静香「失われたM@STERPIECE」凛「繋ぐ世界の魔法」 (81)

本家アイマス・モバマス・グリマスの混成SSです。

本作品は以下の表現を含みます。苦手な方は閲覧を中止するようお願いします。

・開始時点で一部のアイドル(本家)が既に死んでいます。ただし、グロ展開は無しです。
・モバマスPがおそらくメアリー・スー(俺Tueeee)になってます。
・Jupiterと本家アイマスのアイドルが付き合う表現が含まれるかもしれません。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417459741

1年前、アイドル業界を揺るがす事件があった。

765プロ所属のトップアイドル、天海春香が殺害された。

犯人は961プロ所属の天ヶ瀬冬馬とされていたが、彼には決定的アリバイがあったために釈放。
後に、天海春香の死因は自殺であるとされた。

その直後、今度はその天ヶ瀬冬馬、さらに765プロのもう一人のトップアイドル、星井美希が殺害される。
犯人は765プロ所属のプロデューサーであった。こちらはプロデューサー自身が自首したらしい。

この事件により、アイドル業界の主導者であった765プロと961プロの権威は失墜。
アイドル業界は主導者なき戦国時代に移ることとなる…

別SSの展開を引っ張ってきたのかwwwwww

・シンデレラプロダクション

「…あれから一年、ですか。」

「春香さんの一周忌、大勢のファンが来たそうですよ。」

「…その一方で、冬馬と美希は葬儀すら行われなかった。」

「765の元プロデューサーさんの話と情況証拠で、美希さんは春香さんを自殺させた真犯人であると分かりましたからね…」

「恋愛感情のもつれ…か…あれからだな。アイドル業界に恋愛厳禁の風潮が来たのは。」

「ですね…どこかの本にあった「こんなにも苦しいのなら…愛など、いらぬ!」って言葉がぴったりなんでしょうか。」

「全くですよ…んじゃちひろさん、後はよろしく頼みます。」

ちひろ「プロデューサーさんも、お気をつけて。」

>>3
そうです、それに熱を受けました。


・・・・・

シンデレラプロP(以下、モバP)「ふー…寒寒。もう冬だなぁ…」

ワイワイ…ガヤガヤ…

モバP「ん…なんだ?」


モバP「…テント、か…しかし、なんでこんなところに?」

モバP「……765…プロ…ライブ…シアター…なんだって?」

モバP「765プロは潰れたはず…とにかく、敵地視察と洒落込むか。」


・・・・・

モバP「……?」

1、2、3、4、ホラソコ、ズレテルワヨ
アーアーアーアーアー…オトガハズレテマスネ
コウ、コウ、コウ?

モバP「…レッスン、してるのか…」

「あの…ここは部外者立入禁止なのですが。」

モバP「おっと!?」

「テントが気になったのかもしれませんけど、本オープンはまだ先なので…」

モバP「分かった、無闇に入って申し訳なかったね。
   ただ、一つだけ聞かせてもらえるかな?」

「なんでしょう?」

モバP「ここは765プロを名乗ってるけど…まさか?」

「…質問の意図がちょっと分かりませんけど、ここは765プロライブシアターです。」

モバP「分かった…ごめんね。」

「ええ…ここの事は、出来れば秘密にしてください。」

モバP「…分かった。」

翌日、シンデレラプロダクション

モバP「…ということがありまして。」

ちひろ「へぇー…765プロライブシアター、ですか。」

モバP「あの765プロなのかどうか、そしてその目的は…一体どうなんですかね。」

ちひろ「事件が風化した、と言うにはいくら何でも早すぎますしね。」

モバP「そうなんですよ…おっと、凛を送らないと。」

ちひろ「あ、その件なんですけど、この紙を持っていってください!」

モバP「これは…オーディションの参加者名簿?」

ちひろ「ええ、ちょっと気になることがあったので…」

モバP「分かりました。では、行ってきます。」

車内


モバP「凛、ちゃんと眠れたか?」

凛「うん。今日は万全の体制だよ。」

モバP「それなら良いんだが…そうだ、この紙を見てくれ。」

凛「これ?」

モバP「そう、今回の対戦相手一覧ってやつだな。」

凛「ふーん………あれ?」

モバP「どうした?」

凛「相手の中に、765プロのアイドルが…」

モバP「いるのか…あの事件以降、765の他のアイドルもアイドルランクを大きく減らしたからな。」

凛「うん……あれ?」

モバP「今度はどうした?」

凛「765プロ…ライブシアター…?」

モバP「ライブシアターだって?」

凛「うん。765プロそのものとは別枠でエントリーされてる。」

モバP「…あれは気のせいじゃなかったのか…」

オーディション会場


「それでは、30分後からオーディションを始めます。皆様、準備をお願いします!」

モバP「結構多いな…」

凛「合格になる数も多いけど…」

モバP「凛、最終チェックしとけ。俺は敵情視察と行ってくる。」

凛「プロデューサーも、ちゃんと戻ってきてね。」

・・・・・

モバP「…あの表が確かなら…あ、いた。」



「千早さん、これが765プロの再起を掛けるオーディションなんですよね。」

千早「ええ…春香と美希、それに前プロデューサーと事務所の大黒柱をすべて失って以来ね。」

「あのテントで、私たちは頑張ってきたんです…今回、勝てば…」

千早「最上さん、あんまり気負いこまないようにね。」

最上「はい…」



モバP「間違いない。あの二人の内、片方は765プロの如月千早さんだ。
    もう片方は…表によると「最上静香」…とあるな。」

「オーディション開始10分前となります!」

モバP「…これ以上の偵察は無理か。凛をオーディションに出してから考える。」

眠気が限界に来たので一時中断とさせていただきます。

>>3のご指摘通り、この作品は他の方のSSの影響を受けて書き始めました。

影響を受けたSS(閲覧注意!)
春香『……私、冬馬と結婚しますね』P「……え?」
春香『……私、冬馬と結婚しますね』P「……え?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417455056/)

ここから他人が勝手に考えた未来となります。元作品の作者様、申し訳ありませんでした…

会場・廊下


凛「それじゃ、行ってくるね。」

モバP「ああ、全力を出してこい!」

凛「うん……あれ?」

モバP「今度はどうした?」

凛「あの二人…流れを逆走してる…?」

モバP「あれは…765プロのじゃねーか。一体何があったんだ…?」

凛「…プロデューサー、話をきいといて。なんか、嫌な噂を思い出して…」

モバP「分かった。こっちを気にするのは出番が終わってから、な!」

・・・・・

千早「…くっ…傷は癒えてないわね…」

「千早さん…」

モバP「そこの二人、ちょっと良いか?」

「誰ですか…ああっ、昨日シアターを覗いてた人!」

モバP「君だったのか!あの時はゴメンな。」

「いえ…他言してないのであれば、大丈夫です。」

モバP「その件は大丈夫だ。ところで…なぜ逆走を?」

千早「…門前払い、です…」

モバP「門前払い!?」

「765プロの関係者は二度と放送局の敷居を跨がせない、って…」

モバP「アイドル業界は基本的に公正競争のはずだぞ…!」

千早「…良いんです。春香と美希と、前プロデューサーが残した傷痕はそれほど深かったですから…」

モバP「…二人、いや三人か。彼女たちは大罪を犯しただろうが…それを理由に門前払いは流石にな…」

「これじゃあ、ライブシアターが…!」

千早「…私たちは…肝心要のピースを失って…」

モバP「…今回の件、俺達が談判しておこう。名刺は…あった。」

千早「…シンデレラプロダクション…!」

モバP「ああ、名乗り忘れてたが…俺はシンデレラプロダクションのプロデューサーだ。
   今更で悪いが、名前を聞かせてもらっていいか?」

千早「…765プロダクション所属の如月千早です。」

「765プロライブシアター所属、最上静香です。」

モバP「分かった。また近い内に会うことになるだろうな。」

モバP「さて…」


・・・・・

オーディション会場・別室

「なぜ門前払いしたか、ですって?」

モバP「そうだ…アイドル業界に置いては、公正な競争が前提条件のはずだが。」

「…ハッ。まだあんな綺麗事を信じてるんですか?」

モバP「信じるも何も、少なくとも一年前まではそうだったはずだぞ?」

「提唱者が無様に堕ちたってのにお気楽な方だ…
 今は権力が物を言う世界なんですよ!」

モバP「権力…?」

「受かるも落とすも私次第!私が気に入った子だけが羽ばたけば結構!
 それでなんか問題でもありますか?」

モバP「大有りだ…大有りすぎてうちのアイドルに申し訳なくなった。」

「アンタ達がどこの所属かは知りませんが…今後765プロや961プロに肩入れするって言うなら、テレビに映ることは二度と無くなりますよ?」

モバP「そうか…んじゃ、事務所に戻ってよく検討させてもらう。
    それと今回のオーディション、うちのアイドルは棄権させてもらう。仕事に対する安全性が失われたからな。」

ガチャ…バタンッ!

