ノリで立てたので、亀更新。
男「……ん?」
女「どうしたの?難聴?」
男「…確かにそうかもしれないな、
俺様としたことが聞き間違えるとは…」
女「聞き間違えてはいないと思うけどね。」
男「つまり承諾ということか。」
女「なんでだよ。」
男「…なるほど、恥ずかしくて素直になれないんだな?」
女「思考回路バグってんの?」
男「まあ、機会はいくらでもある。
お前が正直になるときを待つまでだ。」
女「うん。それがいーよ。そうしよ。」
男「それで、気は変わったか?」
女「待ってねえじゃねえか。」
女「…あ、見たいアニメ始まるから帰るね。」
男「…アニメ?そんな幼稚なものを見てるのか?」
女「アニメの良さがわからないなんて、君もまだまだだねえ。」
男「惚れたか?」
女「何だこいつ。」
<女宅・女の部屋>
女「……」ポチッ
TV『ワーワー…』
女「……」
女「……」チラッ
男「ふむ…これがお前の好きなアニメか。」
女「警察よんでいい?」
男「!?何があったんだ?」
女「いや、家に不審者が。」
男「…ふっ、俺様が成敗してやろう…」
女「いや、お前だよ。」
男「俺が不審者…?どこが…」
女「女の子の部屋に押し入ってきてる時点でねえ。」
男「昔からそうだったろ?」
女「いま歳いくつだと思ってるのですか。」
男「17…いや、18だったか?」
女「あれ?16じゃなかったっけ?」
男「?そうだったか?」
女「えーと……」
女「…って違う。脱線した。」
TV『ワーワー!!』
女「あっ、アニメのこと忘れてた。」バッ
急いで画面にかけよる。
よかった、まだあまり進んでない。
女「静かにしててね。」チラッ
男「任せろ。そのぐらい俺様には造作のないことd」
女「うるせえよ。」
TV『キャーキャー…』
~30分後~
TV『~♪』←エンディング テーマ
女「…おもしろかったー♪」
男「……面白いか?」
女「あ…いたんだっけ。」
男「おい…俺様の存在を忘れるなど、
普通の人間なら許されない行為だぞ。」
女「私は神だ。」
男「…なら仕方ないな。」
女「…んーと。」チラッ
時計『19:00』
女「7時か……お腹空いたなー。」
男「よし、特別に俺様の手料理を振る舞ってやろう。」
女「あ、お母さんがご飯作ってるのでいいです。」
男「なんてな、冗談だ。流石にもう帰る。」
女「意外とあっさり帰るんだね。」
男「去り際が醜い男は嫌われるからな……っづ!?」スタスタ…ガンッ!
ドアの上のところに頭をぶつける男。
女「かっこ悪っwww」
男「くっ…俺に恥をかかせるとは…このドア破壊してやる…」
女「2倍の金額で弁償してね。」
男「…さらばだ、女。また明日会おう…」クルッ…スタスタ…
女「ばいばーい。」
女「ふぅ、嵐は去った。」
「」内に句点っておかしいよ
>>11-13
忠告ありがとうございます。
ー次の日ー
女「…今日は木曜日かぁ…」テクテク…
女「たとえ今日を乗りきっても、まだ金曜日が残ってる……」テクテク…
女「……はぁ…憂鬱だね…」
オイテメー!キイテンノカ!
