏「!ッ……わかりました」ゴソゴソ
「俺もさー、急いでたんだけど奏ちゃんといつ会えるかわからないしさ」
奏「あの、ふるふる、でいいですか? 」
「おっけー。ってアレ? あ、プライバシーOFFにしてるんだった」スッ
奏「…………」イライラ
「あれ、どうやるんだったかなー」
奏「……貸してください」スッ
「え、いやいくら奏ちゃんでもスマホ見せるのは……」
奏「早く! 」
「!……は、はい」
奏「ああ、もう。できでるじゃないですか。はい、これで」
「お、ありがとありがと」
ふるふる、ふるふる……
ぴこーん……
奏「これで、よし。じゃあ、私本当に急いでるんで」
奏(早くしないと)
「あ、いつでもLINEしていいかな? 」
奏「ッ……」
奏(苛々しちゃダメ。冷静にならないと)
奏「ええ、いつでも待ってます」ニコッ
「うん、って俺もやばッ。じゃーねー」タッタッタ
奏「はぁ……早く戻らないと」クルッ
P「…………」
奏「! いや、あのPさん」
P「俺も次の仕事行くよ。そっちも頑張れよ」
奏「待って! 本当にお願いだからッ! 」
P「じゃ、仕事だから、さ。彼との話も仕事の内だろ? わかってるから」
奏「お願いだから……私の話を……! 」
P「……時間、なくなるから」スタスタ
奏「いや……うそ……こんな……」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
34(−8)
奏→P
76(+4)
奏「…………当然、よね」
奏(上手く行くはずがなかったのかも。
最初に彼を傷付けたのは私)
奏(それなら歩み寄るべきだったのは私からだった。
それを無駄なプライドで意地を張って……)
ピロリン♪
奏「LINE? 」
『急に仕事が入ったのは本当なんだ。
それに俺も頭に血が昇ってた。反省する。
よければ、弁当は置いたままだから食べてくれ』
奏「ふふ、ふふふふふ……まだ、私のこと……」
奏(返信しなければ……また、心配してくれるわよね? うん)
奏「ふふふ……」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
32(−2)
奏→P
66(−5×2=10)
P「昨日はどうして返信しなかったんだ? なんかあったのかと思ったよ」
奏「あっ……お弁当が美味しくて気を取られてる内に仕事の時間になっちゃって」
P「それで、時間経って忘れて既読だけでそのまま、と。なるほど」
奏「ごめんなさい。これ、お弁当のケース。
洗っておいたから」
P「お、そうか。どうだった? 」
奏「本当に美味しかったわ。それに味以外の想いも、ふふ」ニコニコ
P「お、おう……そうか」
奏「また、つくってね? 」
P「……時間があればな。よし、今日は一日中仕事がだぜっ」
奏「お願いね? 」
奏(どうして昨日はあのあとLINEもメールも電話もくれなかったの?
ずっと待ってたのに。
こんなに化粧濃くしなきゃならなかったんだから! )
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
30(−2)
奏→P
71(+5)
加蓮「ねぇ、奏」
奏「うん? 」
加蓮「なんか無理してない? 最近、肌とか荒れてたりすると思うんだけど」
奏「……ちょっと寝不足で」
加蓮「早めに病院行きなよ。私みたいになったりしたらプロデューサーとかも悲しむよ? 」
奏「Pさんが? ふふ、そうね、そうよ」
加蓮「うん。……プロデューサーが無理なら私とか音葉にでも相談するんだよ? 」
奏「ええ、ありがと。たぶん大丈夫だと思うけれどね」
加蓮「…………」
奏「ふふ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
24(−6)
奏→P
81(+10)
P「奏、本当に大丈夫か? 」
奏「ええ、最近は調子もいいし。一時期荒れたのが嘘みたいに肌の調子も戻ったし」
P「まぁ、そう見えるけど。なんというか……病的な白さというか」
奏「よく見てるのね」
P「あ、いや、変な意味ではないんだ」
奏「わかってる。でも、私は変な意味でも……」
P「……」ゾクッ
奏「ね? Pさん」
P「……からかうなよ」
P(気付いてるのは加蓮と、梅木と……千川さんあたりだな。
これは相談が必要か、いや……)
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
21(−3)
奏→P
84(+3)
P「加蓮、俺が何かしたと思うか? 」
加蓮「わからない、本当にわからないの。
私や音葉だって普段は気付かないレベルの違いで」フルフル
P「ただ、なにかでスイッチが入ると」
加蓮「……怖くなる」
P「…………」
加蓮「…………」
P「……最近さ」
加蓮「うん」
P「映画とかドラマからオファー殺到してるんだよ」
加蓮「? 」
P「病的な美しさ。高校生とは思えない美貌。それを包んで仕上げる雰囲気。
演技力なんてもんじゃねぇよ」
加蓮「……それだけ奏の努力が身を結んだとかじゃないの?