オーディション会場


凛「プロデューサー、終わったよ…って、険しい顔だね。」

モバP「まあ、な…凛、済まないがこのオーディションからは手を引く。」

凛「…765プロの件?」

モバP「ああ。この番組のスタッフはどす黒いやつだ…そんなところにアイドルは出せない。」

凛「それなら、仕方ないかな。」

モバP「物分りがよくて俺も助かる…それじゃ、行くぞ。」


・・・・・


シンデレラプロダクション

モバP「…以上が、今回の顛末です。自分の独断で仕事を蹴る真似をしてしまい、申し訳ありませんでした。」

ちひろ「いえ、事情は把握しましたし、今回はお咎めなしです。
    ただ、そのテレビ局に対するこの事務所の印象は地に落ちたでしょうね。」

モバP「…ですね。出来れば、あの発言に関する裏付けを行いたいんですが…」

ちひろ「裏付け調査については私も調べてみます。
    その前に、社長達がお呼びでしたよ。765プロの件みたいです。」

モバP「分かりました。ちょっと行ってきますね。」

社長室

コンコンコン

(入りなさい。)

ガチャ

モバP「失礼します。お呼びとのことでしたので、いろいろ片付けてから来ました。」

「そこまでかしこまらなくても大丈夫よ。」

「ほら、765プロに関する話がしたいんでしょ?」

モバP「兵藤専務…」

「礼子さん、とりあえず決定した話を言わないと。」

礼子「そうね。プロデューサー、貴方は765プロを救いたいと思う?」

モバP「社員までは判断をつけかねますが、少なくてもアイドルたちは救いたいと思います。」

礼子「なるほどね…実は、私たちもそう思ってるの。」

モバP「!!」

礼子「ただ、レナでも躊躇うほどに、今の765プロと関わることは分の悪い賭けなの。」

レナ「ちひろさんから、スタッフの暴言を聞かせてもらったわ。
   残念だけど、今のテレビ業界はアイドル業界を支配しようと必死なのよ。簡単に言えば、あのスタッフみたいなのが、テレビ業界では多数派なの。」

モバP「そうですか…」

礼子「加えて、アイドル業界の代表として公正な競争をさせてきた高木社長の権威失墜もあり…アイドルを性的な意味で食い散らかす輩も増えたわ。いわゆる枕営業が流行りだし始めてる。」

モバP「……!」ギリッ…

礼子「これを押さえつけてた765プロは、いわば天敵だった、というわけ。
   だから、また力を付けさせないために村八分…まあ、さっき見たような門前払いをしてるんでしょうね。」

