古鷹「プレゼントを配りたい」【安価あり】 (92)
加古「おーい、古鷹ー」
古鷹「あ、加古! お帰り、どうだった?」
加古「古鷹、最初に言っとくな。マジでやるのか?」
古鷹「うん! だって皆が望んでることなんだもの!」
加古「…………さすが古鷹というか、何と言うか……すごいな」
古鷹「そうかな? でも、加古にも手伝ってもらおうかなって思ってるんだけど」
加古「マジ?」
古鷹「マジだよ! 私達が皆のサンタさんになって、プレゼントを届けようっていう……」
加古「…………やべ、眠くなってきた」
古鷹「も~、都合悪くなるとすぐ眠くなるんだから」
加古「……つってもよぉ、さすがうちの鎮守府というかなんというか……内容はすごいぜ? プレゼントを用意するだけでもかなり大変そうだけどな……」
古鷹「……じゃあとりあえず1枚目~……じゃん! ……>>2ちゃんのだね」
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最上
加古「最上かぁ……意外とアイツ、プレゼントとか欲しいんだなぁ……」
古鷹「何が書いてあるかな? えへへ、読んでみるね」
手紙『サンタさんへ クリスマスには>>7をください』
古鷹「……>>7かぁ……」
↑プレゼントの安価は無かったことにさせてください……
手紙『サンタさんへ クリスマスにはボクが衝突しないような魔法をかけてください』
古鷹「……魔法かぁ……」
加古「……厳しいな」
古鷹「うーん、ねぇ加古」
加古「知り合いに魔法を使える奴はいないぞ」
古鷹「……注意するように言っておく、くらいしかできないかな……とりあえずこれは保留ね」
加古「代わりにこの前貰ったティッシュでも詰めて送っておくか」
古鷹「次のお手紙は~……じゃじゃん♪ >>9ちゃんからだね」
叢雲
加古「ん、叢雲? これはびっくりだな……まさかアイツがプレゼント欲しがるなんて……」
古鷹「サンタさんなんているわけないじゃない! って言いながら、誰よりも信じちゃってるタイプだろうね」
加古「なるほどなぁ……んで、肝心の手紙の内容は?」
手紙『サンタさんへ。新しいお洋服が欲しいです。いい子にして待ってます 叢雲』
古鷹「……可愛い」
加古「やばいなコレ。なんか目ぇ覚めてきた」
古鷹「それじゃあ新しい服を今度買ってあげよう! 準備期間はまだ十分にあるしね!」
加古「おうっ!」
古鷹「それじゃあ次は……ででん♪ >>11ちゃんのお手紙で~す」
摩耶
加古「おお、摩耶かぁ……さっきからサンタさんに縁がないような奴ばかり……」
古鷹「それって悪い子って事?」
加古「え? いや、そういうわけじゃないぞ?」
古鷹「うーん、摩耶ちゃんのお手紙はぁ……」
手紙『もっとあたしを強くしてくれる武器を開発してくれ! サンタさん、よろしくな!!』
加古「こいつサンタさんと提督を勘違いしてねぇか……?」
古鷹「んー、強い武器かぁ……そんな強い武器なんかなくても、摩耶ちゃん十分強いと思うんだけどなあ」
加古「でも、それが摩耶のお願いっていうなら、聞いてやらないわけにはいかないだろ?」
古鷹「……う~ん、何を上げようか悩むね。靴下に入りきるサイズじゃないといけないし……」
加古「それは今回はこだわる必要は無いと思うぜ?」
古鷹「そして4枚目、どんどん行こう!」
加古「よし来た! 次は>>13からの手紙だな!」
うーちゃん
古鷹「えーっと……卯月ちゃんは何て?」
加古「えー、今から読むな!」
手紙『サンタさぁーん♪ クリスマスにはぁ~、世界の平和が欲しいぴょん!』
加古「……こいつ、すごい事言ってるけど、結局私達はどうすればいいんだ?」
古鷹「あれ、もう一枚ない?」
加古「あ、本当だ……えっと、何々?」
『なーんて、うっそぴよぉ~ん!! うーちゃん♪』
加古「…………うざっ」
古鷹「結局何が欲しいのか分からない……」
加古「ティッシュ詰めとけ」
古鷹「それじゃあ次だね、加古、頼んでいい? とりあえずそれで今は最後にしよっか」
