モバP「対岸の海開き」 (20)

モバP「今日も今後のプロデュースの参考に、彼女の印象を周りのアイドル達に聞いてみよう」

モバP「アイドルを客観的に見る機会なんてのはなかなかないし」

モバP「ある意味ではプロデューサーの自分よりも近くで見ているはずだし」

モバP「周りからどう見られてるか伝えたリアクションも見てみたいからな」

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【年上の視点1:M.Kさん(28)】
M.K「印象、ね」

M.K「自分に任せられた仕事は、いつだって全力で取り組んでいるわね」

M.K「プロデューサーの顔を立てて、だったかしら」

M.K「口では色々言うけれど、仕事は絶対拒否しない」

M.K「その信頼は大事よね、わかるわ」



M.K「意志は強い。だけど、お仕事に我を通さない柔軟さもある」

M.K「意地っ張りなところも、年齢相応で可愛いわよね」



M.K「可愛らしい衣装も多くて、ちょっと羨ましいわ」

M.K「私にもそういう系統のお仕事を取ってきてくれていいのよ?」

M.K「私だって、アイドルなんだから♪」

【年上の視点2:A.Mさん(21)】
A.M「可愛いものとか子供とかだーい好きなのよねー」

A.M「その点は先生と一緒かな?」

A.M「子供に囲まれる保母さんも似合いそう♪」



A.M「元気いっぱいで、笑顔もよく似合って」

A.M「事務所の中でも、しっかり者のいいお姉さん役ね」



A.M「この前も、置いてあったぬいぐるみで仁奈ちゃんや千佳ちゃんと遊んであげてたりして」

A.M「(ウサコもうかうかしてられないウサー)……なんてね♪」

【同年代の視点1:M.H(20)】
M.H「フルスロットル、って言葉がぴったりだよね」

M.H「お仕事だけの話じゃなくってさ」

M.H「ま、お仕事も振り切ってる感じはあるけど」



M.H「その辺はプロデューサーさんが上手くハンドル握ってるよね」

M.H「本人が嫌がらない程度にギリギリまで攻めて走り抜けてるのがわかるよ」



M.H「あ、本人は嫌がってそうに見えるけど、あんまり本気じゃないからね」

M.H「悪態ついて発散してる節もあるし……」

M.H「オフにもちゃんと気分転換できてるから大丈夫」



M.H「それにしても、『アイドルなんて似合わねぇ』なーんて言ってるけど」

M.H「……あのボディは反則だよねえ?」

【同年代の視点2:Y.H(20)】
Y.H「印象? なになに、ドッキリか何か?」



Y.H「プロデューサーも好きだよねー、大抜擢というか奇抜な起用というか」

Y.H「本人も、多分周りも似合わないって思ってるのにうまいこと乗せて」

Y.H「アレで根は真面目だから、一度請けた仕事はきちんとこなして」

Y.H「結果、不思議な調和が生まれるっていう、ね」



Y.H「ま、普段の姿を知ってるとちょっと笑えるけどね!」

Y.H「いやー、あの格好であのスマイルは反則だよ」



Y.H「あ、あたしには意外な仕事とかいらないから」

Y.H「始球式だけ持ってきてくれればいいよ!」

【年下の視点1:H.Y(12)】
H.Y「またやってんのかよ、それ」



H.Y「あー……まだ一緒に仕事したことないから、事務所にいるときしか知らないけど」

H.Y「カッコイイ人、だよな」



H.Y「言いたいことははっきり言うし」

H.Y「態度とかしゃべり方とか乱暴だけど、面倒見がいいし」

H.Y「見た目もカッコイイ系の美人だよなー」



H.Y「オレもああいう感じになれるなら、アイドルも悪くないなー……って」

H.Y「憧れってほどでもねーけど、目標ではある」



H.Y「お、一緒に仕事? できるんならうれしーな」

H.Y「……何をニヤニヤしてるんだよ気持ち悪い」

【年下の視点2:M.M(15)】

M.M「にゃっ! 猫好きに悪い人はいないにゃ♪」

M.M「そもそも悪い人には猫ちゃんの方が懐かないのにゃ」



M.M「まじめ~に猫ちゃんのこと勉強してるのに」

M.M「根っこのとこが優しいから、ついつい甘やかしちゃってるのも微笑ましいにゃ」

M.M「事務所のちっちゃい子達とか、みくも懐いちゃうくらいだにゃ」

M.M「あれだけ愛されて、猫ちゃんも幸せ者にゃ」

M.M「Pちゃんも、もっとみくのことを可愛がってもいーんだよ? にゃーんて♪」



M.M「……え、ひどくない?」

【異星人の視点:Uミン星人(40kg)】

Uミン「やんちゃしたくなる年頃ってありますよねえ」