モバP「…業界全体が敵になる、というわけですか。」

礼子「私も決めあぐねていたけど…あなたが喧嘩を売ってくれたおかげで踏ん切りが付いたわ。」

モバP「では…!」

レナ「シンデレラプロダクションは、近いうちに765プロダクション、及びその関連会社を吸収合併する予定よ。」

礼子「私たちは、テレビ業界に宣戦布告をする。
   大義名分と言えずとも、業界の浄化に挑むぐらいはするわ。」

モバP「分かりました…!」

レナ「今回の件は向こうの社長に一応伝えてあるけど、プロデューサーさんからも、アイドル経由で伝えてもらうと助かるわ。」

礼子「話は以上。とりあえず、レナの言った通り765プロの子に話をすると良いわ。」

レナ「下がっても大丈夫よ。」

モバP「では、失礼します。」

ガチャ…パタン

今晩はここまでで。
どうも話を壮大にする癖があります…

・・・・・


凛「お帰り。」

モバP「ああ、戻ったぞ。叱られる話じゃなくてよかった。」

凛「噂の一部は本当だったんだね…」

モバP「そうだ、その噂ってやつ、ちょっと聞かせてくれ。」

凛「噂と言っても、「テレビ全体が765プロ潰しに走ってる。だから765と仲の良かった有名なアイドルは、テレビを捨ててラジオやライブに行った」ってくらいだけど。」

モバP「仲が良い…って言うと、876プロの3人か。」

凛「後は魔王エンジェルも、最近はラジオやライブで頑張ってるみたい。」

「ラジオと言っても、テレビみたいな映像放送ができますからねぇ…」

モバP「まゆか…そっちはどうだ?」

まゆ「そうですね…765プロライブシアターの方が来てましたが、やはり門前払いに近い形で落とされてました。」

モバP「やっぱりな…」

凛「それでプロデューサー、社長たちとどんな話をしてたの?」

モバP「…言ってもいいかな、こいつは。」

まゆ「まゆも気になります…」

モバP「俺達…いや、このプロダクション全体が765プロの味方になる。
    社長たちからそう言われたよ。」

凛「ということは、テレビに出るのは無理になりそうかな。」

まゆ「今後はしばらく、ラジオやライブが主な舞台になりそうですね…」

モバP「社長は本気でテレビに喧嘩を売るみたいだ。
   俺は支持するが、他のプロデューサーやアイドルの反応がな…」

凛「私も出来るだけ説得してみる。」
まゆ「まゆも頑張ってみますね。」

モバP「…良いのかなぁ?広めて良いか聞いとけば良かったぜ…」

数日後・とあるラーメン屋


「いらっしゃいませ!一名様ですか?」

モバP「いえ、後で3人来ますので4人でお願いします。」

「かしこまりました。お客様四名入りまーす!」

「「「らっしゃーせー!」」」


・・・・・

ズルズルズル…

モバP「ふう…こうしてガッツリ食ったのっていつぶりか…」

「プロデューサー」

モバP「おう、凛か。それで、後ろの方が」

千早「お久しぶりです。」

「えっと…シンデレラプロダクションのプロデューサーですか?」

モバP「はい、俺です。」

「良かった…私、765プロライブシアターの統括プロデューサーです。」

モバP「ということは、実質的に765プロの代表と見て良いんですか?」

765シアターP(以下、グリP)「うーん…一応、社長から全件委託はされました。」

千早「社長代理と言う事で大丈夫です。…プロデューサー?」

グリP「あ、ごめんなさい…」

凛「立ち話もなんだし、座ろうか。」

モバP「一応、財布に余裕はありますから俺が奢りますよ。」

グリP「それは流石に悪いので…」

・・・・・

グリP「それで、お話というのは…」

モバP「うちの社長からお聞きしたかもしれませんが、近いうちにそちらを吸収合併させていただきます。」

凛「シンデレラプロダクションは、765プロの肩を持つ…って事だね。」

千早「でも、765プロの名は無くなる…って事ですよね?」

モバP「無くしませんけど、シンデレラプロダクション付属…という形になりそうです。」

グリP「やはりそうなってしまいますか…社名が無くならないだけマシ、と考えるべきかな…」

凛「でも…あくまでも経営をこっちの社長達がやるだけで、アイドル活動としては特に変わらないと思う。」

千早「そうですか…」

モバP「こちらの社長いわく、そちらの高木社長と統括プロデューサー、それに秋月律子さんには取締役の権限を与えるそうです。」

千早「律子もアイドルは引退、事務を担当しているものね。」

グリP「今、こっちのアイドルが食べて行けてるのは律子さんのおかげでもありますし、異論はありません。」

モバP「異論がなければ、契約書にサインを貰ってこい…と社長から言われまして。」サッ

凛「結構…厚いね。」

モバP「会社を混ぜるんだしな。これぐらい厳密に書かないとダメなんだ…と、ちひろさんが言ってた。」

グリP「読み通すのに時間がかかりそうですね…ちょっと、今サインするのは難しいです。」

モバP「それならそれで、読了した上で判断し、よろしければサインをして我々に渡していただければ大丈夫です。」

グリP「分かりました。しばらく、お時間を頂きますね。」

凛「…大きな舞台に、一緒に立とうね。」

千早「ええ…そのために、頑張らないと…」

モバP「それで、そちらの現状をお聞きしたいのですが。」

グリP「分かりました、説明します。」

ーーーーー
春香さん達を喪った後、昔からいたアイドルは喪失感などから引退、退社しました。

今残ってるのは、ここにいる千早さんの他、真さんと雪歩さん、それとアイドルは引退しましたが事務として残ってくれてる律子さんだけとなります。

それとは別に、765プロライブシアター所属として、37名のアイドル候補生がレッスンを頑張ってます。

あの事件がなければ、半年ぐらい前には華々しくデビューさせられたんですけどね…
ーーーーー

モバP「…つまり、所属アイドルは40名、ということですか。」

グリP「そうなります。先輩…前任プロデューサーは殺人犯として刑務所にいますし、残念ながら心が壊れてしまって…」

凛「確か、その前プロデューサーに関する恋愛感情のもつれだっけ?」

千早「ええ。」

ーーーーー
発端は美希の嫉妬だったの…

筆頭の恋敵だった春香を自殺に追い込み、口封じで春香が相談していた天ヶ瀬さんを殺害、そうして前プロデューサーと二人きりになろうとしたらしいわ。

ただ、激昂した前プロデューサーは美希を殺してしまって…
前プロデューサーはその後自殺しようとしたのだけれど、社長と今のプロデューサーが必死に止めて死は回避されたわ。

ただ、最愛のアイドルを二人も亡くした衝撃は前プロデューサーの心を壊すのに十分だった…私も、それを知ってしばらくは何にもできなかったから。
ーーーーー

凛「…千早さん、そこから立ち直れたんだ…」

千早「なんとか…ね。大事な人を喪ったのはこれで2回目だから…」

モバP「どうしても、人を亡くした過去があるから辛気臭くなっちまうな…」

グリP「あの十字架を、私達は一生背負っていくことになるんです…」

千早「悲しいことに、そこに石を投げ込む人がたくさん現れたのよ。」

凛「テレビ業界…」

千早「アイドルを目指す人たちが騙され、下衆な大人の食い物にされる…その状況を招いてしまったのも、私達だから…」

グリP「…このような事態を止めるため、シンデレラプロダクションの皆様の力をお借りできますか!?」

凛「うん。私達はそのために肩を持ちに来たから。」

モバP「やれるだけやりましょう。こちらの社長もそのような事態を憂いてますので、その点に関しては全力で協力します!」

グリP「ありがとうございます…!」

モバP「…とりあえず、ラーメンを食べますか。」

凛「いや、プロデューサー…もう完全に伸び切ってるし、汁も無くなってるよ…」

モバP「…あっちゃー…」

今晩はこれにて失礼します。
一応、着地点は定めてますが…経過が難しいです。この風呂敷畳めるのかな…

おつおつ
Pはナイフで胸を刺して死んだ形で書いてしまったけどここの>>1が上手く拾ってくれたようで何より。俺の設定の甘さを痛感中
自分のssの続編ができるなんて思っていなかったので毎日更新楽しみにしてます

更に数日後
シンデレラプロダクション・社長室


「ふむふむ…確かに、今のテレビ業界は私から見ても醜いですからね。」

礼子「そう。だから私たちは本気で宣戦布告するの。」

レナ「765プロダクションには、まだまだ原石がたくさんあるからね。」

「そうなると、やはりテレビはネガティブキャンペーンを必死にやってくるのでは?」

礼子「だからこそ、テレビ以外のメディアをフル活用するの…善永さん、貴方の腕にも期待してるわよ?」

善永「褒めても何も出ませんよ?でも、取材させて貰ったことはしっかりまとめ上げて、記事にしますから!」

レナ「よろしくね!」

善永「では、失礼します。」

ガチャ…パタン

礼子「…一番に嗅ぎつけたのが善永記者だったのは幸いだったわね。」

レナ「ただ、直接は来ないだけで悪徳記者も動いてるって話よ?」

礼子「その悪徳記者だけど、どうも今回はテレビの方を探ってるって話ね。」

レナ「へぇ…まあ、今はテレビ業界のほうがゴシップのネタが多そうだしね。」

礼子「結果的でも味方になるなら、私達にとっては好都合となるわ。」

レナ「さて、そろそろ律子ちゃん達が来る頃かしら?」

コンコンコン
(プロデューサーです、765プロの3名をお連れしました。)

礼子「良いわよ、入りなさい。」

ガチャ
モバP「失礼します。」

「失礼します…」

グリP「失礼します…あれ、結構簡素なお部屋なんですね…」

「それは失礼な物言いにならない?あ、失礼します。」

レナ「良いのよ。社長の方針にあってるから、むしろ褒め言葉ね。」

礼子「個人の贅沢は個人の範疇でやればいいものね。
   それじゃ、自己紹介を頼むわ。」

「秋月律子です、765プロで事務を担当しています。」

グリP「765プロライブシアターを担当してます、統括プロデューサーです。
   今は、社長代行となってます…」

「765プロダクション事務担当、兼765プロライブシアター所属アイドルの馬場このみです。」

レナ「あれ、社長さんは?」

グリP「当社の高木順二郎社長は、あの事件以降精神的に参りきってしまっていて…」

律子「なので先ほどおっしゃったとおり、こちらのプロデューサーが現在は社長代行を務めています。」

モバP「前任プロデューサーほどじゃないですけど、あの事件の傷で心に大ダメージを負ったんですね。」

礼子「…それなら仕方ないわね。」

律子「本題に移らせていただきますが、こちらが先日、そちらのプロデューサーから頂きました契約書になります。」

レナ「預かるわね。………サインがない?」

このみ「契約について、少しだけ変更していただきたいことがありまして…」

礼子「…高木順二郎社長は取締役の任を負えない…ということかしら。」

グリP「はい…ですので、ここにいる馬場このみに取締役の任を任せていただきたいのです…」

レナ「うーん…ちょっと不安ね。その理由を聞かせてもらっていいかしら?」

律子「理由…765プロライブシアターのアイドル候補生では最年長であり、他のアイドルからも慕われてます。
   また、先ほどおっしゃったとおり、私と一緒に事務を兼任してるため、運営に関してもある程度任せることが出来ます。」

礼子「それなら、そちらには音無小鳥という人がいなかったかしら?」

グリP「……小鳥さんは退社しました。」

礼子「…ごめんなさいね…そういうことなら分かったわ。
   プロデューサー、ちひろに頼んで文面を少し変更して印刷してもらって。」

モバP「分かりました。では、ちょっと失礼します。」



礼子「…さて、少し時間が掛かるからくつろぎの時間としましょう?」

デスク


ちひろ「分かりました。原稿はありますから、手直ししてすぐ印刷しますね。」

モバP「お願いします。……ふう、息が詰まりそうだぜ…」

まゆ「お疲れ様です♪」

モバP「おう、お疲れ。」

まゆ「プロデューサーさんが連れてきた人が、765プロの代表の方ですか?」

モバP「そうなる…本来の社長はあの事件で精神的に参って来れなかったらしい。」

まゆ「そうですか…」

凛「プロデューサーが連れてきてた人の中に、まゆより小さい人がいなかった?」

モバP「あー…あの人は馬場このみさん、あれでも24歳だ。」

まゆ・凛「「えっ!?」」

モバP「本人もそこはコンプレックスになっててな…迂闊に頭を撫でるなよ?」

まゆ「はい…」

モバP「後、その人が本来の社長の代わりに取締役…まあ、事務所の765代表の一人になるから、特に無礼をしないようにな?」

凛「分かった。」

ちひろ「はい、出来上がりましたよ。」

モバP「ありがとうございます。それじゃ、また社長室に行ってくる。」

まゆ「行ってらっしゃい♪」

社長室

コンコンコン
(入りなさい。)

