先輩「男君、最近何だかぼーっとしてないかしら」
男「そうですか…?」
先輩「何だかね」
男「気のせいじゃないすかね」
先輩「ふぅ……ん」
先輩「……今日は寒いわね」
男「そっすねぇ」
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先輩「……あら、男君、遅かったわね」
男「体育が長引いて…」
先輩「そうなの」
男「すいません、先輩」
先輩「謝らないでいいのよ、私とこうして会話しに来てくれるだけでも嬉しいんだから」
先輩「…………」
男「先輩?」
先輩「早く学校、終わらないかしらね」
男「ん……」コクン
男「……」
男「来ないな…」
男(休み時間、そろそろ終わるのに)
男(まぁ……でも、先輩だって教室で話をする相手くらい居るか)
男(そろそろチャイム鳴るな、戻るか)
< キーン…コーン…カーンコーン…
< ガチャッ
男「あ」
先輩「チャイム……鳴っちゃったみたいね」
男「どうかしたんすか」
先輩「寝ちゃったから来るの遅れちゃった」
男「なにやってんすか……」
先輩「お互いに遅刻ね」クスッ
男「先輩、おまたせしました」
先輩「お疲れ様、それじゃ行きましょうか」
男「今日も俺のところで?」
先輩「ええ」
先輩「……だめかしら?」
男「ん……そんなんじゃないです、けど」
先輩「けど?」
男「……コンビニ寄りましょっか」
先輩「肉まん食べたいな」
男「奢ります」
先輩「……」
< 「あれー、先輩?」
先輩「……」
男「先輩、買ってきたし行きますよ」
男「って……何読んでるんすか」
先輩「成人雑誌」
男「……」
先輩「……」
男「面白いんですか、それ」
先輩「えっちなだけで面白くはないわね」
< ガチャッ
先輩「お邪魔します」
男「ただいまー」
先輩「流し借りるわね、手を洗ってからうがいもしたいし」
男「いつものことでしょう」
先輩「君も、一緒に洗いましょうか」
男「ん……」
先輩「本当は舐めてあげたいけどね」
男「先輩」
先輩「何かしら」
男「そろそろウチの親が帰ってきます、家まで送りますよ」
先輩「早いわね……男君と過ごしてると一日が本当に早い」
先輩「このまま泊まりたいのだけど」
男「……ダメッス」
先輩「残念ね」
男「あ、先輩」
先輩「何かしら?」
男「…………いや、何でもないです」
先輩「?」
先輩「気になるけれど、気にしない方が良いこと?」
男「ん……」
先輩「そうなの」
< テクテク・・・
先輩「……今日は寒いわね」
男「もうすぐクリスマスの時期ですからね」
先輩「そうね、男君は今年はサンタクロースに何を頼むつもり?」
男「え、あー……何だろう?」
先輩「私とか」
男「ん……それもありですけど、けど……」
先輩「けど?」
男「…………もう少し健全なのがいいな……」ボソッ
先輩「? ……なんて言ったの?」
男「聴こえないでいいです」
先輩「?」
男「それじゃ、また明日」
先輩「ええ、また明日ね男君」
先輩「はい」スッ…
男「……」
先輩「……どうしたの」
男「やっぱり、やらなきゃだめですか」
先輩「泊まれないなら、こうしないと不安定になるから」
先輩「男君は嫌なのかしら」
男「いえ…………」
先輩「ならお願い、貴方の印つけて?」
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