寝不足ってのも演技の勉強とかかもしれないし」
P「本当にそう思ってるか? 」
加蓮「……Pさんと同じだと思う」
P「…………そうだと信じたい、か」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
31(5×2=+10)
奏→P
93(+9)
奏「Pさーん♪ 」
P「ん? 」ビクッ
奏「久し振りにお弁当作ってきたんだけど、食べる? 」
P「ああ、勿論。でも大丈夫か? 最近仕事ばっかだろ」
奏「入れてるのはPさんでしょ? 」
P「いや、そうなんだが……。済まんな」
奏「あら、謝らないでよ。そのおかげで毎日が楽しいしね」
P(本当に、演技の勉強をしてただけ、なのか? )
P「でも、トレーナーとかも驚いてたぞ。いきなり雰囲気が変わったって」
奏「うふふ、私に努力は似合わない、みたいな? 」
P「いや、そんなことは。奏が努力を惜しんだって聞く方が信じられないよ」
奏「ありがと。……どう? 食べてみて」パカッ
P「おおう……これ、今日の朝だけで? 」
奏「ええ、Pさんに食べてもらいたかったから」
P「こんなに手間ひまかけるようなものばかり。……おひたしが多少浮いてるな」
奏「Pさんが好きっていうんだもの」
P「覚えてたのか。じゃあ、これからいただこうかな」
奏「どうかしら? 」
P「むぐ…………うん、これすげーよ。いつの間に前のおひたしを越えたんだ? 」
奏「さぁ? いつかしら、ふふ」
奏「覚えてるのなんて当たり前じゃない、ふふふ」
コンマ直下
P→奏
コンマ ↓2
奏→P
P→奏
25(−6)
奏→P
102(+9)
加蓮「私、あなたのことが好きです。
20歳になるまで待ちました。お付き合い、してくれませんか? 」
P「…………ごめん」
加蓮「ぁ……」
P「最初に言っておく。これは誰のせいでもない」
加蓮「……ううん、私のせいだよ。
奏がいるって知ってて告白したんだもん。
……奏の友達面する資格なんてない」
P「……そんなことないよ」
加蓮「ごめんなさい。本当に勝手な話だけど一人にしてくれる?