ガチャ

モバP「失礼しま…あれ!?」



礼子「うふふ…適度なお酒はコミュニケーションツールよ。」

律子「あの…私は飲めないんですが。」

このみ「ふみゅ~…社長さんが強い…」

グリP「なんだか勢いに任せて飲み過ぎた気がする…クラクラする…」


モバP「社長!契約相手を酔わせてどうするんですか!」

礼子「これからこの事務所の仲間になる人たちだもの、歓迎の儀よ?」

レナ「ごめんなさいね…私も止めようと思ったんだけど…」

モバP「これじゃあ、契約書の有効性が…」

律子「いえ、私が代表してサインします。」

モバP「分かりました…では、ご確認の上、よろしければサインをお願いします。」

律子「ふむふむ…ふんふん…ほうほう……うん。」サラサラ

グリP「ごめんなさい律子さん…私がもうちょっとお酒に強かったら…」

律子「強い弱いにかかわらず、お酒を飲んでる状態では判断を誤りますよ、プロデューサー殿。
   では、これで。」

レナ「うん、確認OK…礼子さん、これはやっぱり写しを取って?」

礼子「ええ、写しを765プロの人たちに渡して。
   さて…ようこそ、シンデレラプロダクションへ。」

律子「これからしばらく、お世話になります。」

礼子「これまでは他人行儀だったけど、これからは同じ事務所の仲間になるわ。
   所属アイドルへの挨拶はそこの当社プロデューサーに任せるから、彼の指示に従って。」

モバP「俺ですか!?」

礼子「765プロの人との付き合いが一番長いもの。」

モバP「言われてみればそうでした…これからよろしくお願いしますね。」

律子「よろしくお願いします。あ、私もあまり他人行儀にされるのは好きじゃないので…律子、と呼んでいただければ。」

モバP「そこまで砕けた呼び方はまだ出来ませんね…しばらくは律子さん、と呼ばせてください。」

今晩はこれにて失礼します。

>>26
未来としましたが、細かいところで若干パラレルにしてありまして…具体的には765プロのプロデューサー(本作では「前任プロデューサー」)が死んでない部分もその一つとしています。
ご期待に添えるか分かりませんが、ごゆるりと読んでいただければ…

またまた数日後
シンデレラプロダクション・レッスン場


このみ「みんな集まったわね?」

「ええ、これでシアター所属は全員よ。」

律子「真も雪歩も千早も、準備は良い?」

真「は、はい!」

雪歩「吸収合併ってことは…プロデューサーさん以外の男の人がいるんですよね…?」

千早「大丈夫よ。私が前にあった時には誠実で剛直な人だと思ったし。」

雪歩「でも…慣れるには時間がかかりそうですぅ…」

モバP「よう!集まったか!?」

雪歩「ひぅっ!!」

モバP「…たはは、筋金入りだなおい…」

グリP「慣れるまで時間はかかるでしょうけど…長い目でおねがいします。
    律子さん、みんなの準備は大丈夫ですか?」

律子「ええ、これで765プロ所属は全員です。」

モバP「凛、まゆ、そっちも準備できたか?」

凛「大丈夫。ただ、急な呼び出しだったから、私達含めて10人しか来れなかったけど。」

まゆ「他の子は、後日まゆたちから順次紹介しますね。」

モバP「わかった。んじゃ、連れてきてくれ。」

・・・・・


このみ「律子ちゃんやプロデューサーから聞いたと思うけど、765プロダクションはこれからシンデレラプロダクションに入るわ。」

グリP「765プロの名前は残ります。しかし、シンデレラプロダクションと一緒に頑張ることになりますので、仲間が増えます。」

このみ「お互い、あんまり失礼な真似はしないようにね?」

「「「「「はーい!!」」」」」

グリP「なにか困ったことがあったら、私かこのみさん、もしくは律子さんに相談してください。」

律子「誰もいない場合は、シンデレラプロのプロデューサーさん、もしくは渋谷凛さんか佐久間まゆさんに相談してね。」

ガチャ

モバP「さ、入れ入れ!新しい仲間が揃ってるぞ!」

「わぁー…いっぱいいます!」

「よりどりみどりですなぁ~」

「お友達になれそうな人、いるかなぁ?」

凛「大丈夫、きっとみんなお友達になれるよ。」

まゆ「…これで今いる全員入りましたね。」

モバP「んじゃ、ちゃちゃっと紹介するか。」

モバP「この人たちが、今から仲間になる765プロダクションの人たちだ。」
グリP「こちらが、シンデレラプロダクション所属アイドルの方々…の一部です。」

モバP「しばらく一緒に頑張ることになるから、よろしく頼むぞ!」
グリP「他にも所属アイドルの方はいますが、基本的に悪い人はいないと聞いてます。仲良くしましょう。」


「背が高い…」「貴音以上あるんじゃない!?」

「みーんなかわいいにぃ♪」「これだけ人がいるなら、替え玉を頼める人もいそうかな。」

モバP「杏、聞こえてるぞ。」

杏「うげっ」

モバP「今この背が高い子に背負われてる子が双葉杏、っていうんだが…彼女は隙あらばサボろうとするからな。
   お昼休憩やお仕事が終わった後以外の時に見つけたら、容赦なく俺や、この背が高い子…きらりに言ってくれ。」

「「「はーい!」」」

杏「監視の目が増えるのか…」

モバP「そりゃそうだ。」

きらり「みーんなと頑張れば、ハッピハッピできるにぃ!杏ちゃんも、頑張ろーね♪」

杏「いやー…杏は出来れば省エネでいたいんだけど…」

モバP「細かい自己紹介はこの人数だし省略、とりあえずリストを配るから、それでさくっと覚えてくれ。」

グリP「しばらくは知らない人も多くて不安になるかもしれませんが、頑張っていきましょう。」

ほぼ同時刻
都内のとあるホテル

カシャカシャカシャカシャ

礼子「…という経緯から、我がシンデレラプロダクションは本日を持って、765プロダクションを吸収合併いたします。」

レナ「新社名は、シンデレラプロダクションはそのまま、765プロダクションは「シンデレラプロダクション・765プロライブシアター」とします。
   主旨説明は以上です。瑞樹さん、質問をお願いします。」

瑞樹「ええ…それでは、皆様からの質問を承ります。
   質問のある方は、会社名とお名前を名乗った後、質問をお願いします。」


善永「スプラウトの善永です。合併についてもう少し詳細に伺いたいのですが。
   具体的には、合併の決定をしたのは誰ですか?」

礼子「最終決定は、シンデレラプロダクションは私、高橋礼子と、兵藤レナ、沢田麻理菜の3名。
   765プロダクションは統合プロデューサー、及び秋月律子、馬場このみの3名です。」

善永「765プロダクションには、社長として高木順二郎氏がいらっしゃったはずですが、どうされましたか?」

レナ「高木順二郎社長は精神的負担の超過から、統合プロデューサーさんに社長の責務を大部分委託してます。
   変な言い方となりますが、高木順二郎社長は半引退。統合プロデューサーが社長代理として実質的な社長となってます。」

善永「ありがとうございました。」

「アイドルフラッシュの悪徳と言うんですがね…高橋社長や兵藤取締役は、765プロに何があったのか知ってて、吸収合併を決めたんですかい?」

礼子「はい。そして、それ以降765プロが特にテレビ業界において、不当な弾圧を受けていることも知ってます。」

ガヤガヤガヤガヤ…!