加古「任せろ! 最後は……>>15からの手紙だ!」
長門
加古「……って、ええええええええ!?」
古鷹「しーっ! 加古、声が大きいよ、それと自分で読み上げてびっくりしないの」
加古「だってこの人は……むしろサンタさんになる側の人間だろ!」
古鷹「なる側とか言っちゃダメ」
加古「そ、そうだな。えー、長門は……」
手紙『サンタへ クリスマスにはアイスクリームが欲しい。ファミリーパックで頼む。皆で一緒に食べたいのだ 長門』
古鷹「……アイスクリームかぁ。それに皆で食べたいんだね」
加古「いい子の鏡じゃねぇか!!」
古鷹「ちょ、手紙を叩き落とさないの!」
加古「だってよぉ……長門がこんな……こんな……!!」
古鷹「……まあ、私としては予想通りって感じだけどね……」
加古「え」
古鷹「……よし、とりあえず、皆のプレゼントを探しに行かなくちゃね」
加古「探しに行くって、明日からか?」
古鷹「うん、しばらく遠征の話も来てないし、ちょっとくらい休暇をもらっても趣旨を説明すれば、提督は怒らないだろうし」
加古「なるほど、確かにアイツなら怒りそうにもない」
古鷹「というわけで、サンタさんになった重巡洋艦の力、見せてあげましょ!」
加古「おう!」
こんな感じで、クリスマスまでちまちま安価とりつつ、古鷹と加古に頑張ってもらおうと思います。
SS書いてると次のネタ浮かぶよね(R‐18物)って事で、夜に別のスレでまったく別の話を書く予定。
今日は安価なしで古鷹と加古がプレゼント集めます
古鷹「さてさて、と言うわけで来ちゃったね」
加古「つっても、いつも提督がこもって燃料とか詰めてるところじゃねぇか。なんでこんなところに来たんだ?」
古鷹「今から妖精さんの力を使って、摩耶ちゃんに最強装備をプレゼントするための企画を……ね」
妖精「ぴぎゃーっ!! ぴぎゃーっ!!」
加古「なんで怒ってるんだ?」
古鷹「あれ、確かに……どうしてだろ?」
妖精「ギエピー!!」
加古「……もしかしてこれか?」
古鷹「あ、新発売のチョコ棒」
妖精「キエエエエエエエエ!!」
加古「……当たりか。これやるから、代わりに働いてくれよなー」
妖精「了解した」
加古「普通に喋れるんかい」
古鷹「んー、とりあえず摩耶ちゃんには、これを装備して貰えたらいいんじゃないのかな?」
加古「お、14号電探か……それを造るのか?」
古鷹「うん、妖精さんにお願いして」
加古「材料は? 持ってくるぜ」
古鷹「じゃあ、燃料10、弾薬11、鋼材251、ボーキ250でお願い」
加古「任せとけ!」
ビューんっ
加古「持ってきたぞ」
古鷹「速い速い。すごいね加古。さすが重巡洋艦」
加古「へへっ」
古鷹「それじゃあ妖精さん、よろしくね」
妖精「!」ビッ
加古「さあて、どうなるかな……?」
古鷹「……電探電探♪」
妖精「!」ビッ
加古「お、どうだ?」
61㎝3連装魚雷
加古「…………」
古鷹「……ま、まあ、最初からそんないいものが出るとは……うん、思ってなかった。思ってなかったよ」
加古「そうだな、よし、じゃあもう一回同じ素材で」
妖精「ぴぎゃーっ!!」
加古「またお菓子要求すんの!?」
古鷹「これはキツイね……とりあえず摩耶ちゃんは保留にしておこうか……」
加古「ああ……そうだな」
古鷹「で、アイスクリームのファミリーパックは……まあ直前に買うとして……」
加古「だな」
古鷹「……叢雲ちゃんの服……どうしよっか?」
加古「んー、どうするっつったって、買いに行くしかないんじゃねぇか……?」
古鷹「そのためには、まず叢雲ちゃんのサイズを測ることから始めなくちゃいけないよねぇ……」
加古「うぐっ、マジのサンタさんはどうやってそういう弊害を乗り越えてるんだ……」
古鷹「本当だね……」
加古「とりあえず今は何も動けないって事かぁ?」
古鷹「……とりあえず、ティッシュ集めようか」
加古「ああ、そうしよう。最上には車の衝突注意ティッシュを。卯月には……何ティッシュを詰め込んでやろうか……」