今は、ちょっと耐えられない、かも」
P「…………本当に済まない。ただ、奏の友達はやめないでくれ。
それだけは頼む」
加蓮「うん、当たり前だよ。むしろ私が謝らないと」
P「…………じゃあ、またな」
加蓮「…………ばいばい、さようなら」
ー
ーーー
ーーーーー
P「……やっぱり予想通りだったよ」
奏「でしょう? 加蓮ならダメとわかっていても来るってわかってた。
それに20歳を区切りにしてくるってことも」
P「友達は、やめないよな? 」
奏「ええ。むしろ勇気を出して信念を貫けるような友達だって確認できて嬉しいくらい。
なんならPさんを分けてもーー」
P「……んむ」
奏「ん…………はぁ……いきな、り」
どこか無理をしたような、壊れそうでいて盤石な。
均衡をわざと崩したような歪で崩壊寸前のタイミングを停止させたような奏を見ていられなくて、誤魔化す。
キスは深く、深く、さらに深く。
願わくば彼女を壊してしまった何かを吸い出すことができればと。
吸い上げ、絡ませ、ときに奏の舌先に侵入を許す。
きっとこれは罰。
そしてこれは幸。
俺は結局奏から逃げることができなかった。
一人は、いつかの太陽を思わせる速水奏。
一人は、仄白い月を感じさせる速水奏。
ふらふらとその魅力に吸い寄せられてしまったのが運の尽き。
俺は、俺は、俺は……そして奏はーー
「…………幸せか? 」
「ええ、あなたがいればそれだけで」
ーHappy Endー
いやー……こんなに早くハッピーエンドを迎えることができるとは
ただ、システムに欠陥があるような気がしないでもないですね
その辺は意見をいただけると嬉しいです
今日はもう無理ですけどもしよければ別の子か奏でやります
ただ、自分の守備範囲的にというか内容的に高校生以上だと助かります
お久しぶりです
システムは
・十の位が3以下で低下、他は上昇。
・一の位が変動値で、ゾロ目が出たら2倍(上昇も低下も)
・初期値は互いに50
で、いってみようかなと
もし、きつそうなら変更します
次レスから再開します
P(好感度、か) 穂乃香「プロデューサー? 」
P→穂乃香
50
穂乃香→P
50
P「あー……綾瀬」
穂乃香「なんでしょう? 」
P「最近どうだ? 仕事とかで困ったこととかないか? 」
穂乃香「大丈夫。ありませんよ。プロデューサーやちひろさんにはとても助けていただいてますし」
P「そうか」
穂乃香「どうしたんです? 普段はこんなこと話す人じゃないのに」
P「いやー……なんというか、俺はちゃんと仕事できてるかなーって。
綾瀬たちのことを見てるのも仕事だからさ」
P(久々にギャルゲやって好感度が気になったとか、
母親に結婚がどうとか言われたとは言えねぇな)
P「……双葉とかぐらいか。言っても大丈夫なのは」
穂乃香「杏ちゃん? 」
P「あ、いやなんでもないんだ。うん」
穂乃香「……ちゃんとできてるんじゃないですか?
私はこの世界のことあまりわかりませんから太鼓判は押せませんけど」
P「……うん、ありがとな」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
43(−7)
穂乃香→P
56(+6)
穂乃香「プロデューサーって趣味とかないんですか? 」
P「んー? 趣味、ねぇ。まぁ、学生のときから読書は好きだよ。
だけど、読書なんて趣味がないやつの暇つぶしみたいなもんだし」
穂乃香「そんなこと……なら、一緒にバレエ見に行ってみませんか? 」
P「バレエ? 」
穂乃香「はい! 来週ロシアのダンサーの公演があるんですけど、私の先生繋がりでチケットをいただきまして」
P(先生? あぁ、バレエ時代の。
……正直興味ないし久し振りの休日だったんだけどなぁ)
穂乃香「プロデューサーと一緒に行けばお仕事の幅も広がるかも」
P「りょーかい。そんなこと言われたら、な。
その代わり色々教えてくれよ? 完全に素人なんだから」
穂乃香「もちろん。楽しみにしていてくださいね! 」
P(まぁ、仕事だしな。そのうち有給使えばいいや)
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
45(+2)
穂乃香→P
52(−4)
P「って言ってもさ」
穂乃香「はぁ」
P「俺はそんなにアホじゃないわけだよ」
穂乃香「まぁ、はいわかります」
P「なんで先輩の尻拭いで綾瀬の送迎を遅らせなきゃなんないんだよ」
穂乃香「……まぁ、彼の担当のこの方が売れてますから」
P「いやいやいや、関係ないだろ。俺か綾瀬のミスならともかく、だぜ。