礼子「あの事件以降、特にテレビ業界は企業内モラルが著しく低下しました。
   アイドル業界においても、仕事を得るために性的接待をすることを良しとする風潮も出てきてしまっています。」

レナ「私達が合併を決めたのは、それを止めるため…というのがあります。
   765プロの高木順一郎前社長、及び高木順二郎社長の理念を、改めて実現させるために。」

悪徳「なるほど…しかし、あの事件が再発する恐れというのは考えなかったんですかい?」

礼子「考えました…しかし、765プロ内において残されたアイドルは3名であり、その3人全員が統合プロデューサーを信頼こそすれ、親愛感情には至ってないと判断しました。」

悪徳「男と女だ、いつ恋愛に至るか分かりませんよ?」

礼子「それについては、各アイドルから誓約書をいただく形で抑えます。」

レナ「まあ、アイドルの恋愛禁止の風潮もあの事件以降ですからね。
   万が一の際は、シンデレラプロダクション所属の人たちが止めに行くこともあります。」

悪徳「ふむ…ありがとうございました。」

瑞樹「他に質問はございませんか?」


「あの、876レポートの岡本なんですが…この合併の最終目標は、業界の浄化…というべきところなんですか?」

レナ「そう取っていただいて構いません。最低でもアイドル業界において、性的接待強要にNOを突き付けることが出来るくらいにはしたいですから。」

礼子「当然、テレビ業界は根こそぎ洗浄します。これは宣戦布告と見ていただいても構いません。」

オオッ…!?

岡本「わかりました…ありがとうございました…」


瑞樹「お時間も迫ってきましたので、会見を終了とさせていただきます。」

礼子「近いうちに、765プロダクション改め、シンデレラプロダクション・765プロライブシアターにおいて新展開を行います。」

レナ「アイドルが本気で表現できるよう、シンデレラプロダクションはこれから本気でがんばります。」

カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!!

瑞樹「これにて、記者会見を終了させていただきます。」

・・・・・


礼子「…ふう、ちょっと肩がこるわね。」

レナ「大真面目な記者会見なんて私初めてよ?」

瑞樹「私が司会進行すると聞いて驚いたわ…」

礼子「麻理菜がちょっと都合が合わなかったの。今日はありがとう。」

レナ「スラスラよどみなく進行できたのは、さすが元アナウンサーね。」

瑞樹「でも、私には二人ほどの胆力はないわ。」

レナ「私も実は緊張しっぱなしで…」

礼子「場数…とまでは言わないけど、張り詰めた空気には慣れておくといいわ。」

レナ「慣れるのかしら…」

瑞樹「レナさん、元ディーラーと聞いたわよ?」

レナ「張り詰めた、の性質がカジノとは違うのよ…」

今晩はこれにて失礼します。

会見のシーンになってから、765側の責任者3人を全員出したのを後悔しました…

後、なんか凄いID…

面白いから大丈夫

数日後
シンデレラプロダクション・デスク


ガチャ
「ただいまー。」

ちひろ「あ、お帰りなさい!」

モバP「お帰りなさい、まり…ケフン、沢田常務。」

麻理菜「無理せず麻理菜って呼んでも良いんだぞ?」

モバP「ここは事務所で、沢田常務は事務所の幹部なんですから。」

グリP「えっ!?申し訳ないのですが、幹部なのですか!?」

麻理菜「一応、この事務所の取締役常務となってるわ。ざっくり言えば礼子さんとレナさんの次に偉い人って扱い。
    でも、お姉さんは堅っ苦しいのが苦手でね?お仕事以外ではフランクに行きたいのよ。」

グリP「へぇー…」

ちひろ「そういうことで、社長に提案したいことなんかは麻理菜さんが受付口になってる感じですよ。」

グリP「そうなのですか…ちなみに、私や律子さん、このみさんは麻理菜さんの次という扱いなのでしょうか?」

麻理菜「律子ちゃんとこのみちゃんはそう。765のプロデューサーくんは765プロの代表だったから、私と同じね。」

モバP「まあ、統括プロデューサーさんは765プロの社長代理でしたからね。
    ところで、持っている雑誌からして、これから仕事の話をするんですよね?」

麻理菜「そうなんだけどね。とりあえず律子ちゃんとこのみちゃんを呼んでもらえる?
    ちひろさんも付き合って。」

ちひろ「分かりました、社長たちもお呼びしますね。」

グリP「ちょっと呼んできますね。」

モバP「この後の予定は…特に俺が出る幕はないか。」

麻理菜「ところでプロデューサーくん。」

モバP「はい?」

麻理菜「私に対しても敬語を使う理由って、私が上司だからでしょ?」

モバP「一概にはいえませんが、大体そうです。
    ただ、ちひろさんには色々お世話になってますから、役の上下関係無く敬語ですね。」

麻理菜「…なら、プロデューサーくんも役員になればいいのよ!」

モバP「いや、プロデュースしながら役員は流石に…」

麻理菜「会議の内容はメールで送るから、それについて判断、メールや電話で意見すればいいわ。
    で、余裕がある時にはしっかり話し合いしましょ?」

モバP「どちらにせよ、社長や専務の判断待ちになりますね…」

「麻理菜の話が終わったら、すぐ次の議題にするわ。」

モバP「いぃっ!?社長!?」

礼子「今の状態だと、あなたより統括プロデューサーの方が上司になってるしね。」

レナ「対等な関係のほうが、よりしっかり話せるんじゃない?」

モバP「そういえばそうか…」

グリP「お待たせしました!」

律子「これは、今日発売の週刊誌ですか?」

このみ「表紙が私たちの話題ね…」

礼子「集まったわね。それじゃあ、臨時の取締役会を始めるわ。」

モバP(これ重要会議なのか…!)

礼子「先日、私とレナで合併について会見を行ったわけだけど、そのレスポンスがこんな感じよ。」

モバP「「シンデレラプロ、テレビ業界に宣戦布告!」とか「765プロ復活の狼煙!?」とか、結構ありますね。」

律子「あーあー、結構好き放題書いてるのもありますね…「シンデレラプロの分の悪い大博打」とか…」

ちひろ「え?「シンデレラプロ、独占禁止法ぶっちぎりの愚行」ってどういうことなの?」

レナ「あ、これはテレビ業界ベッタリの雑誌ね。この雑誌は会見に来てなかったわ。」

礼子「私達が765プロを脅して強制的に吸収した、と思わせたいようね。」

グリP「そんな…むしろ私達からお願いしたというのに…!」

このみ「この雑誌は要注意ね。続くようなら、出るところに出てもらおうかしら?」

麻理菜「どうどう…あ、これは善永記者のね。」

レナ「ふむふむ…なるほど、結構良い線突いてるわね。」

礼子「「765プロは今回、シンデレラプロの庇を借りて復活を遂げようと頑張っている。新展開も行う彼女たちの再起に期待を掛けたい」…ねぇ。」

モバP「これだと庇を貸して母屋を取られる、と派生しかねませんけどね。」

グリP「流石にそんな真似は出来ません…」

律子「これは876レポート…涼の所のですね。
   …ふむふむ、やっぱり876プロの人たちは今回の合併を支持してるみたいです。」

麻理菜「さっと見た感じ、賛成7の反対3ってところかな?」

このみ「期待してる人を裏切らない、全力の活動をしないとね!」

礼子「一方で、テレビでは今回の件に対し、私達を総攻撃する姿勢を見せてるわ。」

麻理菜「あー、そういえばお昼ごはん食べてる時にテレビでやってたわね。」

レナ「さっき出てた「独占禁止法」を武器として振り回してたり、1年前の事件についてしつこく掘り返してたり…」

グリP「……」グググ…

このみ「落ち着きなさい?」

礼子「現に、一部の放送局から一方的に契約の打ち切りを宣告されたわ。」

モバP「ゴールデンタイムで視聴率も決して悪くないまゆの番組も打ち切られました。
    杏たちについても同様で、本気で締め出すようですね…」

ちひろ「杏ちゃんたちについては、合併のきっかけとなった凛ちゃんと千早ちゃん、静香ちゃんの件があるでしょうね。」

モバP「そういやあの放送局か…」

麻理菜「一方で、これ幸いとばかりにラジオ番組のオファーが来てるんだよね!」

律子「確認した範囲では全てFM、もしくはwebラジオですけどね。」

モバP「まあ、AMは基本テレビ局のラジオですからね。」

このみ「結構律儀なのよこれが…私に対しても、深夜帯での依頼が来てたわ。」

礼子「子どもには夕方から夜、大人にはお昼か深夜、という形で分けてあるみたいね。」

律子「佐久間さんに関しても、さっきそちらのプロデューサーが言ってた番組の時間に被せる形で来てましたよ。」

モバP「敵意丸出しってことか…?」

礼子「しばらくは私達とラジオ対テレビ、という構図になりそうよ。」

モバP「とはいえ、ラジオでも映像放送の形がありますので、レッスンは怠れません。
    ライブのオファー、及び開催に対応するためにも、ダンスレッスンも気を抜かずにやりましょう。」

