玄「なかなかやるね!」棟方愛海「そっちこそ!」 (22)

ちひろ「プロデューサーさん。来月の温泉ロケの件ですけど」

モバP「はいはい、奈良県にある松実旅館の温泉ロケですね」

ちひろ「先方がバストに自信のあるアイドルでお願いしますのだとの事です」

モバP「バストに自慢ですか?」

モバP「バスト…バストねぇ…」

ちひろ「温泉ロケですからね。多少のお色気があると視聴率上がりますし」

モバP「うーん。そうですねぇ…、とりあえず雫は決定ですかね?」

ちひろ「そうですね。うちの事務所で一番胸が大きい子ですからね」

ちひろ「先方も及川雫さんはぜひお願いしますのだとの事でした」

モバP「あとは…拓海とかどうですか?」

ちひろ「いいと思いますよ。Hカップありますからね。十分…いえ大きすぎるほどのバストです」

モバP「じゃあ拓海に聞いて来ます。今日はオフでしたっけ?」

ちひろ「はい。事務所には一度来ましたけど…、確か雀荘に行きました」

モバP「じ、雀荘ですか!?」

ちひろ「ノーレートだから心配すんなって言ってましたけど」

モバP「まぁ…麻雀くらい…、アイドルがやってもいっか…」

雀荘キルミーベイベー


拓海(おっ…配牌がいい。ドラ3つに染め手も狙えやがる)

拓海「いやー今日は全然駄目だぜー。参った参った」ジャラジャラ

瑞樹「…よっぽどいい手が入ったのね。わかるわ」ジャラジャラ

奈々「バレバレですよー。私、麻雀歴長いんですからねー。顔見たらすぐわかりますよ」ジャラジャラ

拓海「うっ!?」ギクッ

奈々「地元じゃ負け無しって言ってましたけど、ここまで三回連続飛んでますよね?ホントに地元で無双してたんですかー」

拓海「うっせぇな!アタシはスロースターターなんだよ!今から逆転すらぁ!」

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拓海(よし張った!清一色ドラ3)

拓海(これを上がりさえすりゃ……)

奈々「今日は調子が出ないなー」タン

瑞樹「調子悪くてその強さなの?ウサミン星個人戦二位ってすごいのね」タン

奈々「ウサミン星一位はもっと人外ですよー。あっリーチです」タン

拓海(リーチ来た!アタシも真っ向勝負と行こうじゃねぇか)

拓海「リーチ!!!!」バン

奈々「追っかけですかー。受けて立ちますよー」

拓海「ここからアタシの大逆転伝説の始まりだぜ」

瑞樹(さて…、私は降りますか)