俺がアホじゃないってのはそういうとこなんだよ」
穂乃香「……はぁ」
穂乃香(気持ちはわかりますし、私も待たされたわけですけど……。
担当の女の子に愚痴る男性もどうかと思います)
P「……まぁ、そのうち上に行ってやるけどな」ボソッ
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
58(6×2=+12)
穂乃香→P
57(+6)
ある休日、ある劇場
P(うっそだろ、おい。人いすぎ。
正直バレエとか時代錯誤で日本にファンなんていたいと思ってた。
ついでに正装とか慣れねぇしなんだこの場違い感)
穂乃香「プロデューサー? 」
P「な、なんだ? 」
穂乃香「もしかして、緊張してますか? 」
P「当たり前だろ……こんな、正装なんてするとも思ってなかったし」
穂乃香「似合ってますよ。プロデューサーは上背がありますから」
P「そうだといいが……綾瀬といると浮いてないかな」
穂乃香「? 」
P「凄く綺麗だ。二十前でこんなにドレス似合う子なんて見たことないよ」
穂乃香「ふふ……そうですか? それはきっとプロデューサーのおかげです」
P「お、おう」
P(にこやかに微笑む綾瀬はとても……言葉では表せないくらいに美しかった。
彼女のことをなんにもわかってなかった自分が恥ずかしい。
それくらい俺はその日イキイキとした綾瀬穂乃香という女の子にやられてしまった)
穂乃香「ふふ、プロデューサー。しっかりエスコートしてくださいね? 」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
49(−9)
P→穂乃香
60(+3)
P「えぇ、それで綾瀬と一緒に行ってきたわけです」
ちひろ「ははぁ。それで穂乃香ちゃんの機嫌よかったんですね」
P「まぁ、俺は大した知識も素養もないから、
綾瀬の解説の方を主に楽しんだわけですが」
ちひろ「プロデューサーさんですもんね」
P「なんですと! ……と言いたいところですがバレエって難しいですよね」
ちひろ「そうですね。……わかってますよね? 」
P「は、はい? 」
ちひろ「適度な息抜きは構いませんが入れあげすぎないこと。
穂乃香ちゃんがプロデューサーさんを気に入っているならば、
恋愛感情になる手前を上手く維持して業績を維持してください」
P「……」
ちひろ「それが穂乃香ちゃんのためであり、あなたのためであり、
そして私や事務所のためになります」
P「クールダウン、ってことですか」
ちひろ「ええ」
P(綾瀬も裏ではこんなことを……?
女って怖いのかもな)
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
59(+10)
穂乃香→P
50(−10)
穂乃香「バレエどうでしたか? やっぱりいきなり連れていかれてもわからないかも、って思って」
P(クールダウン……クールダウン……よし)
P「まぁな。綾瀬には悪いけど俺には難しいかもしれない」
穂乃香「難しい、なんてことはないと思いますけど」
P「なんというか慣れる道筋が見えないんだよ。
敷居が高いというかなんというか」
穂乃香「うーん……でも、私はちいさい頃からやってましたからね。
確かにそうかも」
P「……バレエが日本であまりメジャーじゃないのもそこら辺かもな」
P(やっぱサッカーとか野球はちいさい頃から見たりプレーできるからこその人気だし。
そんな感じだよな)
穂乃香「む……」
P「まぁ、穂乃香が誘ってくれれば行くよ。
俺も勉強しておくし」
穂乃香「…………マイナー、か」ボソッ
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
65(+6)
穂乃香→P
55(+5)
ちひろ「穂乃香ちゃん、ちょっと」
穂乃香「あ、ちひろさん。どうしたんですか? 」
ちひろ「穂乃香ちゃん担当のプロデューサーさんから伝言なんだけど、
今日熱出してお休みなんですって。
今日は会わない予定だけど一応伝えてほしいって」
穂乃香「は、はぁ。でも、LINEなるメールなり……」
ちひろ「えっと、繋がらなかったって」
穂乃香「えっ」ゴソゴソ
ちひろ「まぁ、プロデューサーさんも熱で朦朧としてたり……」
穂乃香「あ! 電源落ちてる」
ちひろ「あらー……まぁ、たぶん寝てるでしょうけど、連絡返してあげてください。
あれでいて穂乃香ちゃんのこと好きですから返信ないと落ち込んじゃうかも」
穂乃香「そうでしょうか? 割と嫌な顔されたりも」
ちひろ「そんなのは誰でもじゃない?
