春香「13.5cm」 (35)
途中微エロありです。
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11月11日
皆さんこんにちわ、765プロ所属のアイドル天海春香です。
明日は久々のオフなので同じ事務所の仲間、如月千早ちゃんのおウチに遊びに来ています。
二人のオフが重なるのもスッゴク久々。
だから今日はお泊りで遊ぶことにしました。
時刻は夜の20時です。
春香「ねぇ千早ちゃん、今日って何の日か知ってる?」
千早「? 知らないわ、犬の日かしら。」
春香「犬の日?え、何で?」
千早「ワンワンワンワンって。」
春香「え、もう一回言ってもらえる?」
千早「だからワンワンワンワンって…」
春香「もう一回!」
千早「わ、ワンワンワンワン///」
春香「千早ちゃんかわいい!」
千早「も、もう。からかわないでちょうだい///」
春香「からかってないよー。あ、11月11日はポッキー&プリッツの日だよ。」
千早「あら、そうだったの…。」
春香「ところで千早ちゃん。ポッキーゲームって知ってる?」
千早「……知らないわね。」
春香「そっか、知らないんだ…。」
千早「春香?」
春香「じゃあ、私が、教えてあげるね…?」
そう言うと私はカバンから赤い箱のポッキーを取り出します。
箱を開け、袋を開き、チョコのかかっていないプレッツェルの部分を持って千早ちゃんに渡します。
春香「ハイ千早ちゃん。」
千早「ありがとう春香。あむっ」
差し出されたポッキーを口で受け止める千早ちゃん、咥えたポッキーが可愛らしい小さな口の中に消えていく。
その反対側、プレッツェルの方をすかさず口に咥える。
咥えた瞬間千早ちゃんの目が大きく見開かれ口の動きが止まる、しかしポッキーを口から離す様子はない。
そのまま食べ進むと千早ちゃんも食べるのを再開した。
ポッキーの長さは残り1.5センチ。
私と千早ちゃんの顔も1.5センチの距離にある。
照れからなのか千早ちゃんが目を閉じたのが分かった。
そして私と千早ちゃんの間の1.5センチという距離は、チョコの味とともになくなった。
千早「ん…!」
プレッツェルの折れる小気味よい音が聞こえチョコ味の柔らかい感触を唇で感じる。
実際にはすごく短い時間、だけど永遠にも感じられるほどそうしていたようにも思えます。
春香「あ、あはは。キス…しちゃっ…たね。」
千早「そうね…。」
顔と顔が1.5センチよりも遠く離れ、どこか気まずい雰囲気が室内を包み込む。
ショックを受けてしまったのか顔を俯けてしまっていて千早ちゃんの表情を窺う事はできない。
春香「ご、ごめんね千早ちゃん…。」
千早「いえ…。」
話しかけても俯いたまま気のない返事が返ってくるだけでした。
春香「ごめんね…私やっぱり帰るよ。」
千早「え?」
流石に居た堪れなくなり、立ち上がってその場を後にしようとした時でした。
どんがらがっしゃ~ん
後ろから服の裾を引かれて転んでしまいました。
普段なら私一人で転ぶだけですが、私の裾を掴んだ張本人、千早ちゃんも一緒になって転んでしまいました。
私の上に覆いかぶさるようにして。
春香「千早…ちゃん?」
千早「春香…。」
覆いかぶさっていた体を起こし私の顔を見つめる千早ちゃん。
しかしその顔が徐々に近づいてきました。
春香「ん…」
先ほど感じたものと同じ感触を唇に感じる。
違うのは触れるだけだったさっきとは違い押し当てられているということ。
唇が離れ、顔の輪郭が見える位置まで離れる。
千早ちゃんの目には涙が浮かんでいた。
千早「帰らないで、春香…。」
春香「千早ちゃん…。」
千早「私ね、本当はポッキーゲームが何か知っていたの。」
「知っていて、あえて知らないふりをしたのよ。」
春香「どう…して?」
千早「もしかしたら、春香がやろうって言い出すんじゃないかって。」
「そうしたら、春香と…。」
春香「千早ちゃん…。」
それってつまり千早ちゃんは、私と…?
千早「私、春香の事が好きよ。大好き。」
春香「…!」
泣きながら、でも目を見てはっきり私を好きだと言ってくれた。
千早「いつも笑顔の春香が好き。皆の事をよく見てて励ましてくれる春香が好き。」
「ドジで危なっかしい春香が好き。嬉しそうにお菓子を配る春香が好き。」
春香「…千早ちゃん。」
普通なら女の子が女の子に恋をするなんて間違っている。
ハズなのに、どうしてかな?