…ナンダ?キサマゴトキガ、ハナシカケルナ…
女「うん?喧嘩かな?」チラッ…
モブ「人にぶつかっておいて、なんだその態度は!」
男「ぶつかって痛みを受けたのは、俺だって同じだ。調子に乗るなよ」
モブ「はあ!?お前、制服着てるけどどこの学校の生徒だ!苦情を入れてやる!」
男「…ふっ、屑はすぐ権力に頼ろうとする…」
モブ「てめえ…言わせておけば……!」グググ…
男「なんだ?力に頼るのか?」
女(男じゃん……しかも一触即発の雰囲気…)
女(これは……)
女(素通り一択だね)
女(……)コソコソ…
男「まったく…俺にはこんなところで時間を潰している暇は無いんだ」
モブ「俺だって通勤途中だ!朝からいらつかせやがって…!」
男「……ん?」チラッ
女「……げ…」
目が合ってしまった。
男「おお、奇遇だな。一人で寂しく登校していたんだろ?俺様が一緒に登校してやる」スタスタ
女(その状況で近寄ってこないでほしい)
モブ「おい!お前、どこにいく!まず俺に謝れ!」
男「…ハァ、いい加減にしろよ。なぜ俺が貴様ごときに頭を下げなくてはいけないんだ?」
モブ「……」カチン…
女(まずい雰囲気…)
そのあと結局駅までダッシュで逃げることになった。
<○○駅>
女「…はぁ…はぁ……朝から走ることになるなんて…」
男「このくらいで…疲れるなんて………情けないな…」ゼェゼェ…
女「めっちゃ息切らしてんじゃん」
男「そもそも…何故逃げる必要がある?俺は悪くないんだ」
女「そうやって意地はらないのー。ぶつかった以上、お互いに謝り合うんだよ」
男「…理解できない……」
男「…まあ、もうどうでもいい。それより、電車はいつくるんだ?」
女「次の電車がくるのは…」
『△△行き 8:30分』
女「あ、8:30分だって」
男「あと3分くらいか…」
男・女「……」
男・女「……!」ハッ!
女「8:30……」
男「…俺様としたことが…遅刻だと…」
女「うわー。男のせいだよー」
女「男が変な人に絡まれてなければー」
男「俺は悪くない」ドンッ!
女「どっからその自信は沸いてくるの?」
男「…まあ、たかが学校ごときが俺様の時間を制御するというのも、おかしな話だったからな」
男「これからは好きな時間に行くようにするか」
女「何様だよ」
男「ふっ……俺様だ」
『2番線に電車が~』
女「おお、来た来た」
男「やっとか…俺様を待たせるとは…」
<電車内>
女「…んー、満員電車だよ……」
男「ぐっ…邪魔なやつらばかりだ……全員降りろ…」
女「自己チューすぎるよ」
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
男「あと2つか」
女「やっと座れるくらい空いてきたね」
男「たかが2駅座るまでもないけどな」
女「とかいいつつ、座ってるじゃん」
<△▽駅>
女「現在時刻8:42分です」
女「高校まで歩いて10分」
女「一時間目が始まるのは、8:50分から」
女「つまり……」
男「どうせ間に合わないなら、のんびりいくか」
女「そーしよー」
チュンチュン…
女「……ん、鳥だ」
電線の上に鳥がとまっている。
女「青い鳥……幸せの青い鳥だねえ」
男「…フッ…」
女「今鼻で笑ったろ」
男「幸せの青い鳥を見れたのに遅刻している俺ら……どこが幸せだ?」
女「これから幸せになるんだよ。うん」
男「だといいがな」
<△▽高校>
女「とーちゃっく」
男「8:55分か」
女「授業中の静かな教室に入るのってさ、勇気いるよね」
男「…?そうか?」
女「……」
そっか、こいつバカだった。
当たり前のように、前の扉を勢いよく開け…
その扉を閉めもせず、ずかずかと自分の席まで歩いていき座る。
女「こいつは、そんなやつでしたなぁ……」
男「さて、何をして時間を潰す?」
女「?」
男「お前は入るのに勇気がいるんだろ?