顔に出やすい分プロデューサーさんはわかりやすいですよ。
それに、彼感情の起伏が激しくてあまり一時の反応じゃわからないし」
穂乃香「……なるほど」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
68(+3)
穂乃香→P
62(+7)
「あのさ、最近アンタの事務所のタレント増えてるけど枕とかやってんじゃないの? 」
穂乃香「いえ、そんなことはありませんが」
「まぁ、そりゃやってるとは言わないだろうけどさ。
アンタなんて才能あるようには見えないのに、さ」
穂乃香「……努力するのは慣れてますから。運かもしれませんね」
「ふーん……? あたしが努力してないってこと? 」
穂乃香「そういうわけでは」
「あ? あたしそういう煮え切らないの大っ嫌いでさ、アンタはーー」
P「申し訳ありません。うちの綾瀬がなにか失礼でも? 」
穂乃香「プロデューサー……」
「……いえー、あたしも綾瀬さんが勢い出てるの羨ましくてー。
コツとか訊いてたんですよー。じゃ、私はこれでー、ははは」
P「……」
穂乃香「……」
P「次からは俺を呼んでくれ。ああいうのはタレント自身にはどうもできないからな」
穂乃香「わかりました。……あの、ありがとうございます」
P「ま、仕事だしな。早く気付けなかった俺の責任でもある」
穂乃香「それでも、です。ありがとうございます。助かりました」ニコッ
P「お、おう……そうだな」
P(ちょっと危なかったな。キュンときた)
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
73(+5)
穂乃香→P
54(−8)
P「ん? あれ、眠ってたか……16:00、か」
P(綾瀬の撮影はまだ終わってないな。
……まぁ、だから控室で寝てられたわけだが)
ガチャ
P「綾瀬? 」
「えっ」
P「あー……__さん。先ほどはどうも」
「あははー、どうもでしたー! 部屋間違っちゃったなー! 」タタタッ
P「……なんだったんだ? 」
ガチャ
穂乃香「今日の撮影終わりました」
P「あぁ、綾瀬。お疲れ様。済まない、疲れが溜まっててな」
穂乃香「いえ……私のためっていうのは知ってますから」
P「ははは、そう言ってくれると気が楽だよ」
穂乃香「……彼女と何をやっていたんでしょうね」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
69(−4)
穂乃香→P
64(+10)
P「……なぁ、綾瀬」
穂乃香「はい」
P「後悔してないか」
穂乃香「……? 」
P「伸び悩んでたって言うけど、バレエの世界にいた方が綾瀬は楽しかったのかなって」
穂乃香「…………」
P「俺はバレエの話には着いていけないし、正直この業界なんてクズの方が多い。
仕事だって楽しくないものもある」
穂乃香「…………」
P「俺や千川さんは真に理解者と言えるのか。
綾瀬穂乃香はバレエを続けていた方がよかったんじゃないか。
最近、そう思うんだ」
穂乃香「……プロデューサーは私には才能がないと思いますか? 」
P「バレエの? それともアイドルとして? 」
穂乃香「両方です」
P「…………俺はバレエのことは全然わからない。
ただ、綾瀬がダメだと思ったのならそれはダメだ。
俺は綾瀬の才能が上の方だからこそ、見切ることができたんだと思ってる」
穂乃香「……はい」
P「アイドルの方は……正直トップには立てないだろう」
穂乃香「……」
P「たださ、綾瀬にはバレエのおかげで細かな演技が得意だし、
それでいてアイドル業に偏見がない」
穂乃香「私が世間知らずなだけかも」
P「いいんだ。どうやって綾瀬が綾瀬になったかじゃない。
綾瀬が今の綾瀬からどんな存在になるかが大事なんだから」
穂乃香「! 」
P「……バレエの先生はそれを示せなかったんじゃないかな。
おこがましいが俺はそう思うし、綾瀬に道を示せると思ってる」
穂乃香「……」
P「これで、いいかな」
穂乃香「……はい、私は……今、後悔なんてしてないって確信しました」
P「……そりゃよかった」
穂乃香「私は……あなたを信じます」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
87(9×2=+18)
穂乃香→P
56(−6)
P(好感度、か。ゲームなら女の子の方が上がりまくるんだが……おかしいな)
P(俺の穂乃香への好感度が上がりっ放しなんだが……あれ?)
