男「空からニシンがふってきて」(13)
男「なんでニシンが…」
猫「にゃー」 シュタッ
男「そして唐突に現れる猫ちゃん」
猫「にゃー」 ポトッ
男「おいおい、そんな熱い視線を送られても人間と猫はty…」
猫「ぎにゃー」 カプッ タタタタタ
男「ニシンをとられてしまった」
男「まあ空から落ちてきたニシンなんて持って帰りたくもないけどね」
男「気味悪いしねー」 キラキラ
男「ん?あれは…指輪?」
男「んー、高そうな指輪だけど少し傷がついてるなあ」
男「ここから交番まで少しとおいんだよな」
男【目の前に交番があればいいのに】 ボンッ
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男「げほげほ」 ケムリハレー
警官「え?」
男「え?」
警官「は?」
男「え?」
警官「はぁ?」
男「あー、こんにちは?」
警官「あぁ、こんにちは」
男「落し物拾ったんですけど…」
警官「あぁ、落し物ですか」
警官「書類を作るので、どうぞ中へ
警官「じゃあ、拾った場所おしえてください」
男「目の前の道路なんですが、番地とかわからないです」
警官「交番の目の前ですね」 カキカキ
男「いや、たぶんその住所違います」
警官「え?」
男「少し外を見てみてください」
警官「」チラッ
警官「あぁ、なるほど」
警官「これは夢だな。やだなー、寝てるのばれたらまた先輩にどやされる」
男「あのー」
警官「」 ブツブツ
男「んー、困ったなあ」
男【面倒なことになる前にもとにもどらないかなあ】 ボンッ
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警官「目覚めよ!!おれ!!」
先輩警官「オイ、なんだこの煙は‼ 火事か、火事なのか」
(以後 先警)
先警「オイ、速くここから出るぞ‼」
警官「あぁ、先輩、お帰りなさい」
先警「お帰りなさいじゃねえ‼」 ゴチン
警官「痛い…」
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男「怖くなって逃げ出してしまった」
男「どうしよう、絶対指輪のせいだ…」
男「これにお願いすれば願いが叶うのか?」
男「とりあえず【誰か説明してくれ】」 ボワン
紳士「初めまして、男さん」
男「どうも、それでコレはどうゆうことなんですか?」
紳士「ふむ、私の登場に何のリアクションもないとは、少し悲しいですね」
男「えっ、ごめんなさい?」
紳士「ほう、いえいえ男さんいいんですよ。指輪を拾ってくださってありがとうございます」
紳士「さてさて、男さんは何が知りたいんですか?」
男「この指輪はいったい…?」
紳士「ほう、力を行使したのにわかりませんか?」
紳士「いえ、違いますね。認めたくないとみた」
紳士「いいでしょう、お教えします」
紳士「この指輪は使用者の願いを実現する力があります」
男「そんな力、タダじゃないですよね?」
紳士「ええ、願いに対応した分だけ使用者の寿命をいただきます」
男「やっぱりそうですか、それで私の寿命はあとどれくらい残っていますか?」
紳士「あと…、50年ですね」
男「50年ですか、それだとどんな願いがかなえられますか?」
紳士「だいたいのことは大丈夫ですよ」
紳士「万が一、足りない場合でも問題ありません」
紳士「特別にかなえて差し上げましょう」
男「じゃあ、はn」
紳士「ええ、構いません」 ニコッ
男「え?」
紳士「失礼いたしました。思考を読ませていただきました」
男「そう…」
紳士「いかがいたしますか?」
男「いや、願うよ」
紳士「では、どうぞ」
男【犯罪の無い世界にしてほしい】 ボワン
カランカラン
紳士「ふふ、ヒトを全員消してしまえば犯罪は起こりえませんものね」
紳士「久々に満腹ですね」
猫「にゃー」
紳士「いいですよ、ニシンならいくらでも」
紳士「今はとても幸せな気分ですから」
紳士「空からニシンがふってきて」
終わりです。
これだけのために立てて申し訳ない。
昔立てた安価スレの禊のためだけに書きました。
ありがとうございました。
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