なら、休み時間になってから教室に入ればいいだけだ」
女「えー、一時間目サボるの?」
女「そんなこと…………」
女「大賛成です!」
男「ふっ…決まりだな」
女「じゃ、私近くの本屋行くから」ノシ
男「そうか」
女「……」テクテク
男「……」スタスタ
女「……」タッタッタッ
男「……」タッタッタッ
女「」ダダダダダッ
男「」ダダダダダッ
男「なぜ……はぁ……はぁ……逃げる……はぁ…」
女「逆に……なんで……はぁ…………ついてくる…」
男「当たり前だろ……彼女を守るのは…彼氏の使命だ」
女「彼女じゃねえよ」
<本屋>
女「さーて、何のマンガ読もうかなー」
男「アニメだのマンガだの…面白いか?」
女「面白いっつってんだろ。キミの脳に合ってないだけだよ」
男「もどかしい…俺に理解できない事があるなんて…」
女「そんなのいっぱいあるじゃん」
男「よし…この書店のマンガを読み尽くしてみよう」
男「そうすれば俺はもっと万能となる」
女「何で万能目指してんのさ。…しかもマンガ読み尽くしても変わんないでしょ」
~時間経過~
女「……♪」ペラッ
女「……」
女(今何時かな?)チラッ
腕時計『10:00』
女「…」
女「2時間目始まっちゃったよ…」
女「…」
女(まあ、3時間目前に行けばいいだけだよね)
女(漫画読み再開~♪)ペラペラ…
~~~~~~~~
女「…」チラッ
腕時計『10:55』
女(…3時間目も始まっちゃいました)
女(マズイ。これは抜け出せないパターンのやつだ)
女(そろそろ切り上げてー…)
女(……)
女(あと一冊…)
ーPM6:00ー
女「…」
女「無断欠席しちった」テヘペロッ☆
女「…ハァ、流石にもう切り上げますか」
女「男はどこかなーっと」テクテク…
<少女マンガコーナー>
男「……」ペラペラペラペラ…
女「……ねえ、ここに君は場違いだと思うよ」
男「…分からない…どれだけ読んでも見てもめくっても……」
男「面白さが……まったく…」
女「どんだけ追い詰められてんの」
男「…」
女「…帰りましょーか」
男「…理解するまでは…帰れない……」
女「いや、そんな必死に理解するものじゃないから」
<帰り道>
男「そういえば今は何時だ?」
女「えーと?……6:30だね」
男「やけに暗いと思ったらもう夜か。ふっ…学校は無断欠席をしたってことか、おもしろい」
女「両親に怒られないの?」
男「俺様は、親という程度の存在には縛られていない…」
女「何様だ」
男「俺様だ…」
女「またそれか。…んじゃ私は神様だ」
男「ふっ…確かに俺と共に歩んでいく存在は神程度じゃないと務まらないしな」
女「なんだこいつ」
~とあるひ~
女「いつの間にか年を越してたね」
男「年越しなんて祝っても何の意味もないがな。どうせ1年後にまた同じことをやるんだ」
女「あ、じゃあ私神社行ってくるのでさようなら」テクテク
男「それとこれとは話が別だ。いつも彼女の隣にいてやるのが彼氏の務めだ」
女「彼女じゃねえよ」
<近くの神社>
男「こんなところに神社があったとはな」
女「ここら辺の人しか来ないようなとこだからね」
男「所詮は力の弱い神しかいないんだろうな。まあ、神など最初から信じていないが」
女「ここでそんなこと言うと罰当たるよ?」
男「俺様は神などに…」
女「さあて、お賽銭お賽銭」
男「あれで手を洗うんじゃないのか?」
女「詳しいね。でも寒いからなー」
男「面倒くさがっていては、得るものも得られないぞ?」
女「神様信じてないくせに…まあいいや、洗おう…」
ピシャッ
女「うう…冷たいぃ……」
男「このぐらいで冷たいとは……へくしっ!…情けない…」
女「くしゃみしてんじゃねーか」
女「さあお賽銭お賽銭ー」
男「まずはこれを鳴らすんだろ?」
女「そうなの?」ガランガラン
女「で、お賽銭と…。あれ、キミは投げないの?」チャリーン…カラカラカラッ
男「俺は神なんかに頼むことはひとつもないから、いいんだ」
女「またまた罰当たりなことを」
男「ほら、さっさと願い事でも唱えていろ」
女「…なんかむかつくなぁ」
女「じゃあ、願い事を……」
女「んー……どうしようかなぁ」
男「俺と付き合いたいという願いか?わざわざ願う必要はない。今すぐにでも叶うからな」
女「よし、『お金持ちになりたい』」
男「…ふっ」
女「また鼻で笑いやがったな」