P(凛としすぎず、絶対に軟弱ではなく、それでも女の子らしい脆さ。
少し、部屋に閉じ込めて……いやいやいや)
ー
ーーー
ーーーーー
P「綾……穂乃香」
穂乃香「はい? 」
P「これから、というかもう呼んじゃったけど名前で呼んでもいいかな」
穂乃香「構いませんけど」
P「うん、まぁそれだけなんだけど」
穂乃香「は、はぁ」
P「……」ニコニコ
穂乃香「……? 」
穂乃香(なにか……よくないことが起きるような)
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
90(+3)
穂乃香→P
50(−6)
P(もう、ダメかもしれない。穂乃香が欲しい。
髪先からつま先まで全て全て全て全て全て……)
P(思わず盗聴器仕掛けてしまったぜ。
……まぁ、またいけすかないタレントが穂乃香に嫌がらせをしないとも限らないしな)
P(この前控室に来たのだって何か盗みに来たとかに決まってる。
俺の穂乃香になにしやがる)
P「ま、もう大丈夫だけどな」
『それで、プロデューサーが助けてくれて』
『へー……でも、男の人だからね?
確かに熱意はあったけど』
『多少ずれてるところは、ね。でも、いい人だから』
『そう……ね。あら、もうこんな時間。明日も早いんでしょ? 』
『そうね。……今日はありがとう。またね? お母さん』
『ええ、頑張りなさいよ? 穂乃香。
プロデューサーとか他の人にも気をつけて』
『はいはい、わかったから。またね? 』
P「…………母親、か」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
81(−9)
穂乃香→P
58(+8)
P「…………」
ちひろ「…ろ……さー……」
P「……ふふ」
ちひろ「ぷ……さん! 」
P「……おお」
ちひろ「プロデューサーさん! 」
P「は、はい? な、なんかありましたか? 」
ちひろ「はぁ……いくら休憩時間とはいえイヤホンさしっぱはやめてくださいね。
せめて、ちいさな音でお願いします」
P「は、はぁ……済みません」
ちひろ「まぁ、いいですけどね。それ、イヤホン変えました? 」
P「あ、わかりますか? ちょっと高めのやつでノイズキャンセル機能が高いんですよ」
ちひろ「だから聞こえなかったんですね」
P「いや、聞こえはしてましたけど集中したくーー」
ちひろ「あ? 」
P「いや、本当済みませんでした!気をつけます、はい」
ちひろ「……なに聴いてたんです? 音楽とか好きでしたっけ、プロデューサーさん」
P「いやー……はは、大したことないですよ。最近は変化なくてだれてきましたからね」
ちひろ「変化? 」
P「…………」
ちひろ「……まぁ、いいです。ただ、迷惑は掛けないでくださいね」
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
90(+9)
穂乃香→P
57(−1)
P「穂乃香さ、24日の夜って用事あるか? 」
P(少なくとも家族とはないはずだ。
友人はわからないが、20:00過ぎまで仕事だし可能性は低いだろ)
穂乃香「いえ、ありませんけど」
P「もし、よければ仕事終わったあと何か食べにいかないか?