目の前で泣いている女の子が間違っているとは思えない。
むしろ、受け入れたいと思っている。
当然だよ。
春香「ねぇ千早ちゃん。」
千早「何かしら…?」
春香「私、好きでも無い人と冗談でもポッキーゲーム、ましてやキス出来るほど器用な人間じゃないよ。」
千早「春香…それって…。」
春香「うん、私も千早ちゃんの事、大好き。」
心から、そう思える。
千早「春香…!春香ぁ…!」
再び私に覆いかぶさる千早ちゃん。
そのまま私の胸に千早ちゃんが顔を埋める。
その頭を優しく撫でてあげる。
たったこれだけでも、すごく満たされた気持ちになれる。
思えば最初の頃は千早ちゃんとの距離もすごく遠かったように思う。
挨拶だけの関係からレッスンを一緒に励むようになって、お互いの欠点を指摘し合いながら切磋琢磨して。
ポッキーの10数センチよりも遠かった距離が、今0になった。
春香「千早ちゃん、こっち向いて。」
覆いかぶさっていた身体を横にずらし隣り合って目と目が合う。
今度はポッキーなんて頼らず私からちゃんとしよう。
唇の先だけが触れるような、ついばむようなそんなキスを数回。
そして全体を当てて柔らかさと暖かさを唇で感じる。
一度唇を離すとはぁ…、と千早ちゃんの吐息が漏れた。
妙に艶っぽい表情と唇を見て、私の理性はどこかへ吹き飛んでいく。
小さく開いた唇に再び私の唇を押し当て、その僅かに開いた隙間に舌をねじ込む。
千早「ん…はぁ…ふっ…んぅ…ぷぁ…」
上気させた頬、肩で息をしてこちらを見つめる千早ちゃん。
千早「はる…かぁ…はぁ…はぁ…」
春香「千早ちゃん…ん…はむ…ちゅる…んく」
舌と舌が絡み、扇情的な水音が室内に響き渡る。
千早「ぷぁ…。」
唇が離れる、唇の間にかかった橋がキスの激しさを物語っていた。
まるで離れたくないと言っているかのように。
春香「千早ちゃん…ベッド、いこっか?」
千早「はぁ…はぁ…」
受け答え出来ないほど興奮しているのか。
千早ちゃんはただこくりと頷くだけだった。
ベッドに移動して千早ちゃんの衣服をするりと脱がすと白く綺麗な肌が露わになる。
春香「千早ちゃん、綺麗…。」
千早「いや…恥ずかしい…。」
手で顔を覆い真っ赤になっている千早ちゃん。
その姿がとてつもなく愛おしい。
私も服をはだけ下着を脱ぎ捨てる。
その姿に千早ちゃんの目が釘付けになっていた。
それに気付いた私はくすりと微笑むと千早ちゃんの耳元に顔を近づけ囁く。
春香「えっち。」
千早「ひぅ…!」
その一言だけで火が着いてしまったのか再び息が荒くなる。
細く、ともすれば折れてしまいそうな程細い身体を抱き締めお互いの心音を文字通り身体で感じます。
鼓動が早くなる。
呼吸と体温が混じり合い、重なる肌で想いを紡ぎ合う。
千早「春香…っ春香ぁ…!」
春香「千早ちゃん!千早ちゃん!」
千早「はるかすきぃ…だいすき…!」
春香「私も好きだよ千早ちゃん!」
互いに愛の言葉を掛け合いながら唇を貪る。
千早「ん…む…ふぁ…あ…」
春香「ふ…ん…はぷ…んむ…ちゅぷ…」
身体を重ね、擦れ合う度に好きという気持ちが溢れ出てくる。
どれほどそうしていたのか、気付けばお互いに果てて眠っていました。
生まれたままの姿でシーツに包まれた2人に朝日が差し込みます。
春香「そっか、あのまま寝ちゃったんだ…。」
千早「んぅ。…春香?」
春香「あ、おはよう千早ちゃん。」
千早「おは…。っ///」
春香「?どうしたの千早ちゃん?」
千早「は、春香!服を着てちょうだい!」
自分の姿をシーツで隠す千早ちゃん。
春香「もー、今さらでしょう?」
千早「は、恥ずかしいから///」
春香「ふふっ可愛いなぁ千早ちゃん。」
可愛い千早ちゃんを眺めているのも悪くないけどこのままだと風邪を引いちゃいそうなので着替えます。
千早ちゃんも身体を隠しながら着替えています。
隠す事無いのに。
春香「ねぇ千早ちゃん。」
着替えが終わり千早ちゃんに話しかける。
千早「なぁに、春香?」
春香「私達って、一応恋人同士って事になるのかな?」
千早「///…っ。そ、そうね。そうなるんじゃないかしら。」
春香「そっかぁ…。えへへ、そっかぁ!」
大好きな人と恋人になれるって、とっても嬉しいなって。
思わず顔がにやけてしまいます。
千早「あんまり人に話しちゃダメよ?」
春香「え、大丈夫だよ~。話さないよ~。」
千早「心配だわ…。あ…」
千早ちゃんのお腹が大きな音で空腹を訴えました。
春香「ふふっ何か作るよ、千早ちゃん。」
千早「ご、ごめんなさい///」
真っ赤になってる、可愛いなぁ。
春香「何が良いかなぁ…あ。」
千早「春香?」
春香「朝ごはん…ポッキーにしよっか…?」
おわり
終わりです。
昨日書けなかったので1日遅れのポッキーネタです。
エロ?っぽい物に初挑戦してみたのですがいかがだったでしょうか?
かなり短いですがもしも楽しんでいただけたなら幸いです。
それではお目汚し失礼いたしました。
乙です!
13.5cmってポッキーの長さなの?
>>23
あ、書き忘れてました。
そうです、ポッキーは1本13.5cmみたいです。
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