グリP「はいっ!」

礼子「この議題は終了でいいかしら?」

レナ「ええ、次の議題に行きましょう。」

礼子「じゃあ、次の議題。麻理菜。」

麻理菜「ええ…当事務所のプロデューサーを取締役常務に昇格させたいのだけど、異論はあるかしら?」

律子「役員になる、ということは従業員ではなくなるってことですよね?
   そうなると、そちらのプロデューサーが担当してたアイドルは誰が面倒を見るのでしょう?」

モバP「引き続き、俺が面倒を見ます。」

グリP「律子さん、私と同じ感じですよ。会議はメール確認で、こうして現場に付くのは余裕があるときだけです。」

律子「なるほど…わかりました。」

礼子「役員の任命は取締役会において過半数の賛成を持って行う…賛成の人は手を上げて。」

スッススッ……

礼子「…満場一致ね。ではプロデューサー、あなたを取締役常務に任命します。」

モバP「ありがとうございます。」

麻理菜「それに伴い、プロデューサーくんはこのプロダクションから一瞬だけ退社になるわ。
    退職金も出るわよ!」

モバP「退職?俺、退職する気はないんですけど…」

レナ「従業員と役員では契約が根本から違うのよ。
   だから、一旦契約終了にして、再契約しないと駄目なの。」

モバP「あ、なるほど…」

麻理菜「私と統括プロデューサーくんと同格、律子ちゃんとこのみちゃんの上司、って事になるわ。」

このみ「麻理菜さん…出来ればその、このみちゃんって呼び方はやめて欲しいのだけど…」

麻理菜「あっ、ごめんね。やっぱりこのみさん、の方がいい?」

このみ「ええ。」

麻理菜「了解!」

礼子「他に議題がないなら、取締役会を終了するわ。
   ちひろ、議事録は取れた?」

ちひろ「簡易的にではありますけど取れました。」

礼子「オッケーよ。それでは、解散。」

結構早いですが、今日はこれにて失礼します。
次回からシアター勢にスポットを当てます。

書いてる最中に色々ググることが多い…

勝手な妄想
亜美真美→アイドルを辞めたあと医者を目指すべく真面目に勉強
貴音→未来のディアn(アー!)響→アイドルを辞めたあと沖縄に帰り旅館の女将へ
伊織→水瀬を継ぐために猛勉強してる(※事件を忘れるため)
やよい→真面目に学業に勤しみ大学を目指す
あずささん→運命の人(P)の帰りを待つ
みたいな感じだがあずささんのイメージむずい…

その夜
女子寮・談話室


プルルルル…ガチャ

「もしもし?」

「もしもし、このみだけど、まだ眠くないかしら?」

「ええ…未来も寝てしまいましたから、ちょっとレッスンの復習でもしようかと…」

このみ「復習は良いから、私と千早ちゃんと、ちょっとお話しない?」

「…分かりました、談話室ですか?」

このみ「ええ、待ってるわよ」

「ちょっと待ってくださいね…」

プツッ

このみ「ふぅ…千早ちゃん、シンデレラプロには慣れたかしら?」

千早「えぇ…おかげさまで、レッスンも上手く行ってます」

このみ「それなら良かったわ。春香ちゃんと美希ちゃんがいなくなった後の765プロの稼ぎ頭だったから、無理してないかお姉さん少し心配だったの」

千早「…二人が亡くなって、前プロデューサーが捕まって…私は一時期死ぬことも考えてました」

このみ「……率直に聞くわ、思いとどまった理由は何?」

千早「…静香さん達、シアターの人たちです。
   私まで死んでしまったら、765プロは完全に潰れて、皆さんの夢を壊すことになるって…今思えば、思い上がりですよね…」