ギィィィィ

モバP「ごめん下さーい。あっ川島さんに奈々」

瑞樹「あらP君じゃない。どうしたの?」

モバP「拓海に仕事のオファーがありましてね。探してたんですよ」

拓海「……」ゴゴゴ

奈々「……」ゴゴゴ

モバP「拓海、松実旅館と言……」

拓海「わかった、やる!やる!やるから後にしてくれ」

モバP「あっはい」



モバP「川島さんも麻雀打つんですね?」

瑞樹「アナウンサー時代の先輩に教えて貰ってね。早苗さんなんかも麻雀好きよ」

モバP「へぇーそうなんですか。俺はゲームでしかやった事ないですね」

瑞樹「教えてあげましょうか?二人っきりで」

奈々「はーい。そこ、抜け駆けしない」

拓海「クッソ―、引けねぇ!」タン

奈々「あっロン。大三元」

拓海「げえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!」ガタッ

瑞樹「結局、奈々ちゃんの一人勝ちね」



場所を移して喫茶店

モバP「で、仕事の件なんだが」

拓海「……」プスプス

モバP「聞いてるか?やるって言ったから先方には返事を出したよ」

拓海「……わかってる。やるよやるってば。水着よりひでー仕事なんかねぇだろ」

モバP「バスタオル一枚だけどな」

拓海「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!??!?!?!??」

松実館

宥「玄ちゃん。アイドル事務所の人から連絡あったよ」

玄「ついに来ましたか!?」ガタッ

玄「B105の人ですか?B105ですよね?」

宥「バストなんか知らないよ~。確か及川さんと向井さんって人だったと思うよ」



玄「いっ………」



玄「いやっほーーーーーーーーい!!!!!!!!」ピョンピョン

玄「B105のおもち!1m!超大型おもち!」

玄「お姉ちゃん!今日からお風呂掃除は2倍の時間をかけてピカピカにしますのだ!」

宥「う、うん」

玄「プライベートでもまた来たい…そんな事を思うような旅館を提供したいのです」

宥「そうだね…、いい心掛けだと思うよ」

玄「しかし、私はやるべき事がありますのでお風呂の掃除はお姉さゃんに任せます」

宥「えぇ~手伝ってよ~」

玄「今から修行に出かけて来ます。必ず撮影の日までには戻ります!」

宥「」

そしてロケの日

モバP「じゃあ新幹線で奈良に向かうぞ」

拓海「流石にバイクじゃ奈良まではキツイよな」


ドタドタ

ちひろ「プロデューサーさん!昨日から雫ちゃんがインフルエンザにかかったって!」

モバP「ええっ!?インフルエンザですか?それじゃ温泉ロケなんて無理ですね」

ちひろ「はい…。先方さんと話し合った結果、誰か違うアイドルでも代役出来ればっと…」

モバP「うーん。代役ですかぁ…、誰か暇な子居ればいいんですけどね」

愛海「……」チラッチラッ

愛海「あー私暇だなー。奈良県行って鹿と遊びたいなー」チラッチラッ


モバP「先方の希望はバストの大きいアイドルでしたっけ?愛梨か早苗さんあたりに聞いてみます」

ちひろ「いや…、それは先方さんの妹さんの意見だったみたいで代役は誰でも構わないと」

モバP「誰でもですか?年齢も関係なく?」

ちひろ「はい。とりあえずうちの事務所のアイドルなら誰でもいいそうです」



愛海「奈良って言えば、私、大仏さんなんか見て見たいかなー」チラッチラッ

モバP「ちなみに今日空いてるアイドルは……」

ちひろ「杏ちゃんと愛海ちゃんだけです」

愛海「拓海さん!一緒にお風呂で洗いっこしましょう、むふふ、むふふふ」シュシュ



モバP「杏に聞いてみましょう!」



杏『やだ。暑いから』ガチャ、ツーツー

モバP「……」

ちひろ「……」

愛海「拓海さん、鹿せんべえって人間も食べれるらしいですよ」

拓海「鹿のせんべぇなのにか!?」

ロケ当日、松実館


宥「うんしょ…うんしょ…」ゴシゴシ

穏乃「宥さん、洗面台ピカピカに磨いておきましたよ」

宥「ごめん~助かる~」

穏乃「ここのお風呂広いですからね。にしても玄さんどこに行ったんですかね?」

宥「修行って言ってたよ。今日、戻って来るらしいけど」

穏乃「松実館に芸能人が来るんですよね?私も見学していいですか?」

宥「うん。撮影の邪魔にならなければいいと思うよー」

山道

ブロロロロロ

憧「灼、バイクの免許持ってたんだ?」

灼「うん。夏に取ったよ。ってホントは二人乗り駄目なんだよ」

憧「これって原付じゃないでしょ?カブってヤツ」

灼「125ccだから違う…って降りてよ」

憧「堅い事言わないでよ。駅まで送ってよー」

灼「…もう。今回だけだよ」



ヨタ…ヨタヨタ……

玄「お…も…ち…」

憧「ねぇ、あそこのボロ雑巾みたいな布被ってるの玄じゃない?」

灼「ホントだ。玄だね。最近、姿を全く見ないと思ってたら」



玄「おもち…、おもち…、乳…、揉む触る…、揉むか…揉まれるか…」ヨロヨロ



憧「こっちに気付いてないみたいだし、後ろからおどかしてやろうよ」

灼「危ないよ」

憧「大丈夫大丈夫、ちゃんとブレーキ踏んでよね。」

灼「まっ…はねたりはしないけどさ」

憧「クラクション鳴らして驚かしてやろう」

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