春香「どんがらがっしゃん」 (4)
ドンガラガッシャーン!!!!!
派手に転けた
春香「痛ぁぁぁぁぁいい!!!」
ブゥゥウン!!
その時、
私の頭に何かが呼びかけてきた
「立ち上がれ」
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車の走る音も、人の喋り声も聞こえない
周りは頬が切れそうなほど静かだった
「傷は私が治してあげよう」
とても響くバイオリンの音色のような声
「これからも転ぶことだろう…だが、その度立ち上がっていくのだ。いずれ頂点の座に着いた時、また会おう」
春香「は…はい」
私に呼びかける声はどんどん遠くなって…
春香「…………あれ? 」
P「大丈夫か!? 」
プロデューサーさんが持っていた荷物を落としそうなくらい、慌てて寄ってくる
春香「はい…あはは、転けちゃいました」
伊織「もう、あんたほんとに相変わらずね」
諦めたように首を振る伊織、
私また転けちゃった…ドジっ子です
春香「あはは…ごめん」
律子「そろそろ仕事に向かうわよー」
律子さんが皆に呼びかけるなか、
千早ちゃんが私にそっと手を伸ばした
千早「大丈夫、春香? 」
完
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