今年の締めみたいな感じで」
穂乃香「いいですけど……未成年でも大丈夫なんですか? 」
P「大丈夫だって。別に酒飲んだりするわけじゃないし。
それとも、穂乃香はそっちの方が? 」
穂乃香「い、いえ! そう、ですね。お呼ばれ、しちゃいますね」
P(残念……そっちの方が楽だったのに)
P「そうか。場所は探しとく。あと」
穂乃香「あと? 」
P「正装で頼む。いつだったかバレエ観に行ったときみたいな」
穂乃香「ドレスコードがあるお店行くんですか? 」
P「ああ、俺もあれから色々勉強したんだ。
それにまたあの穂乃香が見たい」
穂乃香「は、はぁ。じゃあ、用意しておきます」
P「ああ」
P(楽しみにしてるよ。俺の穂乃香)
コンマ直下
P→穂乃香
コンマ ↓2
穂乃香→P
P→穂乃香
100(+10)
穂乃香→P
67(6×2=+12)
P「それじゃ、今年一年の穂乃香の頑張りに」
穂乃香「が、頑張りに? 」
「乾杯」
穂乃香「これ、大丈夫なんですか? 」
P「ああ、それかなり再現度高いけどノンアルコールなんだ。
こういうところだと雰囲気が大切だろ? 」
穂乃香「そう、ですね。それにしてもまさかこんな部屋だなんて」
P「穂乃香はアイドルだし、一応俺もプロデューサーだからな。
個室じゃないとバレたらやばい」
穂乃香「まぁ、確かに。でも、バレるなら個室の方が危ないような……」
P「そのときは、そのとき、だよ。
それにこのホテルは業界人御用達だしな。
ガードは万全なはずだ」
穂乃香「……なるほど」
P「……バレようがバレまいが最後は変わらないしな」ボソッ
穂乃香「あ、このソテー美味しい」
P「そうだな。
……それに、穂乃香を他の人間にあまり見せたくなかったから」
穂乃香「え? 」
P「普段もそうだけど……ドレスアップした穂乃香はもっと特別だから」
穂乃香「……そんなこと 」
P「謙遜するなよ。俺は少なくとも穂乃香を知ってる」
穂乃香「ん、んん……? 」
P「あ、さ……飲み物がなくなってるな。注ぐよ」トポトポ
穂乃香「あっ、ありがとうございます。
……ちょっと暑くありません? 」
P「そうか? まぁ、確かに結構赤くなってるな。
外が寒いからかな」
P(肩や鎖骨が朱く染まった姿に戦慄する。
無自覚に美しく、それでいて自分の長所を魅せることに長けた矛盾)
P(矛盾は存在する。矛盾することが存在するという意味ではなく相剋と螺旋を描いた美しさとして)
P(神がいるならそいつには感謝しないといけない。
御使いを俺に遣わしてくれたことを)
穂乃香「ん……なんだか……暖かい」ポ-ッ
ー
ーーー
ーーーーー
ガチャ
P「……大丈夫か、穂乃香」
穂乃香「んふ……大じょふれすよー」ヨタヨタ
P「もう、部屋に着いたしあとちょっとだ」
穂乃香「へあー? 」
P「…………」
穂乃香「んー? 」
P「シャワー浴びるか? メイクは落とした方がいいと思うが」
穂乃香「んー……バック取ってくれますかー? 」
P「はいよ」スッ
穂乃香「ありがとうございますー」ゴソゴソ
P「…………」
穂乃香「あったあったー…。シートあったので行ってきま、あいあ」ガツ
P「ほら、ぶつけちゃっただろ。手、貸すよ」スッ
穂乃香「あ、ありがとうございますー。プロデューサーやっさしいですねー。ふふふ」
P「…………済まないな。今日だけだから。
明日からは穂乃香に選ばせるから」
ー
ーーー
ーーーーー
あの夜
結局俺は賭けに勝った
もちろんそのときはそのまま愉しんだ二人だったけれど
翌朝の穂乃香の顔はよく覚えている
真っ青というよりは蒼白で、透けてなくなってしまいそうで
記憶は完全に残っていたようで、俺はあまり責められなかった