古鷹「もう何ティッシュでもいいよ」
古鷹「ふぅー、もどって来ちゃったねぇ」
加古「……一応今のプレゼント状況をメモしておこう」
古鷹「ナイスだよ加古」
最上→ティッシュで完了
叢雲→服→採寸の必要がある
摩耶→14電探→時間がかかりそう
卯月→箱ティッシュで完了
長門→ファミリーアイスクリーム→直前に購入、忘れるな
古鷹「うーん、結局準備ができてるプレゼントはティッシュだけだね」
加古「なあ古鷹、ついでにもっとカオスな状況にしちゃわないか?」
古鷹「……何言ってるの加古?」
加古「この際プレゼントの内容も安価にしちゃおうぜ。そうしたら絶対盛り上がると思うんだ」
古鷹「うーん、何のことを言ってるのかよくわからないけど、分かったって事にしてすすめるね」
加古「やりぃ!」
古鷹「それじゃあ、残りの手紙の数を数えよう……えっと……」
↓1のコンマ下一桁。5未満は5通に
古鷹「残りは5通だね」
加古「サンタさんが来る1週間より前に提出したのは全部で10人だな」
古鷹「さてさて、じゃあ5人の手紙をじっくりチェックしていこっか」
加古「行くぜ……とりゃー!! ……まずは>>29の手紙だよ」
野分
古鷹「……のわっちゃんかぁ」
加古「何だその呼び方」
古鷹「ふふっ、冗談。野分ちゃんは何が欲しいの?」
加古「んーっと……」
手紙『サンタさんへ クリスマスには>>31をお願いします』
加古「きれいな字だ」
改二
古鷹「悩みが切実すぎるね……」
加古「いやぁ、それにしてもきれいな字だ。もう改二の字だろこれは」
古鷹「改二の字っていうのがちょっと私には分からない発想かな」
加古「こんな物頼まれたら……またティッシュあげなきゃいけねぇじゃねぇか……」
古鷹「駆逐艦の改二かぁ……重巡洋艦にも改二が増えないかなぁ……」
加古「まあ、私達、改の状態で性能は……」
古鷹「加古、しーっ」
加古「ごめん」
古鷹「とりあえず、改二になれるっぽいつけ毛と鉢巻をあげよう」
加古「よし、これで完璧だ!」
古鷹「それじゃあ、続いて~……じゃかじゃか……じゃん! >>33ちゃんからだね」
文月
加古「お、文月かぁ……あの子はサンタさんを信じてそうだ。割と本気で」
古鷹「そうだね、私達がプレゼントしてるって事がバレないようにしなくちゃね……」
手紙『サンタさん、クリスマスです。クリスマスにはサンタさんからプレゼントがもらえるって聞きました。だから、プレゼントが欲しいです。具体的には>>35とかが欲しいです。無理ならおいしいご飯をください』
古鷹「……できれば>>35をあげたいね」
加古「天龍みたいな近接武装ってどうすんだよ!? そんなのあったら私も欲しい!」
古鷹「おもちゃ売り場になかったっけ? 降ったら光る剣みたいなの……」
加古「いや、それはさすがにないな」
古鷹「? そうかな?」
加古「天龍に頼んでみよう。うまく行ったら、もしかしたらもらえるかもしれないからね」
古鷹「ついでに龍田ちゃんの輪っかもね」
加古「あれ取ったら龍田死ぬぞ?」
古鷹「え」
加古「そんじゃあ次だ。えーっと……>>40からのお便りです!」
古鷹「ラジオコーナーみたいだね」
武蔵
加古「……何かもう驚きもねぇな。長門であれだけビビっちまったからかな?」
古鷹「武蔵ちゃんはサンタさん派だったんだね」
加古「……それで、手紙を読んでみるぞ?」
手紙『サンタ。クリスマスに頑張るとは、立派なものだ。そんなお前に恐縮ながらプレゼントを頼みたい。>>43を頼む』
加古「……何かサンタの立ち位置が分からなくなってきた」
古鷹「まあいいじゃないの」
とりあえず今日はここまで。夜に別スレ書こうかなって思います。
素直な大井
加古「……なあ古鷹、素直な大井ってなんだ?」
古鷹「えーっと……アレじゃない? 提督に作戦が悪いのよ……みたいな事言っちゃう大井ちゃんを更生させるというか」
加古「それはどうすればいいんだ?」
古鷹「多分、どこかの泉に女神様がいるはずだから、それできれいにしてあげればいいんだよ」
