鼻くそ「ここはどこだ……俺は何故ここにいる……」
???「お前は鼻くそだ。俺と同じ、処理されずに長々とつまらない人生を送る鼻くそだ」
鼻くそ「だっ、だれだ!」
???「俺は鼻くそだ。お前と同じ鼻くそ。だが、俺は血でコーティングされている。赤い鼻くそだ」
鼻くそ「……赤い、鼻くそ……」
赤鼻くそ「あれを見てみろ。あいつがお前の産みの親だ」
人間「あーあー」ドスンドスン
鼻くそ「産みの親……」
赤鼻くそ「お前はあいつに生かされたんだ。つまんねぇ世界を生きろとな」
赤鼻くそ「鼻くそなんて生きていても意味ねぇ。ティッシュにでも巻かれて死ぬのが一番だ。だが、俺達は無様にも生かされた」
赤鼻くそ「なぁ、俺達を生かした人間が憎いと思わないか?」
鼻くそ「お前……人間を殺す気か?」
赤鼻くそ「ああ」
鼻くそ「なんて馬鹿な野郎だ。鼻くそごときが人間を殺せると思うか?」
赤鼻くそ「思わない」
鼻くそ「なら何故無謀にも挑む?」
赤鼻くそ「人間が憎いからだ」
赤鼻くそ「どうせなかったこの命、歴史に名を残そうぜ」
鼻くそ「……フッ」
赤鼻くそ「俺達でさ」
鼻くそ「フッ、馬鹿な野郎だぜ」
鼻くそ「協力してやるよ。丁度、腕も鈍ってたところだ」
赤鼻くそ「すまない」
鼻くそ「馬鹿言え。俺が勝手に着いていくだけだ。気にすんな」
赤鼻くそ「お前は男だぜ……」
鼻くそ「前方4m、人間確認」
赤鼻くそ「俺達にチャンスを与えてくれたんだ。人間を変えろってな」
鼻くそ「まったくだ」ドヒュン
赤鼻くそ「……気の早い奴だ」ドヒュン
鼻くそ「目標2m!」ゴォォッ
鼻くそ「攻撃開……」ガシャン
人間「鼻くそごときが……図に乗るなよ……!!!」
赤鼻くそ「鼻くそーーー!!」
人間「まだいるのか」ギロッ
赤鼻くそ「…!!」
人間「貴様は食ってやろうかなぁ」ドスンドスン
赤鼻くそ「く……逃げるな、戦え……!俺…!」
人間「いただきまぁ……」
人間「……!!」ズバァ
鼻くそ「……悪い。つい鼻をほじっていた」
赤鼻くそ「すまねぇな……相棒」
鼻くそ「とりあえず、先へ進もう」
人間「……」ゴォッ
赤鼻くそ「鼻くそ!!危ない!!」
鼻くそ「……?」ガシャーン
醤油「ドババババババ」
鼻くそ「醤油瓶が倒れちまった……」
醤油「いいんだ、気にするな」
鼻くそ「……!?」
醤油「俺も人間が憎くてな……」
鼻くそ「……お前」
醤油「俺も昔、鼻くそだったんだ」
人間「ゴミ共がぁぁ!!」
醤油「人間……!!」ザシュッ
人間「……あ……がが……」バタ
醤油「……お供しよう、鼻くそ殿」
鼻くそ「頼むぜ」ガシッ
赤鼻くそ「(俺はなんて不甲斐ないんだ……)」プルプル
???「自分が憎いか?」
赤鼻くそ「!?」
赤鼻くそ「お前……!デス・ハナク!」
デス・ハナク「覚えていたのか」
赤鼻くそ「当たり前だ……俺が殺した鼻くそだからな」
デス・ハナク「あれは痛かったぜ」ケタケタ
赤鼻くそ「何で生きてやがる!」
デス・ハナク「俺は死神なんでな」
デス・ハナク「まぁ、なんでもいいや。ゲナハ、持ってって」パッチン
ゲナハ「ハッ!」ガシッ
赤鼻くそ「なっ!おい、離せ!」
鼻くそ「赤鼻くそ……?どこいった」
醤油「放っておけ。所詮雑魚だったろ?」
鼻くそ「テメェ!ぶち殺すぞ!」バキッ
醤油「……痛ぇな」
鼻くそ「お前は気に食わねぇな。失せろ」ギロッ
醤油「……一瞬の出会いだったな。また、来世で会おうぜ」ガチャ
鼻くそ「さっさと死ねよ」
醤油「お前が死ぬんだ」ガチャ
鼻くそ「こいつ……銃を…!」
醤油「無様だな」
鼻くそ「……?俺の体に、何か……」ガサガサ
醤油「最後に言い残すことは?」
鼻くそ「俺の勝ちだ」ビュンッ
醤油「なっ!」バチン