このみ「思い上がりなんかじゃないわ。あなたと、真ちゃんと雪歩ちゃん…3人に希望を託して残った子って、結構多いのよ?」

千早「そうなんですか…」

ガラララ

「失礼します」

このみ「いらっしゃい」

千早「静香さん、少々話をしませんか?」

静香「ええ…そのために呼ばれたようなものですし」

このみ「シアターなんだけど、本公開の前に暫定で改築するらしいわ」

静香「プレハブになるんですよね」

千早「空調の問題も、一応の解決ですね」

このみ「あの時、シンデレラプロのプロデューサーさんが覗いてなかったら…どうなってたのかしら…」

静香「世間の逆風を765プロだけで受け続けることになって…ダメになってたかもしれません」

千早「今は、シンデレラプロの人たちが仲間になってくれましたし…ラジオ放送でのお仕事がいただけますから、だいぶ楽になりますね」

このみ「律子ちゃんも安堵してたわよ、「これでしばらくはみんなを余裕を持って養える」ってね」

千早「律子が給料などを切り盛りしてくれたから、私たちもなんとか出来たんですよね…」

このみ「養える…は言い過ぎな気がするけどね。辞めていった子も、私たちの活躍に気づいてくれるかしら?」

静香「気づかせましょう…復活した765プロを、みんなに見せるんです!」

このみ「ええ…シンデレラプロの力を借りてるとはいえ、ここから765プロを復活させるわ!」

千早「私たちの再スタートですね…!」

このみ「…喋ってたら、なんだか小腹がすいてきちゃったわね…」

静香「うどんならすぐ準備できますよ?」

千早「お願いできますか?」

このみ「3人前ね!」

翌日
765プロライブシアター


律子「それじゃあ、最後のリハーサルをやるわよ!」

「「「はーい!」」」

凛「あれ…プロデューサーからはテントだったって聞いたんだけど…」

このみ「そちらのプロデューサーさんや社長さんが予算を割いてくれてね!」

まゆ「なるほど…でも、まだ手狭ですね…」

グリP「ここから、どんどん大きくしていくんです…!」

律子「そこ、ちょっとズレてるわよ!ああもう、環は早すぎよ!」

凛「…二人が亡くなって以降、律子さんが切り盛りしてたって本当?」

グリP「ええ…専門の事務員だった小鳥さんも辞めてしまいましたから、事務を大部分請け負ってくれて…」

このみ「私も事務を一部請け負ってたんだけど、アイドル候補生でもあったから…」

グリP「もちろん、このみさんにも感謝してます…後付けで申し訳ありませんが…」

このみ「良いのよ、律子ちゃんのお陰でみんなが頑張れたのは事実なんだから」

まゆ「…まだデビューしてないのがもったいない出来ですね…」

グリP「いつかのために、みんな頑張ってきたんです…ただ、ビジュアル的なレッスンは不足してますね…」

凛「これからは、私たちやトレーナーさんにも頼れるから…もっと伸びるよ」

まゆ「…まずは、次の公演の成功をお祈りします♪」

グリP「ええ…!」

律子「このみさん、そろそろ出番なので舞台袖にお願いします!」

このみ「分かったわ!それじゃ、またね!」

凛「…様子は大丈夫そうだし、私たちも引き上げようか」

まゆ「ええ…後は当日ですね」

シンデレラプロダクション・デスク


モバP「おう、お帰り。765の面々はどうだった?」

凛「最後の仕上げに向けて頑張ってるよ」

まゆ「あの様子なら、増築を早く頼んだほうが良いかもしれません♪」

モバP「なるほどな…」

レナ「後は、妨害が来ないことを祈るのみ…ね」

凛「…不安の種があるの?」

モバP「ああ。脅迫状が何通か来てたり、テレビでは連日バッシングを浴びせてたりだ」

レナ「幸い、ラジオやweb配信で結構宣伝できてるし…匿名掲示板を見る限りでは、好意的に迎えられてるわ」

モバP「警備もちょっと厳重に頼むことにする。
    脅迫状は765プロ側の代表である統括プロデューサーとこのみさんを標的にしてるしな」

まゆ「律子さんが狙われないのは、ファンの方々の目があると見たからでしょうか…?」

モバP「あるいはフェイントの可能性も十分にある…当日予定がない、俺達の方の武闘派アイドル数人にも依頼しておく」

凛「スタートダッシュ…決めておきたいね」

モバP「ああ…!」

レナ「プロデューサー、様子見を頼むわね」

モバP「もちろんです!」

短いですが、本日はこれにて失礼します。

>>54
伊織に関してはそれで大丈夫です。
元スレにもありましたが「仲間の死を乗り越えた」という肩書が気に入らないでしょうし…

なお、他のまだ生きている765プロアイドルを出すかどうかはまだ未定です。

公演前夜
765プロライブシアター


「………」カチャカチャ

ピカッ!

「!?」

モバP「…やっぱり現れたな!」ダッ!

「クッ…!」ザッ…



モバP「…ハァ…ハァ…クソっ、逃がしたか…」

モバP「…しかし、妨害の手はすぐそこに…あるのか…ハァ…」

モバP「………当日の朝、建物から何から最終チェックが必要だ…とにかく…公演だけは…絶対に成功させる…!」


・・・・・


シンデレラプロダクション

モバP「戻りま…なんだよこれ!?」

グリP「プロデューサーさん…戻ってきてくれたんですね…」

ちひろ「ごめんなさい…悪漢の侵入を許してしまって…」

モバP「捕らえたか!?逃がした場合は通報したか!?」

ちひろ「ええ、ちゃんと通報はしました…が、律子ちゃんが…」

律子「はぁっ…うぐっ……」

モバP「律子さん!?その傷痕は…」

律子「…私や…プロデューサーを狙って…暴行を…」

グリP「私はなんとか受け止められましたが…律子さんは…」

モバP「…救急車!大至急だ!」

ちひろ「それも呼んであります!」

モバP「それと、社長達は!?」

ちひろ「今日は…女子寮にいます!765プロのアイドルの様子を見るって、三人だけで行ってます!」

モバP「やばい…ちひろ!亜季と有香、それに早苗さんを765女子寮に!」

ちひろ「二人は向かわせてますが、早苗さんはもう酔っ払ってて…!」

モバP「くぅっ…すまん!すぐ様子を見てくる!」ダタッ…!

ガチャ、パタン

ちひろ「…まさか、ここまで本気の妨害工作をしてくるなんて…!」

グリP「…765プロに復活されると、よっぽど都合が悪い人がいるのでしょうか…」

ガチャ

ちひろ・グリP「「!!」」

「いや、そこまで警戒しなくても良い。私だ。」

ちひろ「…真奈美さん!」

真奈美「亜季から話は聞いた。警察と救急が来るまで、私が守ろう。」

グリP「…ごめんなさい…」

女子寮・765棟


ガチャッ!

モバP「みんな!!」

礼子「あら、遅かったわね。」

モバP「…へ…遅い…?」

「悪漢はこのとおり、取り押さえたでありますよ!」

「765プロの人たちに怪我がなくて良かったです」

レナ「建物に入れる前に取り押さえられたのは幸いだったわ」

モバP「…ちょっと待って、765のアイドル達は?」

麻理菜「各自の部屋にいるわよ…あ、これはやばいか…」

モバP「…大至急、食堂に集めてください。
    今日は緊急事態ですし、場所を移させます。」

礼子「そうね…なら、この寮を舞台に少し大仕事をしてみない?」

モバP「へっ?」

「大仕事…でありますか?」


・・・・・


パリーン!

「……765プロ、滅ぶべし。」

グサッ

「…!?」

バキィッ!

「!?!?」ガタッ!!

モバP「捕まえた…亜季、身体検査をしろ!」

亜季「了解であります……これは!」

モバP「紙切れ…いや、この寮の簡易的な間取り図か!」

亜季「後は…また紙でありますな」

モバP「…電話番号だけが乗っている…ここからはマキノの管轄になりそうだな
    亜季、そいつはふん縛れ…そして正面玄関に放り出せ」

亜季「了解!」

モバP「不安の種は、限界まで潰すぞ…」

夜中
女子寮・クール棟・八神マキノの部屋

「…分かったわ。これはテレビ局のディレクターに繋がってる」

モバP「…こいつ、あの時差別発言をしていた…!
    マキノ、こいつについてもう少し調べてくれ!」

マキノ「もう調べてある。そもそも、この人はアイドル業界において要注意人物となってるわ」

モバP「マジか…で、どうだ?今回の襲撃事件と繋がるか?」

マキノ「………ええ、クロよ。決定的証拠はいくつか掴んである」

モバP「助かるぜ…」

カガーヤク セカ-イノマホー
ピッ
モバP「もしもし、シンデレラプロダクションです」

(真奈美だ、そちらはどうなってる?)

モバP「真奈美か…襲撃犯は確保、765プロもシンデレラプロも怪我人は無しだ。
    そっちは搬送できたのか?」

真奈美(ああ、律子君と統括プロデューサー君は病院に行ったよ。
    念のため、護衛代わりにアヤとこずえ、芳乃を連れて行かせている)

モバP「子守じゃないんだぞ…さておくが、今回の事件、真犯人が割れた」

真奈美(あのディレクターだろう?このような手法を取るのはなんとなくだが分かる)

モバP「そうか…今裏でマキノが通報してるが、多分当日には間に合わないだろうな…」

真奈美(もちろん、亜季を始めとした武闘派に本番の警備を任せるよ)

モバP「いや、明日の本公演には亜季が間に合わない…すまないが、他の人を選んでくれ」

真奈美(分かった、なんとかしよう)

モバP「頼むぞ…」

ピッ

公演当日
765プロライブシアター


このみ「今日は絶好の公演日和ね!」

グリP「ただ、律子さんが大事を取って入院してまして…復活初公演に会わせられなかったのは残念です」

モバP「まさかこんな荒事になるとは思いませんでしたしね…」

ちひろ「統括プロデューサーさんも、怪我は大丈夫ですか?」

グリP「ええ、大丈夫です…そろそろ本番みたいですね」

このみ「じゃあ、私は行くわね!」

グリP「言ってらっしゃい!」

モバP「荒事は多分今日で最後になります…どんな物音があろうとも、できるだけ公演を続けてください」

グリP「分かりました…!」

続きは昼以降お送りします
駆け足ですが、次の話で終わりにします

765プロライブシアター・外周


モバP「…仮設のプレハブとはいえ、お客さんは満員だ
    不安を持たせないよう、警備は徹底しなくては…!」

「そんなに気合を入れてると、すぐにバテてしまうぞ?」

モバP「…真奈美さん」

真奈美「…今回の警備だが、私の他、有香と巴にも依頼してある」

モバP「…そうか、今日は日曜だからな
    しかし、巴は13歳だ…大丈夫か?」

真奈美「大丈夫だよ。彼女には護衛が何人か付いてるのは知ってるか?」

モバP「なんかあのいかつい人か?たまに巴の代わりに書類の受け渡しとかしたけど」

真奈美「そうだ、彼らは武道をそこそこ嗜んでる…と、巴が言ってたぞ」

モバP「ふむ…真正面から殴り合っても、ギリギリで何とかなる、か?」

真奈美「そうだな」

ブロロロロロ…!