男「そういう願いを聞くといつも思うが、内容が抽象的すぎないか?」
男「どのような手段で、どのくらいのお金を手に入れたいのかも考えず、ただ『金が欲しい』と豪語するだけ…」
男「そんな願い、叶うと思うか?」
女「自力で叶えるもんね」
男「願う必要はなかったってことだな」
女「…」
女「はあ、憂鬱だよ」テクテク
男「俺様が近くにいるのに憂鬱とは、その気持ちを晴らす解決策は無いようだな」
女「だからこそ憂鬱なんだけどね。願い事には茶々いれてくるし」
男「茶々を入れた覚えなんてないぞ?」
女「…」
女「…そうだ、こんな気分にさせたお詫びとしてなんかおごってよ。お腹空いた」
男「ふっ、まかせておけ。彼氏が彼女をエスコートするのは当たり前のことだ」
女「なんか、根本から間違ってるよね」
女「あ、ちょうど某サイゼがあるよ。いこーよ」
男「ああ、いいだろう」
女「れっつごー!」
<某サイゼ>
店員「二名様こちらにどーぞ!」
女「あ、はーい」テクテク
男「混雑してるな」テクテク
女「よいしょっと…安いからね、ここ」
男「ゲームセンターなどに金を費やした馬鹿な中高生には、もってこいの場所だな」
女「キミも充分馬鹿だよ」
男「…俺が?どこが馬鹿だっていうんだ?」
女「そういうとこかな」
男「さて、メニューはどこだ?」
女「ん、メニュー?そこら辺にあるんじゃないかな」
男「…なるほど、これは俺様への愛の試練か」
女「なんか始まったよ」
男「この試練を乗り越えれば、女と俺様が付き合うことになる…ということだろうな」
女「ふえぇ…話が飛躍しすぎてて意味わかんないよぉ……」
男「待っていろ女、お前の為に俺様がメニューを見つけ出してやろう」
女「あ、店員さーん。メニューもらえますか?あ、ありがとうございます」
男「…ふっ、試練はそう簡単にはいかないか。まあ、女が俺様と付き合うことは初めから決まっているがな」
女「うーん、どれにしよーかなー」ペラッペラッ
女「あー、おいしかったあ」
男「男勝りな食いっぷりだったな。太るぞ?」
女「…は?」
男「まあ、俺様は寛大だから、何も気にはしないがな」
女「いちいち小言いうやつのどこが寛大なのさ」
~ある日~
男「そろそろバレンタインだな」
女「だね」
男「渡す方法は何でもいいぞ。手渡しでも、下駄箱でも、机の中でも」
男「俺はどんな渡しかたでも、容認してやろう」
女「…?誰にいってんの?」
男「お前以外に誰がいる?」
女「…?あげないよ?」
男「…ああ、そういうことか。なるほど、わかった。そういうことにしてやろう」
女「どういう風に脳内変換されてるのか教えてもらっていい?」
男「うろたえるな。全てわかっている。わかっているが、わからないフリをしておいてやる」
女「だから、どういう風に勘違いしてるの?」
男「もう何も言わなくていい。俺は全てわかっt」
女「早くその内容を言ってみろっつってんだよ」
男「要するに、だ。お前は俺様にサプライズを仕掛けたいんだろ?」
女「その考え方に私の方が驚いてるよ?」
男「すまなかったな、野暮な話を持ち出したりして」
男「折角お前が内緒で立てていた計画を狂わせてしまったな」
女「大丈夫だよ。そんな計画どこにもないから」
男「まあ安心しろ。俺は寛大な心で受け止めてやる」
女「寛大だからチョコ渡さなくていいよね」
<女宅>
女「今日はバレンタイン当日」
女「あいつは、あんなこと言ってたけど…」
女「あえて作ってやりましょう」
女「あーゆータイプは、本当に作ってこられると、対応できなくなるタイプだよ。多分」
女「まあ、美味しく作る気はさらさらないけどね」
女「板チョコを湯煎します」
女「はちみつ、わさび、唐辛子、ラーメンの汁、シュネッケンなどなどを混ぜます」
女「ラップで包んで冷凍庫にいれます」
女「固まったら完成です」
女「…凄い色……」
男「珍しいな、お前の方から俺様を呼び出すとは」
女「これあげる」つチョコ…
男「なるほど、チョコか。まさか本当に作ってくるとはな」
女「感想を聞きたいから、今食べて?」
男「ああ、いいだろう」
男「…ふっ……そうか…」
女「どうしたの?」
男「いや、何でもない。……そうだ、女、ひとつ聞いていいか?」
女「んー?なにー…」
ヒュンッ
女「んむっ?」
口の中に何か黒い破片を投げ込まれた。