加古「なるほどなっ! それどこの知識だ?」
古鷹「北上ちゃんの漫画から……」
加古「知ってる気がするな……なんでだろう?」
古鷹「でも、どうして素直な大井ちゃんを、武蔵ちゃんが必要としてるんだろう」
加古「最近アイツら、第一艦隊でいっつも同じだよな」
古鷹「そういえばそうだね」
加古「って事は、もしかして武蔵……悪態つかれてうんざりしてる、とか?」
古鷹「なるほど……それをサンタさんの超次元で解決してもらおうとしたのか」
加古「ったくサンタさんに改二を頼んだり、別キャラ用意しろっていったり、魔法をかけて! だのなんだのかんだの言いやがって……」
古鷹「確かに、サンタさんと魔法使いがごちゃごちゃになってる人、多いみたいだね」
加古「はぁ、まあ確かにな。よし、あと2通だ。一気に行くぜ……?」
古鷹「よ~し、どんと来い、加古!」
加古「……よっと! >>49と>>51!!」
若葉
プリンツ
古鷹「あら、若葉ちゃんとプリンちゃん?」
加古「ああ、そうみたいだな。だが、プリンはドイツ語で書いてあって良く分からん」
古鷹「……ちょっと見せて」
加古「あ、とりあえず若葉の方からな」
古鷹「うん」
手紙『サンタへ 私はこの瞬間を待っていたんだ……お前からプレゼントをもらう時はこの一日しかないからな。欲しいのは>>53なんだが、いいだろうか?』
古鷹「あら、若葉ちゃんとプリンちゃん?」
加古「ああ、そうみたいだな。だが、プリンはドイツ語で書いてあって良く分からん」
古鷹「……ちょっと見せて」
加古「あ、とりあえず若葉の方からな」
古鷹「うん」
手紙『サンタへ 私はこの瞬間を待っていたんだ……お前からプレゼントをもらう時はこの一日しかないからな。欲しいのは>>54なんだが、いいだろうか?』
提督
加古「ダメです」
古鷹「え、なんで? 一日くらいいいんじゃない?」
加古「これそういう意味での欲しいじゃないだろ!?」
古鷹「え、どういう意味での欲しい? 抱き枕とかじゃないの?」
加古「いやぁ、でもさ……いや、もう突っ込むのやめよう。私がバカみたいじゃないか」
古鷹「提督かぁ~。靴下に入らないね。ふふっ♪」
加古「古鷹の純粋さが時に怖い……」
古鷹「それで、もう一つは?」
加古「ん? ああ、これだな。解読できるか?」
古鷹「んー……」
手紙『Santa! Weil sie in sehr, sehr lustig, ich gebe mir die Gabe absolut! Ich weiß, dass du eine Reihe, in der Hoffnung bereit, Bismarck Schwester-sama zu senden! Bitte!』
古鷹「……えーっと……翻訳してみるね?」
加古「頼む」
古鷹「……こうなったよ」
手紙『サンタさんへ! とってもとっても楽しみにしてるから、絶対にプレゼントをちょうだいね! ビスマルク姉様に喜んでもらえるように>>57を送ってほしいんだ! お願いします! 』
加古「古鷹すげぇ!」
平和だったとき、心からみんな笑いあえた時代の祖国
加古「ってこらあああああ!!」
古鷹「だから、他の子達が起きちゃうでしょ?」
加古「……いや、いやいやいやいや、さすがにこれは……うん、じゃあ小さい声で言わせてくれ」
加古「私達にどうしろってんだ!?」
古鷹「うーん、本物のサンタさんでも難しいだろうね……」
加古「……ドイツの国旗をデザインしたティッシュを詰めてやろう」
古鷹「そうしよっか」
加古「よしっ、これで準備は整ったな」
古鷹「そうだね。どうやってプレゼントを渡すか考えよっか」
加古「まずはプレゼントの整理だな」
ちょっと用事ができました。終わらせてきます
最上→ティッシュで完了
叢雲→服→採寸の必要がある
摩耶→14電探→時間がかかりそう
卯月→箱ティッシュで完了
長門→ファミリーアイスクリーム→直前に購入、忘れるな
野分→ぽいつけ毛と鉢巻
武蔵→素直な大井
文月→天龍剣
若葉→提督