モバP「……おいおい、あのトラック、突っ込んでくるぞ!?」

真奈美「…まさかここまで強行で来るとはな!」

「…大丈夫ですわ」
「この程度、うちらで余裕じゃ!」

モバP「巴…はともかく、桃華まで!?」

巴「まあ見とれ…こげな事態にも、対策できとるんじゃ!」

ブロロロロ…ガッシャァァァン!!

真奈美「カラーコーンに衝突…ん?そこまで強度があったか?」

桃華「後でお見せしますけど、中で鎖どめの鉄柱を立ててますのよ」

モバP「ああ、公園でよく見るあれか
    って、運転席はともかく、荷台からも人が来てるぞ!」

巴「待つんじゃプロデューサー!」

モバP「っと!?」

真奈美「…黒服の男たちが、テキパキと片付けてるな」

桃華「護衛というものは、鍛え上げた人でなければ務まらないんですのよ?」

巴「ただ、うちらの若いのだけじゃないけん、765プロの雪歩のところからもきちょる」

モバP「そういや、雪歩さんは建設会社のご令嬢だって聞いてたが…」

真奈美「これでは、我々の出る幕はないか」

巴「そうじゃ…後はうちらがなんとかするけぇ、プロデューサーはシアターに戻るんじゃ!」

桃華「後は、765プロの人たち次第ですわ!」

モバP「助かる…真奈美さんにも任せていいか?」

真奈美「ふっ…私が保護者になるしか無いだろうな」

モバP「分かった…頼むぞ!」

ライブシアター・裏手


千早「さっきから、外が騒がしいわね…」

雪歩「…妨害行為に、対抗してるんです」

グリP「外を気にする余裕はありませんよ…次が本公演ラストナンバーなんですから」

真「はい!喉の調子もバッチリ、身体も大丈夫!」

千早「再スタートの最後を飾るのは…M@STERPIECE…」

グリP「…先輩は刑務所で言ってました。誰か一人でも欠けたら意味が無い、永遠なんて無かったって…
    でも…だからこそ、再スタートの意味を込めて、この曲を選ばせていただきました」

真「…春香たちがいなくなったあと、ボクたち…特に千早は無力になってたんだよね…」

グリP「この曲を選んだのは、嫌がらせでも何でもありません、新生765プロ…ライブシアターの結束を願ってです」

千早「…そうね、私たちと、ライブシアターの人たちで築く、もうひとつのM@STERPIECE…観客の皆さんに見せましょう!」

雪歩「はいっ!」

このみ「みんな、そろそろバックステージに上がって!」

千早「ええ…行ってきます」

雪歩「頑張ってきますぅ!」

真「雪歩、落ち着いて!じゃあプロデューサー、行ってきます!」

グリP(…先輩、確かに765プロ単独のM@STERPIECEは二度と完成しません
    だけど…765プロと765シアターの組み合わせで作るM@STERPIECEなら、永遠とは言えずとも永く繋がり続けると思いますよ…)

モバP「統括プロデューサーさん」

グリP「…あ、プロデューサーさん」

モバP「妨害対策はあらかた完了しました。シアターの方はどうですか?」

グリP「…時折の大きな音に不安になる人はいましたが、概ね大盛況です」

モバP「ラストナンバー…M@STERPIECEですか」

グリP「シンデレラプロダクション・765プロライブシアターとしての再スタートを刻む一曲です…この曲には先輩の後悔も、ありますから」

モバP「先輩…前任プロデューサーですか…」

「プロデューサー!後ろだ!」

モバP「っ!」
グサッ
モバP「うぐっ…!」

グリP「プロデューサーさん!」

モバP「…まだだ!」
ゴスッ
「ガッ…」

グリP「ちょ、ちょっと…大丈夫ですか…!」

モバP「…急所は、外れてます…!」

「すまない…間に合わなかったか…」

グリP「えっと…真奈美さんでしたっけ…」

真奈美「ああ…大丈夫か、プロデューサー?」

モバP「…流石に、ナイフを突き立てられて…大丈夫とは言えませんね…」

グリP「真奈美さん…プロデューサーさんは、大丈夫なんでしょうか…」

真奈美「…コレなら軽傷の範疇だろう。だが、病院には行ってもらう」

グリP「良かった…あ、安堵しちゃダメですよね…」

真奈美「統括プロデューサー君、きみは765プロの子を迎え、安全に女子寮に送り届けることを考えるんだ」

グリP「…分かりました」

真奈美「行くぞ、プロデューサー君」

モバP「…安静にする手はないんですかね…」

数日後
シンデレラプロダクション


礼子「………」カサッ

レナ「うーん…」カサッ

麻理菜「今回の出来は…70%って感じね」カサッ

モバP「俺の手配と注意の不足でした…申し訳ありません」

礼子「いえ、あなたは良いのよ。765プロの公演も十分大成功と言える」

レナ「ただ、例のディレクターが行方をくらませたのが残念ね…」

麻理菜「それと、あの騒動の後処理であの敷地がしばらく使えなくなったのも痛いわね…」

モバP「もっと手前の段階で止められてたら…クッ…」

レナ「ただ、雪歩ちゃんの会社に頼んでおいた、予備のシアターは既に出来上がってるわ!」

礼子「今後はしばらく、そっちを主拠点に活動してもらう形ね」

麻理菜「見に行ったけど、レンガ張りになってたのよ
    内部面積も、プレハブより結構広くなってるし、本格的に動く土壌は出来たって感じ!」

礼子「この移転については、プロデューサーから伝えてもらうわ
   地図も渡しておくから、頼むわね」

モバP「分かりました」

グリP「おはようございます!」

モバP「おはようございます、統括プロデューサーさん」

グリP「プロデューサーさん、傷は大丈夫ですか…!?」

モバP「大丈夫ですよ、むしろ傷を塞ぐためのバンテージがきつくて…」

グリP「…ここって、安心するところでしょうか…?」

このみ「おはよう!」

グリP「あ、おはようございます!」

このみ「今日も、レッスンルームで猛特訓で良いのかしら?」

モバP「ああ、その件なんですけど、新しいシアターの準備が出来たみたいなんですよ…」



終(続?)

以上となります。突発の思いつきからよくここまでいけたなと、個人的に感心しています…

この続きのお話は、いつになるか分かりませんが書こうかと思います。
その際は、シンデレラプロ側の描写を抑えて、765シアター組をメインにしないと…

明日の昼頃に依頼を出しますので、ご意見ありましたらレスをどうぞ。

追記
話がぶち壊しになるお願いなので別レスで失礼します。

万一、この作品をまとめて下さるサイトがありましたら、>>1を必ずまとめに含めるよう、お願いします。
序盤だけとはいえ、アイドルが死んでたりJupiterと本家アイドルが付き合ってたりと、閲覧注意な要素がありますので…

それでは、今度こそ失礼します。

ここ生存報告さえあれば2ヶ月まで大丈夫だからこのまま続き書けば?
てか書いてくださいお願いします何でもしまむら

ここ数日、ずっと楽しみながら読ませていただきました
まさか自分の作品の続編が出来るなんて、というやや恐縮気味の想いではありましたが、綺麗に(続きがあるなら是非読みたいものですが)まとめていただいて感謝感激です
いいssをありがとうございました

このままでもいいんだけどやっぱ前Pにも救いはほしいな

お昼はバタついてこれませんでした…レス返しをして、このスレを〆とさせていただきます。

>>77
2ヶ月以内に思いつくかどうかすら今はちょっと怪しいので、一旦〆とさせてください。
次スレを立てた際に、ここを前スレ、影響元を元スレとして>>1に書いておきます。

>>78
お楽しみいただけましたのなら本望です。
また次回作を建てた際に、見ていただけると幸いです。

>>79
今の状況(シアターLv3)ではちょっと難しいですね…
そもそも、最愛のアイドルを二人も亡くしてしまってる以上、心神喪失で釈放もおかしくないレベルで心が壊れてますし…

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