グルグルグル
鼻くそ「銃は貰った!」バシッ
鼻くそ「形勢逆転だな」ドン
醤油「クソ、クソ……」ドクドクドク
鼻くそ「体に絡まっていた鼻毛で助かったぜ……」
鼻くそ「赤鼻くそ?」キョロキョロ
便器くん「赤鼻くそは、誘拐されたカパよ」カパカパ
鼻くそ「はっ?誘拐?」
便器くん「黒い鼻くそと鼻毛に誘拐されたカパよ」
鼻くそ「……んだと……」ドヒュン
デス・ハナク「よし、よくやった」
ゲナハ「良い仕事をしたでありますな」ニコッ
便器くん「へへっ、ワイ、銭の為ならなんでもしまっせ……へへ」ゲヒゲヒ
デス・ハナク「さあ、この便器というフィールドで処刑をさせてもらうぞ」ニヤニヤ
赤鼻くそ「お前ら、腐ってる……」
ゲナハ「私達のグループに入れば死は免れます」
デス・ハナク「ああ。それなりの席も用意するぜ。どうだ?」
赤鼻くそ「狂ってる……」
デス・ハナク「無様だな!俺を殺したときはもっといきいきしてたぜ?」
鼻くそ「二度も死ぬのか」ザシュッ
デス・ハナク「……がはぁっ……い、いつのま…に……」ガクガク
鼻くそ「便器を買収とはな。スケールのデカい奴だ」
デス・ハナク「……この…クソボケ……」バタ
赤鼻くそ「鼻くそ!来てくれたのか」
鼻くそ「当たり前だろ」
赤鼻くそ「……いや、まだ油断できない」
ゲナハ「……殺してやる、殺す」プルプル
鼻くそ「おい、落ち着けよ。毛ごときが図に乗るなよ」
ゲナハ「殺して……やる!!」ゴォッ
鼻くそ「馬鹿が」ザシュッ
ゲナハ「ぐぐがががが」ゴボゴボ
鼻くそ「呆気ねぇ」
赤鼻くそ「すまん、お前ばっかに頼っちまって……」
鼻くそ「いいんだ、相」バタ
ゲナハ「ウゥゥゥウアァァァァァア!!!!!!!!」
赤鼻くそ「…!!」
ゲナハ「ウウウ」ブチッ
人間ママ「やぁねぇ陰毛かしら?」ジャーー
鼻くそ「あ、呆気ねぇ……」ドクドク
赤鼻くそ「おい、無理すんな」
鼻くそ「はは……相棒…この世を…頼んだぜ……また、会おうな」ガク
赤鼻くそ「うそだ、嘘嘘嘘……」
鼻くそ「……」
赤鼻くそ「おい、起きろよ。人間を殺すんだろ……?」
鼻くそ『なかったような命だろ?悔いはないぜ』
赤鼻くそ「……」ポロポロ
???「泣いてるところ申し訳ねぇが……」
???「黒鼻くそと申す」
赤鼻くそ「何のようだ」
黒鼻くそ「少し、来てくれないか」
赤鼻くそ「あぁ?なんだ」
黒鼻くそ「と言っても聞かないだろうから」パシュッ
赤鼻くそ「……?」フラフラ
黒鼻くそ「ちょっと我慢してね」プスッ
赤鼻くそ「……?!」プッ
赤鼻くそ『どこだ?俺はどこにいる?あ、鼻くそだ。人間と戦ってる。俺は……見ているだけか。あ、俺、捕まった。どこに連れてかれるのか……。鼻くそが助けてくれた。ゲナハ……ラスボス……?人間に殺されてる。鼻くそ、もう一度……』
ズオオオオッッ
赤鼻くそ「……ここはいったい」
黒鼻くそ「実験体になってもらいますよ」ガシャン
ウィーーン
赤鼻くそ「……?」
コォォォォ…
鼻くそ「コロス。テキハ、コロス」
赤鼻くそ「鼻くそ?体が鉄で……」
鼻くそ「コロス」ドン
赤鼻くそ「う……ぐぐ」
悲痛で顔が歪む。
鼻くそ「ターゲット、コロス」ドン
赤鼻くそ「……!」
完全に意識が途絶えた。
頭の中で閃光が爆発する。
赤鼻くそ「ウォォォォォォォォ!!」
鼻くそ「コロス。コロス」ドヒュン
赤鼻くそ「……」ポタポタ
痛みを感じない。狙うは、ただ一人。
赤鼻くそ「黒鼻くそ……!」ギュインッ
黒鼻くそ「いけませんねぇ」ガシャン
ゴゴゴゴゴゴォォォォ
ゲナハ「ウガアアアアアア」
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