男「そのチョコの味を聞かせてもらおう」
女(しまった。)
女「……うぐ……ぅえっ……」モグ…
男「うまいか?」
女「…うん、おいしいy…っうぷ……」
男「顔が真っ青だが?」
女「……はぁー……はぁー…」
女「…………ぅ”…」ピクッ
※リバースしました
男「気分はどうだ?」
女「…わりかしマシになったかな」
男「しかし、吐くほどとはな」
女「我ながら凄い兵器だったよ」
男「まだ9割ほど余ってるが、食うか?」
女「男のために作ったんだから全部食べてよ」
男「愛情も何もいれてないように見えるぞ?」
女「…入ってるよ。きっと入ってる。愛情たっぷり!」
男「そうか、じゃあ帰ったらペットに食わせてやるか」
女「お前が食え。今食え」
<女宅>
女「よ…っと」ポスンッ
女「さーて、アニメアニメー♪」ポチッ
TV『この時間に放送するアニメは中止して、臨時ニュースをお伝えします』
女「……え?」
女「……」
<コンビニ>
店員「2080円になります」
女「はい」
店員「ありがとうございました。またお越しください」
<近くの公園>
女「…」モグモグ
「夜中の公園に、女が一人で何してるんだ?」
女「…その不快な声は……」チラッ
男「それにしても、凄い量の菓子だな」
女「やけ食いだよ」モグモグ
男「理由はなんだ?」
女「アニメがニュースで潰れたから」モグモグ
男「…ふっ、なるほど」
女「私にとっては死活問題だよ…」モグモグ
女「ところで、男はなんでここに?」
男「お前に呼ばれた様な気がしてな…」
女「呼んでないよ?」モグモグ
男「女に呼ばれたら、かけつけるのが男の役目だ…」
女「帰っていいよ」モグモグ
男「ふっ…そう照れるな」
女「照れてないけど」モグモグ
男「ところで…これでも食べるか?」つシューアイス
女「…!!」パッ
男「ふっ…分かりやすい性格だな。感情が全て顔にでてるぞ?」
女「…ちょーだい?」
男「タダではやらない……」
女「……」
男「なんて、三下のような言葉…俺様が言うわけないだろう。いくらでも食べろ」ドサササ…
女「わあーっ♪」
男「無邪気だな」
女「ふー、お腹いっぱいだよー」
男「全部食べたか。流石だな」
女「甘いものは別腹だからね」
男「別腹か…確か、医学的に証明されていた気がするな」
女「え?本当にあるの?別腹」
>>62
×医学的
○科学的
男「甘いものを認識すると、脳が胃に命令をだす…」
男「その命令で、胃が小腸に無理矢理食べ物を流し込み…」
男「胃の中の空いたスペースに、甘いものが入ってくる…」
男「と、いうことらしいな」
女「ふむふむ……」
女「で、何で急に説明し始めたの」
男「お前が説明してほしそうな顔をしていたからだ」
女「またあれでしょ。彼女が説明してほしそうな顔をしていたら、説明するのが~」
女「ってやつでしょ」
男「ん?ついに彼女の自覚が出て…」
女「ねえよ」
~とある日~
<女宅>
TV『美少女戦死、セーラーサン!』ワーワー
女「♪」
男「またアニメか」
女「またオマエか」ギロッ
女「今いいとこなの。
どうやって入ってきたかはどうでもいいから、静かにしててね」
男「ああ、従ってやろう。
俺へ命令できるのは、お前だけの特権だ」
女(…うるさいなぁ)
TV『太陽に変わってお仕置きよ!』キャーキャー
女「…面白かったー。次回最終回かー…」
男「つまらなくて打ちきりなのか?」
女「違うよ。普通に話が最後まで進んだの」
男「ふん、なかなかやるな」
女「何様なのさ」
男「俺さm」
女「もういいって」
女「そういえばさー」
男「なんだ?」
女「何で私にプロポーズみたいなことしたの?」
男「ふっ、愚問だな…」
男「『お前が俺を愛している』と思ったからだ」
女「はい。やっぱり変わってませんねー。男の性格は」
男「俺は昔から、自分の生き方に嘘をついてはいないからな」
女「褒めてないんだけどね」
女「最初の言葉から推定すれば、一瞬で分かるけどね」
女「許可してやる…って。
私から付き合う前提でしょ。それ」
男「ふっ…俺様がプロポーズなんてあり得ない」
女「いや、あれも同じようなものでしょ」
男「じゃあ、どうしろと?」
女「いずれ分かるときがくるよ」
男「いずれ…か。あいまいな言葉だな」
女「まあ、がんばってね」
男「…色々と言っているが、お前の方はどうなんだ?」
