ミザエル「・・・」

アリト「早速発見したぜ！おい！」

璃緒「待ちなさい！」

アリト「聞けば問題も解決だろ？」

璃緒「あれ」

ミザエル「今度はあっちに行ってみよう」

アリト「どこに行くんだよあいつは」

璃緒「それが気になるから追いかけてるの」

アリト「ギラグやベクターも呼ぼうぜ」

璃緒「ギラグは見ての通りの巨体、ベクターはうるさい。隠密に向かない」

アリト「じゃあ俺だって向かねえじゃねえか」

ドルべ「君は素直だから黙れと言われたら黙る」

アリト「あー追うぞさっさと終わらそうぜ」

ミザエル「ここだな・・・ここにもしかしたら」

アリト「おいドルべお前はあいつと仲良いから何か聞いてねえのか」

ドルべ「彼はそういう事を滅多に言わない」

璃緒「あ、そう言えば数日前に彼が家に来たわ」

アリト「彼？」

璃緒「ええ、カイトよ」

アリト「カイト？ならあいつに聞けばいいじゃねえか」

ドルべ「問題はミザエルとカイトが何の相談をしていたかだ」

アリト「二人は銀河眼使い・・・何だ？」

璃緒「何か銀河眼に関係している事かも」

アリト「頭いいだろドルべ！何か思いつかねえのか？」

ドルべ「無茶を言わないでくれ」

ミザエル「誰だ！？」シュッ

ドルべ「チューチュー」

ミザエル「ネズミか・・・」

アリト「危なかったな」

ドルべ「ああ」

ミザエル「ここではない・・・だがすぐ近くにあるはずだ！」

璃緒「また何処かへ行くわ」

ドルべ「追おう」

アリト「いきなりカードを飛ばしやがってあの野郎」

アリト「もしかしたらと思うけどあいつ宝物探しでもしてるんじゃねえか？」

璃緒「まさか」

アリト「どう思うよドルべ」

ドルべ「うーん・・・」

璃緒「ドルべ」

ドルべ「うーん・・・」

アリト「宝物だよな？」

ドルべ「いや違う気がする・・・多分」

カイト「俺が答えてやろう」

アリト「うぉっ！？お前かよ」

璃緒「いつの間に後ろに！？」

カイト「ずっと居た」

ドルべ「聞かせてくれないかミザエルの秘密を」

カイト「あれは数日前の夢の出来事だった。俺とミザエルは同時に夢を見た」

アリト「夢？」

カイト「どこかの星が爆発を起こし一枚のカードが二つに別れ地球へ飛来した」

璃緒「でもそれって夢の話じゃ」

カイト「そう夢だ。だが二人同時にそんな夢を見るか？あり得ない」

ドルべ「何らかのお告げだと言うのか」

カイト「ああ、あの夢を見て以来だ俺とミザエルは何らかのカードの気配を感じるようになったのはな」

ドルべ「それは我々に害のあるカードなのか」

カイト「知らん」

アリト「無責任な奴だなてめえは！」

璃緒「あなたは見つかったの？」

カイト「俺もまだだ」

ミザエル「これは・・・ついに見つけたかもしれない」

ミザエル「この落下痕はまさに・・・」

「シャアアアアアアア！！！！！」

アリト「ミザエル！危ねえ！！」

ミザエル「何だこのモンスターは！？」

璃緒「何あれ・・・まるで機械の龍」

ドルべ「カイトこれは一体」

カイト「ああこれこそが俺達の見た夢の正体」

カイザー「サイバー・ドラゴンだ」

アリト「今度はこいつかよ！何でコート着てる奴は急に出てくるんだよ！」

カイザー「やはり俺の五体に流れるサイバーの血は正しかったようだ」

「シャアアアアアアア」

ドルべ「サイバー・ドラゴンとは」

カイザー「俺のデッキのエース達だ。どうやらこの世界でのこいつは宇宙から飛来したようだ」

ミザエル「貴様がカイトの言っていたカイザー亮か・・・いいだろう！私がこのサイバー・ドラゴンを捕獲してみせよう！」

ミザエル「ハッ！」

サイバー・ドラゴン「シャアアアアアアア！！！！！」

ドッ

ミザエル「恐ろしいほどに好戦的だ！」

アリト「俺も加勢するぜ！」

璃緒「私もやるわ」

ドルべ「私もだ」

ミザエル「下がれ！これは私とこいつの戦いだぞ！」

アリト「七皇の揉め事は七皇でケリつけるんだよ。文句あるか」

璃緒「そうよ気取らなくたっていいのよ」

ミザエル「・・・好きにしろ」

カイト「夢では奴は二つに別れて飛来したはず・・・心当たりはないか」

カイザー「いやただの融合モンスターだったとは思えん。カイトの話ならば星を破壊するほどの力を秘めたサイバー・ドラゴン・・・俺の知らぬ未知の召喚方法によって可能なのかもしれん」

カイト「アンタの知らない召喚方法ならばエクシーズ召喚かもしれん」

カイザー「エクシーズ？」

カイト「ただの推測だ」

カイザー「・・・俺達も彼らに加勢しよう。行くぞ！」

アリト「捕まえたぜ！この野郎！！」

サイバー・ドラゴン「グググ・・・」ブン

ドルべ「ぐわっ」

アリト「ドルべ！」

ドルべ「」

アリト「こっからどうするんだ！」

カイト「生け捕りにするか」

ミザエル「いや！カイザー亮！こいつを使え！！」

カイザー「何だこのカードは？」

ミザエル「カードに奴を封印しろ！」

カイザー「そういう事か！」

璃緒「アリト！早く退いて！」

アリト「ああ！よっと」

カイザー「サイバー・ドラゴンよ！俺の元に来い！」

サイバー・ドラゴン「アアアアアアアアアア」

カイザー「封印完了」

カイザー「後はもう一体だけか・・・」

カイト「これからどうする」

カイザー「もう一体を探しに行く恐らくはこの地の何処かに居るはずだ」

ミザエル「どうして我々にお告げが」

カイト「それが銀河眼の導きなのかもしれん」

カイザー「すまなかったミザエル」

ミザエル「・・・帰るぞ」

アリト「何し切ってんだよ」

璃緒「ちゃんと言ってくれれば手伝ったのに。ドルべしっかりして」

ドルべ「うーん・・・頭が」

カイト「おい遊馬は帰ってきたか」

アリト「まだだってあいつの姉ちゃんが行ってたぜ」

カイト「何をやってるんだあいつは」

アリト「おい」

ミザエル「何だ」

アリト「もう黙って勝手な事すんじゃねえぞ」

ミザエル「どうだろうな」

アリト「カイトとお前はダチだから頼み事を聞いたんだろ？ならお前のダチは俺のダチ」

アリト「七皇のダチは全員ダチなんだよ」

ミザエル「何が言いたい」

アリト「解らねえのかよ？ダチだ！」

ミザエル「相変わらず頭が軽いな・・・だが礼は言う」

アリト「何が礼を言うだ気取りやがって！」

璃緒「ちょっと喧嘩してないでドルべ箱んでよ」

ドルべ「うーん・・・頭が痛い・・・」