プリン→ドイツティッシュ
古鷹「……こうしてみるとティッシュの割合が多いね」
加古「3割ティッシュか。集めるのも大変そうだな」
古鷹「…………うーん、とりあえずどうしようか? ティッシュの子達のプレゼントも考え直してみる?」
加古「うーん……このままでいいんじゃねぇの? ……ぐぅ」
古鷹「まだ寝ちゃだめだって!」
加古「うえっ!? 今から何すんだ?」
古鷹「……もちろんプレゼント探しだよ!」
加古「……プレゼント探し……」
次回、プレゼント探しです
古鷹「野分ちゃんの分は、私が造っとくね」
加古「え、古鷹作れるの?」
古鷹「重巡洋艦たるもの、コスプレ衣装は作れて当たり前でしょ?」
加古「初めて聞いたわ」
古鷹「え、嘘」
加古「嘘じゃない」
古鷹「まあそれで完了ね。それと、武蔵ちゃんの素直な大井ちゃんだけど……女神さまの位置をグーグルで検索したら、なんと華麗にヒットしたんだよね」
加古「グーグルすげぇ!」
古鷹「ちょっと加古、大井ちゃん連れてここまで行ってきてもらえる?」
加古「よし、任せとけ。とりあえずスタンガン使って大井を気絶させてからだな」
古鷹「うん、お願いね」
加古「そんで、残りは……?」
古鷹「文月ちゃんの天龍ちゃんみたいな剣も、私が作っておくね」
加古「それは古鷹頑張りすぎじゃないか?」
古鷹「大丈夫大丈夫。重巡洋艦なら、剣を造る技術くらい誰だって持ってるから」
加古「私持ってないけど」
古鷹「え」
加古「えっ」
古鷹「…………」
古鷹「若葉ちゃんの提督はぁ~」
加古(スルーした)
古鷹「提督に全力で頼み込もう。私達が」
加古「私達が!?」
古鷹「明日の朝に決行だよ」
加古「え、待って、私今から大井を連れて……スケジュールかつかつじゃねぇか!!」
ドギューンッ!
古鷹「さて……あとはプリンちゃんは、ティッシュだし加古ちゃんが用意してくれるよね」
―女神の泉前―
大井「」
加古「はぁ、はぁ……ったく、スタンガン使うこっちの身にもなれよ……なんで2,3回起き上がったんだよ」
大井「」
加古「……とにかく、ここに落とせばいいのか……だが、ネットの情報は怪しいな……本当に女神が出てくるのか、スタンガンで試してみよう」
ポチャンッ
ザバー…………
加古「おっ、出てきたぞ?」
漣「ちょっと!! なんてもん投げつけてくれたんですか!! ぶっ飛ばしますよ!?」
加古「な↓ん→で↑お前なんだよ!!」
漣「え、何か問題が?」
加古「ちょ、待て……泉の女神様?」
漣「そうですよ? 私バイトで泉の女神もやってるんです」
加古「バイト!?」
漣「自給880円、燃料保障。いい仕事キタコレ! って思ったら、ここに投げ込まれたんです……」
加古「な、なんだそりゃ……」
漣「まあ、落とされたからには仕事をしますよ……」
漣「はーい♪ ご主人様、貴方が落としたのは、このスタンガンですか? それとも、こっちのスタンガンですか? それとも……」
漣「わ・た・し?」
加古「帰ります」
漣「ちょ、ちょっと!! 待てこらー!! お代寄越せー!!」
―古鷹たちの部屋―
古鷹「……できた。つけ毛。ふふふ、これ可愛いなぁ、つけてみてもいいかなぁ……?」
加古「戻った」
古鷹「あ、お帰り、大井ちゃんは?」
加古「漣だった」
古鷹「は?」
加古「泉の女神……漣だった」
古鷹「……そっか」
加古「はぁ、だから大井を素直に変えることは無理だったよ。まあなんとなくわかってたけどな」
古鷹「……夕張ちゃんに頼もうか」
加古「え?」
古鷹「あの子ならきっと……」
(夕張「2人とも、できました! スナオニナールです!」)
古鷹「とか作ってくれるよ」
加古「否定出来ねぇ」
加古「てことは回り道かぁ……はぁ、つかれちまったぜ……」
古鷹「はい、燃料」
加古「サンキュー」
古鷹「天龍ちゃんの剣は明日には完成させとくね」
加古「それじゃあ、後は一日待って、提督に若葉の物になれって命令すれば完璧だな?」
古鷹「長門ちゃんのアイスを買うのを忘れないようにしないとね」