Uミン「盗んだバイクで学校中の窓を割るんでしたっけ」

Uミン「何でもいいから反抗したくなるのって何ででしょうね」

Uミン「……う、ウサミン星にも不良とかはいるんですっ」



Uミン「とは言っても、お仕事にはいつも全力ですし」

Uミン「単に照れ屋ってだけかも知れませんね」



Uミン「可愛い衣装を着せてもらって、可愛い歌を歌わせてもらって」

Uミン「こんなに楽しいお仕事に、本気で文句を言うわけないですよね!」

Uミン「いつもありがとうございます、プロデューサーさん」

Uミン「って、何か趣旨ズレちゃいましたね。あはは」

【トレーナーの視点:Mさん(28)】

M「アイドルとしての資質は備えている」

M「後天的に得がたい容姿、体型」

M「どこで身につけたかはあえて問うまいが、自分を大きく見せる立ち居振る舞い」

M「そして負けず嫌いな性格。つまり努力も欠かさない」

M「レッスンにも実に熱心に打ち込んでいる」



M「本番でその成果を十全に発揮できているとは言いがたいのが、歯がゆいな」

M「どこかに、割り切れない心理的な抵抗があるのだろう」



M「いや、彼女のプロデュース方針について口を挟むつもりはないが……」

M「プロデューサー殿の奇抜な発想力は、もはや一種の才能だとは思っている」

M「私や妹達をLIVEに引っ張り出すような発想はいらない、というのはわかるな?」

【事務員の視点:C.Sさん(水着パラダイス2013は8/8まで)】

C.S「第一印象は、またイロモノ拾ってきたなぁ……って感じでした」

C.S「実際のところは、いつも通りの掘り出し物でしたね」



C.S「上には敬意を払い、自分には厳しく、下には範を示そうとする」

C.S「体育会系の真面目さ、といったところでしょうか」

C.S「あ、プロデューサーにも厳しいですね、態度は」



C.S「何にせよ、可愛いアイドルだけでは飽きられてしまう業界ではありますし」

C.S「イロモノに感じられる外見と、アイドルとしての可愛らしさ」

C.S「業界用語で言う、ギャップ萌えってやつですかね」



C.S「まあ、美女・美少女と見れば誰彼構わず口車に乗せてアイドルデビューさせる手腕には舌を巻くばかりです」

C.S「……褒め言葉ですよ?」

【という話をT.M(18)に伝えてみる】

モバP「――と、概ね好意的な話しか出てこなかった」



T.M「は、恥ずかしいィィィ!!」

T.M「何か仕掛けてくるとは思っちゃいたが……ッ!」



モバP「ふっふっふ、羞恥に身をよじれぃ」

モバP「最近は俺の言葉を流すのを覚えやがったからな」



T.M「クッソー、どいつもこいつも気持ち悪いぐらいに褒めやがって」

T.M「そういうのはアタシのキャラじゃねぇんだよ!」



モバP「えー……?」

モバP「いやー……」

モバP「うん、ないない」

モバP「それこそ日の浅いメンバー以外に、特攻隊長・向井拓海のイメージなんかないぞ」



拓海「大体アンタのせいだろーがっ!」

拓海「いつもいつもいつもいつも、チャラチャラフリフリした仕事持ってきやがって」

拓海「アタシはもっとこう」

モバP「はいはい。文句はまた今度聞き流してやるから」

モバP「めでたい日なんだから素直に受け取りたまえよ、たくみん」



たくみん「たくみん言うなっ」



拓海「……あー、くそ、感謝はしてるよ」

拓海「周りからも評価されてるってんなら、今の姿勢が間違ってないってことだろ?」

拓海「一度決めたからには、トップ目指してぶっちぎる」

拓海「アタシをマジにさせたんだ、アンタも覚悟しろよ?」



モバP「おうよ。俺は俺の仕事をするだけさ」

モバP「拓海が全力で突っ走れるようにな」



拓海「へっ、そうこなくっちゃな」

拓海「よっし、メシでも行くか! もちろん、オゴってくれるよな」



モバP「そりゃ、今日の主役に払わせるわけにはいかんて、お姫様?」



拓海「おひッ!?……ったくよォ、アタシにそんなこと言うのはアンタだけだぞ」



モバP「お、特別扱いか。嬉しいねえ」



拓海「んなこと言ってねーよっ! バーカ」



拓海「……ばーか」



おわり

たくみんハッピーバースデー&素敵な水着姿ありがとうございます!
そろそろかっこいい路線での特訓後もください! 何でもしますから!
何かそれっぽいタイトル考えるの無理でござる
あと、異星人枠と事務員枠が他にいないと毎回同じ人になってまう

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