自らに信念を持つ彼女は自分が一時でも俺を受け入れたことを重く感じたようで
その日は足取りが覚束ない彼女を車で送った
帰宅して彼女がなにをしてなにを考えていたかはわからない
ただ、俺のことを考えていたことは確か
それだけで身体全体が震えるほど歓喜が駆け巡る
そして、彼女はーー綾瀬穂乃香は俺との未来を選んだ
バックに忍ばせた手紙には簡潔な文だけを
昨日は済まなかった
俺がしたことを許せないのは当然だろう
ただし、俺が穂乃香を求めた結果であることは知っていてほしい
今までの時間はとても楽しかった
選択とはなにか
実のところホテルの一室で通報されなかった時点で俺は勝ちを確信していた
それでも、である
穂乃香が穂乃香である時間が欲しかったのだ
穂乃香が俺を選ぶということはつまりーー
ガチャ
P「……ただいま」
穂乃香「おかえりなさい、Pさん」
P「ああ……ん」
穂乃香「ちゅ……ん……ぁ」
P「ん……今日も潔白だったろ? 」
穂乃香「ええ、でもーー」
P「ああ、俺はお前がいればそれでいいんだからな。当然だ」
綾瀬穂乃香はあのイヴの翌年、アイドルを引退した
高校を卒業し都内の大学に進学したところまではファンも知っている
ただ、その後は両親も知らない
手紙とメールには大学のことが書かれているがそれは嘘でも本当でもない
真実はただ二人のもの
俺は彼女のためだけに生き
彼女は俺のために俺を見続ける
そう…………俺は賭けに勝った
ーー綾瀬穂乃香は綾瀬穂乃香であることを辞めない、と
自分の信念に負け、信念を守った彼女
その懺悔はまだあまりにも長い……
穂乃香「……大好き。でも、本当はーー」
ーEndeー
乙
美嘉オナシャス
心が豊かになったんだから仕方ない、はい
今回は伏線やフラグを建てる間もなく終わってしまいました
そのため若干消化不良だったり、説得力のある終わりではなかったかな、と
システムもそうですが自分の未熟さを痛感する周になってしまいました
思うところなどあるかとは思いますが、とりあえずこれまでです
本当にありがとうございました
>>352
もちろん続けても、というか続けたいのですが、
展開やキャラが似たり寄ったりにならないかな、と
奏と穂乃香の違いが上手く出せたかかなり自信がありませんでした
あと、システムですね
今回はかなり上手くいった気がするのですが自分が活かせるかどうか
ちょっとだけ時間が取れたので
P「……好感度」 日菜子「むふ、むふふ」
P→日菜子
50
日菜子→P
50
P「好感度調査の話、なんだが……」
日菜子「むふふ……」
P(トリップレベル高すぎだろ)
P「喜多、おーい。喜多さーん」ユッサユッサ
日菜子「むふ? なんですかぁ、プロデューサー」
P「仕事の話だ。最近喜多にはモデルとかファッション関係の仕事優先してただろ?
それはファン層の好感度を上げるためだったんだが……。
その甲斐あってティーン層向けの新ブランド立ち上げのセレモニーにオファーきたんだよ」
日菜子「はぁ、あのナイスミドルなオジ様が代表の。
あれで歳が若ければですね〜 」
P「お、おう……それで、だな。喜多は女性人気が今のところは高いが……。
これからは男性人気にも注力していこうと思うんだ。
今回のセレモニーは一つの区切りだな」
日菜子「そうですねぇ。そろそろお王子様を待ってるだけなのも飽きてきましたし〜 」
P「……ま、一応覚えておいてくれ。
理想は理想。現実は現実ってこともな」
日菜子「……わかってますよぉ。理想を現実にするためには努力が必要ですからねぇ」
P(どうだか、な)
コンマ直下
P→日菜子
コンマ ↓2
日菜子→P
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