加古「おっ、そうだったそうだった」
―翌日 鎮守府―
古鷹「お願いです提督……」
加古「クリスマスの一日だけでいいんだ!」
提督「えっと、何言ってるのかな? キミ達は……」
古鷹「……お願いします。この通りです」
提督「どの通りだよなんでお前が天龍の剣っぽい何かを持ってるんだよ完成度高いよ怖いよ」
加古「私からも頼むよ!」
提督「……しかし、俺としては若葉に限らず、艦娘といちゃつくなんて職務放棄、部下にセクハラ、色々な意味でだめな気がするんだが」
古鷹「……うーん、何か説得させなきゃいけないね」
加古「どうやって説得するんだよ?」
古鷹「……提督」
提督「ん、何だ改まって?」
古鷹「>>75」
提督「…………っ!」
私の脱ぎたてインナーあげるから
提督「……………………」
古鷹「…………」
加古「ちょっ、古鷹、そんなに顔真っ赤になるくらいだったら言わなきゃ良かったのに……」
古鷹「逆に提督にめちゃくちゃ考えられていることが恥ずかしい」
加古「て、提督、私のインナーも」
提督「それはいい」
加古「なんで!?」
提督「分かった。古鷹の脱ぎ立てインナーと加古のスカートを俺のクリスマスプレゼントにしよう」
加古「おかしい!!」
古鷹「本当にいいんですか?」
提督「……ああ、それじゃあ若葉のために、俺もひと肌脱ごうかな?」
古鷹「提督かっこいい!」
提督「……よし、それじゃあクリスマス当日まで時間を早めるぞ」
加古「すごい力を軽々しく使うなぁ」
―クリスマス当日―
古鷹「……昨日の徹夜は疲れたね、加古……」
加古「ああ……マジで眠い……目を閉じたら夢を見れる。今なら」
古鷹「……よし、このカメラで、皆の枕元にプレゼントを置いたあとを撮影したんだ」
加古「え、何その企画……?」
古鷹「見てみようよ」
加古「おうっ!」
最上「……ん、むにゃ……」
最上「……あれ、朝だね……? ふふっ、いい朝だ……」
ゴツッ
最上「……?」
最上「こんな物、前からあったっけ?」
最上「……あ、ティッシュだ!! ……衝突注意って書いてある」
最上「……サンタさん、ありがとう」
加古「これ完全に最上の神解釈に助けてもらってるよな」
古鷹「こうすることによって、サンタさんを本当に信じていたのかもわかってしまうというね」
加古「いろんな意味で凄いな……」
古鷹「結局叢雲ちゃんは採寸できなかったから……私が叢雲ちゃんのサイズを思い出しながら服を造ったんだけど」
加古「古鷹のスペック高すぎないか?」
古鷹「改二になれるからね」
加古「関係ないよな?」
古鷹「うん」
叢雲『…………んっ、朝……?』
加古「お、来た、映像の叢雲が起きたぞ!」
古鷹「おっ」
叢雲『!? プレゼントは!?』
叢雲『わぁ……あ、ある! ある! やった! 新しいお洋服……ふふっ!』
ガラガラ
加古「窓開けたぞ? 何するつもりだ?」
古鷹「もしかして、服気に入らなかったのかな……?」
叢雲『サンタさーん! 素敵なプレゼント、どうもありがとう!!』
加古「……窓に向かって叫んでる」
叢雲『届いたかな? きっと届いたよね? サンタさん?』
古鷹「と、届いた……グスッ、届いたよォ……」
加古「な、泣くなよ古鷹」
古鷹「良かったぁ……頑張って作ってよかったよォ……」
叢雲『うわっ、すごい! ピッタリだし!』
古鷹「やっぱり重巡洋艦はすごいね」
加古「これは古鷹がすごいだけだからな?」
加古「摩耶の装備は間に合ったか?」
古鷹「えっと……それがね?」
加古「……?」
摩耶『んおっ、今日はクリスマスだなぁ。手紙ってのは届いたのか?』
摩耶『あれ、箱だ……何かあるぞ? ……これ……21号電探じゃねぇか! すげぇ!』
加古「あ、ちょっと妥協したんだな」
古鷹「う、うん……そう、なの」
加古「? 歯切れ悪いなぁ……」
摩耶『あれ、何かこれ書いてあるぞ? サンタの奴、おしゃれなことするなぁ……えっと何々? ……ズ、ス、イ?』
加古「……古鷹」
古鷹「何も言わないで」