女「うん?」
男「俺の事を嫌いなのか?」
女「普通。かな」
男「相思相愛か」
女「ちげーよ」
~とある日~
男「おい、女。これをやろう」
女「んにゃ?なんですかこれ」
男「ふっ、彼氏からホワイトデーのお返しだ」
女「彼氏じゃねーし、過ぎてるし」
男「まあ、開けてみろ」
女「何が入ってー…」ガサガサ
指輪『』チャチャーンッ
女「重いわ」
男「片手で持てる軽さだぞ?」
女「そういう重さじゃない」
女「全く、何考えて……」
女「……」
男「気づいたか」
女「絵じゃんコレ」
男「飛び出して見えるだろ?」
女「いろんな意味でサプライズプレゼントってこと?」
男「本物が良かったか?」
女「いや、いいです」
~学校にて~
女「…やっと2時間目が終わった……」
女「…あー、憂鬱だよ」
男「この学校の教師は使えないやつばかりだしな」
女「ハゲとハゲとハゲとメガネしかいないもんね」
男「勉強なら一人でできる。それ以外の事を学ぶのが『学校』というものだったはずだ」
男「だが、教え方がわかりづらいどころか、この学校に通うことでの発見が何もない」
男「故に、この学校の教師、いや、『この学校』は使えない学校ということだ」
女「何回目かわかんないけど、何様だよ」
男「俺様だ」フッ
女「本当に、その自信はどこからわいてくるの?」
男「生まれつきだ」
男「それと、他のやつが自分に自信が無いだけだ」
女「悲観的なのも困り者だけど、自信過剰も困り者だよね」
男「そういえば、次の時間は化学だったか?」
女「うん、多分そうだよ」
男「確か今日は実験だったな」
女「水の電気分解だったよね」
男「中学でやった実験を再びやるというのも、時間の無駄な気がするがな」
女「いーじゃん、あれだけで1時間つぶれるんだからさ」
<科学実験室>
先生「前に座席書いといたから、そこに座っといてなー」
女「…はー、なんで男の隣なんだろ」
男「やはり、運命で決められているようだな」
女「偶然でしょ」
男「偶然の連続がやがて必然となるんだ」
女「毎回、難しい言葉ばっかりでよく分からないかな」
男「言葉でなく心で伝えろと?」
女「言ってねえよ」
先生「配ったプリントの通りに液体を入れて……」
女「これとこれかな?」
男「やれやれ…そんな青色の液体を使うわけないだろ。こっちの黄色い液体だ」
女「先生もこれ持ってるよ?」
男「ヤツが間違っているという事だ」
女「あり得なくはないけど、あり得ないと思うな」
男「ふっ…『長いものには巻かれろ』か……。実に庶民らしい」
女「じゃあその黄色い液体入れてみてよ」
男「いいだろう」ドバッ
ブワッ…
「うわっ!?なんだこの臭い!!」
「腐った卵みたいな…」
「硫化なんとかの臭いだ!」
<教室>
女「3時間目が予定より早く終わりましたー」
男「あの程度の臭いで中止するとは…情けないな」
女「男が原因でしょ。しかも吐きそうになってたくせに」
男「あの臭いで吐かないやつはいないだろ」
女「開きなおってんじゃねえよ」
女「ねえ、制服に臭い染み付いて取れないよ」
男「どうしろと?」
女「ファブ○ーズとか持ってない?」
男「ふっ…任せろ、彼女の望みを叶えるのは俺の役目だ。1tトラック分買ってきてやる」
女「彼女じゃないし、そんなにいらないかなー」
ペチャクチャ
???「……彼女…」ギリッ…
~放課後~
女「うへぇ……疲れたぁ…」
女「早くかえってアニメ見てゲームして寝よ…」ガサガサ
???「……女さん…」
女「……?えーっと…どちらさまで?」
???「男くんの彼女って話…本当?」
女「…え?」
???「知ってるんだよ…女さんが男くんの彼女ってこと」ジリ…
女「……」
女(全然違うけど…)
???「……ついてきて」グイッ!
女「うわわっ、ちょっと……」
男「…さて、女と共に帰るとするか……む?」キョロキョロ…
男「……」
男「…いないな…。まだ二人で帰るのが恥ずかしいのか?」
男「仕方ない、後を追うとするか」ヒョイッ
ピラッ
男「…ん?この紙は……?」
『女さんを返してほしかったら、屋上に来てください』
男「……」
<屋上>
女「……なるほどねー、アナタの企みはよくわかったよ」
???「…こんな事はしたくなかったんですけどね」
女「うーん、する必要も無いと思うけど…」
???「……それはどういう…」
バンッ!
