彼氏「はい、と言うわけで車を見に来ています」

彼女「誰に説明してるの？」

彼氏「お、この車なら持ってるぞ」

彼女「え？どれ？」

彼氏「これ」

彼女「ミニ四駆かよ！」

彼氏「ていうか免許持ってないのに車を見てもね」

彼女「そうだね、まずは免許から行こうか」

彼氏「ゴーフローム免許だな」

彼女「違うよ」

彼氏「俺の家だよ！」

彼女「そんなことよりお金あるの？」

彼氏「そんなことってなんだ！俺の親が汗水鼻水流して買った家だぞ！」

彼女「ご、ごめん」

彼氏「エイプリルフール！」

彼女「鼻水詰まらして氏ね」

彼氏「お金の話だったな」

彼氏「ちょうど30万あるぞ」

彼女「えっほんと？」

彼氏「エイプリルフール！」

彼女「……」

彼氏「まぁ車なんていいじゃないか」

彼女「じゃあ……旅行とかいけないね……」

彼氏「チャリがあるだろ？」

彼女「チャリで旅行なんてせいぜい20㌔くらいの範囲しか無理だもん」

彼氏「でも俺ここから白亜期行ったぞ」

彼女「タイムトラベラー！？」

彼氏「あ、横浜だった」

彼女「似ても似つかない間違いやめて」

彼氏「まぁいいじゃないか」

彼氏「そうだ、久々に『え！？そんな答えなの！？』大会ー！」

ﾜｰﾜｰ

彼女「久々っていうか第一回だよね」

彼氏「１問目！」

彼氏「メタルギア３でゼロ少佐に無線いれまくると出てくる言葉は！」

彼女「らりるれろ」

彼氏「え！？そんな答えなの！？」

彼女「お前が言うんかい！」

彼女「じゃあ私からね」

彼氏「ﾊﾞﾁｺｰｲ」

彼女「人口最――」

彼氏「中華人民共和国」

彼女「はやっ！正解だよ」

彼女「じゃあもう１問」

彼女「全――」

彼氏「アイスランド」

彼女「もはや予知かよ」

彼氏「話は変わるがバイクは好きか？」

彼女「うーん」

彼女「まぁ好きっていうか後ろ乗りたい的な」

彼氏「なるほど」

彼氏「じゃあそろそろ晩飯買いにいこうぜ」

彼女「あ、ごめん、今日先約が……」

彼氏「そうか……」

彼女「じゃあまたね、ていうか明日来るね！」

彼氏「(´･ω･｀)ﾉｼ」

彼氏「」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ

彼氏「もっしもーし！届いてる？」

彼氏「ん？あーオッケーじゃあ取り行くわ！」

彼女「エイプリルフールって便利な言葉」

彼女「さて、そろそろ戻りますかな」

彼女「愛しの彼氏さん宅へ！」





彼氏「ここはとある店！」

「らっしゃい！」

彼氏「お、これこれ！」

「オプションとかどうする？」

彼氏「キンキラにしたらイカ寄ってきそうだからいいですわ」

「そうかそうか、じゃあお金は……」

彼氏「この口座から」

「毎度あり！」

彼氏「フフンー」

彼氏「おっと、用事を終わらせたら11時回ったぜ」

彼氏「ちゃちゃっと帰ろうか！」




彼氏「到着！」

彼氏「うん？」

彼女「ｽﾞｽﾞｯ……」

彼氏「うぉい！」

彼女「あ、帰ってきた…」

彼氏「何してるの！」

彼女「エイプリルフール……」

彼氏「嘘なんか言ってる場合じゃないって！中入ってほら早くハリーアップカモン！」

彼女「急かすな…」

彼氏「何してるの」

彼女「あのですね、エイプリルフールとバカにされたので……」

彼氏「言い訳は聞きたくありません」

彼女「……」

彼氏「あなたは自分の体より他人の言葉が大事なのですか」

彼女「……」

彼氏「凸ピンするのでクローズアイ」

彼女「」ｷﾞｭｯ

彼氏「ﾎﾜﾀｧ!」ﾊﾞﾁｰﾝ

彼女「ｵｩﾌ」ﾊﾞﾀ

彼氏「……よし」

彼氏「おい、起きろ、おーい」

彼女「ん、ん…」

彼女「……なにこの厚着」

彼氏「デートだよ」

彼女「こんな夜中に？」

彼氏「キザなことするからな」

彼女「？」


彼氏「これで行くぞ」

彼女「これって…」

彼氏「スカイウェーブさ」

彼女「あなたこれ…」

彼氏「中免は高校で取っててバイクはさっき取りに行った」

彼女「だからか……」

彼氏「行くぞ！」ﾌﾞｫﾝ

彼氏「ここは丘だよ！」

彼女「うわ…星きれい……」

彼氏「だろ？」

彼氏「それで受け取ってほしいのがあるんだ」

彼女「なに？」

彼氏「星を見てごらん」

彼氏「綺麗だろ？その中から……はい」

彼女「これって……」

彼氏「指輪さ」

彼氏「結婚しよう」

彼女「え……？」

彼氏「他のセリフ考えたんだけどピンと来なくて……」

彼女「……ありがとう」

彼女「でも……一回整理させて？」

彼氏「いいよ、答えはいつでも」

彼女「うん……あ、他のセリフって例えば？」

彼氏「一緒に死のうぜとか」

彼女「心中すると思うからやめよ」

彼氏「味噌汁で作ってくれとか」

彼女「味噌汁で何を！？」

彼氏「まぁそんなこんなで結婚しように落ち着いたわけさ」

彼女「そっか……」