卯月『うぎゃああああああああ!! 何故かうーちゃんの部屋がティッシュまみれにぃいいいいい!!』
卯月『なんじゃこりゃああああああああああ!!』
卯月『……だぴょん』
加古「……ざまあみろ」
古鷹「加古、結構イライラたまってたんだね」
加古「結構なんてもんじゃねぇけどな」
卯月『はぁ、片づけよ。こんなにティッシュがあったら、うーちゃんが1人さみしくぬらぬらしてる感じになっちゃってるぴょん』
加古「朝から最低な妄想だな」
古鷹「卯月ちゃんすごいね。メンタルが」
長門『……おお、本当にアイスクリームの箱がとどくとは……サンタという奴もなかなかやるな。しかもスプーンもつけて、ドライアイスもつけてくるとは……できるやつだ』
加古「気遣いが素晴らしいな古鷹。俺ならアイスクリームをそのままボンッだぜ」
古鷹「加古ならやりそうだね」
プリンツ『わーい! 平和の象徴国旗のティッシュ!』
古鷹「ティッシュ好評だったね」
加古「よかったぜ」
野分『こ、このつけ毛と……この鉢巻を巻けば……私も改二の気分が……』
野分『って、気分だけ味わってもどうしようもないですね』
古鷹「どうせならつけてほしかったなぁ」
野分『きっとこれは……サンタさんからの贈り物……『自分で改二の道は切り開け』と言う、サンタさんからの……見ててくださいね、サンタ様!!』
古鷹「いつまでも見ておこうね、加古ちゃん」
加古「ああ……そうだな」
文月『天龍星、惨殺真剣!!』
加古「この映像はひたすら文月が中二っぽいこと言ってるだけだな」
古鷹「菊月ちゃんと長月ちゃんのせいかもね」
古鷹「武蔵ちゃんの映像は入手に失敗しました……」
加古「まあ、プレゼントの用意ができてなかったからな……」
古鷹「次の映像は……」
加古「みたいような……見たくないような……」
古鷹「一応、5秒くらい見てみよ?」
加古「あ、ああ……」
ピッ
若葉『あはっ、あ、ああっ……! て、提督……提督!!』
提督『若葉……わかばぁ……!!』
若葉『提督からのクリスマスプレゼント……本当にうれしいぞ……あ、ありがとう……ありがとうサンタさん……あはっ、あふっ……ああっ』
提督『俺のホワイトクリスマス……受け取ってくれるか?』
若葉『も、もちろんだ……て、提督……うぅ!』
ピッ
加古「……何とも言えなかった」
古鷹「…………」
加古「古鷹? 顔真っ赤だぞ?」
古鷹「へ? あ、いや、そんな事ないよ?」
古鷹(ちょ、ちょっとだけ……濡れてる……かも)
加古「はぁ、なんにせよ、私達が頑張ってプレゼントを持ってっても、わたし達じゃなくてサンタさんのお手柄になっちまうのか……」
古鷹「……でも、そっちの方が皆も喜んでくれてるし、私達も嬉しいし、いいんじゃない?」
加古「……そういうもんなのかもな、サンタさんって。案外私達の近くにいるものなのかも!」
古鷹「……じゃあ、そろそろお仕事しよっか?」
加古「おうっ! さぁて、仕事仕事……っと」
―武蔵の部屋―
武蔵「……はぁ」
武蔵(皆はプレゼントをもらって喜んでいるようだが……私のプレゼントは来なかったな)
武蔵(……やはり無理があったか。少し興味本位で素直な大井を頼んでみたが……少し、いや、あまりにも厳しすぎたかもな)
コンコンッ
武蔵「……? 何者だ?」
「えっと、武蔵さん? その……大井です」
武蔵「……え?」
「あの……その……メリークリスマスって、何か武蔵さんの顔見て言いたくなったんで……ちょっと、顔を見せてくださいな?」
武蔵「……ふっ」
「いいですか? いいなら、お部屋に入らせて下さ~い……ね?」
武蔵(……サンタとは、本当に魔法が使える人物なのかもしれないな……)
ガチャッ
―END―
無理やりギュッと締めちゃったんで、後味アレかもしれませんが、楽しんでいただけていたら幸いです。
ここまで呼んでくださった方々は、ありがとうございました。次は結構長編になりそうです。
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