男「……」
女「…あ、男……」
???「……」
男「……わざわざ屋上に呼び出すとは…」
男「今日はヘリコプターで帰りたい気分なのか?」
女「私が呼び出したんじゃないし、そーゆーボケはいいから」
男「俺様はただお前の思いに全力で答えているだk」
???「ほらっ!!やっぱり、恋人関係なんじゃないですか!!」
女「……えぇ…」
???「男くんには、女さんと別れてもらいます」
男「……ほう?」
女(……付き合ってないよぅ…)
男「何が狙いだ?」
???「…まだ分かりませんか?」
???「女さんを無理矢理連れ去ってまでして、別れさせようとした気持ち…」
???「まだ気づいてくれませんか?」
男「…ああ、俺には全く分からないな」
???「…好きなんです……」
男「……」
女「……」
美少年「好きなんです!!男さんのことが!!」
男「!?」
女「!?!?」
美少年「ボクは……男くんが好きなんです!!」
美少年「今すぐ女さんと別れてボクと付き合ってください!!お願いします!!」
男「……」
女「……」
女(これはこれで面白い展開だね)
美少年「……」
男「…残念だが、それは受け入れられないな」
美少年「…っ」
男「俺様の彼女になるのは女しかいない」
女「……」
美少年「……そ、そんな…」
男「それに俺はー…」
男「ホモじゃない」
美少年「!!!」ガーンッ!
美少年「……ぁ……あぁ……うあぁぁあああぁ…」ガクッ…
女(膝から崩れ落ちた……)
美少年「……う、うわあああぁぁぁああああ!!!」ザバー
女「涙で虹が……」
男「帰るぞ、女」
女「…うーん、あの子放っておくのも…」
美少年「うぅ……ぐすっ…」
女「……」
女「…」タッタッタッ…
女「ねえねえ、諦めるのはまだ早いかもよ?」
美少年「……え?」
女「男と恋人……は無理でも、親友とかなら普通になれるだろうし」
美少年「…い、いえ……ボクには親友になる資格なんかもう…」
女「うん?親友になるのに資格なんかいるの?」
美少年「女さんにだって色々酷いこと…」
女「ここに連れてこられた以外何もされてないし、気にしてないよ」
美少年「…許してくれるんですか……?」
女「うん。早速明日から、お弁当三人で食べよーよ」
美少年「…う…ひぐ……ぐすっ…」
美少年「…あ、ありがとうございまひゅっ!ひぐっ……ありがとう…ござ……えぐっ……ますっ!!!…うぇえ…」ザバー
女「……」ビシャー
男「ふっ、連れ去りを行った相手に対しても寛容な心を見せるとは……まさに俺様の彼女だ」
女「男も許してあげてねー」
男「女が許すなら俺も許そう。彼女の意見を尊重するのが彼氏の役m」
女「さー、美少年くん、帰ろ帰ろ」テクテク
美少年「あっ…は、はいっ」
男「ふっ…人前で誉められるのは照れるようだな」スタスタ…
女(さーて、今後の二人の絡みが楽しみだなー)
休憩。
三角関係のような違うような。
~次の日、昼休み~
男「今日も無駄な授業ばかりだったな。金をもらっている以上、もっとマトモな授業をしてほしいんだがな」
女「あれ以上難しくされたら困るよ」
男「あれくらいで難しいと感じるのは、普段ロクに頭を使っていない証拠だろう」
女「頭良くても常識がない人よりはマシだと思うけどね」
美少年「男さん!女さん!」バッ
男「ん?」
女「だれ?」
美少年「ええっ!?」ガーンッ!
美少年「き、昨日屋上で…その…ご迷惑をおかけした美少年です!」
男「ナルシストなのか?」
美少年「違いますよ!名前です!」
女「美少年…?そんな名前、見たことも聞いたことも……」
美少年「昨日会いましたし、同じクラスじゃないですか!!」
男「お前、俺たちをおちょくってるのか?」
美少年「おちょくられてるのはボクですよ!」
女「えへへ、ごめんねー。反応が面白いから、からかっちゃった」
美少年「…一瞬、本当に忘れ去られたのかと思いました……」
男「……女の知り合いだったのか?誰だ?」
美少年「ホントに忘れ去られてる!?」
美少年「昨日女さんを連れ去って、お二方に大迷惑をかけた人間です!」
男「む…まてよ?思い出したような……」
美少年「ホントですか!?」
男「やっぱ知らん」
美少年「」ガクッ
女「まあいいんじゃない?悪く思われてないってことだし」
美少年「は…はい……」
男「…で、貴様は何しに来たんだ?」
美少年「あっ、あの、その……お、お弁当を……」
女「お弁当がほしいの?はい」つ弁当
美少年「ち、違いますよ!?というか、女さんはからかってますよね!?」
女「ごめんごめーん。お弁当一緒に食べに来たんでしょ?」
美少年「…はい!」
男「なんだ、そんなことか」
女「じゃ、行こっか」
男「言われなくとも」
美少年「え?どこに……」
<近くの公園>
女「ついたよー」
男「いつ来ても静かな地だ。実にいい」
美少年「…あの、昼休み中の外出って……」
男「フン、そんな意味のない校則に縛られる俺様ではない」
美少年「さすが男さん…!」
女「ホントは見習っちゃだめだよ」
女「…あ、ベンチおじいさんが座ってる」
男「ふむ……どかすか」
美少年「どかすって……え?」
男「ふっ……俺と女の前に立ちはだかる障害は、全て排除するのみだ」
女「うわー、これがDQNかー。やだなー」
おじいさん「…ふぉふぉ……」ヨボヨボ…
美少年「あんなおじいさんをどかすなんて…だめですよ!」
美少年「ご老人は労らないと!」
男「老いぼれのことなど知らん」
女「じゃー男が老いたら、山に捨てるね」
男「老後は山でひっそりと二人で暮らす?…ふっ、それも悪くないな」
女「早く補聴器買え」
女「他のベンチ探そっか」
男「面倒だな。まあ、お前が望むのならどこまででも探しに行こう」
女「行ってらっしゃい。帰ってこなくていいからね」
美少年「あ、あのっ」
女「?」
美少年「ボク、レジャーシート持ってます!」テッテレー
女「おー、お手柄だよー」パチパチ
男「フッ…少しはやるようだな」
美少年「えへへ…」
女「よっと」ポスンッ
男「地べたに座るのも、たまには悪くないな」ドサッ
美少年「ここ、4月辺りになったらお花見とかもできそうですね」
女「あー…花見の時期はおっちゃんがドンチャン騒ぎしてるよ、ここ。桜祭りとかもあるしね」
美少年「…あ、そうなんですか……」
男「俺様が蹴散らしてやろう」
女「祭りが血祭りに変わるね」
女「弁当お披露目たーいむ」バサッ
女「いぇー」
男「楽しそうだな」
女「今日のお弁当は、美少年くんのために『あるモノ』を入れてきたからね」
美少年「ぼ、ボクのために?」
女「はい、どーぞ開けてみて」つ
美少年「はい……?これは…」カパッ…
『男の写真』
美少年「おっ…男さんの写真…!?」
女「スマホにあった男の写真、とりあえず全部現像しといたから」
男「ふっ…我慢できず隠し撮りか」
女「おめーが自撮り送ってきたんだろ」
美少年「ほほほ、本当にいいんでで」
女「深呼吸深呼吸」
美少年「すぅーーー…はあーーー……す、すみません……」
女「あと、男のコケてる姿とかも欲しかったらあげるよ」
美少年「…なぜ弁当箱に……?」
女「ノリ」
男「俺のコケてる姿?そんな姿までコレクションしたくなるとは…彼女を越えて婚約者になったか?」
女「言ってろ」
美少年「お二人は本当に仲が良いですよね」
女「ただ幼馴染みなだけだよ。まあ、腐れ縁っていう方が近いかもね」モグモグ
男「昔から運命で結ばれていた…ということか」
女「絶対に交わらない運命だろうね」
美少年「羨ましい……。ボクが…、ボクが幼馴染みだったら……」
女「幼馴染みでも、ホモォ展開にはならないんじゃないかなー」モグモグ
美少年「そう…ですよね……」
女「そーだ。男の家教えてあげるから、寝込みを襲ってみれば?」
美少年「…!」
女(冗談で言ったのに、すごいキラキラした眼差しを向けられてる……)
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続きあるかなこれ